JP3259736B2 - 数値制御ネジ切り装置 - Google Patents
数値制御ネジ切り装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主軸の回転と送り軸用
サーボモータの回転とを同期させてネジ切りを行なう数
値制御ネジ切り装置に関する。
サーボモータの回転とを同期させてネジ切りを行なう数
値制御ネジ切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3はこの種の数値制御ネジ切り装置の
従来例(特開平3−10718号)のブロック図であ
る。
従来例(特開平3−10718号)のブロック図であ
る。
【0003】主軸4にはネジ切り加工が施される被加工
物7が取り付けられている。主軸4は変速機5を介して
主軸モータ1の出力軸に連結されている。アンプ2は一
定回転指令手段3から出力される一定回転指令信号を入
力し、これに応じた電流を主軸モータ1に出力し、主軸
モータ1を一定の回転数で回転させる。主軸モータ1に
は、主軸モータ1の回転速度に応じた電圧信号を発生す
るタコジェネレータ(図示せず)が取り付けられてお
り、このタコジェネレータの電圧信号が速度帰還信号と
してアンプ2にフィードバックされている。主軸4には
その位置検出用のポジションコーダ6が設けられてい
る。回転数変動検出手段22はポジションコーダ6の速
度検出用パルスを入力し、主軸4の負荷変動による回転
数変動を検出する。送り速度変化パターン発生手段23
は回転数変動検出手段22の出力を基に送り軸用サーボ
モータ19の送り速度の変化パターンを生成し、その変
化パターンを送り速度変化パターン記憶手段27に出力
する。送り軸用サーボモータ19はアンプ回路18の出
力によって駆動され、ボールネジ20を回転させる。刃
物21はボールネジ20の回転に応じてZ軸方向に移動
する。送り軸用サーボモータ19にはその位置検出信号
を出力するパルスコーダが内蔵されている。このパルス
コーダの代わりにリニアスケールが用いられる場合もあ
る。パルスコーダから出力された位置検出信号は差分検
出器16と位置検出手段24に入力される。位置検出手
段24は位置検出信号から刃物21の送り軸上の位置信
号を出力する。ネジ切り開始位置記憶手段25には被加
工物7と刃物21との相対的位置関係から定まるネジの
切り始め位置が予め記憶されている。比較手段26は位
置検出手段24の位置信号とネジ切り開始位置記憶手段
25のネジ切り始め位置とを比較し、両者の値が同じに
なった時点で一致信号を送り速度変化パターン記憶手段
27に出力する。送り速度変化パターン記憶手段27に
は図4(2)に示すような送り速度の変化パターン信号
が予め記憶されており、比較手段26の一致信号によっ
て、その変化パターン信号を加算器29に出力する。一
定送り指令手段28は送り軸用サーボモータ19の送り
速度を主軸4の回転速度とネジのピッチによって決まる
送り速度に保つための移動指令信号を出力する。一定送
り指令手段28の移動指令信号は加算器29に出力され
る。加算器29は送り速度変化パターン記憶手段27の
送り速度変化パターン信号と一定送り指令手段28の移
動指令信号とを加算し、その加算信号を差分検出器16
に出力する。送り速度変化パターン記憶手段27には送
り速度や被加工物7及び刃物21の材質・形状等から定
まる変化パターンを記憶しておくが、その変化パターン
と実際の加工時の変化パターンとが一致しない場合があ
り得る。そこで、本従来例では予め記憶されている送り
速度の変化パターンと、実際の変化パターンとの誤差を
補正するために回転数変動検出手段22と送り速度変化
パターン発生手段23が設けられている。差分検出器1
6は加算器29の加算信号とパルスコーダの位置検出信
号との差分をとり、その差分値をゲイン調整回路17に
出力する。ゲイン調整回路17はその差分値を増幅して
アンプ回路18に出力する。
物7が取り付けられている。主軸4は変速機5を介して
主軸モータ1の出力軸に連結されている。アンプ2は一
定回転指令手段3から出力される一定回転指令信号を入
力し、これに応じた電流を主軸モータ1に出力し、主軸
モータ1を一定の回転数で回転させる。主軸モータ1に
