JP2000092782A - パワーウインド装置用モータ - Google Patents

パワーウインド装置用モータ

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JP2000092782A
JP2000092782A JP10263331A JP26333198A JP2000092782A JP 2000092782 A JP2000092782 A JP 2000092782A JP 10263331 A JP10263331 A JP 10263331A JP 26333198 A JP26333198 A JP 26333198A JP 2000092782 A JP2000092782 A JP 2000092782A
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motor
output shaft
load
drive gear
friction plate
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JP10263331A
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Koichi Ono
浩一 大野
Hirofumi Okada
裕文 岡田
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 挟まれ荷重の急激な増加を防止する緩衝バネ
が、ウインドガラス挟み込みの誤検出の原因となること
がないパワーウインド装置用モータを得る。 【構成】 モータ10の駆動ギヤ14には、出力軸18
に形成された摩擦プレート22が摩擦接触している。駆
動ギヤ14と出力軸18の間には緩衝バネ20が取り付
けられている。通常は、駆動ギヤ14の回転力は摩擦プ
レート22を介して出力軸18へ伝達される。出力軸1
8に対する負荷が所定値を越えると、駆動ギヤ14が摩
擦プレート22と相対回転し、さらに出力軸18に対す
る負荷(反力)が緩衝バネ20によって吸収されて、挟
まれ荷重の急激な増加が防止される。挟み込み時以外の
通常状態では、緩衝バネ20は機能しないため、例えば
パルスセンサを装備した場合であってもパルス信号が異
常に変動することがなく、ウインドガラス挟み込みの誤
検出の原因となることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ドアのウイン
ドシールドガラスを開閉移動するパワーウインド装置に
用いられるモータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のウインドシールドガラス
を上下に開閉移動させるパワーウインド装置には、駆動
源としてモータが用いられている。
【0003】ここで、このようなパワーウインド装置に
おいては、ウインドシールドガラスに乗員の身体や異物
が不要に挟み込まれることを防止した所謂挟み込み防止
機能を有するものがある。この種の挟み込み防止機能を
有したパワーウインド装置では、駆動用のモータにその
回転位置を検出するための回転位置検出機構(パルス信
号検出センサ)を備えている(一例として、特開平8−
29114号公報)。この回転位置検出機構では、モー
タ出力軸の回転(すなわち、ウインドシールドガラスの
移動)に追従して(対応して)パルス信号が発生され、
この発生されたパルス信号を検出することでウインドシ
ールドガラスの移動位置をリニアに検出することがで
き、さらに、検出信号(パルス信号のパルス数やパルス
幅)を基にウインドシールドガラスに異物が不要に挟み
込まれたか否かを判断してモータの回転位置を制御する
構成となっている。
【0004】また、このような挟み込み防止機能を有す
るパワーウインド装置においては、ウインドシールドガ
ラスが乗員の身体や異物を不要に挟み込んだ際には、直
ぐさまウインドシールドガラスが反転動作するが、挟み
込んだ瞬間の挟まれ荷重の急激な増加を防ぐために、モ
ータ(その駆動機構部分)に緩衝バネを付設することが
有効である。この緩衝バネを備えたモータによれば、仮
に乗員の身体や異物がウインドシールドガラスに不要に
挟み込まれた場合であっても、その挟まれ荷重が緩衝バ
ネによって吸収され、不測の障害を防止できる。
【0005】ところで、前述の如きパルス信号に基づい
てウインドシールドガラスの移動を制御するパルス信号
検出センサと挟まれ荷重の急激な増加を防ぐ緩衝バネと
を備えたモータを、パワーウインド装置の駆動源として
