JPH11263462A - シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置

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JPH11263462A
JPH11263462A JP6591298A JP6591298A JPH11263462A JP H11263462 A JPH11263462 A JP H11263462A JP 6591298 A JP6591298 A JP 6591298A JP 6591298 A JP6591298 A JP 6591298A JP H11263462 A JPH11263462 A JP H11263462A
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JP
Japan
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sheet
sheets
feeding
recording paper
sheet stacking
Prior art date
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JP6591298A
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Inventor
Haruo Ishizuka
石塚  晴男
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで給送時におけるシートの給送タイ
ミングのばらつきを少なくすることのできるシート給送
装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 シート積載手段119aに積載されたシ
ートPを略半月形状の給送手段118aにより1枚ずつ
取り出す一方、検知手段によりシート積載手段119a
のシート積載状態を検知すると共に計数手段により給送
手段118aによって給送されたシートPの枚数を計数
する。そして、制御手段は、検知手段からの検知信号に
基づきシートPが多数積載されている状態のときには少
数積載状態のときに比べて給送開始時間を所定時間遅く
すると共に、計数手段からの給送枚数情報に基づき給送
枚数に応じて給送開始時間を所定時間よりも順次早くす
るよう給送手段118aの駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
等の画像形成装置に使用されるシート給送装置に関し、
特にシートの給送タイミングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置等の画像形成装
置に使用されるシート給送装置においては、例えば特開
平5−186079号公報に示されるもののようにシー
ト給送部の構成が略半月形状の給送手段であるピックア
ップローラと、ピックアップローラの回転軸と平行な回
動中心を有し、積載されたシートをピックアップローラ
方向に付勢するシート積載台とを有するものがある。な
お、このシートは、例えば複写機・プリンタ・印刷機・
ファクシミリなどの事務機器、その他の各種のシート使
用機器において、機器に対して供給される転写紙・感光
紙・感熱紙・静電記録紙・印刷紙・原稿・カード・封筒
などの枚葉紙(カットシート)である。また、その材質
は紙には限らない。
【0003】さらに、従来のシート給送装置としては、
例えば同公報に記載されているように積載されたシート
の残量をアクチュエータを直接シートに当接させること
で検出する構成のものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のシート給送装置において、積載されたシートが順次
給送されてシート積載台が徐々に回動すると、これに伴
い最上位のシートの角度が変化する。そして、ピックア
ップローラが略半月形状の場合、最上位のシー卜の角度
が変化すると、ピックアップローラが回転開始し始めて
からシートに接触するまでの時間が変化するため、ピッ
クアップローラの回転開始から実際にシートが移動を始
めるまでの時間にばらつきが生じる。
【0005】ここで、このように時間のばらつきが生じ
ると、連続してシートの給送を行う場合、この時間のば
らつきによりシート間の距離がばらつくようになり、連
続給送時のスループット低下の原因となる。なお、これ
はシート間の距離を一定以上確保するようにした場合、
このばらつきによって平均的なシート間の距離が必要以
上に延びてしまうためである。
【0006】そして、この時間のばらつきは、積載可能
なシートが多くなるとシート積載台の回転角度が大きく
なり、これに伴って最上位のシートの角度の変化量が大
きくなることから、多量にシートを積載した場合にはさ
らに大きくなるという問題点となる。
【0007】なお、最上位のシートの角度がシートの積
載量によって変化することを避ける方法としては、例え
ばシート積載台がシート積載面に平行に移動するように
したいわゆるペーパーデッキ装置を使用することが考え
られるが、同装置はシート積載台の移動装置や駆動装置
が複雑で高コストであるという別の問題点がある。
【0008】また、シート間距離を一定に保つため給送
後、所定の位置でシートを停止させ、シート間距離が一
定になるように再搬送するようにした装置があるが、こ
のような装置では、シートを搬送する搬送ローラ対等を
停止させることができる駆動装置が必要となり、高コス
トになるという問題点がある。
【0009】そこで、本発明は上述の点に鑑みて提案さ
れたもので、低コストで給送時におけるシートの給送タ
イミングのばらつきを少なくすることのできるシート給
送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを積載
収納するシート積載手段と、該シート積載手段に積載さ
れたシートを1枚ずつ取り出す略半月形状の給送手段と
を備えたシート給送装置において、前記シート積載手段
のシート積載状態を検知する検知手段と、前記検知手段
からの検知信号に基づき前記シートが多数積載されてい
る状態のときには少数積載状態のときに比べて給送開始
時間を所定時間遅くするよう前記給送手段の駆動を制御
する制御手段と、前記給送手段により給送されたシート
の枚数を計数する計数手段と、を備え、前記制御手段
は、前記計数手段からの給送枚数情報に基づき給送枚数
