JPH08271355A - 磁歪式応力検出装置 - Google Patents

磁歪式応力検出装置

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JPH08271355A
JPH08271355A JP7074177A JP7417795A JPH08271355A JP H08271355 A JPH08271355 A JP H08271355A JP 7074177 A JP7074177 A JP 7074177A JP 7417795 A JP7417795 A JP 7417795A JP H08271355 A JPH08271355 A JP H08271355A
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JP
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stress
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magnetostrictive
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shaft
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JP7074177A
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English (en)
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Ichiro Inazaki
一郎 稲崎
Hideki Aoyama
英樹 青山
Hiroo Ozeki
宏夫 大関
Akihiro Masune
昭洋 増根
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルク、曲げ力、引っ張り及び圧縮力等の複
数成分の応力を一組のセンサーで同時に検出する磁歪式
応力検出装置を提供する。 【構成】 シャフト101に形成され、応力に応じて透
磁率が変化する磁歪層201と、指向性を有し、磁歪層
201に対向してかつシャフト101の軸方向に対して
その指向性が所定の45度をなすように設けられた磁歪
層201の透磁率の変化を検出する複数の検出センサ3
01〜304と、検出センサの出力を増幅する増幅器4
01〜404と、各増幅器の出力からシャフト101に
生じた縦応力成分を含む複数の応力成分を同時に求める
信号処理装置501とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁歪層を利用して、
シャフト等に加えられるねじり応力、縦応力、2方向の
軸曲げ応力の等の複数の応力成分を同時に検出する磁歪
式応力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シャフトに加わるトルクを検出するため
の手段の一つとして、磁歪層を用いるものがある。これ
は、高い磁気歪み特性を有する薄い磁歪層をシャフトの
外周面に形成し、トルクの変化を磁歪層に生じる透磁率
の変化によって検出するものである。このようなトルク
を検出するための従来の手段として、特開昭60−14
3735号公報;「シャフトにかかるトルク又は曲げ力
を測定する装置」がある。この公報に記載されている測
定装置は、シャフトに形成された磁歪面から所定の距離
にコイルを有する渦電流プローブを配置し、磁歪面の透
磁率の変化をそのコイルのインピーダンスの変化によっ
て感知するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のトルク検出装置においては、磁歪層の透磁率の変化
を検出するために複数組のプローブを設け、それらの出
力信号を加減算処理し、引っ張り及び圧縮力に対する検
出感度を下げることによって、トルク成分の検出感度の
向上を図っていた。したがって、この装置を用いてトル
ク成分と共に引っ張り及び圧縮力成分を検出するために
は、引っ張り及び圧縮力成分を検出するためにさらに複
数のコイルを設けるか又は他の何らかのセンサを別途設
ける必要があった。しかし、引っ張り及び圧縮力を検出
するために他の複数のコイル又は他のセンサを設ける場
合、トルクを検出するためのコイルと引っ張り及び圧縮
力を検出するためのコイル等のセンサを異なった位置に
設けなければならず、トルクと引っ張り及び圧縮力を同
じ検出位置で同時に検出することはできないという問題