は、主軸モータ1の回転速度に応じた電圧信号を発生す
るタコジェネレータ(図示せず)が取り付けられてお
り、このタコジェネレータの電圧信号が速度帰還信号と
してアンプ2にフィードバックされている。主軸4には
その位置検出用のポジションコーダ6が設けられてい
る。回転数変動検出手段22はポジションコーダ6の速
度検出用パルスを入力し、主軸4の負荷変動による回転
数変動を検出する。送り速度変化パターン発生手段23
は回転数変動検出手段22の出力を基に送り軸用サーボ
モータ19の送り速度の変化パターンを生成し、その変
化パターンを送り速度変化パターン記憶手段27に出力
する。送り軸用サーボモータ19はアンプ回路18の出
力によって駆動され、ボールネジ20を回転させる。刃
物21はボールネジ20の回転に応じてZ軸方向に移動
する。送り軸用サーボモータ19にはその位置検出信号
を出力するパルスコーダが内蔵されている。このパルス
コーダの代わりにリニアスケールが用いられる場合もあ
る。パルスコーダから出力された位置検出信号は差分検
出器16と位置検出手段24に入力される。位置検出手
段24は位置検出信号から刃物21の送り軸上の位置信
号を出力する。ネジ切り開始位置記憶手段25には被加
工物7と刃物21との相対的位置関係から定まるネジの
切り始め位置が予め記憶されている。比較手段26は位
置検出手段24の位置信号とネジ切り開始位置記憶手段
25のネジ切り始め位置とを比較し、両者の値が同じに
なった時点で一致信号を送り速度変化パターン記憶手段
27に出力する。送り速度変化パターン記憶手段27に
は図4(2)に示すような送り速度の変化パターン信号
が予め記憶されており、比較手段26の一致信号によっ
て、その変化パターン信号を加算器29に出力する。一
定送り指令手段28は送り軸用サーボモータ19の送り
速度を主軸4の回転速度とネジのピッチによって決まる
送り速度に保つための移動指令信号を出力する。一定送
り指令手段28の移動指令信号は加算器29に出力され
る。加算器29は送り速度変化パターン記憶手段27の
送り速度変化パターン信号と一定送り指令手段28の移
動指令信号とを加算し、その加算信号を差分検出器16
に出力する。送り速度変化パターン記憶手段27には送
り速度や被加工物7及び刃物21の材質・形状等から定
まる変化パターンを記憶しておくが、その変化パターン
と実際の加工時の変化パターンとが一致しない場合があ
り得る。そこで、本従来例では予め記憶されている送り
速度の変化パターンと、実際の変化パターンとの誤差を
補正するために回転数変動検出手段22と送り速度変化
パターン発生手段23が設けられている。差分検出器1
6は加算器29の加算信号とパルスコーダの位置検出信
号との差分をとり、その差分値をゲイン調整回路17に
出力する。ゲイン調整回路17はその差分値を増幅して
アンプ回路18に出力する。
【0004】次に、本従来例の動作を図4を用いて証明
する。
する。
【0005】時刻t1 にネジ切りが開始されたものとす
る。すると、時刻t1 で切削負荷に変動が生じ、主軸4
の回転数は、図4(1)に示すように、減少するように
変動する。時刻t1 の時点では刃物21は既に送り軸上
のネジ切り始め位置に到達しているので、比較手段26
から出力された一致信号によって送り速度変化パターン
記憶手段27は図4(2)のような送り速度変化パター
ン信号を加算器29に出力する。したがって、加算器2
9からは一定の送り速度指令に図4(2)の送り速度変
化パターン信号が重畳された送り速度指令が送り軸用サ
ーボモータ19に指令され、送り軸用サーボモータ19
は図4(3)のように時刻t1 の時点で主軸回転数の変
動に応じて送り速度を変化させることができる。
る。すると、時刻t1 で切削負荷に変動が生じ、主軸4
の回転数は、図4(1)に示すように、減少するように
変動する。時刻t1 の時点では刃物21は既に送り軸上
のネジ切り始め位置に到達しているので、比較手段26
から出力された一致信号によって送り速度変化パターン
記憶手段27は図4(2)のような送り速度変化パター
ン信号を加算器29に出力する。したがって、加算器2
9からは一定の送り速度指令に図4(2)の送り速度変
化パターン信号が重畳された送り速度指令が送り軸用サ
