JP2000096914A - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

車両用ドア開閉装置

Info

Publication number
JP2000096914A
JP2000096914A JP10266492A JP26649298A JP2000096914A JP 2000096914 A JP2000096914 A JP 2000096914A JP 10266492 A JP10266492 A JP 10266492A JP 26649298 A JP26649298 A JP 26649298A JP 2000096914 A JP2000096914 A JP 2000096914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
closing device
motor
opening
door opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10266492A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Kobayashi
昌樹 小林
Toru Yoshida
徹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP10266492A priority Critical patent/JP2000096914A/ja
Publication of JP2000096914A publication Critical patent/JP2000096914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05DHINGES OR SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS
    • E05D3/00Hinges with pins
    • E05D3/06Hinges with pins with two or more pins
    • E05D3/14Hinges with pins with two or more pins with four parallel pins and two arms
    • E05D3/145Hinges with pins with two or more pins with four parallel pins and two arms specially adapted for vehicles
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/60Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators
    • E05F15/603Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors
    • E05F15/611Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings
    • E05F15/63Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings operated by swinging arms
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2201/00Constructional elements; Accessories therefor
    • E05Y2201/60Suspension or transmission members; Accessories therefor
    • E05Y2201/604Transmission members
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2201/00Constructional elements; Accessories therefor
    • E05Y2201/60Suspension or transmission members; Accessories therefor
    • E05Y2201/622Suspension or transmission members elements
    • E05Y2201/706Shafts
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2800/00Details, accessories and auxiliary operations not otherwise provided for
    • E05Y2800/34Form stability
    • E05Y2800/342Deformable
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/50Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles
    • E05Y2900/53Type of wing
    • E05Y2900/548Trunk lids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】リンク式ヒンジを採用したドアをアクチュエー
タで自動開閉することができる車両用ドア開閉装置を提
供する。 【解決手段】駆動部21内のモータはトランクドア3を
開閉すべく回転駆動される。第1,第2減速部22,2
4及び駆動伝達部23は、モータ25の回転運動をトラ
ンクドア3を支持するリンク式ヒンジ4の揺動運動に変
換して、トランクドア3を開閉させる。そして、コント
ローラは開閉スイッチからの開閉指令信号に基づいてモ
ータ25を制御し、トランクドア3を開閉させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアをアク
チュエータで自動開閉する機能を備えた車両用ドア開閉
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のドア、例えばトランクドアは、車
体に対してヒンジにて開閉可能に支持されているものが
ある。このようなヒンジには、特開平1−163386
号公報、実用新案登録第2526450号公報で開示さ
れているアーム式のものや、実開平5−54165号公
報で開示されているリンク式のものがある。
【0003】アーム式ヒンジは、上記公報の図に示され
ているように、略U字状のアームの一端がトランクルー
ム内のボディに回動可能に軸支され、アームの他端がト
ランクドアに固定される。
【0004】一方、リンク式ヒンジは、上記公報の図に
示されているように、トランクルームの開口部に固定さ
れるベースプレートに対して第1及び第2のリンクの一
端が所定の間隔をもって回動可能に軸支され、各リンク
の他端がトランクドアに固定される取付ブラケットに対
