JPH11256847A - 住 宅 - Google Patents

住 宅

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JPH11256847A
JPH11256847A JP6332198A JP6332198A JPH11256847A JP H11256847 A JPH11256847 A JP H11256847A JP 6332198 A JP6332198 A JP 6332198A JP 6332198 A JP6332198 A JP 6332198A JP H11256847 A JPH11256847 A JP H11256847A
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JP
Japan
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room
house
wall
zone
floor
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Application number
JP6332198A
Other languages
English (en)
Inventor
Naomichi Kawamura
直道 川村
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計が容易で、建築が容易な住宅を提供する
とともに、該住宅における廊下が占める床面積を狭くす
る。 【解決手段】 住宅1が右側面及び左側面の外壁7,6
に平行な二つの内壁2,3により三つのゾーンa、b、
cに仕切られている。また、一階1aと二階とが同様に
三つのゾーンa、b、cに分けられている。また、各ゾ
ーンa、b、cの正面側には、それぞれ、玄関10、和
室14、リビング・ダイニング17が配置されている。
また、真ん中のゾーンbには、その背面側に階段15
が、玄関10、和室14及びリビング・ダイニング17
に対向するように配置されている。また、階段15と和
室14との間には、廊下16が配置されている。廊下1
6は、真ん中のゾーンbの幅と同じ長さの短いものであ
るが、玄関10、和室14及びリビング・ダイニング1
7と階段との間を行き来可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】従来、一般的な住宅の設計においては、
住宅内部をほぼ十字状の内壁で仕切り、間取りが田の字
状になるような設計を行う場合が多かった。例えば、特
開平8−218651号公報に示される平面プランニン
グ方法は、基本的にほぼ四角形状の住宅を十字状の壁線
で四つのゾーンに区切っている。上記平面プランニング
方法では、基本的なプランの間取りを変更するような場
合に、元の間取りを回転させたり、裏返すように反転さ
せたりすることで、容易に玄関位置等を変更できるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な田の字状の間取りは、平面視してほぼ四角形の一般的
な住宅において、四角形の長辺側と短辺側との長さの差
があまりない正方形に近い住宅には適しているが、上記
長辺と短辺との長さにある程度の差がある平面視して矩
形状の住宅に適用すると、部屋の形状が細長くなるなど
の問題があり、上記矩形状の住宅に適用することが困難
であった。
【0004】また、田の字状のプランでは、住宅が正面
と背面との間で二つの分割されるとともに、右側面と左
側面との間で二つに分割されるので、大きな床面積を有
する部屋を設けることが困難である。もし、田の字状の
プランで大きな床面積を有する部屋を配置しようとする
と、十字状に配置され、かつ、住宅の中央付近で交差す
る四つの内壁のうちの一つの内壁をなくす必要がある
が、このような設計とした場合には、住宅の強度を保つ
ために躯体の構造等を考慮する必要があった。
【0005】特に、躯体が主に柱や梁からなるのではな
く、床や耐力壁からなる耐力壁構造の住宅においては、
上述のように田の字状のプランから内壁を一つ取り除く
ようなプランを設計する場合に、耐力壁の位置を検討し
なければならず、設計が煩雑なものとなる。また、上記
田の字状のプランでは、基本的に住宅が十字状の内壁に
より四つのゾーンに区切られており、階段と各部屋とを
全部廊下でつなぐことが難しく、上記各部屋の中に通路
としても利用可能なリビング・ダイニングが含まれてい
