JP2001134321A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JP2001134321A
JP2001134321A JP31367899A JP31367899A JP2001134321A JP 2001134321 A JP2001134321 A JP 2001134321A JP 31367899 A JP31367899 A JP 31367899A JP 31367899 A JP31367899 A JP 31367899A JP 2001134321 A JP2001134321 A JP 2001134321A
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喜範 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高出力な主軸を備えた数値制御装置を
得る。 【解決手段】 位置決めを行うサーボモータ805と、
このサーボモータを位置制御するサーボ駆動装置801
と結合した数値制御装置101において、前記サーボモ
ータと係合した主軸の指令回転数に基づいて、予め設定
された加減速パターンにより前記主軸の加減速指令速度
を設定する主軸加減速処理部160と、前記加減速指令
速度を積分し、前記主軸を駆動するサーボ駆動装置に対
する位置指令値に変換する速度位置変換回路150とを
備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は数値制御装置に関わ
り、さらに詳しくは、少なくとも1つ以上の主軸を備え
た工作機械における数値制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】数値制御装置は、紙テープ等から指令さ
れた加工プログラムに基づいて数値制御処理を実行し、
この処理結果により工作機械を駆動してワークに指令ど
おりの加工を施すものである。
【0003】図9は従来の数値制御装置を示す要部ブロ
ック図である。101は数値制御装置を表しており、解
析処理部103と補間処理部104と機械制御信号処理
部106とPLC回路105とNC軸処理部180と主
軸処理部110と、データ入出力回路120と、メモリ
107と、パラメータ設定部108と画面処理部109
と、アナログ出力回路130と、エンコーダ入力装置1
31から構成されている。
【0004】また、数値制御装置101は、そのデータ
入出力回路120を介して、サーボ駆動装置201と結
合され、位置制御でNC軸204を駆動し、指令された
位置へ移動せしめる。また、データ入出力回路120を
介して、主軸駆動装置301と結合され、または、アナ
ログ出力回路130を介して、インバータ装置401と
結合され、速度制御で主軸304または404を指令さ
れた回転数で回転せしめる。更に、主軸駆動装置301
は速度制御機能に加えて、位置制御機能を付加したもの
もあり、例えば特開平1−134605号公報にあるよ
うに、速度制御と位置制御を切替えて、主軸を回転、も
しくは、NC軸として、位置決めを行うものもある。
【0005】102は加工プログラムであり、テープリ
ーダ等から読み込まれた加工プログラム102はメモリ
107に格納される。加工プログラム102を実行する
際には、メモリ107から1ブロックずつ加工プログラ
ム102が読み出され、解析処理部103で各々解析さ
れる。1ブロック毎に解析されたコードは、補間処理部
104に渡され、該コードに従い、1ブロック毎の補間
制御、主軸制御、補助機能制御等を行う。NC軸処理部
180は、NC軸に対して、補間データに従った位置決
めや補間送り等を施すための制御を行う。主軸制御部1
10は、指令された主軸に対して、指令回転数で主軸を
回転、停止、オリエント動作等の動作を施すための制御
を行う。
【0006】サーボ駆動装置201は、サーボモータ2
02と結合され、検出器205からの位置フィードバッ
クによる位置制御により、加工プログラムで指令される
位置に指令された送り速度で、NC軸204の位置決め
を行う。
【0007】主軸駆動装置301は、主軸モータ302
と結合され、ギヤ等を介して主軸304を駆動する。主
軸304には、検出器305が取り付けられており、こ
の主軸駆動装置301は、該検出器より入力される位置
フィードバックデータによって、同期送り、ねじ切り軸
の指令パルスの計算に用いる位置データを算出し、デー
タ入出力回路120に出力する。また、この位置フィー
ドバックデータによる位置制御に切替えて主軸304を
NC軸として位置決め制御する場合もある。
【0008】インバータ装置401は、主軸モータ40