して所定の間隔をもって回動可能に軸支される。このよ
うなリンク式ヒンジは、トランクドアを閉めるとき、各
リンクがベースプレートと取付ブラケットとの間に形成
される狭いスペースにたたみ込まれてコンパクトになる
ように構成されている。
【0005】ところで、車両のトランクドアヒンジに
は、アーム式ヒンジを採用しているものが多い。これ
は、アーム式ヒンジの方が比較的簡単に構成できるた
め、低コスト、組立容易等によるものであると考えられ
る。しかしながら、アーム式ヒンジは、トランクドアを
閉めた状態において、そのアームがトランクルーム内に
大きく突出するため、車室(トランクルーム)内のスペ
ースが狭くなるという問題がある。
【0006】そこで、リンク式ヒンジは、上記したよう
にトランクドアを閉めるとき、各リンクがたたみ込まれ
てコンパクトになるように構成されているので、車室
(トランクルーム)内のスペースを狭くすることがな
い。そのため、該スペースを有効に利用する点では、リ
ンク式ヒンジを採用した方が有利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年では、
ドアの開閉やドアの施解錠において自動化が進められて
いる。その要求に答えるべく、アーム式ヒンジを採用し
たトランクドアでは、上記公報に示すようにアクチュエ
ータにより自動開閉する装置がある。
【0008】しかしながら、車室(トランクルーム)内
のスペースを有効に利用する点で有利なリンク式ヒンジ
を採用したトランクドアでは、アクチュエータにより自
動開閉する装置の具体的なものがなかった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、リンク式ヒンジを採
用したドアをアクチュエータで自動開閉することができ
る車両用ドア開閉装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、車両に対しその両側がリ
ンクにて開閉可能に連結されたドアを開閉する車両用ド
ア開閉装置であって、前記ドアを開閉すべく回転駆動さ
れるモータと、前記モータの回転運動を前記リンクの揺
動運動に変換して、前記ドアを開閉させる運動変換手段
と、前記ドアの開閉を指令する開閉指令手段と、前記開
閉指令手段からの開閉指令信号に基づいて前記モータを
制御し、前記ドアを開閉させる制御手段とを備えた。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ドア開閉装置において、前記モータは1つであ
って、前記運動変換手段には、前記モータの回転運動を
前記リンクの揺動運動に変換すべく、前記回転運動を回
動運動に変換する運動変換部と、前記運動変換部に前記
モータの回転運動を伝達する駆動伝達部とを備えた。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の車両用ドア開閉装置において、前記駆動伝達部には、
可撓性を有し、かつ、ねじれ剛性が高いケーブルを用
い、該ケーブルにて前記モータと前記運動変換部とを駆
動連結した。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の車両用ドア開閉装置において、前記運動変換部を、前
記ドア側のリンクの支軸を支点として回動するようにし
た。請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の車両用
ドア開閉装置において、前記運動変換部は、両側のリン
クに対してそれぞれ設けられ、前記モータは、ドアの車
幅方向の中央に配設される。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ドア開閉装置において、前記モータを、ドア側
に配設した。請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ドア開閉装置において、前記ドアの開閉位置を
検出するセンサを備え、前記制御手段は、そのセンサに
よるドアの開閉位置の検出に基づいて前記モータを制御
するようにした。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の車両用ドア開閉装置において、前記センサは回転セン
サであって、前記モータの出力軸に設けた。請求項9に
記載の発明は、請求項7に記載の車両用ドア開閉装置に
おいて、前記センサは回転センサであって、前記運動変
換部に設けた。
【0016】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載の車両用ドア開閉装置において、前記モータと運動変
換手段との間の駆動伝達経路中に設けられ、前記開閉指
令手段からの開閉指令信号に基づいて、互いの駆動力を
伝達又は遮断状態に切り替える電磁クラッチを備えた。
【0017】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の車両用ドア開閉装置において、前記電磁クラッチ
を、前記モータの出力軸に設けた。請求項12に記載の
発明は、請求項1に記載の車両用ドア開閉装置におい
て、前記ドアと車両との間の挟持の有無を検出する挟持
検出手段と、前記挟持検出手段にて挟持が検出される
と、その検出に基づいて前記モータを制御して、ドアを
所定の開度だけ開作動させる挟持制御手段とを備えた。
【0018】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の車両用ドア開閉装置において、前記挟持検出手段
は、ドアと車両との間の挟持の有無を検出可能な部位に
設けられた感圧センサである。
【0019】従って、請求項1に記載の発明によれば、
制御手段は開閉指令手段からの開閉指令信号に基づいて
モータを制御し、運動変換手段はモータの回転運動をリ
ンクの揺動運動に変換して、ドアを開閉させる。従っ
て、車室(トランクルーム)内のスペースを有効に利用
する点で有利なリンク式ヒンジを採用したドアをモータ
により自動開閉することができる。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、駆動伝達
部は1つの駆動源であるモータの回転運動を運動変換部
に伝達し、運動変換部はモータの回転運動をリンクの揺
動運動に変換すべく、その回転運動を回動運動に変換す
る。従って、リンク式ヒンジを採用したドアを、1つの
モータにより自動開閉することができる。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、駆動伝達
部には可撓性を有し、かつ、ねじれ剛性が高いケーブル
を用い、該ケーブルにてモータと運動変換部とが駆動連
結される。従って、駆動伝達部の取付自由度が向上する
ため、装置の組付けを容易に行うことができる。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、運動変換
部はドア側のリンクの支軸を支点として回動する。ドア
側のリンクは比較的その支軸を支点とした回動角度が大
きいので、リンクを回動させるためのトルクが小さくて
すむ。従って、モータ及び減速部を小型化することがで
