JP2004020763A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の両面読取りが可能であり、原稿の読取時間を短縮化するとともに、簡易且つ低コストに構成することが可能な画像読取装置を提供する。
【解決手段】本画像読取装置100は、読み取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ101と、該原稿の束から最上紙を取り出して供給するピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cと、供給された原稿を下方へ反転させながら排紙トレイ103へ案内する搬送路104と、搬送路104に適宜配置された搬送ローラ105及び排出ローラ106と、搬送路104の所定位置に配置された第1読取ユニット107と、第1読取ユニット107の下流の搬送路104から分岐するように設けられたスイッチバック搬送路108と、該スイッチバック搬送路108に配置された第2読取ユニット109とを具備してなるものである。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクト且つ低コストに構成され、原稿の両面の画像を高速読取り可能な画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ、ファクシミリ、複写機等には、紙のようなシート状の原稿の束を順次自動的に給紙して、各原稿の画像を読み取る画像読取装置が装備されているものがある。該画像読取装置には、一般に、順次供給される原稿を一旦固定して読み取るシート固定タイプのものと、原稿を固定することなく搬送されている原稿を読み取るシートスルータイプのものがある。
【0003】
シート固定タイプの画像読取装置は、例えば、給紙トレイに載置された原稿の束から最上端又は最下端の原稿を、ピックアップローラ及び搬送ベルト等によりフラットベッドスキャナ等のプラテンガラス上に供給し、該原稿を一旦プラテンガラス上に停止させてから、プラテンガラス下方のスキャナを移動させて該原稿の画像情報を読み取り、読取り後の原稿を排紙トレイへ排出するとともに、次に読み取るべき原稿を給紙トレイからプラテンガラス上に供給して、同様に、スキャナによる画像情報の読取りを繰り返すことにより、各原稿の画像を自動的に順次読み取るものである。
【0004】
一方、シートスルータイプの画像読取装置は、プラテンガラスの下方にスキャナを予め停止させておき、給紙トレイに載置された原稿の束から、ピックアップローラ及び搬送ローラ等によりプラテンガラス上に順次搬送されてくる原稿を、前記スキャナで読み取るものである。
【0005】
前記シート固定タイプの画像読取装置は、搬送されている原稿を一旦プラテンガラス上の所定位置に停止させてから、スキャナを移動させて原稿の読取りを行うため、原稿の停止とスキャナの移動との間のタイムラグや、スキャナを初期位置に戻すための時間が必要となり、原稿を停止せずに読取りを行う前記シートスルータイプの画像読取装置と比較すれば、処理時間が長いという欠点がある。該欠点は、原稿の両面読取りを自動的に行う場合には一層顕著になる。
【0006】
従って、原稿の両面読取りが可能な画像読取装置はシートスルータイプを採用する場合が多く、従来のシートスルータイプの画像読取装置には、例えば、特開平7−175279号公報に開示されているものがある。
【0007】
図18〜20は、従来のシートスルータイプの画像読取装置800の概要を説明するための模式図であるが、該画像読取装置800は、図18に示すように、読み取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ80と、給紙トレイから最上端の原稿を取り出すピックアップローラ81aと、該原稿を搬送路82へ給送する給紙ローラ81bと、搬送路82に適宜配置されて原稿を搬送する搬送ローラ81cと、搬送路の下方に配置されたプラテンガラス83と、該プラテンガラス83を通して原稿の読取りを行うCCD等からなる縮小光学系のスキャナ84と、原稿の逆送及び排出を行う排紙ローラ81dとを備えてなる。
【0008】
搬送路82は、給紙トレイ80から供給される原稿を下方へ反転させながらプラテンガラス83上を通過させ、さらに給紙トレイ80の下方から排紙トレイ(図示せず)へ排出されるように案内するように略U字に湾曲したものであり、さらに、該搬送路82には、プラテンガラス83の下流から上流側へ通じる戻し路85が設けられている。
【0009】
さらに、搬送路82の所要の位置には、原稿の有無を検知して検知信号を出力する原稿セットセンサ86a、リードセンサ86b、及び反転センサ86cが配置されており、各センサの検知信号に基づいて、ピックアップローラ81a、給紙ローラ81b、搬送ローラ81c、或いは排紙ローラ81dを回転させるモータやクラッチの動作、又はスキャナ84の読取動作を制御するようになっている。
【0010】
図18に示すように、給紙トレイ80に載置された原稿の束は、上面が表面となっており、該表面が最初に読み取られた後、同じ原稿の裏面が読み取られ、次の原稿の表面、裏面と順次読み取られる。各図においては、読取り順序に従い、第1面、第2面、・・・を原稿に示している。
【0011】
給紙トレイ80に載置された原稿の束は、ピックアップローラ81aにより最上端の原稿が取り出され、給紙ローラ81により搬送路82へ供給される。該原稿は、搬送ローラ81cにより搬送路82を下方へ反転するように搬送され、プラテンガラス83上を通過する際に、スキャナ84により、原稿の表面、即ち第1面の画像が読み取られる。第1面が読み取られた原稿は更に搬送され、図19(a)に示すように、原稿の搬送方向後側が排紙ローラ81dのニップ面に挟持された状態で、排紙ローラ81dが停止する。
【0012】
