JPH11256151A - 蓄光性複合材とその製造方法 - Google Patents

蓄光性複合材とその製造方法

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JPH11256151A
JPH11256151A JP7345698A JP7345698A JPH11256151A JP H11256151 A JPH11256151 A JP H11256151A JP 7345698 A JP7345698 A JP 7345698A JP 7345698 A JP7345698 A JP 7345698A JP H11256151 A JPH11256151 A JP H11256151A
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phosphorescent
luminous
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glass
composite material
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JP7345698A
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Heibon Baku
平 凡 莫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長い残光性を有すると共に、熱的、構造的に
安定で、化学的に過酷な条件においてもすぐれた耐候性
を示す安価な蓄光性複合材を提供する。 【解決手段】 ユウロピウム単独賦活され、もしくはユ
ウロピウム及びネオジム又はユウロピウム及びジスプロ
シウムで共賦活されたアルカリ土類アルミン酸塩蓄光性
蛍光体の粉末、または、ユウロピウムを主賦活した青色
発光をするアルミニウムケイ酸塩蓄光性蛍光体粉末を第
1蓄光剤としてガラス粉末と混合し、大気中低温反応さ
せる。これにより、構造的、熱的、化学的に極めて安定
で、長い残光性を示し、波長が440nmから560n
mで発光する安価な蓄光性ガラス質複合材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄光性ガラス質複合
材、蓄光性セラミックス複合材、蓄光性鉄鋼複合材等
と、それらの製造方法に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、屋内や屋外、更には水中などの暗所にお
いて、紫外線及び/又は可視光励起によってブルーから
黄色までの発光を示し、励起停止後も長残光性を備えた
発光体で、熱的にも極めて安定であり、酸化性や還元性
の雰囲気などに対しても優れた化学的安定性を示すとこ
ろの、Eu2+主賦活の蓄光体を用いた各種蓄光性複合
材、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光体は、粒子エネルギー、電子、光な
ど何らかの外部刺激によって、励起され発光するものを
指すが、励起を停止した後も引き続き発光を持続するこ
とのできる残光性の発光体をここでは「蓄光体」と呼
ぶ。こうした蓄光体は、各種表示の多様化や高機能化に
伴って、多色化や長残光性に優れたものが要求され、さ
らに実用的には耐候性の向上が求められている。従来の
蓄光体は、高価で、材料的にも極めて数が少なく、発光
や残光が限定され、かつ、残光時間も短く、耐候性や耐
熱性、耐久性等は必ずしも満足できるとは限らないもの
である。また、市販のEu2+が主賦活されたアルカリ土
類金属アルミネート蓄光体原料は、比較的高価であり、
そのため、製品のコストが高く、現実的に蓄光体の普及
応用が困難であるということも指摘されている。
【0003】また、無機材料として、硫化物系とストロ
ンチウムアルミネートなどの酸素酸塩系の蓄光性のある
発光体が既に報告されている。それは、例えば、青色発
光の(Ca,Sr)S:Bi3+蛍光体、黄緑色発光のZ
nS:Cu2+蛍光体、赤色発光の(Zn,Cd)S:C
2+蛍光体などの硫化物系蛍光体である。一方、酸素酸
塩系蛍光体としては、例えば、ユウロピウムで賦活され
た化学式MAl24で表わされるアルカリ土類金属ア
ルミネートがある。ここで、Mはマグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウム又はバリウムのアルカリ土類金属
である。特に、Journal of Electrochemical Society、
第118巻、930頁(1971)に報告されているス
タッフドトリジマイト構造を有したSrAl24 :E
2+蛍光体は、長い残光性を示すことが知られている。
しかしながら、これらの蛍光体は、蓄光体として、ある
いは優れた耐候性をもつものとしては実用性の点から不
十分であった。
【0004】事実、上記(Ca,Sr)S:Bi3+蛍光
体は、母体の化学的安定性が悪く、発光体としての輝
度、残光時間も十分でないため、現在ではほとんど使用
されていない。また、(Zn,Cd)S:Cu2+蛍光体
は、毒性物質であるCdが含まれており、輝度及び残光
時間も実用域に達していないため、現在ではほとんど使
用されていない。ZnS:Cu2+蛍光体は、湿気の存在
下で紫外線により光分解しやすく、黒化して残光時間も
十分でないが、安価な点から、時計の文字盤や避難誘導
標識などとして、現在、特に屋内において多用されてい
る。一方、ユウロピウムを主賦活したストロンチウムア
ルミネート/バリウムアルミネートは、520nm/5
00nm付近に最大発光強度をもつ黄緑色の発光体で、
0.32mcd/m2 までの減衰時間が2000分以上
と、ZnS:Cu2+蛍光体の200分に比べれば、長い
残光性を示す。しかし、優れた耐候性や多色化の要求を
満足するものではない点が指摘されている。
【0005】現在の蓄光体関連製品としては、ポリプロ
ピレンやポリカーボネートなどの樹脂に混合して成型し
たり、又はシート状にするものなどがある。しかしなが
ら、耐熱、耐衝撃、耐高熱、耐環境性、耐久性、耐水性
の優れた高強度蓄光性セラミックス複合材や蓄光性鉄鋼
複合材の製品はみられない。このような複合材として、
優れた耐久性や加工性などの性能を活かしながら、優れ
た蓄光特性を付加し、高付加価値の商品を提供できれ
ば、蓄光体の応用はさらなる普及をするものと期待され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