き、装置の小型化を図ることができる。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、運動変換
部は両側のリンクに対してそれぞれ設けられ、モータは
ドアの車幅方向の中央に配設される。従って、モータの
駆動力を両側の運動変換部に均等に伝達することができ
る。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、モータを
ドア側に配設したので、モータの作動音(振動)が車両
室内へ直接伝達せず、モータを車両側に配設するよりも
モータの作動音(振動)が車両室内に伝達され難くな
る。従って、車両室内の静粛性低下を防ぐことができ
る。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、センサは
ドアの開閉位置を検出し、制御手段はそのセンサによる
ドアの開閉位置の検出に基づいてモータを制御する。従
って、ドアの開閉を確実に行うことができる。
【0026】請求項8に記載の発明によれば、ドアの開
閉位置を検出するセンサは回転センサであって、モータ
の出力軸に設けられる。従って、電気機器(モータ、回
転センサ)を一箇所にまとめることができるので、配線
の取り回しを簡単にすることができる。
【0027】請求項9に記載の発明によれば、ドアの開
閉位置を検出するセンサは回転センサであって、運動変
換部に設けられる。従って、センサはドアに近い運動変
換部で該ドアの開閉位置を検出するので、確実にドアの
開閉位置を検出することができる。
【0028】請求項10に記載の発明によれば、電磁ク
ラッチは、モータと運動変換手段との間の駆動伝達経路
中に設けられ、開閉指令手段からの開閉指令信号に基づ
いて、互いの駆動力を伝達又は遮断状態に切り替える。
従って、ドアの開閉をモータによる自動開閉又は手動開
閉のいずれかで行うことができる。
【0029】請求項11に記載の発明によれば、モータ
の出力軸に電磁クラッチを設けたので、トルクに応じた
小型のクラッチを用いることができる。請求項12に記
載の発明によれば、挟持検出手段はドアと車両との間の
挟持の有無を検出し、挟持制御手段は挟持検出手段にて
挟持が検出されると、その検出に基づいてモータを制御
して、ドアを所定の開度だけ開作動させる。従って、ド
アと車両との間での物等の挟み込みを防止することがで
きる。
【0030】請求項13に記載の発明によれば、挟持検
出手段はドアと車両との間の挟持の有無を検出可能な部
位に設けられた感圧センサで構成されるので、その構成
を簡単にすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図12に従って説明する。図1は、本実
施の形態の車両の模式図である。図1に示すように、車
両1の後部にはトランクルーム2が形成され、トランク
ルーム2の上部には略四角形状の開口部2aを有してい
る。トランクルーム2の開口部2aには、トランクルー
ム2を密閉するトランクドア3が備えられている。この
開口部2a両側の前端部にはそれぞれヒンジ4が設けら
れ、各ヒンジ4にてトランクドア3が車両1に開閉可能
に支持されている。
【0032】前記ヒンジ4は、具体的には図2〜図4に
示すように4リンク式ヒンジで構成されている。尚、図
2〜図4には、車両1の右側に設けられるヒンジ4のみ
が示されている。車両1の左側に設けられるヒンジ4
は、右側に設けられるヒンジ4と対称な形状であるため
図示しない。又、図3はトランクドア3が全閉状態のと
きのヒンジ4を示し、図4はトランクドア3が全開状態
のときのヒンジ4を示している。
【0033】前記ヒンジ4は、車両側固定プレート5、
短尺リンク6、長尺リンク7、ドア側固定プレート8、
及び4つの支軸9a〜9dを備えている。車両側固定プ
レート5は、トランクルーム2の開口部2a側壁に固定
ボルト10で固定される。車両側固定プレート5には、
2つの支軸9a,9bが所定の間隔をもって固定され
る。そして、各支軸9a,9bにて各リンク6,7の一
端が回動可能に支持される。
【0034】一方、ドア側固定プレート8は断面L字状
に形成され、該プレート8には固定部8aと側壁部8b
が形成されている。固定部8aは、トランクドア3の基
端側の裏面3aに固定ボルト11で固定される。側面部
8bには、2つの支軸9c,9dが所定の間隔をもって
固定される。そして、各支軸9c,9dにて各リンク
6,7の他端が回動可能に支持される。
【0035】又、前記車両側固定プレート5には、ダン
パステー12の一端が連結されている。ダンパステー1
2の他端はトランクドア3の裏面3aに設けられた図示
しない取付部に連結されている。このダンパステー12
は、トランクドア3の自重による開閉を防止している。
【0036】前記トランクドア3の裏面3aにはドア開
閉装置20が設けられている。このドア開閉装置20
は、駆動部21、第1減速部22、駆動伝達部23、及
び2つの第2減速部24を備えている。駆動部21は、
トランクドア3の基端側の裏面3aにおける車幅方向の
略中央に配設されている。
【0037】駆動部21及び第1減速部22は、図5〜
図7に示すようにモータ25と電磁クラッチ26を備え
ている。モータ25は、後述するコントローラ60の制
御に基づいて正逆回転及び停止制御がなされる。モータ
25の出力軸27には電磁クラッチ26が備えられ、該
電磁クラッチ26はコントローラ60にて制御される。
そして、電磁クラッチ26は、励磁されると前記モータ
25の回転駆動を出力軸27に伝達し、非励磁状態にな
ると前記モータ25の回転駆動を出力軸27に伝達しな
いように構成されている。つまり、電磁クラッチ26が
非励磁状態では、モータ25の出力軸27はフリーな状
態になる。そして、モータ25の出力軸27の回転は第
1減速部22に伝達される。
【0038】第1減速部22は、ウォームシャフト2
8、ウォームホイール29及び2つの平歯車30,31
を備え、モータ25と一体に組み付けられるケース32
内に配設されている。ウォームシャフト28は、前記モ
ータ25の出力軸27と同軸上にのびるように配設さ
れ、その基端部が前記出力軸27と一体回転可能に連結
されている。このウォームシャフト28は、該シャフト
28基端とモータ25の出力軸27先端との間と、該シ
ャフト28先端とケース32との間にそれぞれスラスト
受けボール33が介在されている。
【0039】又、前記ウォームシャフト28の基端部に
は多極着磁されたマグネット34が該シャフト28と一
体回転可能に固定され、前記ケース32にはマグネット
34の近傍位置に磁気検出素子よりなる回転センサ35
が一体に組み付けられている。この回転センサ35はウ
ォームシャフト28の回転に応じたパルス信号を生成す
る。
【0040】そして、前記ウォームシャフト28の回転
は、ウォームホイール29、該ホイール29と一体回転
する平歯車30、該平歯車30と噛合される平歯車31
の順に伝達され、それらウォームシャフト28、ウォー
ムホイール29、平歯車30,31の歯数に従って減速
される。最終段の平歯車31には、第1減速部22の出
力軸36が軸着されている。この出力軸36の両端に
は、それぞれ嵌合孔36aが形成されている。そして、