原稿を挟持した状態で排紙ローラ81dが逆転し、図19(b)に示すように、第1面が読み取られた原稿は戻し路85へ搬送される。該原稿は戻し路85からプラテンガラス83の上流側の搬送路82へ戻り、同様に、搬送路82を下方へ反転されるように搬送されて、プラテンガラス83上を通過する際に、スキャナ84により第2面の画像が読み取られる。
【0013】
第1面及び第2面が読み取られた原稿は更に搬送され、図20(a)に示すように、原稿の搬送方向後側が排紙ローラ81dのニップ面に挟持された状態で、排紙ローラ81dが停止する。この段階で原稿の両面読取りは終了しているが、このまま原稿を排紙トレイに排紙すると第1面が上面となり、その後に読み取られた原稿が順次上面側へ積重されるので、給紙トレイ80に載置したページ順序に揃わないこととなる。従って、再度排紙ローラ81dが逆転して原稿を戻し路85ヘ送り、同様に、搬送路82を下方へ反転されるように搬送し、図20(b)に示すように、原稿の第1面が下面となるようにして排紙トレイへ排紙する。このようにして、原稿の束から順次原稿を取り出して、原稿の両面の画像を読み取ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記画像読取装置800では、原稿の第2面を読み取るために原稿を反転させた上、読み取られた原稿のページを揃えるために、更に原稿を反転させる必要があり、制御機構が複雑で搬送距離も長いため、原稿が搬送途中で斜行してジャムを起こし易いという欠点がある。また、原稿の2回めの反転が終了するまで次に読み取るべき原稿を搬送路82へ供給することができないので、通常の片面読取りの数倍の読取時間が必要になるという欠点もある。
【0015】
他方、原稿の搬送路の略対向位置に、原稿の表面を読み取る読取手段と裏面を読み取る読取手段とを夫々配置し、搬送路に搬送される原稿の表裏面を1回の搬送で同時に読み取る画像読取装置も提案されている(特開平1−194658号公報)。しかし、原稿の第1面と第2面とを同時に読み取るためには、読み取った画像データを一時保持するための画像メモリや、画像データのシェーディング処理等を行う画像処理回路が各読取手段毎に必要となり、画像読取装置のコストが高くなるという問題がある。
【0016】
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであり、原稿の両面読取りが可能であり、原稿の読取時間を短縮化するとともに、簡易且つ低コストに構成することが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明の他の目的は、両面読取りされた各画像データを処理する画像処理回路を各スキャナで共用することが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像読取装置は、給紙トレイに載置された原稿を搬送路を経て排紙トレイ側へ搬送する搬送手段と、前記搬送路に配置されて搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取手段と、前記第1読取手段の下流側において前記搬送路から分岐して設けられたスイッチバック搬送路と、スイッチバック搬送路に配置されて搬送されている原稿の第2面の画像を読み取る第2読取手段と、原稿の両面読取りを行う場合に、原稿を前記搬送路の分岐点の下流側まで搬送した後に該原稿を逆送してスイッチバック搬送路へ送出するように、前記搬送手段を制御する制御手段とを具備したものである。
【0019】
これにより、第1面及び第2面の両面が読み取られる原稿は、その第1面が第1読取手段によって完全に読み取られた後、スイッチバック搬送路へ送出されて、第2読取手段により第2面が読み取られる。従って、第1読取手段の画像読取りと第2読取手段の画像読取りとが重複しないものとなる。また、逆送された原稿が第1読取手段の読取位置に至ることがなく、原稿の第1面が読み取られた後に、次に読み取るべき原稿を搬送路に供給することが可能となる。
【0020】
また、本発明は、前記スイッチバック搬送路は、排紙トレイへ連通するように形成されており、前記制御手段は、第2面が読み取られた原稿をスイッチバック搬送路から排紙トレイへ排出するように、前記搬送手段を制御するものである。これにより、1度のスイッチバック搬送で原稿の第1面及び第2面を重複することなく読み取るものとなる。
【0021】
また、本発明は、前記制御手段は、前記第2読取手段により原稿の第2面が読み取られた後に該原稿を前記搬送路を経て排紙トレイへ排出するように、前記搬送手段を制御するものである。
これにより、例えば、給紙トレイに原稿の第1面が上側となるように載置された場合に、両面読取り後の原稿の第1面が下側となるように排紙トレイへ排出され、読取後の原稿のページ順序が給紙トレイに載置された状態と同じものとなる。
【0022】
また、本発明は、前記スイッチバック搬送路は、排紙トレイへ連通するように形成されており、前記制御手段は、第2面が読み取られた原稿をスイッチバック搬送路から排紙トレイへ排出するように、前記搬送手段を制御する第1の制御と、前記第2読取手段により原稿の第2面が読み取られた後に該原稿を前記搬送路を経て排紙トレイへ排出するように、前記搬送手段を制御する第2の制御とを選択可能なものである。
【0023】
また、本発明は、前記給紙トレイ及び排紙トレイは所定間隔で上下方向に配置されたものであり、前記スイッチバック搬送路は、該給紙トレイと排紙トレイ間の空間に形成されたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る画像読取装置を図面に基づき具体的に説明する。図1は、本画像読取装置100の構成を示す概略断面図であり、図2は、本画像読取装置100の制御を示すブロック図である。
【0025】
