JP2000297584A - 電動シャッターの障害物感知装置 - Google Patents

電動シャッターの障害物感知装置

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JP2000297584A
JP2000297584A JP11108071A JP10807199A JP2000297584A JP 2000297584 A JP2000297584 A JP 2000297584A JP 11108071 A JP11108071 A JP 11108071A JP 10807199 A JP10807199 A JP 10807199A JP 2000297584 A JP2000297584 A JP 2000297584A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッターカーテンが障害物に接触した際
に、この障害物へ負荷をかけることなく、開閉機を停止
させる。 【解決手段】 開閉機に連動連結され長穴34を有したス
プロケットホイール31と、巻取カゴ19のホイール16に突
設され長穴34に沿って移動自在とされるホイールピン29
と、ブラケット11における支持軸13の周囲に位置し、内
周に係合爪53が延設された爪車51と、ホイール16とスプ
ロケットホイール31との間に張架され互いを連れ周り状
態とするホイールスプリング43と、スプロケットホイー
ル31に揺動自在に軸支され、ホイールピン29が挿通され
る係合穴部58を有し、係合爪53に係止する歯部57を備え
る爪55とを具備し、ホイールスプリング43の付勢力に抗
してホイール16に対してスプロケットホイール31が回動
しホイールピン29が長穴34に沿って移動した際に、係合
爪53と歯部57とが係止してスプロケットホイール31の支
持軸13に対する回動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動シャッターの
障害物感知装置に関し、特に、下降中のシャッターカー
テンに加わる負荷を感知して開閉機を停止させる障害物
感知装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より下降時のシャッターカーテンが
障害物に接触した際、その負荷を駆動源である電動モー
タなどの開閉機に伝えてシャッターカーテンを停止させ
る障害物感知装置が知られている。
【0003】図14は従来の障害物感知装置を備えたシ
ャッターの概念図であり、建物の開口部1に配設される
シャッターカーテン3を昇降させるシャッター5には、
昇降の途中で障害物を感知したとき、特に閉鎖動作中と
なる下降中に障害物を感知したときにシャッターカーテ
ン3を安全制御させる障害物感知装置7が設けられてい
る。
【0004】この障害物感知装置7としては、シャッタ
ーカーテン3を昇降させる開閉機9に加わった負荷を感
知する方式(負荷感知方式)のものが、コスト的に安価
であるため従来では多く用いられている。
【0005】この負荷感知方式の障害物感知装置7は、
電動モータである開閉機9の電流値を検出し、或いはタ
コジェネレータ又はエンコーダを用いて回転量を検出
し、この電流値や回転量の変動からシャッターカーテン
3と障害物との接触を感知して、シャッターカーテン3
の下降動作を停止或いは反転上昇させるよう、開閉機9
を駆動制御していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】シャッターカーテンに
は、通常、巻取カゴに対して巻き取られる方向、すなわ
ち、上昇させる方向に付勢力が発生するように巻取スプ
リングが巻回されて介設されるように構成されている。
また、開閉機は、シャッターカーテンが通常昇降(開
閉)する際に、上述の巻取スプリングによる付勢力に抗
し、かつシャッターカーテン自体の重量にて停止しない
だけの駆動力を有していなければならない。
【0007】シャッターカーテンが下降中に障害物に接
触し、停止するまでに障害物に加わる力は、開閉機によ
る下降動作力とシャッターカーテンの自重の和となる。
シャッターカーテンの重量が大きい場合、上述の巻き取
る方向の巻取スプリングによる付勢力も大きく設定され
る。シャッターカーテンが障害物に接触した場合、障害
物にはシャッターカーテンの重量が加わる。すると、シ
ャッターカーテンを下降させようとする開閉機側ではシ
ャッターカーテンの重量が減少することから、つりあい
のバランスが崩れ、巻取スプリングによる巻き取る方向
の付勢力の方が大きくなり、すなわちシャッターカーテ
