JPH0569275A - 数値制御装置 - Google Patents
数値制御装置Info
- Publication number
- JPH0569275A JPH0569275A JP3232752A JP23275291A JPH0569275A JP H0569275 A JPH0569275 A JP H0569275A JP 3232752 A JP3232752 A JP 3232752A JP 23275291 A JP23275291 A JP 23275291A JP H0569275 A JPH0569275 A JP H0569275A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- tool
- spindle
- feed speed
- feed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23Q—DETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
- B23Q15/00—Automatic control or regulation of feed movement, cutting velocity or position of tool or work
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B19/00—Programme-control systems
- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/18—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
- G05B19/416—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control of velocity, acceleration or deceleration
- G05B19/4166—Controlling feed or in-feed
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B19/00—Programme-control systems
- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/18—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
- G05B19/182—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by the machine tool function, e.g. thread cutting, cam making, tool direction control
- G05B19/186—Generation of screw- or gearlike surfaces
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スピンドルの実速度に急激な変動があった場
合でも、工具の送り速度を正確に指令することによって
高精度の加工を可能にする。 【構成】 主軸４の回転数が変化した場合に、変化量演
算記憶手段１２は既に検出した回転数から変化量を演算
して記憶している。この変化量によって、後に回転数検
出手段１１で検出された回転数を補正して、送り速度制
御手段１３から適正な送り速度が指令される。この数値
制御装置１０を用いてねじ切り加工を実行すれば、工具
の送り速度はスピンドルモータの実速度に比例して指令
され、工具がワークにねじを切り始める瞬間にスピンド
ルモータの回転数が低下しても、正しい工具の送り速度
で移動指令信号が出力される。
合でも、工具の送り速度を正確に指令することによって
高精度の加工を可能にする。 【構成】 主軸４の回転数が変化した場合に、変化量演
算記憶手段１２は既に検出した回転数から変化量を演算
して記憶している。この変化量によって、後に回転数検
出手段１１で検出された回転数を補正して、送り速度制
御手段１３から適正な送り速度が指令される。この数値
制御装置１０を用いてねじ切り加工を実行すれば、工具
の送り速度はスピンドルモータの実速度に比例して指令
され、工具がワークにねじを切り始める瞬間にスピンド
ルモータの回転数が低下しても、正しい工具の送り速度