図に示すように、本画像読取装置100は、読み取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ101と、該原稿の束から最上紙を取り出して供給するピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cと、供給された原稿を下方へ反転させながら排紙トレイ103へ案内する搬送路104と、搬送路104に適宜配置されて原稿を搬送する搬送ローラ105と、搬送路104の最下流側に配置されて原稿を排紙する排出ローラ106と、搬送路104の所定位置に配置された第1読取ユニット(第1読取手段)107と、第1読取ユニット107の下流の搬送路104から分岐するように設けられたスイッチバック搬送路108と、該スイッチバック搬送路108に配置された第2読取ユニット(第2読取手段)109とを具備してなるものである。さらに、前記給紙トレイ101の原稿の有無を検知する原稿セットセンサ110と、第1読取ユニット107の上流側の所定位置で原稿を検知する第1リードセンサ(第1検知手段)111と、スイッチバック搬送路108との分岐点の直下流の搬送路104で原稿を検知する分岐センサ112と、第2読取ユニット109の上流側の所定位置で原稿を検知する第2リードセンサ(第2検知手段)113とを具備している。
【0026】
図2は、本画像読取装置100の制御を示すブロック図であるが、画像読取制御部(制御手段)は、前記原稿セットセンサ110、第1リードセンサ111、分岐センサ112、及び第2リードセンサ113の各検知信号に基づいて、第1読取ユニット(スキャナ)107並びに第2読取ユニット(スキャナ)109、モータ、給紙クラッチ等を制御するようになっている。また、本画像読取装置100は、周知且つ任意のファクシミリ及び複写機の機能を有する本体に装備されており、該本体の構成は詳細には説明しないが、図に示すように、第1読取ユニット107及び第2読取ユニット109で読み取られた画像データは、本体制御部に出力され、プリンタにより印刷又はCODECを介して送信されるものとなっている。なお、図には、本体制御部の他に画像読取制御部を設ける構成を示したが、本体制御部で第1読取ユニット107並びに第2読取ユニット109、モータ、給紙クラッチ等を制御する構成とすることも可能である。
【0027】
前記給紙トレイ101は、画像読取装置100の上部に、原稿を供給する方向へ傾斜するように設けられており、原稿の束は給紙トレイ101の傾斜下端側に揃えるようにして載置される。給紙トレイ101の傾斜下端側近傍には、ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cが夫々配置されており、これらと搬送ローラ105及び排出ローラ106とで原稿の搬送手段を構成している。
【0028】
ピックアップローラ102aは、給紙トレイ101に載置された原稿の最上紙を取り出すためのものであり、揺動アーム20に軸支されて、給紙トレイ101の底面に接離可能となっている。該揺動アーム20は、図示しない給紙クラッチにより上下方向に揺動するものであり、該揺動によりピックアップローラ102aは、原稿を載置する場合等の通常の状態では給紙トレイ101から離されており、原稿供給時に載置された原稿の最上紙と接触するように降下する。ピックアップローラ102aは給紙トレイ101の底面に接触するまで降下可能であるので、原稿枚数により原稿の束の厚さが変化しても常に最上紙と接触可能である。
【0029】
一方、セパレートローラ102bとリタードローラ102cとは、各々のローラの表面がニップするように配置されており、セパレートローラ102bは、ピックアップローラ102aにより取り出された原稿を搬送路104に一定速度で送り込むとともに、リタードローラ102cが搬送方向と逆方向へ回転して、原稿の束から最上紙を確実に分離するようになっている。
【0030】
前記ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cは、図示しない給紙モータにより適当なギア等を介して回転されるものであり、また、前記給紙トレイ101の原稿の有無は、原稿セットセンサ110により検知されており、該検知信号に基づいて、画像読取制御部が前記ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cの動作を制御するものとなっている。
【0031】
前記搬送路104は、給紙トレイ101と原稿排紙トレイ103とを連通する略U字形状の搬送経路であり、該搬送路104により、給紙トレイ101から供給された原稿は下方へ反転されて第1読取ユニット107上に導かれる。即ち、給紙トレイ101で上側となっている面が下側となり、該面が第1読取ユニット107に読み取られるものとなっている。
【0032】
搬送路104には、原稿を搬送する搬送ローラ105が適宜配置されている。該搬送ローラ105は、モータにより回転される駆動ローラと該ローラの回転に従動する従動ローラとの一対が、搬送路104を挟むようにして対向位置に設けられたものである。また、搬送路104の最下流側には排出ローラ106が設けられている。排出ローラ106も同様に、駆動ローラと従動ローラとの一対が搬送路104を挟むようにして設けられたものであるが、該排出ローラ106においては搬送路104の下方側に駆動ローラを配置することが好ましい。これにより、排出すべき原稿を遠くに飛ばすことが可能となり、また、後述するスイッチバック搬送路108に配置される各排出ローラ106の回転方向と合致するので、これらを一のモータで駆動制御することが可能となる。なお、図1では、搬送路104に、5個の搬送ローラ105と1個の排出ローラ106とが配置されているが、搬送路104の形状や距離に応じて、搬送ローラ105及び排出ローラ106を適宜増減することができる。