までの蓄光体の欠点を解消し、長い残光性を有すると共
に、熱的、構造的に安定で、化学的に過酷な条件におい
ても優れた耐候性を示すところの、より安価なガラス複
合材やセラミックス複合材、鉄鋼複合材等の蓄光製品、
及びそれらの製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ユウロピ
ウムを主賦活し、ジスプロシウム、ネオジム等の希土類
元素、並びにマンガン、亜鉛及びジルコニウムから選択
される一種類あるいは複数種類の元素で共賦活したアル
カリ土類アルミン酸塩蓄光性蛍光体の粉末、もしくは、
ユウロピウムが主賦活されたアルカリ土類金属アルミニ
ウムケイ酸塩蓄光体の粉末を第1蓄光剤として、ガラス
粉末と一定比率で混合し、大気中、真空中もしくは不活
性ガス雰囲気中、400〜1200℃で加熱反応させ、
必要に応じてそれを粉砕、分級することにより、発光波
長が440nm〜560nmにあって、紫外線及び/又
は可視光励起によりブルーから黄色までの発光を示し、
励起停止後も長い残光性を示し、構造的、化学的、熱的
にも極めて安定で、しかも安価な蓄光性複合材が得られ
ることを見出した。また、これらを用いて成型焼結や、
溶融して複雑な造形型に対する注入成型や、鉄鋼セラミ
ックス複合材に直接焼き込みなどを行うことにより、耐
候性に優れたセラミックス複合材や鉄鋼複合材の蓄光製
品を作製し、所期の目的を達成することができた。本発
明は、かかる知見に基づくものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の蓄光性複合材
は、蓄光性ガラス質複合材として構成され、ユウロピウ
ム(Eu2+)を主賦活し、ジスプロシウム、ネオジム、
セリウム、プラセオジム、プロメチウム、サマリウム、
ガドリニウム、テルビウム、ホルミウム、エルビウム、
ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、スカンジウ
ム、イットリウム、マンガン、亜鉛及びジルコニウムか
ら選択される一種類あるいは複数種類の元素で共賦活し
たアルカリ土類アルミン酸塩蓄光性蛍光体の粉末で、組
成式が、 MAl24 :Eu,Dy; M4 Al1425:Eu,Dy;又は(M1-p-q ,Eup
q )O・n(Al1-mm )2O3 ・kP25 ・α
X(これらを第1組成式という。)で代表されるものが
第1蓄光剤として用いられる。
【0009】但し、上式中、Mはアルカリ土類金属及び
亜鉛から選択される一種類以上の2価金属、Qは希土類
元素、マンガン、ジルコニウム及びニオブから選択され
る一種類以上の共賦活剤であり、p、q、n、m及びk
は、それぞれ以下の範囲を満足する値からなるものであ
る。 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k<0.2 0.0002≦p+q≦0.75
【0010】また、上記第1蓄光剤としては、ユウロピ
ウム(Eu2+)が主賦活されたアルカリ土類金属アルミ
ニウムケイ酸塩蓄光性蛍光体であって、組成式が、 (M′1-n-m-l* nEum Lnl )(Al1-x Si3/4x
1/4x24 (これを第2組成式という。)で表わされるEu2+と一
種類かそれ以上の希土類元素Lnを賦活した青緑色発光
性アルミニウムケイ酸塩蓄光体を用いることもできる。
【0011】但し、上記式中で、□は組成欠損、M′は
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウ
ムから選択される一種類以上のアルカリ土類金属元素、
*はマンガン、亜鉛、カドミウム、ジルコニウム及び
イットリウムから選択される一種類以上の2価金属元
素、LnはEu以外の希土類元素を表わし、n′、
m′、l、xはそれぞれ下記の範囲を満足する数値から
なるものである。 0≦n′≦0.2 0.0001≦m′≦0.1 0.0001≦l≦0.1 0<x≦0.6
【0012】本発明の蓄光性ガラス質複合材は、上記の
粉末を第1蓄光剤とし、この第1蓄光剤に対してガラス
粉末原料を0.1〜400wt%の比率で混合し、加熱
反応させることにより構成され、発光波長が440nm
〜560nmの範囲にあるものである。上記蓄光性セラ
ミックス複合材の製造は、第1蓄光剤に対して、ガラス
粉末原料を0.1〜400wt%の比率で添加混合し、
大気中、真空中もしくは不活性ガス雰囲気中、400〜
1200℃で加熱反応させることにより行われる。
【0013】上記第1組成式において、Eu濃度pが
0.0001モルに満たないと、残光輝度が低くなり、
逆に0.5モルよりも多いときには、濃度消光で輝度が
低下する。共賦活剤濃度qは、好ましくは0.005≦
q≦0.03であり、0.5を超えると、濃度消光で輝
度が低くなる。ホウ素濃度mは、0.0001に満たな
いと、フラックスとしての効果がなく、輝度が低くな
る。逆に、0.5を超えると、濃度消光が起こり、しか
も溶け過ぎて焼結性が悪くなり、輝度が著しく低下す
る。また、リン濃度kが0.2を超えると、反応温度が
高くなり、輝度も低くなる。
【0014】一方、上記第1組成式において、Mを構成
するストロンチウムが70モル%以上であるときは、結
晶が斜方晶系を主体とし、同カルシウムが70モル%以
上であるときは結晶が単斜晶系を主体とする。また、ア
ルミナモル数nが、0.5≦n≦1.5では結晶が単斜
晶系を主体とし、1.5<n≦3.0では結晶が斜方晶
系を主体とする。Eu2+と共に、賦活剤としてDy3+
Nd3+(Eu2+に対して0〜50モル%の割合で添加)
を用いる場合には、得られる蓄光体がSiを含まない従
来のストロンチウムアルミネートと同じ、520nm付
近に最大発光強度の黄緑色発光を示す。
【0015】本発明において、上記第2組成式に含まれ
るEu2+の値m′は、好ましくは、0.001≦m′≦
0.01の範囲が適しており、0.0001未満では発
光中心となるイオン量が少なく、目的発光輝度が得られ
ない。また、0.1を超えると発光中心イオン間の相互
作用に伴う濃度消光が起こるとともに、目的以外の化合
物ができたり、原料の酸化物が残存するため、得られた
蓄光体の輝度が著しく低下する。また、組成式中のSi
2 の含有量を決める前記xの値(モル値)は、0.1
≦x≦0.6の範囲にあることが望ましく、固溶するS
i量の増加に伴って電荷収支をとる必要から、母体構造
組成に欠損(□)が生ずる。そこで、0.1≦x≦0.