第1減速部22の出力軸36の回転は駆動伝達部23に
伝達される。
【0041】ここで、前記ウォームシャフト28は4条
のウォームで形成されている。即ち、ウォームシャフト
28の進み角が摩擦角より大きくなるように形成されて
いる。従って、第1減速部22の出力軸36を回転した
場合、その出力軸36の回転によりモータ25の出力軸
27が容易に回転する。即ち、第1減速部22の出力軸
36からモータ25の出力軸27への負荷が比較的小さ
くなるようになっている。
【0042】駆動伝達部23は、前記第1減速部22の
出力軸36の回転運動を2つの第2減速部24に伝達す
る2本の回転ケーブル37で構成されている。この回転
ケーブル37は、鉄製ワイヤよりなり、可撓性を有し、
かつ、ねじれ剛性が高い。各回転ケーブル37の両端に
は、2面取り処理がなされた嵌合部37aがそれぞれ形
成されている。回転ケーブル37の一端側の嵌合部37
aは前記出力軸36の嵌合孔36aに嵌挿され、回転ケ
ーブル37が前記出力軸36と一体回転可能に連結され
る。尚、各回転ケーブル37は被覆されている。そし
て、各回転ケーブル37は、図1及び図2に示すように
トランクドア3両側のヒンジ4近傍にそれぞれ配設され
る第2減速部24に対してそれぞれのびている。
【0043】各第2減速部24は、図8〜図10に示す
ように4つの平歯車38〜41を備え、ヒンジ4近傍に
組み付けられるケース42内に配設されている。平歯車
38には回転ケーブル37の他端側の嵌合部37aが嵌
挿する嵌合孔38aが形成され、平歯車38は回転ケー
ブル37と一体回転可能に連結されている。平歯車38
の回転は、該平歯車38と噛合される平歯車39、該平
歯車39と一体回転する平歯車40、該平歯車40と噛
合される平歯車41の順に伝達され、それら平歯車38
〜41の歯数に従って減速される。最終段の平歯車41
には、第2減速部24の出力軸43が軸着されている。
この出力軸43は、前記ドア側固定プレート8と短尺リ
ンク6とを連結する支軸9cと同軸上になるように第2
減速部24が配置されている。又、この出力軸43の一
端にはカップリング44が固定されている。このカップ
リング44は、前記短尺リンク6を支軸9cの同軸線上
からオフセットした位置で挟持する2つの係合凸部44
aが形成されている。そして、カップリング44の回転
(回動)運動は、支軸9cを支点とした短尺リンク6の
揺動運動に変換される。
【0044】このようなドア開閉装置20では、電磁ク
ラッチ26が励磁状態、即ちモータ25の回転運動が出
力軸27に伝達可能な状態においてそのモータ25が正
転すると、その回転が第1減速部22、各駆動伝達部2
3(回転ケーブル37)を介して第2減速部24にそれ
ぞれ伝達され、各カップリング44が図10に示すよう
にA1矢印方向に回動する。すると、そのカップリング
44のA1矢印方向の回動運動が、支軸9aを支点とし
た短尺リンク6のB1矢印方向の揺動運動に変換され、
前記トランクドア3が開作動される。一方、モータ25
が逆転すると、各カップリング44がA2矢印方向に回
動する。すると、そのカップリング44のA2矢印方向
の回動運動が、支軸9aを支点とした短尺リンク6のB
2矢印方向の揺動運動に変換され、前記トランクドア3
が閉作動される。
【0045】又、電磁クラッチ26が非励磁状態、即ち
モータ25の出力軸27がフリーな状態になると、トラ
ンクドア3の手動による開閉が可能になる。即ち、トラ
ンクドア3の開閉に基づいて各短尺リンク6が支軸9a
を支点として揺動し、その揺動運動が各カップリング4
4の回動運動に変換される。そして、そのカップリング
44の回動運動が、第2減速部24、駆動伝達部23
(回転ケーブル37)、第1減速部22を介してモータ
25の出力軸27をフリーに回転させる。このとき、上
記したように、第1減速部22のウォームシャフト28
の進み角が摩擦角より大きくなるように形成されている
ため、第1減速部22の出力軸36からモータ25の出
力軸27への負荷が比較的小さく、トランクドア3の開
閉に要する力が小さくてすむ。
【0046】又、本実施の形態では、カップリング44
の回動中心が支軸9cの同軸線上となるように構成され
ている。図3及び図4に示すように、各支軸9a〜9d
をそれぞれ支点としたリンク6,7の回動角度のうち
で、支軸9cを支点としたリンク6の回動角度が最も大
きくなる。従って、本実施の形態では、カップリング4
4を回動させるためのトルクが最も小さくてすむ。尚、
支軸9dを支点としたリンク7の回動角度も比較的大き
いので、カップリング44の回動中心が支軸9dの同軸
線上となるように構成してもよい。この場合、上記と同
様にカップリング44を回動させるためのトルクが比較
的小さくてすむ。
【0047】更に、モータ25及び手動によるトランク
ドア3の開閉によって第1減速部22のウォームシャフ
ト28が回転され、該シャフト28の回転に基づいて回
転センサ35が該シャフト28の回転数を検出し、その
検出に基づいてトランクドア3の開閉位置を検出してい
る。
【0048】図1に示すように、前記トランクドア3の
先端部における車幅方向の略中央には、ドアクローザア
ンドオープナ装置50が設けられている。又、トランク
ドア3が全閉位置のときにドアクローザアンドオープナ
装置50と係合するストライカ51がトランクルーム2
内に設けられている。このドアクローザアンドオープナ
装置50は、トランクドア3がハーフラッチ位置でスト
ライカ51と係合状態(ハーフラッチ状態)にあると
き、後述するクローザアクチュエータ52にてストライ
カ51を強制的に引き込み、トランクドア3をフルラッ
チ位置(フルラッチ状態)まで引き込む引き込み動作
(施錠動作)と、トランクドア3がフルラッチ状態にあ
るとき、該装置50とストライカ51との係合状態を解
除して該ドア3を最小開位置(ストライカ51との係合
が解かれた直後の位置)に配置する解錠動作とを行うよ
うに構成されている。
【0049】尚、車両1には、ドアクローザアンドオー
プナ装置50を作動させる図示しないトランクドアオー
プナーが設けられている。ドアクローザアンドオープナ
装置50は、トランクドアオープナーの操作に基づい
て、該装置50とストライカ51との係合状態を解除し
て、フルラッチ状態にあるトランクドア3を最小開位置
に配置する解錠動作を行うように構成されている。
【0050】前記ドアクローザアンドオープナ装置50
には、後述するハーフラッチ検出スイッチ53及びフル
ラッチ検出スイッチ54が備えられている。ハーフラッ
チ検出スイッチ53はトランクドア3がハーフラッチ位
置になるとハーフラッチ検出信号を生成し、フルラッチ
検出スイッチ54はトランクドア3がフルラッチ位置に
なるとフルラッチ検出信号を生成する。
【0051】又、前記トランクドア3におけるトランク
ルーム2の開口部2aとの当接面には、所定値以上の圧
力を検出する感圧センサ55が設けられている。感圧セ
ンサ55は、トランクドア3と車両1との間に物等が挟
持されると、該センサ55に加わる圧力が所定値以上に
上昇してその挟持を検出し、挟持検出信号を生成する。
【0052】次に、図11は、ドア開閉装置20及びド
アクローザアンドオープナ装置50の電気的構成を示
