JPH11245118A - ネジ加工制御装置 - Google Patents

ネジ加工制御装置

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JPH11245118A
JPH11245118A JP10050731A JP5073198A JPH11245118A JP H11245118 A JPH11245118 A JP H11245118A JP 10050731 A JP10050731 A JP 10050731A JP 5073198 A JP5073198 A JP 5073198A JP H11245118 A JPH11245118 A JP H11245118A
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JP
Japan
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control
feed
workpiece
speed
spindle
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JP10050731A
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Katsunori Tsutsui
克典 筒井
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/182Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by the machine tool function, e.g. thread cutting, cam making, tool direction control
    • G05B19/186Generation of screw- or gearlike surfaces
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
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    • GPHYSICS
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
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    • G05B2219/30Nc systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送り速度と主軸回転数との同期誤差を生じる
ことがなく、被加工物に加工精度の高いネジ形成を短時
間に実行できるネジ加工制御装置を提供する。 【解決手段】 演算器22は、まず、非同期制御のZ軸
系及び主軸系を制御して、複合工具15の穴あけ部によ
る穴あけ加工を被加工物17に施させ、複合工具15の
ネジ切り部が被加工物17に到達する切換地点から、同
期制御のZ軸系及び主軸系を制御して、複合工具15の
ネジ切り部によるネジ切り加工を被加工物17に施させ
る。従って、穴あけ加工時には、非同期制御を用いて、
ネジ切り加工時には、同期制御を用いるように制御を切
り換えており、従来とは異なり、主軸モータ12にはZ
軸モータ7の時間遅れの影響がなく、主軸11の回転に
うねりを生じないので、被加工物17に加工精度の高い
ネジ形成を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工物に穴をあ
けてネジを切るための穴あけ部及びネジ切り部を有する
複合工具を用いて、被加工物へのネジ形成を行うネジ加
工制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被加工物へネジを形成するネジ加
工制御装置として、穴あけ加工とネジ切り加工とを連続
して一度に行うことができるように、先端部分に穴をあ
けるドリル状の穴あけ部が形成され、続いてネジを切る
タップ状のネジ切り部が形成された複合工具を用いるも
のがある。
【0003】このようなネジ加工制御装置としては、複
合工具を取り付けた主軸の回転数と、複合工具を相対的
に移動させる立て軸(Z軸ともいう)の送り速度とを同
期させる同期制御を行いつつ、穴あけ加工制御時と、ネ
ジ切り加工制御時とで、Z軸の送り速度及び主軸の回転
数を切り替える制御を行うものが提案されている(特開
平10−15733号)。
【0004】このネジ加工制御装置では、Z軸送り速度
からネジ加工のピッチを除して主軸回転数を生成するこ
とで、Z軸送り速度と主軸回転数とを同期させる同期制
御を行い、また、関数発生器によりネジ加工のピッチ