45の範囲がより好ましい。それが0.6を超えると、
残光特性向上の効果が少なくなり、輝度も低下する。
【0016】上記第2組成式の蓄光体では、一定の粒径
(1〜10μm)をもつ粉末状青色発光アルミニウムケ
イ酸塩蓄光体を得るために、フラックスとして、B2
3 やNa2 CO3 等を加えることができる。一部Al元
素と固溶置換して、残光性が改善されることがあるが、
その置換量は0.001モルを超えることはない。ま
た、過剰の酸化ホウ素を用いても、未反応量が増えるの
みで、フラックスとして粒成長に効果があっても、発光
輝度や残光性に影響を与えることはない。
【0017】例えば、第2組成式による第1蓄光剤の主
原料としては、元素M(マグネシウム、カルシウム、ス
トロンチウム又はバリウム)の化合物、Alの化合物、
Siの化合物及び賦活剤のEu2+、Dy3+やNd3+など
の化合物、すなわち、これらの各元素を含む酸化物もし
くは焼成により容易に酸化物となり得る炭酸塩、硝酸
塩、塩化物などの塩の形で用いられる。そして、上記組
成式の組成範囲になるように秤量し、湿式又は乾式で十
分混合して使用する。第1組成式による第1蓄光剤につ
いても同様である。次に、この混合粉末を1〜5000
kg/cm2 の圧力で加圧して成型したものを、アルミ
坩堝もしくは黒煙坩堝などの耐熱反応容器に配置し、好
ましくは、水素含有不活性ガスの還元雰囲気中、又は炭
素還元雰囲気中で1200〜1600℃、1〜12時間
で1回以上焼成する。これにより、高強度蓄光性複合材
を得ることができ、得られた焼結体を粉砕して第1蓄光
剤が形成される。
【0018】第1蓄光剤とガラス粉末原料の混合割合
は、必要に応じて調節することができる。蓄光剤の含有
量は多いほど発光輝度が高く、残光特性もよい。逆に、
ガラスの含有量は多ければ、コストの削減効果と酸やア
ルカリの水溶液が存在する過酷な環境に対する安定性、
耐久性が良い。一般的に、ガラス原料が第1蓄光剤に対
して、0.1〜400wt%の範囲にあるようにし、好
ましくは10wt%〜100wt%の範囲とする。第1
蓄光剤の粉末は30μm〜300μmの粒度範囲にする
のが望ましい。
【0019】ガラス原料としては、一般的には、ソーダ
石灰ガラス(SiO2 −Na2 O−CaO−MgO−A
23 )、硼ケイ酸塩ガラス(SiO2 −Na2 O−
23 −Al23 )、鉛アルカリケイ酸塩ガラス
(SiO2 −Na2 O−PbO−Al23 )、バリウ
ムガラス(SiO2 −Na2 O−CaO−BaO−Al
23 )、アルミノケイ酸塩ガラス(SiO2 −B2
3 −CaO−MgO−Al23 )、シリカガラス(石
英ガラス)及び水ガラスのうちの、一種又は複数種を混
合して用いるが、更に、フッ化物ガラス、臭化物・塩化
物ガラス、りん酸塩ガラス、カルコゲン化物ガラス、ア
ンチモン酸塩ガラス、無アルカリけい酸塩ガラス、ゲル
マン酸塩ガラス、亜テルル酸塩ガラス及びバナジン酸塩
ガラスを含めて、それらのうちの一種又は複数種を混合
して用いることもできる。
【0020】本発明の蓄光性ガラス質複合材を製造する
に際しては、第1蓄光剤とガラスを所定の割合で秤量
し、均一に混合し、大気中あるいは真空中もしくは不活
性ガス雰囲気中、400〜1200℃、30分間〜10
時間で化学反応をさせる。生成物を冷却した後、粉砕し
て、青色発光する発光波長が440nm〜560nmに
ある蓄光性ガラス質複合体の粉末を得る。
【0021】上記第1蓄光剤の粉末単独、又はそれから
得られた蓄光性ガラス質複合体粉末(以下、第2蓄光剤
という。)は、それを任意形状に成型し、大気中あるい
は真空中、500〜1200℃でセラミックス、レン
ガ、ガラス基板ないし鉄鋼材などに焼き込みしたり、そ
れらと一体化して成型し、あるいはセラミックス部品な
いし鉄鋼部品に塗布、コートしたりすることができ、そ
れらは、大気中あるいは真空中もしくは不活性ガス中に
おいて、100〜1200℃で熱処理を行い、セラミッ
クスないし鉄鋼材、タイル、ガラス基板などに焼き込
み、蓄光性セラミックス複合材(部品を含む。)、蓄光
性タイル、又は蓄光性セラミックス鉄鋼複合材(これら
の複合材で構成する部品や蓄光性反射板を含む。)を得
ることができる。また、蓄光性セラミックス鉄鋼複合材
について、蓄光性材の表面を研磨して表面処理をした
り、透明釉薬を施したりするなどの再加工をしても良
い。
【0022】更に具体的には、例えば、上記の第1蓄光
剤を得るための混合粉末を、所定形状に加圧して成型
し、直接に基板のセラミックスに乗せて、又は、上記の
混合粉末を直接に基板のセラミックスと一体に成型し、
水素含有不活性ガスの還元雰囲気中、又は炭素還元雰囲
気中で1200℃〜1600℃、1〜12時間で1回焼
成することにより蓄光性セラミックス複合材を得ること
ができる。また、蓄光性ガラス質複合体粉末(第2蓄光
剤)を水又は有機溶剤でスラリー状にして、セラミック
スないし鉄鋼材、レンガ、ガラス基板などの耐熱性基材
上に、噴霧・塗り・文字絵柄描きにより被着した後、そ
れを乾燥し、大気中あるいは真空中もしくは不活性ガス
雰囲気中、100〜1200℃に加熱して焼き付けるこ
とにより、発光波長が440nm〜560nmにある蓄
光性複合体を得ることができる。
【0023】図9には、蓄光性タイル、蓄光性セラミッ
クス鉄鋼複合材等としての構成例を示している。同図に
おいて、1は、タイル、セラミックス基板、鉄鋼材料等
として構成されるものであり、2は、その上に一体に成
