JPH11243662A - モータの制動装置 - Google Patents

モータの制動装置

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JPH11243662A
JPH11243662A JP4172498A JP4172498A JPH11243662A JP H11243662 A JPH11243662 A JP H11243662A JP 4172498 A JP4172498 A JP 4172498A JP 4172498 A JP4172498 A JP 4172498A JP H11243662 A JPH11243662 A JP H11243662A
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亨 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷側に不要な変位を生じさせる外力が加わ
っても、これを阻止できる制動力を発揮できるようにす
ることにある。 【解決手段】 モータの制動装置において、そのモータ
1の停止時にその回転軸11に当接してその回転を阻止
する回転阻止手段21を設けた。モータ1はウインドウ
レギュレータ4用であっても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸を備えるモ
ータの制動装置、特に、回転軸に負荷側に回転力を伝え
る回転出力部材を設けたモータの制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等では各種のアクチュエータの駆動
源として電動のモータを多用している。この種のモータ
はケース内に枢支されるロータの回転軸の端部にギヤ等
の回転出力部材を設け、これに接続される回転伝達系を
介し負荷側であるアクチュエータの可動部に回転を伝達
し、所定の機能を発揮させている。例えば、DCモータ
は、正転用のモータ駆動電流を受けると正転し、逆転用
のモータ駆動電流を受けると逆転し、正逆の回転力をモ
ータより従動側である可動部に伝達し、可動部に順方向
と逆方向の切り換え作動等を行わせている。このモータ
では、駆動電流が遮断されると、モータ内でロータが回
転摩擦抵抗に基づく摩擦力の範囲で負荷側の回転を押さ
えることとなる。
【0003】ところで、車両等は、窓ガラスによって開
閉される窓を設けており、ここでの窓ガラスはその両側
端を一対のガイドレールにより上下摺動可能に支持され
ると共に、電動のウインドウレギュレータで開閉操作さ
れるものが多く、ここでのウインドウレギュレータの駆
動源としてDCモータが使用されている。この電動のウ
インドウレギュレータには、窓ガラスを上下摺動自在に
支持するX型リンク及び同X型リンクを駆動するDCモ
ータを備えたX型リンクタイプのもの、あるいは、窓ガ
ラス側に連結された引上げ、引下げ用のワイヤをDCモ
ータで駆動されるドラムにより巻取り、巻取り解除して
上下動させるドラムタイプのものが知られている。この
ような電動のウインドウレギュレータの場合、ここで用
いるモータの駆動回路に設けられる開閉スイッチの切り
換え操作により、モータを正逆回転させ、窓ガラスを容
易に開閉操作することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両は停車
時に乗員が車両より離れることが多く、その際には、窓
ガラスを全閉状態に保持し、盗難を防止する必要があ
る。このため乗員は上述のウインドウレギュレータで窓
ガラスを全閉状態に移動させてから車両より離れる。と
ころが、窓ガラスを全閉状態に保持した状態にあったと
しても、車外より強制的に窓ガラス外面に手を当て、摩
擦力によって降下方向の押圧力を繰り返して加え続ける
と、窓ガラスは徐々に降下することがある。即ち、X型
リンクやワイヤ巻取りドラムタイプの電動のウインドウ
レギュレータでは、モータのロータ側に窓ガラスを降下