に応じて前記給送開始時間を前記所定時間よりも順次早
くすることを特徴とするものである。
【0011】また本発明は、前記シート積載手段に、前
記シートを積載すると共に回動可能なシート積載台と、
前記シート積載台が前記給送手段方向に回動するよう付
勢する付勢手段とを設ける一方、前記検知手段は前記シ
ート積載台の回動角度に応じてシート積載状態を検知す
るように構成されていることを特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記制御手段は、前記検知
手段からの検知信号に基づき前記シート積載状態の変化
を検知すると共に、該変化を検知した際、前記所定時間
を前記シート積載状態の変化に応じて段階的に変更する
一方、前記給送開始時間を給送枚数に応じて前記変更し
た所定時間よりも順次早くすることを特徴とするもので
ある。
【0013】また本発明は、前記制御手段は、前記シー
ト積載手段に積載された前記シートの厚さが変化した場
合には、前記シートの厚さに応じて前記所定時間よりも
順次早くするタイミングを変化させることを特徴とする
ものである。
【0014】また本発明は、前記制御手段は、前記シー
ト積載状態の変化を検知した際、予め求めた該状態変化
に対応する前記シート積載手段に積載されたシートの高
さ変化と、前記計数手段の給送枚数情報とに基づいて前
記シートの厚さの変化を検知することを特徴とするもの
である。
【0015】また本発明は、シート給送装置と、前記シ
ート給送装置より給送されたシートに画像情報に応じて
画像を形成し、記録する手段と、を有する画像形成装置
において、前記シート給送装置は、前記請求項1乃至5
のいずれかに記載のシート給送装置であることを特徴と
するものである。
【0016】また本発明は、通信回線から受信した画像
を入力する画像信号入力手段を備えたことを特徴とする
ものである。
【0017】また本発明のように、シート積載手段に積
載されたシートを略半月形状の給送手段により1枚ずつ
取り出す一方、検知手段によりシート積載手段のシート
積載状態を検知すると共に計数手段により給送手段によ
って給送されたシートの枚数を計数する。そして、制御
手段は、検知手段からの検知信号に基づきシートが多数
積載されている状態のときには少数積載状態のときに比
べて給送開始時間を所定時間遅くすると共に、計数手段
からの給送枚数情報に基づき給送枚数に応じて給送開始
時間を所定時間よりも順次早くするよう給送手段の駆動
を制御する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0019】図1は、本発明の実施の形態に係るシート
給送装置を使用した画像形成装置の一例であるファクシ
ミリ装置の透視図であり、図2はファクシミリ装置の外
観斜視図である。
【0020】図1、2において、101はファクシミリ
装置本体(以下、装置本体という)、102は装置本体
101の上面カバーに原稿Sを複数枚積載することがで
きるように構成された原稿載置台、103は原稿Sの画
像情報を読取る画像読取部、104はレーザービームプ
リンタ(以下、LBPという)からなる記録装置本体、
105は原稿搬送部、106は原稿押圧部、107は密
着型イメージセンサ、108は原稿排紙トレイ、109
はレーザースキャナ、110は画像形成部、111はフ
ロントカセット部、112は記録紙排紙トレイ、113
はMP(マルチペーパー)カセット部、114はカート
リッジカバー、115はADF(オートドキュメントフ
ィーダ)カバーである。
【0021】また、116は上原稿ガイド、117は下
原稿ガイド、118はカセット給紙部、119はフロン
トカセット、120は画像読取部103と記録装置本体
104との仕切部、121はファクシミリ装置の制御
部、122はハンドセット、123は搬送ガイド、12
4は操作部、125は表示部、126はファクシミリ装
置の動作状態を示すタリーランプ、127は2段目カセ
ット部、128はライトカバー、129はMPカセット
センサ部、130はMP分離部である。
【0022】次に、このように構成されたファクシミリ
装置の各部の動作について説明する。
【0023】まず画像読取部103の動作について説明
する。
【0024】画像読取部103では、まず予備搬送ソレ
ノイド105cにより、回転している予備搬送ローラ1
05bを予備搬送押圧片105aに圧接させて原稿載置
台102上に積載した原稿Sを引き出した後、逆転ロー
ラ105dを圧接した分離ローラ105eで1枚すつ分
離する(逆転ローラ方式)。
【0025】次に、給紙コロ105eと圧接した給紙ロ
ーラ105fにより原稿Sを密着型イメージセンサ10
7に搬送し、この後、原稿押圧部106において重り用
軸106a及び原稿押え板106bにより、原稿Sを密
着型イメージセンサ107に押圧して密着させつつ原稿
Sの画像情報を読取る。次に、原稿Sを排紙コロ105
hと圧接した排紙ローラ105iによって原稿排紙トレ
イ108に排出する。この間、原稿Sは上原稿ガイド1
16と下原稿ガイド117によりガイドされる。
【0026】なお、原稿載置台102には原稿Sの搬送
方向と直角方向(原稿Sの幅方向)にスライド可能なス
ライダ102aが設けられており、このスライダ102
aによって原稿載置台102上に積載された原稿Sの両
サイドを揃えることができるようになっている。また、
原稿Sが長尺原稿の場合は補助トレイ102bを開くこ
とによって原稿Sの後端部が原稿載置台102からはみ
出して垂れ下がることを防止することができるようにな
っている。
【0027】次に、記録装置本体104の動作について
説明する。
【0028】記録装置本体104では、まず制御部12
1から出力される画像信号に基づいてレーザースキャナ
109のレーザービーム発振器109aから変調ビーム
を射出する。そして、この変調ビームを回転するポリゴ
ンミラー109bによって走査した後、折り返しミラー
109cで反射させ、画像形成部110の感光体ドラム
110aに走査光を照射して感光体ドラム110a表面
に画像情報を形成する。
【0029】次に、フロントカセット部111または2
段目カセット部127またはMPカセット部113から
画像形成部110に給送されたシートである記録紙Pに
画像情報を転写して定着した後、記録紙積載トレイ11
2に排紙する。
【0030】ここで、感光体ドラム110aは、1次帯
電器110bと現像スリーブ110aとクリーニングブ
レード110dと共に記録カートリッジ101e内に一
体に組込まれていて、装置本体101に対して着脱自在