ーボモータ19に指令され、送り軸用サーボモータ19
は図4(3)のように時刻t1 の時点で主軸回転数の変
動に応じて送り速度を変化させることができる。
【0006】以上のように、本従来例によれば、ネジ切
り開始時の負荷変動によって生じる主軸の回転数の変動
に対して、主軸4の送り速度を主軸4の回転との同期ず
れを生じることなく迅速に変化させることができる精度
の高いネジ切り加工を実現することができる。
り開始時の負荷変動によって生じる主軸の回転数の変動
に対して、主軸4の送り速度を主軸4の回転との同期ず
れを生じることなく迅速に変化させることができる精度
の高いネジ切り加工を実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の数値制
御ネジ切り装置は、実切削をする前に一度試し削りをし
て送り速度の変動パターンとネジ切り開始位置を記憶す
る必要があるため、被加工物の種類が異なる毎に試し削
りをしてこれらの情報を記憶しなければならないという
欠点があった。
御ネジ切り装置は、実切削をする前に一度試し削りをし
て送り速度の変動パターンとネジ切り開始位置を記憶す
る必要があるため、被加工物の種類が異なる毎に試し削
りをしてこれらの情報を記憶しなければならないという
欠点があった。
【0008】本発明の目的は、被加工物の種類が異なっ
ても、一度の試し削りのみで、ネジ切り加工開始時の負
荷変動によって生じる主軸の回転数の変動に対して、主
軸の送り速度を主軸の回転との同期ずれを生じることな
く迅速に変化させることができる数値制御ネジ切り装置
を提供することにある。
ても、一度の試し削りのみで、ネジ切り加工開始時の負
荷変動によって生じる主軸の回転数の変動に対して、主
軸の送り速度を主軸の回転との同期ずれを生じることな
く迅速に変化させることができる数値制御ネジ切り装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の数値制御ネジ切り装置は、主軸の単位時間
当たりの回転数を検出する主軸回転数検出手段と、主軸
1回転当たりのパルス数であるネジピッチが設定されて
いる一定送り速度指令手段と、前記主軸回転数検出手段
で検出された主軸の回転数に(前記ネジピッチ/主軸1
回転パルス数)を乗じ、補正前送り軸用サーボモータ速
度指令を出力する同期送り指令手段を有し、主軸の回転
と送り軸用サーボモータの回転とを同期させてネジ切り
を行なう数値制御ネジ切り装置において、前記主軸回転
数検出手段で検出された主軸の回転数を入力し、主軸の
単位時間当たりの回転数変動を検出する主軸回転数変動
検出手段と、前記主軸回転数変動検出手段で検出された
主軸の回転数変動に(前記ネジピッチ/主軸1回転パル
ス数)と予め1回目の試し削りにより得られたデータか
ら決定された予見制御定数(1/単位時間)を乗じ、主
軸の回転数の変動後の送り軸の追従遅れを予見した送り
速度の変化信号を作成する予見送り速度発生手段と、前
記補正前送り軸用サーボモータ速度指令と、前記予見送
り速度発生手段で作成された送り速度の変化信号を加算
する加算器と、該加算器の出力を受けて積分し、補正さ
れた送り軸用サーボモータ速度指令を出力する速度指令
積分器を有している。
に、本発明の数値制御ネジ切り装置は、主軸の単位時間
当たりの回転数を検出する主軸回転数検出手段と、主軸
1回転当たりのパルス数であるネジピッチが設定されて
いる一定送り速度指令手段と、前記主軸回転数検出手段
で検出された主軸の回転数に(前記ネジピッチ/主軸1
回転パルス数)を乗じ、補正前送り軸用サーボモータ速
度指令を出力する同期送り指令手段を有し、主軸の回転
と送り軸用サーボモータの回転とを同期させてネジ切り
を行なう数値制御ネジ切り装置において、前記主軸回転
数検出手段で検出された主軸の回転数を入力し、主軸の
単位時間当たりの回転数変動を検出する主軸回転数変動
検出手段と、前記主軸回転数変動検出手段で検出された
主軸の回転数変動に(前記ネジピッチ/主軸1回転パル
ス数)と予め1回目の試し削りにより得られたデータか
ら決定された予見制御定数(1/単位時間)を乗じ、主
軸の回転数の変動後の送り軸の追従遅れを予見した送り