を、穴あけ加工制御時とネジ切り加工制御時とでは異な
るようにすることで、Z軸送り速度及び主軸回転数を、
穴あけ加工制御時とネジ切り加工制御時とでそれぞれに
要求される速度及び回転数になるように制御している。
【0005】このネジ加工制御装置によれば、穴あけ加
工とネジ切り加工との間で工具の交換作業を必要としな
いことから、穴あけ工具とネジ切り工具との二つの工具
を用いてネジを形成する場合に比べると、ネジ形成に必
要な時間が短く、作業効率がよい。さらには、穴あけ加
工とネジ切り加工とで異なるZ軸送り速度及び主軸回転
数になるように制御可能であるから、Z軸送り速度及び
主軸回転数を、穴あけ加工時とネジ切り加工時とで適切
な速度及び回転数にすることができ、素早くネジ形成加
工を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
同期制御における主軸の制御は、Z軸の制御に基づいて
行っているので、Z軸の送り速度の指令(Z軸指令送り
速度)に対して時間遅れが生じてしまい、主軸の回転数
は時間遅れの影響を受けてうねりを生じ、結果として加
工精度がよくないといったことが起こる。つまり、例え
ば、加工の始めから終わりまで主軸の回転数に変化を伴
わない、Z軸送り速度及び主軸回転数が一定である同期
制御を行うのであれば、時間遅れが生じることもない
が、上記ネジ加工制御装置では、関数発生器により、ネ
ジ加工のピッチを変化させて、穴あけ加工制御時と、ネ
ジ切り加工制御時とでは主軸の回転数が異なるようして
いるので、穴あけ加工制御時のピッチから、ネジ切り加
工制御時のピッチへ変えた際に、主軸の回転数はネジ切
り加工制御に必要な回転数に達しても、上記時間遅れの
影響から即時にその回転数に一定に収束せず、例えば、
オーバーシュートをするなどして、うねりを生じてしま
う。結果として被加工物に形成されたネジの加工精度が
よくないといったことが起こるのである。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、送り速度と主軸回転数との同期
誤差を生じることがなく、被加工物に加工精度の高いネ
ジ形成を短時間に実行できるネジ加工制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】上記の目的を達成するためになされた本発明
の請求項1記載のネジ加工制御装置は、被加工物に穴を
あけてネジを切るための穴あけ部及びネジ切り部を有す
る複合工具を端部に取り付けた主軸を回転させる回転手
段と、前記被加工物及び複合工具を前記主軸の長手方向
に相対的に移動させる送り駆動手段とを備えたネジ加工
制御装置において、前記回転手段及び送り駆動手段を各
々独立に駆動制御する非同期制御手段と、前記回転手段
及び送り駆動手段を同期させて駆動制御する同期制御手
段と、前記被加工物にネジを切るために、まず、前記非
同期制御手段を制御して、前記穴あけ部による穴あけ加
工を前記被加工物に施させ、少なくとも前記複合工具の
ネジ切り部が前記被加工物に到達するまでには、前記非
同期制御手段による制御から前記同期制御手段による制
御に切り換えて、前記ネジ切り部によるネジ切り加工を
前記被加工物に施させる切換制御手段とを備えることを
特徴とする。
【0009】請求項1記載のネジ加工制御装置によれ
ば、切換制御手段が、非同期制御手段を制御して、穴あ
け部による穴あけ加工を被加工物に施させ、少なくとも
複合工具のネジ切り部が被加工物に到達するまでには、
同期制御手段を制御して、ネジ切り部によるネジ切り加
工を被工作物に施させる。
【0010】この結果、従来のように、加工工程の全て
を同期制御で行いつつ、関数発生器を用いて、ネジ加工
のピッチを変化させて、穴あけ加工時と、ネジ切り加工
時とでは主軸の回転数が異なるようしている制御に比
べ、請求項1記載のネジ加工制御装置では、切換制御手
段が、穴あけ加工時には、非同期制御を用いて、ネジ切
り加工時には、同期制御を用いるように制御を切り換え
ており、ネジ加工のピッチを切り換える必要がないこと
から、回転手段には送り駆動手段の時間遅れの影響がな
く、主軸の回転にうねりを生じないので、被加工物に加
工精度の高いネジ形成を可能にする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のネ
ジ加工制御装置において、前記切換制御手段は、前記送
り駆動手段の送り速度が前記ネジ切り加工に必要な目標
速度に到達した後に、前記非同期制御手段による制御か
ら、前記同期制御手段による制御へ切り換えることを特
徴とすることを特徴とする。
【0012】請求項2記載のネジ加工制御装置によれ
ば、切換制御手段が、回転手段の現状の回転数に合わせ
た同期制御を行う際に最適な送り駆動手段の送り速度に