があった。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、トルク、曲げ力、引っ張り及び圧縮力等の複
数成分の力又は応力を一組のセンサで同時に検出するこ
とができる磁歪式応力検出装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
軸に形成され、応力に応じて透磁率が変化する磁歪面
と、指向性を有し、前記磁歪面に対向してかつ前記軸の
軸方向に対して該指向性が所定の角度をなすように設け
られ、前記磁歪面の透磁率の変化を検出して出力する複
数の検出手段と、前記複数の検出手段の出力を検出し、
前記軸に生じた少なくとも縦応力成分を含む複数の応力
成分を求める信号処理手段を具備することを特徴とす
る。
【0006】また、請求項2記載の発明は、前記複数の
検出手段のうち少なくとも1対の互いに対向する検出手
段が、前記軸の軸方向に対して該指向性が45度傾斜さ
せて設けられていることを特徴とする請求項1記載の磁
歪式応力検出装置である。
【0007】
【作用】上記構成によれば、複数の検出手段が磁歪面に
対向してかつ軸方向に対してその指向性が所定の角度を
なして設けられているので、引っ張り及び圧縮力、2方
向の軸曲げ力、トルク等に対応した複数の応力成分を、
同時に検出することができる。
【0008】また、複数の検出手段のうち少なくとも1
対の互いに対向する検出手段が、軸方向に対してその指
向性が45度傾斜させて設けられている場合、複数の検
出手段の出力が均等に複数の成分を含むので、検出手段
の出力に応じて各成分の応力を簡単な信号処理で求める
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1はこの発明の一実施例による磁
歪式応力検出装置の構成を示す斜視図である。図1にお
いて、101はシャフトであり、201はシャフト10
1に形成されている磁歪層である。301〜304は透
磁率の変化を検出する検出センサであり、指向性を有す
る透磁率変化の検出面を、磁歪層201に対向させ、所
定の空隙を有して設置されている。
【0010】ここで、図2を参照して、検出センサ30
1〜304の構造について説明する。図2(A)は、矢
印Aで示す方向の指向性を有する透磁率変化の検出面3
0aと円筒形状の本体30からなる検出センサの外観を
示す図であり、図2(B)〜(E)に示す検出センサに
共通の外観形状を示している。図2(B)に示す検出セ
ンサは、本体31と、検出面31aの指向方向(図2
(A)の矢印Aと同一の方向)と同じ向きで本体31内
に設けられている励磁コイル41a及び検出コイル41
bとから構成されている。この励磁コイル41a及び検
出コイル41bは、共通のグランド端子61gと、励磁
コイル41aの入力端子である端子61e又は検出コイ
ル41bの出力端子である端子61sに接続されてい
る。
【0011】図2(C)に示す検出センサは、本体32
と、検出面32aの指向方向(図2(A)の矢印Aと同
一の方向)と同じ向きで本体32内に設けられている励
磁・検出コイル42とから構成されている。この励磁・
検出コイル42はグランド側端子62n及びプラス側端
子62pに両端が接続されている。
【0012】図2(D)に示す検出センサは、本体33
と、検出面33aの指向方向(図2(A)の矢印Aと同
一の方向)と同じ向きでかつ検出面33aの向きに開口
部を向けて本体33内に設けられているコの字型のフェ
ライト磁心53と、フェライト磁心53の中心部に巻か
れている励磁・検出コイル43とから構成されている。
この励磁・検出コイル43の両端は端子63a及び63
bに接続されている。
【0013】図2(E)に示す検出センサは、本体34
と、検出面34aの指向方向(図2(A)の矢印Aと同
一の方向)と同じ向きの溝部を有して本体34内に本体
34と同軸方向に設けられている円筒形状のフェライト
磁心54と、フェライト磁心54の溝部及び外周面にこ
の図に示すように巻かれている励磁・検出コイル44と
から構成されている。この励磁・検出コイル44の両端
は端子64a及び64bに接続されている。
【0014】以上のようにして形成されている検出セン
サ301〜304は、図1に矢印で示すようにその指向
方向がシャフト101の軸方向に対して、互いに対向す
る検出センサ301及び検出センサ302が時計方向に
45度、もう一方の互いに対向する検出センサ303及
び検出センサ304が反時計方向に45度それぞれ傾け
て設置されている。ただし、検出センサ301と検出セ
ンサ303は、シャフト101の軸と垂直な平面上で軸