ンの巻取カゴにおいては逆回転を起こそうとする。この
付勢力がシャッターカーテンを下降させようとする開閉
機に過負荷となって加わり、障害物感知装置がそれを感
知して開閉機を停止させる。
【0008】ところが、シャッターカーテンの間口が小
さい場合には、シャッターカーテンの重量が軽いため、
巻取スプリングによる巻き上げる方向の付勢力も小さ
い。従って、シャッターカーテンの下降時において障害
物に接触した場合、開閉機に過負荷となって加わる付勢
力も小さくなる。すなわち、開閉機を停止させるだけの
力が発生しない。このような場合には、シャッターカー
テンが障害物に接触しても、開閉機は駆動し続ける。こ
の結果、シャッターカーテンの下降が停止しているにも
かかわず、巻取カゴが回転を続けるため、シャッターカ
ーテンがケース内で弛んでしまうおそれがあり、また、
障害物に対して負荷を増大させることにもなりかねな
い。
【0009】そこで本発明は上記状況に鑑みてなされた
もので、開閉機に加わる負荷を感知してシャッターカー
テンの下降を停止させる障害物感知装置において、下降
中のシャッターカーテンが障害物に接触した際の障害物
へ加わる負荷を低減させることのできる障害物感知装置
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の電動シャッターの障害物感知装
置60は、ブラケット11に固定される支持軸13に対
して回転自在に取り付けられた複数のホイール15,1
6を備え、外周にシャッターカーテン20が巻回される
巻取カゴ19と、一端が前記支持軸13に固定され他端
が前記巻取カゴ19に固定されて、前記支持軸13に対
し前記巻取カゴ19を前記シャッターカーテン20の巻
き取り回転方向に付勢する巻取スプリング21と、前記
支持軸13に対して回動自在に設けられ、開閉機45に
連動連結されて回転駆動するスプロケットホイール31
と、該スプロケットホイール31に穿設され円周方向に
長尺に形成される長穴34と、前記各ホイール15,1
6における前記ブラケット11に近接するホイール16
の該ブラケット11と対向する面に設けられ、前記支持
軸13と同軸方向となって突出し、前記長穴34の長手
方向に沿って移動自在に遊嵌されるとともに、前記スプ
ロケットホイール31の回転駆動を前記ホイール16に
伝達するホイールピン29と、前記支持軸13の固定さ
れるブラケット11に設けられ、該支持軸13の周囲に
位置し、先端の係合爪53が該支持軸13に略向かって
延出形成される複数の爪部52と、前記巻取カゴ19の
ホイール16と前記スプロケットホイール31とにわた
って張架され、該スプロケットホイール31に対して前
記ホイール16を前記巻取スプリング21と逆方向の力
に付勢し、前記スプロケットホイール31と前記ホイー
ル16とを連れ周り状態に維持するホイールスプリング
43と、一端が前記支持軸13と同軸方向の爪ピン19
を介して前記スプロケットホイール31に対して揺動自
在に軸支され、中途部に前記ホイールピン29が挿通さ
れる係合穴部58を有し、他端に前記爪部52の係合爪
53に係止する歯部57を備え、前記ホイールスプリン
グ43の付勢力に抗して前記ホイール16に対して前記
スプロケットホイール31が回動し前記ホイールピン2
9が前記長穴34に沿って移動し揺動した際に、前記爪
部52の係合爪53と前記歯部57との係止にて前記ス
プロケットホイール31の支持軸13に対する回動を規
制する爪55と、を具備したことを特徴としている。
【0011】この電動シャッターの障害物感知装置で
は、シャッターカーテン20が障害物61に接触し乗り
上げた際に、駆動側であるスプロケットホイール31
と、従動側であるホイール16との連れ周り状態を解除
し、相対回転させることにより、爪55を爪部52に係
止し、駆動側のスプロケットホイール31の回転を停止
させてしまうので、障害物61に対して開閉機45の開
閉力による負荷を加えずに、この開閉機45に対して大
きな負荷を加えることができ、開閉機45を停止させ、
シャッターカーテン20を停止させることとる。
【0012】また、この発明の電動シャッターの障害物
感知装置70は、支持軸13に対して回転自在に取り付
けられた複数の緩衝ホイール81と、該緩衝ホイール8
1同士を連結する連結杆17とで構成され、外周にシャ
ッターカーテン20が巻回される巻取カゴ83と、一端
が支持軸13に固定され他端が該巻取カゴ83に固定さ
れて、前記支持軸13に対し前記巻取カゴ83を前記シ
ャッターカーテン20の巻き取り回転方向に付勢する巻
取スプリング21と、前記支持軸13に回動自在に支持
