JPH11263464A - シート材給送装置,シート材処理装置及び画像入力装置 - Google Patents

シート材給送装置,シート材処理装置及び画像入力装置

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JPH11263464A
JPH11263464A JP10089209A JP8920998A JPH11263464A JP H11263464 A JPH11263464 A JP H11263464A JP 10089209 A JP10089209 A JP 10089209A JP 8920998 A JP8920998 A JP 8920998A JP H11263464 A JPH11263464 A JP H11263464A
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sheet material
separation
rotator
feeding
feed
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Katsuhiko Okitsu
克彦 興津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材の搬送不良や重送等を防止し分離搬
送性能の向上を図る。 【解決手段】 給紙ローラ(給送回転体)4,送りロー
ラ(搬送回転体)6,分離ローラ(分離回転体)7をそ
れぞれ独立した駆動手段である給紙モータ5,送りモー
タ8,分離モータ9によって駆動することによって原稿
Fを給送する。紙厚調整モータ11によって送りローラ
6と分離ローラ7との間の開口量を変化させながら原稿
Fの分離搬送を行う。給紙ローラ4,送りローラ6,分
離ローラ7をステップモータによって互いに同期させあ
るいは非同期的に駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を給送す
るシート材給送装置、シート材に所定の処理を行うシー
ト材処理装置及びシート状の原稿の画像を読取る画像読
取装置等の画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に従来の画像入力装置の主要部の
構成を示す。
【0003】1は原稿台、2は原稿台を駆動する駆動モ
ータ、3は原稿が所定位置まで上昇したことを検知する
検知手段である。
【0004】4は原稿を分離給紙位置まで移動する給紙
ローラ、105は給紙クラッチで4の給紙ローラの駆動
のON/OFFを切り替える。
【0005】6は送りローラ、7は分離ローラで櫛歯状
の形状で交互にローラ部分が存在する。108は送りク
ラッチで6の送りローラの駆動をON/OFFし、10
9は分離クラッチで、7の分離ローラの駆動をON/O
FFする。
【0006】10は搬送モータで、装置の全ての駆動源
となる。
【0007】13は給紙センサで、原稿が分離搬送され
た事を検知する。14,15は原稿の読み取りセンサ
で、搬送される原稿の画像情報を読み取る。16は排紙
センサで、原稿Fが、装置の搬送路を通過し、排出され
たことを検知する。
【0008】20,21,22,23は原稿搬送ローラ
で原稿Fを搬送駆動してゆく。
【0009】40は上ガイド板、41は下ガイド板で、
二つのガイド板に挟まれて原稿Fは搬送されて行く。3
0は紙厚調整ノブ30で送りローラ6を上下させて、分
離搬送部の間隔を変更する。
【0010】これらの動作は以下の様になる。
【0011】原稿台1に複数の原稿Fが搭載され図示し
ない入力手段より読み取り開始信号が出力されると、原
稿台駆動モータ2が回転駆動し原稿台1を上昇させる。
【0012】原稿台1上の原稿Fは徐々に上昇し、原稿
Fが原稿検知センサ3に検知されるまで原稿台駆動モー
タを駆動し原稿検知センサ3に検知された時点で停止す
る。
【0013】次に給紙クラッチ5がONすると搬送モー
タ10の駆動が給紙ローラ4に伝達され給紙ローラ4を
回転駆動させ原稿Fを搬送分離部分まで移送する。
【0014】送りローラ6,分離ローラ7は、一般的に
給紙ローラ4と同時に駆動を開始するように、制御さ
れ、給紙部から給紙ローラ4により送られてきた原稿F
を分離搬送する。
【0015】原稿Fは、分離給紙部で以下の動作にて、
分離される。
【0016】給紙ローラ4で、分離給紙部まで搬送され
てきた原稿Fは、送りローラ6で、送り方向へ駆動され
ると同時に、分離ローラ7で、逆方向への力も加えられ
る。
【0017】これにより、図16の様に、複数枚が同時
に分離搬送部に給紙されても、上方の原稿F1のみ前方
に送られ、下の原稿F2は、分離ローラ7により、逆方
向に戻される形となり、原稿の重送を防いでいる。
【0018】二つのローラの位置調整は、紙厚調整ノブ
30を用いて行う。
【0019】図17の様に、分離搬送部のローラ間隔が
狭い場合には、原稿Fは分離ローラ7に搬送方向とは逆
方向に押し返され、給紙されない。また図18の様に間
隔が広い場合には、2枚目の原稿F2が分離ローラ7か
ら受ける力が、原稿Fと原稿F2の静止摩擦力以下の場
合には2枚の原稿が同時に搬送されることになり重送と
なる。
【0020】このため、読み取る原稿の種類に応じて、
紙厚調整ノブ30を変更する必要がある。
【0021】分離搬送部を通過した原稿Fは、給紙セン
サ13にて検知され、この信号により給紙クラッチ10
5、送りクラッチ108をOFFし、2枚目以降の原稿
F2が連続的に給紙されない様に給紙ローラ4、送りロ
ーラ6の駆動を一旦停止する。
【0022】分離ローラ7は、2枚目以降の原稿F2が
原稿F1に引きずられて給紙されない様に、給紙センサ
13が原稿Fを検知している間、反転駆動しつづける。
【0023】この分離搬送の過程をへて、原稿Fが読み
取りセンサ14,15を通過し読み取られた画像が図示
しない画像処理部へ順次送られる。
【0024】複数枚の原稿を続けて処理する場合には、
給紙センサ13が原稿Fを検知しなくなった時点で、再
び給紙クラッチ105、送りクラッチ108をONし、
給紙ローラ4、送りローラ6を駆動し、原稿F2を分離
搬送しはじめる。
【0025】そして、原稿台1が、最上部まで上昇して
も、原稿検知センサ2が原稿を検知しなくなった時点
で、全ての原稿を読み取り搬送し終わったと判断し排紙
センサ16が、原稿Fの排紙を検知した時点で、搬送モ
ータ10および分離クラッチ9をOFFしてから、原稿
台駆動モータ2が逆転し原稿台1を最下部まで移動した
後、全ての動作を終了する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】先程述べた従来の原稿
搬送方法では、給紙ローラ、送りローラ、分離ローラ
が、クラッチのON/OFFで制御され、駆動力は搬送
モータ10からギアやベルトなどを介して供給され、総
てのローラが、どのような状態でも同じ回転比率で、回
転する。
【0027】また、搬送モータの搬送速度を変更するこ
とで、原稿の読み取り速度、解像度を変更する場合に
は、同じ比率で、給紙ローラ、送りローラ、分離ローラ
の速度が変動し、本来原稿間の動摩擦係数と、各ローラ
間の摩擦係数で決められるべき分離搬送系も、変動して
不安定な状態での分離搬送が行われ、これが原因となり
重送などの問題を起こしている。
【0028】また、各ローラの動作がギア、ベルトを介
して一定比率で動作する為、給紙する原稿の状態、紙質
等が変化しても、分離搬送系を変更し最適化するのは困
難であり、外的要因に対応出来ない事も重送の原因にな
っている。
【0029】構成面でも、各ローラの回転比率を調整す