で移動指令信号が出力される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は数値制御装置に関し、特
にスピンドルの実速度に応じてワークを加工するための
工具の送り速度を指令する数値制御装置に関する。
にスピンドルの実速度に応じてワークを加工するための
工具の送り速度を指令する数値制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＮＣ旋盤でねじ切り加工を行う際に、数
値制御装置から指令される工具送り速度は、ポジション
コーダ等から送られてくるスピンドルモータの回転数と
プログラムで指令されるねじのピッチ幅とに基づいて算
出される。すなわち、数値制御装置ではスピンドルモー
タの回転数をＳ（ｒｐｍ）、ねじのピッチ幅をＰ（mm）
とするとき、工具の送り速度指令Ｆ（mm/s）が、 Ｆ＝Ｓ×（１／６０）×Ｐ の式から求められる。
値制御装置から指令される工具送り速度は、ポジション
コーダ等から送られてくるスピンドルモータの回転数と
プログラムで指令されるねじのピッチ幅とに基づいて算
出される。すなわち、数値制御装置ではスピンドルモー
タの回転数をＳ（ｒｐｍ）、ねじのピッチ幅をＰ（mm）
とするとき、工具の送り速度指令Ｆ（mm/s）が、 Ｆ＝Ｓ×（１／６０）×Ｐ の式から求められる。
【０００３】したがって、スピンドルモータの回転数Ｓ
が多少低下すると、工具の送り速度は回転数Ｓに比例し
て低下する。それ故に一般に数値制御装置では、ワーク
を回転させるスピンドルの実速度に同期して、工具の送
り速度を指令してワークを加工でき、ねじ切り加工にお
いても常にプログラムで指令されたピッチ幅が維持でき
る。
が多少低下すると、工具の送り速度は回転数Ｓに比例し
て低下する。それ故に一般に数値制御装置では、ワーク
を回転させるスピンドルの実速度に同期して、工具の送
り速度を指令してワークを加工でき、ねじ切り加工にお
いても常にプログラムで指令されたピッチ幅が維持でき
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際の数値
制御装置ではサーボ側とのデータのやりとりが補間信号
ＩＴＰ毎に行われる。そのために、信号の入出力に遅れ
が生じて、数値制御装置で規定されたＩＴＰ周期内でス
ピンドルモータの回転数Ｓが変化しても、それに追従し
て工具の送り速度を変化させる指令が作成できない場合
がある。また、ねじの切り始めなどでスピンドルモータ
に急激に大きなトルクが加わると、その回転数が急激に
低下する。このため、工具によってねじ切り加工をワー
クに施す場合には、工具がワークに当たった瞬間の工具
送り速度の指令値Ｆに誤差が生じて、その間のねじのピ
ッチ幅が大きくなる。
制御装置ではサーボ側とのデータのやりとりが補間信号
ＩＴＰ毎に行われる。そのために、信号の入出力に遅れ
が生じて、数値制御装置で規定されたＩＴＰ周期内でス
ピンドルモータの回転数Ｓが変化しても、それに追従し
て工具の送り速度を変化させる指令が作成できない場合
がある。また、ねじの切り始めなどでスピンドルモータ
に急激に大きなトルクが加わると、その回転数が急激に
低下する。このため、工具によってねじ切り加工をワー
クに施す場合には、工具がワークに当たった瞬間の工具
送り速度の指令値Ｆに誤差が生じて、その間のねじのピ
ッチ幅が大きくなる。
【０００５】このように、従来の数値制御装置ではワー
クを加工するための工具の送り速度の指令に遅れ時間が
生じるため、一般にワークの加工精度が低下するという
問題点があった。
クを加工するための工具の送り速度の指令に遅れ時間が
生じるため、一般にワークの加工精度が低下するという
問題点があった。
【０００６】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、スピンドルの実速度に急激な変動があった場
合でも、工具の送り速度を正確に指令することによって
高精度の加工を可能にした数値制御装置を提供すること
を目的とする。
のであり、スピンドルの実速度に急激な変動があった場
合でも、工具の送り速度を正確に指令することによって
高精度の加工を可能にした数値制御装置を提供すること
を目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ワークを回転させるスピンドルの実速度
に同期して、前記ワークを加工するための工具の送り速
度を指令する数値制御装置において、前記スピンドルの