【0033】
前記第1読取ユニット107は、搬送路104に近接するように設けられた透明なプラテンガラス70と、該プラテンガラス70を通して、搬送路104を搬送される原稿に光を照射する光源71と、原稿からの反射光を所定の方向へ導くための反射ミラー72と、該反射光を収束させるレンズ73と、収束光を電気信号に変換する電荷結合素子74(Charge Couple Device、以下「CCD」という。)とを備えてなる所謂CCDイメージセンサであり、図に示すように、搬送路104の下方において水平方向に移動可能に配設された移動式の画像読取手段である。
【0034】
即ち、第1読取ユニット107はフラットベッドスキャナの読取ユニットと併用されており、フラットベッドにより原稿を読み取る際には、フラットベッド部の下方で水平方向に移動して原稿を読み取り、シートスルーにより原稿を読み取る際には、プラテンガラス70の下方へ移動するものとなっている。このようにして、搬送路104を搬送されてプラテンガラス70の直上を通過する原稿の画像を順次読み取るものとなっている。
【0035】
また、第1読取ユニット107の上流側の所定位置には第1リードセンサ111が配置されており、搬送路104を搬送される原稿を検知し、該検知信号に基づいて、画像読取制御部が第1読取ユニット107の原稿の読取動作を制御するものとなっている。即ち、第1リードセンサ111が原稿有りを検知してから所定カウント後に第1読取ユニット107が画像読取りを開始し、第1リードセンサ111が原稿無しを検知してから所定カウント後に第1読取ユニット107が画像読取りを終了する。
【0036】
前記スイッチバック搬送路108は、図に示すように、第1読取ユニット107の下流の搬送路104から分岐し、上方へ湾曲して排紙トレイ103の上方へ至るような経路となっている。該スイッチバック搬送路108には、搬送路104と同様に排出ローラ106が配置され、さらに、スイッチバック搬送路108を搬送される原稿の第2面を読み取る第2読取ユニット109が配置されている。
【0037】
図3は、スイッチバック搬送路108の分岐点付近の拡大図であるが、図に示すように、搬送路104とスイッチバック搬送路108との分岐点には、弾性変形可能な羽根状のガイド部材90が設けられている。該ガイド部材90は、搬送路104の幅方向に幅広の薄片であり、搬送路104の分岐点上側から搬送路104の下流側へ向かって斜め下方に突出するように固定されており、通常の状態では、その先端は搬送路104の底面に接触している。
【0038】
このように配設された前記ガイド部材90は、通常の状態から上流側へは、その先端が搬送路104の底面と当接するために変形困難であるが、下流側へは容易に変形するものである。従って、搬送路104を上流から下流ヘ(図右方向へ)搬送される原稿は、当該分岐点において、前記ガイド部材90と当接することによりガイド部材90を弾性変形させて分岐点を通過し、一方、搬送路104の最下流側から上流ヘ(図左方向へ)搬送される原稿は、前記ガイド部材90と当接するが、ガイド部材90は弾性変形せずに該原稿をスイッチバック搬送路108へ案内する。同様に、スイッチバック搬送路108から搬送路104へ搬送される原稿は、前記ガイド部材90が弾性変形せずに搬送路104下流側へ案内する。
【0039】
なお、前記ガイド部材90は一例であり、例えばガイド部材90に代えて、分岐点を軸に揺動可能な案内板を設け、ソレノイド等の駆動手段により、搬送路104側又はスイッチバック搬送路108側へと揺動させて、搬送される原稿を搬送路104又はスイッチバック搬送路108へ案内するようにしてもよい。該案内板を採用することにより、ガイド部材90を弾性変形するに十分な強度を有しない軟らかい又は薄い原稿を搬送することも可能となる。
【0040】
前記第2読取ユニット109は、所謂密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という。)であり、図に詳細は示していないが、光源により照射された原稿からの反射光を収束性ファイバで光導電素子上に収束して読み取る固定式の読取手段である。該第2読取ユニット109は、図に示すように、スイッチバック搬送路108の下方側に配置され、その対向位置に配設されたプラテンローラ91とで、スイッチバック搬送路108を搬送される原稿をニップした状態で読み取るように構成されており、これにより、第1読取ユニット107と反対面の原稿の画像を順次読み取るものとなっている。
【0041】
ここで、第2読取ユニット109に採用されているCISは、一般に被写体深度が10分の数ミリメートル程度と浅く、前述したように、プラテンローラ91で原稿をニップした状態で画像読取りを行うが、スイッチバック搬送路108が湾曲しているような位置に第2読取ユニット109を配置した場合には原稿のバタツキが生じ易く、第2読取ユニット109が読み取った画像に歪みが発生することがある。また、第2読取ユニット109とプラテンローラ91との間隙は非常に狭いので、原稿を湾曲させた状態で該間隙に導くとジャムが生じ易い。従って、第2読取ユニット109は、スイッチバック搬送路108が直線状となっている位置、特に、図に示すように、スイッチバック搬送路108が一定距離だけ水平であり、原稿が湾曲せずに直線的に搬送される位置に配設することが好適である。
【0042】
また、第2読取ユニット109の上流側の所定位置には第2リードセンサ113が配置されており、前記第1読取ユニット107と同様に、第2リードセンサ113の検知信号に基づいて、画像読取制御部が第2読取ユニット109の原稿の読取動作を制御するものとなっている。なお、本実施の形態においては、第2読取ユニット109として、コンパクトなCISを採用しているが、第1読取ユニット107と同様にCCDイメージセンサを採用することも可能である。