させる方向の回転力が伝わった場合、この強制的な回転
力がロータ側のモータ停止時に生じる回転阻止の摩擦力
を上回るようになると、窓ガラスの降下が許容され、盗
難防止の機能が発揮されなくなり、問題となっている。
【0005】本発明の目的は、負荷側に不要な変位を生
じさせる外力が加わっても、これを阻止できる制動力を
発揮できるモータの制動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、モータの制動装置であっ
て、特に、上記モータの停止時にその回転軸に当接して
その回転を阻止する回転阻止手段を設けている。このよ
うに、モータの停止時に上記回転阻止手段が上記回転軸
の回転を阻止するので、たとえ、上記負荷側より強制的
な回転力が上記回転軸に加わっても、回転阻止手段がそ
の回転軸の正逆回転を確実に阻止でき、負荷側の強制的
な正逆回転を阻止出来る。ここでのモータがパワーウイ
ンドウ用モータであっても良い。この場合、窓ガラスに
強制的に降下方向の操作力が加わっても、モータの回転
軸が回転阻止手段によりその回転変位を阻止されている
ので、窓ガラスの降下方向の変位を阻止でき、窓の強制
開放を阻止でき、車両の防盗性を向上させることが出来
る。
【0007】請求項2の発明では、請求項1記載のモー
タの制動装置において、上記回転阻止手段は、上記回転
軸に当接して制動力を付与する制動力付与部材と、上記
モータに駆動電流が流れた時に上記制動力付与部材を上
記回転軸より離脱させ上記駆動電流が切れた時に上記制
動力付与部材を上記回転軸に当接する切り換え駆動部と
を有するように構成している。このように、モータに駆
動電流が流れた時に上記切り換え駆動部が上記制動力付
与部材を上記回転軸より離脱させて、同回転軸の回転を
許容し、駆動電流が切れると制動力付与部材を上記回転
軸に当接させて制動力を付与するので、特別な切り換え
制御手段を用いること無く、モータ停止時には確実に回
転軸及び負荷側の回転を阻止できる。ここでの切り換え
駆動部はソレノイドであっても良い。
【0008】更に好ましくは、請求項2記載のモータの
制動装置において、上記制動力付与部材の上記回転軸と
の当接面及び、又は上記回転軸側の上記制動力付与部材
との対向面には摩擦抵抗増大手段が施されるようにする
とよい。この場合、制動力付与部材の当接面及び、又は
上記回転軸側の対向面には摩擦抵抗増大手段が施され、
駆動電流が切れると制動力付与部材を回転軸に当接させ
て制動力を付与するので、モータ停止時に回転軸及び負
荷側の正逆回転を確実に防止出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1には本発明の適用されたモー
タの制動装置を装備するモータ1を示した。このモータ
1は図2に示すように、車両のドア2に設けられた窓ガ
ラス3を駆動するウインドウレギュレータ4に用いられ
ている。このウインドウレギュレータ4を取付けたドア
2は、図示しない車両に設けたドア開口を閉鎖するもの
で、ドアパネル部201とその上のドアサッシュ部20
2とで形成されている。このドアパネル部201及びド
アサッシュ202には上下に摺動自在な窓ガラス3が収
容され、その窓ガラス3と一体の取付片5には引き上げ
用及び引下げ用のワイヤ6,7がそれぞれ連結され、両
ワイヤ6,7の基端側がウインドウレギュレータ4の駆
動部I内のドラム8に連結されている。ここではドラム
8の駆動に応じて引き上げ用及び引下げ用のワイヤ6,
7が巻取り、巻取り解除され、窓ガラス3を全閉位置h
1、あるいは全開位置h2に切り換え保持している。
【0010】ウインドウレギュレータ4の駆動部Iは、
図1に示すように、ドアパネル部201に複数の図示し
ないボルトにより締付固定されるケーシング9と、ケー
シング9内に枢支される駆動軸10と、駆動軸10の一
端に装備されるウォーム12とウォームホイール13か
ら成る減速機構Aと、駆動軸10の他端に一体的に結合
されるドラム8と、減速機構Aを介し回転力を駆動軸1
0に加えるモータ1とを備える。