2と結合され、ギヤ等を介して主軸404を駆動する。
主軸404に取り付けられた検出器405より、エンコ
ーダ入力装置131に位置データが入力され、同期送
り、ネジ切り軸の指令パルスの計算に用いられる。
【0009】次に、図9のブロック図を使って、以下
に、従来の主軸制御方式の説明を行う。主軸304への
指令回転数は、加工プログラム102に記述された主軸
回転数指令値に従う。まず、加工プログラム102に記
述された主軸回転数指令のブロックがメモリ107から
読み出される。次に、読み出された指令は解析処理部1
03で、回転数指令を行った主軸番号及び指令回転数が
解析処理され、補間処理部104に渡される。補間処理
部104では、機械制御信号処理部106を通して、主
軸回転数指令値を新たに指令された値に更新し、PLC
回路105からの完了信号により、次ブロックの処理へ
と進む。主軸回転数指令値は、主軸制御部110へ渡さ
れる。また、主軸の最高回転数に対する指令回転数の量
として、次式で表されるSアナログ値を算出する。
【0010】(Sアナログ値)=4096×(主軸指令
回転数)/(主軸最高回転数)
【0011】主軸駆動装置301のように、データ入出
力回路120を経由して結合され、制御するシリアル結
合主軸の場合、主軸制御部110は、この指令速度を、
データ入出力回路120を経由して主軸駆動装置301
へ転送し、主軸モータ302をもって、主軸304を、
指令された回転数で駆動する。インバータ装置401の
ように、アナログ出力回路130を経由して結合され、
制御するアナログ結合主軸の場合、 Sアナログ値が機
械制御信号処理部106へ渡され、 アナログ出力回路
130は、該Sアナログ値に従った下記式で得られる電
圧を出力する。
【0012】(出力電圧)=10×(Sアナログ値)/
4096 [V]
【0013】インバータ装置401は、アナログ出力回
路130より入力される電圧値に従って主軸回転数を変
化させ、主軸モータ402をもって主軸404を駆動す
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
数値制御装置では、主軸駆動装置301で駆動制御する
主軸モータ302は誘導式モータであり、設置範囲が大
きくなり、それを有する工作機械も大きくなるという問
題点があった。
【0015】また、回転動作を行う速度制御では、切削
時の負荷等の瞬間的な負荷に対する応答性が充分でない
ため、負荷がかかった時に回転速度の落ち込みが大き
く、ねじ切り等の主軸位置に同期した加工の精度に影響
を与える問題があった。
【0016】また、主軸のオリエントや割り出し動作を
行う場合、主軸端に検出器を取り付けるか、もしくは、
モータ端に検出器を取り付ける時は、モータと主軸間の
ギヤ比が、2:1,4:1,・・のように、モータ1回
転毎の基準点が主軸の1回転毎の基準点と一致する場合
に限られていた。これは、モータ端に検出器を取り付け
た時、モータと主軸間のギヤ比によっては、モータの基
準点が主軸端の基準点と一致しない場合があるので、主
軸端の基準点を検出することができず、主軸端の位相を
算出できないためである。従って、前記のモータ端に検
出器を取り付ける場合においては、更に、モータ基準点
を主軸端基準点とみなし、モータ1回転に対して、主軸
が2回転、4回転、・・と回転するので、主軸のオリエ
ントや割り出し動作時に、主軸が余分に回転して、加工
サイクルタイムが長くなる問題点があった。
【0017】また、主軸駆動装置301に速度制御で回
転動作を行う以外に、位置制御機能を持たせて、主軸を
NC軸として扱う場合もあるが、制御方式を速度制御と
位置制御で切替える時間があり、加工サイクルタイムが
長くなる問題点があった。
【0018】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、小型で高出力な主軸を備え
た数値制御装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明における数値制御
装置は、位置決めを行うサーボモータと、このサーボモ
ータを位置制御するサーボ駆動装置と結合した数値制御
装置において、前記サーボモータと係合した主軸の指令
回転数に基づいて、予め設定された加減速パターンによ
り前記主軸の加減速指令速度を設定する主軸加減速処理
部と、前記加減速指令速度を積分し、前記主軸を駆動す
るサーボ駆動装置に対する位置指令値に変換する速度位
置変換回路とを備えたものである。
【0020】また、加減速パターンを多段に設定する多
段加減速パラメータを備えたものである。
【0021】また、モータ基準点の通過を検出し、主軸
端基準点位置を計算し保持する基準位置保持部と、前記