され、該支持軸13に配設される開閉機45からの回転
駆動力が伝達されるとともに、前記連結杆17と周方向
のガタを有して係合する切欠87を有した開閉機側ホイ
ル85と、該開閉機側ホイル85の近傍における前記支
持軸13に固定した爪車71と、前記支持軸13と同軸
方向の爪ピン89を介して前記開閉機側ホイル85に中
央部が回動自在に支持され、他端に前記爪車71に係止
する歯部93aを備えた爪93と、前記支持軸13に対
して揺動自在に配設されて前記巻取カゴ83の連結杆1
7に当接するとともに、前記爪93を揺動させる凸片9
7と前記爪93の一端に連結され、該爪93に対して、
前記支持軸13に対する前記巻取スプリング21と逆の
方向の力を付勢させるとともに、通常時、前記凸片97
を前記連結杆17に当接状態とし、前記歯部93aを前
記爪車71から離反させる方向に該爪93を付勢するホ
イールスプリング95と、を具備したことを特徴として
いる。
【0013】この電動シャッターの障害物感知装置70
では、シャッターカーテン20の閉鎖時に、このシャッ
ターカーテン20が障害物61に接触すると、シャッタ
ーカーテン20の荷重が障害物61に加わるとともに、
このシャッターカーテン20の障害物61との当接によ
る停止によって巻取カゴ83の連結杆17が切欠87内
で移動することとなる。そして、この連結杆17の移動
により、連結杆17を介して凸片97を揺動させ、爪9
3がホイールスプリング95の付勢力に抗して揺動され
る。これにより、揺動した爪93の歯部93aが爪車7
1に係止し、開閉機側ホイル85の支持軸13に対する
回動をロックする。この結果、開閉機に対して負荷が加
わり、これを検知することとなる。
【0014】さらに、本発明の電動シャッターの障害物
感知装置100は、シャッターカーテン20が巻き取ら
れる巻取カゴ103を支持軸13に対し回転自在に支持
するとともに、該支持軸13に配設される開閉機45の
回転駆動力が伝達される外ホイール101と、前記支持
軸13に回転自在に支持され、前記外ホイール101に
近接して設けられるとともに、前記支持軸13に巻装さ
れて設けられる巻取スプリング21に連結され、前記シ
ャッターカーテン20を巻き取る方向に回転付勢される
内ホイール105と、該内ホイール105に穿設された
円周方向に長尺な長穴108と、前記支持軸13と同軸
方向となって前記外ホイール101に突設され、前記長
穴108の長手方向に移動自在に遊嵌される外ホイール
ピン111と、該外ホイールピン111と前記内ホイー
ル105とにわたって張架され、前記外ホイール101
に対し前記巻取スプリング21と逆方向の力を付勢する
ホイールスプリング112と、前記内ホイール105の
近傍における前記支持軸13に固定された爪車71と、
前記支持軸13と同軸方向の爪ピン110を介して前記
内ホイール105に中央部が回動自在に支持され、一端
を前記外ホイールピン111に軸支され、他端に前記爪
車71に係止する歯部113aを備え、前記ホイールス
プリング112の付勢力に抗して揺動した際に、前記爪
車71と歯部113aとの係止にて前記内ホイール10
5及び前記外ホイール101の支持軸13に対する回動
を規制する爪113と、を具備したことを特徴としてい
る。
【0015】この電動シャッターの障害物感知装置10
0では、シャッターカーテン20の閉鎖時に、シャッタ
ーカーテン20が障害物61に接触すると、シャッター
カーテン20の荷重が障害物61に加わり、シャッター
カーテン20の重量が軽減される。これにより、外ホイ
ール101が、巻取スプリング21の巻き絞め方向に回
転するように内ホイール105に対して相対回転するこ
ととなる。そして、この相対回転によってホイールスプ
リング112の付勢力に抗して外ホイールピン111が
長穴108を移動する。すると、爪113が揺動して、
歯部113aが爪車71に係止し、巻取カゴ103の回
転がロックされ、開閉機45に対して負荷が加わり、こ
れを検知することとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動シャッタ
ーの障害物感知装置の好適な各実施の形態を図面を参照
してそれぞれ詳細に説明する。
【0017】第一の実施の形態 図1は本発明に係る第一の実施の形態の障害物感知装置
を備えた電動シャッターの正面図、図2は図1の巻取カ
ゴ端部の拡大図、図3及び図4は図2における障害物感
知装置の分解斜視図、図5は側面図である。
【0018】住宅などの建物の窓などの上縁部分に配設
されるシャッターケース(図示せず)内には、左右両端