回転数を検出する検出手段と、前記回転数が変化した場
合に前記検出手段で検出した回転数の変化量を演算して
記憶する演算記憶手段と、前記検出手段で検出された回
転数を前記変化量によって補正したデータに基づいて前
記工具の送り速度を制御する送り速度制御手段と、を有
することを特徴とする数値制御装置が、提供される。
決するために、ワークを回転させるスピンドルの実速度
に同期して、前記ワークを加工するための工具の送り速
度を指令する数値制御装置において、前記スピンドルの
回転数を検出する検出手段と、前記回転数が変化した場
合に前記検出手段で検出した回転数の変化量を演算して
記憶する演算記憶手段と、前記検出手段で検出された回
転数を前記変化量によって補正したデータに基づいて前
記工具の送り速度を制御する送り速度制御手段と、を有
することを特徴とする数値制御装置が、提供される。
【０００８】
【作用】本発明の数値制御装置では、回転数が変化した
場合に既に検出した回転数から変化量を演算して演算記
憶手段で記憶している。この変化量によって、後に検出
された回転数を補正して、工具の送り速度の指令に遅れ
時間が生じる場合でも送り速度制御手段から適正な送り
速度が指令される。
場合に既に検出した回転数から変化量を演算して演算記
憶手段で記憶している。この変化量によって、後に検出
された回転数を補正して、工具の送り速度の指令に遅れ
時間が生じる場合でも送り速度制御手段から適正な送り
速度が指令される。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は本発明の一実施例である数値制御装置と
ねじ切り加工のための周辺装置の概略を示すブロック図
である。主軸モータ１はアンプ２の出力に応じて回転す
る。アンプ２は数値制御装置１０内の一定回転指令手段
３から出力される一定回転指令信号を入力し、これに応
じた電流を主軸モータ１に出力し、主軸モータ１を一定
の回転数で回転させる。図示していないが、主軸モータ
１にはその回転速度に応じた電圧信号を発生するタコジ
ェネレータが取り付けられており、このタコジェネレー
タの電圧信号が速度帰還信号としてアンプ２にフィード
バックされている。
明する。図１は本発明の一実施例である数値制御装置と
ねじ切り加工のための周辺装置の概略を示すブロック図
である。主軸モータ１はアンプ２の出力に応じて回転す
る。アンプ２は数値制御装置１０内の一定回転指令手段
３から出力される一定回転指令信号を入力し、これに応
じた電流を主軸モータ１に出力し、主軸モータ１を一定
の回転数で回転させる。図示していないが、主軸モータ
１にはその回転速度に応じた電圧信号を発生するタコジ
ェネレータが取り付けられており、このタコジェネレー
タの電圧信号が速度帰還信号としてアンプ２にフィード
バックされている。
【００１０】主軸（スピンドル）４は変速器（ギヤ）５
を介して主軸モータ１の出力軸に連結される。したがっ
て、主軸４は変速器５のギヤ比に応じた回転数で回転す
る。主軸４にはその位置検出用のポジションコーダ６が
設けられている。主軸４にはねじ切り加工が施される加
工物（ワーク）７が取り付けられている。ポジションコ
ーダ６からは一回転信号パルス及び速度検出用パルスが
数値制御装置１０内の回転数検出手段１１に取り込まれ
る。
を介して主軸モータ１の出力軸に連結される。したがっ
て、主軸４は変速器５のギヤ比に応じた回転数で回転す
る。主軸４にはその位置検出用のポジションコーダ６が
設けられている。主軸４にはねじ切り加工が施される加
工物（ワーク）７が取り付けられている。ポジションコ
ーダ６からは一回転信号パルス及び速度検出用パルスが
数値制御装置１０内の回転数検出手段１１に取り込まれ
る。
【００１１】この回転数検出手段１１では、数値制御装
置１０内部で形成されるＩＴＰ信号（補間信号）に同期
して主軸モータ１の回転数Ｓが検出される。ＩＴＰ信号
は、数値制御装置１０側とサーボ制御される周辺装置側
との間でのデータのやりとりを規定する信号であって、
例えば８ms周期の信号である。単位ＩＴＰ信号周期で回
転数検出手段１１が検出した主軸モータ１の回転数Ｓが
変化した場合に、変化量演算記憶手段１２は、この回転
数Ｓの変化量ΔＳを演算して記憶する。
置１０内部で形成されるＩＴＰ信号（補間信号）に同期
して主軸モータ１の回転数Ｓが検出される。ＩＴＰ信号
は、数値制御装置１０側とサーボ制御される周辺装置側
との間でのデータのやりとりを規定する信号であって、