主軸端基準点位置と、フィードバック位置とから、主軸
端の位相を計算し、指令された位相から、前記主軸端に
おいて位相を合わせる位置までの指令パルス数を計算す
る主軸位相計算処理部とを備えたものである。
【0022】また、サーボモータを位置制御のままNC
軸と主軸とを駆動し、NC軸に対する位置決め指令によ
る位置決め動作と、主軸に対する回転数指令による回転
動作を切り換える主軸/NC軸制御切換処理部を備えた
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1による数値制御装置を示すブロック図である。図9
に示した従来の数値制御装置の主軸制御におけるブロッ
ク図と比較して、主軸駆動装置301と主軸モータ30
2、インバータ装置401と主軸モータ402に代わっ
て、サーボ駆動装置801とサーボモータ802が設置
され、主軸加減速処理部160と、速度位置変換回路1
50とが主軸制御部110に設けられ、主軸用サーボパ
ラメータ151と、多段加減速パラメータ161とがメ
モリ107に設けられている。従来例と同一または相当
のものは同じ符号を付して説明を省略する。また、図1
においては省略しているが、従来例の主軸駆動装置30
1と主軸モータ302、インバータ装置401と主軸モ
ータ402の制御を行うことも可能である。
【0025】図1において、主軸用サーボパラメータ1
51がサーボ駆動装置801に転送され、前記サーボ駆
動装置801は、転送されたパラメータに従い、サーボ
モータ802の位置制御を行う。サーボ駆動装置801
は、サーボ駆動装置201と、サーボモータ802は、
サーボモータ202と、検出器805は検出器205
と、それぞれ同様のものである。
【0026】図1のブロック図を使って、以下に、本発
明における主軸の制御方式の説明を行う。加工プログラ
ム102より指令された主軸804への主軸回転数指令
のブロックがメモリ107から読み出される。次に、読
み出された該指令は解析処理部103で、回転数指令を
行った主軸番号及び指令回転数が解析処理され、補間処
理部104に渡される。補間処理部104では、機械制
御信号処理部106を通して、主軸回転数指令値を新た
に指令された値に更新し、PLC回路105からの完了
信号により、次ブロックの処理へと進む。
【0027】新たに指令された主軸回転数指令値と、そ
れ以前の主軸回転数指令値に差がある場合は、主軸加減
速処理部160が、多段加減速パラメータ161に従っ
た加減速パターンで、加減速指令速度を算出する。該加
減速指令速度は、速度位置変換回路150で、単位時間
辺りの位置変化量として変換され、位置指令値に加算さ
れる。主軸制御部110は、該位置指令値を、データ入
出力回路120を経由してサーボ駆動装置801へ転送
し、サーボ駆動装置801はサーボモータ802を位置
制御して、主軸804を指令された回転数で駆動する。
【0028】図2は、図1の数値制御装置における主軸
の多段加減速に関する説明図である。図2の例では最高
回転数までの速度制御の加減速パターンを7つに分割す
る。分割方法は速度制御の加減速パターンを直線に近似
できる箇所は大きく分割し、大きくカーブしているとこ
ろは細かく分割する。分割の仕方は、加減速パターンを
決める多段加減速パラメータで設定を行う。spt,s
ptc1〜sptc7、spdiv1〜spdiv7
は、多段加減速パラメータを表す。
【0029】sptは、加減速の基準傾き量を決めるも
ので、主軸の限界回転数に対する加減速時定数を設定す
る。sptc1〜sptc7は、加減速時の傾き量を切
換える速度を設定し、spdiv1〜spdiv7は、
各切換速度間における加減速の傾き量として、基準傾き
量に対する傾きの倍率を設定する。上記のようにパラメ
ータを設定することにより、指令加減速パターンを決定
する。なお、本実施の形態においては、分割数を7とし
たが、更に増やすことによって、より細かく多段加減速
パターンを設定することも可能である。
【0030】図3は、主軸加減速処理部160に関する
フローチャートである。S01で、サーボモータかどう
かを判定する。主軸モータの場合は処理を行わない。サ
ーボモータの場合は、S02で、加工プログラム等で指
令された速度と実際の加減速速度の差があるかどうかの
判定を行う。速度差がある場合は、S03で、多段加減
速パラメータに従った加速度量を加減速速度値に加算し
て、加減速速度を算出する。次に、S04で、加減速指
令速度に対応した指令パルスを算出し、S05でサーボ
駆動装置801に対して出力する位置指令値を更新す
る。
【0031】主軸加減速処理部160は、決定された加
減速パラメータに従い、加減速速度指令を計算する。図
4に示すように、その指令速度に相当する単位時間当た