方向に90度離間して設置されている。そして、これら
の検出センサ301〜304の各出力端子から出力され
た信号は、増幅器401〜404に入力されて所定の増
幅率で増幅される。
【0015】なお、この場合、検出センサ301の設置
されている方向をS、検出センサ302の方向をN、検
出センサ303の方向をE、検出センサ304の方向を
Wとし、増幅器401〜404の出力信号それぞれ
S、VN、VE及びVWとする。この増幅器401〜40
4の出力VS、VN、VE及びVWは、信号処理装置501
へ入力され、信号処理装置501のブロック内に図示す
る演算式に基づいて処理される。ただし、σtはシャフ
ト101へ加えられたトルクTによって生じたねじり応
力に比例する値、σcは同様に軸方向の圧縮力Fzにによ
って生じた圧縮応力に比例する値、σbS又は−σbN及び
σbE又は−σbWは、それぞれS方向からN方向への曲げ
力Fxによって生じた曲げ応力及びE方向からW方向へ
の曲げ力Fyによって生じた曲げ応力に比例する値であ
る。
【0016】また、信号処理装置501は、予め、シャ
フト101の機械的性質、磁歪層201の磁気特性、検
出センサ301〜304の検出感度、検出センサ301
〜304と磁歪層201間の空隙の大きさ、増幅器40
1〜404の増幅率等の種々のパラメータに応じて設定
されている各定数に基づいて、上記各演算結果σt
σc、σbS又は−σbN及びσbE又は−σbWに応じて、シ
ャフト101に加えられているトルクT、S−N方向の
曲げ力Fx、E−W方向の曲げ力Fy及びシャフト101
の圧縮力Fzを演算によって求め、各端子501t、50
x、501y及び501zから出力する。
【0017】次に、上記のように構成された磁歪式応力
検出装置を用い、実際に各応力成分検出したときの検出
結果について、図1、図3及び図5〜図8を参照して説
明する。図3は、図1に示す検出センサ301〜304
等に関して測定時の詳細条件について説明するための図
であり、この図において、30−1は図2(B)に示す
検出センサ31と同様な検出センサであり、各端子には
図2(B)と同一の符号を付けている。600は高周波
電源であり、周波数40Hzで6Vピーク−ピークの正
弦波電圧を出力する。400は増幅器であり、端子61
sから出力された検出電圧をこの場合10倍に増幅し
て、図1に示す信号処理装置501と同様な信号処理装
置500へ出力する。なお、検出センサ30−1の端子
61gと高周波電源600のグランド及び信号処理装置
500のグランドは共通である。
【0018】また、この場合、シャフト100は長さ1
00mm、直径D1=12mm、検出センサ30−1は直径
9.5mm、長さ10mm、検出センサ30a−1と磁歪層
200の表面との空隙は0.5mm、磁歪層は軸方向の長
さが20mmで、磁歪層200と検出センサ30−1はシ
ャフト100の軸方向の中心部に位置している。なお、
以下の測定における各検出センサの配置及び指向方向
は、図1に示すものと同様であり、また各部の詳細な条
件は図3を参照して説明したとおりである。 また、後
述する各図に示す電圧変化分ΔVp-pは、図4に示すよ
うにシャフト100に力が加えられていない状態での増
幅器400の出力電圧V0の値(Vp-p0と、力が加え
られ状態(時刻t1以降)での値Vp-pの差を示してい
る。
【0019】図5は、図1において矢印Tで示す向きの
トルクTをシャフト101に印加した場合の各部の動作
電圧を示すグラフであり、横軸にトルクT(N/m)を
とり、図5(a)では縦軸に、図1に示す増幅器401
の出力電圧VSの変化分ΔVp-pを表したものである。ま
た、同様に図5(b)〜(d)は、それぞれ縦軸に増幅
器402〜404の出力電圧VN、VE及びVWの各変化
分ΔVp-pを表したものである。また、図5(e)は、
図5(a)〜(b)に示す電圧を入力して、トルク成分
の応力σtをσt=(VS+VN−VE−VW)/4の演算処
理によって求めた結果を示している。図5(e)に示す
ように、印加トルクTに比例した出力値σtが得られた
ことが分かる。
【0020】図6は、図1において矢印Fzで示す向き
と反対方向の引っ張り荷重Fzをシャフト101に印加
した場合の各部の動作電圧を示すグラフであり、横軸に
引っ張り荷重Fz(N)をとり、図6(a)〜図6
(d)は、それぞれ縦軸に増幅器401〜404の出力
電圧VS、VN、VE及びVWの各変化分ΔVp-pを表した
ものである。また、図6(e)は、図6(a)〜(d)
に示す電圧を入力して、引っ張り力成分の応力σcをσc
=(VS+VN+VE+VW)/4の演算処理によって求め
