JPH10300724A - 渦流探傷装置 - Google Patents

渦流探傷装置

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JPH10300724A
JPH10300724A JP12311897A JP12311897A JPH10300724A JP H10300724 A JPH10300724 A JP H10300724A JP 12311897 A JP12311897 A JP 12311897A JP 12311897 A JP12311897 A JP 12311897A JP H10300724 A JPH10300724 A JP H10300724A
Authority
JP
Japan
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flaw
detection
coil
pair
eddy current
Prior art date
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Pending
Application number
JP12311897A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Naoyuki Makino
直幸 牧野
Fumitaka Yoshimura
文孝 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出コイルの幅以上に長く延びる、あらゆる
方向の傷を高感度に検出する。 【解決手段】 鋼材の表面に対向する面内に、差出力を
得るための一対のコイル部21,22および31,32
により構成される検出コイル2,3を二組設けるととも
に、これら二組の検出コイル2,3の各一対のコイル部
21,22および31,32を、対角位置にそれぞれ配
設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦流探傷装置に関
し、特に、その検出コイルの構造改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】渦流探傷装置は励磁コイルにより被探傷
体たる鋼板等の表層に渦電流を生じさせ、鋼板表面の線
状傷等による渦電流の変化に応じて検出コイルに現れる
電圧変化より上記線状傷等の存在を検出するものであ
る。その一例を図5に示す。図において、渦流探傷装置
のプローブPは円柱形のフェライトコア1を有し、この
フェライトコア1には底面から頂部へ切れ込む切欠き1
7が形成されて、図6に示すように、平面視で半円形断
面のコア支部18,19に分割されている。フェライト
コア1の外周面から上記切欠き17内へ検出コイル2が
巻回されており、この検出コイル2は切欠き17内で交
差して(図6)、平面視で各コア支部18,19に互い
に逆方向に巻回されて、差出力を得る一対のコイル部2
1,22となっている。そして、検出コイル2に重ね
て、フェライトコア1の外周全周に励磁コイル4が巻回
されている(図5)。このようなプローブPを使用して
例えば円柱鋼材Mの探傷を行う場合には、図5に示すよ
うに、フェライトコア1の底面を上記鋼材Mの外周面に
近接して対向させ、鋼材Mを周方向へ回転(図中黒矢
印)させつつ長手方向(図中白矢印)へ送ることによっ
て、鋼材M表面の傷Iを検出する。
【0003】ところが、上記構造の検出コイル2では、
図6(A)に示すような、切欠き17と同方向の傷Iに
対してはコイル部21,22の出力が大きく不平衡とな
って高い検出感度が得られるが、図6(B)に示すよう
な、切欠き17に対して直交する方向の傷Iに対しては
コイル部21,22の出力が平衡を保つため殆ど検出感
度が得られない。このため、検出できる傷の方向が限ら
れているという問題があった。
【0004】そこで、例えば特開昭57−199953
号公報には、図7に示すような、一対のコイル部61,
62および71,72から構成される二組の検出コイル
6,7を有する渦流探傷装置が提案されている。各検出
コイル6,7のコイル部61,62および71,72は
長円形に成形され、その長径方向が互いに直交するとと
もに、同形のコイル部61,72および62,71が互
いに対角位置にくるように配置されている。この装置に
よれば、図の左右方向へ延びる傷I1 はコイル部61,
62間の不平衡出力により、また、図の上下方向へ延び
る傷I2 はコイル部71,72間の不平衡出力により、
それぞれ高感度に検出されて、多方向の傷を検出するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の渦流探傷装置では、図8に示すように、両コイル部
71,72に掛かるように長く延びる傷I3 に対しては
十分な検出感度が得られないという問題があった。そこ
で、本発明はこのような課題を解決するもので、検出コ
イルの幅以上に長く延びる、あらゆる方向の傷を高感度
に検出することが可能な渦流探傷装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、励磁コイル(4)により被探傷体
(M)の表層に渦電流を生じさせ、被探傷体(M)表面
の傷(I)による渦電流の変化に応じた検出コイルの電
圧変化より傷の存在を検出する渦流探傷装置において、
被探傷体(M)の表面に対向する面内に、差出力を得る
ための一対のコイル部(21,22および31,32)
により構成される検出コイル(2,3)を二組設けると
ともに、これら二組の検出コイル(2,3)の各一対の
コイル部(21,22および31,32)を、対角位置
にそれぞれ配設する。
【0007】本発明において、検出コイル(2,3)に
対して被探傷体(M)が相対移動する方向から、0°な