す。前記ドア開閉装置20及びドアクローザアンドオー
プナ装置50は、車両1に搭載されるコントローラ60
に接続される。
【0053】コントローラ60には、トランクドア3を
開閉するために開閉操作される開閉スイッチ61から開
閉指令信号が入力される。コントローラ60には、トラ
ンクドア3がハーフラッチ位置に配置されるとハーフラ
ッチ検出スイッチ53からハーフラッチ検出信号が入力
され、トランクドア3がフルラッチ位置に配置されると
フルラッチ検出スイッチ54からフルラッチ検出信号が
入力される。
【0054】コントローラ60には、回転センサ35か
らウォームシャフト28の回転に応じたパルス信号が入
力される。コントローラ60は、このパルス信号に基づ
いてウォームシャフト28の回転数を検出し、その回転
数に基づいてトランクドア3の開閉位置を検出する。
【0055】そして、コントローラ60は、開閉指令信
号、ハーフラッチ及びフルラッチ検出信号、パルス信号
に基づいて、バッテリ62から供給される駆動電源に基
づき図12に示すようにドア開閉装置20及びドアクロ
ーザアンドオープナ装置50を制御する。
【0056】詳述すると、コントローラ60は、開閉ス
イッチ61から開指令信号が入力されると、図12
(a)に示すようにドアクローザアンドオープナ装置5
0を作動し、トランクドア3を全閉位置(フルラッチ位
置)からハーフラッチ位置を経た最小開位置に配置させ
る。このとき、コントローラ60は、前記開指令信号に
基づいてドア開閉装置20の電磁クラッチ26を通電状
態とする。トランクドア3が最小開位置に配置される
と、コントローラ60は、ドアクローザアンドオープナ
装置50を非作動状態に切り替えるとともに、ドア開閉
装置20のモータ25を作動し、トランクドア3を最小
開位置から全開位置まで開作動させる。そして、トラン
クドア3が全開位置に配置されると、コントローラ60
はドア開閉装置20のモータ25の作動を停止するとと
もに、電磁クラッチ26を非励磁状態に切り替える。
【0057】一方、コントローラ60は、開閉スイッチ
61から閉指令信号が入力されると、図12(b)に示
すようにドア開閉装置20の電磁クラッチ26を励磁状
態に切り替えるとともにモータ25を作動し、トランク
ドア3を全開位置からハーフラッチ位置まで閉作動させ
る。トランクドア3がハーフラッチ位置に配置される
と、コントローラ60は、ドア開閉装置20を非作動状
態に切り替えるとともに、ドアクローザアンドオープナ
装置50を作動し、トランクドア3をハーフラッチ位置
から全閉位置(フルラッチ位置)に配置させる。そし
て、トランクドア3が全閉位置に配置されると、コント
ローラ60はドアクローザアンドオープナ装置50の作
動を停止する。
【0058】又、コントローラ60には、トランクドア
3と車両1との間に物等が挟持されたとき、感圧センサ
55から挟持検出信号が入力される。そのため、トラン
クドア3がドア開閉装置20にて閉作動しているとき、
コントローラ60に挟持検出信号が入力されると、該コ
ントローラ60は、この挟持検出信号に基づいてドア開
閉装置20を制御し、該ドア3を所定の開度だけ開作動
させる。つまり、コントローラ60は、トランクドア3
と車両1との間に挟持された物等が解放可能となるよう
にドア開閉装置20を制御する。
【0059】次に、上記のように構成されたドア開閉装
置20及びドアクローザアンドオープナ装置50の作用
を説明する。 [自動開閉作動]初期状態として、トランクドア3は全
閉状態(フルラッチ状態)にある。又、ドア開閉装置2
0の電磁クラッチ26は非励磁状態となっている。
【0060】この状態で、開閉スイッチ61が開操作さ
れ、該スイッチ61から開指令信号がコントローラ60
に入力されると、該コントローラ60はドアクローザア
ンドオープナ装置50を作動し、トランクドア3を全閉
位置(フルラッチ位置)からハーフラッチ位置を経た最
小開位置に配置させる。その後、コントローラ60は、
ドア開閉装置20の電磁クラッチ26を通電状態に切り
替える。
【0061】次に、コントローラ60は、ドアクローザ
アンドオープナ装置50を非作動状態に切り替えるとと
もに、ドア開閉装置20のモータ25を作動し、トラン
クドア3を最小開位置から全開位置まで開作動させる。
そして、トランクドア3が全開位置に配置されると、コ
ントローラ60はドア開閉装置20のモータ25の作動
を停止するとともに、電磁クラッチ26を非励磁状態に
切り替える。
【0062】一方、全開状態のトランクドア3を閉作動
すべく開閉スイッチ61が閉操作され、該スイッチ61
から閉指令信号がコントローラ60に入力されると、該
コントローラ60はドア開閉装置20の電磁クラッチ2
6を励磁状態に切り替えるとともにモータ25を作動
し、トランクドア3を全開位置からハーフラッチ位置ま
で閉作動させる。
【0063】次に、コントローラ60は、ドア開閉装置
20を非作動状態に切り替えるとともに、ドアクローザ
アンドオープナ装置50を作動し、トランクドア3をハ
ーフラッチ位置から全閉位置(フルラッチ位置)に配置
させる。そして、トランクドア3が全閉位置に配置され
ると、コントローラ60はドアクローザアンドオープナ
装置50の作動を停止する。
【0064】このように開閉スイッチ61の操作に基づ
いて、ドア開閉装置20とドアクローザアンドオープナ
装置50とが共同して、トランクドア3が自動で開閉さ
れる。
【0065】又、トランクドア3の閉作動中にトランク
ドア3と車両1との間に物等が挟持されると、感圧セン
サ55から挟持検出信号がコントローラ60に入力され
る。コントローラ60は、この挟持検出信号に基づいて
ドア開閉装置20を制御、即ちモータ25の回転方向を
反転して、該ドア3を所定の開度だけ開作動させる。こ
のようにして、トランクドア3と車両1との間に挟持さ
れた物等が解放可能になる。
【0066】更に、後述するように手動でトランクドア
3を開閉して、該ドア3の開閉位置が全開位置と全閉位
置以外の途中の位置に配置されている場合に、前記開閉
スイッチ61が開操作又は閉操作されると、その操作に
基づく開閉指令信号がコントローラ60に入力される。
コントローラ60は、開閉指令信号に基づいてドア開閉
装置20の励磁クラッチ26を励磁状態に切り替え、図
12に示す制御マップに従ってドア開閉装置20及びド
アクローザアンドオープナ装置50を作動させ、上記と
同様なトランクドア3の開閉作動を行う。
【0067】[手動開閉作動]初期状態として、トラン
クドア3は全閉状態(フルラッチ状態)にある。又、ド
ア開閉装置20の電磁クラッチ26は非励磁状態となっ
ている。そのため、モータ25の出力軸27がフリーな
状態になっている。
【0068】この状態で、トランクオープナーが操作さ
れると、ドアクローザアンドオープナ装置50とストラ
イカ51との係合状態が解除され、全閉状態(フルラッ
チ状態)にあるトランクドア3が最小開位置に配置され
る。トランクドア3が最小開位置に配置されると、モー
タ25の出力軸27がフリーな状態になっているため、
トランクドア3を手動で開閉することができる。
【0069】上記したように、本実施の形態では、以下
に示す作用効果を得ることができる。 (1)本実施の形態では、駆動部21のモータ25の回