【0011】モータ1はケーシング9に一体結合される
筒状のケース14と、ケース14の内周壁側に固定され
る永久磁石l5と、ケース14に複数の軸受部材11
1,112,113を介し回転可能に支持され回転軸1
1を有したロータ16と、ロータ16の周囲に巻き付け
られる巻線l7と、ロータl6の近傍で回転軸11に取
り付けられるコミュテータl8と、回転阻止手段21と
を備える。ここで、コミュテータl8には巻線17が電
気的に接続されている。またコミュテータl8にはブラ
シl9が摺接しており、このブラシはケース14側のブ
ラシケース20により保持されると共に図示しないスプ
リングにより一定の押圧力を受けてコミュテータl8に
押圧される。ここでブラシl9は図3に示す駆動回路C
を介し電源B側に接続されている。
【0012】回転阻止手段21はケーシング9に支持さ
れ回転軸11に当接して制動力を付与する制動力付与部
材27と、同制動力付与部材27を切り換え駆動する切
り換え駆動部28とからなる。ここで切り換え駆動部2
8はケーシング9に支持されるソレノイド22と、その
内部の可動鉄芯23と、可動鉄芯23より延出するシャ
フト24とを有し、その先端に制動力付与部材27が取
付られる。なお、シャフト24には一端をケーシング9
に他端を上記制動力付与部材27に当接したばね25が
遊嵌され、これによって制動力付与部材27を回転軸1
1に向け押圧付勢している。
【0013】図1に示すように、制動力付与部材27は
シャフト24に連結される支持部aと、支持部aに一体
的に取り付けられ、回転軸11との当接面nを成す摩擦
部材bとを備える。摩擦部材bは摩擦抵抗増大手段を成
すものであり、その当接面nを回転軸11の外周面mに
摺接した際に同軸との間に十分な摩擦力を付与できるよ
うに山形断面を成すよう形成され、しかも高摩擦係数の
素材で形成される。ここでの摩擦部材bは、モータ停止
時はばね25で回転軸11の外周面mに押圧される停止
位置d1に、モータ回転時は回転軸11より離脱する退
却位置d2に切り換え作動できるよう構成される。
【0014】なお、制動力付与部材27の両側端にはケ
ーシング9の内壁に支持されたガイド部材26が対設さ
れる。このガイド部材26は制動力付与部材27の切り
換え方向、即ち回転軸11に対する接離方向と直交する
方向に同制動力付与部材27が振れを生じることを規制
するもので、板金材等の剛性素材で成形される。
【0015】図3に示すように、駆動回路Cは電源部B
及び切り換え操作部を成す開閉スイッチ32を備え、開
閉スイッチ32に並列的にモータ1及びソレノイド22
が接続される。尚、モータ1及びソレノイド22間に介
装されているダイオード29、29はモータ1の正逆転
いずれか一方の回転時、いずれか他方の回転回路に逆流
しないようにしたものである。なお、電源部Bより延び
る閉接点s1は正転用のモータ駆動電流をモータ1側に
出力し、開接点s2は逆転用のモータ駆動電流をモータ
1に出力できるように構成される。
【0016】このようなモータの制動装置を有したモー
タ1の作動を図1のウインドウレギュレータ4の作動と
共に説明する。ここで、開閉スイッチ32が図3に破線
で示すOFF位置にあると、モータ1及びソレノイドは
非通電状態で、窓ガラス3は移動せず、シャフト24及
び回転阻止手段21はばね25で回転軸側に押圧され、
回転軸は回転不可の状態に保持される。開閉スイッチ3
2が開位置s2に切換え操作されると、逆転用のモータ
駆動電流がモータ1及びソレノイド22に流れ、制動力
付与部材27が停止位置d1より退却位置d2に移動し
て回転軸11の回転を許容し、モータ1は回転作動し窓
ガラス3を全開位置方向h2(図2参照)側に移動でき
る。
【0017】逆に、開閉スイッチ32が閉位置s1に切
換え操作されると、正転用のモータ駆動電流がモータ1
及びソレノイド22に流れ、制動力付与部材27が停止
位置d1より退却位置d2に作動して回転軸11の回転
を許容し、モータ1は回転作動し窓ガラス3を全閉位置
方向h1(図2参照)側に移動配備できる。窓ガラス3