ないと、廊下が長くなり、廊下の床面積が大きくなって
部屋の床面積が減ってしまう可能性がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、平面視してほぼ矩形状の住宅において、十分な強
度を有する住宅を容易に設計することができ、かつ、構
造的にも簡略で、建設コストを低減でき、さらに、居住
者の動線が短くなり、廊下の床面積を減らして部屋の床
面積を増やすことができる住宅を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
住宅は、例えば、図1に示すように、複数階を有する一
戸建ての住宅1において、各階が、互いに平行で、且
つ、各階でほぼ同じ位置に配置された二つの内壁2、3
により三つのゾーンa、b、cに分けられていることを
上記課題の解決手段とした。
【0008】上記構成によれば、住宅1内部に二つの内
壁2、3が互いに平行に配置されることになり、この二
つの内壁2、3のそれぞれの少なくとも一部を耐力壁と
して利用することができる。従って、例えば、平面視し
て矩形状の住宅1において、長辺側が二つの内壁2、3
(耐力壁となる部分を含む)により三つのゾーンa、
b、cに区切られたものとすれば、耐力壁同士の間隔が
大きく開くことがなく、特に設計において強度を考慮し
たり、耐力壁の配置を検討しなくとも、十分な強度を有
する住宅1となるので、容易に設計することができる。
【0009】また、上記住宅1は、十分な強度を有する
設計となっているので、特に、強度を高めるための特別
な構造や、補強を行う必要がなく、建設コストも低減す
ることができる。特に、パネル工法やツーバイフォー等
の耐力壁構造の住宅においては、上述のように住宅1内
部に十分な耐力壁を配置できるので、このような間取り
のプランの住宅1を容易に設計できる。また、上記内壁
2、3と直角でかつ、互いに対向する外壁4,5間に渡
る部屋、すなわち、上記内壁2、3に沿った住宅1の幅
と同じ幅を有する広い部屋を強度を考慮することなく容
易に配置することができるので、比較的、床面積の広い
部屋を有する住宅1を容易に設計することができる。
【0010】なお、上述のように二つの内壁2、3は、
矩形状の住宅1において、基本的に短辺側の外壁6、7
に対して平行とされ、長辺側の外壁4、5に対して直角
にされるものである。また、各階の二つの内壁2、3
は、これら内壁2、3に直角で、かつ、互いに対向する
二つの外壁4、5の一方から他方に至るものであるが、
必ずしも、二つの上記外壁4、5の間の全部に渡って上
記内壁2、3が設けられている必要はなく、一部、内壁
2、3が無い部分が合っても良い。
【0011】また、上記内壁2、3には、出入り口等と
なる開口部があっても良く、該開口部は、ドアや引き戸
等の開閉部材が配置されるものであっても良いし、床面
から天井面まで開口するものであっても良い。また、各
階の対応する内壁2、3の位置は一致していることが好
ましいが、僅かにずれていても良い。
【0012】本発明の請求項2記載の住宅1は、三つの
上記ゾーンa、b、cのうちの真ん中のゾーンbに、こ
の真ん中のゾーンbに接する互いに対向する二つの外壁
4、5のうちの一方の外壁5側に階段15が配置され、
上記三つのゾーンa、b、cにおいて、上記一方の外壁
5に対向する他方の外壁4側にそれぞれ居室(図2にお
いて、20、21、25)が設けられていることを上記
課題の解決手段とした。上記構成によれば、上記請求項
1記載の構成と同様の効果を奏することができるととも
に、三つのゾーンa、b、cの各居室20、21、25
から階段15までの距離がほぼ同じとなるとともに、そ
れぞれの距離がほぼ最小のものとなる。すなわち、各居
室20、21、25と、階段15との間の動線が短くな
るとともに、あまり大きく屈曲することがないものとな
り、各居室20、21、25と階段15との行き来が容
易なものとなる。
【0013】なお、上記居室20、21、25とは、例
えば、寝室、リビング・ダイニング17(居間、食
堂)、子供部屋、茶の間等であり、和室14であっても
洋室20、21、25であっても良い。また、上記階段
15は、真っ直ぐな直階段や、折り返し階段や、回り階
段で合っても良いが、居室20、21、25と対向配置
する上では、直階段ではなく、折り返し階段や回り階段
が好ましい。
【0014】本発明の請求項3記載の住宅1は、上記各
ゾーンa、b、cのそれぞれ他方の外壁4側に設けられ
た三つの上記居室20、21、25と、上記階段15と