て、非同期制御手段による制御から、同期制御手段によ
る制御へ切り換えることから、非同期制御から同期制御
への切り換えを無理なく行い、被加工物に加工精度の高
いネジの形成を可能とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載のネ
ジ加工制御装置において、前記切換制御手段は、加工開
始または前記送り駆動手段の送り速度が目標速度に達し
た後から計時を開始し、前記送り駆動手段の送り速度が
前記目標速度で安定したとされる予め定められた待機時
間の経過後に、前記非同期制御手段による制御から、前
記同期制御手段による制御へ切り換えることを特徴とす
る。
【0014】請求項3記載のネジ加工制御装置によれ
ば、送り駆動手段の応答遅れを考慮して、所定の待機時
間だけ、非同期制御から同期制御への制御の切り換えを
待機させるので、同期制御中の送り駆動手段と回転手段
との同期誤差を発生させず、加工精度をより向上させる
ことができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載のネジ加工制御装置において、前記非同期
制御手段は、前記回転手段及び送り駆動手段をそれぞれ
最大加速度で加減速するように制御し、前記同期制御手
段は、前記回転手段あるいは送り駆動手段のどちらかの
内の小さい方の最大加速度で、前記回転手段及び送り駆
動手段を加減速するように制御することを特徴とする。
【0016】請求項4記載のネジ加工制御装置によれ
ば、穴あけ加工を施すために同期制御手段を制御する際
には、回転手段及び送り駆動手段をそれぞれ最大加速度
で加減速させるので、加工時間を短縮させることがで
き、ネジ切り加工を施すために同期制御手段を制御する
際には、回転手段及び送り駆動手段のどちらかの内の小
さい方の最大加速度で、回転手段及び送り駆動手段を加
減速するので、回転手段または駆動手段に必要以上の負
荷を掛けることがなく、これらの消耗を早めるのを防止
する。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載のネジ加工制御装置において、前記同期制
御手段による制御が完了して前記被加工物にネジが形成
された後、前記複合工具を加工開始の初期地点まで復帰
させる際には、前記切換制御手段が、前記ネジ切り部に
よるネジ切り加工を行った区間を、前記同期制御手段に
よる制御にて復帰させ、前記穴あけ部による穴あけ加工
を行った区間を、前記非同期制御手段による制御にて復
帰させることを特徴とする。
【0018】請求項5記載のネジ加工制御装置によれ
ば、複合工具を初期値点まで復帰させる際には、穴あけ
部による穴あけ加工を行った区間を、非同期制御手段に
よる制御にて復帰させることで、同期制御手段による制
御にて全ての復帰行程を行うよりも、送り駆動手段の送
り速度を高速にすることができ、ネジ形成加工の迅速化
を図ることができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例について図面を参照しながら説
明する。図1は、実施例のネジ加工制御装置の概略を示
すブロック図である。ネジ加工制御装置の一実施例であ
る数値制御装置NC付きの立形ボール盤1は、基台2に
直立配置したコラム3にスライダ4を介して主軸ヘッド
5が上下に摺動自在となるように支持され、主軸ヘッド
5はコラム3の立て軸(Z軸)に平行に配置されたボー
ルネジ6に螺合されている。ボールネジ6は、ACサー
ボモータからなる送りモータ7に連結されて回転駆動さ
れ、主軸ヘッド5を昇降する。送りモータ7には、送り
モータ7の送り速度を検出するためのタコゼネレータ8
と、送りモータ7の回転位置を検出するパルスゼネレー
タ9とが設けられている。パルスゼネレータ9は、主軸
ヘッド5の送り位置(昇降位置)を検出する。
【0020】また、主軸11は、主軸ヘッド5に回転自
在に軸支され、ACサーボモータからなる主軸モータ1
2により回転駆動される。主軸モータ12には、主軸モ
ータ12の回転速度を検出するためのタコゼネレータ1
3と、主軸モータ12の回転位置を検出するパルスゼネ
レータ14とが設けられている。
【0021】そして、主軸11の下端には、複合工具1
5がタッパーを介することなく、直接装着されている。
この複合工具15は、基台2上に固定された被加工物1
7に、穴あけ加工と、続いてネジ切り加工を施し、ネジ
16を形成するためのもので、先端側の穴あけ部に続い
て、ネジ切り部を備えている。なお、この複合工具15
の先端側の穴あけ部は、ドリル、リーマ、エンドミル等
の形状に形成され、ネジ切り部は、タップ等の形状に形
成されているものである。
【0022】次に、立形ボール盤1の制御回路について
説明する。この立形ボール盤1の制御回路は、送りモー