に構成されている。そして、感光体ドラム110aの表
面は1次帯電器110bにより均一に帯電され、表面に
走査光が照射されると潜像が形成され、潜像が現像スリ
ーブ110cから供給されるトナーによって顕像化され
るようになっている。
【0031】なお、画像形成部110の感光体ドラム1
10a周辺部には転写帯電器110fが配置され、また
感光体ドラム110aよりも下流側の記録紙搬送経路に
熱定着器110g、排紙ローラ110hが配置されてい
る。そして、記録紙Pは転写帯電器110fで感光体ド
ラム110a表面に形成されたトナー像を転写された
後、搬送ガイド123に沿って搬送され、熱定着器11
0gでトナー像を定着されて、排紙ローラ110hによ
り記録紙排紙トレイ112に排出されるようになってい
る。
【0032】次に、MPカセット部113について説明
する。
【0033】MPカセット部113は記録装置本体10
4の下側に配設されており、このMPカセット113a
に積載された記録紙Pは、圧接部材113bによりMP
中板113cが上方に回動させられることによってMP
分離ローラ130aに圧接されて給送され、MP分離ロ
ーラ130aに圧接されたMP分離パッド130bによ
って一枚ずつ分離される(摩擦片分離方式)。
【0034】そして、この分離された記録紙Pは、MP
分離ベース130cに沿って搬送され、さらに搬送ロー
ラ128aと、ライトカバー128に配置されたカバー
側Uターンガイド128bと、装置本体101側に配置
された本体側Uターンガイド128cによって反転され
る。
【0035】なお、給送中の記録紙Pはトップセンサ1
28dにより先端位置を検知され、感光体ドラム110
aに形成されたトナー像の先端と記録紙Pの先端が一致
するように給紙、画像出力タイミングを合わされた後、
転写帯電器110fと感光体ドラム110aとの間に搬
送される。
【0036】ここで、画像はMPカセット113aに積
載された記録紙Pの下面側に記録される。また、記録紙
Pは記録紙サイズに合わせて移動可能に装着されたMP
規制板113dによって側端面、後端面を規制されてい
る。
【0037】一方、記録紙Pのサイズや有無はMPカセ
ットセンサ129により検知される。ここで、記録紙積
載可能枚数は約100枚であり、装置本体101に向か
って左側面方向に引き出されるように構成されている
(サイドローディング方式)。また、積載可能な記録紙
サイズはA4、レター、リーガルの3種類であり、図1
ではMP規制板113dはレターサイズに設定されてい
る。
【0038】次に、フロントカセット部111について
説明する。
【0039】フロントカセット部111は、記録装置本
体104の底部にフロントカセット部111の天板11
1dが接するように配設されており、天板111dの上
面は記録装置本体104の底板になっている。なお、1
11fはフロントカセット部111の底板である。
【0040】また、119aはシート(記録紙)を積載
収納するシート積載手段であるフロントカセットオケで
あり、このフロントカセットオケ119aは、記録紙P
を積載すると共に回動可能なシート積載台である中板1
19hと、中板119hが略半月形状の給送手段である
一対のピックアップローラ118aの方向に回動するよ
う付勢する付勢手段である中板バネ119cとを備えて
いる。
【0041】そして、フロントカセットオケ119aに
回動可能に配設されている中板119hに積載された記
録紙Pは、中板119bが中板バネ119cによって上
方に付勢され、ピックアップローラ118aと、一対の
分離爪119dと正転するフィードローラ118bと、
図示しないトルクリミッタを介して逆転駆動されるリタ
ードローラ118dによって1枚ずつ分離される(爪+
逆転ローラ分離方式)。
【0042】この後、この分離された記録紙Pはカセッ
ト搬送ローラ対118eにより搬送され、MP分離ベー
ス130cと通紙ガイド128eの間を通過して搬送ロ
ーラ128aと、カバー側Uターンガイド128bと、
本体側Uターンガイド128cとによって反転される。
ここからは前述のMPカセット部113からの給紙と同
じである。紙パスは搬送ローラ128aの直前で合流す
る。画像はフロントカセットオケ119aに積載された
記録紙Pの下面側に記録される。
【0043】なお、リタードローラ118dは揺動可能
に軸支されたリタードローラホルダ118f上に配設さ
れており、フロントカセットオケ119aに配設された
カセット分離レバー119gによりフィードローラ11
8bに付勢されている。また、記録紙Pはサイド規制板
119eと後端規制板119fにより側端面、後端面を
規制されている。さらに、記録紙Pの側端面はサイド規
制板119eの対面側に配設され、バネ付勢された図示
しない側圧板によりサイド規制板119c方向に付勢さ
れる。
【0044】一方、記録紙Pの有無は、記録紙Pをフロ
ントカセット紙有無センサ111bが直接検知すること
により検知される。なお、記録紙Pのサイズはフロント
カセットオケ119aに配設された図示しないサイズ検
知コマを、後述する図3に示すフロントカセットサイズ
センサ328aにより検知することにより検知される。
また、フロントカセットオケ119aの交換は後述する
図3に示すカセット交換センサ328bにより検知され
るようになっている。
【0045】なお、119jは記録紙Pの最終紙が重送
されるのを防止するための分離シートであり、この分離
シート119jは中板119bのピックアップローラ1
18aと対応する位置に貼付されている。また、119
kはフロントカセット119の外観部を形成するカセッ
トカバーである。
【0046】ところで、カセット部111、127には
いずれも約500枚の記録紙Pが積載可能となってお
り、装置本体101に対して前面方向に引き出されるよ
うに構成されている(フロントローディング方式)。ま
た、積載可能な記録紙サイズはA4、レターの2種類で
あり、サイド規制板119cと後端規制板119fの取
り付け位置を変更することで切換え可能になっている。
図1ではレターサイズに設定されている。
【0047】なお、2段目カセット給紙部127は図1
では省略されているが、図示されているフロントカセッ
ト部111とほぼ同等の構成であり、2段目カセットオ
ケ内部の記録紙Pはフロントカセット部111の側方空
間部111cを通して記録装置本体104に給紙され
る。また、2段目カセット給紙部127はオプションと
して分離、結合可能になっており、装置全体の記録紙積