いし90°の範囲で角度(θ)をなして延びる傷(I)
は、一方の組の検出コイル(2)の、対角位置にある一
対のコイル部(21,22)によって高感度に検出され
る。また、上記相対移動する方向から90°ないし18
0°の範囲で角度(θ)をなして延びる傷(I)は、他
方の組の検出コイル(3)の、対角位置にある一対のコ
イル部(31,32)によって高感度に検出される。こ
れにより、いずれの方向へ延びる傷も確実に検出され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態にお
ける渦流探傷装置のプローブの外観を示す。図におい
て、プローブPは円柱形のフェライトコア1を有し、そ
の底面が円柱鋼材Mの外周面に近接して対向している。
フェライトコア1には、底面から頂部へ切れ込む切欠き
15,16が平面視で十字形に形成されて、図2に示す
ように、四分円断面の4つのコア支部11〜14に分割
されている。そして、フェライトコア1のコア中心に対
して対称位置にあるコア支部11,13および12,1
4間に検出コイル2,3がそれぞれ巻回され、これら検
出コイル2,3は、各コア支部11〜14の外周面から
切欠き15,16内へ至って、コア中心で交差して対称
位置にあるコア支部11,13および12,14に互い
に逆方向に巻回されている。これにより、二組の検出コ
イル2,3の、差出力を得る一対のコイル部21,22
および31,32が、コア中心に対して四角形の対角位
置にそれぞれ形成される。これら検出コイル2,3に重
ねて、フェライトコア1の外周全周に励磁コイル4が巻
回されている(図1)。
【0009】各検出コイル2,3の両コイル部21,2
2および31,32は図3の(A),(B)で示すよう
に、それぞれ差動増幅器5A,5Bの入力端子間に直列
接続され、各差動増幅器5A,5Bの出力端子に両コイ
ル部21,22および31,32の差出力が得られる。
このようなプローブPに対して、図1に示すように、鋼
材Mを周方向へ回転(図中黒矢印)させつつ長手方向
(図中白矢印)へ送ることによって、鋼材表面の傷Iを
検出する。
【0010】図4には、鋼材の回転移動方向(図2の矢
印)に対して角度θで傾斜してプローブPの径(検出コ
イル2,3の幅)以上に長く延びる線状の傷Iを検出し
た場合の検出感度曲線を示す。図4の破線は検出コイル
2の検出感度曲線であり、角度θが0°から90°の範
囲で、傷Iが通過する際のコイル部21,22間の出力
不平衡が大きくなって検出感度が最高になるとともに、
角度θが90°から180°の範囲では検出感度は最低
になる。図4の一点鎖線は検出コイル3の検出感度曲線
であり、検出コイル2の感度曲線とはθ=90°を境に
対照的なものになる。すなわち、角度θが90°から1
80°の範囲で、傷Iが通過する際のコイル部31,3
2間の出力不平衡が大きくなって検出感度が最高になる
とともに、角度θが0°から90°の範囲では検出感度
が最低になる。この結果、検出コイル2の検出感度が低
い範囲では検出コイル3の検出感度が高く、検出コイル
3の検出感度が低い範囲では検出コイル2の検出感度が
高くなる。渦流探傷装置の検出感度は、各検出コイル
2,3の感度曲線の最上線を連ねたものになるから、い
ずれの方向へ長く延びる傷Iに対しても十分な検出感度
を維持し、これらの傷Iを確実に検出することができ
る。
【0011】なお、フェライトコアの形状は上記実施形
態のものに限られないことはもちろんであり、また、フ
ェライトコアに励磁コイル等を巻回する構造に代えて、
フェライトコアの底面に励磁コイルおよび各検出コイル
をプリント配線で積層形成する構造等を採用することも
できる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明の渦流探傷装置に
よれば、検出コイルの幅以上に長く延びる、あらゆる方
向の傷を高感度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における、鋼材に近接して
設けたプローブの斜視図である。
【図2】プローブの水平断面図である。
【図3】検出回路の回路図である。
【図4】各検出コイルの検出感度グラフである。
【図5】鋼材に近接して設けた従来のプローブの斜視図
である。
【図6】プローブの水平断面図である。
【図7】他の従来例を示す、検出コイルの平面配置図で
ある。
【図8】検出コイルの平面配置図である。
【符号の説明】
1…フェライトコア、2…検出コイル、21,22…コ
イル部、3…検出コイル、31,32…コイル部、4…
励磁コイル、I…傷、M…鋼材(被探傷体)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイルにより被探傷体の表層に渦電
    流を生じさせ、被探傷体表面の傷による渦電流の変化に
    応じた検出コイルの電圧変化より傷の存在を検出する渦
    流探傷装置において、前記被探傷体の表面に対向する面
    内に、差出力を得るための一対のコイル部により構成さ
    れる前記検出コイルを二組設けるとともに、これら二組
    の検出コイルの各一対のコイル部を、対角位置にそれぞ
    れ配設したことを特徴とする渦流探傷装置。
JP12311897A 1997-04-25 1997-04-25 渦流探傷装置 Pending JPH10300724A (ja)

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JP12311897A JPH10300724A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 渦流探傷装置

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