JPH11248684A - 渦流探傷装置 - Google Patents

渦流探傷装置

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JPH11248684A
JPH11248684A JP10069307A JP6930798A JPH11248684A JP H11248684 A JPH11248684 A JP H11248684A JP 10069307 A JP10069307 A JP 10069307A JP 6930798 A JP6930798 A JP 6930798A JP H11248684 A JPH11248684 A JP H11248684A
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JP
Japan
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flaw
detection
eddy current
probe
detection coils
Prior art date
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Pending
Application number
JP10069307A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Naoyuki Makino
直幸 牧野
Fumitaka Yoshimura
文孝 吉村
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブの取り替えを要することなく鋼管等
の探傷を確実かつ効率良く行うことができる。 【解決手段】 被探傷体の表面に対向するフェライトコ
ア1の端面内に、一点を中心にして90°間隔で4個の
検出コイル5〜8を設けるとともに、これら検出コイル
5〜8のうちで差出力を得るための一対の検出コイルの
組み合わせを任意に選択して差動増幅回路92に接続す
る選択回路91を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦流探傷装置に関
し、特に、その検出コイルの構造改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】渦流探傷装置は励磁コイルにより被探傷
体たる鋼板等の表層に渦電流を生じさせ、鋼材表面の線
状傷等による渦電流の変化に応じて検出コイルに現れる
電圧変化より上記線状傷等の存在を検出するもので、そ
の一例を図6に示す。図6において、渦流探傷装置のプ
ローブPは円柱形のフェライトコア1を有し、このフェ
ライトコア1は底面を鋼材の表面に近接して位置させら
れる。フェライトコア1には底面から頂部へ切れ込む切
欠き17が形成されて、図7に示すように、平面視で半
円形断面のコア支部18,19に分割されている。フェ
ライトコア1の外周面から上記切欠き17内へ検出コイ
ル2が巻回されており、この検出コイル2は切欠き17
内で交差して、平面視で各コア支部18,19に互いに
逆方向に巻回されて、差出力を得る一対のコイル部2
1,22となっている。そして、検出コイル2に重ね
て、フェライトコア1の外周全周に励磁コイル4が巻回
されている(図6)。
【0003】このような検出コイル2で、図7の上下方
向へ移動する鋼材表面の探傷を行うと、切欠き17と同
方向へ延びる傷に対してはコイル部21,22の出力が
大きく不平衡となって高い検出感度が得られるが、切欠
き17に対して直交する方向の傷に対してはコイル部2
1,22の出力が平衡を保つため殆ど検出感度が得られ
ない。したがって、検出できる傷の方向が限られる指向
性のプローブとなる。
【0004】そこで、発明者は先に(特願平9−123
118号)、鋼材上に生じたあらゆる方向の傷を確実に
検出できる無指向性のプローブを有する渦流探傷装置を
提案した。このプローブの構造を図8に示す。
【0005】図8において、プローブPは円柱形のフェ
ライトコア1を有し、その底面は図略の鋼材表面に近接
して対向している。フェライトコア1には、底面から頂
部へ切れ込む切欠き15,16が平面視で十字形に形成
されて、図9に示すように、四分円断面の4つのコア支
部11〜14に分割されている。そして、フェライトコ
ア1のコア中心に対して対称位置にあるコア支部11,
13および12,14間に検出コイル2,3がそれぞれ
巻回され、これら検出コイル2,3は、各コア支部11
〜14の外周面から切欠き15,16内へ至り、コア中
心で交差して、対称位置にあるコア支部11,13およ