の間に、三つの上記居室20、21、25にそれぞれつ
ながるとともに、上記階段15につながる廊下16(図
2において廊下24)が設けられていることを上記課題
の解決手段とした。
【0015】上記構成によれば、上記請求項1及び2と
同様の効果を奏することができるとともに、上記階段1
5と各居室20、21、25とをつなぐ廊下24の距離
を短いものとし、廊下24の床面積を減らして、居室2
0、21、25の床面積を増やすことができる。すなわ
ち、真ん中のゾーンbに形成された階段15と、居室1
4、21との間に廊下16、24を配置した場合に、該
廊下16が前記ゾーンbの幅と同じ長さであれば、廊下
16,24の両端がそれぞれ、両端のゾーンa、cに接
することになり、両端のゾーンa、cにそれぞれ配置さ
れた居室20、25と廊下24とをつなぐことができる
ので、廊下16,24は、真ん中のゾーンbの幅と同じ
長さを有するもので良く、廊下16,24を短いものと
することができる。
【0016】本発明の請求項4記載の住宅1は、三つの
上記居室20、21、25のうちの一つの居室に代えて
玄関10が設けられていることを上記課題の解決手段と
した。
【0017】上記構成によれば、請求項2または3記載
の構成と同様の効果を奏することができるとともに、玄
関10、階段15及び二つの居室14,17間の動線を
短くできるとともに、これらをつなぐ廊下16を短くで
きる。なお、玄関10とは、玄関土間10a、上がり
框、玄関ホール10b等を有するものであるが、基本的
に、外壁4aに玄関10となる開口部が設けられていれ
ば良い。
【0018】本発明の請求項5記載の住宅1は、玄関1
0、和室14、居間17が左右に並列に配置され、か
つ、これら玄関10、和室14、居間17にほぼ対向す
るように階段15が配置されていることを上記課題の解
決手段とした。
【0019】上記構成によれば、玄関10、和室14、
居間17が左右に並列に配置されることで、住宅1が三
つのゾーンa、b、cからなり、階段15がこれら玄関
10、和室14、居間17に対向して配置されているの
で、和室14と居間17とを居室とすれば、基本的に請
求項4記載の構成と同様の効果を奏することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例の住宅を図面を参照して説明する。図1はこの一例の
住宅1の一階1aの間取りを示し、図2はこの一例の住
宅1の二階1bの間取りを示すものである。図1及び図
2に示すように、住宅1の各階1a、1bは、互いに平
行に配置された二つの内壁2、3により三つのゾーン
a、b、cに分けられている。
【0021】また、住宅1は、互いに平行に対向する正
面の外壁4と背面の外壁5とが、互いに平行に対向する
左側面の外壁6と右側面の外壁7とより長くなってお
り、平面視して矩形状となっている。また、正面及び背
面の外壁4、5が矩形状の住宅1の長辺とされ、左側面
及び右側面の外壁6、7が矩形状の住宅1の短辺とされ
ている。そして、上記内壁2、3は、短辺側の外壁6、
7と平行とされ、長辺側の外壁4、5と直角とされてい
る。
【0022】なお、上記内壁2、3のうちの一方(左
側)の内壁2は、一階1aにおいて、正面の外壁4から
ほぼ中央部までとされている。また、一階1aにおける
他方(右側)の内壁3と、二階1bにおける二つの内壁
2、3とは、正面の外壁4から背面の外壁5まで設けら
れている。また、一階1aの左側の内壁2と二階1bの
左側の内壁2とは、その左右位置が同じとされ、一階1
aの右側の内壁3と二階1bの右側の内壁3とは、その
左右位置が同じとされており、一階の内壁2、3の上に
二階の内壁2、3が載った状態となっている。
【0023】そして、外壁4〜7と内壁2、3とが耐力
壁となっている。なお、これらの壁の全てが耐力壁とな
っている必要はない。また、真ん中のゾーンbと右端の
ゾーンcとは、その左右幅がほぼ等しくされ、左端のゾ
ーンaの左右幅は、その他のゾーンb、cより狭くされ
ている。
【0024】また、住宅1の正面側の外壁4と左側面の
外壁6との角部は、切り欠かれた状態となっており、正
面側の外壁4の左端部(外壁4a)が奥まった位置(よ
り背面の外壁5に近い位置)に配置されるとともに、左
側面の外壁6の正面側端部(外壁6a)が奥まった位置
(より右側面の外壁7に近い位置)に配置されている。
また、住宅1の角部の切り欠かれた部分は、一階1aに
おいて、玄関ポーチ8とされ、二階1bにおいて、玄関