りの位置指令パルス量を計算し、位置指令パルスに加算
して、サーボ駆動装置に対して出力し、サーボモータに
よる主軸のスムーズな多段加減速を行う。
【0032】すなわち、主軸加減速処理部160は、プ
ログラムから指令された回転数が現在の主軸制御部11
0で扱っている回転数と異なる場合、前回の指令速度
に、パラメータによって決められる加減速成分を加算し
て、加減速速度を算出する。また、速度位置変換回路1
50は、前記加減速速度をギヤ比と指令単位を元に積分
して位置指令値を算出し、速度指令から、位置制御用の
指令値に変換するもので、主軸駆動装置への指令データ
である速度指令を、サーボ駆動装置の指令データである
位置指令に変換を行う。
【0033】以上により、サーボモータのような同期式
モータで主軸を駆動できるようにしたため、従来の誘導
式モータを用いた場合に比べ、同出力のモータの設置範
囲を小さくでき、工作機械を小型化できる。また、従来
の主軸に比べて高トルクを出力できるため、加工適用範
囲を広くすることができる。また、NC軸を駆動するサ
ーボ駆動装置、サーボモータを用いるので、低コスト化
を図ることができる。また、保守が容易である。また、
位置制御により、主軸を回転せしめるので、切削開始時
の負荷による速度変動に対して位置の補償を行うので、
ねじ切り開始時等の精度を向上することが可能となる。
【0034】また、加減速パターンを多段に設定する多
段加減速パラメータを備えたことにより、誘導式モータ
の加減速とほぼ同等の加減速パターンを含めて、多段加
減速パラメータで決まる任意の加減速パターンを実現で
きる。
【0035】実施の形態2.図5は、本発明の実施の形
態2による数値制御装置を示すブロック図である。実施
の形態1と比較して、主軸制御部110に主軸位相計算
処理部170を備え、メモリ107に基準位置保持部1
71を備え、基準位置初期設定部172と、絶対位置保
持装置175とを備えたことが異なるところである。ま
た、実施の形態1と同一または相当のものは同じ符号を
付して説明を省略する。
【0036】検出器805は、サーボモータ802に取
り付けられ、サーボモータと主軸は、ギヤ比n1:n2
で結合されている。検出器805は、フィードバック位
置、及び、1回転毎にモータ基準点(Z相)を検出でき
る。
【0037】サーボ駆動装置801は、基準点からの相
対位置(以下グリッド量)と、機械位置パルスを、デー
タ入出力回路120を通して数値制御装置101に転送
する。サーボ駆動装置801には、絶対位置保持装置1
75が取り付けられ、電源を落としても絶対位置を保持
できるようになっている。
【0038】図6は、モータと主軸の位相関係を表す説
明図である。モータと主軸間のギヤ比が4:5の場合を
例として、回転位置を直線に置き換えて図示したもので
ある。回転角度を検出する際には、1回転毎に基準点を
検出し、該基準点からの位置から回転角度の算出を行
う。セミクローズド方式においては、検出器において、
モータ基準点を検出できる。しかし、図12からわかる
ように、モータ基準点の検出点によっては、該モータ基
準点からの主軸端における位相は異なるため、主軸端に
おける、オリエント、割り出し、位相合わせ等の動作を
行うことができなかった。
【0039】本実施の形態は、上記問題点を解決するた
めに、検出されたモータ端基準点から、主軸端基準点を
算出するための手段を設けたものである。図6からわか
るように、モータ基準点と主軸端基準点の位相差は、特
定の周期で変化している。すなわち、モータと主軸が、
ギヤ比n1:n2で結合されている場合、モータがn2
回転毎に主軸がn1回転を行う。従って、モータn2回
転毎にモータ基準点を保持することによって、該基準点
は、主軸n1回転毎の基準点として扱うことができる。
【0040】基準位置保持部171は、モータ基準点の
通過を監視し、n1回転毎に通過したモータ基準点の位
置を保持するものである。本実施の形態においては、電
源再投入後も主軸端基準点を維持するために、メモリ上
で保持しているが、検出器等において保持しても良い。
基準位置初期設定部172は、機械調整時に該主軸端基
準点を初期設定するための設定部である。パラメータも
しくはPLC回路からの信号により、調整モードを選択
して、主軸を基準となる位相の位置に送り基準点設定を
行う。この時の最寄りのZ相が、主軸端基準点としてセ
ットする。また、この時のZ相からの位置パルス(グリ
ッド量)を、主軸端基準点からの位相シフト量として保
持する。主軸位相計算処理部170は、基準位置保持部
171で保持された基準点位置とフィードバック位置と
の差と、パラメータから得られる主軸1回転辺りの指令
パルス数から、下記の式で、主軸端位相を算出する。