載可能枚数は約600枚と約1100枚に変更可能にな
っている。
【0048】次に、カートリッジカバー114について
説明する。
【0049】このカートリッジカバー114は装置本体
101に開閉可能に設けられており、カートリッジカバ
ー114を開くことによって記録カートリッジ110e
を装置本体101の外に引出して交換できるようになっ
ている。また、カートリッジカバー114にはインター
ロック機構が備わっており、カートリッジカバー114
が開いているか、記録カートリッジ110eが装置本体
101にセットされていない場合は記録装置本体104
が動作しないようになっている。
【0050】また、記録カートリッジ110eに設けた
ドラムシャッター110iは記録カートリッジ110e
の装置本体1へのセットと連動するようになっており、
カートリッジカバー114を開いて記録カートリッジ1
10eの装置本体101へのセットした時シャッター1
10iが開き、記録カートリッジ110eを装置本体1
01から取り出した時にシャッター110iが閉じるこ
とで感光体ドラム10aの不必要な感光や汚れを防止す
るようになっている。
【0051】また、記録中にジャムが発生した場合、カ
ートリッジカバー114、ライトカバー128、排紙カ
バー110j、ジャム解除カバー111eのいずれかを
開けることによって内部に滞留している記録紙Pを取り
出すことができるようになっている。なお、排紙カバー
110jは記録紙排紙トレイ112を取り外した後開く
必要がある。
【0052】次に、仕切部120について説明する。
【0053】この仕切部120は画像読取部103と記
録装置本体104を分離するダクトとなっており、この
部分と熱定着器110g部にそれぞれ図示しない記録装
置本体104の背面側に配設されたファンによって適量
の空気を流すことによって記録装置本体104から発生
した熱により画像読取部103が悪影響を受けたり、記
録紙Pから蒸散した水蒸気が結露して記録紙P上に滴下
することを防いでいる。
【0054】次に、密着型イメージセンサ107につい
て説明する。
【0055】この密着型イメージセンサ107は光源と
してのLEDアレイから原稿Sの画像情報面に光を照射
し、画像情報面を反射した反射光をセルフォックレンズ
(商標)でセンサ素子に結像して画像情報を読取るもの
である。
【0056】次に、制御部121について図3に示すブ
ロック図を用いて説明する。同図において、301は制
御部121に設けられファクシミリ装置全体を制御する
CPUであり、MPU311、MPU311の制御プロ
グラム等を格納するROM312、各種データ処理のワ
ークエリアや画像情報の一時的記憶部として使用される
RAM313、画像の変倍、解像度変換等を行う画像処
理部314等により構成されている。
【0057】また、CPU301にはシステムタイマ3
15及び公知の構成からなるカレンダ、時計機能などが
備えられ、RAM313のうちワンタッチキー宛先情
報、ソフトウェアスイッチ情報等の重要なシステム設定
情報を格納する領域はバッテリーバックアップによって
停電等の不慮の障害から保護されている。この保護され
たRAM領域はEEPROM(フラッシュメモリを含
む)によって構成されてもよい。なお、ファクシミリ装
置の制御系は同図に示すように上述のCPU301と以
下の各要素をインタフェースを通じて結合した構成をと
るものである。
【0058】一方、操作部124はテンキー315、フ
ァンクションキー316、ワンタッチキー317、スタ
ートキー318a、ストップキー318b等の各種キー
スイッチ等からなる。表示部303は各種メッセージの
表示を行うLCD319、送信モード等の表示を行う各
種LED320a、通信状態や、障害発生を遠方の操作
者に知らせるタリーランプ320b等からなる。
【0059】また、画像読取部103は、読取モータ等
の駆動部321、画像の読取を行う読取センサ(密着型
イメージセンサ)107、読取った画像のシェーディン
グや2値化を行う画像処理部323、原稿検知等を行う
各種センサ324等からなる。
【0060】さらに、記録装置本体104は、記録モー
タ等の駆動部325、レーザースキャナや電子写真プロ
セスの制御及び後述する記録紙の給送タイミングの制御
等を行う記録制御部326、記録する画像のスムージン
グ等を行う画像処理部327、フロントカセットサイズ
センサ328a、カセット交換センサ328b、フロン
トカセット紙有無センサ111b等の各種センサ等から
なる。
【0061】さらに発呼、着呼、画像データの符号化等
を行う通信制御部306はMODEM、NCU等からな
る接続部329を有し、接続部329には通信網30
7、ハンドセット308が接続される。また、CPU外
部インタフェース309はCPU301から直接データ
の送受信を行うインタフェースであり、例えばRS23
2C、SCSI、LAN等の回線を通じて装置外部のコ
ンピュータと接続することで装置を外部のコンピュータ
のスキャナプリンタ等として使用する。HDD310は
大容量の不揮発性メモリとして画像情報等の保存に使用
される。
【0062】なお、同図に示すように、CPU301に
は、フロントカセット部111の本体側に配設された後
述する第1記録紙残量センサ1及び第2記録紙残量セン
サ2からの検知信号が入力されるようになっている。さ
らに、このCPU301には、ピックアップローラ11
8aにより給送された記録紙Pの枚数を計数するプリン
トカウンタ5の計数情報が入力されるようになってお
り、このプリントカウンタ5からの給送枚数情報により
CPU301は、フロントカセット部111に積載され
ている記録紙Pの給送枚数を検知することができるよう
になっている。
【0063】次に、LBPの基本動作を図4に示す概念
図を用いて説明する。なお、同図において、図1と同一
符号は、同一又は相当部分を示している。
【0064】同図において、400は記録する画像デー
タに対してレーザ光を点滅する半導体レーザ、401は
ポリゴンミラー109bを回転させるポリゴンモータ、
403は結像、倒れ補正等を行う光学系、404はフォ
トディテクタである。
【0065】以上の構成において、まず半導体レーザ4
00から発射されたレーザ光はポリゴンミラー109b
に反射することにより偏向され、光学系403、折り返
しミラー109cを介して感光体ドラム110a上に照
射される(主走査)。このときフォトディテクタ404
により頭出しされ、照射位置を決定する。この主走査が
1ライン分終了する間に感光体ドラム110aは1ライ