転運動が、第1減速部22、駆動伝達部23、第2減速
部24を介してヒンジ4を構成する短尺リンク6の揺動
運動に変換され、トランクドア3が自動で開閉される。
このモータ25は、コントローラ60にて制御される。
従って、車室(トランクルーム2)内のスペースを有効
に利用する点で有利なリンク式ヒンジ4を採用したトラ
ンクドア3をモータ25により自動開閉することができ
る。
【0070】(2)しかも、モータ25は1つであっ
て、そのモータ25の回転運動を各駆動伝達部23がト
ランクドア3の両側に設けた第2減速部24にそれぞれ
伝達するようにした。従って、駆動源を1つとしたの
で、ドア開閉装置20を比較的簡単に構成することがで
きる。
【0071】(3)駆動伝達部23には、可撓性を有
し、かつ、ねじれ剛性が高い回転ケーブル37を用いた
ので、駆動伝達部23の取付自由度が向上し、ドア開閉
装置20の組付けを容易に行うことができる。
【0072】(4)本実施の形態では、カップリング4
4の回動中心が支軸9cの同軸線上となるように構成し
た。図3及び図4に示すように、各支軸9a〜9dをそ
れぞれ支点としたリンク6,7の回動角度のうちで、支
軸9cを支点としたリンク6の回動角度が最も大きくな
る。そのため、本実施の形態では、カップリング44を
回動させるためのトルクが最も小さくてすむ。従って、
モータ25及び各減速部22,24を小型化することが
でき、ドア開閉装置20の小型化を図ることができる。
【0073】(5)本実施の形態では、第2減速部24
を両側のヒンジ4に対してそれぞれ設け、駆動部21
(モータ25)をトランクドア3の車幅方向の中央に配
設した。従って、モータ25の駆動力を両側の第2減速
部24に均等に伝達することができる。
【0074】(6)本実施の形態では、駆動部21等を
トランクドア3側に配設したので、駆動部21の作動音
(振動)が車両1の室内へ直接伝達せず、駆動部21を
車両1側に配設するよりもその作動音(振動)が車両1
の室内に伝達され難くなる。従って、車両1の室内の静
粛性低下を防ぐことができる。
【0075】(7)本実施の形態では、モータ25と、
ウォームシャフト28の回転を検出し、トランクドア3
の開閉位置を検出する回転センサ35とをケース32に
一体に組み付けた。従って、電気機器(モータ25、回
転センサ35)を一箇所にまとめることができるので、
配線の取り回しを簡単にすることができる。
【0076】(8)本実施の形態では、モータ25の出
力軸27に電磁クラッチ26を設けた。この電磁クラッ
チ26は、非励磁状態になると、モータ25の出力軸2
7をフリーな状態にする。この状態では、トランクドア
3は手動で開閉可能である。従って、トランクドア3の
開閉をモータ25による自動開閉又は手動開閉のいずれ
かで行うことができ、使い勝手を向上することができ
る。
【0077】(9)又、第1及び第2減速部22,24
がヒンジ4を作動させるためのトルクを稼いでいる。そ
のため、ヒンジ4側に近づくほどトルクが大きくなり、
回転の接続・遮断を行うクラッチには大型のクラッチが
必要となる。しかしながら、本実施の形態では、モータ
25の出力軸27に電磁クラッチ26を設けたので、ト
ルクに応じた小型の電磁クラッチ26を用いることがで
きる。更に、第1減速部22より後段(ヒンジ4側)に
クラッチを設けると2つのクラッチが必要となるが、本
実施の形態では1つの電磁クラッチ26で構成すること
ができる。
【0078】(10)本実施の形態では、トランクドア
3と車両1との間の挟み込みを検出可能な位置に感圧セ
ンサ55を設け、コントローラ20は感圧センサ55か
らの挟持検出信号に基づいてドア開閉装置20を制御
し、トランクドア3を所定の開度だけ開作動させる。従
って、トランクドア3と車両1との間での物等の挟み込
みを防止することができる。
【0079】(11)しかも、挟持有無の検出を感圧セ
ンサ55で行うようにしたので、その構成を簡単にする
ことができる。尚、本発明の実施の形態は以下のように
変更してもよい。
【0080】○上記実施の形態では、回転センサ35を
ウォームシャフト28の回転を検出すべくモータ25と
一体に設けたが、トランクドア3の開閉位置が検出でき
れば、センサ35の取付位置、センサの種類はこれに限
定されるものではない。例えば、前記回転センサ35を
第2減速部24に設け、平歯車38〜41の回転を検出
して、トランクドア3の開閉位置を検出するようにして
もよい。この場合、トランクドア3と回転センサ35と
の間に回転ケーブル37が介在しないため、回転ケーブ
ル35のねじれが作用しなくなり、トランクドア3の開
閉位置をより正確に検出することができる。
【0081】○上記実施の形態では、モータ25の出力
軸27に電磁クラッチ26を設けたが、モータ25とヒ
ンジ4を駆動するカップリング44との間の駆動伝達経
路上であれば、どこに設けてもよい。又、トランクドア
3の手動開閉をする必要がなければ、電磁クラッチ26
を省略してもよい。
【0082】○上記実施の形態では、カップリング44
の回動中心を支軸9cの同軸線上となるように構成した
が、カップリング44の回動中心がそれ以外の支軸9
a,9b,9dの同軸線上となるように構成してもよ
い。
【0083】○上記実施の形態では、駆動伝達部23
に、可撓性を有し、かつ、ねじれ剛性が高い回転ケーブ
ル37を用いたが、この回転ケーブル37に代えてシャ
フトを用いてもよい。
【0084】○上記実施の形態では、モータ25をトラ
ンクドア3の車幅方向の中央に配設したが、中央でなく
てもよい。又、車両1側に配設してもよい。又、モータ
25の個数は1つだけでなくてもよく、例えば、駆動伝
達部23を省略し、第2減速部24近傍にそれぞれモー
タを設けてもよい。
【0085】○上記実施の形態では、トランクドア3に
よる挟持の有無を感圧センサ55にて検出するようにし
たが、その他のセンサや、モータの負荷電流等を検出し
て挟持有無を検出するようにしてもよい。
【0086】○上記実施の形態では、コントローラ60
はトランクドア3の開閉速度を特に制御しなかったが、
例えば、回転センサ35によるトランクドア3の開閉位
置に応じてドア開閉速度を適宜制御するようにしてもよ
い。 ○上記実施の形態では、ドア開閉装置20はトランクド
ア3を閉作動させるとき、該ドア3をハーフラッチ位置
まで閉作動させるようにしたが、図1に示すようにハー
フラッチ位置の手前位置Xまで閉作動させるようにして
もよい。この場合、トランクドア3が手前位置Xまで閉
作動したのち、手動で該ドア3を閉める必要がある。こ
のようにすれば、ドア開閉装置20によりトランクドア
3が閉作動しているとき該ドア3と車両1との間での物
等の挟み込むことがないため、感圧センサ55及びコン
トローラ60の挟持制御手段を省略することができる。
従って、コストを低減することができる。
【0087】○上記実施の形態では、ドア開閉装置20
はトランクドア3を開閉するものであったが、ヒンジ4
にて前記トランクドア3と同様に支持されていれば、車
両のその他のドア、例えばボンネットドア、サイドド
ア、バックドア等に前記ドア開閉装置20を適用しても