を全閉位置h1側に移動した後、操作者が開閉スイッチ
32を放すと、このスイッチは中立位置であるOFF位
置に自動復帰する。これによってモータ1及びソレノイ
ド22に対する電流供給は遮断され、窓ガラス3は全閉
位置h1に保持され、ばね25の弾性力で停止位置d1
に達している制動力付与部材27が回転軸11に圧接
し、その回転を阻止する。
【0018】このような状態において、乗員が車両を離
れている間に、第三者が車外より窓ガラス3の外面に手
を当て、摩擦力によって降下方向の押圧力を繰り返して
加え続けるとする。この場合、降下方向の押圧力はワイ
ヤ巻取りドラム8、減速機構Aを介し回転軸11に伝わ
るが、ここでは制動力付与部材27により回転軸11に
加える制動力F1が十分大きく設定されている。このた
め、回転軸11に加わる強制的な回転力F1は、制動力
付与部材27が回転軸11に加える制動力F0を上回る
ことが無く、結果として、窓ガラスを強制的に降下させ
ることは出来ず、盗難防止の機能が発揮されることとな
る。上述のところにおいて、回転阻止手段21はソレノ
イド22に駆動される制動力付与部材27が、回転軸1
1に対してその半径方向に接離作動するものとしたが、
これに代えて、図4に示すような揺動型の回転阻止手段
21aを用いたモータ1aを用いても良い。なお、この
モータ1aは回転阻止手段21a以外はモータ1と同様
構成を採り、ここでは重複説明を略す。
【0019】回転阻止手段21aは、ケーシング9にブ
ラケット30を介し支持される支点ピン31と、支点ピ
ン31に一端が枢支される制動力付与部材27aと、ケ
ーシング9に支持される切り換え駆動部28aとを有す
る。この切り換え駆動部28aはケーシング9に支持さ
れるソレノイド22aと、その内部の可動鉄芯23a
と、可動鉄芯23aより延出するシャフト24aとを有
し、その先端に制動力付与部材27aと、シャフト24
aに遊嵌されるばね25aとを有する。ここでばね25
aは一端をケーシング9に当接し、制動力付与部材27
aを回転軸11に向け押圧付勢している。図4に示すモ
ータ1aを用いた場合、図1のモータ1とほぼ同様の作
動がなされ、重複部分の説明を簡略化する。
【0020】ここで、開閉スイッチ32(図3参照)が
開位置s2に切換え操作されると、逆転用のモータ駆動
電流がモータ1aに流れ窓ガラス3を全開位置h2に移
動し、閉位置s1に切換え操作されると正転用のモータ
駆動電流がモータ1aに流れ窓ガラス3を全閉位置h2
に移動する。いずれの場合も同時にソレノイド22aが
オンし、制動力付与部材27aが停止位置d1(図4に
実線で示す位置)より退却位置d2に支点ピン31回り
に揺動し、回転軸11の回転を許容する。一方、開閉ス
イッチ32が中立位置であるOFF位置に自動復帰する
と、モータ1a及びソレノイド22aに対する電流供給
は遮断され、ばね25aの弾性力で停止位置d1に達し
ている制動力付与部材27が支点ピン31回りに揺動
し、回転軸11に圧接し、その回転を阻止する。
【0021】このような状態において、乗員が車両を離
れている間に、第三者が車外より窓ガラス3の外面に手
を当て、摩擦力によって降下方向の押圧力を繰り返して
加え続けるとする。この場合も制動力付与部材27aが
回転軸11に加える制動力F1は十分大きく設定される
ことより、回転軸11に加わる強制的な回転力F1は、
制動力付与部材27が回転軸11に加える制動力F0を
上回ること無く、結果として、窓ガラスを強制的に降下
させることは出来ず、盗難防止の機能が発揮されること
となる。しかも、この場合、特に制動力付与部材27a
のぶれを規制すべく、あえて図1に示したようなガイド
部材26を用いる必要が無く、構成を簡素化出来る。
【0022】図5には他の実施形態例としてのモータ1
bを示した。このモータ1bも回転阻止手段21b以外
はモータ1と同様構成を採り、ここでは重複説明を略
す。回転阻止手段21bは、図1に示したと同様のケー
シング9に支持される切り換え駆動部28bと制動力付