る為に多数の減速加速のギア、ベルトが必要となり、機
械的構成を複雑にすると同時に、メンテナンス性、安定
性に問題を残している。紙厚の調整に関しても、手動の
みで調整が面倒であるし、厚さの違う原稿が混在した場
合などは、搬送不良、重送などの問題が発生し、作業性
を著しく悪化させている。
【0030】本発明はかかる従来技術の課題を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、シート状の搬送不良や重送等を防止して分離搬送性
能の向上を図ることにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定の給送位置からシート材を給送する
給送回転体と、該給送回転体によって給送されたシート
材を搬送するとともに重送されたシート材を分離する分
離搬送手段と、を備えたシート材給送装置において、前
記分離搬送手段は、シート材搬送方向に回転する搬送回
転体と、該搬送回転体との間に前記シート材を挟持し、
該シート材搬送方向とは逆方向に回転する分離回転体と
を備え、前記給送回転体,搬送回転体及び分離回転体が
それぞれ独立の駆動手段によって駆動されることを特徴
とする。
【0032】このようにすれば、各回転体の駆動状態を
独自に制御することができるので、種々のシート材や種
々の搬送状態に応じた適切な分離搬送条件の設定が可能
となり、分離搬送性能の向上を図ることができる。
【0033】また、駆動手段を共有しないので、ギアや
ベルト等の駆動伝達手段を省略することができ、構造を
簡略化できるとともに部品点数を削減して、コストダウ
ンや組立時間の短縮、サービス性の向上等を図ることも
できる。
【0034】また、前記給送回転体,搬送回転体及び分
離回転体の少なくともいずれかの回転体の駆動手段はス
テップ送り可能であるようにしてもよい。
【0035】このようにすれば、各回転体を連続的に回
転させる場合に比べてより多様な回転状態を実現できる
ので、シート材や搬送状態に応じた適切な分離搬送条件
の設定が可能となり、分離搬送性能の向上を図ることが
できる。
【0036】また、前記給送回転体,搬送回転体及び分
離回転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を同
期させて駆動するようにしてもよい。
【0037】また、前記給送回転体,搬送回転体及び分
離回転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を非
同期的に駆動するようにしてもよい。
【0038】また、前記給送回転体,搬送回転体及び分
離回転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を同
期させて駆動する場合と非同期的に駆動する場合とに切
り替える駆動方法切替手段を備えるようにしてもよい。
【0039】また、前記給送回転体,搬送回転体及び分
離回転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を同
期させて駆動する場合と非同期的に駆動する場合とが分
離搬送動作の過程で切り替わるようにしてもよい。
【0040】このように給送回転体,搬送回転体及び分
離回転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を同
期させて駆動したり、非同期的に駆動したり、駆動方法
切替手段によって同期/非同期を切り替えて駆動した
り、分離搬送動作の過程で同期/非同期が切り替わるよ
うにすれば、種々のシート材や分離搬送状態に適した分
離搬送性能を得ることができる。
【0041】また、前記搬送回転体と分離回転体との間
隔を変化させる間隔調整手段を備えるようにしてもよ
い。
【0042】このように搬送回転体と分離回転体との間
隔を変化させることによって、シート材の分離搬送状態
を変更することができるので、シート材に応じた分離搬
送性能を得ることができる。
【0043】また、前記原稿の分離搬送動作において、
前記搬送回転体と分離回転体との間隔に応じて該間隔の
変化速度が変化するように、該間隔を変化させるように
してもよい。
【0044】このようにすれば、シート材が薄い場合で
も間隔を大きくなり過ぎることがなく、シート材が厚い
場合でも間隔を変化させるための時間を短縮することが
でき、シート材に応じた分離搬送性能を得ることができ
る。
【0045】また、前記原稿の分離搬送動作に伴って前
記搬送回転体と分離回転体との間隔を変化させるととも
に、該間隔が所定の大きさとなるように補正を行い、該
補正量を前記間隔に応じて変化させるようにしてもよ
い。
【0046】このようにすれば、分離搬送時に破損や汚
損しやすい薄いシート材やこのような可能性の小さい厚
く固いシート材である場合のように、シート材の種類に
応じて搬送回転体と分離回転体との間隔の補正量を変化
させることができるので、シート材に適した分離搬送性
能を得ることができる。
【0047】また、複数枚のシート材を給送する際に、
前記分離搬送手段を通過したシート材の次のシート材が
既に前記分離搬送手段に挟持されている場合には、前記
搬送回転体を逆転させながら、前記搬送回転体と分離回
転体との間隔を小さくするようにしてもよい。
【0048】このようにすれば、分離搬送手段に挟持さ
れているシート材は分離搬送手段の搬送方向上流側に戻
されるので、複数枚のシート材が給送される場合でも、
各シート材を同様の分離搬送状態で搬送することがで
き、分離搬送性能が向上する。
【0049】また、前記シート材が分離搬送手段を正常
に通過しない場合には、分離搬送手段の制御条件の設定
を変更して次回の分離搬送動作を行うようにしてもよ
い。
【0050】このようにすれば、搬送不良や重送等が生
じてシート材が分離搬送手段を正常に通過しない場合で
も、分離搬送手段の制御条件の設定が変更され、同様の
原因による搬送不良等の発生を防止することができるの
で、良好な分離搬送性能を得ることができる。
【0051】また、前記分離搬送手段のシート材搬送方
向下流側にシート材の重送を検知する重送検知手段を備
え、前記間隔調整手段によって前記搬送回転体と分離回
転体との間隔を変化させながら前記シート材の分離搬送
動作を行い、前記重送検知手段によって重送を検知した
場合には、前記給送回転体及び搬送回転体を停止させ、
前記分離回転体をシート材搬送方向と逆方向に回転させ
ながら前記搬送回転体と分離回転体の間隔を初期状態へ
戻し、重送されたシート材を分離搬送手段から排出する
ようにしてもよい。
【0052】このようにすれば、シート材の重送の回避
作業の自動化及び効率化を図ることができる。
【0053】また、前記分離搬送手段のシート材搬送方
向下流側にシート材の重送を検知する重送検知手段を備
え、前記間隔調整手段によって前記搬送回転体と分離回
転体との間隔を変化させながら前記シート材の分離搬送
動作を行い、前記重送検知手段によって重送を検知した
場合には、前記給送回転体及び搬送回転体をシート材搬
送方向と逆方向に回転させながら前記搬送回転体と分離
回転体の間隔を初期状態へ戻し、前記分離搬送手段から
シート材を排出するようにしてもよい。
【0054】このようにすれば、シート材の重送の回避
作業の自動化及び効率化を図ることができる。
【0055】また、前記重送検知手段が重送を検知した
後に、再度シート材の給送を行う場合には、分離搬送動
作の制御条件の設定を重送発生時とは異ならしめるよう
にしてもよい。
【0056】このようにすれば、同様の原因による重送
の発生を防止することができ、良好な分離搬送性能を得
ることができる。