部分に配設される一対のブラケット11,12を介して
支持軸13が水平に左右両端を固定されている。
【0019】この支持軸13の両端近傍、及び中央側の
外周には、円形のホイール15,16がそれぞれ回転自
在とされて取り付けられている。
【0020】これらホイール15,16には、外周縁近
傍に位置する円周方向に等間隔となる位置に、複数の連
結杆17が挿通されるように、支持軸13に沿って取り
付けられている。そして、これらホイール15,16と
連結杆17とで、巻取カゴ19を構成している。
【0021】各ホイール15,16の外周面には吊元部
材(図示せず)などを介してシャッターカーテン20が
連結され、この巻取カゴ19の外周に、シャッターカー
テン20が巻回される。
【0022】また、巻取カゴ19は、図1に示すよう
に、巻取カゴ19を構成するホイール15,16と、支
持軸13との間に、一端が支持軸13に固定されてお
り、他端が巻取カゴ19のホイール15,16に固定さ
れるコイルスプリングよりなる巻取スプリング21が設
けられている。この巻取スプリング21は、支持軸13
に巻装されており、支持軸13に対して巻取カゴ19を
回転させる付勢力を有し、巻取カゴ19に巻回されるシ
ャッターカーテン20を巻き取る方向の回転方向に付勢
するようになっている。
【0023】巻取カゴを構成する各ホイール15,16
のうち、巻取カゴの端部となり一方のブラケット11に
近接するホイール16には、このブラケット11に対向
する面に、駆動プレート23が設けられている。
【0024】この駆動プレート23は、本第一の実施の
形態では、図3及び図4に示すように、中央に支持軸1
3が貫通する穴部25を有する略矩形状の垂直な基板2
7と、この基板27の対となる側縁に、この基板27の
板面に対して垂直となって延設される一対の連結板部2
8とで略構成されて略コ字状に形成されている板材であ
る。
【0025】各連結板部28の先端縁には、凸部28a
が形成されており、前記巻取カゴ19のホイール16に
連結されるようになっている。また、この駆動プレート
23は、基板27の他の対となる縁部に、連結板部28
の延出方向と逆の方向となり支持軸13の軸線方向と同
方向となって延出するホイールピン29がそれぞれ延出
形成されている。本実施の形態のホイールピン29は、
図3及び図4に示すように、略三角形状の基部を有し、
略角柱状に延出するように形成されている。さらに、こ
の駆動プレート23には、図4に示すように、基板27
の四隅に略近接して、後述するホイールスプリング43
の一端が掛けられる係止ピン30が突設されている。
【0026】また、図2に示すように、支持軸13にお
ける、巻取カゴ19に連結される駆動プレート23と、
ブラケット11との間には、スプロケットホイール31
が回動自在に取り付けられている。
【0027】このスプロケットホイール31は、支持軸
13が貫通されるボス部33を有し、図3及び図4に示
すように、板面に、円周方向に長尺とされやや湾曲形状
とされている長穴34,35が一対穿設されている。
【0028】また、このスプロケットホイール31の駆
動プレート23と対向する一方の板面には、中心軸線を
基準に長穴34,35の位置に対して周方向に90°の
両側に位置して、すなわち周方向にそれぞれが等間隔と
なる位置に、略L字状に形成される固定片37がそれぞ
れ突設されている。この固定片37は、後述するホイー
ルスプリング43の他端が掛けられるようになってい
る。
【0029】さらに、このスプロケットホイール31の
他方の面には、図4に示すように、ボス部33の先端に
位置し、中心軸線に対する一方の長穴34の穿設される
位置に対応するこの一方の長穴34の穿設方向の延長線
上となる位置に、スプロケットホイール31の板面に平
行となるへら状の取付片39が突設されている。この取
付片39の先端部分には、本実施の形態では、2つのピ
ン穴41が穿設されている。
【0030】なお、一方の長穴34の位置とピン穴41
との中心軸線からの距離は、ピン穴41が中心軸線に近
接した位置であり、長穴34の位置は、このピン穴41
よりやや離れた位置とされ、取付片39の先端縁は長穴
41に干渉しない位置とされており、また、長穴34の
長手方向の長さは2つのピン穴41の間隔距離と略同等
とされ設定されている。
【0031】このスプロケットホイール31の両長穴3
4,35には、駆動プレート23の両ホイールピン29
が、この長穴34,35に沿って移動自在に遊嵌されて
連結状態とされており、すなわちホイールピン29の長
穴34,35内を移動する範囲で、駆動プレート23と