ポーチ8上のルーフバルコニー9とされている。
【0025】そして、上記住宅1の一階1aにおいて、
三つのゾーンa、b、cのうちの左端のゾーンaには、
正面側から順に、玄関10(玄関土間10a及び玄関ホ
ール10b)、トイレ11、浴室12が設けられてい
る。すなわち、正面の外壁4と左側面の外壁6との角部
に玄関10が設けられ、背面の外壁5と左側面の外壁6
との角部に浴室12が設けられ、これら玄関10と浴室
12との間にトイレ11が設けられている。また、浴室
12の右側に右端のゾーンaと真ん中のゾーンbとにま
たがって洗面室13が配置されている。なお、上述のよ
うに内壁2、3が一部途切れている部分では、ゾーンa
〜c間を跨るように部屋が設けられても良い。
【0026】上記真ん中のゾーンbには、正面側に和室
14が配置され、背面側に階段15が配置されている。
そして、和室14と階段15とが対向して配置されると
ともに、和室14と階段15との間に廊下16が配置さ
れている。なお、和室14には、階段15に臨む部分に
廊下16への出入り口14aが設けられ、さらに、右端
のゾーンcの後述するリビング・ダイニング17への出
入り口14bが設けられている。また、階段15の登り
口は、和室14側を向いている。
【0027】また、廊下16は、その右端が真ん中のゾ
ーンbと右側のゾーンcとの境目、すなわち、右側の内
壁3までとされ、その右端からリビング・ダイニング1
7に行き来できるようにされている。また、廊下16の
左端が真ん中のゾーンbと左側のゾーンaとの境目、す
なわち、左側の内壁2より左側のゾーンa側に突出し
て、トイレ11の出入り口及び洗面室13の出入り口ま
で設けられている。
【0028】なお、廊下16の左端部は、上記真ん中の
ゾーンbと左側のゾーンaとの境目の位置で、玄関10
の玄関ホール10bに行き来可能に接続されており、ト
イレ11、浴室12及び洗面室13を考慮しないか、玄
関ホール10bからトイレ11、浴室12及び洗面室1
3に行けるようになっていれば、廊下16の左端は、真
ん中のゾーンbと左側のゾーンaとの境目までで良い。
【0029】そして、真ん中のゾーンbの中央部に設け
られた廊下16は、ゾーンb(和室14)の左端から右
端までの長さで、左端のゾーンaの玄関10(玄関ホー
ル10b)と、真ん中のゾーンbの和室14と、右端の
ゾーンcのリビング・ダイニング17との間での行き来
を可能とするとともに、これら玄関10、和室14、リ
ビング・ダイニング17と、階段15との行き来を可能
としている。
【0030】また、廊下16を僅かに左端のゾーンa側
に突出させることで、上述の玄関10、和室14、リビ
ング・ダイニング17及び階段15と、トイレ11及び
洗面室13との行き来を可能とし、洗面室13を介して
浴室12との行き来を可能とすることができる。また、
廊下16からリビング・ダイニング17を介して後述す
る台所18に行くことができるようになっている。
【0031】上記右端のゾーンcには、正面側から順に
リビング・ダイニング17と台所18とが設けられると
ともに、リビング・ダイニング17がゾーンcの正面と
背面との間の中央より背面側に延出して設けられている
ので、リビング・ダイニング17が広い部屋となってい
る。また、リビング・ダイニング17と台所18とは、
ほぼ全面で連通した状態となっており、ほぼ一つの部屋
と見なすことも可能であり、ゾーンcは、実質的に正面
側の外壁4から背面側の外壁5に至る大きな部屋を配置
したものとされている。
【0032】そして、上記住宅1の二階1bにおいて、
三つのゾーンa、b、cのうちの左端のゾーンaには、
洋室20が設けられている。また、洋室20の奥の背面
の外壁5に接する部分には、ウォークインクローゼット
20aが設けられている。二階1bの真ん中のゾーンb
には、正面側に洋室21が配置され、背面側に階段15
と納戸23とが配置されている。そして、洋室21と階
段15とが対向して配置されるとともに、洋室21と階
段15との間に廊下24が配置されている。また、洋室
21の廊下24への出入り口21aが階段15に向かっ
て設けられるとともに、階段15の降り口が洋室21に
向かって設けられている。二階1bの右端のゾーンcに
は、洋室25が設けられている。また、洋室25の奥の
背面の外壁5に接する部分には、ウォークインクローゼ
ット25aが設けられている。また、洋室25は、その
内部にウォークインクローゼット25aが配置されたも
のと考えれば、正面側の外壁4から背面側の外壁5に至