速度の変化信号を作成する予見送り速度発生手段と、前
記補正前送り軸用サーボモータ速度指令と、前記予見送
り速度発生手段で作成された送り速度の変化信号を加算
する加算器と、該加算器の出力を受けて積分し、補正さ
れた送り軸用サーボモータ速度指令を出力する速度指令
積分器を有している。
【0010】
【作用】本発明は、主軸の回転数変動を検出し、試し削
りにて設定された予見制御定数を使用して主軸の回転数
変動による、その後の送り軸の追従遅れを予見した送り
速度の変化信号を作成して送り軸用サーボモータ速度指
令を補正し、送り速度を主軸の回転と同期するように迅
速に変化させるものである。
りにて設定された予見制御定数を使用して主軸の回転数
変動による、その後の送り軸の追従遅れを予見した送り
速度の変化信号を作成して送り軸用サーボモータ速度指
令を補正し、送り速度を主軸の回転と同期するように迅
速に変化させるものである。
【0011】したがって、一度試し削りにて予見制御定
数を設定すれば、その後、被加工物の種類が異なって
も、試し削り無しにネジ切り加工を行なうことができ
る。
数を設定すれば、その後、被加工物の種類が異なって
も、試し削り無しにネジ切り加工を行なうことができ
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例につて図面を参照して
証明する。図1は本発明の一実施例の数値制御ネジ切り
装置の構成図である。図1中、図3中と同じ参照番号は
同じ構成要素を示す。
証明する。図1は本発明の一実施例の数値制御ネジ切り
装置の構成図である。図1中、図3中と同じ参照番号は
同じ構成要素を示す。
【0013】本実施例では、図3の従来例における回転
数変動検出手段22、送り速度変化パターン発生手段2
3、位置検出手段24、ネジ切り開始位置記憶手段2
5、比較手段26、送り速度変化パターン記憶手段2
7、一定送り指令手段28、加算器29の代りに、主軸
回転数検出手段8、同期送り指令手段9、一定送り速度
指令手段10、主軸回転数変動検出手段11、予見送り
速度発生手段12、予見制御定数設定手段13、加算器
14が設けられている。
数変動検出手段22、送り速度変化パターン発生手段2
3、位置検出手段24、ネジ切り開始位置記憶手段2
5、比較手段26、送り速度変化パターン記憶手段2
7、一定送り指令手段28、加算器29の代りに、主軸
回転数検出手段8、同期送り指令手段9、一定送り速度
指令手段10、主軸回転数変動検出手段11、予見送り
速度発生手段12、予見制御定数設定手段13、加算器
14が設けられている。
【0014】主軸回転数検出手段8は、ポジションコー
ダ6から出力される時刻tの主軸回転位置(パルス)S
FB(t)を入力、微分し、d(SFB(t))/dt(主
軸4の回転速度)を出力する。一定送り速度指令手段1
0にはネジピッチF(パルス/主軸1回転)が設定され
ている。同期送り指令手段9は、主軸回転数検出手段8
で検出された主軸4の回転数(回転速度)d(SFB(t
−T))/dtに(ネジピッチF/主軸1回転パルス数
Po)を乗じ、補正前送り軸用サーボモータ速度指令Z
v(t)(パルス/単位時間)として出力する。ここ
で、Tは補正前送り軸用サーボモータ速度指令Zvの主
軸フィードバックSFB(t)に対する応答遅れ時間であ
る。この応答遅れのために、主軸4は回転数変動後d
(SFB(t))/dtの速度で回転しているにもかかわ
らず送り軸用サーボモータ速度指令としては(d(SFB
(t−T))/dt)×(F/Po)が送られているこ
とになり、ネジピッチの精度が悪くなる。そこで、本実
施例では、主軸回転数変動検出手段11と予見送り速度
発生手段12と予見制御定数設定手段13と加算器14
が設けられている。主軸回転数変動検出手段11は、主
軸回転数検出手段8で検出された、主軸4の回転速度d
(SFB(t))/dtを微分し、主軸4の回転数変動d
2 (SFB(t))/dt2 を検出する。予見制御定数設
定手段13には、T時間の応答遅れを予見して送り軸用
サーボモータ速度指令Zv(t)を補正するために、1
回の試し削りにより得られたデータから決定された予見
制御定数K(1/単位時間)が設定されている。予見送
り速度発生手段12は、主軸回転数変動検出手段11で