よい。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
リンク式ヒンジを採用したドアをアクチュエータで自動
開閉することができる車両用ドア開閉装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の車両を示す斜視図。
【図2】 ヒンジ部を示す拡大斜視図。
【図3】 トランクドアの全閉状態におけるヒンジの状
態を示す平面図。
【図4】 トランクドアの全開状態におけるヒンジの状
態を示す平面図。
【図5】 駆動部及び第1減速部を示す断面図。
【図6】 駆動部及び第1減速部を示す断面図。
【図7】 駆動部及び第1減速部を示す分解斜視図。
【図8】 第2減速部を示す断面図。
【図9】 第2減速部を示す分解斜視図。
【図10】 カップリングとリンクの関係を説明するた
めの図。
【図11】 ドア開閉装置及びドアクローザアンドオー
プナ装置の電気的構成を示すブロック図。
【図12】 コントローラの制御マップを説明するため
の図。
【符号の説明】
1…車両、3…トランクドア、4…リンク式ヒンジ、9
c,9d…支軸、22…運動変換手段を構成する第1減
速部、23…運動変換手段を構成する駆動伝達部、24
…運動変換手段を構成する運動変換部としての第2減速
部、25…モータ、26…電磁クラッチ、27…出力
軸、35…センサとしての回転センサ、37…ケーブル
としての回転ケーブル、55…挟持検出手段としての感
圧センサ、60…制御手段及び挟持制御手段としてのコ
ントローラ、61…開閉指令手段としての開閉スイッ
チ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 徹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA06 DB06 EA01 EA03 EB01 EC01 GA02 GB18 GC06 GD03 HA01 KA02 KA06 KA12 KA15 KA16 3D004 AA13 BA03 CA14 CA17 CA34

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(1)に対しその両側がリンク
    (4)にて開閉可能に連結されたドア(3)を開閉する
    車両用ドア開閉装置であって、 前記ドア(3)を開閉すべく回転駆動されるモータ(2
    5)と、 前記モータ(25)の回転運動を前記リンク(4)の揺
    動運動に変換して、前記ドア(3)を開閉させる運動変
    換手段(22〜24)と、 前記ドア(3)の開閉を指令する開閉指令手段(61)
    と、 前記開閉指令手段(61)からの開閉指令信号に基づい
    て前記モータ(25)を制御し、前記ドア(3)を開閉
    させる制御手段(60)とを備えたことを特徴とする車
    両用ドア開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置に
    おいて、 前記モータ(25)は1つであって、 前記運動変換手段(22〜24)には、 前記モータ(25)の回転運動を前記リンク(4)の揺
    動運動に変換すべく、前記回転運動を回動運動に変換す
    る運動変換部(24)と、 前記運動変換部(24)に前記モータ(25)の回転運
    動を伝達する駆動伝達部(23)とを備えたことを特徴
    とする車両用ドア開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用ドア開閉装置に
    おいて、 前記駆動伝達部(23)には、可撓性を有し、かつ、ね
    じれ剛性が高いケーブル(37)を用い、該ケーブル
    (37)にて前記モータ(25)と前記運動変換部(2
    4)とを駆動連結したことを特徴とする車両用ドア開閉
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の車両用ドア開閉装置に
    おいて、 前記運動変換部(24)を、前記ドア(3)側のリンク
    (4)の支軸(9c,9d)を支点として回動するよう
    にしたことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の車両用ドア開閉装置に
    おいて、 前記運動変換部(24)は、両側のリンク(4)に対し
    てそれぞれ設けられ、前記モータ(25)は、ドア
    (3)の車幅方向の中央に配設されることを特徴とする
    車両用ドア開閉装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置に
    おいて、 前記モータ(25)を、ドア(3)側に配設したことを
    特徴とする車両用ドア開閉装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置に
    おいて、 前記ドア(3)の開閉位置を検出するセンサ(35)を
    備え、 前記制御手段(60)は、そのセンサ(35)によるド
    ア(3)の開閉位置の検出に基づいて前記モータ(2
    5)を制御するようにしたことを特徴とする車両用ドア
    開閉装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の車両用ドア開閉装置に
    おいて、 前記センサ(35)は回転センサであって、前記モータ
    (25)の出力軸(27)に設けたことを特徴とする車
    両用ドア開閉装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の車両用ドア開閉装置に
    おいて、 前記センサ(35)は回転センサであって、前記運動変
    換部(24)に設けたことを特徴とする車両用ドア開閉
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置
    において、 前記モータ(25)と運動変換手段(24)との間の駆
    動伝達経路中に設けられ、前記開閉指令手段(61)か
    らの開閉指令信号に基づいて、互いの駆動力を伝達又は
    遮断状態に切り替える電磁クラッチ(26)を備えたこ
    とを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の車両用ドア開閉装
    置において、 前記電磁クラッチ(26)を、前記モータ(25)の出
    力軸(27)に設けたことを特徴とする車両用ドア開閉
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置
    において、 前記ドア(3)と車両(1)との間の挟持の有無を検出
    する挟持検出手段(55)と、 前記挟持検出手段(55)にて挟持が検出されると、そ
    の検出に基づいて前記モータ(25)を制御して、ドア
    (3)を所定の開度だけ開作動させる挟持制御手段(6
    0)とを備えたことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の車両用ドア開閉装
    置において、 前記挟持検出手段(55)は、ドア(3)と車両(1)