適用した場合において、例えば車両が悪路走行等を行う
と、ウインドシールドガラスに大きな慣性力(加速度)
が作用し、これが振動(逆入力)としてモータに伝達さ
れる。この場合、モータに伝達された前記逆入力は、緩
衝バネを介して前記パルス信号検出センサに作用するた
め、パルス信号のパルス数やパルス幅が異常に変動して
出力され、実際には挟み込み状態でないにも拘わらずこ
れを不要に挟み込み状態と誤検出する可能性があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ウインドシールドガラスが異物等を挟み込んだ瞬
間の挟まれ荷重の急激な増加を防ぐための緩衝バネが、
車両の悪路走行時等におけるウインドシールドガラス挟
み込みの誤検出の原因となることがないパワーウインド
装置用モータを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のパ
ワーウインド装置用モータは、モータ部の駆動力をモー
タ出力軸へ伝達して前記モータ出力軸によってパワーウ
インド装置を駆動させるためのパワーウインド装置用モ
ータにおいて、前記モータ部の回転軸に連結され、前記
モータ部の回転力によって回転する駆動ギヤと、前記駆
動ギヤと前記モータ出力軸との間に配置されて両者を連
結し、前記両者間の伝達荷重を緩衝する緩衝バネと、前
記駆動ギヤと前記モータ出力軸との間に前記緩衝バネに
対して並列的に設けられ、通常は前記駆動ギヤの駆動力
を前記モータ出力軸へそのまま伝達すると共に、所定値
以上の前記駆動力の伝達を遮断するトルクリミッター機
構と、を備えたことを特徴としている。
【0008】請求項1記載のパワーウインド装置用モー
タでは、モータ部の回転軸は駆動ギヤに連結されてお
り、さらに、駆動ギヤはトルクリミッター機構を介して
モータ出力軸に接続されている。したがって、通常は、
モータ部の回転力によって駆動ギヤが回転し、さらにこ
の駆動ギヤの回転はトルクリミッター機構を介してその
ままモータ出力軸へ伝達され、モータ出力軸が回転す
る。このため、このモータが適用されたパワーウインド
装置では、モータ部の駆動(モータ出力軸の回転)に対
応してウインドシールドガラスが昇降する。
【0009】一方、モータ出力軸に対する負荷が増大し
これが所定値を越えると(例えば、仮にパワーウインド
装置のウインドシールドガラスが異物等を挟み込んだ場
合には)、モータ出力軸に対する負荷の増大によりトル
クリミッター機構が作動して、駆動ギヤからモータ出力
軸への駆動力の伝達が遮断される。さらにこれと同時
に、このトルクリミッター機構に対して並列的に設けら
れ駆動ギヤとモータ出力軸とを連結する緩衝バネに、モ
ータ出力軸に対する負荷(反力)が作用して、挟み込ん
だ瞬間の挟まれ荷重がこの緩衝バネによって吸収されそ
の急激な増加が防止される。したがって、ウインドシー
ルドガラスの挟み込みによる不測の事態を防止できる。
【0010】このように、このパワーウインド装置用モ
ータでは、モータ出力軸に対する負荷が所定値を越えた
場合にのみトルクリミッター機構が作動してモータ部と
モータ出力軸とが遮断され、モータ出力軸に対する負荷
が所定値を越えない通常の使用範囲では、トルクリミッ
ター機構は不作動でモータ部の回転力がそのままモータ
出力軸へ伝達され、緩衝バネは何ら機能しない。
【0011】したがって、例えばこのモータに、パルス
信号に基づいてモータ出力軸の回転を制御するためのパ
ルス信号検出センサを装備した場合において、前記トル
クリミッター機構が作動する前記負荷値(限界値)を好
適に設定すれば、前記通常の使用範囲では、前記パルス
信号検出センサは緩衝バネの影響を何ら受けることなく
駆動ギヤあるいはモータ出力軸の回転状態を検出するこ
とができる。換言すれば、通常の使用範囲においては、
駆動ギヤあるいはモータ出力軸の現実の回転とパルス信
号検出センサによる検出信号とがズレることが全くな
く、モータの回転状態を正確に検出することができる。
例えば、車両が悪路走行等を行いウインドシールドガラ
スに大きな慣性力(加速度)が作用しこれが振動(逆入
力)としてモータ出力軸あるいは駆動ギヤに伝達されて
も、パルス信号検出センサによるパルス信号のパルス数
やパルス幅が異常に変動して出力されることがない。し
たがって、実際には挟み込み状態でないにも拘わらずこ
れを不要に挟み込み状態と誤検出することが防止でき
る。
【0012】このように、請求項1記載のパワーウイン
ド装置用モータでは、ウインドシールドガラスが異物等
を挟み込んだ瞬間の挟まれ荷重の急激な増加を防ぐため
の緩衝バネが、車両の悪路走行時等におけるウインドシ