【0043】
以下、本画像読取装置100の動作を図に基づいて説明する。
本画像読取装置100は、高速読取モード(第1の制御)とページ揃えモード(第2の制御)とで動作が異なり、図4、5は、本画像読取装置100の各動作を示すフローチャート図であり、図6〜12は、各動作における原稿の搬送状態を示す模式図である。
【0044】
図13(a)は、給紙トレイ101に載置される原稿と読取順序を説明するための模式図であるが、本画像読取装置100では、載置された原稿の最上紙から順次原稿が取り出され、給紙トレイ101に載置された状態で上側の面が第1面として第1読取ユニット107に読み取られ、下側の面が第2読取ユニット109に読み取られる。従って、図に示すように、n枚の原稿の束は、最上紙の上側の面から順次、第1面、第2面、・・・と読み取られ、最下紙の上側の面が第(2n−1)面、下側の面が第(2n)面として、夫々第1読取ユニット107又は第2読取ユニット109に読み取られて画像読取りを終了する。
【0045】
なお、本実施の形態における読取順序は一例であり、例えば、図13(b)に示すように、最下紙から順次取り出して読み取られるようにすることも勿論可能であり、その場合の読取順序は、最下紙の上側の面が第1面、下側の面が第2面となり、最上紙の上側の面が第(2n−1)面、下側の面が第2n面として、夫々第1読取ユニット107又は第2読取ユニット109に読み取られる。
【0046】
まず画像読取り前に、操作部において高速読取モード又はページ揃えモードを選択する。図には示していないが、本画像読取装置100では、操作部の液晶パネル上で高速読取モードとページ揃えモードとを選択させるようにしている。該選択は、例えば、通常はページ揃えモードとしておき、指示を与えた場合のみ高速読取モードとする設定であっても、その逆の設定であってもよい。
以下、高速読取モードの動作について、図4及び図6〜10を用いて説明する。
【0047】
操作部のスタートボタンが押されることにより、本画像読取装置100は原稿の画像読取りを開始する。原稿セットセンサ110は、給紙トレイ101に原稿が載置されているか否かを検知し(S1)、原稿が載置されていることを示す検知信号(オン)を出力した場合には、該検知信号に基づいて画像読取制御部が給紙クラッチを作動させ(S2)、図6(a)に示すように、揺動アーム20が降下してピックアップローラ102aが給紙トレイ101の最上紙に当接する。
【0048】
さらにモータが回転して(S3)、ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、リタードローラ102c、及び搬送ローラ105が回転し、図6(b)に示すように、ピックアップローラ102aが原稿を繰り出すとともに、リタードローラ102cが最上紙の原稿1枚のみを分離し、該原稿がセパレートローラ102bにより搬送路104に送られる。また、搬送ローラ105は、該原稿を搬送路104に従って搬送する。
【0049】
第1リードセンサ111は、図7(a)に示すように、搬送されている原稿の先端を検知して検知信号を出力(オン)し(S4)、画像読取制御部は、該検知信号を受けた後、所定時間経過後(T1搬送後、S5)に、図7(b)に示すように、第1読取ユニット107の画像を読み取る(S6)。該所定時間(T1搬送)は、第1リードセンサ111から第1読取ユニット107までの搬送距離及び搬送速度に応じて、検知された原稿の先端が第1読取ユニット107の読取位置に到達するまでの時間を考慮して設定されるものであり、例えば、搬送ローラ105を回転させるステッピングモータのカウント数で制御することが可能である。同様に、第1リードセンサ111が、搬送されている原稿の後端を検知(オフ)してから(S7)、所定時間経過後(T2搬送後、S8)に、第1読取ユニット107の画像読取りを終了する(S9)。
【0050】
さらに、原稿は搬送路104を搬送され、スイッチバック搬送路108との分岐点に達するが、図3に示したように、スイッチバック搬送路108に設けられたガイド部材90に該原稿が当接することにより、ガイド部材90は原稿に押圧されて下流側へと弾性変形し、原稿が分岐点を搬送路104方向へ通過可能となる。従って、図8(a)に示すように、原稿はスイッチバック搬送路108へと導かれることなく、そのまま搬送路104を搬送される。なお、搬送路104に配設された排出ローラ106にもモータの駆動力が伝達されており、搬送ローラ105と同様に原稿が搬送される。
【0051】
分岐センサ112が搬送路104を搬送されている原稿の先端を検知し(S10)、さらに原稿が搬送されて、該分岐センサ112が原稿の後端を検知して検知信号(オフ)を出力し(S11)、画像読取制御部は、該検知信号を受けてモータの回転を停止する。これにより、図8(b)に示すように、原稿は、その後端が分岐点を通過した位置において、排出ローラ106にニップされた状態で停止する。このとき、原稿の先端は搬送路104から排出されて、原稿の一部分が排紙トレイ103上へ突出した状態となっている。
【0052】
その後、モータが逆回転されて(S12)、搬送路104に配設された排出ローラ106及びスイッチバック搬送路108に配設された排出ローラ106は、図9(a)に示すように、原稿を逆方向へ、即ち搬送路104からスイッチバック搬送路108へ搬送する方向へ回転する。逆方向へ搬送された原稿は、その後端(搬送路104上流側)が分岐点に到達してガイド部材90と当接するが、図3に示したように、ガイド部材90は弾性変形せずに該原稿をスイッチバック搬送路108へ案内する。前述したように、原稿をスイッチバック搬送する際に、原稿の一部を搬送路104から排紙トレイ103上へ突出させることにより、原稿のサイズに拘わらず、搬送路104の分岐点から最下流までの距離を短く設定することが可能となり、画像読取装置100のコンパクト化に寄与することができる。