【0057】また、重送発生時と重送検知後とで、前記
給送回転体,搬送回転体及び分離回転体の少なくともい
ずれか二つの回転体の駆動の同期・非同期関係を変更す
るようにしてもよい。
【0058】このようにすれば、分離搬送動作の制御条
件の設定が重送発生時と重送検知後とで変更されるの
で、同様の原因による重送の発生を防止することがで
き、良好な分離搬送性能を得ることができる。
【0059】また、シート材の分離搬送動作の制御条件
の設定が異なる複数の分離搬送モードを有し、該分離搬
送モードを切り替えるモード切替手段を備えるようにし
てもよい。
【0060】このようにすれば、シート材の種類等に応
じて、適切な分離搬送動作を実現できるように分離搬送
モードを切り替えることにより、良好な分離搬送性能を
得ることができる。
【0061】また、シート材の分離搬送動作において、
前記間隔調整手段によって前記搬送回転体と分離回転体
との間隔を自動的に調整する自動調整モードと、前記搬
送回転体と分離回転体との間隔を入力して設定するマニ
ュアル調整モードと、を備え、該自動調整モードとマニ
ュアル調整モードとを切り替える間隔調整モード切替手
段を備えるようにしてもよい。
【0062】このようにすれば、間隔調整モードを切り
替えることにより、シート材の種類等に応じた適切な手
段な分離搬送状態を実現することができる。
【0063】また、前記マニュアル調整モードに切り替
える場合に、自動調整モードでの前記搬送回転体と分離
回転体との間隔の調整値を表示する参照値表示手段を備
えるようにしてもよい。
【0064】このようにすれば、搬送回転体と分離回転
体の間隔を入力して設定する場合に、自動調整モードで
の調整値を参照して設定することができるので、自動調
整モードでの分離搬送状態に基づいて間隔をどのように
設定すればよいのかを判断することができ、適切な設定
を迅速に行うことができる。
【0065】また、シート材載置部に載置されたシート
材を前記所定の給送位置に配置するためにシート材載置
部を移動させるシート材載置部移動手段を備えたことを
特徴とする。
【0066】このようにすれば、シート材積載部を移動
させることにより、複数枚のシート材を載置した場合で
も、順次所定の給送位置に配置することができので、シ
ート材の枚数にかかわらず良好な分離搬送性能を得るこ
とができる。
【0067】また、前記所定の給送位置におけるシート
材の有無を検知するシート材検知手段を備え、シート材
給送時に該シート材が前記分離搬送手段まで達しない場
合には、前記シート材検知手段がシート材を検知しなく
なる位置まで前記シート材載置部を移動させた後、再度
シート材が前記所定の給送位置に配置されて前記シート
材検知手段がシート材を検知する位置まで該シート材載
置部を移動させるようにしてもよい。
【0068】このようにすれば、シート材積載部の位置
が不適切であった場合等に、シート材積載部を移動させ
て再度シート材を所定の給送位置に配置することによ
り、正確に給送させることができる。
【0069】ここでシート材検知手段がシート材を検知
しなくなる位置までシート材積載部を移動させた後に再
度シート材載置部を移動させる際に、前回の給紙動作時
とは異なる速度で、即ち、より速く又は遅く移動させる
ようにすることもできる。このようにさらに制御条件を
変更することによっても、給送不良の原因を回避するこ
とができる。
【0070】また、手差しされたシート材を給送する手
差しモードを有し、該手差しモードでは、前記手差しシ
ート材が所定の給送位置に配置されるように前記シート
材載置部を移動させ、前記給送回転体,搬送回転体及び
分離回転体を同一周速度でシート材搬送方向へ回転させ
るようにしてもよい。
【0071】このように手差しシート材が所定の給送位
置に配置されるようにシート材載置部を移動させること
により、シート材を手差しする場合もシート材載置部か
ら給送する場合と同様の給送が可能となる。さらに、給
送回転体,搬送回転体及び分離回転体を同一周速度でシ
ート材搬送方向へ回転させることにより、シート材が2
つ折りにされているような場合であっても、安定した給
送が可能となる。
【0072】また、手差しモードでは、前記搬送回転体
と分離回転体との間隔をシート材の厚さの最小値程度に
設定するようにしてもよい。
【0073】このようにすれば、手差しされるシート材
の厚さにかかわらず給送することができる。
【0074】また、手差しモードでは、前記分離搬送手
段のシート材搬送方向下流に位置する搬送手段にシート
材が到達した後に、前記搬送回転体と分離回転体との間
隔を初期状態よりも大きくするようにしてもよい。
【0075】このようにすれば、下流の搬送手段により
シート材が搬送さるされる際に分離搬送手段にて、シー
ト材に不要な力が加わらなくなる。
【0076】また、手差しモードでは、前記給送開始時
において、前記シート材載置部に載置されたシート材を
給送する場合のシート材の所定の搬送速度より遅い速度
で前記シート材を搬送し、該所定の搬送速度まで加速す
るようにしてもよい。 このようにすれば、シート材を
手差ししたユーザがシート材の搬送される速度に驚愕し
てシート材を押える等して斜行を引き起こすことがな
く、安定した給送が可能となる。
【0077】また、シート材の分離搬送動作の制御条件
を設定できる制御条件設定手段と、該制御条件設定手段
による設定内容を記憶する制御条件記憶手段と、を備え
るようにしてもよい。
【0078】このようにすれば、シート材の種類等に応
じてきめ細かく制御条件を設定することができる。ま
た、一旦設定した制御条件を制御条件記憶手段に記憶さ
せておくことにより、それ以降は記憶された設定内容を
呼び出せば、再度設定し直す手間を省くことができ、簡
便に適切な分離搬送動作を実現することができる。
【0079】また、所定の制御条件に基づくシート材の
分離搬送動作において、該シート材を再度給送する場合
には、前記制御条件記憶手段に記憶された設定内容に基
づいて制御条件を変更するようにしてもよい。
【0080】このようにすれば、シート材を再度給送す
る場合に、予め設定されたより適切な制御条件に設定を
変更して給送することができる。
【0081】また、外部装置との間に通信手段を設け、
前記外部装置に、前記通信手段を介して前記シート材の
分離搬送動作の制御条件を設定する外部制御条件設定手
段を備えるようにしてもよい。
【0082】このようにすれば、シート材の分離搬送動
作に異常が生じた場合でも、ユーザが外部装置から設定
を変更することができ、作業の効率化を図ることができ
る。
【0083】また、前記搬送回転体及び分離回転体はそ
れぞれ同一軸上に櫛歯状に配置された複数個のローラか
らなり、前記搬送回転体を構成するローラと前記分離回
転体を構成するローラとは軸方向に交互に配置されてい
るようにしてもよい。
【0084】このようにすれば、搬送回転体及び分離回
転体の軸の平行性や、搬送回転体と分離回転体との間隔
の調整作業が簡略化できるので、組立性が向上する。
【0085】また、シート材を給送するシート材給送部
と、給送されたシート材に対して所定の処理を行うシー
ト材処理部と、を有するシート材処理装置であって、前
記シート材給送部に前記シート材給送装置を備えるよう
にしてもよい。
【0086】このようにすれば、信頼性の高いシート材
処理装置を提供することができる。シート材に対する所
定の処理には、シート材上の画像を読み取ったり、シー
ト材上に画像を形成する等の処理があるが、これに限ら
れない。
【0087】また、シート状の原稿を給送する原稿給送
部と、給送された原稿上の画像を読取る画像読取部とを