検出された速度変動d2 (SFB(t))/dt2 に予定
制御定数Kと(ネジピッチF/主軸1回転パルス数P
o)を乗じて、主軸4の回転数の変動後の送り軸の追従
遅れを予見した送り速度の変化信号△Zv(t)=K×
(F/Po)×(d2 (SFB(t))/dt2 )を作成
する。加算器14は補正前送り軸用サーボモータ速度指
令Zvと送り速度の変化信号△Zv(t)を加算して、
補正後送り軸用サーボモータ速度指令ZDv(t)=
(F/Po){(d(SFB(t))/dt)+K×(d
2 (SFB(t))/dt2 )}を速度指令積分器15に
出力する。速度指令積分器15は補正後送り軸用サーボ
モータ速度指令ZDv(t)を積分して、差分検出器1
6に出力する。なお、追従遅れを補償する区間は主軸4
の回転数変動が単調増加または単調減少をする区間であ
る。
ダ6から出力される時刻tの主軸回転位置(パルス)S
FB(t)を入力、微分し、d(SFB(t))/dt(主
軸4の回転速度)を出力する。一定送り速度指令手段1
0にはネジピッチF(パルス/主軸1回転)が設定され
ている。同期送り指令手段9は、主軸回転数検出手段8
で検出された主軸4の回転数(回転速度)d(SFB(t
−T))/dtに(ネジピッチF/主軸1回転パルス数
Po)を乗じ、補正前送り軸用サーボモータ速度指令Z
v(t)(パルス/単位時間)として出力する。ここ
で、Tは補正前送り軸用サーボモータ速度指令Zvの主
軸フィードバックSFB(t)に対する応答遅れ時間であ
る。この応答遅れのために、主軸4は回転数変動後d
(SFB(t))/dtの速度で回転しているにもかかわ
らず送り軸用サーボモータ速度指令としては(d(SFB
(t−T))/dt)×(F/Po)が送られているこ
とになり、ネジピッチの精度が悪くなる。そこで、本実
施例では、主軸回転数変動検出手段11と予見送り速度
発生手段12と予見制御定数設定手段13と加算器14
が設けられている。主軸回転数変動検出手段11は、主
軸回転数検出手段8で検出された、主軸4の回転速度d
(SFB(t))/dtを微分し、主軸4の回転数変動d
2 (SFB(t))/dt2 を検出する。予見制御定数設
定手段13には、T時間の応答遅れを予見して送り軸用
サーボモータ速度指令Zv(t)を補正するために、1
回の試し削りにより得られたデータから決定された予見
制御定数K(1/単位時間)が設定されている。予見送
り速度発生手段12は、主軸回転数変動検出手段11で
検出された速度変動d2 (SFB(t))/dt2 に予定
制御定数Kと(ネジピッチF/主軸1回転パルス数P
o)を乗じて、主軸4の回転数の変動後の送り軸の追従
遅れを予見した送り速度の変化信号△Zv(t)=K×
(F/Po)×(d2 (SFB(t))/dt2 )を作成
する。加算器14は補正前送り軸用サーボモータ速度指
令Zvと送り速度の変化信号△Zv(t)を加算して、
補正後送り軸用サーボモータ速度指令ZDv(t)=
(F/Po){(d(SFB(t))/dt)+K×(d
2 (SFB(t))/dt2 )}を速度指令積分器15に
出力する。速度指令積分器15は補正後送り軸用サーボ
モータ速度指令ZDv(t)を積分して、差分検出器1
6に出力する。なお、追従遅れを補償する区間は主軸4
の回転数変動が単調増加または単調減少をする区間であ
る。
【0015】図2は主軸回転数検出手段8、同軸送り指
令手段9、主軸回転数変動検出手段11、予見送り速度
発生手段12、加算器14の処理を示すフローチャート
である。図2中SFBは今回の主軸位置(パルス)、S
FBL は前回の主軸位置(パルス)、SFBvは今回の主軸
回転速度(パルス/単位時間)、SFBvL は前回の主軸
回転速度(パルス/単位時間)、SFBaは主軸回転速度
変動量(パルス/単位時間2)、SoFSは予見送り速度
変動量(パルス/単位時間)、ZDvは補正後送り速度
(パルス/単位時間)を示す。
令手段9、主軸回転数変動検出手段11、予見送り速度
発生手段12、加算器14の処理を示すフローチャート
である。図2中SFBは今回の主軸位置(パルス)、S
FBL は前回の主軸位置(パルス)、SFBvは今回の主軸
回転速度(パルス/単位時間)、SFBvL は前回の主軸