た結果を示している。図6(e)に示すように、引っ張
り荷重Fzに比例した出力値σcが得られたことが分か
る。
【0021】図7は、図1において矢印Fxで示す向き
の曲げ荷重Fxをシャフト101に印加した場合の各部
の動作電圧を示すグラフであり、横軸に曲げ荷重F
x(N)をとり、図7(a)及び図7(b)は、それぞ
れ縦軸に増幅器401及び402の出力電圧VS及びVN
の各変化分ΔVp-pを表したものである。また、図7
(c)は、図7(a)及び(b)に示す電圧を入力し
て、曲げ力成分の応力σbSをσbS=(VS−VN)/2の
演算処理によって求めた結果を示している。図7(c)
に示すように、曲げ荷重Fxに比例した出力値σbSが得
られたことが分かる。
【0022】図8は、図1において矢印Fyで示す向き
の曲げ荷重Fyをシャフト101に印加した場合の各部
の動作電圧を示すグラフであり、横軸に曲げ荷重F
y(N)をとり、図8(a)及び図8(b)は、それぞ
れ縦軸に増幅器403及び404の出力電圧VE及びVW
の各変化分ΔVp-pを表したものである。また、図8
(c)は、図8(a)及び(b)に示す電圧を入力し
て、曲げ力成分の応力σbEをσbE=(VE−VW)/2の
演算処理によって求めた結果を示している。図8(c)
に示すように、曲げ荷重Fyに比例した出力値σbEが得
られたことが分かる。
【0023】以上のように、本発明の図1に示す実施例
によれば、4個の指向性を有する検出センサ301〜3
04を用いて磁歪層201に生じる透磁率の変化を検出
し、その検出結果を演算処理することによって、トルク
成分、引っ張り及び圧縮成分(Z方向の成分)、X及び
Y方向の成分(2方向の軸曲げ成分)を同時に検出する
ことができることができた。
【0024】なお、上記実施例を用いた測定において
は、検出センサ301〜304として図2(B)に示す
ものを用いる場合について説明したが、図2(C)〜
(E)に示すものを用いる場合にも各成分力に応じた同
様の検出出力を得ることができる。ただし、図2(C)
〜(E)に示す検出センサを用いる場合には、例えば、
図3に示す高周波電源600を電流源として構成し、各
検出センサの2つの端子を通して各励磁・検出コイルに
所定の電流を流し、同一の端子間に現れる電流変化を検
出することによって、磁歪層に生じる透磁率の変化を検
出するようにする。
【0025】次に、本発明による他の実施例について図
9を参照して説明する。図9は本発明の一実施例による
磁歪式応力検出装置の構成を示す斜視図であり、この図
に示す磁歪式応力検出装置は、図1に示すものに比べ、
検出センサ及び増幅器の数が1組(各4個)多くなって
いる。図9において、111はシャフトであり、211
はシャフト111に形成されている磁歪層である。31
1−1〜314−1は図1に示す検出センサ301〜3
04と同様の1組の検出センサであり、また、311−
2〜314−2は図1に示す検出センサ301〜304
と同様のもう1組の検出センサである。ただし、2組の
検出センサは、軸方向に離間して設置され、かつ対応す
る各検出センサ(例えば、検出センサ312−1と検出
センサ312−2)の指向方向は、それぞれ90度異な
って、軸に対して45度又は−45度に傾けて設置され
ている。
【0026】各検出センサ311−1〜314−1及び
311−2〜314−2の出力端子は、それぞれ対応す
る増幅器411−1〜414−1及び411−2〜41
4−2の入力端子に接続され、増幅器411−1〜41
4−1及び411−2〜414−2が各検出センサ31
1−1〜314−1及び311−2〜314−2の出力
電圧を所定の増幅率で増幅した後、信号処理装置511
へ増幅信号を出力する。ただし、この場合、増幅器41
1−1、412−1、413−1及び414−1の出力
信号をそれぞれV1S、V1N、V1E及びV1Wとし、増幅器
411−2、412−2、413−2及び414−2の
出力信号をそれぞれV2S、V2N、V2E及びV2Wとする。
【0027】信号処理装置511は、入力された各増幅
器の出力信号を演算処理して、シャフト111に印加さ
れたトルクT、S−N方向の曲げ力Fx、E−W方向の
曲げ力Fy及び引っ張り及び圧縮力Fzを求め、各出力端
子511t、511x、511y及び511zから出力す
る。ただし、この場合、信号処理装置511は、入力さ
れた信号から各荷重による応力成分を求める際に、互い
に指向性が異って対応する2つの検出センサ(例えば、
検出センサ311−1と検出センサ311−2)の検出
出力を以下のようにして平均化し、両方の検出センサに
おいて逆位相で検出された誤差成分を除去する。したが