    との間の挟持の有無を検出可能な部位に設けられた感圧
    センサであることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
JP10266492A 1998-09-21 1998-09-21 車両用ドア開閉装置 Pending JP2000096914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10266492A JP2000096914A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 車両用ドア開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10266492A JP2000096914A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 車両用ドア開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000096914A true JP2000096914A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17431688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10266492A Pending JP2000096914A (ja) 1998-09-21 1998-09-21 車両用ドア開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000096914A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003531977A (ja) * 2000-04-20 2003-10-28 エドシャ・アクチェンゲゼルシャフト 駆動可能フラップヒンジ
KR20030096800A (ko) * 2002-06-17 2003-12-31 기아자동차주식회사 차량의 보닛 자동 개폐 장치
EP1475503A2 (de) * 2003-05-05 2004-11-10 Stabilus GmbH Klappenantrieb für eine Klappe
WO2006058519A1 (de) * 2004-12-01 2006-06-08 Webasto Ag Klappenanordnung
JP2007217975A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 開閉体のパワー開閉装置
CN109519073A (zh) * 2018-08-24 2019-03-26 韩圳(深圳)科技有限公司 汽车尾门自动开关方法和汽车尾门自动开闭机构
KR20220064757A (ko) * 2020-11-12 2022-05-19 주식회사 모베이스전자 전기자동차의 충전도어 장치

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003531977A (ja) * 2000-04-20 2003-10-28 エドシャ・アクチェンゲゼルシャフト 駆動可能フラップヒンジ
KR20030096800A (ko) * 2002-06-17 2003-12-31 기아자동차주식회사 차량의 보닛 자동 개폐 장치
EP1475503A2 (de) * 2003-05-05 2004-11-10 Stabilus GmbH Klappenantrieb für eine Klappe
EP1475503A3 (de) * 2003-05-05 2009-10-28 Stabilus GmbH Klappenantrieb für eine Klappe
WO2006058519A1 (de) * 2004-12-01 2006-06-08 Webasto Ag Klappenanordnung
JP2007217975A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 開閉体のパワー開閉装置
CN109519073A (zh) * 2018-08-24 2019-03-26 韩圳(深圳)科技有限公司 汽车尾门自动开关方法和汽车尾门自动开闭机构
KR20220064757A (ko) * 2020-11-12 2022-05-19 주식회사 모베이스전자 전기자동차의 충전도어 장치
KR102536955B1 (ko) * 2020-11-12 2023-05-26 주식회사 모베이스전자 전기자동차의 충전도어 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108397075B (zh) 具有旋转传动螺母的动力侧门致动器
US9353566B2 (en) Power door actuation system
US10378263B2 (en) Power swing door actuator with articulating linkage mechanism
US7003915B2 (en) Power device for vehicle sliding door
KR102044082B1 (ko) 파워 드라이브 모듈이 구비된 차량 도어 시스템
JP3754285B2 (ja) ドアの自動開閉装置
US20050082870A1 (en) Door-opening/closing apparatus
US20060107598A1 (en) Sliding-door opening control apparatus
CA2411325C (en) Lost motion mechanism for power liftgate closure system
JP2012012927A (ja) 車両用ドアの開放規制装置
US7845706B2 (en) Electric actuator of automotive pivotal door
US7083217B2 (en) Opening and closing apparatus for a lid of a vehicle
WO2010053062A1 (ja) 扉状部材の自動開閉装置
JP4216787B2 (ja) 往復動用駆動装置
JP2000096914A (ja) 車両用ドア開閉装置
JP2001132327A (ja) 車両用開閉体の開閉装置
CN102597398B (zh) 用于机动车辆门扉的锁的具有辅助关闭的促动器及其相关联装置
CN114622781B (zh) 滑门门锁系统、控制方法及车辆
JP2000096913A (ja) 車両用ドア開閉装置
JP3798939B2 (ja) 車両用開閉体の自動開閉装置
JP3807936B2 (ja) 開閉体の閉鎖装置
JP4221143B2 (ja) 車両用開閉体の自動開閉装置
JP2715747B2 (ja) 自動車用ドアの開閉制御装置
JP2001012146A (ja) ドア開閉方法及びドア開閉装置
JP3723437B2 (ja) 自動車用バックドアの自動開閉装置