回転速度(パルス/単位時間)、SFBaは主軸回転速度
変動量(パルス/単位時間2)、SoFSは予見送り速度
変動量(パルス/単位時間)、ZDvは補正後送り速度
(パルス/単位時間)を示す。
【0016】このように、本実施例は、主軸4の回転数
変動を検出し、試し削りにて設定された予見制御定数K
を使用して主軸4の回転数変動による、その後送り軸の
追従遅れを予見した変化速度を作成して送り軸の追従遅
れを補正するので、一度試し削りにて予見制御定数Kを
設定すれば、その後、被加工物7の種類が異なっても、
試し削り無しにネジ切りを行なうことができる。
変動を検出し、試し削りにて設定された予見制御定数K
を使用して主軸4の回転数変動による、その後送り軸の
追従遅れを予見した変化速度を作成して送り軸の追従遅
れを補正するので、一度試し削りにて予見制御定数Kを
設定すれば、その後、被加工物7の種類が異なっても、
試し削り無しにネジ切りを行なうことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、主軸の回
転数変動を検出し、試し削りにて設定された予見制御定
数を使用して主軸の回転数変動による、その後の送り軸
の追従遅れを予見した送り速度の変化信号を作成し、主
軸の送り速度を主軸の回転と同期ずれを生じないように
迅速に変化させることにより、その後、一度試し削りに
て予見制御定数を設定すれば、被加工物の種類が異なっ
ても、試し削り無しに高精度のネジ切りを行なうことが
できる効果がある。
転数変動を検出し、試し削りにて設定された予見制御定
数を使用して主軸の回転数変動による、その後の送り軸
の追従遅れを予見した送り速度の変化信号を作成し、主
軸の送り速度を主軸の回転と同期ずれを生じないように
迅速に変化させることにより、その後、一度試し削りに
て予見制御定数を設定すれば、被加工物の種類が異なっ
ても、試し削り無しに高精度のネジ切りを行なうことが
できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例の数値制御ネジ切り装置の構
成図である。
成図である。
【図2】図1中の主軸回転数検出手段8、同期送り指令
手段9、主軸回転数変動検出手段11、予見送り速度発
生手段12、加算器14の処理を示すフローチャートで
ある。
手段9、主軸回転数変動検出手段11、予見送り速度発
生手段12、加算器14の処理を示すフローチャートで
ある。
【図3】数値制御ネジ切り装置の従来例の構成図であ
る。
る。
【図4】図3の従来例における主軸回転数、送り速度変
化パターン信号、送り速度の変化を示すタイムチャート
である。
化パターン信号、送り速度の変化を示すタイムチャート
である。
1 主軸モータ 2 アンプ 3 一定回転指令手段 4 主軸 5 変速機 6 ポジションコーダ 7 被加工物 8 主軸回転数検出手段 9 同期送り指令手段 10 一定送り速度指令手段 11 主軸回転数変動検出手段 12 予見送り速度発生手段 13 予見制御定数設定手段 14 加算器 15 速度指令積分器 16 差分検出器 17 ゲイン調整回路 18 アンプ回路 19 送り軸用サーボモータ 20 ボールネジ 21 刃物 22 回転数変動検出手段 23 送り速度変化パターン発生手段 24 位置検出手段 25 ネジ切り開始位置記憶手段 26 比較手段 27 送り速度変化パターン記憶手段 28 一定送り指令手段 29 加算器
Claims (1)
- 【請求項1】 主軸の単位時間当たりの回転数を検出す
る主軸回転数検出手段と、主軸1回転当たりのパルス数
であるネジピッチが設定されている一定送り速度指令手
段と、前記主軸回転数検出手段で検出された主軸の回転
数に(前記ネジピッチ/主軸1回転パルス数)を乗じ、
補正前送り軸用サーボモータ速度指令を出力する同期送
り指令手段を有し、 主軸の回転と送り軸用サーボモータの回転とを同期させ
てネジ切りを行なう数値制御ネジ切り装置において、 前記主軸回転数検出手段で検出された主軸の回転数を入
力し、主軸の単位時間当たりの回転数変動を検出する主
軸回転数変動検出手段と、 前記主軸回転数変動検出手段で検出された主軸の回転数
変動に(前記ネジピッチ/主軸1回転パルス数)と予め