【0041】θ=2π×((Pf−Pb)/Ls) θ :主軸位相 Pf:フィードバック位置 Pb:主軸基準点位置 Ls:主軸1回転辺りのパルス数
【0042】上記式で、フィードバック位置より主軸端
の位相を算出でき、また、逆に、指令した位相における
指令位置も算出できるので、現在位置から指令位置まで
の移動パルス量を計算して、主軸のオリエント、割り出
し、位相合わせ等の動作を行う。
【0043】以上により、モータ端にのみ取り付けられ
た検出器から、任意のギヤ比でも、主軸端の位相を算出
してオリエント等の位相合わせを行えるようにしたた
め、主軸端の検出器を削減でき、機械の小型化、低コス
ト化を図ることができる。
【0044】実施の形態3.図7は、本発明の実施の形
態3による数値制御装置を示すブロック図である。実施
の形態2と比較して、主軸/NC軸制御切換処理部19
0を備え、また、主軸804が、サーボモータ202で
駆動されることが相違点である。また、実施の形態2と
同一または相当のものは同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0045】図8は、主軸/NC軸制御切換処理部19
0における制御のフローチャートを示す図である。S3
1で、指令を与える軸がサーボ軸かどうかを判定する。
主軸の場合はS36で主軸制御を行い、サーボ軸の場合
は、S32で主軸制御用サーボモータかどうかを判定す
る。主軸制御用サーボモータでない時、S33で通常の
NC軸制御を行う。主軸制御用サーボモータの時、S3
4で、NC軸制御と主軸制御を切り換えるNC軸サーボ
オン信号の入力状態によって、入力されている時は、S
33で通常のNC軸制御を行い、入力されていない時
は、S34でサーボモータの主軸制御を行う。
【0046】すなわち、NC軸制御切換処理部190
は、 NC軸として制御に用いていた位置決め指令位置
と、主軸として制御に用いていた回転指令位置を同期さ
せ、また、信号によりNC軸処理(位置決め処理)と主
軸処理(回転数指令処理)とを切り換える時に、位置決
め指令位置と回転指令位置を置き換えて、位置決め指令
による位置決め動作と、主軸指令回転数による回転動作
とを切り換えることで、NC軸を指令された位置に位置
決めするように、または、主軸回転数指令で回転せしめ
るように、切り換えるものである。
【0047】上記のようにして、サーボ駆動装置の位置
指令パルスを算出する処理を切り換えて、一つのサーボ
モータ202でNC軸204と主軸804を駆動するこ
とができる。例えば、工具位置決め軸に用いていた回転
軸を、回転工具駆動用の主軸として扱う。サーボ駆動装
置は、NC軸として位置制御していた時と、主軸として
制御していた時とで、制御方式が同じため、スムーズに
位置決め指令から回転指令への切り換えを行うことがで
き、サイクルタイムを向上することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、位置
決めを行うサーボモータと、このサーボモータを位置制
御するサーボ駆動装置と結合した数値制御装置におい
て、前記サーボモータと係合した主軸の指令回転数に基
づいて、予め設定された加減速パターンにより前記主軸
の加減速指令速度を設定する主軸加減速処理部と、前記
加減速指令速度を積分し、前記主軸を駆動するサーボ駆
動装置に対する位置指令値に変換する速度位置変換回路
とを備えたことにより、サーボモータのような同期式モ
ータで主軸を駆動できるようにしたため、従来の誘導式
モータを用いた場合に比べ、同出力のモータの設置範囲
を小さくでき、工作機械を小型化できる。また、従来の
主軸に比べて高トルクを出力できるため、加工適用範囲
を広くすることができる。また、NC軸を駆動するサー
ボ駆動装置、サーボモータを用いるので、低コスト化を
図ることができるとともに、保守が容易である。また、
位置制御により、主軸を回転せしめるので、切削開始時
の負荷による速度変動に対して位置の補償を行うので、
ねじ切り開始時等の精度を向上することが可能となる。
【0049】また、加減速パターンを多段に設定する多
段加減速パラメータを備えたことにより、誘導式モータ
の加減速とほぼ同等の加減速パターンを含めて、多段加
減速パラメータで決まる任意の加減速パターンを実現で
きる。
【0050】また、モータ基準点の通過を検出し、主軸
端基準点位置を計算し保持する基準位置保持部と、主軸
端基準点位置と、フィードバック位置とから、主軸端の
位相を計算し、指令された位相から、主軸端において位
相を合わせる位置までの指令パルス数を計算する主軸位
相計算処理部とを備えたことにより、モータ端にのみ取
り付けられた検出器から、任意のギヤ比でも、主軸端の
位相を算出してオリエント等の位相合わせを行えるよう