スプロケットホイール31とが相対回転可能となってい
る。
【0032】また、これらスプロケットホイール31と
駆動プレート23とには、一対のホイールスプリング4
3が張架されている。
【0033】ホイールスプリング43は、引張コイルバ
ネよりなり、一端が駆動プレート23の係止ピン30に
掛けられ、他端がスプロケットホイール31の固定片3
7に掛けられている。本実施の形態では、図4,5に示
すように、中心軸線を基準として基板27の対角位置と
なる各係止ピン30,30と各固定片37,37とにわ
たって掛けられており、ホイールスプリング43の一端
の掛かる係止ピン30は、長穴34,35の他端側に位
置するよう設定される。すなわち、係止ピン30と固定
片37との間にわたってホイールスプリング43が掛け
られ、これら係止ピン30と固定片37とを互いに近接
させるように付勢力が与えられており、このホイールス
プリング43の付勢力によって駆動プレート23のホイ
ールピン29が長穴34,35の一端側に位置するよう
になっている。
【0034】本実施の形態では、このホイールスプリン
グ43の付勢力は、駆動プレート23に対して巻取スプ
リング21の付勢力の方向と反対となる方向であり、長
穴34,35に対し遊嵌状態のホイールピン29を、こ
の長穴34,35の一端側であるシャッターカーテン2
0の巻き戻し方向側に位置させ、すなわち長穴34,3
5によるスプロケットホイール31と駆動プレート23
とのガタを無くし、その状態を保持し、これらスプロケ
ットホイール31と駆動プレート23とが連れ周りする
ように設定されている。
【0035】また、スプロケットホイール31は、ブラ
ケット11に固定される開閉機45の出力スプロケット
46にチェーン47などを介して連動連結されるように
なっており、この開閉機45の回転駆動が伝達されて支
持軸13に対して回転するようになっている。
【0036】この開閉機45は、少なくとも電動モータ
と、この電動モータとスプロケットホイール31とを連
動連結する伝動手段と、遠隔操作信号を受信する受信機
及び制御部とから構成されている。
【0037】伝動手段は、電動モータの出力軸にドック
クラッチなどのクラッチ機構を介して連結した出力スプ
ロケット46と、この出力スプロケット46とスプロケ
ットホイール31とに掛け回されるチェーン47とから
構成されている。
【0038】従って、開閉機45の電動モータが回転す
ると、出力スプロケット46が回転し、チェーン47を
介し、スプロケットホイール31を回転させるようにな
っており、このスプロケットホイール31の両長穴3
4,35に嵌入される駆動プレート23のホイールピン
29によって巻取カゴ19を回転させるようになってい
る。
【0039】また、開閉機45の制御部は、電動モータ
の電流値を検出し、或いはタコジェネレータ又はエンコ
ーダを用いて回転量を検出し、この電流値や回転量の変
動からシャッターカーテン20と障害物との接触を感知
して、シャッターカーテン20を停止或いは反転上昇さ
せるよう、電動モータを駆動制御する周知の障害物感知
機能を備えている。
【0040】次に、ブラケット11には、爪車51が固
設されている。この爪車51は、円環状に形成されて、
図3に示すように、ブラケット11に固定される支持軸
13の周囲に位置し、この支持軸13と同心となるよう
に設けられている。爪車51の内周縁には、図3及び図
5に示すように、爪部としての略三角形状の突起52が
複数形成されている。各突起52は、先端の係合爪53
が支持軸13に略向かい、本実施の形態では、巻取カゴ
19の支持軸13に対する巻取スプリング21による巻
取カゴ19の付勢方向である回転方向と同方向(図5中
時計回り方向)に延出するように形成されている。
【0041】また、上述したスプロケットホイール31
には、爪55が設けられている。この爪55は、図3に
示すように、略楕円形状の板部材よりなり、長手方向の
一端に板面を貫通する孔部56が形成され、長手方向の
他端には略楔状に形成されている歯部57が備えられて
いる。また、この爪55の中途部には板面を貫通し、長
手方向に沿ってやや長い係合穴部58が形成されてい
る。
【0042】そして、この爪55は、一端の孔部56が
スプロケットホイール31の取付片39に穿設されてい
るピン孔41に、爪ピン59を介して揺動自在となるよ
うに軸支され取り付けられているとともに、このスプロ
ケットホイール31の長孔34を貫通する駆動プレート
23のホイールピン29が係合穴部28を挿通するよう
になっている。すなわち、長穴34内のホイールピン2
9が、この長穴34に沿って移動することにより、爪5