型された蓄光体の焼結体あるいは蓄光体とガラスの混合
粉末の焼結体、3は、釉薬や、水ガラス、ソーダ石灰ガ
ラス等のガラス原料からなる単層または複数層からなる
被覆層を示すものである。
【0024】蓄光性ガラスビーズ複合材の製造には、次
のような方法を用いることができる。 1) 第2蓄光剤の粉末を大気中で加熱、溶融させた
後、溶融液を適宜高さから空気中を通過して水中に滴下
することにより、球状の蓄光性ガラスビーズが得られ
る。 2) 第2蓄光剤の粉末に水及び/又は適量の有機系バ
インダーを入れて球状粒に造粒成型し、大気中で加熱乾
燥した後、真空中で加熱、溶融させ、その後、冷却する
ことにより真球に近い蓄光性ガラスビーズが得られる。 3) 第2蓄光剤の粉末を水/エタノール混合液でスラ
リー状に調製し、噴霧器を用いて、金属板上に噴霧し、
乾燥した後に真空中で加熱、溶融させ、粒状になったも
のを冷却することにより、真球に近い微粒の蓄光性ガラ
スビーズ/金属複合材が得られる。
【0025】また、蓄光性ガラスファイバー複合材の製
造には、次のような方法を用いることができる。すなわ
ち、上記第2蓄光剤の粉末を石英ガラス管等に入れて大
気中で加熱、溶融させた後、一定の温度にキープしたま
ま、針がね等でガラス管内から軟化し始めた溶融液を外
にゆっくり拉延し、冷却することにより、蓄光性ガラス
ファイバーを得ることができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を示し、更に詳しくこの発明に
ついて説明する。 [実施例1]Sr0.995 Eu0.005 Al1.85Si0.15
4 の化学組成をもつ蓄光体を得るために、フラックスと
してB23 、Na2 CO3 を加え、下記の量の原料粉
末を各々秤量した。次いで、適量のアルコールを加え、
ボールミルにて一昼夜、湿式混合した。 SrCO3 73.45g Al23 47.15g SiO2 4.5 g Eu23 0.45g B23 3.48g Na2 CO3 7.95g
【0027】40℃で乾燥した混合粉末は、金型成型器
を用いて、1000kg/cm2 の荷重で、直径20m
mφの円板に成型し、これをアルミナ坩堝に入れ、電気
炉を用いて10%水素含有アルゴンガス中、1300℃
で5時間焼成し、粉砕後青色発光する蓄光体を得た。得
られた蓄光体粉末(第1蓄光剤)の100gを、石英ガ
ラス粉末5gと混合し、窒素ガス中1000℃で、1時
間化学反応をさせた。反応生成物を冷却した後、波長が
460nm付近に位置して青色発光する蓄光性複合材
(第2蓄光剤)が作製できた。図1のAにそのXRDパ
ターンを、図2にSrAl24 :EuのXRDパター
ンを示す。さらに、上記の第1蓄光剤を直接に基板のセ
ラミックス上に一体成型し、大気中で1000℃1時間
で1回焼成することにより、蓄光性セラミックス複合材
が得られた。これらの性能は、所期の目的を達成できる
ものであった。
【0028】[実施例2]Sr0.995 Eu0.005
0.0025Al1.80Si0.204 の化学組成をもつ蓄光体を
得るために、フラックスとしてB23 、Na2 CO3
を加え、下記の量の原料粉末を各々秤量した。次いで、
適量のアルコールを加え、ボールミルにて一昼夜、十分
湿式混合した。 SrCO3 2938g Al23 1836g SiO2 240g Eu23 18g Y23 5.8g B23 139g Na2 CO3 318g
【0029】40℃で乾燥した混合粉末は、金型成型器
を用いて、1500kg/cm2 の荷重で、100×1
00×1.8mm3 の板に成型し、電気炉を用いて、7
%水素含有アルゴンガス中、1300℃で、3時間焼成
し、青色発光の蓄光体を得た。得られた蓄光体粉末(第
1蓄光剤)の100gを、石英ガラス粉末20gと混合
し、80mm角金型で成型し、窒素ガス中1000℃
で、1時間化学反応をさせた。反応生成物を冷却した
後、波長が480nm付近に位置して青緑色発光する蓄
光性複合材(第2蓄光剤)が作製できた。図1のBにそ
のXRDパターンを示す。図3と図4はそれぞれその励
起・発光スペクトルを示すものである。また、図5はそ
の拡散反射スペクトルを示し、図6はその残光特性を示
す。
【0030】[実施例3]Ca0.95Eu0.05Al1.70
0.304 の化学組成を持つ蓄光体を得るために、フラ
ックスとしてB23 、Na2 CO3 を加え、下記の量
の原料粉末を各々秤量した。次いで、適量のアルコール
を加え、ボールミルにて一昼夜、十分湿式混合した。 CaCO3 19.02g Al23 17.34g SiO2 3.60g Eu23 1.76g B23 0.69g Na2 CO3 3.18g
【0031】40℃で乾燥した混合粉末は、金型成型器
を用いて、500kg/cm2 の荷重で、直径50mm
φの円板に成型し、これをアルミナ坩堝に入れ、電気炉
を用いて5%水素含有アルゴンガス中、1350℃で、
3時間焼成した。得られた焼結体を粉砕して発光波長が
440nmにある紫色に発光する蓄光体を得た。上記青
色発光する蓄光体粉末(第1蓄光剤)の25gを、ソー
ダ石灰ガラス(SiO2 −Na2 O−CaO−MgO−
Al23 )25gに混合し、120×250mm2
鉄板の上に塗布し、800℃で1時間大気中焼成し、蓄
光性鉄板が作製できた。さらに、得られた蓄光性鉄板の
表面に透明釉薬を施し、780℃で、30分間大気中焼
成して、耐熱、耐衝撃、耐高温、耐環境性、耐久性の優