与部材27bとを有する。切り換え駆動部28bはケー
シング9に支持されるソレノイド22bと、その内部の
可動鉄芯23bと、可動鉄芯23bより延出し、回転軸
11とはオフセットされるシャフト24bとを有する。
しかも、シャフト24bの先端にはくさび状の制動力付
与部材27bと、シャフト24bに遊嵌されるばね25
bと、制動力付与部材27bのずれを規制するガイド板
33とを有する。ガイド板33は、回転軸11とはオフ
セットされる状態で移動する制動力付与部材27bのず
れを規制する。特に、ガイド板33は、摩擦抵抗増大手
段を成すくさび状の制動力付与部材27bがその当接面
nを回転軸11の外周面mに当接した際に受ける反力で
ずれることを規制する。
【0023】図5に示すモータ1bを用いた場合、図1
のモータ1とほぼ同様の作動がなされ、重複部分の説明
を簡略化する。ここでは図1のモータ1と同様に、開閉
スイッチ32(図3参照)が開位置s2に切換え操作さ
れると、逆転用のモータ駆動電流がモータ1bに流れ、
窓ガラス3を全開位置h2に移動し、閉位置s1に切換
え操作されると正転用のモータ駆動電流がモータ1bに
流れ窓ガラス3を全閉位置h2に移動する。いずれの場
合も同時にソレノイド22bがオンし、制動力付与部材
27bが停止位置d1(図5に2点鎖線で示す位置)よ
り退却位置d2(図6に実線で示す位置)に揺動し、回
転軸11の回転を許容する。一方、開閉スイッチ32が
中立位置であるOFF位置に自動復帰すると、モータ1
b及びソレノイド22bに対する電流供給は遮断され、
ばね25bの弾性力で停止位置d1に達している制動力
付与部材27bの当接面nが回転軸11の外周面mに当
接し、その回転を阻止する。この場合、制動力付与部材
27bの当接面nはガイド板33と回転軸11の外周面
mの間にくさび状に押し込まれ、特に、十分に大きな制
動力を発揮出来る。
【0024】図6には他の実施形態例としてのモータ1
cを示した。このモータ1cも回転阻止手段21c及び
回転軸11c以外はモータ1と同様構成を採り、ここで
は重複説明を略す。回転阻止手段21cは、図1に示し
たと同様のケーシング9に支持される切り換え駆動部2
8cと制動力付与部材27cとを有する。切り換え駆動
部28cはケーシング9に支持されるソレノイド22c
と、その内部の可動鉄芯23cと、可動鉄芯23cより
延出するシャフト24cとを有する。しかも、シャフト
24cの先端にはのこ歯部gを有する制動力付与部材2
7cと、シャフト24cに遊嵌されるばね25cと、制
動力付与部材27cのずれを規制する左右ガイド板29
とを有する。両ガイド板29は制動力付与部材27cの
切り換え方向、即ち回転軸11に対する接離方向と直交
する方向に同制動力付与部材27cが振れを生じること
を規制するもので、板金材等の剛性素材で成形される。
【0025】回転軸11cは平のこ歯部gを有する制動
力付与部材27cとの対向面に丸のこ歯部Gを形成さ
れ、この丸のこ歯部Gと平のこ歯部gとは相互に噛合い
可能に形成され、摩擦抵抗増大手段を構成する。図6に
示すモータ1cを用いた場合、図1のモータ1とほぼ同
様の作動がなされ、重複部分の説明を簡略化する。
【0026】ここでは図1のモータ1と同様に、開閉ス
イッチ32が開位置s2に切換え操作されると、逆転用
のモータ駆動電流がモータ1cに流れ、窓ガラス3を全
開位置h2に移動し、閉位置s1に切換え操作されると
正転用のモータ駆動電流がモータ1cに流れ窓ガラス3
を全閉位置h2に移動する。いずれの場合も同時にソレ
ノイド22aがオンし、制動力付与部材27cが停止位
置d1より退却位置d2(図6に実線で示す位置)に揺
動し、回転軸11cの回転を許容する。一方、開閉スイ
ッチ32が中立位置であるOFF位置に自動復帰する
と、モータ1c及びソレノイド22cに対する電流供給
は遮断され、ばね25cの弾性力で停止位置d1に達し
制動力付与部材27cの平のこ歯部gと回転軸11cの
丸のこ歯部Gとが相互に噛合い、回転軸11の回転を確
実に阻止する。この場合、制動力付与部材27cの平の