5は爪ピン59を回動中心として揺動するようになって
いる。
【0043】また、この爪55は、スプロケットホイー
ル31に取り付けられた状態で、歯部57が爪車51の
内周側に位置するようになり、この歯部57が爪車51
の係合爪53に係止可能となる。
【0044】そして、ホイールピン29が、ホイールス
プリング43の付勢力により長穴34の一端側にあると
きは、この長穴34の一端が爪ピン59の位置から離間
していることから爪55は図5に示すように横臥状態と
なり爪55の歯部57が突出せず、また、ホイールスプ
リング43の付勢力に抗してホイールピン29が長穴3
4の他端側に位置した際には、この長穴34の他端が爪
ピン59の位置に近接していることから爪55は図6に
示すように突出状態となり爪55の歯部57が爪車51
の係合爪53に係合することとなる。
【0045】なお、この爪55は、図3に示すように、
板面が屈曲し長手方向にややS字状に形成され、また、
歯部57は、爪本体の長手方向に対して爪車51の係合
爪53の延出方向と相対方向となるように所定の角度屈
曲して延出している。
【0046】次に、上記のように構成される障害物感知
装置60の動作を説明する。図5に示すように、通常開
閉時には、シャッターカーテン20の垂れ下がり部分
(ホイール接触面から水切りまで)の重量により発生す
る力(図中反時計回り方向の力)が各ホイール15,1
6に掛かり巻取カゴ19に作用するとともに、この巻取
カゴ19のホイール16に連結される駆動プレート23
に作用する。この状態においては、巻取スプリング21
のシャッターカーテン20を巻き取ろうとする方向の力
に抗する状態である。
【0047】また、駆動プレート23とスプロケットホ
イール31とは、ホイールスプリング43の付勢力によ
り、係止ピン30と固定片37とを近接させようとする
状態となっており、ホイールピン29を長穴34,35
の一端に留める状態とされ、これら駆動プレート23と
スプロケットホイール31とが連れ周りの状態となり、
駆動源である開閉機45の駆動力をスプロケットプレー
ト31から駆動プレート23を介し、巻取カゴ19を回
転駆動させる。
【0048】従って、爪55は、図5に示すように、ホ
イールピン29が長穴34の一端側に位置し、その状態
がホイールスプリング43によって保たれることから、
横臥状態であり、爪車51の係合爪53に対して離脱し
た位置となる。
【0049】なお、巻取スプリング21は、シャッター
カーテン20の垂れ下がりにより発生する力とは逆の方
向の力であり、このシャッターカーテン20による力、
すなわち自重による力よりも小さく、このシャッターカ
ーテン20の昇降時の巻取カゴ19の回転を助勢するよ
うに設定されているとともに、巻取カゴ19の回転駆動
を行う開閉機45による開閉力を助勢するように設定さ
れており、すなわち、この開閉力よりも小さく設定され
ている。
【0050】また、ホイールスプリング43は、駆動側
であるスプロケットホイール31と従動側である駆動プ
レート23との連れ周りを維持する牽引力を発生するよ
うに設定され、スプロケットホイール31に対して駆動
プレート23(巻取カゴ19側)を巻取スプリング21
とは逆の方向の力で付勢させ、シャッターカーテン20
の荷重のかかる方向と同方向となり、かつ開閉機45の
開閉力に比して小さく設定されている。
【0051】そして、図6に示すように、シャッターカ
ーテン20の閉鎖時(下降時)に、シャッターカーテン
20の下降方向に障害物61があると、シャッターカー
テン20は障害物61に接触し、この障害物61に載置
状態となる。すなわち、シャッターカーテン20の下降
が停止される。
【0052】シャッターカーテン20の開閉機45の駆
動による下降が途中で停止されると、シャッターカーテ
ン20の巻取カゴ19への垂れ下がりによる荷重が解放
されるが、開閉機45は、その駆動が続いており、スプ
ロケットホイール31を回転させようとする。
【0053】シャッターカーテン20の下降停止によ
り、これに連結される巻取カゴ19及びホイール16は
支持軸13に対する回転が停止し、すなわち駆動プレー
ト23の回転が停止となる。そして、スプロケットホイ
ール31の回転が停止していないことから、このスプロ
ケットホイール31の長穴34内に位置するホイールピ
ン29に対して、この長穴34が長手方向に沿って一端
側から他端側へ移動することとなり、すなわち駆動プレ
ート23に対してスプロケットホイール31が、ホイー
ルスプリング43の付勢力に抗して連れ周りを解除され
て回動を行う。
【0054】これにより、ホイールピン29が挿通され