例えば８ms周期の信号である。単位ＩＴＰ信号周期で回
転数検出手段１１が検出した主軸モータ１の回転数Ｓが
変化した場合に、変化量演算記憶手段１２は、この回転
数Ｓの変化量ΔＳを演算して記憶する。
【００１２】送り速度制御手段１３は、回転数検出手段
１１で検出された回転数Ｓを変化量ΔＳによって補正し
たデータに基づいてＩＴＰ信号周期で送り速度指令Ｆを
演算し、この送り速度指令Ｆに従って移動指令信号を出
力して、工具の送り速度を制御する。この移動指令信号
は差分検出器１６に入力され、差分検出器１６ではここ
にフィードバックされる位置検出信号との差分が演算さ
れる。ゲイン調整回路１７はその差分値を増幅してアン
プ回路１８に出力する。送り軸用のサーボモータ１９は
このアンプ回路１８の出力によって駆動され、ボールね
じ２０を回転させる。刃物（ねじ切り用の工具）２１は
ボールねじ２０の回転に応じてＺ軸方向に移動する。送
り軸用のサーボモータ１９にはパルスコーダが内蔵され
ていて、上記差分検出器１６にフィードバックされる位
置検出信号を出力する。パルスコーダの代わりにリニア
スケールが用いられる場合もある。
１１で検出された回転数Ｓを変化量ΔＳによって補正し
たデータに基づいてＩＴＰ信号周期で送り速度指令Ｆを
演算し、この送り速度指令Ｆに従って移動指令信号を出
力して、工具の送り速度を制御する。この移動指令信号
は差分検出器１６に入力され、差分検出器１６ではここ
にフィードバックされる位置検出信号との差分が演算さ
れる。ゲイン調整回路１７はその差分値を増幅してアン
プ回路１８に出力する。送り軸用のサーボモータ１９は
このアンプ回路１８の出力によって駆動され、ボールね
じ２０を回転させる。刃物（ねじ切り用の工具）２１は
ボールねじ２０の回転に応じてＺ軸方向に移動する。送
り軸用のサーボモータ１９にはパルスコーダが内蔵され
ていて、上記差分検出器１６にフィードバックされる位
置検出信号を出力する。パルスコーダの代わりにリニア
スケールが用いられる場合もある。
【００１３】次に、図２に示すタイミング図に基づい
て、主軸モータ１の回転数Ｓが低下した場合の、実施例
装置による送り速度の制御について説明する。数値制御
装置を用いてねじ切り加工を実行するには、工具の送り
速度はスピンドルモータの実速度に比例して指令しなけ
ればならない。しかし、実際には一定時間前のスピンド
ルモータの回転数から算出されるため、工具の送り速度
の指令に遅れ時間が生じるから、工具がワークにねじを
切り始める瞬間にスピンドルモータの回転数が急激に低
下すると、正しい工具の送り速度より大きい値で指令が
出力される。
て、主軸モータ１の回転数Ｓが低下した場合の、実施例
装置による送り速度の制御について説明する。数値制御
装置を用いてねじ切り加工を実行するには、工具の送り
速度はスピンドルモータの実速度に比例して指令しなけ
ればならない。しかし、実際には一定時間前のスピンド
ルモータの回転数から算出されるため、工具の送り速度
の指令に遅れ時間が生じるから、工具がワークにねじを
切り始める瞬間にスピンドルモータの回転数が急激に低
下すると、正しい工具の送り速度より大きい値で指令が
出力される。
【００１４】ここでは数値制御装置１０内部で形成され
るＩＴＰ信号の周期をＬ（ms）とし、スピンドルモータ
は回転数Ｓ（rpm ）が時刻ｔ０まではＳ０の定速回転で
あって、その後に回転数がＳ１（ｔ１），Ｓ２（ｔ
２），Ｓ３（ｔ３），Ｓ４（ｔ４），Ｓ５（ｔ５）と低
下していって、再度、時刻ｔ５以降に定速回転の状態に
戻っている。時刻ｔ０で回転数Ｓ０が数値制御装置１０
に取り込まれても、１周期遅れた時刻ｔ１で送り速度指
令Ｆが演算され、実際の移動指令信号が形成される。そ
のため、回転数検出手段１１で検出された回転数Ｓを変
化量ΔＳによって補正したデータとして、スピンドルモ
ータの回転数を予想した予想回転数SSが、次式に従って
演算される。
るＩＴＰ信号の周期をＬ（ms）とし、スピンドルモータ
は回転数Ｓ（rpm ）が時刻ｔ０まではＳ０の定速回転で
あって、その後に回転数がＳ１（ｔ１），Ｓ２（ｔ
２），Ｓ３（ｔ３），Ｓ４（ｔ４），Ｓ５（ｔ５）と低
下していって、再度、時刻ｔ５以降に定速回転の状態に
戻っている。時刻ｔ０で回転数Ｓ０が数値制御装置１０
に取り込まれても、１周期遅れた時刻ｔ１で送り速度指
令Ｆが演算され、実際の移動指令信号が形成される。そ
のため、回転数検出手段１１で検出された回転数Ｓを変
化量ΔＳによって補正したデータとして、スピンドルモ
ータの回転数を予想した予想回転数SSが、次式に従って