備えた画像入力装置であって、前記原稿給送部に前記シ
ート材給送装置を備えるようにすれば、画像読取部に正
確に原稿を給送して、信頼性の高い画像読取が可能な画
像入力装置を提供することができる。
【0088】また、前記画像読取部における読取速度と
は独立に前記原稿の分離搬送速度を設定するようにして
もよい。
【0089】このようにすれば、画像読取部における読
取速度にかかわらず、原稿の種類等に応じた分離搬送速
度を設定することができ、より正確な分離搬送が可能と
なる。
【0090】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1(a)は
本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の概略構成
を示す図であり、図1(b)は主要部の概略構成を示す
図である。
【0091】1はシート材載置部としての原稿台、2は
シート材載置部移動手段としての原稿台駆動モータ、3
はシート材検知手段としての原稿検知センサである。
【0092】4は給送回転体としての給紙ローラ、5は
駆動手段としての給紙モータで給紙ローラ4を直接駆動
している。
【0093】6は搬送回転体としての送りローラ、7は
分離回転体としての分離ローラであり、8は駆動手段と
しての送りモータで送りローラ6を直接駆動し、9は駆
動手段としての分離モータで分離ローラ7を直接駆動し
ている。本実施形態では送りローラ6と分離ローラ7と
で分離搬送手段を構成する。
【0094】10は搬送モータで分離搬送後の原稿を原
稿読み取り位置から排紙位置まで搬送駆動するのと同時
に、原稿の読み取り速度や、解像度などで速度を変更で
きる様になっている。
【0095】11は間隔調整手段としての紙厚調整モー
タで、送りローラ6、分離ローラ7の間隔を調整し的確
な状態で紙の分離搬送を自動で行なえる様にしている。
【0096】14,15は原稿の読み取りセンサ(シー
ト材処理部,画像読取部)で原稿の読み取り速度と解像
度に基づき走査間隔を変更している。また、原稿読み取
りセンサの動作は、給紙モータ、送りモータ、分離モー
タの各モータと同期した読み取りタイミング、非同期の
読み取りタイミングの各動作を選ぶことが出来る。
【0097】16は排紙センサで、原稿が読み取り部を
通過して排紙部に排紙されたのを検知する。
【0098】17,18はレジストローラで、原稿が先
に移動するのを制限し、原稿の斜行を補正する。
【0099】19はレジストクラッチで搬送モータの駆
動をレジストローラに接続する,しないを切り替えてい
る。
【0100】20,21,22,23は原稿搬送ローラ
で原稿Fを搬送駆動してゆく。
【0101】40は上ガイド板、41は下ガイド板で、
二つのガイド板に挟まれて原稿Fは搬送されて行く。
【0102】S1は給紙前センサ、S2は給紙後セン
サ、S3はレジスト前センサ、S4はレジスト後セン
サ、S5は重送検知センサ(重送検知手段)で、各セン
サの出力を元に図示しない制御部分が、各部のモータを
同期駆動、非同期駆動の制御を行う。
【0103】図2は、本発明を用いた操作部の実施形態
である。
【0104】50は実施形態の操作部、51はスタート
SW(駆動方法切替手段,モード切替手段)で原稿台1
に原稿を搭載した状態では原稿の読み取り開始の指示、
またはカウントの開始、変数の入力実行などに使用す
る。
【0105】52は停止SWで、原稿の読み取りを停
止、カウントのクリア、変数の入力取り消しやクリアに
使用する。
【0106】53は紙厚調整モードの選択SW(間隔調
整モード切替手段)で、紙厚の制御方式を自動、マニュ
アル、手差しと切り替える。用紙の種類に応じて、モー
ドを増やすことも可能である。
【0107】54は重送検知のON/OFFを切り替え
る。
【0108】55は枚数カウンタで、読み取り搬送した
原稿の枚数の確認、読み取り枚数の設定、重送枚数の設
定、各部モータの駆動回転速度の設定表示、装置の動作
状態、エラーの表示等に使用される。
【0109】56,57は枚数カウンタの枚数を設定や
各種設定の数値変更などに用いられるSW(制御条件設
定手段)である。
【0110】58は原稿の読み取り濃度の表示で、原稿
の読み取り温度の表示や、紙厚のマニュアル調整時の表
示として用いられる。
【0111】59,60,61は原稿の濃度変更、AE
を選択するSWで、紙厚のマニュアル調整時には紙厚の
データ入力に用いられる。
【0112】62,63はメモリSWで上記設定を制御
条件記憶手段としてのメモリに記憶することも可能であ
るし複数の給紙搬送モードを設定して個別対応出来る様
に用いられる。
【0113】71,72,73は紙厚調整モードの選択
表示を行うLEDで71は自動紙圧調整モード、72は
マニュアル調整モード、73は手差しモード、の各モー
ド時に点灯表示する。
【0114】74は重送検知のON/OFF表示のLE
Dで、重送検知が有効になっているとき点灯する。
【0115】75は自動濃度調節のON/OFF表示。
【0116】本発明の動作は、以下の様になる。
【0117】まず、原稿台1に原稿Fを複数枚搭載す
る。ここで操作部50のスタートSW51からの信号
が、図示しない制御回路に送られ、原稿台モータ2に上
昇信号を送り、原稿Fを給紙位置まで上昇させる。
【0118】上昇した原稿が、原稿検知センサ3に検知
されると給紙モータ5が、設定された速度で、搬送方向
に駆動し、給紙ローラ4を回転させる。
【0119】紙厚調整モータ11は、送りローラ6と分
離ローラ7間を最も閉める位置に戻っている。
【0120】給紙ローラ4の回転駆動により、原稿Fの
最も上部の原稿F1が、分離搬送部に運ばれ、給紙前セ
ンサS1に検知される。
【0121】給紙前センサS1に検知されてから規定時
間、または規定パルス数の間、原稿F1を搬送し原稿F
1の先端が分離給紙部に突き当たったタイミングで、送
りモータ8を駆動し、送りローラ7が回転し始めると同
時に、紙厚調整モータが回転を開始し、送りローラ6と
分離ローラ7の間隔を開けて行く。
【0122】やがて、送りローラ6と分離ローラ7の間
隔が開く事で原稿F1は、この2つのローラ間を通過し
始める。
【0123】分離搬送部を通過した時点で原稿F1は、
給紙後センサS2に検知される。この給紙後センサS2
からの信号によって、紙厚調整モータ11は、送りロー
ラ6と分離ローラ7の開閉量を調整したのち停止する。
【0124】原稿F1は、図3の様に、送りローラ6側
では、搬送方向への静止摩擦力P1が加えられており分
離ローラ7側では搬送方向と逆になる動摩擦力p2の力
が加えられている。
【0125】その為、2枚目以降の原稿F2が、図4の
様な形で挿入されても、分離ローラ7からの動摩擦力p
2以上の静止摩擦f1が、原稿F1,F2間で発生しな
い限り、重送は発生しない。
【0126】次に送りモータ8、分離モータ9がステッ
プ送り可能なステップモータ等を利用し、駆動パルスの
位相を同期させて駆動すると分離搬送部の原稿Fに加わ
る力は、図5の様に、動摩擦力p1,p2と静止摩擦力
P1,P2の間で変化する。
【0127】一般に、静止摩擦は、動摩擦より大きく、
定回転時の動摩擦p2より大きな力を得る事が出来る。
【0128】この同期駆動の方法では原稿Fの分離搬送
時間が長くなり、給紙効率の低下を招くが、原稿間の動
摩擦係数が大きな場合でも重送する事が少なくなる。
【0129】そこで送りモータ8と分離モータ9を駆動
する際に、原稿間の摩擦係数が小さい原稿を搬送読み取
る際には、従来の非同期駆動を、原稿間の摩擦係数が大
きい場合には、非同期へと切り替えることにより多様な
原稿に対して、重送を起こすことなく給紙搬送を行え