って本実施例の磁歪式応力検出装置は、図1に示す実施
例と比較して、より精度よく演算処理結果を得ることが
できる。
【0028】(1)トルクTによるねじり応力成分σt σt=(V1S+V1N−V2S−V2N)/4若しくはσt
(V1E+V1W−V2E−V2 W)/4又はそれらの平均。 (2)引っ張り及び圧縮力Fzによる縦応力成分σc σc=(V1S+V1N+V2S+V2N)/4若しくはσc
(V1E+V1W+V2E+V2 W)/4又はそれらの平均。 (3)S−N方向の曲げ力Fxによる曲げ応力成分σb1S
(=−σb1N)又はσb2S(=−σb2N) σb1S=(V1S−V1N)/2若しくはσb2S=(V2S−V
2N)/2又はそれらの平均。 (4)E−W方向の曲げ力Fyによる曲げ応力成分σb1E
(=−σb1W)又はσb2E(=−σb2W) σb1E=(V1E−V1W)/2若しくはσb2E=(V2E−V
2W)/2又はそれらの平均。
【0029】次に、図10を参照して本発明による別の
実施例について説明する。図10において、121はシ
ャフト、221はシャフト121に形成されている磁歪
層であり、それぞれ図1に示すシャフト101、磁歪層
201に対応するものである。321−1、322−
1、323−1、324−1、321−2、322−
2、323−2及び324−2は、検出センサであり、
図1に示す検出センサ301と同様に構成されていて、
磁歪層221と所定の空隙を有し、検出面を対向させて
設置されていてる。ただし、この場合、検出センサ32
1−1の指向方向は、磁歪層221に向かってシャフト
121の軸に対して反時計方向に45度(−45度)傾
いており、検出センサ322−1の指向方向は、同様
に、時計方向に45度(+45度)傾いている。また、
検出センサ323−1の指向方向は軸に対して反時計方
向に90度傾いており、検出センサ324−1並びに3
21−2、322−2、323−2及び324−2は軸
と同一方向の指向性を有するように設置されている。
【0030】なお、検出センサ321−1と検出センサ
322−1が及び検出センサ321−2と検出センサ3
22−2が、それぞれS−N軸上で対向して設置されて
おり、検出センサ323−1と検出センサ324−1が
及び検出センサ323−2と検出センサ324−2が、
それぞれE−W軸上で対向して設置されている。また、
検出センサ321−1の出力と検出センサ322−1の
出力は差動増幅器420tへ入力されて所定の増幅率で
差動増幅され、差動増幅器420tの出力端子421t
らトルクTに対応した値として出力される。また、検出
センサ323−1の出力と検出センサ324−1の出力
は差動増幅器420zへ入力されて差動増幅され、差動
増幅器420zの出力端子421zから軸方向の引っ張り
又は圧縮力Fzに対応した値として出力される。また、
検出センサ321−2の出力と検出センサ322−2の
出力は差動増幅器420xへ入力されて差動増幅され、
差動増幅器420xの出力端子421xから径方向の曲げ
力Fxに対応した値として出力される。さらに、検出セ
ンサ323−2の出力と検出センサ324−2の出力は
差動増幅器420yへ入力されて差動増幅され、差動増
幅器420yの出力端子421yから径方向の曲げ力Fy
に対応した値として出力される。
【0031】このように、図10に示す実施例によれ
ば、各成分の荷重又は応力毎に対応させた対向する1対
の検出センサを用い、かつそれらの指向方向を各成分の
方向に対して図に示すような関係となるように設定し、
1対の検出センサからの2つの出力を差動増幅すること
で、直接、各成分に対応した出力を作動増幅器の出力信
号として得ることができる。
【0032】次に、図11を参照して、図1に示した磁
歪式応力検出装置を切削工具の回転軸に適用する例につ
いて説明する。図11において、700は主軸、701
は主軸ヘッド、702はセンサ固定部、703はボル
ト、704は工具ホルダ、705、706及び707は
軸受、708はセンサ軸、709はチップである。ま
た、800はセンサ軸708の外周面に形成されている
磁歪層、801及び802はセンサ固定部702に固定
されている検出センサであり、それぞれ図1に示す磁歪
層201、検出センサ301及び302に対応するもの
である。ただし、図1に示す検出センサ303及び30
4に対応する残りの2つの検出センサも、図1に示すも
のと同様にしてセンサ801及び802の設置されてい
る同一の平面上に90度離間して対向して設置されてい
るものとする。
【0033】各検出センサ801、802等の出力は、
出力線803によって図示していない増幅器(図1の増