演算される。
【００１５】SSi ＝Ｓi-1 ＋ΔＳ ＝Ｓi-1 ＋（Ｓi-1 −Ｓi-2 ） この予想回転数SSをもとに、工具の送り速度指令Ｆを次
の式から求める。
の式から求める。
【００１６】Ｆi ＝SSi ×（１／６０）×Ｐ 図２に示す予想回転数SSに基づいてねじ切り加工を行な
った場合には、工具の移動量の誤差は斜線部分Ａ，Ｂの
面積Ｅａ，Ｅｂで表される。したがって、これらの誤差
の大きさはそれぞれ Ｅａ＝＋（１／６０）・ΔＳ・Ｌ Ｅｂ＝−（１／６０）・ΔＳ・Ｌ となり、これらの面積Ｅａ，Ｅｂの絶対値が等しいこと
から、このねじ切り加工における累積誤差が０となるこ
とが分かる。ただし、ここでは工具移動量の誤差が速度
指令誤差に起因するもののみであるとし、サーボ時定数
などによる遅れに起因する誤差は考慮していない。
った場合には、工具の移動量の誤差は斜線部分Ａ，Ｂの
面積Ｅａ，Ｅｂで表される。したがって、これらの誤差
の大きさはそれぞれ Ｅａ＝＋（１／６０）・ΔＳ・Ｌ Ｅｂ＝−（１／６０）・ΔＳ・Ｌ となり、これらの面積Ｅａ，Ｅｂの絶対値が等しいこと
から、このねじ切り加工における累積誤差が０となるこ
とが分かる。ただし、ここでは工具移動量の誤差が速度
指令誤差に起因するもののみであるとし、サーボ時定数
などによる遅れに起因する誤差は考慮していない。
【００１７】また図２から明らかなように、送り速度指
令Ｆに生じる誤差は、回転数Ｓが低下しはじめる時刻ｔ
０からｔ２の間には、斜線部分Ａに示す正の成分で工具
移動量の誤差として、回転数Ｓが定速回転に戻った時刻
ｔ５からｔ７の間には、斜線部分Ｂに示す負の成分で工
具移動量の誤差としてそれぞれ現れるだけである。すな
わち、時刻ｔ２からｔ５の間に数値制御装置１０内で形
成される送り速度指令Ｆは、ＩＴＰ信号の１周期分の遅
れにもかかわらず、実際のスピンドルの回転に対応して
いるから、工具移動量に誤差は生じない。
令Ｆに生じる誤差は、回転数Ｓが低下しはじめる時刻ｔ
０からｔ２の間には、斜線部分Ａに示す正の成分で工具
移動量の誤差として、回転数Ｓが定速回転に戻った時刻
ｔ５からｔ７の間には、斜線部分Ｂに示す負の成分で工
具移動量の誤差としてそれぞれ現れるだけである。すな
わち、時刻ｔ２からｔ５の間に数値制御装置１０内で形
成される送り速度指令Ｆは、ＩＴＰ信号の１周期分の遅
れにもかかわらず、実際のスピンドルの回転に対応して
いるから、工具移動量に誤差は生じない。
【００１８】図３は、時刻ｔ０からｔ５の間に回転数Ｓ
が低下した場合に生じる誤差を説明する図である。ここ
では、図２と同様に斜線により、従来の数値制御装置に
よるねじ切り加工で生じる工具移動量の誤差を示してい
る。
が低下した場合に生じる誤差を説明する図である。ここ
では、図２と同様に斜線により、従来の数値制御装置に
よるねじ切り加工で生じる工具移動量の誤差を示してい
る。
【００１９】比較のために、図２の場合と同様に回転数
Ｓが低下すると仮定して、この斜線部分の面積Ｅを求め
ると、 Ｅ＝＋（１／１２）・ΔＳ・Ｌ となり、本発明の数値制御装置において、回転数を補正
して適正な送り速度が指令されることによって、工具移
動量の誤差が５分の１に低減することが理解される。
Ｓが低下すると仮定して、この斜線部分の面積Ｅを求め
ると、 Ｅ＝＋（１／１２）・ΔＳ・Ｌ となり、本発明の数値制御装置において、回転数を補正
して適正な送り速度が指令されることによって、工具移
動量の誤差が５分の１に低減することが理解される。
【００２０】次に一例として数値制御装置１０のＩＴＰ
周期Ｌが８msであって、主軸４の回転数Ｓが２mmのねじ
ピッチでねじを切り始める際に２０００（rpm ）から、
ＩＴＰ信号の５周期の間に２５（rpm ）だけ回転数が低
下して、１９７５（rpm ）まで変化した場合にねじ溝に
生じる誤差を計算する。
周期Ｌが８msであって、主軸４の回転数Ｓが２mmのねじ
ピッチでねじを切り始める際に２０００（rpm ）から、
ＩＴＰ信号の５周期の間に２５（rpm ）だけ回転数が低
下して、１９７５（rpm ）まで変化した場合にねじ溝に
生じる誤差を計算する。
【００２１】図２に示す本発明の場合には、スピンドル
の回転数を予測することにより、時刻ｔ１で本来であれ
ば送り速度指令Ｆが６６．５０mm/sとなるべきところ、
６６．６７mm/sとなり、斜線部分Ａの面積Ｅａに相当す
る誤差は＋１．３３μｍであり、時刻ｔ６で本来であれ
ば送り速度指令Ｆが６５．８３mm/sとなるべきところ、