こ歯部gと回転軸11cの丸のこ歯部Gとが噛合い、十
分に大きな制動力を発揮出来る。
【0027】上述のところにおいて、各モータ1,1
a,1b,1cはワイヤ巻取りドラムタイプの電動のウ
インドウレギュレータ4にも用いられていたが、X型リ
ンクタイプの電動のウインドウレギュレータ4にも同様
に用いられ、同様の作用効果を得られる。更に、各モー
タは窓ガラス開閉用のウインドウレギュレータに用いた
が、各種のドア開閉用のアクチュエータの駆動源として
も用いることができ、この場合も、強制的な操作により
ドアが開放されることを防止出来る。上述のところにお
いて、ロータの回転軸11には減速機構Aを成すウォー
ム12が設けられていたが場合により減速機構の一部を
成す平歯車等を接続しても良い。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、モータの停止時に回転阻止手段が回転軸の回転を阻
止するので、たとえ、負荷側よりの強制的な回転力が回
転軸に加わっても、回転阻止手段がその回転軸の正逆回
転を確実に阻止でき、負荷側の強制的な正逆回転を阻止
出来る。例えば、ここでのモータがパワーウインドウ用
モータであっても良く、この場合、窓ガラスに強制的に
降下方向の操作力が加わっても、モータの回転軸が回転
阻止手段によりその回転変位を阻止されているので、窓
ガラスの降下方向の変位を阻止でき、窓の強制開放を阻
止でき、車両の防盗性を向上させることが出来る。
【0029】請求項2の発明によれば、モータに駆動電
流が流れた時に回転軸の回転を許容し、駆動電流が切れ
た時に回転軸に制動力を付与するので、特別な切り換え
制御手段を用いること無く、モータ停止時には確実に回
転軸及び負荷側の回転を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたモータの制動装置の拡大断
面図である。
【図2】図1のモータの制動装置を備えたウインドウレ
ギュレータを装備するドアの概略図である。
【図3】図1のモータの制動装置に接続される駆動回路
の説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態としてのモータの制動装
置の部分切欠断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態としてのモータの制動装
置の部分切欠断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態としてのモータの制動装
置の部分切欠断面図である。
【符号の説明】
1 モータ 3 ドアガラス 11 回転軸 12 ウォーム 16 ロータ l8 コミュテータ 21,21a,21b,21c回転阻止手段 27,27a,27b,27c制動力付与部材 28,28a,28b,28c切り換え駆動部 b 摩擦部材 n 当接面 m 外周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの制動装置において、 モータの停止時に同モータの回転軸に当接してその回転
    を阻止する回転阻止手段を設けたことを特徴とするモー
    タの制動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のモータの制動装置におい
    て、 上記回転阻止手段は、上記回転軸に当接して制動力を付
    与する制動力付与部材と、上記モータに駆動電流が流れ
    た時に上記制動力付与部材を上記回転軸より離脱させ上
    記駆動電流が切れた時に上記制動力付与部材を上記回転
    軸に当接する切り換え駆動部とを有したことを特徴とす
    るモータの制動装置。
JP04172498A 1998-02-24 1998-02-24 モータの制動装置 Expired - Fee Related JP3613965B2 (ja)

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