ている爪55は、爪ピン59を支点として揺動すること
となり、横臥状態から突出し、爪55の歯部57が爪車
51の係合爪53に係合して、スプロケットホイール3
1の駆動方向の回転がロックされる。
【0055】この回転のロックは、開閉機45の回転駆
動を続ければ続ける程、係合爪53と歯部57との係合
状態を強固なものとし、このことから開閉機45に負荷
が加わることとなる。開閉機45は、この回転負荷を制
御部によって感知し、電動モータに停止信号を送出し
て、回転を停止する。
【0056】このように、上述の障害物感知装置60に
よれば、シャッターカーテン20が障害物61に接触し
乗り上げた際に、駆動側であるスプロケットホイール3
1と、従動側である駆動プレート23との連れ周り状態
を解除し、相対回転させることにより、爪55を爪車5
1に係止し、駆動側のスプロケットホイール31の回転
を停止させてしまうので、障害物61に対して開閉機4
5の開閉力による負荷を加えずに、この開閉機45に対
して大きな負荷を加えることができ、開閉機45を停止
させ、シャッターカーテン20を停止させることができ
る。
【0057】また、この構成によれば、爪55が爪車5
1にロック状態となると同時に、シャッターカーテン2
0を巻き戻そうとする開閉機45の回転駆動力がシャッ
ターカーテン20には直接伝達されずに、爪55と爪車
51とのロック状態を保つ力となるので、障害物61に
対しての負荷が増大することがない。
【0058】さらに、シャッターカーテン20の下降時
に障害物61に当接することで爪55が揺動して爪車5
1に係止する構造であることから、シャッターカーテン
20自体の重量や、巻取スプリング21の巻取力に影響
無く、この障害物61を感知できることとなる。
【0059】なお、上述した第一の実施の形態におい
て、ホイールスプリング43の駆動プレート23及びス
プロケットホイール31への掛け方を、ホイールスプリ
ング43の一端を長穴34,35の他端側に位置する各
係止ピン30とし、各ホイールピン29,29が長穴3
4,35の一端側に位置するように付勢する構成として
説明したが、この障害物感知装置60は、巻取カゴ19
を回転駆動する開閉機45に連動連結されるスプロケッ
トホイール31を含む構成であり、巻取カゴ19に対す
る開閉機45の取付位置が異なる、すなわち左右勝手の
ある構成であることから、この左右勝手に対応して、ホ
イールスプリング43の駆動プレート23及びスプロケ
ットホイール31への掛け方を変更可能な構成としてい
る。つまり、上述と異なる位置に開閉機45が配置され
る場合には、巻取カゴ19に対するスプロケットホイー
ル31の位置が異なる構成となるので、その場合には、
ホイールスプリング43の掛け方を、ホイールスプリン
グ43の一端を長穴34,35の一端側に位置する各係
止ピン30とし、各ホイールピン29,29が長穴3
4,35の他端側に位置するように付勢させることとす
ることで、対応できるようになっている。
【0060】第二の実施の形態 次に、本発明に係る電動シャッターの障害物感知装置の
第二の実施の形態を説明する。図7は本発明に係る第二
の実施の形態の障害物感知装置を備えた電動シャッター
の正面図、図8は通常開閉時の開閉機側ホイルの状態を
示す正面図、図9はシャッターカーテンが障害物に接触
した時の開閉機側ホイルの状態を示す正面図である。な
お、前述した第一の実施の形態に示した部材と同一また
は同等の部材には、同一の符号を付して重複する説明は
省略する。
【0061】支持軸13の両端側、及び中央側の外周に
は、略円板状の緩衝ホイール81が回転自在に取り付け
られている。各緩衝ホイール81には、円周方向に等間
隔となるように、本実施の形態では三つの保持穴(図示
せず)を穿設してある。
【0062】これらの保持穴には、それぞれ連結杆17
が挿通され、各保持穴と連結杆17とは、ガタ無く固定
されている。そして、各緩衝ホイール81と連結杆17
とは、支持軸13に回転自在に支持される円筒フレーム
状の巻取カゴ83を構成している。この巻取カゴ83の
外周には、吊元部材(図示せず)を介してシャッターカ
ーテン20が連結され、このシャッターカーテン20を
巻回するようになっている。
【0063】支持軸13の他端側(図7中左方)の緩衝
ホイール81と、中央部分の緩衝ホイール81との間に
は、一端が支持軸13に固定された本実施の形態では二
つのコイルスプリングよりなる巻取スプリング21が巻
装されている。これら巻取スプリング21の他端は、緩
衝ホイール81に固定されている。そして、これら緩衝