れた高強度蓄光性セラミックス複合材及び蓄光性鉄鋼複
合材が得られた。
【0032】同様に、実施例1、実施例2で得られた青
緑色発光をする第2蓄光剤を用い、それぞれを鉄板、セ
ラミックス板の上に塗布して、800℃で1時間大気中
焼成し、蓄光性鉄板、蓄光性セラミックス板が作製でき
た。さらに、得られた蓄光性鉄板の表面に透明釉薬を施
し、780℃で、30分間大気中焼成して、耐環境性等
において優れた高強度蓄光性セラミックス複合材及び蓄
光性鉄鋼複合材が得られた。
【0033】[実施例4]Sr0.995 Eu0.005 Nd
0.0025Al24 の化学組成をもつ蓄光体を得るため
に、フラックスとしてB23 、Na2 CO3 を加え、
下記の量の原料粉末を各々秤量した。次いで、適量のア
ルコールを加え、ボールミルにて一昼夜、十分湿式混合
した。 SrCO3 293.8g Al23 204.0g Eu23 1.8g Nd23 0.9g B23 13.9g Na2 CO3 31.8g
【0034】400℃で乾燥した混合粉末は、金型成型
器を用いて、2000kg/cm2の荷重で、80×8
0mm2 の板に成型し、160×240mm2 のアルミ
ナ板の上に直接乗せて、電気炉を用いて3%水素含有ア
ルゴンガス中、1450℃で2時間焼成し、上記アルミ
ナ板上に蓄光体を直接焼き付けた黄緑発光の蓄光性セラ
ミックス板が得られた。図7と図8はその励起・発光ス
ペクトルを示す。さらに、得られた蓄光性セラミックス
板を透明釉薬液のなかに入れ、取り出して乾燥した後、
800℃で、1時間大気中焼成して、表面に光沢のある
耐酸性の優れた蓄光性セラミックス複合材が得られた。
【0035】[実施例5] 1) 実施例4と同様にして得られたSr0.995 Eu
0.005 Nd0.0025Al24 の化学組成を持つ蓄光体
(第1蓄光剤)の200gを、硼ケイ酸塩ガラス(Si
2 −Na2 O−B23 −Al23 )粉末500g
と均一に混合した。この混合物を、アルミナ坩堝を用い
て、空気中750℃で1時間加熱し、化学反応させた。
反応生成物を冷却した後、粉砕して、青色発光する蓄光
体(第2蓄光剤)が得られた。
【0036】2) Sr0.9925Eu0.005 Dy0.0025
24 の化学組成をもつEu2+とDy3+を共賦活した
SrAl24 蓄光体を、下記の通り作成した。すなわ
ち、フラックスとしてB23 、Na2 CO3 を加え、
下記の量の原料粉末を各々秤量し、適量のアルコールを
加えた後、ボールミルにて一昼夜、十分に湿式混合し
た。 SrCO3 293.0g Al23 204.0g Eu23 1.8g Dy23 0.9g B23 13.9g Na2 CO3 31.8g
【0037】40℃で乾燥した混合粉末をアルミナ坩堝
に入れ、電気炉を用いて5%水素含有窒素ガス中、12
50℃で、8時間焼成することにより、組成式がMAl
24 で表されるユウロピウム主賦活されたアルカリ土
類アルミネート蓄光体が得られた。この蓄光体粉末(第
1蓄光剤)の200gを、鉛アルカリケイ酸塩ガラス
(SiO2 −Na2 O−PbO−Al23 )粉末50
0gとボールミルで乾式混合し、窒素ガス中700℃
で、1時間化学反応させた。反応生成物を冷却した後、
波長が480nm付近に位置する青緑色発光する第2蓄
光剤が作製できた。図1のCにそのXRDパターンを示
す。なお、この実施例5の1)及び2)で得られた第2
蓄光材を用いる複合材の利用例については、実施例7以
下において説明する。
【0038】[実施例6] 1) M4 Al1425:Eu,Dy組成の第1蓄光剤を
作製するため、同組成式になるように下記の量の原料粉
末を各々秤量した。 SrCO3 530.371g Al23 330.48 g Eu23 6.517g Dy23 13.814g B23 44.06 g Na2 CO3 26.43 g
【0039】実施例3と同様の方法で、フラックスとし
てB23 、Na2 CO3 を加え、適量のアルコールを
加え、ボールミルにて一昼夜、十分に湿式混合した。4
0℃で乾燥した混合粉末は、金型成型器を用いて、10
0kg/cm2 の荷重で、直径100mmφ、厚さ15
mmの円板に成型し、これをアルミナ容器に入れ、電気
炉を用いて5%水素含有アルゴンガス中、1450℃
で、5時間焼成した。得られた焼結体を粉砕して上記組
成の蓄光体粉末(第1蓄光剤)が得られた。1〜5μm
に粉砕したこの粉末280gをソーダ石灰ガラス(Si
2 −Na2 O−CaO−MgO−Al23 )粉末3
50gによく混合し、空気中600℃で、1時間化学反
応をさせた。反応生成物を冷却した後、粉砕して青色発
光する蓄光体(第2蓄光剤)が得られた。
【0040】2) (M1-p-q ,Eupq )O・n
(Al1-mm )2O3 ・kP25・αXである蓄光
体(第1蓄光剤)を、バリウムガラス(SiO2 −Na
2 O−CaO−BaO−Al23 )と1:1の比率で
混合し、空気中800℃で、5時間化学反応させた。反
応生成物を冷却した後、粉砕して、青色発光する蓄光体
(第2蓄光剤)を得た。
【0041】[実施例7]実施例5で得られた青色発光
する蓄光体(第2蓄光剤)の粉末を95mm2 角の白地
タイルに均一に塗布し、平らになるように軽く押し付
け、700℃で1時間大気中焼成して蓄光タイルが得ら
れた。さらに、上記第2蓄光剤を鉄板に塗布して焼成す
ることにより得られた蓄光性鉄板の表面に透明釉薬を施
し、650℃で、1時間大気中焼成して冷却することに
