JP2000080872A - 自動開閉装置 - Google Patents

自動開閉装置

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JP2000080872A
JP2000080872A JP10250782A JP25078298A JP2000080872A JP 2000080872 A JP2000080872 A JP 2000080872A JP 10250782 A JP10250782 A JP 10250782A JP 25078298 A JP25078298 A JP 25078298A JP 2000080872 A JP2000080872 A JP 2000080872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対回転機構を適宜位置に配置することによ
り、その相対回転機構の小型化ひいては自動開閉装置の
小型化を図る。 【解決手段】 自動開閉装置は、ケーシング3内に正逆
回転可能な電動モータ11と減速機12とを配置し、電
動モータの回転力を減速機で減速した後開閉体側に伝達
して開閉体を開閉する。そして、ケーシング内の電動モ
ータと減速機との間に、開閉体の閉じ動作中に所定以上
の負荷を受けたとき相対回転をする相対回転機構40を
配置する。好ましくは、この相対回転機構の相対回転を
検出する検出器56と、この検出器の信号を受ける制御
部とを備え、相対回転機構が相対回転を生じるとき電動
モータの作動を少なくとも停止するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動シャッターや
電動門扉等の自動開閉装置に関し、特に安全対策に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動シャッターや電動門扉等の
自動開閉装置は、ケーシング内に正逆回転可能な電動モ
ータと減速機とを配置してなる開閉機を備え、この開閉
機内でモータの回転力を減速機で減速した後、その駆動
力をシャッターや門扉等の開閉体に伝達して開閉体を自
動的に開閉するようになっている。
【0003】そして、この種の自動開閉装置において
は、安全性を確保するために、例えば特開平9−317
357号公報に開示されるように、開閉機の駆動力を受
けて回転する出力軸と、開閉体に連結されて開閉体を開
閉させるべく回転する作動体との間に滑りクラッチ等の
相対回転機構を設け、開閉体の閉じ動作中に障害物を挟
むことなどにより所定以上の負荷を受けたとき上記相対
回転機構により出力軸と作動体との間の相対回転を許容
することにより、開閉機からそれ以上の駆動力が開閉体
側に伝達されないようにして開閉体を実質的に停止さ
せ、開閉体に挟まれた障害物に対し大きな荷重が働かな
いようにしたものが知られている。また、安全性をより
高めるために、開閉体の閉じ動作中に所定以上の負荷を
受けたとき相対回転機構により出力軸と作動体との間の
相対回転を許容するだけでなく、その相対回転を検出器
により検出し、その検出器からの信号に基づいて電動モ
ータを停止させたり、停止後に電動モータを逆方向に回
転させて開閉体を開いたりすることも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
自動開閉装置では、開閉機の駆動力つまり開閉機内の減
速機で減速された後の大きな駆動トルクを受けて回転す
る出力軸に相対回転機構が連結されていることから、こ
の相対回転機構は常時大きな駆動トルクを受けることに
なり、また開閉体の閉じ動作中に障害物を挟むことなど
により所定以上の負荷を受けて相対回転をするときの負
荷も大きくなる。このため、相対回転機構は、大きな駆
動トルク又は負荷に対応してバネ力等を大きく設定する
必要があり、大型化するという問題があった。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その課題とするところは、相対回転機構を適宜位
置に配置することにより、その相対回転機構の小型化ひ
いては自動開閉装置の小型化を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、ケーシング内に正逆回転可
能な電動モータと減速機とを配置し、電動モータの回転
力を減速機で減速した後開閉体側に伝達して開閉体を開
閉するように構成された自動開閉装置において、上記ケ