ールドガラス挟み込みの誤検出の原因となることがな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係るパワーウインド装置用のモータ10の全体構成
が斜視図にて示されている。
【0014】モータ10は、モータ部10Aとこのモー
タ部10Aに連結するギヤ部10Bとによって構成され
ている。モータ部10Aの回転軸はギヤ部10B内へ延
出されており、先端にはウォームギヤ12が形成されて
いる。このウォームギヤ12は、ギヤ部10B内に配置
された駆動ギヤ14に噛み合っている。このため、モー
タ部10A(ウォームギヤ12)の作動によって駆動ギ
ヤ14が回転する。
【0015】また、図2及び図3に示す如く、駆動ギヤ
14を収容するギヤ部10Bのハウジング16には、モ
ータ出力軸としての出力軸18が回転可能に支持されて
いる。出力軸18に一端部には、緩衝バネ20が取り付
けられており、さらに、この緩衝バネ20の両端部は駆
動ギヤ14の内周側壁に係止されている。すなわち、駆
動ギヤ14と出力軸18とは緩衝バネ20によって連結
された構成である。緩衝バネ20は所定の弾性を有して
おり、駆動ギヤ14と出力軸18との間の伝達荷重を緩
衝する役目を有している。
【0016】一方、出力軸18の中間部には、トルクリ
ミッター機構を構成する摩擦プレート22が一体に形成
されている。この摩擦プレート22は、駆動ギヤ14の
側壁15とハウジング16の底壁との間に位置してお
り、駆動ギヤ14の側壁15に摩擦接触している。ま
た、出力軸18の中間部には押えバネ24が取り付けら
れており、常に駆動ギヤ14の側壁15を摩擦プレート
22へ押さえ付けている。これにより、駆動ギヤ14の
駆動力は摩擦力によって摩擦プレート22へ伝達される
構成となっている。
【0017】すなわち、トルクリミッター機構を構成す
る摩擦プレート22は、駆動ギヤ14と出力軸18との
間に前記緩衝バネ20に対して並列的に設けられてお
り、駆動ギヤ14の駆動力(前記摩擦力)が所定値を越
えない範囲では、駆動ギヤ14の駆動力を出力軸18へ
そのまま伝達するようになっている。したがって、通常
は、モータ部10Aが作動して駆動ギヤ14が回転する
と、この回転力が摩擦プレート22を介して出力軸18
へ伝達され、駆動ギヤ14と共に出力軸18が一体に回
転する構成となっている。一方、駆動ギヤ14の駆動力
(前記摩擦力)が所定値を越えると、摩擦プレート22
が駆動ギヤ14の側壁15と相対回転して、所定値以上
の駆動力の伝達を遮断するようになっている。
【0018】また、出力軸18の先端には、出力嵌合部
26が設けられており、ウインドレギュレータの駆動部
(図示省略)に連結される構成である。
【0019】さらに、以上の構成のモータ10(ギヤ部
10B)には、図示を省略したパルス信号検出センサが
装備され、出力軸18の回転に応じて出力されるパルス
信号に基づいてモータ10の回転状態を検出することが
できるようになっている。
【0020】次に本第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0021】上記構成のモータ10では、モータ部10
Aの回転軸(ウォームギヤ12)は駆動ギヤ14に連結
されており、さらに、駆動ギヤ14はトルクリミッター
機構としての摩擦プレート22を介して出力軸18に接
続されている。したがって、通常は、モータ部10Aの
回転力によって駆動ギヤ14が回転し、さらにこの駆動
ギヤ14の回転は摩擦プレート22を介してそのまま出
力軸18へ伝達され、出力軸18が回転する。これによ
り、ウインドレギュレータが作動されてウインドシール
ドガラスが昇降される。
【0022】ここで、出力軸18に対する負荷が増大し
これが所定値を越えると(例えば、仮にパワーウインド
装置のウインドシールドガラスが異物等を挟み込んだ場
合には)、出力軸18に対する負荷の増大により摩擦プ
レート22が駆動ギヤ14の側壁15と相対回転して、
駆動ギヤ14から出力軸18への駆動力の伝達が遮断さ
れる。さらにこれと同時に、この摩擦プレート22に対
して並列的に設けられ駆動ギヤ14と出力軸18とを連
結する緩衝バネ20に、出力軸18に対する負荷(反
力)が作用して、挟み込んだ瞬間の挟まれ荷重がこの緩
衝バネ20によって吸収されその急激な増加が防止され
る。したがって、ウインドシールドガラスの挟み込みに
よる不測の事態を防止できる。
【0023】このように、このパワーウインド装置用モ
ータ10では、出力軸18に対する負荷が所定値を越え
た場合にのみ摩擦プレート22が駆動ギヤ14の側壁1