1回目の試し削りにより得られたデータから決定された
予見制御定数(1/単位時間)を乗じ、主軸の回転数の
変動後の送り軸の追従遅れを予見した送り速度の変化信
号を作成する予見送り速度発生手段と、 前記補正前送り軸用サーボモータ速度指令と、前記予見
送り速度発生手段で作成された送り速度の変化信号を加
算する加算器と、 該加算器の出力を受けて積分し、補正された送り軸用サ
ーボモータ速度指令を出力する速度指令積分器を有する
ことを特徴とする数値制御ネジ切り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12497992A JP3259736B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 数値制御ネジ切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12497992A JP3259736B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 数値制御ネジ切り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05318227A JPH05318227A (ja) | 1993-12-03 |
JP3259736B2 true JP3259736B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=14898942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12497992A Expired - Fee Related JP3259736B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 数値制御ネジ切り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3259736B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7707869B2 (en) | 2004-04-22 | 2010-05-04 | Micronas Gmbh | FET-based gas sensor |
US8025843B2 (en) | 2004-04-28 | 2011-09-27 | Alps Electric Co., Ltd. | Hydrogen sensor |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107234485B (zh) * | 2016-03-28 | 2019-06-28 | 兄弟工业株式会社 | 机床和机床的控制方法 |
CN111857040B (zh) * | 2020-07-15 | 2021-10-08 | 清华大学 | 一种提升螺纹车削加工精度的主轴跟随同步控制方法 |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP12497992A patent/JP3259736B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7707869B2 (en) | 2004-04-22 | 2010-05-04 | Micronas Gmbh | FET-based gas sensor |
US8025843B2 (en) | 2004-04-28 | 2011-09-27 | Alps Electric Co., Ltd. | Hydrogen sensor |
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Publication number | Publication date |
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JPH05318227A (ja) | 1993-12-03 |
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