【0053】
スイッチバック搬送路108に搬送された原稿は、第1読取ユニット107の画像読取りと同様に、第2読取ユニット109によって第2面の画像が読み取られる。即ち、第2リードセンサ113が該原稿を検知して検知信号(オン)を出力し(S13)、画像読取制御部は、該検知信号を受けた後、所定時間経過後(T3搬送後、S14)に、図9(b)に示すように、第2読取ユニット109の画像読取りを開始し(S15)、第2リードセンサ113のオフ信号が出力されてから(S16)、所定時間経過後(T4搬送後、S17)に、第2読取ユニット109の画像読取りを終了する(S18)。
【0054】
このように、第1読取ユニット107を搬送路104に配設するとともに、第2読取ユニット109をスイッチバック搬送路109に配設することにより、第2読取ユニット109が原稿の第2面を読み取る際には、該原稿の後端は第1読取ユニット107の読取位置を既に通過して第1読取ユニット107の画像読取りが終了しており、第1読取ユニット107の画像読取りと第2読取ユニット109の画像読取りとが重複しないので、画像処理回路を第1読取ユニット107及び第2読取ユニット109で共用することができ、回路構成を簡略化して、本装置のコンパクト化、コストダウンができる。
【0055】
図14は、第1読取ユニット107及び第2読取ユニット109で夫々読取られた画像データが本体制御部に出力されるまでの回路構成の一例を示すブロック図であるが、第1読取ユニット107及び第2読取ユニット109で夫々読み取られた画像データは、A/D変換回路でデジタルデータに夫々変換されてラインメモリに格納され、該画像データが画像処理回路でシェーディング処理等の画像処理を受けて本体制御部に出力される構成となっている。
【0056】
前述したように、第1読取ユニット107の画像読取りと第2読取ユニット109の画像読取りとが重複することがないので、例えば第1面の画像データと第2面の画像データとを同時に画像処理する必要がなく、一つの画像処理回路を切り替えて使用し、第1面の画像データと第2面の画像データとを順次、画像処理して本体制御部に出力することが可能となる。これにより、本画像読取装置100の回路構成を簡略化してコストダウンを図ることができる。なお、例えば、切替スイッチを指示する信号をA/D変換回路及びラインメモリに出力することにより、A/D変換回路及びラインメモリも、第1読取ユニット107と第2読取ユニット109とで共用することが可能である。
【0057】
両面の画像読取りが終了した原稿は、図10に示すように、スイッチバック搬送路108から排紙トレイ103に排紙される。さらに、次の原稿が給紙トレイ101に存在する場合には(S19)、給紙クラッチが作動して(S2)、前述と同様の動作を繰り返し、給紙トレイ101に載置された原稿の束から順次原稿が取り出され、第1面から第n面までの画像読取りが行われる。
【0058】
また、本画像読取装置100によれば、スイッチバック搬送された原稿は第1読取ユニット107の読取位置へ到達することがないので、第1読取ユニット107による画像読取りが終了した後、該原稿の両面読取りを完全に終了する前に、次に読み取るべき原稿を搬送路104に繰り込むことも可能である。その場合には、搬送ローラ105等を回転させるためのモータと、排出ローラ106を回転させるためのモータとを別個独立して設け、排出ローラ106の正逆回転に拘わらず搬送ローラ105を一定方向に回転できるように構成すればよい。
【0059】
また、前述した高速読取モードによれば、1回のスイッチバック搬送により原稿両面の画像読取りを行うことができるので、従来のように数回の反転を行うものと比べて原稿の読取時間が短縮化され、また、原稿の搬送経路も単純化されるので、ジャム等の発生も軽減される。特に、1、2枚の原稿の両面読取りを行う場合に、高速読取モードの利便性は高い。
【0060】
つぎに、ページ揃えモードの動作について図5及び図11、12を用いて説明する。
前述した高速読取モードは読取時間が短いものの、両面読取りが終了して排紙トレイ103に排出された原稿は、給紙トレイ101に載置された状態で上側であった面、例えば第1面が、排紙トレイ103でも上側となって排出される。従って、複数枚の原稿の両面読取りを行った場合には、例えば図13(a)に示すように、給紙トレイ103の最上紙から第1面、第2面、第3面、第4面、・・・、第(n−1)面、第n面となっていた場合に、排紙トレイ103に排出された原稿をそのまま回収すれば、第2面、第1面、第4面、第3面、・・・、第n面、第(n−1)面となっており、手作業でページ順序を揃え直さなければならない。当該ページ揃えモードは、かかる作業を不要とするためのものである。
【0061】
図5に示すように、ページ揃えモードにおいても、原稿の第2面が第2読取ユニット109により読み取られる(S18)までの動作は、前述した高速読取モードと同じである。即ち、操作部のスタートボタンが押されることにより、原稿の画像読取りが開始され、給紙トレイ101に載置された原稿が搬送路104に送られて、第1読取ユニット107により第1面の画像が読み取られた後、スイッチバック搬送によりスイッチバック搬送路108に搬送されて、第2読取ユニット109により第2面の画像が読み取られる。
【0062】
第2リードセンサ113のオフ信号が出力されて(S16)、所定時間経過後(T4搬送後、S17)に第2読取ユニット109の画像読取りを終了した後(S18)、画像読取制御部は、再びモータの回転を停止する。これにより、図11(a)に示すように、原稿は、第2読取ユニット109の読取位置を通過したところで、排出ローラ106にニップされた状態で停止する。このときも、原稿の一部分がスイッチバック搬送路108から排紙トレイ103上へ突出した状態となっている。従って、原稿をスイッチバック搬送する際に、原稿のサイズに拘わらず、スイッチバック搬送路108の前記原稿読取位置から最下流までの距離を短く設定することが可能となり、画像読取装置100のコンパクト化に寄与することができる。