ーシング内の電動モータと減速機との間に、開閉体の閉
じ動作中に所定以上の負荷を受けたとき相対回転をする
相対回転機構を配置する構成とする。この構成では、相
対回転機構は減速機で減速される前の電動モータの回転
トルクを受けるに過ぎず、また開閉体の閉じ動作中に障
害物を挟むことなどにより所定以上の負荷を受けて相対
回転をするときの負荷も小さくなるので、従来の如く大
きな駆動トルク又は負荷に対応してバネ力等を大きく設
定する必要はない。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の自
動開閉装置において、その安全性をより高めるために、
上記相対回転機構の相対回転を検出する検出器と、この
検出器の信号を受け、相対回転機構が相対回転を生じる
とき上記電動モータの作動を少なくとも停止するように
制御する制御部とを備える構成とする。この構成では、
開閉体の閉じ動作中に障害物を挟んだときには、相対回
転機構が所定以上の負荷を受けることで相対回転を生じ
て開閉体を実質的に停止させるだけでなく、その相対回
転を検出器が検出し、制御部が検出器の信号に基づいて
電動モータの作動を停止して開閉体を閉鎖力が作用しな
い状態に停止したり、またその停止後に開閉体を開き方
向に作動させたりすることができる。
【0008】請求項3及び請求項4に係る発明は、いず
れも上記減速機が電動モータの回転軸に連結された入力
側のピニオンギヤと出力側のプラネットギヤとインター
ナルギヤとを有する遊星歯車機構からなる場合に上記相
対回転機構の好ましい形態を提供するものである。
【0009】すなわち、請求項3に係る発明の場合、相
対回転機構は、インターナルギヤと回転一体に連結され
かつ突出部を有する可動部材と、ケーシングに固定され
かつ上記突出部に対応するストッパー部を有する固定部
材と、この固定部材のストッパー部に可動部材の突出部
を当接させて可動部材の回転を規制するように付勢する
付勢手段とを備える。そして、開閉体の閉じ動作中に所
定以上の負荷を受けたときには可動部材が付勢手段の付
勢力に抗して回転し、その突出部が上記ストッパー部か
ら離れるように構成する。この構成では、減速機を構成
する遊星歯車機構のインターナルギヤを利用して相対回
転機構が設けられ、通常はインターナルギヤが可動部材
を介して付勢部材の付勢力を受けて固定状態にあり、開
閉体の閉じ動作中に所定以上の負荷を受けたときにイン
ターナルギヤが回転して開閉体側にそれ以上の駆動力が
伝達されないようになるので、相対回転機構を簡略化し
ながら、その機能が確実に発揮される。
【0010】また、請求項4に係る発明の場合、相対回
転機構は、インターナルギヤと回転一体に連結されかつ
第1突出部と第2突出部とを有する可動部材と、ケーシ
ングに固定されかつ上記第1突出部を挟んで可動部材の
回転方向に所定角度隔てて対向する二つのストッパー部
を有する固定部材と、この固定部材の二つのストッパー
部のうち、開閉体の開き動作時における可動部材の回転
方向前側のストッパー部に可動部材の第1突出部を当接
させて可動部材の回転を規制するように付勢する付勢手
段とを備える。そして、開閉体の閉じ動作中に所定以上
の負荷を受けたときには可動部材が付勢手段の付勢力に
抗して回転してその第1突出部が上記ストッパー部から
離れ、第1突出部が固定部材の別のストッパー部に当接
する前に可動部材の第2突出部が接触スイッチからなる
検出器に接触するように構成する。この構成でも、請求
項3に係る発明の場合と同様に、減速機を構成する遊星
歯車機構のインターナルギヤを利用して相対回転機構が
設けられ、通常はインターナルギヤが可動部材を介して
付勢部材の付勢力を受けて固定状態にあり、開閉体の閉
じ動作中に所定以上の負荷を受けたときにインターナル
ギヤが回転して開閉体側にそれ以上の駆動力が伝達され
ないようになるので、相対回転機構を簡略化しながら、
その機能が確実に発揮される。その上、インターナルギ
ヤ等の回転が接触スイッチからなる検出器により確実に
検出されるので、この検出器の信号に基づく制御が信頼
性良く行われることになる。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項3又は4記
載の自動開閉装置において、上記付勢手段の好ましい形
態を提供する。すなわち、付勢手段をコイルバネで構成
し、その一端を可動部材に形成された挿入穴に挿入する
一方、他端を固定部材に形成された複数の挿入穴のうち