る。
【0130】次に上記分離搬送部を通して、給紙された
原稿F1がレジスト前検知センサS3に検知されると分
離モータ9を一旦停止して、送りモータ8のみを駆動す
る。これにより、上記説明による動摩擦の増減により、
まれに発生する送りローラ8と原稿F1の一時的なすべ
りがなくなり、レジスト前検知センサS3で検知された
位置からの原稿F1の送り量が正確になる。
【0131】このレジスト前検知センサS3を通過して
から、規定パルスまたは、規定時間後にレジストローラ
17,18に突き当たり、原稿F1にたわみが出来るこ
とで原稿F1の先端部分がレジストローラ17,18に
ならい、その後にレジストクラッチ19がONする事で
原稿F1の斜行を補正することが出来る。
【0132】このレジスト前検知センサS3を通過して
から、レジストクラッチ19をONするまでの時間、パ
ルスは原稿F1の厚みや原稿の質などで変更する事が出
来る。
【0133】レジスト後センサS4がレジストローラ間
を通過した原稿を検知した後、送りモータ8は駆動を停
止し、分離モータ7は、駆動を再開する。
【0134】レジスト後センサS4が原稿F1を検知し
た後、規定パルス後から、原稿読み取りセンサ14,1
5が読み取り動作を開始すると同時に、規定パルス後に
排紙センサ16に検知されるまで、制御回路にて管理さ
れる。
【0135】次に連続して、原稿Fを給紙搬送する場合
には、以下の手順を踏む。
【0136】一枚目の原稿F1の後端が、給紙後センサ
S2を通過した後、送りモータ8が停止、分離モータが
駆動した状態で、紙厚調整モータ11を送りローラ6と
分離ローラ7を閉める方向へ駆動する。
【0137】これにより、図6の様に前の原稿F1に連
れて、分離搬送部に進入した原稿F2は、ローラ間が閉
まると同時に一度分離搬送部の前に戻される。
【0138】この後、通常の分離搬送動作を再開する事
で2枚目以降の分離搬送動作が1枚目と変わらず行え
る。
【0139】図7の様に、重送ぎみに次の原稿F2が、
給紙後センサS2にまで来た時には、レジスト前センサ
S3が原稿F1の後端を検知した時点で、送りモータ8
を搬送方向への駆動とは逆方向に駆動する。
【0140】同時にレジストクラッチ19は、後端を検
知した後、規定パルス後、若干の後端が残る位置で駆動
をOFFし、2枚目以降の原稿F2が、レジストローラ
17,18で、送られない様にする。
【0141】送りモータ8が反転を始めてから、紙厚調
整モータ11が分離搬送部が閉まる方向へ駆動を開始す
る事で、原稿F2は分離搬送部の前まで戻される。
【0142】送りモータ8は反転駆動し、給紙後センサ
S2が原稿F2の先端を検知した後、規定パルス駆動し
て原稿F2が分離搬送部の前に戻された後、通常の分離
搬送動作を再開する。
【0143】これにより、給紙後センサS2以降に原稿
F2が連れて入った場合でも分離給紙部から原稿F2が
一旦分離搬送前まで返す事が可能となり、2枚目以降の
分離搬送動作が可能となる。
【0144】以上の様に、給紙,搬送,分離の各ローラ
が独立して駆動し、また、原稿の種類に応じて駆動方法
を選択,設定出来る様に構成する事で、従来機にはな
い、確実な紙搬送を可能に出来る。
【0145】(第2の実施形態)第1の実施形態では、
紙厚調整モータ11の調整方法は、一律であるが、以下
の手段も有効である。
【0146】まず、給紙ローラ4の回転駆動により原稿
F1が給紙前センサS1に検知され、分離搬送部まで、
規定のパルス分原稿F1を駆動しその後送りモータ8を
駆動し、同時に紙厚調整モータ11を駆動する。
【0147】しかし、開口量が少なく狭い状態では薄い
紙が分離搬送部を通過し分離搬送部がわずかに開き過ぎ
ただけで重送が発生する。
【0148】加えて、給紙ローラ3や、送りローラ6に
於いては、ローラ部分と原稿部分で不定期に発生する摩
擦の変動ですべり等が発生し、分離搬送部が開き過ぎて
しまい重送になる。
【0149】このため、紙厚調整モータ11の動作速度
を遅くする必要がある。
【0150】逆に、厚手の原稿を使用する場合では、原
稿が分離搬送されるまで、紙厚調整モータは多くの駆動
を必要とし、分離搬送速度が低下する。
【0151】ここで図8(a)の様に、紙厚調整モータ
11による開口速度を分離搬送部の開口量で可変するこ
とで上記問題の解決をはかる事が出来る。
【0152】駆動始めの送りローラ6と分離ローラ7の
間隔が狭い状態では紙厚調整モータ11の回転速度を遅
くし、広くなるに連れて開口速度を速くする様に制御し
ている。
【0153】この開口量に対する開口速度は、原稿の種
類や厚みの違う原稿がどの程度あるか等で、速度を調整
する事で、全体の分離搬送速度を落とすことなく実現出
来る。
【0154】図8(b)は、薄い原稿が多い場合の設定
で、開口量が少ない状態での開口速度が遅く設定されて
おり、正確な分離搬送を目的としている。
【0155】図8(c)は、厚い原稿が多い場合の設定
例で、開口量が少ない状態からでも開口速度を速めに設
定しており、厚い原稿が多い場合に分離搬送速度が低下
しないのを目的としている。
【0156】(第3の実施形態)図9に示す様に、原稿
Fが薄い原稿の場合、送りローラ6と分離ローラ7を分
離搬送されるとき、原稿Fは櫛歯状のローラの間で波を
うった状態で搬送されている。
【0157】このため、原稿Fは、波状になることで、
原稿を破損,汚損する可能性がある。
【0158】これを回避するために、給紙後センサS2
に原稿Fを検知した後に紙厚調整モータ11を規定パル
ス分さらに移動し、補正を図るように構成する。
【0159】同時に、図10に示すように、原稿Fが、
厚く固い原稿の場合、原稿が波状に変形する事は少な
く、補正を行う必要がないばかりか、第2実施形態によ
り、紙厚調整モータ11の駆動速度が速い為、駆動停止
が遅れる場合もある。
【0160】これらから、図11に示すように、給紙後
センサS2が原稿を検知した時の紙厚調整モータ11の
駆動量で、補正を行う事で、原稿に無理のない的確な自
動紙厚調整が可能となる。
【0161】(第4の実施形態)従来の装置では、前述
したように、給紙ローラ,送りローラ,分離ローラがギ
アなどを用いて一義的に構成されていたため、分離搬送
の条件を変更する事が出来ない。
【0162】そのため、搬送不良、重送などが検知でき
ても、同じ条件で分離搬送を行うため、再び搬送不良、
重送などが発生する為、再分離搬送を行う機械はない。
【0163】しかし、本発明を用いての装置によれば、
給紙ローラ、送りローラ、分離ローラがそれぞれ独自に
駆動でき、同じく前述の紙厚調整の自動化と合わせて、
より有効な再分離搬送が可能となる。
【0164】まず、給紙ローラ4を駆動して、規定量の
搬送で、図12の様に給紙前センサS1に原稿が達しな
い場合は給紙ローラ4の駆動を停止し、原稿台1を降ろ
して原稿検知センサ3をOFFさせる。
【0165】その後、再び原稿台1をゆっくりと上昇さ
せ再び原稿検知センサ3が原稿Fを検知した後再び、給
紙ローラ4の駆動を行う。
【0166】これは、原稿台が何等かの原因で上昇しす
ぎて、上部のガイド板30に原稿が押し付けられた時や
分離搬送部に原稿が複数枚原稿が楔状に入った場合など
に非常に有効である。
【0167】次に給紙前センサS1から、規定量の搬送
で紙厚調整モータ11と送りモータ8を駆動する。
【0168】この時、紙厚調整モータ11により、分離
搬送部の開口量が最大になっても、給紙後センサS2
で、原稿を検知できない場合は、送りモータ8を逆転さ
せながら、紙厚調整モータ11により開口量が最小にな
るまで絞り、再び送りモータ8を正転駆動して、分離搬
送を再開する。