ン分回転する(副走査)。
【0066】以上のようにして感光体ドラム110a上
に結像された画像は現像スリーブ110cにより現像さ
れ、記録紙P上に転写される。更に搬送ガイド123に
沿って搬送され、熱定着器111gで定着され、排出さ
れる。なお、上述の感光体ドラム110a、現像スリー
ブ110c、熱定着器111g等の副走査系の要素は図
示しない記録モータ、ギア、ベルト等によって同期して
駆動されている。
【0067】次に、給紙部の一例であるフロントカセッ
ト部111の給紙動作について図5〜図7を用いて説明
する。なお、図5はフロントカセットオケ119aを装
置本体背面方向から見た図、図6はフロントカセット部
111の待機状態における状態を装置本体正面から見た
図、図7はフロントカセット部111の給紙状態におけ
る状態を装置本体正面から見た図である。
【0068】まずフロントカセット部111の構成を説
明する。図5において、1は第1記録紙残量センサ、2
は第1記録紙残量センサ1の下方に設けられた第2記録
紙残量センサ、3は中板119bの背面側壁に配設さ
れ、中板119bの回動に伴って移動する中板位置検出
部、4はフロントカセットオケ119aの背面に設けら
れた開口部である。
【0069】ここで、第1記録紙残量センサ1及び第2
記録紙残量センサ2は、積載された記録紙Pの積載状態
を検知する検知手段を構成するものであり、いずれもフ
ォトインタラプタである。また、これら第1記録紙残量
センサ1及び第2記録紙残量センサ2は、フロントカセ
ット部111の本体側に配設されており、フロントカセ
ット部111にフロントカセットオケ119aをセット
すると、開口部4を通して中板位置検出部3に達するよ
うになっている。
【0070】なお、第1記録紙残量センサ1、第2記録
紙残量センサ2の検知部分に同図及び後述する図8に示
すように中板位置検出部3が位置する時、第1及び第2
記録紙残量センサセンサ1,2はOn信号を、ない時に
はOff信号をそれぞれ制御部121(CPU301)
に出力する。
【0071】次に、フロントカセットオケ119aに積
載する記録紙Pの量に伴うローラ118aの回転角度の
変化について説明する。
【0072】図5〜図6はいずれも記録紙Pが満載(積
載高さ約50mm:500枚)の状態の図である。この
時、図5に示すように中板位置検出部3は第2記録紙残
量センサ2の検知位置に位置しているので第2記録紙残
量センサ2はOn信号を、第1記録紙残量センサ1はO
ff信号をそれぞれ出力する。また、図6に示す状態で
ローラ118aが回転すると、回転開始から記録紙Pが
搬送され始めるまでピックアップローラ118aは、図
7に示すように約48°回転する。
【0073】一方、図8(a)、図9(a)、図10
(a)はいずれも記録紙Pが中載(積載高さ約25m
m:250枚)の状態の図である。この時、図8(a)
に示すように中板位置検出部3は第1記録紙残量センサ
1の検知位置に位置しているので第1記録紙残量センサ
1はOn信号を、第2記録紙残量センサ2はOff信号
をそれぞれ出力する。また、図9(a)に示す状態でピ
ックアップローラ118aが回転すると、回転開始から
記録紙Pが搬送され始めるまでピックアップローラ11
8aは図10(a)に示すように約65°回転する。
【0074】また、図8(b)、図9(b)、図10
(b)はいずれも記録紙Pが少載(積載高さ約0.1m
m:1枚)の状態の図である。この時、図8(b)に示
すように中板位置検出部3は第1及び第2記録紙残量セ
ンサ1,2のいずれの検知位置にも位置していないので
第1及び第2記録紙残量センサ1,2はいずれもOff
信号を出力する。また、図9(b)に示す状態でピック
アップローラ118aが回転すると、回転開始から記録
紙Pが搬送され始めるまでピックアップローラ118a
は、図10(b)に示すように約82°回転する。
【0075】なお、図8(c)、図9(c)、図10
(c)はいずれも記録紙Pが中満載の時(積載高さ約3
7.5mm:375枚)の状態の図である。この時、図
8(c)に示すように中板位置検出部3は第1及び第2
記録紙残量センサ1,2のいずれの検知位置に位置する
ようになっており、これにより第1及び第2記録紙残量
センサ1,2はいずれもOn信号を出力する。また、図
9(c)に示す状態でピックアップローラ118aが回
転すると、回転開始から記録紙Pが搬送され始めるまで
ピックアップローラ118aは図10(c)に示すよう
に約56.5°回転する。
【0076】次にピックアップローラ118aの給送動
作のタイミング変更について説明する。
【0077】前述したように同一のタイミングでピック
アップローラ118aの回転を開始した場合、少載時よ
り満載時の方が早く記録紙Pが搬送され始める。したが
って、記録紙Pを同一のタイミングで搬送し始めるよう
にするには、例えば少載時を基準として積載量が多い場
合はそれに対応してピックアップローラ118aの回転
を開始するタイミングを遅くすれば良い。
【0078】具体的には中載時は、少載時のピックアッ
プローラ118aの回転角度である82°(図10
(b)参照)から中載時のピックアップローラ118a
の回転角度である65°(図10(a)参照)を引いた
17°、満載時は少載時のピックアップローラ118a
の回転角度である82°から満載時の分ピックアップロ
ーラ118aの回転角度である48°(図7参照)を引
いた34°だけピックアップローラ118aが回転を開
始するタイミングを遅くすれば良い。
【0079】ここで、本実施の形態において、ピックア
ップローラ118aの半径を17mm、周速を50mm
/sとすると、中載時は0.101秒、満載時は0.2
02秒ピックアップローラ118aの回転を開始するタ
イミングを遅くすれば良い。
【0080】ところで、本実施の形態においては、この
ように積載状態に応じてピックアップローラ118aの
回転を開始するタイミングを遅くするばかりでなく、さ
らにシート積載状態に応じ、シート給送によって徐々に
変化する積載シート高さに対応してピックアップローラ
118aの回転を開始するタイミングを変化させるよう
に構成している。
【0081】次に、このような積載シート高さの変化に
対応してピックアップローラ118aの回転を開始する
タイミングを変化させる構成について説明する。
【0082】今、記録紙Pの1枚の厚さを0.01mm
と仮定すると、例えば本装置では満載状態の記録紙枚数
は前述のように500枚であり、積載シート高さは50
mmとなる。そして、満載時のタイミングの遅れは0.