６５．６７mm/sとなり、斜線部分Ｂの面積Ｅｂに相当す
る誤差は−１．３３μｍである。しかし、本発明のよう
な補正を行わない従来装置では、図３に示されているよ
うに回転数Ｓが低下する時刻ｔ１からｔ５の間の実際の
指令が正しい指令に対して大きな値となり、そのために
ねじ溝に生じる誤差は、５倍の６．６７μｍである。し
たがって本発明装置をねじ切り加工に適用した場合に
は、その単一誤差を６０％減少でき、累積誤差をなくす
ことが可能になる。
の回転数を予測することにより、時刻ｔ１で本来であれ
ば送り速度指令Ｆが６６．５０mm/sとなるべきところ、
６６．６７mm/sとなり、斜線部分Ａの面積Ｅａに相当す
る誤差は＋１．３３μｍであり、時刻ｔ６で本来であれ
ば送り速度指令Ｆが６５．８３mm/sとなるべきところ、
６５．６７mm/sとなり、斜線部分Ｂの面積Ｅｂに相当す
る誤差は−１．３３μｍである。しかし、本発明のよう
な補正を行わない従来装置では、図３に示されているよ
うに回転数Ｓが低下する時刻ｔ１からｔ５の間の実際の
指令が正しい指令に対して大きな値となり、そのために
ねじ溝に生じる誤差は、５倍の６．６７μｍである。し
たがって本発明装置をねじ切り加工に適用した場合に
は、その単一誤差を６０％減少でき、累積誤差をなくす
ことが可能になる。
【００２２】上記の説明では、スピンドルによって回転
されるワークにねじ切り加工を施すようにしたが、本発
明の数値制御装置はスピンドルの実速度に応じてワーク
を加工するための工具の送り速度を指令する場合に広く
適用できる。
されるワークにねじ切り加工を施すようにしたが、本発
明の数値制御装置はスピンドルの実速度に応じてワーク
を加工するための工具の送り速度を指令する場合に広く
適用できる。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、スピン
ドルの実速度に急激な変動があった場合に、その実速度
を予測して送り速度指令を制御するように構成した。こ
のため、工具の送り速度を正確に指令することによって
高精度の加工ができる。
ドルの実速度に急激な変動があった場合に、その実速度
を予測して送り速度指令を制御するように構成した。こ
のため、工具の送り速度を正確に指令することによって
高精度の加工ができる。
【図１】本発明の数値制御装置とねじ切り加工のための
周辺装置の概略を示すブロック図である。
周辺装置の概略を示すブロック図である。
【図２】実施例装置による送り速度の制御について説明
するタイミング図である。
するタイミング図である。
【図３】従来装置におけるねじ切り加工で生じる工具移
動量の誤差を示す図である。
動量の誤差を示す図である。
１０ 数値制御装置 １１ 回転数検出手段 １２ 変化量演算記憶手段 １３ 送り速度制御手段
Claims (3)
- 【請求項１】 ワークを回転させるスピンドルの実速度
に同期して、前記ワークを加工するための工具の送り速
度を指令する数値制御装置において、 前記スピンドルの回転数を検出する検出手段と、 前記回転数が変化した場合に前記検出手段で検出した回
転数の変化量を演算して記憶する演算記憶手段と、 前記検出手段で検出された回転数を前記変化量によって
補正したデータに基づいて前記工具の送り速度を制御す
る送り速度制御手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。 - 【請求項２】 前記演算記憶手段は、前記送り速度制御
手段からの移動指令が出力されるタイミングに同期して
前記回転数を読み取り、前記回転数の変化量を更新記憶
することを特徴とする請求項１記載の数値制御装置。 - 【請求項３】 前記工具により前記ワークにねじ切り加
工を実行する場合に、前記送り速度制御手段は、前記ね
じ切り加工のために指令されたピッチ幅に基づいて前記
工具の送り速度を演算することを特徴とする請求項１記
載の数値制御装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3232752A JPH0569275A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 数値制御装置 |
| PCT/JP1992/001116 WO1993004817A1 (en) | 1991-09-12 | 1992-09-01 | Numerical control device |
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