タ7を駆動させるZ軸サーボアンプ58と、主軸モータ
12を駆動させる主軸サーボアンプ59と、入力装置5
6から入力された各種パラメータを有する加工指令に基
づいて、Z軸サーボアンプ58及び主軸サーボアンプ5
9を制御する数値制御装置NCとを備えている。
【0023】数値制御装置NCは、非同期制御及び同期
制御を行うことが可能であり、非同期制御は、演算器2
2と、偏差カウンタ23、30と、加算器28、29
と、により実行され、同期制御は、上記の構成に加え
て、加速度演算器25と、加算器26と、回転指令演算
器27とにより実行される。そして、数値制御装置NC
では、非同期制御及び同期制御を切換スイッチ61a及
び61bにより切り換えて実行する構成となっている。
【0024】切換スイッチ61a及び61bは、非同期
制御を行う結線か、もしくは同期制御を行う結線に切り
換えることができるスイッチである。次に、非同期制御
を行う構成について詳述する。なお、切換スイッチ61
a及び61bに演算器22から切換信号Cが入力され
て、演算器22と、偏差カウンタ30及び加算器28と
が接続された状態となっているものとする。
【0025】主軸ヘッド5を上下させる送り系(Z軸
系、または非同期制御のZ軸系ともいう)は、偏差カウ
ンタ23と、加算器29と、Z軸サーボアンプ58と、
演算器22とから構成される。そして、このZ軸系で
は、まず、入力装置56から入力された加工指令に基づ
いて演算器22が送り指令値Zを算出し、送り速度に応
じたパルス列として偏差カウンタ23に出力する。
【0026】偏差カウンタ23には、位置フィードバッ
ク信号である送りモータ7の回転角に応じたパルスが、
パルスゼネレータ9から入力される。そして、偏差カウ
ンタ23では、送り指令値Zと、パルスゼネレータ9で
検出された主軸ヘッド5の送り位置zとの偏差E(z)
=Z−zを演算し、加算器29に出力する。
【0027】加算器29では、偏差E(z)と送り指令
値Zとを加算し、速度指令E(Z)としてZ軸サーボア
ンプ58に出力する。なお、加算器29では、偏差E
(z)に送り指令値Zを加え、速度指令E(Z)を算出
しているが、これはフィードフォワード制御であって、
送り指令値Zに対して送りモータ7の動作の遅れを少な
くする働きを持っている。
【0028】Z軸サーボアンプ58には、速度指令E
(z)と、速度フィードバック信号としてタコゼネレー
タ8からの実際の送り速度Vに応じた信号v(z)とが
入力され、速度指令E(Z)と信号v(z)とに基づき
送りモータ7を駆動する。こうして、Z軸系では、送り
速度ループ系を構成して、送りモータ7を制御する。
【0029】また、主軸11を回転制御するR軸系(主
軸系、または非同期制御の主軸系ともいう)は、偏差カ
ウンタ30と、加算器28と、主軸サーボアンプ59と
から構成されている。そして、この主軸系では、まず、
Z軸系と同様に、入力装置56から入力された加工指令
に基づいて演算器22が回転指令値Rを算出し、回転数
に応じたパルス列として切換スイッチ61aを介して偏
差カウンタ30に出力する。
【0030】偏差カウンタ30には、回転フィードバッ
ク信号として、主軸モータ12の回転角に応じたパルス
がパルスゼネレータ14から入力される。そして、偏差
カウンタ30では、回転指令値Rとパルスゼネレータ1
4で検出された主軸11の回転位置rとの偏差E(r)
=R−rを演算し、加算器28に出力する。
【0031】加算器28では、偏差E(r)と、切換ス
イッチ61bを介して入力された回転指令値Rを加算
し、回転指令R(E)として主軸サーボアンプ59に出
力する。主軸サーボアンプ59には、回転指令R(E)
と、速度フィードバック信号としてタコゼネレータ13
からの実際の回転速度Vに応じた信号v(r)とが入力
され、回転指令R(E)と信号v(r)とに基づき主軸
モータ12を駆動する。こうして、主軸系では、回転速
度ループ系を構成して、主軸モータ12を制御する。
【0032】次に、同期制御を行う構成について詳述す
る。なお、切換スイッチ61a及び61bに演算器22
から切換信号Cが入力されて、回転補正演算器31と偏
差カウンタ30とが接続されると共に、回転指令演算器
27と加算器28とが接続された状態になっているもの
とする。
【0033】主軸ヘッド5を上下させるZ軸系(同期制
御のZ軸系ともいう)は、非同期制御の構成と同一であ
り、演算器22が送り指令値QZを算出し、偏差カウン
タ23へ送ることのみが異なる。演算器22では、入力
装置56から入力された加工指令に基づいて、主軸の最
高回転速度Rm、主軸の最高回転速度に達するに要する
最小時間Rt、Z軸の最高移動速度Zm、Z軸の最高位
動速度に達するに要する最小時間Ztを算出し、そし
て、最高回転速度Rmを最小時間Rtで除した値である
主軸の最大加速度Arと、最高移動速度Zmを最小時間