にしたため、主軸端の検出器を削減でき、機械の小型
化、低コスト化を図ることができる。
【0051】また、サーボモータを位置制御のままNC
軸と主軸とを駆動し、NC軸に対する位置決め指令によ
る位置決め動作と、主軸に対する回転数指令による回転
動作を切り換える主軸/NC軸制御切換処理部を備えた
ことにより、サーボ駆動装置は、NC軸として位置制御
していた時と、主軸として制御していた時とで、制御方
式が同じため、スムーズに位置決め指令から回転指令へ
の切り換えを行うことができ、サイクルタイムを向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による数値制御装置を
示すブロック図である。
【図2】 図1の数値制御装置における多段加減速の説
明図である。
【図3】 図1の数値制御装置における多段加減速に係
わるフローチャートである。
【図4】 図1の数値制御装置における主軸加減速制御
の説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態2による数値制御装置を
示すブロック図である。
【図6】 図5の数値制御装置におけるモータと主軸の
位相関係を表す説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態3による数値制御装置を
示すブロック図である。
【図8】 図7の数値制御装置における主軸/NC軸制
御切換処理部の動作を示すフローチャートである。
【図9】 従来の数値制御装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
101 数値制御装置、102 加工プログラム、10
3 解析処理部、104 補間処理部、105 PLC
回路、106 機械制御信号処理部、107 メモリ、
108 パラメータ設定部、109 画面処理部、11
0 主軸制御部、120 データ入出力回路、130
アナログ出力回路、131 エンコーダ入力装置、15
0 速度位置変換回路、151 主軸用サーボパラメー
タ、160 主軸加減速処理部、161 多段加減速パ
ラメータ、170 主軸位相計算処理部、171 基準
位置保持部、172 基準位置初期設定部、175 絶
対位置保持装置、180 NC軸処理部、190 主軸
/NC軸制御切換処理部、201 サーボ駆動装置、2
02 サーボモータ、204 NC軸、205 検出
器、801 サーボ駆動装置、802 サーボモータ、
804 主軸、805 検出器。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H269 BB05 CC19 EE01 EE10 5H303 AA01 BB02 BB07 DD01 DD27 EE03 EE07 FF09 HH05 KK15 KK17 KK35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決めを行うサーボモータと、このサ
    ーボモータを位置制御するサーボ駆動装置と結合した数
    値制御装置において、前記サーボモータと係合した主軸
    の指令回転数に基づいて、予め設定された加減速パター
    ンにより前記主軸の加減速指令速度を設定する主軸加減
    速処理部と、前記加減速指令速度を積分し、前記主軸を
    駆動するサーボ駆動装置に対する位置指令値に変換する
    速度位置変換回路とを備えたことを特徴とする数値制御
    装置。
  2. 【請求項2】 加減速パターンを多段に設定する多段加
    減速パラメータを備えたことを特徴とする請求項1記載
    の数値制御装置。
  3. 【請求項3】 モータ基準点の通過を検出し、主軸端基
    準点位置を計算し保持する基準位置保持部と、前記主軸
    端基準点位置と、フィードバック位置とから、主軸端の
    位相を計算し、指令された位相から、前記主軸端におい
    て位相を合わせる位置までの指令パルス数を計算する主
    軸位相計算処理部とを備えたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の数値制御装置。
  4. 【請求項4】 サーボモータを位置制御のままNC軸と
    主軸とを駆動し、NC軸に対する位置決め指令による位
    置決め動作と、主軸に対する回転数指令による回転動作
    を切り換える主軸/NC軸制御切換処理部を備えたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    数値制御装置。
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