【0063】
その後、モータが正回転されて(S20)、スイッチバック搬送路108に配設された排出ローラ106及び搬送路104に配設された排出ローラ106は、図11(b)に示すように、原稿を正方向へ、即ちスイッチバック搬送路108から搬送路104へ搬送する方向へ回転する。正方向へ搬送された原稿は、その先端が分岐点に到達し、図3及び図12(a)に示すように、該原稿はガイド部材90に案内されて、分岐点から搬送路104の下流側へと導かれる。その後、図12(b)に示すように、搬送路104から排紙トレイ103へ排出される。
【0064】
さらに、次の原稿が給紙トレイ101に存在する場合には(S19)、給紙クラッチが作動して(S2)、前述と同様の動作を繰り返し、給紙トレイ101に載置された原稿の束から順次原稿が取り出され、第1面から第n面までの画像読取りが行われる。
【0065】
このようにページ揃えモードによれば、画像読取りが終了した原稿は、給紙トレイ101に載置された状態で上側であった面が、排紙トレイ103で下側となって排出され、その後の原稿も同様に排出されて排紙トレイ103上に積重されるので、排出された原稿の束のページ順序は、給紙トレイ101に載置された状態と同じである。従って、高速読取モードのように手作業でページを揃え直す必要がない。特に、ページが連続した多数の原稿の両面読取りを行う場合に、ページ揃えモードの利便性が高い。
【0066】
また、本画像読取装置100は、原稿を高速で読み取るための高速読取モードと、読取り後の原稿のページを元の状態とするページ揃えモードを、ユーザが任意に選択可能なので、ユーザが使用態様に応じて使い分けて、各利点を享受することができる。
【0067】
なお、前記ページ揃えモードでは、原稿の第1面の読取方向と第2面の読取方向とが逆方向となるが、一般に、両面記録を行う場合には、記録部に対して記録用紙は一定方向に搬送される構成となっているので、第1面と第2面との読取方向が異なる場合には、いずれかの画像データを反転処理して記録部に出力する必要がある。これを回避するには、図15に示すように、前記第2読取ユニット109の下流側にも第2リードセンサ114を設け、以下のように制御すればよい。
【0068】
前述と同様に、第1読取ユニット107により第1面の画像が読み取られた後、スイッチバック搬送によりスイッチバック搬送路108に搬送された原稿は、図16(a)に示すように、第2面の画像読取りが行われることなく、さらにスイッチバック搬送される。前記第2リードセンサ114はスイッチバック搬送された原稿を検知し、原稿が通過すればオフ信号を出力する。これを受けて、画像読取制御部はモータの回転を停止し、図16(b)に示すように、原稿は排出ローラ106にニップされた状態で停止する。
【0069】
その後、モータが正回転されて、スイッチバック搬送路108に配設された排出ローラ106及び搬送路104に配設された排出ローラ106は原稿を正方向へ搬送する。再び原稿を検知した第2リードセンサ114はオン信号を出力し、これを受けて、画像読取制御部は所定時間経過後に、図17(a)に示すように、第2読取ユニット109の画像読取りを開始し、第2リードセンサ114がオフ信号を出力してから所定時間経過後に、第2読取ユニット109の画像読取りを終了する。その後、原稿はさらに搬送されて分岐点に到達し、前記ガイド部材90に案内されて、分岐点から搬送路104の下流側へと導かれて、図17(b)に示すように、排紙トレイ103へ排出される。
【0070】
このように制御することにより、原稿の第1面の読取方向と第2面の読取方向とを同方向、即ち両面とも原稿の同一端部から読み取らせることができ、第1読取ユニット107及び第2読取ユニット109で夫々読み取られた画像データを印刷する際に、画像を反転処理する必要がない。従って、画像データを反転処理するための回路等が不要となり、画像データを処理する回路構成を一層簡易なものとすることができる。
【0071】
【発明の効果】
このように、本発明に係る画像読取装置によれば、給紙トレイに載置された原稿を搬送路を経て排紙トレイ側へ搬送する搬送手段と、前記搬送路に配置されて搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取手段と、前記第1読取手段の下流側において前記搬送路から分岐して設けられたスイッチバック搬送路と、スイッチバック搬送路に配置されて搬送されている原稿の第2面の画像を読み取る第2読取手段と、原稿の両面読取りを行う場合に、原稿を前記搬送路の分岐点の下流側まで搬送した後に該原稿を逆送してスイッチバック搬送路へ送出するように、前記搬送手段を制御する制御手段とを具備するので、第1読取手段の画像読取りと第2読取手段の画像読取りとが重複しない。従って、各読取手段で読み取られた画像データを処理するための画像処理回路等を共有することができ、装置のコストダウン、コンパクト化が可能となる。また、搬送路が単純化されて、ジャム等が生じ難くなる。さらに、スイッチバックされた原稿は第1読取手段の読取位置に至ることがないので、原稿の第1面が読み取られた後に、次に読み取るべき原稿を搬送路に供給することが可能となり、読取速度の高速化が可能となる。
【0072】
また、本発明によれば、第2面が読み取られた原稿をスイッチバック搬送路から排紙トレイへ排出するようにしたので、1度のスイッチバックで原稿の第1面及び第2面を読み取ることができ、読取速度が高速化される。
【0073】
また、本発明によれば、第2読取手段により原稿の第2面が読み取られた後に該原稿を前記搬送路を介して排紙トレイへ排出するようにしたので、読取後の原稿のページ順序が給紙トレイに載置された状態と同じものとなり、読取後の原稿のページを揃える作業が不要となる。