Ztで除した値であるZ軸の最大加速度Azを算出す
る。さらに、主軸の最大加速度ArとZ軸の最大加速度
Azとを比較していずれか小さい方を加速度Aとして、
この加速度Aに基づいた送り指令値QZ算出し、偏差カ
ウンタ23へ送る。つまり、演算器22では、同期制御
において、主軸モータ12と送りモータ7とを同期運転
させる必要があるが、いずれのモータも容量を超えてし
まうことがないように、両モータの小さい方の加速度A
に基づいた送り指令値QZを算出しているのである。
【0034】偏差カウンタ23では、送り指令値QZ
と、パルスゼネレータ9で検出された主軸ヘッド5の送
り位置zとの偏差E(z)=QZ−zを演算し、加算器
29に出力する。加算器29では、偏差(z)と送り指
令値Zとを加算し、速度指令E(Z)としてZ軸サーボ
アンプ58に出力する。
【0035】Z軸サーボアンプ58は、速度指令E
(z)と、タコゼネレータ8からの実際の送り速度Vに
応じた信号v(z)とが入力され、速度指令E(Z)と
信号v(z)とに基づき送りモータ7を駆動する。ま
た、主軸11を回転制御する主軸系(同期制御の主軸系
ともいう)は、回転補正演算器31と、偏差カウンタ3
0と、加算器26、28と、加速度演算器25と、回転
指令演算器27と、主軸サーボアンプ59と、演算器2
2とから構成される。
【0036】そして、この主軸系では、回転指令値Rが
入力装置56から直接与えられるのではなく、前記送り
指令値Zから算出されて制御される。即ち、演算器22
からの送り指令値QZは加速度演算器25に入力され
る。加速度演算器25では、単位時間当たりの送り指令
速度ΔQZから送りの加速度A(Z)=d/dt×ΔQ
Zを演算し、その加速度A(Z)を加算器26に出力す
る。加算器26の他方の入力には、パルスゼネレータ9
からの回転フィードバック信号が入力される。
【0037】加算器26では、単位時間当たりの実際の
送り量Δzと送り指令値Zの加速度A(Z)とを加算
し、回転指令演算器27に出力する。単位時間当たりの
実際の送り量Δzは、実際の送り速度v(z)に対応し
た値になるから、加算器26の出力は、送り速度と加速
度とを加え合わせたもの(=Δz+d/dt×ΔQZ)
になる。
【0038】回転指令演算器27では、予め入力装置5
6から入力されて、演算器22を経由して与えられるボ
ールネジ6のリードLと、ピッチPとから加算器26の
出力をL/P倍し、回転指令値R1=L/P×(Δz+
d/dt×ΔQZ)を算出することになる。回転指令演
算器27から出力される回転指令値R1は、送り速度と
加速度とを加えた合わせたものに相当する値となるか
ら、主軸ヘッド5の以降の移動を予測した回転指令値に
なる。
【0039】そして、この回転指令値R1は、切換スイ
ッチ61b及び加算器28を経由し、主軸サーボアンプ
59に出力される。この場合、加算器28では回転指令
値R1の補正が実行される。即ち、主軸11の回転位置
rを検出するパルスゼネレータ14からのパルスは、偏
差カウンタ30に入力される一方、送り量zを検出する
パルスゼネレータ9からのパルスは、回転補正演算器3
1に入力される。
【0040】回転補正演算器31では、ボールネジ6の
リードLと、ピッチPとから送り位置zをL/P倍した
回転補正値r(z)=(L/P)×zを演算し、切換ス
イッチ61aを介して偏差カウンタ30に出力する。偏
差カウンタ30では、回転補正値r(z)と、主軸11
の回転位置rとの回転偏差E(r)を演算して、加算器
28に出力する。
【0041】加算器28では、回転指令演算器27から
の回転指令値R1を回転偏差E(r)により補正し、そ
の補正された回転指令R(E)=R1+E1(r)を主
軸サーボアンプ59に出力するのである。そして、主軸
サーボアンプ59には、回転指令R(E)と、速度フィ
ードバック信号としてタコゼネレータ13から検出され
た回転速度Vに応じた信号v(r)とが入力され、回転
指令R(E)と信号v(r)とに基づき主軸モータ12
を駆動する。
【0042】次に、本実施例の立形ボール盤1の演算器
22によって行われる被加工物17に穴あけ加工及びネ
ジ切り加工(ネジ形成加工)の制御処理について図2の
フローチャート、図3のタイムチャート、図4の動作模
式図を参照しながら説明する。なお、立形ボール盤1で
は、演算器22に予め記憶されているか、または操作者
によって演算器22に入力された加工プログラムにて、
各種制御を実現させており、本実施例のネジ形成加工も
加工プログラムの一つとして実現されているものであ
る。
【0043】ここで、加工プログラムを説明する前に、
ネジ形成加工の加工プログラムを実行させる加工指令に
ついて説明する。そして、加工指令は、例えば以下のよ
うなものである。なお、G**は、ネジ形成加工の加工