5と相対回転して駆動ギヤ14(換言すれば、モータ部
10A)と出力軸18とが遮断され、出力軸18に対す
る負荷が所定値を越えない通常の使用範囲では、摩擦プ
レート22(すなわち、出力軸18)は駆動ギヤ14と
一体回転してモータ部10Aの回転力がそのまま出力軸
18へ伝達され、緩衝バネ20は何ら機能しない。
【0024】したがって、このモータ10に、パルス信
号に基づいて出力軸18の回転を制御するためのパルス
信号検出センサを装備した場合において、摩擦プレート
22と駆動ギヤ14の側壁15との摩擦力(伝達可能ト
ルクの限界値)を好適に設定すれば、通常の使用範囲で
は、前述の如きパルス信号検出センサは緩衝バネ20の
影響を何ら受けることなく出力軸18の回転状態を検出
することができる。換言すれば、通常の使用範囲におい
ては、出力軸18の現実の回転とパルス信号検出センサ
による検出信号とがズレることが全くなく、モータ10
の回転状態を正確に検出することができる。例えば、車
両が悪路走行等を行いウインドシールドガラスに大きな
慣性力(加速度)が作用しこれが振動(逆入力)として
出力軸18に伝達されても、パルス信号検出センサによ
るパルス信号のパルス数やパルス幅が異常に変動して出
力されることがない。したがって、実際には挟み込み状
態でないにも拘わらずこれを不要に挟み込み状態と誤検
出することが防止できる。
【0025】このように、本第1の実施の形態に係るパ
ワーウインド装置用モータ10では、ウインドシールド
ガラスが異物等を挟み込んだ瞬間の挟まれ荷重の急激な
増加を防ぐための緩衝バネ20が、車両の悪路走行時等
におけるウインドシールドガラス挟み込みの誤検出の原
因となることがない。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与しその説
明を省略する。
【0027】図4には第2の実施の形態に係るモータ3
0のギヤ部30Bの構成が断面図にて示されている。
【0028】このモータ30のギヤ部30Bは、前記第
1の実施の形態に係るモータ10のギヤ部10Bと同様
に、駆動ギヤ32及び出力軸18に形成された摩擦プレ
ート34を備えている。駆動ギヤ32には、凸カム突起
36が形成されている。さらに、摩擦プレート34には
凸カム突起36に対応して凹カム孔38が形成されてお
り、この凹カム孔38に凸カム突起36が嵌まり込んで
いる。したがって、駆動ギヤ32の一方向(図4矢印X
方向)回転力(ウインドシールドガラスを降下移動させ
る方向の回転力)は常にそのまま摩擦プレート34へ伝
達され、他方向(図4矢印Y方向)回転力(ウインドシ
ールドガラスを上昇移動させる方向の回転力)は、駆動
ギヤ32と摩擦プレート34との間の摩擦力を介して出
力軸18に伝達される。さらに、この駆動ギヤ32の他
方向回転においては、出力軸18に対する負荷が増大し
これが所定値を越えた場合には、摩擦プレート34が駆
動ギヤ32と相対回転して凹カム孔38から凸カム突起
36が抜け出し、駆動ギヤ32から出力軸18への駆動
力の伝達が遮断される構成である。
【0029】上記構成のモータ30においても、通常
は、モータ部30Aの回転力によって駆動ギヤ32が回
転し、さらにこの駆動ギヤ32の回転は摩擦プレート3
4を介してそのまま出力軸18へ伝達され、出力軸18
が回転する。これにより、ウインドレギュレータが作動
されてウインドシールドガラスが昇降される。
【0030】ここで、ウインドシールドガラスを上昇移
動させている際に(駆動ギヤ32が他方向回転している
際に)、出力軸18に対する負荷が増大しこれが所定値
を越えると、出力軸18に対する負荷の増大により摩擦
プレート34が駆動ギヤ32と相対回転して凹カム孔3
8から凸カム突起36が抜け出し、駆動ギヤ32から出
力軸18への駆動力の伝達が遮断される。さらにこれと
同時に、この摩擦プレート34に対して並列的に設けら
れ駆動ギヤ32と出力軸18とを連結する緩衝バネ20
に、出力軸18に対する負荷(反力)が作用して、挟み
込んだ瞬間の挟まれ荷重がこの緩衝バネ20によって吸
収されその急激な増加が防止される。したがって、ウイ
ンドシールドガラスの挟み込みによる不測の事態を防止
できる。
【0031】このように、このパワーウインド装置用モ
ータ30においては、ウインドシールドガラスを上昇移
動させている際に出力軸18に対する負荷が所定値を越
えた場合にのみ摩擦プレート34が駆動ギヤ32と相対
回転して駆動ギヤ32と出力軸18とが遮断され、出力
軸18に対する負荷が所定値を越えない通常の使用範囲