より、蓄光性セラミックス鉄鋼複合材が得られた。
【0042】[実施例8]実施例2で得られた100×
100×1.8mm3 の黄緑色発光の蓄光体板30枚を
300×1000mm2 の鉄板に釉薬で張り付けた後、
900℃、30分間で大気中加熱することにより、蓄光
体板を鉄板に焼付して、冷却後大面積の蓄光性セラミッ
クス鉄鋼複合板(蓄光反射板)が得られた。
【0043】[実施例9]実施例2で得られた青色発光
の蓄光体板を市販の衛生タイルに釉薬で張り付けた後、
850℃、30分間で大気中加熱することにより、蓄光
体板をタイルに焼付して、冷却後蓄光タイルが得られ
た。さらに、タイル蓄光面に透明釉薬を施し、680
℃、30分間大気中焼成して冷却後、滑らかに光沢表面
のある蓄光タイルが得られた。
【0044】[実施例10]実施例5の1)で得られた
第2蓄光剤の粉末200gと直径20mmのアルミナボ
ールと一緒に磁性坩堝に入れ、980℃で、大気中、1
時間加熱して、第2蓄光剤の溶融液をアルミナボール表
面にコートした。アルミナボールを磁性坩堝から取り出
し、徐冷することにより蓄光性アルミナボールが得られ
た。
【0045】[実施例11] 1) 実施例5の1)で得られた第2蓄光剤の粉末50
gを白金坩堝に入れ、大気中950℃で1時間加熱し、
溶融させた後、溶融液を1.5mの高さから空気中を通
過して80℃の水中に滴下することにより、直径約5m
mの蓄光性ガラスビーズが得られた。 2) 実施例5の1)で得られた第2蓄光剤の粉末20
0gに、25mlの水及び適量の有機系バインダーを入
れて自製の造粒機で直径3〜5mmの球状粒に成型し、
大気中400℃で1時間加熱乾燥した後、真空中980
℃で1時間加熱し、溶融させた後、冷却することによ
り、真球に近い直径1mm前後の蓄光性ガラスビーズが
得られた。 3) 実施例5の2)で得られた第2蓄光剤の粉末30
0gを水/エタノール混合液でスラリー状に調製し、噴
霧器を用いて金属板に噴霧し、乾燥した後、真空中90
0℃で1時間加熱し、溶融させ、冷却することにより、
真球に近い微粒の蓄光性ガラスビーズ/金属複合材が得
られた。
【0046】[実施例12] 1) 実施例5の1)で得られた第2蓄光剤の粉末50
gを石英ガラス管に入れ、大気中950℃で30分間加
熱し、第2蓄光剤の粉末を溶融させた後、電気炉の中央
部より手前30cmの所に置き、約900℃にキープし
ながら針がねでガラス管内先端から軟化し始めた溶融液
を外にゆっくり拉延し(引き延ばし)、冷却することに
より、蓄光性ガラスファイバーが得られた。 2) 蓄光性ガラスファイバーを作るには、溶かした第
2蓄光剤を二つの対向回転するドラムに流して、ドラム
により巻き取りし、出てきたガラス繊維を製品とする方
法もある。
【0047】[実施例13]実施例5の2)で得られた
第1蓄光剤の粉末200gと水ガラス(SiO2 −Na
2 O−H2 O)400gとをよく混ぜ、それぞれ外径4
0mm、長さ250mmのアルミパイプの外壁と直径1
0mmの鉄ボールと50mm角のセラミックス板にコー
トし、大気中500℃で90分間加熱して冷却後、蓄光
性アルミパイプ、蓄光性鉄ボール蓄光性セラミックス板
が得られた。
【0048】[実施例14]実施例5の2)で得られた
第2蓄光剤の粉末100gを100×150mmのセラ
ミックス板に塗布し、その上に100×150mmのガ
ラス板を置き、大気中750℃で、90分間焼成し、徐
冷後に、セラミックス/蓄光体/透明ガラスからなるサ
ンドイッチ状の青緑色に発光する蓄光性セラミックス複
合材が作製できた。
【0049】[実施例15] [耐水性テスト]10〜30μmアンダーに粉砕し、分
級した実施例2の第2蓄光剤を2g取り、300mlの
三角フラスコに入れ、蒸留水を200ml入れて加熱
し、2時間沸騰させた後、分散液を室温に冷却した。こ
の蓄光剤に、水中で20Wの白色蛍光灯の光を5分間照
射し、その輝度の経時変化および耐水性を調べた。その
結果、表1に示したように、本発明の第2蓄光剤は上記
の水への分散処理を行ったにも拘らず、分散処理前の第
2蓄光剤粉末と比べ、輝度およびその経時変化がほとん
ど変わらず、耐水性の優れた蓄光材料であることがわか
った。
【0050】
【表1】
【0051】[実施例16] [耐熱性テスト]実施例2で得た第2蓄光剤粉末を、粒
径2〜6μm、20〜30μm、40〜60μm、80
〜100μmおよび120〜180μmに分級して、そ
れぞれ1gを取り、磁性るつぼに入れ、大気中700℃
から1400℃まで1〜24時間加熱し、輝度の変化と
耐熱性を調べた。その結果、通常のアルカリ土類アルミ
ネート蓄光体で、組成式がMAl24 で表されるユウ
ロピウムが主賦活された蓄光体粉末は、大気中800℃
で1時間加熱した後、外見が白く、残光輝度がゼロに近
く低下したのに対して、表2からわかるように、上記第
2蓄光剤(1000℃、1時間焼結体)は、大気中14
00℃で1時間加熱処理をしても、輝度が加熱前の粉末
と比べ、なお約30%に保たれた。この優れた耐熱性が
ある蓄光剤こそ、従来にない用途開発が期待される。
【0052】
【表2】
【0053】[実施例17]実施例5の2)で得られた
第2蓄光剤の粉末30gをΠ型に成型し、100mm角
の鉄鋼板とガラス板で軽くはさみ、大気中750℃、9
0分間で焼成し、徐冷後鉄鋼/蓄光体/透明ガラスから
なるサンドイッチ状の青緑色を発光する蓄光性鉄鋼複合
材が作製できた。第2蓄光剤の粉末を任意形状に成型し
ても同複合材が作製できる。