プログラムを実行させるコマンド名である。
【0044】G** Z R I S L Q P W G**に続く部分がネジの仕様を決めるパラメータに相
当する。各パラメータは、 Z:ネジ底のZ軸位置 R:複合工具15のZ軸初期位置 I:ネジ切り加工区間でのネジピッチ S:ネジ切り加工区間での主軸回転数 L:Z点からR点へ戻る時の主軸回転数 Q:Z軸送り速度変更点(R点からの距離) P:Q点でのドウエル時間 W:穴あけ加工区間のZ軸速度 を表す。なお、Pのドウエル時間に関しては、操作者は
省略してしまっても構わない。また、Lの主軸回転数も
省略してしまっても構わず、省略した場合には、Sの主
軸回転数が用いられる。
【0045】そして、演算器22は、上記の加工指令を
入力されると、加工指令に基づいて、ネジ形成加工の加
工プログラムを実行し、送り指令値Z、ZQ、回転指令
値R、ネジピッチP、切換信号Cのそれぞれを所定の時
間にて所定の回路に出力し、Z軸系及び主軸系を制御す
る。
【0046】まず、非同期制御を行うために、切換スイ
ッチ61a及び61bへ、切換信号Cを入力して、切換
スイッチ61a及び61bを非同期制御が行われる接続
状態にする。そして、ステップ(以下、sと記す)10
では、複合工具15がZ軸初期位置R(図4参照)へ来
るように送り指令値Zを偏差カウンタ23、加算器29
へ出力してZ軸系を駆動させて位置決めする。
【0047】次に、s20では、主軸モータ12を最大
加速度で加速させて、主軸11が回転数S(rpm)に
なるように回転指令値Rを偏差カウンタ30、加算器2
8へ出力する。従って、主軸系は、回転指令値Rに合わ
せて、時間T0から時間T1までの間に、主軸モータ1
2を最大加速度で加速させて、主軸11の回転数をSに
する。
【0048】次に、時間T1にて、s30では、送りモ
ータ7を最大加速度で加速させて、Z軸を送り速度W
(mm/min)でQ点まで移動するように送り指令値
Zを偏差カウンタ23、加算器29へ出力する。従っ
て、Z軸系は、送り指令値Zに合わせて、時間T1から
時間T2までの間に、送りモータ7を最大加速させて、
Z軸の送り速度をWにする。そして、時間T2から時間
T3までの間に、複合工具15がR点からQ点まで移動
し、複合工具15の穴あけ部にて、被加工物17に穴あ
け加工を行う。
【0049】次に、時間T3にて、複合工具15がQ点
(図4参照)まで到達し、s40では、送りモータ7を
最大加速度で加速させて、Z軸送り速度を目標速度I×
S(mm/min)となるように送り指令値Zを偏差カ
ウンタ23、加算器29へ出力する。従って、Z軸系
は、送り指令値Zに合わせて、時間T3から時間T4ま
での間に、送りモータ7を最大加速させて、Z軸送り速
度を目標速度I×Sにする。このs40の制御では、Z
軸送り速度を、非同期制御による穴あけ加工に要求され
る速度Wから、非同期制御によるネジ切り加工に要求さ
れる速度I×Sに変更している。
【0050】次に、時間T4にて、s50では、タイマ
による計時をスタートさせ、s60では、タイマによる
計時が一定の待機時間を経過したか否か判定する。待機
時間を経過した場合には、s70を実行し、そうでない
場合にはs60で待機する。このs50及び60にて一
定時間待機する理由は、送りモータ7が送り指令値Zに
応答するまでの遅れを考慮するための待機時間であり、
待機時間は送りモータ7が持つモータ固有の遅れ時間で
ある。この待機時間は次式によって定まる。
【0051】待機時間(sec)=送りモータ7の遅れ
時間 ={100−Z軸フィードフォワード量(%)} /{100×Z軸位置ループゲイン(sec-1)} 一般に送り指令値Zに対し、ゲイン定数分だけ時間遅れ
が生じるので、その時間分だけ待つことになる。更に、
フィードフォワード制御を行っているので、その分も考
慮される。
【0052】次に、時間T5にて、複合工具15が切換
地点(時間T5に複合工具15が到達する地点、また、
複合工具15のネジ切り部が被加工物に到達する地点、
図4参照)に到達し、s70では、切換スイッチ61a
及び61bに切換信号Cを出すと共に、送り指令値QZ
を偏差カウンタ23、加算器29へ出力して、非同期制
御から同期制御に切り換える。従って、Z軸系、主軸系
は、送り指令値QZに合わせて駆動する。このs70か
ら、複合工具15のネジ切り部にて、被加工物17にネ
ジ切り加工を開始する。
【0053】次に、時間T6にて、s80では、主軸回
転数及びZ軸送り速度のどちらかの小さい方の最大加速
度で、主軸回転数及びZ軸送り速度を減速させるよう
に、送り指令値QZを偏差カウンタ23、加算器29へ
出力する。従って、Z軸系、主軸系は、送り指令値QZ
に合わせて、時間T6から時間T7までの間に、送りモ
ータ7及び主軸モータ12を最大加速度の小さい方に合