202秒であるから、1枚当たりのタイミングの遅れ
は、0.000404秒となる。
【0083】よって、満載状態の時には、1枚の記録紙
Pを給送する度に0.000404秒オフセット値を増
やし、即ち0.202秒よりも0.000404秒だけ
ピックアップローラ118aの回転を開始するタイミン
グを早くする。なお、1枚毎にタイミングを変更するこ
とがタイマの分解能の関係で現実的でない場合は、例え
ば10枚毎にタイミングを変更するなどしてもよい。こ
の場合、10枚毎に0.O0404秒オフセット値を増
やし、ピックアップローラ118aの回転を開始するタ
イミングを早くすれば良い。
【0084】ところで、このように満載時におけるタイ
ミングを基準としてオフセット値を増やしていく場合、
最大500回タイミングを変化させるようになるが、こ
のように数多くタイミングを変化させた場合、誤差によ
りタイミングに狂いが生じることが予想される。
【0085】そこで、本実施の形態においては、第1及
び第2記録紙残量センサ1,2の検知結果が変化した時
点でオフセット値をクリアすると同時にピックアップロ
ーラ118aの回転を開始するタイミングの基準値を変
更する。
【0086】例えば、第1及び第2記録紙残量センサ
1,2の検知結果により満載時から中満載時に状態が変
わったことを検知すると、制御部121は、中満載時に
おける遅延時間である0.1515秒を基準値とし、こ
の基準値から1枚記録紙Pを給送する度に0.O004
04秒ピックアップローラ118aの回転を開始するタ
イミングを早くするようにしている。
【0087】一方、例えば、待機中にフロントカセット
オケ119aが他の厚さを有する記録紙Pを積載してい
るものと交換される場合がある。そして、このような場
合に、給送枚数だけを基準として制御を行うと、タイミ
ングにずれが生じる。そこで、本実施の形態において
は、積載シート高さの変化から使用されている記録紙P
の厚さを推測するようにしている。
【0088】次に記録紙Pの積載シート高さの変化から
使用されている記録紙Pの厚さを推測する構成について
説明する。
【0089】まず、第1及び第2記録紙残量センサ1,
2の検知結果が変化し、例えば満載から中満載に変化し
た時点でのプリントカウンタ5の値を記憶する。次に、
記憶したカウンタ値と、検知結果が変化し中満載から中
載に変化した時点でのプリントカウンタ5の値の差分を
とることで中満載から中載の間に給送された記録紙Pの
枚数を算出する。
【0090】その後、中満載から中載の高さの差(1
2.5mm)を給送された記録紙Pの枚数で割れば1枚
あたりの記録紙Pの平均的な厚さがわかる。例えば、給
送された記録紙Pの枚数が125枚であれば厚さは約
0.1mm、155枚であれば約0.08mmとなる。
【0091】このように、積載シート高さの変化と記録
された記録紙の枚数とにより、記録紙Pの厚さを推測す
ることができる。なお、算出した厚さが0.01mmや
0.8mmなど通常使用される記録紙Pの厚さからかけ
離れていた場合は、その数値を採用しないことでオフセ
ット値設定を誤ることによる誤動作を避けることも可能
である。また、通常使用される記録紙Pの厚さは、例え
ば0.06〜0.13mmとROM用のテーブルに記憶
させておく。ここで、この値を可変としておいても良
い。
【0092】次に、記録装置本体104の動作について
説明する。まず、ファクシミリ装置の制御部121(C
PU301)が受信、コピーなどの動作により記録指令
を出している状態で呼び出される記録制御部326(図
3参照)の制御内容を図11を用いて説明する。
【0093】まず、記録指令が出ている状態で後述する
ようにCPU301からプリント指令が出力されると
(S1のY)、レーザースキャナ109を起動する等の
ウォームアップを開始する(S2)。なお、プリント指
令が出力されていない場合は(S1のN)、終了(EN
D)する。
【0094】次に、レーザースキャナ109の回転が安
定する等のウォームアップが終了したか否かを、例えば
ウォームアップ終了を示すフラグ等により判断し(S
3)、ウォームアップが終了したならば(S3のY)、
後述する図12に示すフローチャートのS24において
予め第1及び第2記録紙残量センサ1,2等により求め
られ、RAM313のワークエリアに格納されている積
載状態に応じたピックアップローラ118aの回転の開
始を遅らせる遅延時間(以下、ウェイト値という)Wを
呼び出す(S4)。なお、ウォームアップが終了してい
なければ(S3のN)、(S2)に戻りウォームアップ
を継続する。
【0095】そして、このようにウェイト値Wを呼び出
した後、プリントカウンタ5の値に基づいて積載状態を
判断し、ウェイト値Wを積載状態に応じたウェイト値W
に再設定する(S5)。なお、これは主に連続記録時の
補正のためであるが、記録モードによってはこの再設定
は省略して他の計算処理の負荷を軽減するようにするこ
とも可能である。例えば、コピー時は記録速度が重要で
あるため再設定を行い、メモリ受信の出力時は送信処理
などを優先するために再設定を省略する。
【0096】次に、システムタイマ315のカウントに
応じてウェイト値Wを減算する(S6)。例えば、シス
テムタイマ315の分解能が1/1,000秒であれ
ば、1/1,000秒毎にウェイト値Wを0.001減
算する。そして、この減算の結果、ウェイト値Wが0以
下になれば(S7のY)、即ち所定の遅延時間が経過す
れば、ピックアップローラ118aを回転させて記録紙
Pをピックアップし、1ページの画像を記録する(S
8)。なお、ウェイト値Wが正の値であれば(S7の
N)、即ち遅延時間が経過するまではS6に戻る。
【0097】そして、この後、プリントカウンタ5の値
をカウントアップし(S9)、さらに第1及び第2記録
紙残量センサ1,2の状態をチェックする(S10)。
ここで、第1及び第2記録紙残量センサ1,2の状態に
変化があれば、即ち残量状態に変化があれば(S11の
Y)、記録紙残量センサ1,2の状態が変化した時点の
プリントカウンタ5の値、即ち給送枚数を記憶する(S
12)。
【0098】なお、このように残量状態に変化があった
場合、給送枚数を記憶した後、S4に戻る。そして、こ
の後、後述する図12に示すフローチャートのS27に
おいて残量状態変化に応じて変更されたウェイト値Wを
呼び出す一方、記憶された給送枚数をプリントカウンタ
5に設定すると共に、このプリントカウンタ5の値に基
づいてウェイト値Wを再設定する(S5)。