の一つに選択的に挿入する構成とする。この構成では、
コイルバネをケーシング側の部材に形成された複数の挿
入穴のうちの一つに選択的に挿入することでそのバネ力
(つまり付勢手段の付勢力)が容易に調節される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を電動シャッターに
適用した一実施形態を示し、1はシャッター(図示せ
ず)を巻き取る筒状の巻取りドラム、2はそのドラム1
の一端からドラム1内に挿入されたチューブラタイプの
開閉機であり、この開閉機2は、そのケーシング3の一
端(外端)が支持面に固定され、ケーシング3の他端か
ら出力軸4がドラム1内に延出してドラム1内の中央部
にブラケット5を介して連結されている。6は巻取りド
ラム1の他端からその内部に挿入された支持棒であり、
この支持棒6の一端(外端)は支持面に固定されてい
る。
【0013】上記巻取りドラム1は、開閉機2のケーシ
ング3及び支持棒6にそれぞれベアリング7a及び7b
を介して回転自在に支持されている。また、巻取りドラ
ム1内の支持棒6の外周にはコイルバネ8が配置され、
このコイルバネ8の一端は支持棒6に、他端は巻取りド
ラム1に連結されている。そして、開閉機2の出力軸4
の回転により巻取りドラム1が回転し、この巻取りドラ
ム1がシャッターの巻き下げ方向に回転するに連れてコ
イルバネ8のばね反力が増大し、このばね反力とシャッ
ターの巻取りドラム1から巻き下ろされた部分の重量と
が相殺することにより、シャッターの下降位置に拘らず
略一定の駆動トルクでもって開閉機2が巻取りドラム1
を回転するようになっている。
【0014】上記開閉機2は、図2に示すように、ケー
シング3内に正逆回転可能な電動モータ11と減速機1
2とを同一軸線上に配置してなり、また減速機12は、
3つの遊星歯車機構13,14,15を横一列に配列し
てなる。3つの遊星歯車機構13〜15は、以下の説明
では電動モータ11側(図右側)から第1、第2、第3
の遊星歯車機構という。
【0015】上記第1の遊星歯車機構13は、図3にも
示すように、電動モータ11の回転軸11aに連結され
たピニオンギヤ21と、このピニオンギヤ21と各々噛
み合う3つのプラネットギヤ22,22,22と、この
各プラネットギヤ22と噛み合うインターナルギヤ23
とを有しており、各プラネットギヤ22はキャリヤ24
に回転自在に支持されている。上記第2の遊星歯車機構
14は、第1の遊星歯車機構13のキャリヤ24と回転
一体に設けられたピニオンギヤ26と、このピニオンギ
ヤ26と各々噛み合う3つのプラネットギヤ27,2
7,27と、この各プラネットギヤ27と噛み合うイン
ターナルギヤ28とを有しており、各プラネットギヤ2
7はキャリヤ29に回転自在に支持されている。また、
上記第3の遊星歯車機構15は、第2の遊星歯車機構1
3のキャリヤ29と回転一体に設けられたピニオンギヤ
31と、このピニオンギヤ31と各々噛み合う3つのプ
ラネットギヤ32,32,32と、この各プラネットギ
ヤ32と噛み合うインターナルギヤ33とを有してお
り、各プラネットギヤ32はキャリヤ34に回転自在に
支持され、このキャリヤ34には出力軸4が連結されて
いる。
【0016】上記第2及び第3の遊星歯車機構14,1
5のインターナルギヤ28,33はそれぞれケーシング
3内に嵌め込んだ状態で固定されている。一方、第1の
遊星歯車機構13のインターナルギヤ23は、ケーシン
グ3内で回転可能に配置され、相対回転機構40によっ
て伝達トルクが所定値以下のときはケーシング3に固定
され、所定値以上のときは回転するように設けられてい
る。そして、このインターナルギヤ23がケーシング3
に固定された状態において、図4に示すように、電動モ
ータ11側から見て、ピニオンギヤ21が例えば時計方
向に回転すると各プラネットギヤ22が反時計方向に自
転しながらインターナルギヤ23に沿って時計方向に公
転し、このプラネットギヤ22の公転に伴ってキャリヤ
24がピニオンギヤ21とインターナルギヤ23との歯
数比で減速されて回転する。第2及び第3の遊星歯車機
構14,15においても同様に回転力がピニオンギヤ2
6,31からキャリヤ29,34に減速して伝達され
る。
【0017】上記相対回転機構40は、ケーシング3内
の電動モータ11と減速機12との間に配置されてい
る。この相対回転機構40は、第1の遊星歯車機構13
のインターナルギヤ23と回転一体に連結された可動部