【0169】この時、紙厚調整モータ11、給紙モータ
5、送りモータ8、分離モータ9の駆動速度を変更する
ことで、最初の条件とは違った条件で分離搬送する事
で、的確な分離搬送が可能となる。
【0170】また、各モータの再分離搬送時の設定は、
一律に遅くする事も有効であるが、操作部などから再分
離時の条件を設定できる様にすることで、ユーザの使用
する原稿の条件に合わせる事が可能となる。
【0171】次に給紙後センサS2を通過し、レジスト
前センサS3の間の重送検知センサS5が重送を検知し
た場合には、幾つかの方法が考えられる。
【0172】まず、その場で送りモータ8、給紙モータ
5を停止し、分離モータ9を駆動しつづけながら、紙厚
調整モータ11を開口量が少なくなる様に駆動する。
【0173】やがて、重送した原稿F2と分離ローラの
摩擦力が、原稿間の摩擦力に勝ち、原稿F2は、搬送方
向とは逆方向に送られる。これにより重送を回避でき
る。
【0174】また、送りローラ、給紙モータともに逆転
駆動し、給紙後センサS2から、原稿F1,F2共に検
知できなくなってから、紙厚調整モータ11で開口量を
元の位置に戻し、再び分離搬送を行う時には、分離モー
タ9と、送りモータ8の駆動をステップ送りで同期を取
る様に設定する事で、重送の再発を防ぐ事ができる。
【0175】この様に、重送、搬送不良が発生した場合
に、最初の条件と違う条件で再分離搬送を行う機能をも
つ事で、作業の自動化と効率向上をもたらすことが出来
る。
【0176】(第5の実施形態)本発明では、紙厚調整
モータにより、紙厚を自動で補正しているが、原稿の種
類が限定されている場合にはマニュアルによる設定も有
効である。
【0177】マニュアルによる設定を行う場合は、操作
部50の紙厚調整モード選択SW53を押し、マニュア
ル調整モードを選択する。
【0178】この調整状態に入ると、濃度表示に用いら
れていた表示部58が、点滅等の状態に成り、マニュア
ル調整入力モードに成ったことを知らせる。
【0179】この状態で、スタートSW51を押すと、
設定されたマニュアル調整された位置に、紙厚調整モー
タ11が移動し、給紙、分離搬送動作を開始する。
【0180】また、マニュアル調整モードに入った時の
給紙、搬送、分離の各モータの駆動方法は、自動紙厚調
整状態とは、異なる様に選択出来る。また、再分離搬送
を行う場合も、変更する様になる。
【0181】紙厚調整値の変更は、59,60,61の
SWを操作して、調整を行う。
【0182】SW60を押す事で、調整値の変更が可能
となり、この状態で、SW59,61を操作して、紙厚
の設定変更を行う。
【0183】設定変更が終了した時点で、再びSW60
を押すと、設定データが確定し、次回からの分離搬送動
作にて設定した値が有効となる。
【0184】また、このマニュアル設定モードに入った
状態で原稿Fを原稿台1に配置し、スタートSW51を
操作すると通常の自動紙厚調整にて分離搬送を行い、こ
の時の紙厚調整値を表示部(参照値表示手段)58に表
示する。
【0185】表示部58への表示は、点滅タイミングを
変更しても良いし、表示色を変えるとも有効である。
【0186】ユーザは、この表示を大まかな、指標とし
て的確な紙厚をすばやく設定出来る。
【0187】これにより、同じ種類の原稿を分離搬送す
る場合には固定値を用いることで、条件付きではある
が、確実な分離搬送を実現出来る。
【0188】同時に、自動紙厚調整機能を指標に用いる
事ですばやく適正な紙厚調整値を入力出来る。
【0189】(第6の実施形態)上記実施形態では、複
数枚の原稿を自動で給紙する手段について述べている
が、1枚づつ手差しで給紙することも可能である。
【0190】操作部50の紙厚調整モードの選択SW5
3を操作して、手差しモードを選択する。
【0191】このモードを選択すると、図13の様に原
稿台1が最上部まで上昇する。この時、原稿台1に原稿
F1が挿入されると、原稿検知センサ3が、手差しされ
た原稿を検知し、給紙モータが駆動開始する。
【0192】紙厚調整モータ11は、送りローラ6と分
離モータ7がオーバーラップしないか、最少の紙厚程度
の距離に離れる。図14の位置になる様に調整される。
【0193】送りモータ8、分離モータ7は、共に送り
方向に駆動開始する。手差しされた原稿Fは分離動作な
く搬送されるので2つ折にした原稿などもスムーズに入
力出来る。
【0194】給紙モータ4、送りモータ6、分離モータ
7の駆動速度は、自動給紙モード時よりも遅く設定す
る。これは、手差しした瞬間に高速で原稿を搬送すると
ユーザが驚愕し、思わず原稿を押さえ等の行動を反射的
に起こし易くなり、これが原稿の斜行の原因になる。
【0195】各モータは搬送方向へ低速で原稿を搬送
し、レジスト前センサS3から、規定量搬送した後、レ
ジストクラッチ19が接続され通常の搬送が開始され
る。
【0196】この時点で、ユーザは既に原稿の搬送開始
を確認した後であり、原稿から手が離れており原稿の速
度がましても問題は発生しない。
【0197】レジスト後センサS4が、原稿を検知する
と同時に、給紙、分離、搬送の各モータは駆動を終了し
給紙後センサS2が原稿を検知しなくなるまで、次の動
作を開始しない。
【0198】このように、各モータを制御することで、
従来手段では実現出来なかった良好な手差し給紙が可能
となる。
【0199】(第7の実施形態)上記各実施形態におい
て、各部のモータの駆動速度、方向、タイミングを個別
に変更する事で、多様な原稿に対して、的確な分離搬送
が可能となるが、設定項目が多く、原稿が変更になるた
びに、再設定することは非常にわずらわしい。
【0200】そのため、表示部50のメモリSW62,
63等が有効である。
【0201】通常良く使用する分離搬送条件を設定し、
給紙開始前にSWを操作する事で、各部駆動条件が再設
定される。
【0202】また、搬送不良、重送を検知した際の再分
離搬送時には、メモリ1から、メモリ2へ駆動条件を変
更する様に構成することで、上記の実施形態が非常に有
効に利用することが出来るだけでなく、分離搬送の効率
も上がる。
【0203】(第8の実施形態)上記実施形態では設
定、操作の表示部を持つ装置について記述しているが、
操作部に関しては、図示しない情報処理装置(外部装
置,外部制御条件設定手段)の表示部に表示されても問
題ない。
【0204】また、各部の動作設定が、データの形で提
供され、変更データを本装置に転送することで動作設定
を行う構成も限定するものではない。
【0205】これにより、外部からの遠隔操作にて分離
搬送条件をコントロール出来る様になり、分離搬送が異
常をきたした場合でも、ユーザが装置の近くに来ること
なく動作設定を変更する事で分離搬送の継続を行える。
【0206】(第9の実施形態)上記実施形態は、ステ
ップ駆動可能なモータを用いるとしてあるが、通常の回
転制御出来る駆動装置を用いて構成しても良い。たとえ
ば、エンコーダ等を用いて回転を制御するモータ等も有
用である。
【0207】また、上記実施形態では、給紙、分離、搬
送、原稿台、紙厚調整、メイン搬送の各モータを総て独
立して構成してあるが、任意の幾つかがクラッチなどを
用いて動作する様に構成する事が出来る。
【0208】特に、給紙モータと送りモータは、同時に
動かしても幾つかの実施形態は実現出来る。
【0209】これにより、機能の限定はあるが、装置構
成の簡略化、制御,操作の簡略化が可能となる。
【0210】
【発明の効果】給送回転体,搬送回転体及び分離回転体
がそれぞれ独立の駆動手段によって駆動されるようにし
たので、種々のシート材や種々の搬送状態に応じた適切
な分離搬送条件の設定が可能となり、分離搬送性能の向