び12,14に互いに逆方向に巻回されている。
【0006】これにより、二組の検出コイル2,3の、
差出力を得る一対のコイル部21,22および31,3
2が、コア中心に対して四角形の対角位置にそれぞれ形
成される。このような検出コイル2,3に重ねて、フェ
ライトコア1の外周全周に励磁コイル4が巻回されてい
る(図8)。このようなプローブは、図9の上下方向へ
移動する鋼材表面に生じる、どのような方向へ延びる傷
も十分な感度で検出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記無指向
性のプローブは、例えば図10に示すような、鋼管Sの
表面傷のように種々の方向へ向く傷Wを検出する場合に
は威力を発揮する。しかし、図11に示すような鋼管端
面S1に径方向へ延びる傷Wがある場合、あるいは、図
12に示すように鋼管内周面S2に周方向へ延びる傷W
がある場合には、無指向性のプローブPで鋼管Sを回転
させつつ鋼管端面S1の探傷を行うと鋼管Pの内外周縁
S3,S4の変形振れによるノイズを生じ易く、また、
鋼管内周面S2の探傷においては管の長手方向へ延びる
成形溝S5によるノイズを生じ易い。
【0008】ちなみに、図13は無傷の鋼管端面S1
(図11)を従来の指向性プローブ(図6参照)で探傷
したもので、径方向に延びる傷Wのみを検出するように
プローブPを配置しておけば、鋼管Sの内外周縁S3,
S4の変形振れによるノイズを受けることなく検出コイ
ル2の出力は十分小さい。これに対して、無指向性プロ
ーブ(図8参照)で無傷の鋼管端面S1を探傷すると、
図14に示すように、鋼管Pの内外周縁S3,S4の変
形振れによるノイズを受けて検出コイル2,3の出力が
大きくなり、傷Wを誤検出する。
【0009】したがって、鋼管の探傷時には、従来の指
向性プローブと発明者の先願に係る無指向性プローブと
を探傷部位によって取り替える必要があり、探傷作業の
効率が悪いという問題があった。
【0010】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、プローブの取り替えを要することなく鋼管等
の探傷を確実かつ効率良く行うことができる渦流探傷装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、励磁コイルにより被探傷体の表層に渦
電流を生じさせ、被探傷体表面の傷による渦電流の変化
に応じた検出コイルの電圧変化より傷の存在を検出する
渦流探傷装置において、被探傷体の表面に対向する面内
に、一点を中心にして4個の検出コイル(5,6,7,
8)を設けるとともに、これら検出コイル(5〜8)の
うちで差出力を得るための一対の検出コイルの組み合わ
せを任意に選択する選択手段(91)を設ける。この場
合、検出コイルは上記一点を中心にして90°間隔で設
けるのが良い。
【0012】本発明においては、選択手段によって4個
の検出コイルのうち差出力を得るための一対の検出コイ
ルの組み合わせを適宜選択できるから、探傷部に生じる
傷の向きに応じて最適な検出コイルの組を選択すること
により、ノイズの影響を受けることなく傷のみを確実に
検出することができる。本発明によれば、探傷部に応じ
てプローブを取り替える必要がないから、探傷作業の効
率を向上させることができる。
【0013】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の渦流探傷装置の
プローブの断面と回路構成を示す。プローブPのフェラ
イトコア1の断面は既に説明した発明者の先願に係るも
のと同一で(図9参照)、フェライトコア1には、底面
から頂部へ切れ込む切欠き15,16が平面視で十字形
に形成されて、四分円断面の4つのコア支部11〜14
に分割されている。そして、各コア支部11〜14に、
コア中心周り90度の間隔でそれぞれ独立に検出コイル
5〜8が巻回され、これら検出コイル5〜8は選択回路
91に接続されている。なお、励磁コイル4の配置は既
に説明した発明者の先願に係るものと同一である(図8
参照)。
【0015】選択回路91は内部にスイッチング素子を
有し、上記各検出コイル5〜8を後述するように選択し
て後段の差動増幅回路92へ接続する。差動増幅回路9
2では接続された検出コイル5〜8の差電圧を算出して
後段の傷検出回路93へ出力し、傷検出回路93では上
記差電圧より傷の有無を判定する。
【0016】このような構成の渦流探傷装置において、
図2(A)に示すように検出コイル5,6(以下、各図
では各検出コイル5〜8が巻回されたコア支部12〜1
4のハッチング方向で接続状態を示す)を直列に接続す
るとともに検出コイル7,8を直列に接続し、これら直