材41と、ケーシング3に固定された固定部材42と、
上記可動部材41と固定部材42との間に介在された付
勢手段としてのコイルバネ43とからなる。
【0018】上記可動部材41は、図5ないし図7に詳
示するように、一方の側面の中央部に凹部45が形成さ
れ、この凹部45に上記インターナルギヤ23に形成さ
れた凸部23aが回転不能に嵌まり込んでインターナル
ギヤ23と回転一体に連結されている。また、可動部材
41の他方の側面には、その中央部に電動モータ11の
回転軸11aが貫通する管状ボス部46と、このボス部
46から半径方向に連続する第1突出部47と、ボス部
46を挟んでこの第1突出部47と反対側でかつボス部
46と離れた位置に第2突出部48とがそれぞれ突出し
て形成されている。上記第1突出部47の半径方向外側
部分47aは内側部分47b及びボス部46よりも突出
高さが高く設定されているとともに、この外側部分47
aには上記コイルバネ43の一端が挿入可能な挿入穴4
9が設けられている。
【0019】上記固定部材42は、ケーシング3の内面
に固定された円筒部51と、この円筒部51の可動部材
41と反対側つまり電動モータ11側の端部内面に固定
された側壁部52とからなる。円筒部51の一端部は、
可動部材41のボス部46及び突出部47,48の周囲
を囲むように位置しており、この円筒部51の内面に
は、図8及び図9に示すように、上記第1突出部47の
外側部分47aを挟んで可動部材47の回転方向に所定
角度隔てて対向する二つのストッパー部53,54が半
径方向内側に向かって突出して形成されているととも
に、上記第2突出部48に対向してスイッチ座部55が
形成され、このスイッチ座部55上に、相対回転機構4
0の可動部材41と固定部材42との相対回転を検出す
る検出器としてのマイクロスイッチなどの接触スイッチ
56が取り付けられている。この接触スイッチ56は、
電動モータ11の作動を制御する制御部(図示せず)に
接続されており、制御部は、リレースイッチ等の電気回
路素子あるいはマイクロコンピュータなどを用いてな
る。
【0020】また、上記側壁部52には、図10に示す
ように、コイルバネ43の一端が挿入可能な4つの挿入
穴61,61,…が円周方向に所定間隔毎に形成されて
いる。上記コイルバネ43は、可動部材41と固定部材
42の側壁部52との間で電動モータ11の回転軸11
aを中心にして配置され、その一端は可動部材41の挿
入穴49に挿入され、他端は側壁部52の4つの挿入穴
61,61,…のうちの一つに選択的に挿入されてい
る。そして、このコイルバネ43の付勢力は、図8に示
すように、通常可動部材41の第1突出部47の外側部
分47aが固定部材42の円筒部51の二つのストッパ
ー部53,54のうち、シャッターの巻き上げ動作時
(つまり開き動作時)における可動部材41の回転方向
前側のストッパー部53に当接して可動部材41の回転
を規制するように作用する。
【0021】次に、上記実施形態の作動、特に相対回転
機構40の作動について説明する。通常の電動シャッタ
ーの作動時には、相対回転機構40においては、図8に
示すように、コイルバネ43の付勢力によって可動部材
41の第1突出部47の外側部分47aが固定部材42
の円筒部51の二つのストッパー部53,54のうち、
シャッターの巻き上げ動作時における可動部材41の回
転方向後側のストッパー部53に当接して可動部材41
の回転が規制される。減速機12を構成する第1の遊星
歯車機構13のインターナルギヤ23は、この可動部材
41と回転一体のものであることから固定状態にあり、
そのピニオンギヤ21からキャリヤ24に回転力が減速
して伝達される。
【0022】一方、電動シャッターの巻き下げ動作中に
障害物を挟むことなどにより所定以上(コイルバネ43
の付勢力以上)の負荷を受けたときには、可動部材41
はコイルバネ43の付勢力に抗して巻き上げ方向に回転
し、その第1突出部47の外側部分47aが固定部材4
2の上記ストッパー部53から離れ、別のストッパー部
54に近付くようになる。このとき、上記第1の遊星歯
車機構13のインターナルギヤ23は可動部材41と一
体に回転するので、そのピニオンギヤ21からキャリヤ
24に回転力が伝達されなくなり、実質的にモータ停止
状態となる。
【0023】上記可動部材41の第1突出部47の外側
部分47aが別のストッパー部54に当接してその回転
が再度規制される前に、図9に示すように可動部材41