上を図ることができる。
【0211】また、駆動手段を共有しないので、ギアや
ベルト等の駆動伝達手段を省略することができ、構造を
簡略化できるとともに部品点数を削減して、コストダウ
ンや組立時間の短縮、サービス性の向上等を図ることが
できる。
【0212】また、搬送回転体と分離回転体との間隔を
間隔調整手段によって変化させることができるので、シ
ート材に応じた分離搬送性能を得ることができる。
【0213】また、シート材の重送や搬送不良が生じた
場合には分離搬送動作の制御条件の設定を変更して再度
給送し同じ原因によるミスを防止することができ、より
細やかで正確な分離搬送が可能となる。
【0214】さらに、これらのシート材給送装置をシー
ト材処理装置や画像入力装置に適用することにより、信
頼性の高い装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る画
像読取装置の概略構成を示す図である。図1(b)は同
画像読取装置の主要部の概略構成を示す図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施形態に係る画像読取
装置の表示部の構成例を示す図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施形態に係る画像読取
装置での原稿への力の作用を示す図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施形態に係る画像読取
装置での原稿への力の作用を示す図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施形態に係る画像読取
装置での原稿へ作用する力の変化を示す図である。
【図6】図6(a),(b)は本発明の第1の実施形態
に係る画像読取装置の連続送りでの分離搬送部の各部の
動作を示した図である。
【図7】図7(a),(b),(c)は本発明の第1の
実施形態に係る画像読取装置の重送ぎみの状態での分離
搬送部の動作を示した図である。
【図8】図8(a),(b),(c)は本発明の第1の
実施形態に係る画像読取装置の分離搬送部の開口量に対
しての開口速度を変更する場合の両者の関係を示す図で
ある。
【図9】図9は分離搬送部での薄い原稿のたわみを示し
た図である。
【図10】図10は分離搬送部での厚い原稿の状態を示
した図である。
【図11】図11は分離搬送部の開口量と開口量の補正
量との関係を示す図である。
【図12】図12(a)は給紙部付近でジャムが発生し
た状態を示す図であり、図12(b)は原稿台を下げて
ジャムから回復した状態を示す図である。
【図13】図13は手差し時の分離搬送部の動作を示す
図である。
【図14】図14は手差し時の送りローラと分離ローラ
との位置関係を示す図である。
【図15】図15は従来例に係る画像読取装置の主要部
の概略構成を示す図である。
【図16】図16は原稿の分離動作を説明する図であ
る。
【図17】図17は原稿が進入しない状況を説明する図
である。
【図18】図18は原稿の重送状態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 原稿台 2 原稿台駆動モータ 3 原稿検知センサ 4 給紙ローラ 5 給紙モータ 6 送りローラ 7 分離ローラ 8 送りモータ 9 分離モータ 10 搬送モータ 11 紙厚調整モータ 14,15 読取センサ S1 給紙前センサ S2 給紙後センサ S3 レジスト前センサ S4 レジスト後センサ S5 重送検知センサ 53 紙厚調整モードスイッチ 62,63 メモリースイッチ

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の給送位置からシート材を給送する
    給送回転体と、 該給送回転体によって給送されたシート材を搬送すると
    ともに重送されたシート材を分離する分離搬送手段と、
    を備えたシート材給送装置において、 前記分離搬送手段は、シート材搬送方向に回転する搬送
    回転体と、該搬送回転体との間に前記シート材を挟持
    し、該シート材搬送方向とは逆方向に回転する分離回転
    体とを備え、 前記給送回転体,搬送回転体及び分離回転体がそれぞれ
    独立の駆動手段によって駆動されることを特徴とするシ
    ート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記給送回転体,搬送回転体及び分離回
    転体の少なくともいずれかの回転体の駆動手段はステッ
    プ送り可能であることを特徴とする請求項1記載のシー
    ト材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記給送回転体,搬送回転体及び分離回
    転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を同期さ
    せて駆動することを特徴とする請求項1又は2記載のシ
    ート材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記給送回転体,搬送回転体及び分離回
    転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を非同期
    的に駆動することを特徴とする請求項1又は2記載のシ
    ート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記給送回転体,搬送回転体及び分離回
    転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を同期さ
    せて駆動する場合と非同期的に駆動する場合とに切り替
    える駆動方法切替手段を備えたことを特徴とする請求項
    1又は2記載のシート材給送装置。
  6. 【請求項6】 前記給送回転体,搬送回転体及び分離回
    転体のうちの少なくともいずれか二つの回転体を同期さ
    せて駆動する場合と非同期的に駆動する場合とが分離搬
    送動作の過程で切り替わることを特徴とする請求項1又
    は2記載のシート材給送装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送回転体と分離回転体との間隔を
    変化させる間隔調整手段を備えたことを特徴とする請求
    項1乃至6記載のシート材給送装置。
  8. 【請求項8】 前記原稿の分離搬送動作において、前記
    搬送回転体と分離回転体との間隔に応じて該間隔の変化
    速度が変化するように、該間隔を変化させることを特徴
    とする請求項7記載のシート材給送装置。
  9. 【請求項9】 前記原稿の分離搬送動作に伴って前記搬
    送回転体と分離回転体との間隔を変化させるとともに、
    該間隔が所定の大きさとなるように補正を行い、 該補正量を前記間隔に応じて変化させることを特徴とす
    る請求項7記載のシート材給送装置。
  10. 【請求項10】 複数枚のシート材を給送する際に、前
    記分離搬送手段を通過したシート材の次のシート材が既
    に前記分離搬送手段に挟持されている場合には、前記搬
    送回転体を逆転させながら、前記搬送回転体と分離回転
    体との間隔を小さくすることを特徴とする請求項7乃至
    9記載のシート材給送装置。
  11. 【請求項11】 前記シート材が分離搬送手段を正常に
    通過しない場合には、分離搬送手段の制御条件の設定を