列接続された検出コイル5,6と7,8の対をそれぞれ
差動増幅回路92へ接続して、検出コイル対5,6と
7,8の差電圧を得るようにすると、図の上下方向へ移
動する鋼材の表面に生じる、図2(B)に示すような左
右方向へ延びる傷Wのみを検出する指向性プローブとな
る。
【0017】また、図3(A)に示すように検出コイル
6,7を直列に接続するとともに検出コイル5,8を直
列に接続し、これら直列接続された検出コイル6,7と
5,8の対をそれぞれ差動増幅回路92へ接続して、検
出コイル対6,7と5,8の差電圧を得るようにする
と、図の上下方向へ移動する鋼材の表面に生じた、図3
(B)に示す上下方向へ延びる傷Wのみを検出する指向
性プローブとなる。
【0018】さらに、図4(A)に示すように検出コイ
ル5と検出コイル7をそれぞれ差動増幅回路92へ接続
して、これら検出コイル5,7の差電圧を得るようにす
ると、図の上下方向へ移動する鋼材表面に生じた、図4
(B)に示す右上がりに傾斜して延びる傷Wのみを検出
する指向性プローブとなる。
【0019】また、図5(A)に示すように検出コイル
6と検出コイル8をそれぞれ差動増幅回路92へ接続し
て、これら検出コイル6,8の差電圧を得るようにする
と、図の上下方向へ移動する鋼材表面に生じた、図4
(B)に示す左上がりに傾斜して延びる傷Wのみを検出
する指向性プローブとなる。
【0020】そして、図4(A)と図5(A)に示した
検出コイル5,7と6,8の接続状態で、差動増幅回路
92にて検出コイル5,7と6,8の組の各差電圧のう
ち大きい方を傷検出回路93へ出力するようにすれば、
この時のプローブはあらゆる方向へ延びる傷Wを検出で
きる無指向性プローブとして機能する。
【0021】このように本実施形態の渦流探傷装置によ
れば、探傷部に応じて、4個の検出コイル5〜8を選択
回路91によって差動増幅回路92に選択接続すること
により、プローブを付け替える手間を要することなく効
率的に探傷作業を行うことができる。なお、検出コイル
5〜8はフェライトコア1のコア中心周りに必ずしも9
0度間隔で配設する必要はない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の渦流探傷装置によ
れば、プローブの取り替えを要することなく鋼管等の探
傷を確実かつ効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、プローブの断面図
と回路のブロック構成図である。
【図2】検出コイルの選択接続状態と検出可能な傷の方
向を示す図である。
【図3】検出コイルの選択接続状態と検出可能な傷の方
向を示す図である。
【図4】検出コイルの選択接続状態と検出可能な傷の方
向を示す図である。
【図5】検出コイルの選択接続状態と検出可能な傷の方
向を示す図である。
【図6】従来例を示す、プローブの斜視図である。
【図7】プローブの断面図である。
【図8】先願に係るプローブの斜視図である。
【図9】プローブの断面図である。
【図10】鋼管の部分斜視図である。
【図11】鋼管の管端の斜視図である。
【図12】鋼管の管端の斜視図である。
【図13】従来の指向性プローブによる検出出力を示す
グラフである。
【図14】先願に係る無指向性プローブによる検出出力
を示すグラフである。
【符号の説明】
1…フェライトコア、11,12,13,14…コア支
部、5,6,7,8…検出コイル、91…選択回路、9
2…差動増幅回路、P…プローブ,W…傷。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイルにより被探傷体の表層に渦電
    流を生じさせ、被探傷体表面の傷による渦電流の変化に
    応じた検出コイルの電圧変化より傷の存在を検出する渦
    流探傷装置において、前記被探傷体の表面に対向する面
    内に、一点を中心にして4個の検出コイルを設けるとと
    もに、これら検出コイルのうちで差出力を得るための一
    対の検出コイルの組み合わせを任意に選択する選択手段
    を設けたことを特徴とする渦流探傷装置。
  2. 【請求項2】 前記検出コイルは前記一点を中心にして
    90°間隔で設けられている請求項1に記載の渦流探傷
    装置。
JP10069307A 1998-03-03 1998-03-03 渦流探傷装置 Pending JPH11248684A (ja)

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Cited By (4)

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