【0054】[実施例18]実施例10で得られた蓄光
性ガラスビーズをブリキ板に釉薬で付着し、大気中60
0℃で90分間加熱して、ビーズをブリキ板に焼き付け
ることにより、再帰性反射性を有する蓄光性反射板が得
られた。これは交通標識などに役立たせることができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上に詳述した本発明によれば、ユウロ
ピウム単独賦活され、もしくはユウロピウム及びネオジ
ム、またはユウロピウム及びジスプロシウムで共賦活さ
れたアルカリ土類アルミン酸塩蓄光性蛍光体の粉末、ま
たは、ユウロピウムを主賦活した青色発光をするアルミ
ニウムケイ酸塩蓄光性蛍光体粉末を第1蓄光剤としてガ
ラス粉末と混合し、大気中低温反応させることにより、
Eu2+が主賦活され、構造的、熱的、化学的に極めて安
定で、耐熱、耐衝撃、耐高温、耐環境性、耐久性、耐水
性、耐候性に優れ、しかも、蓄光体として具備すべきよ
り長い残光性を示し、高温・多湿の苛酷な環境条件や、
場合によっては、酸やアルカリなどを含む水溶液中にお
いても十分使用が可能で、440nmから560nmま
で発光する安価な蓄光性ガラス質複合材、または、耐候
性に優れた蓄光性セラミックス複合材、蓄光性セラミッ
クス鉄鋼複合材、蓄光性ガラスビーズ、蓄光性ガラスフ
ァイバー、蓄光性ガラスコート、蓄光体タイル、蓄光性
液晶バックライト蓄光材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは実施例1において、Bは実施例2におい
て、Cは実施例5において作製された蓄光性複合材のX
RDパターンを示すグラフである。
【図2】SrAl24 :EuのXRDパターンを示す
グラフである。
【図3】実施例2において得られた蓄光性複合材の発光
スペクトル図である。
【図4】同蓄光性複合材の励起スペクトル図である。
【図5】同蓄光性複合材の拡散反射スペクトル図であ
る。
【図6】同蓄光性複合材の残光特性を示すグラフであ
る。
【図7】実施例4において得られた蓄光性セラミックス
の励起スペクトル図である。
【図8】同蓄光性セラミックスの発光スペクトル図であ
る。
【図9】蓄光性タイルや蓄光性セラミックス鉄鋼複合材
等の構造例を示す断面図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユウロピウムを主賦活し、ジスプロシウ
    ム、ネオジム、セリウム、プラセオジム、プロメチウ
    ム、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ホルミウ
    ム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウ
    ム、スカンジウム、イットリウム、マンガン、亜鉛及び
    ジルコニウムから選択される一種類あるいは複数種類の
    元素で共賦活したアルカリ土類アルミン酸塩蓄光性蛍光
    体の粉末で、組成式が、 MAl24 :Eu,Dy; M4 Al1425:Eu,Dy;又は(M1-p-q ,Eup
    q )O・n(Al1-mm )2O3 ・kP25 ・α
    Xで代表されるもの、 (但し、上式中、Mはアルカリ土類金属及び亜鉛から選
    択される一種類以上の2価金属、Qは希土類元素、マン
    ガン、ジルコニウム及びニオブから選択される一種類以
    上の共賦活剤であり、p、q、n、m及びkは、それぞ
    れ以下の範囲を満足する値からなる。 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k<0.2 0.0002≦p+q≦0.75
    ) もしくは、ユウロピウムが主賦活されたアルカリ土類金
    属アルミニウムケイ酸塩蓄光性蛍光体であって、組成式
    が、 (M′1-n-m-l* nEum Lnl )(Al1-x Si3/4x
    1/4x24 で表わされるEu2+と一種類かそれ以上の希土類元素L
    nを賦活した青緑色発光性アルミニウムケイ酸塩蓄光
    体、 (但し、上記式中で、□は組成欠損、M′はマグネシウ
    ム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウムから選択
    される一種類以上のアルカリ土類金属元素、 M* はマンガン、亜鉛、カドミウム、ジルコニウム、及
    びイットリウムから選択される一種類以上の2価金属元
    素、LnはEu以外の希土類元素を表わし、 n′、m′、l、xはそれぞれ下記の範囲を満足する数
    値からなる。 0≦n′≦0.2 0.0001≦m′≦0.1 0.0001≦l≦0.1 0<x≦0.6 ) の粉末を第1蓄光剤とし、該第1蓄光剤に対してガラス
    粉末原料を0.1〜400wt%の比率で混合し、加熱
    反応させてなり、発光波長が440nm〜560nmに
    あることを特徴とする蓄光性ガラス質複合材。
  2. 【請求項2】蓄光性ガラスビーズ、蓄光性ガラスファイ
    バー又は蓄光性ガラス膜として成形したことを特徴とす
    る請求項1に記載の蓄光性ガラス質複合材。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の蓄光性ガラス質複合材を
    製造するための方法であって、 同項記載の第1蓄光剤に対して、ガラス粉末原料を0.