わせて減速させて停止させる。
【0054】次に、時間T7にて、複合工具15のネジ
切り部がZ点(図4参照)に到達し、s90では、同期
制御のまま復路の行程の制御を行う。具体的には、主軸
回転数及びZ軸送り速度のどちらかの小さい方の最大加
速度で、主軸回転数及びZ軸送り速度を加速させると共
に、主軸回転数はL(rpm)、Z軸送り速度はI×L
(mm/min)となるように、送り指令値QZを偏差
カウンタ23、加算器29へ出力する。また、時間T8
にて、主軸回転数及びZ軸送り速度のどちらかの小さい
方の最大加速度で、主軸回転数及びZ軸送り速度を減速
させるように、送り指令値QZを偏差カウンタ23及び
加算器29に出力する。従って、Z軸系、主軸系は、時
間T7から時間T9に掛けて、主軸回転数はLで、Z軸
送り速度はI×Lとなるように制御され、複合工具15
はR点まで戻る。
【0055】本実施例の効果について説明する。従来の
ように、加工工程の全てを同期制御で行いつつ、関数発
生器を用いて、ネジ加工のピッチを変化させて、穴あけ
加工時と、ネジ切り加工時とでは主軸の回転数が異なる
ようしている制御に比べ、立形ボール盤1では、ネジ形
成加工プログラム処理により、穴あけ加工時には、非同
期制御を用いて、ネジ切り加工時には、同期制御を用い
るように制御を切り換えており、ネジ加工のピッチを切
り換える必要がないことから、主軸系にはZ軸系の時間
遅れの影響がなく、主軸11の回転にうねりを生じない
ので、被加工物に加工精度の高いネジ形成を可能にす
る。
【0056】また、ネジ形成加工プログラムの処理によ
り、非同期制御のZ軸系を制御して、送り速度変更点Q
で、送りモータ7の送り速度を目標速度に変更すること
から、主軸モータ12の現状の回転数に合わせた同期制
御を行う際に最適な送りモータ7の送り速度にて、非同
期制御から同期制御へ切り換えることが可能となり、非
同期制御から同期制御への切り換えを無理なく行い、被
加工物に加工精度の高いネジの形成を可能とする。
【0057】また、ネジ形成プログラムの処理により、
Z軸系の応答遅れを考慮して、所定の待機時間だけ、非
同期制御から同期制御への制御の切り換えを待機させる
ので、同期制御中の送りモータ7と主軸モータ12との
同期誤差を発生させず、加工精度をより向上させること
ができる。
【0058】また、穴あけ加工を施すために非同期制御
のZ軸系及び主軸系を制御する際には、主軸モータ12
及び送りモータ7をそれぞれ最大加速度で加減速させる
ので、加工時間を短縮させることができ、ネジ切り加工
を施すために同期制御のZ軸系及び主軸系を制御する際
には、主軸モータ12及び送りモータ7のどちらかの内
の小さい方の最大加速度で、主軸モータ12及び送りモ
ータ7を加減速するので、主軸モータ12または送りモ
ータ7に必要以上の負荷を掛けることがなく、これらの
消耗を早めるのを防止する。
【0059】なお、本実施例と請求項との対応をまとめ
ると、主軸モータ12が回転手段に、送りモータ7が送
り駆動手段に、非同期制御のZ軸系及び主軸系が非同期
制御手段に、同期制御のZ軸系及び主軸系が同期制御手
段に、演算器22が行うネジ形成の加工プログラムの処
理が、切り換え制御手段に、それぞれ相当する。
【0060】なお、本発明は、上記実施例に何ら限定さ
れることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々なる態様にて実施できることはいうまでもない。例
えば、本実施例では、同期制御を行う際には、送りモー
タ7に主軸モータ12を追従させる制御を行ったが、こ
の逆、即ち、主軸モータ12に送りモータ7を追従させ
る制御を行ってもよい。
【0061】また、ネジ形成の加工プログラムのs50
及びs60にて、待機する待機時間を、操作者が任意に
修正できるように、加工指令へその旨を指示するパラメ
ータを加えても良い。これは、加工時の温度などの諸条
件によって、送りモータ7の応答遅れにずれが発生し、
できあがったネジの加工精度の低下があった場合、操作
者が、この待機時間を変更させることで、加工精度の低
下を防ぐためのものである。
【0062】また、ネジ形成の加工プログラムにおける
タイマの計時による制御切換の待機(時間T4から時間
T5までの待機)は、送りモータ7が目標速度に到達し
た時間T4にて、開始されているが、これは、特に時間
T4に開始されてなくとも、送りモータ7の応答遅れが
収束するまで待機するのが目的であるから、予めネジ形
成加工プログラムによる加工開始にタイマの計時を開始
して、時間T5まで待機するようにしてもよい。
【0063】また、ネジ形成の加工プログラムでは、被
加工物にネジが形成された後、複合工具15をネジ底地
点Zから初期地点Rまで復帰させる際に、同期制御を行
っているが、これに限らず、往路の制御のように復路に