【0099】一方、残量状態に変化がなければ(S11
のN)、次ページがあるかをチェックする(S13)。
ここで、次ページがなければ(S13のN)、一連のプ
リント処理を終了し(S14)、S1に戻る。
【0100】なお、既述した記録紙残量センサ1,2
は、ファクシミリ装置本体101が振動した場合等によ
っても状態が変化する場合があるので、記録紙残量セン
サ1,2の状態が変化した後、所定時間内に状態が元に
戻った場合には、残量状態に変化がないと判断するよう
にしてもよい。
【0101】次に、CPU301のファクシミリ装置本
体制御動作について図12を用いて説明する。
【0102】まず、電源ON等によりファクシミリ装置
本体101をリセットする。そして、このリセットによ
り初期化動作が行われ、各種のパラメータが初期化され
る(S21)。なお、この初期化により、プリントカウ
ンタ5のクリア、記録紙Pの厚さパラメータを既定値
(本実施の形態では0.1mm)に戻す等の動作が行わ
れる。
【0103】次に、受信、コピーなどの動作により記録
指令が出ているか否かをチェックする(S22)。ここ
で、記録指令が出ている場合は、プリント動作にはいる
ため、まず記録が受信、コピー等どのような動作モード
で発生したかあらかじめ確認する記録モードチェックを
行う(S23)。
【0104】次に、第1及び第2記録紙残量センサ1,
2の状態をチェックして使用するカセットの記録紙Pの
積載状態をチェックし、積載状態に応じたウェイト値
(記録時初期パラメータ)を設定する(S24)。この
後、現在のプリントカウンタ5の値を呼び出し、オフセ
ット値を計算し、このオフセット値と基準値とにより積
載状態に応じたウェィト値Wを設定し、RAM313の
ワークエリアに格納する。
【0105】次に、プリント指令を記録装置本体104
に送出して既述した図11に示したプリント処理を行う
(S25)。この後、プリント処理中に記録紙Pの残量
状態に変化があるか否かをチェックする(S26)。
【0106】ここで、残量状態に変化がある場合(S2
6のY)、第1及び第2記録紙残量センサ1,2の状態
を使用して基準値を変更すると共に、オフセット値をク
リアし、記録紙Pの残量状態が変化した後のプリント数
を使用してオフセット値を再度計算する(S27)。な
お、変化が無かった場合はS22に戻る。
【0107】そして、このような設定変更を行った後、
記録紙Pの残量が満載から中満載に変化した場合等、記
録紙Pの厚さが計算できる状態であれば(S271の
Y)、既述した方法により記録紙Pの厚さを計算する
(S28)。なお、後述のように待機中にカセット交換
等のため、記録紙Pの給送数が不明確である場合は計算
しない。
【0108】次に、算出した現在の厚さパラメータと記
憶していた厚さパラメータを比較して厚さパラメータに
変化があるか否かを判断する(S29)。ここで、厚さ
パラメータに一定以上の変化が有った場合は(S29の
Y)、新しい厚さパラメータに変更し(S30)、この
後S22に戻る。なお、一定以上の変化が無い場合はS
22に戻る。
【0109】一方、S22に戻った後、またはパラメー
タ初期化の後、記録指令が出ていない場合は(S22の
N)、まず第1及び第2記録紙残量センサ1,2の状態
を確認する(S31)。次に、カセット交換センサ32
8bからの検知信号に基づき待機中にカセット交換があ
ったか否かをチェックし(S32)、待機中にフロント
カセットオケ119aが交換されていれば(S32の
Y)、交換されたフロントカセットオケ119aの記録
紙サイズをフロントカセットサイズセンサ328aによ
りチェックし、交換前と同一サイズか否かを判断する
(S33)。なお、カセット交換がなかった場合はS2
2へ戻る。
【0110】そして、交換されたフロントカセットオケ
119aの記録紙サイズが交換前と同一サイズの場合は
(S33のY)、交換されたフロントカセットオケ11
9aの記録紙のサイズ変化なし時も既定値に戻すかどう
かを設定したソフトスイッチをチェックする(S3
4)。ここで、ソフトスイッチの設定が既定値に戻さな
い設定の場合は(S34のN)、残量状態の変化のチェ
ックを行う(S35)。なお、同一サイズの場合は紙種
を変更しない場合にはソフトスイッチは既定値に戻さな
いように設定されているが、同一サイズの場合でも複数
の紙種を使用する場合は既定値に戻すように設定が切換
可能となっている。
【0111】また、サイズ変化なし時には(S34の
Y)、厚さパラメータを既定値に戻す(S36)。さら
に、交換されたフロントカセットオケ119aの記録紙
サイズが交換前と同一サイズでない場合は(S33の
N)、記録紙Pの種類が変わっている可能性が高い場合
なので、厚さパラメータが変更されていた場合でも厚さ
パラメータを既定値に戻す(S36)。
【0112】次に、残量状態の変化のチェックを行った
結果、記録紙Pの残量状態が変化している場合は(S3
5のY)、S31で確認した第1及び第2記録紙残量セ
ンサ1,2の状態を使用して基準値を変更、オフセット
値をクリアしてオフセット値を再度計算する。プリント
カウンタ5の値もクリアする。このように対応すること
で操作者がカセットに記録紙Pをつぎたしたり、抜いた
りした場合にも対応できる。なお、記録紙Pの残量が変
化していない場合(S35のN)は、S22へ戻る。
【0113】以上のように制御することにより、シート
積載状態に応じて給送を開始するタイミングを段階的に
遅くする構成に比べて、更に記録紙Pの給送ばらつきを
低減することができる。
【0114】なお、これまでの説明においては、積載状
態の変化に対する記録紙Pの給送開始タイミングが一次
関数に近い形で変化する場合について説明してきたが、
一次関数に近い形で変化しない場合は、本実施の形態よ
りも多くのセンサ出力、例えば積載状態を更に細かく分
けることによりタイミング制御の精度を上げることが可
能である。
【0115】また、本実施の形態より多くのセンサ素子
を使用したり、VR(可変抵抗)を使用したりすること
によって積載シート高さの検出精度を上げ、タイミング
変更の基本的な分解能を更に上げることも可能である。
さらに、特開平5−186079号公報のもののように
記録紙の残量をアクチュエータを直接記録紙に当接させ
ることで検出しても構わない。
【0116】さらにまた、記録紙の分離方式は、摩擦片
分離方式とは別の分離方式であってもよく、カセット給
紙以外の給紙部にも適用可能である。
【0117】また、これまでの説明において、給送開始