    1〜400wt%の比率で添加混合し、大気中、真空中
    もしくは不活性ガス雰囲気中、400〜1200℃で加
    熱反応させて、発光波長が440nm〜560nmにあ
    る蓄光性ガラス質複合材を得ることを特徴とする蓄光性
    ガラス質複合材の製造方法。
  4. 【請求項4】ユウロピウムを主賦活し、ジスプロシウ
    ム、ネオジム、セリウム、プラセオジム、プロメチウ
    ム、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ホルミウ
    ム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウ
    ム、スカンジウム、イットリウム、マンガン、亜鉛及び
    ジルコニウムから選択される一種類あるいは複数種類の
    元素で共賦活したアルカリ土類アルミン酸塩蓄光性蛍光
    体の粉末で、組成式が、 MAl24 :Eu,Dy; M4 Al1425:Eu,Dy;又は(M1-p-q ,Eup
    q )O・n(Al1-mm )2O3 ・kP25 ・α
    Xで代表されるもの、 (但し、上式中、Mはアルカリ土類金属及び亜鉛から選
    択される一種類以上の2価金属、Qは希土類元素、マン
    ガン、ジルコニウム及びニオブから選択される一種類以
    上の共賦活剤であり、p、q、n、m及びkは、それぞ
    れ以下の範囲を満足する値からなる。 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k<0.2 0.0002≦p+q≦0.75
    ) もしくは、ユウロピウムが主賦活されたアルカリ土類金
    属アルミニウムケイ酸塩蓄光性蛍光体であって、組成式
    が、 (M′1-n-m-l* nEum Lnl )(Al1-x Si3/4x
    1/4x24 で表わされるEu2+と一種類かそれ以上の希土類元素L
    nを賦活した青緑色発光性アルミニウムケイ酸塩蓄光
    体、 (但し、上記式中で、□は組成欠損、M′はマグネシウ
    ム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウムから選択
    される一種類以上のアルカリ土類金属元素、M* はマン
    ガン、亜鉛、カドミウム、ジルコニウム、及びイットリ
    ウムから選択される一種類以上の2価金属元素、Lnは
    Eu以外の希土類元素を表わし、 n′、m′、l、xはそれぞれ下記の範囲を満足する数
    値からなる。 0≦n′≦0.2 0.0001≦m′≦0.1 0.0001≦l≦0.1 0<x≦0.6 ) の粉末を第1蓄光剤とし、該第1蓄光剤の粉末を単独
    で、又はそれに対して400wt%以下の範囲内でガラ
    ス粉末原料を添加混合し、加熱反応させて得られた蓄光
    性ガラス質複合体粉末を、所要形状に成形してから、セ
    ラミックス、ガラス材又は鉄鋼材に焼き込みし、もしく
    はセラミックス、ガラス材又は鉄鋼材と一体化して成型
    してなり、発光波長が440nm〜560nmにあるこ
    とを特徴とする蓄光性複合材。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の蓄光性複合材を製造する
    ための方法であって、 同項記載の第1蓄光剤の粉末を単独で、又はそれに対し
    て400wt%以下の範囲内でガラス粉末原料を添加混
    合し、大気中、真空中もしくは不活性ガス雰囲気中、4
    00〜1200℃で加熱反応させて得られた蓄光性ガラ
    ス質複合体粉末を、所要形状に成形してから、セラミッ
    クス、ガラス材又は鉄鋼材に焼き込みし、もしくはセラ
    ミックス、ガラス材又は鉄鋼材と一体化して成型し、発
    光波長が440nm〜560nmにある蓄光性複合材を
    得ることを特徴とする蓄光性複合材の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の方法により得られた蓄光
    性複合材を、還元性ガス雰囲気中、1200〜1600
    ℃で焼結反応を行わせ、高強度蓄光性複合材を得ること
    を特徴とする蓄光性複合材の製造方法。
  7. 【請求項7】ユウロピウムを主賦活し、ジスプロシウ
    ム、ネオジム、セリウム、プラセオジム、プロメチウ
    ム、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ホルミウ
    ム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウ
    ム、スカンジウム、イットリウム、マンガン、亜鉛及び
    ジルコニウムから選択される一種類あるいは複数種類の
    元素で共賦活したアルカリ土類アルミン酸塩蓄光性蛍光
    体の粉末で、組成式が、 MAl24 :Eu,Dy; M4 Al1425:Eu,Dy;又は(M1-p-q ,Eup
    q )O・n(Al1-mm )2O3 ・kP25 ・α
    Xで代表されるもの、 (但し、上式中、Mはアルカリ土類金属及び亜鉛から選
    択される一種類以上の2価金属、Qは希土類元素、マン
    ガン、ジルコニウム及びニオブから選択される一種類以
    上の共賦活剤であり、p、q、n、m及びkは、それぞ
    れ以下の範囲を満足する値からなる。 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k<0.2 0.0002≦p+q≦0.75
    ) もしくは、ユウロピウムが主賦活されたアルカリ土類金
    属アルミニウムケイ酸塩蓄光性蛍光体であって、組成式
    が、 (M′1-n-m-l* nEum Lnl )(Al1-x Si3/4x
    1/4x24 で表わされるEu2+と一種類かそれ以上の希土類元素L
    nを賦活した青緑色発光性アルミニウムケイ酸塩蓄光
    体、 (但し、上記式中で、□は組成欠損、M′はマグネシウ
    ム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウムから選択
    される一種類以上のアルカリ土類金属元素、 M* はマンガン、亜鉛、カドミウム、ジルコニウム、及
    びイットリウムから選択される一種類以上の2価金属元
    素、LnはEu以外の希土類元素を表わし、 n′、m′、l、xはそれぞれ下記の範囲を満足する数
    値からなる。 0≦n′≦0.2 0.0001≦m′≦0.1 0.0001≦l≦0.1 0<x≦0.6 ) の粉末を第1蓄光剤とし、該第1蓄光剤の粉末を単独
    で、又はそれに対して400wt%以下の範囲内でガラ
    ス粉末原料を添加混合し、加熱反応させて得られた蓄光
    性ガラス質複合体粉末を、スラリー状にして耐熱性基材
    上に被着、焼き付けしてなり、発光波長が440nm〜
    560nmにあることを特徴とする蓄光性複合材。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の蓄光性複合材を製造する
    ための方法であって、 同項記載の第1蓄光剤の粉末を単独で、又はそれに対し
    て400wt%以下の範囲内でガラス粉末原料を添加混
    合し、大気中、真空中もしくは不活性ガス雰囲気中、4
    00〜1200℃で加熱反応させて得られた蓄光性ガラ
    ス質複合体粉末を、水又は有機溶剤でスラリー状にして
    耐熱性基材上に被着し、それを乾燥してから大気中ある
    いは真空中もしくは不活性ガス雰囲気中で100〜12
    00℃に加熱して焼き付けることにより、発光波長が4
    40nm〜560nmにある蓄光性複合体を得ることを
    特徴とする蓄光性複合材の製造方法。
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