では、摩擦プレート34(すなわち、出力軸18)は駆
動ギヤ32と一体回転してそのまま出力軸18へ伝達さ
れ、緩衝バネ20は何ら機能しない。
【0032】したがって、このモータ30に、パルス信
号に基づいて出力軸18の回転を制御するためのパルス
信号検出センサを装備した場合において、駆動ギヤ32
と摩擦プレート34との摩擦力及び凸カム突起36と凹
カム孔38の嵌合力(伝達可能トルクの限界値)を好適
に設定すれば、通常の使用範囲では、前述の如きパルス
信号検出センサは緩衝バネ20の影響を何ら受けること
なく出力軸18の回転状態を検出することができる。換
言すれば、通常の使用範囲においては、出力軸18の現
実の回転とパルス信号検出センサによる検出信号とがズ
レることが全くなく、モータ30の回転状態を正確に検
出することができる。例えば、車両が悪路走行等を行い
ウインドシールドガラスに大きな慣性力(加速度)が作
用しこれが振動(逆入力)として出力軸18に伝達され
ても、パルス信号検出センサによるパルス信号のパルス
数やパルス幅が異常に変動して出力されることがない。
したがって、実際には挟み込み状態でないにも拘わらず
これを不要に挟み込み状態と誤検出することが防止でき
る。
【0033】このように、本第2の実施の形態に係るパ
ワーウインド装置用モータ30では、ウインドシールド
ガラスが異物等を挟み込んだ瞬間の挟まれ荷重の急激な
増加を防ぐための緩衝バネ20が、車両の悪路走行時等
におけるウインドシールドガラス挟み込みの誤検出の原
因となることがない。
【0034】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るパワーウ
インド装置用モータは、ウインドシールドガラスが異物
等を挟み込んだ瞬間の挟まれ荷重の急激な増加を防ぐた
めの緩衝バネが、車両の悪路走行時等におけるウインド
シールドガラス挟み込みの誤検出の原因となることがな
いという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るモータの全体
構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るモータのギヤ
部の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るモータのギヤ
部の構成を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るモータのギヤ
部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 モータ 10A モータ部 10B ギヤ部 12 ウォームギヤ(回転軸) 14 駆動ギヤ 18 出力軸(モータ出力軸) 20 緩衝バネ 22 摩擦プレート(トルクリミッター機構) 24 押えバネ(トルクリミッター機構) 30 モータ 32 駆動ギヤ 34 摩擦プレート(トルクリミッター機構) 36 凸カム突起(トルクリミッター機構) 38 凹カム孔(トルクリミッター機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA08 DB08 EA14 EB01 GA10 GB06 GC06 KA15 3D127 AA02 BB01 CB05 CC05 DF35 FF06 5H607 AA12 BB01 CC03 CC05 CC07 DD03 EE32 EE36 EE55 FF24 HH02 HH07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ部の駆動力をモータ出力軸へ伝達
    して前記モータ出力軸によってパワーウインド装置を駆
    動させるためのパワーウインド装置用モータにおいて、 前記モータ部の回転軸に連結され、前記モータ部の回転
    力によって回転する駆動ギヤと、 前記駆動ギヤと前記モータ出力軸との間に配置されて両
    者を連結し、前記両者間の伝達荷重を緩衝する緩衝バネ
    と、 前記駆動ギヤと前記モータ出力軸との間に前記緩衝バネ
    に対して並列的に設けられ、通常は前記駆動ギヤの駆動
    力を前記モータ出力軸へそのまま伝達すると共に、所定
    値以上の前記駆動力の伝達を遮断するトルクリミッター
    機構と、 を備えたことを特徴とするパワーウインド装置用モー
    タ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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