る大きな部屋とされている。
【0033】また、二階1bの廊下24は、その右端が
真ん中のゾーンbと右側のゾーンcとの境目、すなわ
ち、右側の内壁3までとされ、その右端から洋室25に
行き来できるようにされている。また、廊下24の左端
が真ん中のゾーンbと左側のゾーンaとの境目、すなわ
ち、左側の内壁2までとされ、その左端から洋室20に
行き来できるようにされている。
【0034】そして、二階1bの真ん中のゾーンbの中
央部に設けられた廊下24は、ゾーンbの左端から右端
までの長さ(洋室21の幅の長さ)で、左端のゾーンa
の洋室20と、真ん中のゾーンbの洋室21と、右端の
ゾーンcの洋室25との間での行き来を可能とするとと
もに、これら洋室20、21、25と、階段15及び納
戸23との行き来を可能としている。なお、この一例の
住宅1は、図示しないが、壁パネルにより壁が構築さ
れ、床パネルにより床が構築され、屋根パネルにより屋
根が構築されており、いわゆるパネル工法で構築された
耐力壁構造の住宅となっている。また、上述の各パネル
は、矩形枠状の枠体と、該枠体内部に縦横に配置される
棧材と、枠体の少なくとも一方の側面に貼設された面材
からなるものである。
【0035】上述のような住宅1によれば、平面視して
矩形状の住宅1の長辺を二つの内壁2、3により分割し
て、三つのゾーンa、b、cを設けているので、内壁
2、3を耐力壁とすることにより、特に、耐力壁構造の
住宅1において、内部に十分な量の耐力壁を配置するこ
とができる。すなわち、住宅1の長辺を三つに分割する
ようにゾーンa、b、cを設けているので、住宅1の長
辺の長さが、一般的な範囲であれば、耐力壁間の距離が
十分な強度を保てないほど長くなることがなく、特に強
度を考慮しなくとも、十分に強度を有する住宅を設計す
ることができる。
【0036】また、上述のように二つの内壁2、3を設
けて、住宅1を三つのゾーンa、b、cに分けるように
しても、各ゾーンa、b、cの幅を調節することで、様
々なパターンの間取りのプランを設計することができ
る。また、住宅1を三つのゾーンa、b、cに分けるも
のとしても、ゾーンa、b、c内の部屋を正面の外壁4
から背面の外壁5に至るものとすれば、広い床面積を有
する部屋を設けることができる。
【0037】また、住宅1は、二つの内壁2、3により
十分な強度を有するので、特に強度を高めるための特別
な構造を必要とせず、住宅1の構造を簡略なものとする
ことができ、住宅1の建築コストを低減することができ
る。また、上述のように、各ゾーンa、b、cの正面側
にそれぞれ居室(和室14、リビング・ダイニング1
7、洋室20、21、25)や玄関10を配置し、真ん
中のゾーンbの背面側に階段15を配置しているので、
各ゾーンa、b、cの各居室もしくは玄関10と、階段
15との距離をほぼ最短のものとすることができる。
【0038】また、真ん中のゾーンbの正面側の居室も
しくは玄関と、階段15との間に廊下16、24を設け
るものとすれば、廊下16、24の幅を真ん中のゾーン
bの幅と同じ短いものとしても、住宅1の背面側に設け
られた階段15と、各ゾーンa、b、cの正面側に設け
られた各居室もしくは玄関10とを行き来可能につなぐ
ことができる。すなわち、最低限必要な廊下16、24
の長さを極めて短いものとすることができるので、廊下
16、24の床面積を最小ものとして、廊下16、24
以外の部屋の面積を広くすることができる。
【0039】なお、図1及び図2に示される間取りは一
例であり、例えば、一階において、和室14を洋室とし
たり、玄関10を真ん中のゾーンbに配置したり、右端
のゾーンcに配置したり、リビング・ダイニング17を
左端のゾーンaに配置したり、真ん中のゾーンbに配置
したりしても良い。また、二階の洋室20、21、25
を和室にしたり、二階の納戸23の代わりにトイレや洗
面室等を配置しても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の住宅によれば、
住宅内部に二つの内壁が互いに平行に配置されることに
なり、この二つの内壁のそれぞれの少なくとも一部を耐
力壁として利用することができる。従って、例えば、平
面視して矩形状の住宅において、長辺側が二つの内壁
(耐力壁となる部分を含む)により三つのゾーンに区切
られたものとすれば、耐力壁同士の間隔が大きく開くこ
とがなく、特に設計において強度を考慮したり、耐力壁
の配置を検討しなくとも、十分な強度を有する住宅とな