の第2突出部48が接触スイッチ56に接触する。この
時、接触スイッチ56の信号が電動モータ11の制御部
に送られ、その制御部の制御により電動モータ11が停
止されたり、あるいはその停止後にシャッターを巻き上
げるように電動モータ11が逆方向に回転される。
【0024】このように、上記実施形態では、電動シャ
ッターの巻き下げ動作中に障害物を挟むことなどにより
所定以上の負荷を受けたときには、相対回転機構40の
可動部材41と固定部材42との間の相対回転により実
質的なモータ停止状態が実現されるだけでなく、電動モ
ータ11が停止したり、あるいは停止後にシャッター巻
き上げ方向に回転するので、安全性を充分に高めること
ができる。
【0025】その上、上記相対回転機構40は、開閉機
2のケーシング3内の電動モータ11と減速機12との
間に配置され、減速機12で減速される前の電動モータ
11の回転トルクを受けるに過ぎず、また電動シャッタ
ーの巻き下げ動作中に障害物を挟むことなどにより所定
以上の負荷を受けて相対回転をするときの負荷も小さく
なるので、従来の如く大きな駆動トルク又は負荷に対応
してバネ力等を大きく設定する必要はなく、その小型化
を図ることができる。しかも、相対回転機構40は、減
速機12を構成する遊星歯車機構13のインターナルギ
ヤ23を利用し、このインターナルギヤ23を固定状態
から回転状態にすることで所定以上の負荷を受けたとき
に回転力が伝達されなくなるので、相対回転機構40の
簡略化を図りながら、その機能を確実に発揮することが
できる。
【0026】さらに、上記相対回転機構40のコイルバ
ネ43は、その一端が固定部材42の側壁部52の4つ
の挿入穴61,61,…のいずれか一つに選択的に挿入
することでその付勢力を容易に調整することができるの
で、実施化を図る上で非常に有効なものである。
【0027】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、その他種々の形態を包含するものである。
例えば、上記実施形態では、相対回転機構40の付勢手
段としてコイルバネ43を用いたが、このコイルバネ4
3の代わりに、板バネ等その他のバネ又はゴム等の弾性
体を用いて構成してもよい。また、相対回転機構40の
構成も実施形態のものに限らず、滑りクラッチ等の従来
公知のものを用いて構成してもよい。
【0028】さらに、上記実施形態では、チューブラタ
イプの開閉機2を備えた電動シャッターについて述べた
が、本発明は、その他の形式の電動シャッターや電動門
扉等の自動開閉装置にも同様に適用することができるの
は勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動開閉装置に
よれば、ケーシング内の電動モータと減速機との間に相
対回転機構を配置するだけの構成によって、相対回転機
構が受ける駆動トルク及び相対回転をするときの負荷を
小さくすることができるので、従来の如く大きな駆動ト
ルク及び負荷に対応してバネ力等を大きく設定する必要
はなく、その小型化ひいては装置自体の小型化を図るこ
とができる。
【0030】特に、請求項2に係る発明では、開閉体の
閉じ動作中に障害物を挟んだときには、相対回転機構が
所定以上の負荷を受けることで相対回転を生じて開閉体
を実質的に停止させるだけでなく、その相対回転を検出
し、電動モータの作動を停止して開閉体を閉鎖力が作用
しない状態に停止したり、停止後に開閉体を開き方向に
作動させたりすることができ、安全性をより高めること
ができるという効果を併有する。
【0031】また、請求項3及び4に係る発明では、減
速機を構成する遊星歯車機構のインターナルギヤを利用
して相対回転機構が構成され、通常はインターナルギヤ
が可動部材を介して付勢部材の付勢力を受けて固定状態
にあり、開閉体の閉じ動作中に所定以上の負荷を受けた
ときにインターナルギヤが回転して開閉体側にそれ以上
の駆動力が伝達されないようになるので、相対回転機構
の簡略化を図りながら、その機能を確実に発揮すること
ができるという効果をも有する。
【0032】さらに、請求項5に係る発明では、簡単な
構成でもって付勢手段の付勢力を容易に調節することが
でき、実施化を図る上で非常に有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電動シャッターの概略
構成図である。
【図2】上記電動シャッターの開閉機の要部縦断面図で
ある。