    変更して次回の分離搬送動作を行うことを特徴とする請
    求項1乃至10記載のシート材給送装置。
  12. 【請求項12】 前記分離搬送手段のシート材搬送方向
    下流側にシート材の重送を検知する重送検知手段を備
    え、 前記間隔調整手段によって前記搬送回転体と分離回転体
    との間隔を変化させながら前記シート材の分離搬送動作
    を行い、 前記重送検知手段によって重送を検知した場合には、前
    記給送回転体及び搬送回転体を停止させ、前記分離回転
    体をシート材搬送方向と逆方向に回転させながら前記搬
    送回転体と分離回転体の間隔を初期状態へ戻し、重送さ
    れたシート材を分離搬送手段から排出することを特徴と
    する請求項7乃至11記載のシート材給送装置。
  13. 【請求項13】 前記分離搬送手段のシート材搬送方向
    下流側にシート材の重送を検知する重送検知手段を備
    え、 前記間隔調整手段によって前記搬送回転体と分離回転体
    との間隔を変化させながら前記シート材の分離搬送動作
    を行い、 前記重送検知手段によって重送を検知した場合には、前
    記給送回転体及び搬送回転体をシート材搬送方向と逆方
    向に回転させながら前記搬送回転体と分離回転体の間隔
    を初期状態へ戻し、前記分離搬送手段からシート材を排
    出することを特徴とする請求項7乃至11記載のシート
    材給送装置。
  14. 【請求項14】 前記重送検知手段が重送を検知した後
    に、再度シート材の給送を行う場合には、分離搬送動作
    の制御条件の設定を重送発生時とは異ならしめることを
    特徴とする請求項12又は13記載のシート材給送装
    置。
  15. 【請求項15】 重送発生時と重送検知後とで、前記給
    送回転体,搬送回転体及び分離回転体の少なくともいず
    れか二つの回転体の駆動の同期・非同期関係を変更する
    ことを特徴とする請求項14記載のシート材給送装置。
  16. 【請求項16】 シート材の分離搬送動作の制御条件の
    設定が異なる複数の分離搬送モードを有し、 該分離搬送モードを切り替えるモード切替手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至15記載のシート材給送
    装置。
  17. 【請求項17】 シート材の分離搬送動作において、 前記間隔調整手段によって前記搬送回転体と分離回転体
    との間隔を自動的に調整する自動調整モードと、 前記搬送回転体と分離回転体との間隔を入力して設定す
    るマニュアル調整モードと、を備え、 該自動調整モードとマニュアル調整モードとを切り替え
    る間隔調整モード切替手段を備えたことを特徴とする請
    求項2乃至15記載のシート材給送装置。
  18. 【請求項18】 前記マニュアル調整モードに切り替え
    る場合に、自動調整モードでの前記搬送回転体と分離回
    転体との間隔の調整値を表示する参照値表示手段を備え
    たことを特徴とする請求項17記載のシート材給送装
    置。
  19. 【請求項19】 シート材載置部に載置されたシート材
    を前記所定の給送位置に配置するためにシート材載置部
    を移動させるシート材載置部移動手段を備えたことを特
    徴とする請求項1乃至18記載のシート材給送装置。
  20. 【請求項20】 前記所定の給送位置におけるシート材
    の有無を検知するシート材検知手段を備え、 シート材給送時に該シート材が前記分離搬送手段まで達
    しない場合には、前記シート材検知手段がシート材を検
    知しなくなる位置まで前記シート材載置部を移動させた
    後、再度シート材が前記所定の給送位置に配置されて前
    記シート材検知手段がシート材を検知する位置まで該シ
    ート材載置部を移動させることを特徴とする請求項19
    記載のシート材給送装置。
  21. 【請求項21】 手差しされたシート材を給送する手差
    しモードを有し、 該手差しモードでは、前記手差しシート材が所定の給送
    位置に配置されるように前記シート材載置部を移動さ
    せ、前記給送回転体,搬送回転体及び分離回転体を同一
    周速度でシート材搬送方向へ回転させることを特徴とす
    る請求項19記載のシート材給送装置。
  22. 【請求項22】 手差しモードでは、前記搬送回転体と
    分離回転体との間隔をシート材の厚さの最小値程度に設
    定することを特徴とする請求項21記載のシート材給送
    装置。
  23. 【請求項23】 手差しモードでは、前記分離搬送手段
    のシート材搬送方向下流に位置する搬送手段にシート材
    が到達した後に、前記搬送回転体と分離回転体との間隔
    を初期状態よりも大きくすることを特徴とする請求項2
    2記載のシート材給送装置。
  24. 【請求項24】 手差しモードでは、前記給送開始時に
    おいて、前記シート材載置部に載置されたシート材を給
    送する場合のシート材の所定の搬送速度より遅い速度で
    前記シート材を搬送し、該所定の搬送速度まで加速する
    ことを特徴とする請求項21乃至23記載のシート材給
    送装置。
  25. 【請求項25】 シート材の分離搬送動作の制御条件を
    設定できる制御条件設定手段と、 該制御条件設定手段による設定内容を記憶する制御条件
    記憶手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至2
    4記載のシート材給送装置。
  26. 【請求項26】 所定の制御条件に基づくシート材の分
    離搬送動作において、該シート材を再度給送する場合に
    は、前記制御条件記憶手段に記憶された設定内容に基づ
    いて制御条件を変更することを特徴とする請求項25記
    載のシート材給送装置。
  27. 【請求項27】 外部装置との間に通信手段を設け、 前記外部装置に、前記通信手段を介して前記シート材の
    分離搬送動作の制御条件を設定する外部制御条件設定手
    段を備えたことを特徴とする請求項1乃至26記載のシ
    ート材給送装置。
  28. 【請求項28】 前記搬送回転体及び分離回転体はそれ
    ぞれ同一軸上に櫛歯状に配置された複数個のローラから
    なり、前記搬送回転体を構成するローラと前記分離回転
    体を構成するローラとは軸方向に交互に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至27のシート材給送装
    置。
  29. 【請求項29】 シート材を給送するシート材給送部
    と、給送されたシート材に対して所定の処理を行うシー
    ト材処理部と、を有するシート材処理装置であって、 前記シート材給送部に請求項1乃至28記載のシート材
    給送装置を備えたことを特徴とするシート材処理装置。
  30. 【請求項30】 シート状の原稿を給送する原稿給送部
    と、給送された原稿上の画像を読取る画像読取部とを備
    えた画像入力装置であって、 前記原稿給送部に請求項1乃至28記載のシート材給送
    装置を備えたことを特徴とする画像入力装置。
  31. 【請求項31】 前記画像読取部における読取速度とは
    独立に前記原稿の分離搬送速度を設定することを特徴と
    する請求項30記載の画像入力装置。
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