るので、容易に設計することができる。
【0041】また、上記住宅は、十分な強度を有する設
計となっているので、特に、強度を高めるための特別な
構造や、補強を行う必要がなく、建設コストも低減する
ことができる。特に、パネル工法やツーバイフォー等の
耐力壁構造の住宅においては、上述のように住宅内部に
十分な耐力壁を配置できるので、このような間取りのプ
ランの住宅を容易に設計できる。また、上記内壁と直角
でかつ、互いに対向する外壁間に渡る部屋、すなわち、
上記内壁に沿って住宅の幅と同じ幅を有する部屋を強度
を考慮することなく容易に配置することができるので、
比較的、床面積の広い部屋を有する住宅を容易に設計す
ることができる。
【0042】本発明の請求項2記載の住宅によれば、上
記請求項1記載の構成と同様の効果を奏することができ
るとともに、三つのゾーンの各居室から階段までの距離
がほぼ同じとなるとともに、それぞれの距離がほぼ最小
のものとなる。すなわち、各居室と、階段との間の動線
が短くなるとともに、あまり大きく屈曲することがない
ものとなり、各居室と階段との行き来が容易なものとな
る。
【0043】本発明の請求項3記載の住宅によれば、上
記請求項1及び2と同様の効果を奏することができると
ともに、上記階段と各居室とをつなぐ廊下の距離を短い
ものとし、廊下の床面積を減らして、居室の床面積を増
やすことができる。
【0044】本発明の請求項4記載の住宅によれば、請
求項2または3記載の構成と同様の効果を奏することが
できるとともに、玄関、階段及び二つの居室間の動線を
短くできるとともに、これらをつなぐ廊下を短くでき
る。
【0045】本発明の請求項5記載の住宅によれば、玄
関、和室、居間が左右に並列に配置されることで、住宅
が三つのゾーンからなり、階段がこれら玄関、和室、居
間に対向して配置されているので、和室と居間とを居室
とすれば、基本的に請求項4記載の構成と同様の効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の住宅の一階を示す
平断面図である。
【図2】上記例の住宅の二階を示す平断面図である。
【符号の説明】
a ゾーン b ゾーン c ゾーン 1 住宅 2 内壁 3 内壁 4 外壁 5 外壁 10 玄関 14 和室(居室) 15 階段 16 廊下 17 リビング・ダイニング(居間、居室) 20 洋室(居室) 21 洋室(居室) 24 廊下 25 洋室(居室)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数階を有する一戸建ての住宅におい
    て、 各階が、互いに平行で、且つ、各階でほぼ同じ位置に配
    置された二つの内壁により三つのゾーンに分けられてい
    ることを特徴とする住宅。
  2. 【請求項2】 三つの上記ゾーンのうちの真ん中のゾー
    ンには、この真ん中のゾーンに接する互いに対向する二
    つの外壁のうちの一方の外壁側に階段が配置され、上記
    三つのゾーンにおいて、上記一方の外壁に対向する他方
    の外壁側にそれぞれ居室が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の住宅。
  3. 【請求項3】 上記各ゾーンのそれぞれ他方の外壁側に
    設けられた三つの上記居室と、上記階段との間に、三つ
    の上記居室にそれぞれつながるとともに、上記階段につ
    ながる廊下が設けられていることを特徴とする請求項2
    記載の住宅。
  4. 【請求項4】 三つの上記居室のうちの一つの居室に代
    えて玄関が設けられていることを特徴とする請求項2ま
    たは3記載の住宅。
  5. 【請求項5】 玄関、和室、居間が左右に並列に配置さ
    れ、かつ、これら玄関、和室、居間にほぼ対向するよう
    に階段が配置されていることを特徴とする住宅。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052496A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Misawa Homes Co Ltd 建物
JP2019190010A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 トヨタホーム株式会社 住宅

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