【0074】
また、本発明によれば、高速読取モード(第1の制御)とページ揃えモード(第2の制御)とを選択可能としたので、ユーザの使用態様に合せた設定が可能となる。
【0075】
また、本発明によれば、前記給紙トレイ及び排紙トレイを所定間隔で上下方向に配置して、該給紙トレイと排紙トレイ間の空間に前記スイッチバック搬送路を形成したので、効率的に空間を利用することができ、画像読取装置のコンパクト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置100の概略構成を示す断面図である。
【図2】画像読取装置100の制御を示すブロック図である。
【図3】スイッチバック搬送路108の分岐点付近の構成を示す拡大図である。
【図4】高速読取りモードの画像読取装置100の動作を示すフローチャート図である。
【図5】ページ揃えモードの画像読取装置100の動作を示すフローチャート図である。
【図6】高速読取りモードで画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図7】高速読取りモードで画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図8】高速読取りモードで画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図9】高速読取りモードで画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図10】高速読取りモードで画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図11】ページ揃えモードで画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図12】ページ揃えモードで画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図13】(a)は、最上紙から原稿の読取りを行う場合の読取順序を示す模式図であり、(b)は、最下紙から原稿の読取りを行う場合の読取順序を示す模式図である。
【図14】第1読取ユニット107及び第2読取ユニット109で夫々読取られた画像データが本体制御部に出力されるまでの回路構成の一例を示すブロック図である。
【図15】本画像読取装置100の変形例を示す断面図である。
【図16】変形例における原稿搬送状態を示す模式図である。
【図17】変形例における原稿搬送状態を示す模式図である。
【図18】従来のシートスルータイプの画像読取装置800の構成を説明するための模式図である。
【図19】従来のシートスルータイプの画像読取装置800の動作を説明するための模式図である。
【図20】従来のシートスルータイプの画像読取装置800の動作を説明するための模式図である。
【符号の説明】
100 画像読取装置
101 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 搬送路
105 搬送ローラ(搬送手段)
106 排出ローラ(搬送手段)
107 第1読取ユニット(第1読取手段)
108 スイッチバック搬送路
109 第2読取ユニット(第2読取手段)

Claims (5)

  1. 給紙トレイに載置された原稿を搬送路を経て排紙トレイ側へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送路に配置されて搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取手段と、
    前記第1読取手段の下流側において前記搬送路から分岐して設けられたスイッチバック搬送路と、
    スイッチバック搬送路に配置されて搬送されている原稿の第2面の画像を読み取る第2読取手段と、
    原稿の両面読取りを行う場合に、原稿を前記搬送路の分岐点の下流側まで搬送した後に該原稿を逆送してスイッチバック搬送路へ送出するように、前記搬送手段を制御する制御手段とを具備したものであることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記スイッチバック搬送路は、排紙トレイへ連通するように形成されており、前記制御手段は、第2面が読み取られた原稿をスイッチバック搬送路から排紙トレイへ排出するように、前記搬送手段を制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2読取手段により原稿の第2面が読み取られた後に該原稿を前記搬送路を経て排紙トレイへ排出するように、前記搬送手段を制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記スイッチバック搬送路は、排紙トレイへ連通するように形成されており、前記制御手段は、第2面が読み取られた原稿をスイッチバック搬送路から排紙トレイへ排出するように、前記搬送手段を制御する第1の制御と、前記第2読取手段により原稿の第2面が読み取られた後に該原稿を前記搬送路を経て排紙トレイへ排出するように、前記搬送手段を制御する第2の制御とを選択可能なものであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 前記給紙トレイ及び排紙トレイは所定間隔で上下方向に配置されたものであり、前記スイッチバック搬送路は、該給紙トレイと排紙トレイ間の空間に形成されたものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装置。
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