関しても、複合工具15のネジ切り部によるネジ切り加
工を行った区間を、同期制御にて復帰させ、複合工具1
5の穴あけ部による穴あけ加工を行った区間を、非同期
制御にて復帰させるようにしてもよい。
【0064】この結果、複合工具15を初期地点Rまで
復帰させる際には、複合工具15の穴あけ部による穴あ
け加工を行った区間を、非同期制御にて復帰させること
で、同期制御にて全ての復路行程を行うよりも、送りモ
ータ7の送り速度を高速にすることができ、ネジ形成加
工の迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のネジ加工制御装置の概略を示すブロ
ック図である。
【図2】 実施例のネジ形成加工プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図3】 実施例のネジ形成加工を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図4】 実施例のネジ形成加工を説明する動作模式図
である。
【符号の説明】
1…立形ボール盤、7…送りモータ、11…主軸、12
…主軸モータ、15…複合工具、22…演算器、23、
30…偏差カウンタ、25…加速度演算器、26、2
8、59…加算器、27…回転指令演算器、29…加算
器、31…回転補正演算器、58…Z軸サーボアンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物に穴をあけてネジを切るための
    穴あけ部及びネジ切り部を有する複合工具を端部に取り
    付けた主軸を回転させる回転手段と、 前記被加工物及び複合工具を前記主軸の長手方向に相対
    的に移動させる送り駆動手段とを備えたネジ加工制御装
    置において、 前記回転手段及び送り駆動手段を各々独立に駆動制御す
    る非同期制御手段と、 前記回転手段及び送り駆動手段を同期させて駆動制御す
    る同期制御手段と、 前記被加工物にネジを切るために、まず、前記非同期制
    御手段を制御して、前記穴あけ部による穴あけ加工を前
    記被加工物に施させ、少なくとも前記複合工具のネジ切
    り部が前記被加工物に到達するまでには、前記非同期制
    御手段による制御から前記同期制御手段による制御に切
    り換えて、前記ネジ切り部によるネジ切り加工を前記被
    加工物に施させる切換制御手段とを備えることを特徴と
    するネジ加工制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のネジ加工制御装置におい
    て、 前記切換制御手段は、前記送り駆動手段の送り速度が前
    記ネジ切り加工に必要な目標速度に到達した後に、前記
    非同期制御手段による制御から、前記同期制御手段によ
    る制御へ切り換えることを特徴とすることを特徴とする
    ネジ加工制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のネジ加工制御装置におい
    て、 前記切換制御手段は、加工開始または前記送り駆動手段
    の送り速度が目標速度に達した後から計時を開始し、前
    記送り駆動手段の送り速度が前記目標速度で安定したと
    される予め定められた待機時間の経過後に、前記非同期
    制御手段による制御から、前記同期制御手段による制御
    へ切り換えることを特徴とするネジ加工制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のネジ加
    工制御装置において、前記非同期制御手段は、前記回転
    手段及び送り駆動手段をそれぞれ最大加速度で加減速す
    るように制御し、前記同期制御手段は、前記回転手段あ
    るいは送り駆動手段のどちらかの内の小さい方の最大加
    速度で、前記回転手段及び送り駆動手段を加減速するよ
    うに制御することを特徴とするネジ加工制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のネジ加
    工制御装置において、 前記同期制御手段による制御が完了して前記被加工物に
    ネジが形成された後、前記複合工具を加工開始の初期地
    点まで復帰させる際には、前記切換制御手段が、前記ネ
    ジ切り部によるネジ切り加工を行った区間を、前記同期
    制御手段による制御にて復帰させ、前記穴あけ部による
    穴あけ加工を行った区間を、前記非同期制御手段による
    制御にて復帰させることを特徴とするネジ加工制御装
    置。
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