幅器401、402等に対応するもの)へ入力され、増
幅器の出力は信号処理装置(図1の信号処理装置501
に対応するもの)に入力される。なお、この信号処理装
置からは、検出センサ801、802等の内部のコイル
へそれを励磁するための励磁信号が供給される。
【0034】このような構成によって、検出センサ80
1、802及び図示していない他の2つの検出センサ
は、回転するセンサ軸708に加えられたトルク、引っ
張り及び圧縮荷重、並びに径方向の2軸の曲げ荷重の各
成分を同時にかつ動的に検出する。また、4個の検出セ
ンサのみで、同一のセンサ軸断面に印加された4つの異
なる荷重成分を検出できるので、複数の荷重成分を検出
する際に従来の装置に比べて、検出部を小型、軽量化す
ることができ、さらに、同一面に印加された複数成分の
応力を同時に検出することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、トルク、曲げ力、引っ張り及び圧縮力、2方向の軸
曲げ力等の複数成分の力又は応力を一組のセンサーで同
時に検出することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による磁歪式応力検出装置
の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す検出センサ301〜304の内部構
成例を示す構成図である。
【図3】図5〜図8に示す実測結果の測定条件を示す模
式図である。
【図4】図5〜図8に示す各増幅器の出力電圧の実測結
果の測定条件を示す波形図である。
【図5】図1、図3及び図4に示す構成及び測定条件に
基づいて、シャフトに印加されたトルクTによる応力σ
tを測定した結果を示すグラフである。
【図6】図1、図3及び図4に示す構成及び測定条件に
基づいて、軸方向の引っ張り荷重Fzによる応力σcを測
定した結果を示すグラフである。
【図7】図1、図3及び図4に示す構成及び測定条件に
基づいて、径方向の曲げ荷重Fxによる応力σbSを測定
した結果を示すグラフである。
【図8】図1、図3及び図4に示す構成及び測定条件に
基づいて、径方向の曲げ荷重Fyによる応力σbEをを測
定した結果を示すグラフである。
【図9】この発明の他の一実施例による磁歪式応力検出
装置の構成を示す斜視図である。
【図10】この発明の別の一実施例による磁歪式応力検
出装置の構成を示す斜視図である。
【図11】この発明の一実施例による磁歪式応力検出装
置を切削工具の回転軸に適用した場合を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
101,100,111,121 シャフト 708 センサ軸 201,200,211,221,800 磁歪層 301,302,303,304,30,31,32,
33,34,30−1,311−1,312−1,31
3−1,314−1,311−2,312−2,313
−2,314−2,321−1,322−1,323−
1,324−1,321−2,322−2,323−
2,324−2,801,802 検出センサ 501,500,511 信号処理装置 420t,420x,420y,420z 差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増根 昭洋 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社メカトロ・生産システ ム開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に形成され、応力に応じて透磁率が変
    化する磁歪面と、 指向性を有し、前記磁歪面に対向してかつ前記軸の軸方
    向に対して該指向性が所定の角度をなすように設けら
    れ、前記磁歪面の透磁率の変化を検出して出力する複数
    の検出手段と、 前記複数の検出手段の出力を検出し、前記軸に生じた少
    なくとも縦応力成分を含む複数の応力成分を求める信号
    処理手段を具備することを特徴とする磁歪式応力検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の検出手段のうち少なくとも1
    対の互いに対向する検出手段が、前記軸の軸方向に対し
    て該指向性が45度傾斜させて設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の磁歪式応力検出装置。
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