時間を制御する制御手段を記録装置本体104の記録制
御部326及び制御部121のCPU301とにより構
成した場合について説明したが、本発明はこれに限らず
図11に示した制御を記録装置本体104の記録制御部
326ではなく、制御部121のCPU301に行わせ
るようにして制御手段をCPU301のみで構成しても
よい。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ート積載手段にシートが多数積載されている状態のとき
には少数積載状態のときに比べて給送開始時間を所定時
間遅くすると共に、給送枚数に応じて給送開始時間を所
定時間よりも順次早くすることにより、給送時における
シートの給送タイミングのばらつきを低減することがで
きる。これにより、連続給送時のスループット低下を抑
制することができると共に、安価なシート給送装置及び
画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート給送装置を使
用した画像形成装置の一例であるファクシミリ装置の透
視図。
【図2】上記ファクシミリ装置の外観斜視図。
【図3】上記ファクシミリ装置の制御部のブロック図。
【図4】上記ファクシミリ装置のLBPの基本動作を説
明するための概念図。
【図5】上記ファクシミリ装置のフロントカセット部の
フロントカセットオケを装置本体背面方向から見た図。
【図6】上記フロントカセット部の待機状態における状
態を装置本体正面から見た図。
【図7】上記フロントカセット部の給紙状態における状
態を装置本体正面から見た図。
【図8】(a)は記録紙が中載された、(b)は記録紙
が少載された、(c)は記録紙が中満載された上記フロ
ントカセットオケを装置背面方向から見た図。
【図9】(a)は記録紙が中載された、(b)は記録紙
が少載された、(c)は記録紙が中満載された上記フロ
ントカセット部の待機状態における状態を装置本体正面
から見た図。
【図10】(a)は記録紙が中載された、(b)は記録
紙が少載された、(c)は記録紙が中満載された上記フ
ロントカセット部の給紙状態における状態を装置本体正
面から見た図。
【図11】上記制御部の記録装置本体制御動作を示すフ
ローチャート。
【図12】上記制御部のファクシミリ装置本体制御動作
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 第1記録紙残量センサ 2 第2記録紙残量センサ 3 中板位置検出部 5 プリントカウンタ 101 装置本体 103 画像読取部 104 記録装置本体 110 画像形成部 111b フロントカセット紙有無センサ 118a ピックアップローラ 119 フロントカセット 119a フロントカセットオケ 119c 中板バネ 119h 中板 301 CPU 311 MPU 306 通信制御部 328a フロントカセットサイズセンサ 328b カセット交換センサ 326 記録制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを積載収納するシート積載手段
    と、該シート積載手段に積載されたシートを1枚ずつ取
    り出す略半月形状の給送手段とを備えたシート給送装置
    において、 前記シート積載手段のシート積載状態を検知する検知手
    段と、 前記検知手段からの検知信号に基づき前記シートが多数
    積載されている状態のときには少数積載状態のときに比
    べて給送開始時間を所定時間遅くするよう前記給送手段
    の駆動を制御する制御手段と、 前記給送手段により給送されたシートの枚数を計数する
    計数手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記計数手段からの給送枚数情報に基
    づき給送枚数に応じて前記給送開始時間を前記所定時間
    よりも順次早くすることを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート積載手段に、前記シートを積
    載すると共に回動可能なシート積載台と、前記シート積
    載台が前記給送手段方向に回動するよう付勢する付勢手
    段とを設ける一方、前記検知手段は前記シート積載台の
    回動角度に応じてシート積載状態を検知するように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載のシート給送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記検知手段からの検
    知信号に基づき前記シート積載状態の変化を検知すると
    共に、該変化を検知した際、前記所定時間を前記シート
    積載状態の変化に応じて段階的に変更する一方、前記給
    送開始時間を給送枚数に応じて前記変更した所定時間よ
    りも順次早くすることを特徴とする請求項1又は2記載
    のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記シート積載手段に
    積載された前記シートの厚さが変化した場合には、前記
    シートの厚さに応じて前記所定時間よりも順次早くする
    タイミングを変化させることを特徴とする請求項1乃至
    3記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記シート積載状態の
    変化を検知した際、予め求めた該状態変化に対応する前
    記シート積載手段に積載されたシートの高さ変化と、前
    記計数手段の給送枚数情報とに基づいて前記シートの厚
    さの変化を検知することを特徴とする請求項4記載のシ
    ート給送装置。
  6. 【請求項6】 シート給送装置と、前記シート給送装置
    より給送されたシートに画像情報に応じて画像を形成
    し、記録する手段と、を有する画像形成装置において、 前記シート給送装置は、前記請求項1乃至5のいずれか
    に記載のシート給送装置であることを特徴とする画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 通信回線から受信した画像を入力する画
    像信号入力手段を備えたことを特徴とする請求項6記載
    の画像形成装置。
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