JPH11253346A - 浴室ユニットのカウンター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】カウンターから石鹸泡や汚れた湯水等が浴槽に
流入しない浴室ユニト用カウンターを提供する。 【解決手段】上面平面状のカウンターであって、そのカ
ウンター上面の周囲には落下防止壁１、１ａ、１ｂが設
けられ、かつ、前記落下防止壁の一部には流出用口２が
設けられている。カウンターの上面平面部３は、流出用
口２に向かって緩やかな下り勾配を有するものが好まし
い。浴室ユニットの洗い場に設けて使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ホテル、マンショ
ン、一般住宅等に設置される浴室ユニットのカウンター
の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一方に浴槽、他方に浴槽に繋がって洗い
場を設け、その周囲を水平に折曲して壁付面を形成さ
せ、さらにその先端部を立ち上がらせて立上り壁を形成
させ、壁付面に壁パネル及びドアを立て、上部に天井パ
ネルを載置して組み立てられる洗い場付き浴槽は、ホテ
ル、マンション、一般住宅等の浴室ユニットに多く用い
られている。上記浴室ユニットでは、浴室内の使用勝手
や意匠性から、浴室ユニットの洗い場の一隅に浴槽と直
角に、壁に沿って上面平面状のカウンターが浴槽の上縁
面とほぼ同等の高さで設置されることが多い。

【０００３】

【発明が解決しょうとする課題】しかし、この場合、体
を洗ったときの石鹸泡や汚れた湯水がカウンター上に飛
散し、シャワー等の使用時にこれらが浴槽の上縁面を経
て、槽内に流入するという問題がある。

【０００４】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、カウンターから石鹸泡や汚れた湯水等が浴槽に
流入しないカウンターを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、浴室ユニット
の洗い場に設けられる上面平面状のカウンターであっ
て、そのカウンター上面の周囲には落下防止壁１、１ａ
及び１ｂが設けられ、かつ、前記落下防止壁の一部には
流出用口２が設けられているカウンターである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の浴室ユニットの
カウンターを更に具体的に説明する。図１は本発明のカ
ウンターの一実施例の平面図、図２は同じく正面図であ
る。本発明のカウンターは、図に示すように上面平面状
の板状体で、上面平面部３の周囲にはその平面部の高さ
よりも高い落下防止壁（出っ張り）１、１ａ及び１ｂが
形成されていて、かつ、その落下防止壁の一部（図では
洗い場側）には流出用口２が設けられている（すなわ
ち、その部分は落下防止壁が形成されていない）。カウ
ンター上に落ちた水をその流出口から流出させるためで
ある。

【０００７】使い勝手の良さから、本発明のカウンター
は、通常は浴室ユニットの洗い場の一隅に設ける。ま
た、カウンターの平面図の形状は、方形、半円形、半楕
円形等のいずれであってもよい。

【０００８】カウンターの落下防止壁の高さは、四周と
もに同じ高さとすることもできるが、機能性、意匠性等
の理由により、図２に示すように洗い場側の落下防止壁
の高さを両サイド及び壁側の落下防止壁の高さよりも少
し低くするほうが好ましい。なお、落下防止壁の高さ
は、通常、カウンターの平面部から約１〜５ｍｍとす
る。

【０００９】カウンターの上面平面部は、全面にわたり
水平（勾配なし）とすることもできるが、好ましくは、
カウンター上に落ちた石鹸の泡、塵等を含む汚れた湯水
を容易に排出するために流出用口２に向かって緩やかな
下り勾配を有するものとする。カウンターの高さは、浴
槽の上縁面の高さと同じでも、それより低くても、ある
いは高くてもいずれであってもよい。また、浴槽の縁と
カウンターの縁の間に距離があってもなくともよい。ま
た、流出用口は一箇所に設けても複数箇所に設けてもよ
い。

【００１０】カウンターの材質は、ステンレス等の金属
とすることもできるが、成形性、耐久性、経済性等から
合成樹脂が好ましく、合成樹脂としては、ＳＭＣ、ＦＲ
Ｐ等がある。これらを用いて一体で成形することができ
る。

【００１１】本発明のカウンターを使用した浴室ユニッ
トは、建築物躯体の基礎上に防水床を載置固定し、この
防水床に支柱を立てて、壁パネル及びドアをはめ込み固
定させ、その上部に天井パネルを載置し、一方に浴槽、
他方に洗い場を設け、そして、本発明のカウンター、給
水装置、給湯装置、照明装置、換気装置、排水路等の付
帯設備を設けて完成される。

【００１２】なお、本発明のカウンターは、ビス等で洗
い場の一隅に固定した支持台上に載置・固定する等の方
法で洗い場の一隅に固定することができる。前記支持台
とカウンターとの結合はそれぞれに形成させた凹凸部の
嵌合等を利用できる。

【００１３】カウンターの上面平面部に石鹸の泡、塵等
が溜まったままでシャワー、水栓等の湯水が掛かった場
合、石鹸の泡、塵等が湯水とともに傾斜のある平面部を
伝わって自然に流出口から洗い場に落ちる。それゆえ、
汚れた湯水がカウンターから浴槽の上縁面を伝わって槽
内に流入することがない。また、手によってカウンター
上の汚れた湯水を容易に除去・清掃することができる。

【００１４】

【発明の効果】本発明のカウンターを浴室ユニットに用
いれば、カウンターから汚れた湯水が浴槽に流入せず、
清潔感を保つことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカウンターの一実施例の平面図であ
る。

【図２】本発明のカウンターの一実施例の正面図（図１
の正面図）である。

【符号の説明】 １：（両サイドの）落下防止壁 １ａ：（壁側の）落下防止壁 １ｂ：（洗い場側の）落下防止壁 ２：流出用口 ３：上面平面部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中鍛治 充 富山県富山市一本木1010番地 日立化成ユ ニット株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴室ユニットの洗い場に設けられる上面平
   面状のカウンターであって、そのカウンター上面の周囲
   には落下防止壁が設けられ、かつ、前記落下防止壁の一
   部には流出用口が設けられているカウンター。
2. 【請求項２】カウンターの上面平面部は、流出用口に向
   かって緩やかな下り勾配を有するものである、請求項１
   のカウンター。