【図3】上記開閉機の構成要素である減速機の分解斜視
図である。
【図4】上記減速機の第1の遊星歯車機構におけるギヤ
等の回転方向を説明するための説明図である。
【図5】上記開閉機の構成要素である相対回転機構の可
動部材の縦断面図である。
【図6】上記可動部材の左側面図である。
【図7】同じく右側面図である。
【図8】通常の作動状態における図2のX−X線におけ
る拡大断面図である。
【図9】所定以上の負荷を受けたときの状態を示す図8
相当図である。
【図10】図2のY−Y線における拡大断面図である。
【符号の説明】
2 開閉機 3 ケーシング 11 電動モータ 12 減速機 13,14,15 遊星歯車機構 21,26,31 ピニオンギヤ 22,27,32 プラネットギヤ 23,28,33 インターナルギヤ 40 相対回転機構 41 可動部材 42 固定部材 43 コイルバネ(付勢手段) 47 第1突出部 48 第2突出部 49 可動部材の挿入穴 53,54 ストッパー部 56 接触スイッチ(検出器) 61 固定部材の挿入穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に正逆回転可能な電動モー
    タと減速機とを配置し、電動モータの回転力を減速機で
    減速した後開閉体側に伝達して開閉体を開閉するように
    構成された自動開閉装置において、 上記ケーシング内の電動モータと減速機との間には開閉
    体の閉じ動作中に所定以上の負荷を受けたとき相対回転
    をする相対回転機構が配置されていることを特徴とする
    自動開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記相対回転機構の相対回転を検出する
    検出器と、 この検出器の信号を受け、相対回転機構が相対回転を生
    じるとき上記電動モータの作動を少なくとも停止するよ
    うに制御する制御部とを備えた請求項1記載の自動開閉
    装置。
  3. 【請求項3】 上記減速機は、電動モータの回転軸に連
    結された入力側のピニオンギヤと出力側のプラネットギ
    ヤとインターナルギヤとを有する遊星歯車機構からな
    り、 上記相対回転機構は、インターナルギヤと回転一体に連
    結されかつ突出部を有する可動部材と、ケーシングに固
    定されかつ上記突出部に対応するストッパー部を有する
    固定部材と、この固定部材のストッパー部に可動部材の
    突出部を当接させて可動部材の回転を規制するように付
    勢する付勢手段とを備え、開閉体の閉じ動作中に所定以
    上の負荷を受けたときには可動部材が付勢手段の付勢力
    に抗して回転し、その突出部が上記ストッパー部から離
    れるように構成されている請求項1又は2記載の自動開
    閉装置。
  4. 【請求項4】 上記減速機は、電動モータの回転軸に連
    結された入力側のピニオンギヤと出力側のプラネットギ
    ヤとインターナルギヤとを有する遊星歯車機構からな
    り、 上記相対回転機構は、インターナルギヤと回転一体に連
    結されかつ第1突出部と第2突出部とを有する可動部材
    と、ケーシングに固定されかつ上記第1突出部を挟んで
    可動部材の回転方向に所定角度隔てて対向する二つのス
    トッパー部を有する固定部材と、この固定部材の二つの
    ストッパー部のうち、開閉体の開き動作時における可動
    部材の回転方向前側のストッパー部に可動部材の第1突
    出部を当接させて可動部材の回転を規制するように付勢
    する付勢手段とを備え、開閉体の閉じ動作中に所定以上
    の負荷を受けたときには可動部材が付勢手段の付勢力に
    抗して回転してその第1突出部が上記ストッパー部から
    離れ、第1突出部が固定部材の別のストッパー部に当接
    する前に可動部材の第2突出部が接触スイッチからなる
    検出器に接触するように構成されている請求項2記載の
    自動開閉装置。
  5. 【請求項5】上記付勢手段はコイルバネからなり、その
    一端は可動部材に形成された挿入穴に挿入されている一
    方、他端は固定部材に形成された複数の挿入穴のうちの
    一つに選択的に挿入されている請求項3又は4記載の自
    動開閉装置。
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