ホイール81は、巻取スプリング21によって、シャッ
ターカーテン20を巻き取る方向の回転方向へ付勢され
ている。
【0064】また、支持軸13の一端側となる図7中の
右方の緩衝ホイール81と中央部分の緩衝ホイール81
との間の支持軸13には、巻取カゴ83の内側に収容さ
れる開閉機45が固定されている。
【0065】この開閉機45は、少なくとも電動モータ
63と、この電動モータ63の回転を巻取カゴ83へ伝
える伝動手段64と、遠隔操作信号を受信する受信機及
び制御部65とから構成されている。
【0066】伝動手段64は、電動モータ63の出力軸
にドッククラッチなどのクラッチ機構66を介して連結
したピニオン67と、ピニオン67の噛合する内歯車を
内側に装備した回転部材68と、回転部材68を巻取カ
ゴ83に連結する連結板69とから構成されている。
【0067】従って、支持軸13に固定された開閉機4
5の電動モータ63が回転すると、ピニオン67が回転
部材68を回転させ、回転部材68は連結板69を回転
させるようになっている。
【0068】また、開閉機45の制御部65は、電動モ
ータ63の電流値を検出し、或いはタコジェネレータ又
はエンコーダを用いて回転量を検出し、この電流値や回
転量の変動からシャッターカーテン20と障害物61と
の接触を感知して、シャッターカーテン20を停止或い
は反転上昇させるよう、電動モータ63を駆動制御する
周知の障害物感知機能を備えている。
【0069】この開閉機45の連結板69は、支持軸1
3に対して回転自在に支持される開閉機側ホイル85に
連結固定されている。
【0070】次に、図8に示すように、開閉機側ホイル
85の外周には、円周方向に等間隔となる本実施の形態
では三つの切欠87が形成されている。これら切欠87
には、巻取カゴ83を構成する連結杆17がそれぞれ挿
入されている。これら切欠87は、各連結杆17の外径
より、円周方向に大きく形成され、従って、連結杆17
は、切欠87内で円周方向に摺動自在となってガタを有
するように係合している。
【0071】そして、支持軸13に固定された開閉機4
5の電動モータ63が回転駆動することにより、ピニオ
ン67が回転部材68、連結板69を介して開閉機側ホ
イル85を回転させ、開閉機側ホイル85は連結杆17
を介して巻取カゴ83を回転させる。
【0072】また、開閉機側ホイル85の近傍の支持軸
13には、図8,図9に示すように爪車71が固定され
ている。この爪車71の外周には、図8に示すように、
略直角三角形状の突起72を円周方向に複数形成してあ
る。各突起72は、支持軸13の半径方向に延びる係止
面73を有している。
【0073】開閉機側ホイル85の板面には、図8に示
すように、支持軸13と同一軸線方向とされる爪ピン8
9と、固定ピン91とが突設されている。爪ピン89
は、切欠87に近接して設けられ、略Y字状に形成され
ている爪93の中央部を揺動自在に支持している。
【0074】また、前記切欠87より離間して配設され
る固定ピン91と揺動自在な爪93の一端との間には、
引張コイルスプリングよりなるホイールスプリング95
が張架されている。
【0075】爪93の他端は、切欠87に臨んで延出し
切欠87の位置にて移動される凸片97と、爪車71に
係止する歯部93aとが形成されている。
【0076】爪93は、通常時、ホイールスプリング9
5により牽引されることで、一端が固定ピン91に接近
する方向とされている。また、この状態で、連結杆17
は、図8に示すように、切欠87の一方の縁部(図8中
左側)と凸片97とによって挟持された状態となる。
【0077】一方、この爪93は、ホイールスプリング
95の引張力に抗して揺動した際には、図9に示すよう
に、歯部93aが爪車71の係止面73に係止するよう
になっている。
【0078】次に、この第2の実施の形態の障害物感知
装置70の動作を説明する。通常開閉時には、シャッタ
ーカーテン20の垂れ下がり部分(ホイル接触面から水
切りまで)の重量により発生する力とホイールスプリン
グ95によって発生する力が、巻取スプリング21によ
って発生する力より大きく設定されていることによっ
て、図8に示すように、連結杆17が切欠87の左縁に
接触した状態で開閉動作が行われる。
【0079】すなわち、シャッターカーテン20の閉鎖
時には、開閉機45の駆動力が開閉機側ホイル85を回
転させ、この回転に追従するように連結杆17を介し巻
取カゴ83が回転し、またシャッターカーテン20の開
放時には、開閉機45による開閉機側ホイル85の回転
駆動により連結杆17を介して巻取カゴ83を回転させ
るようになっている。
【0080】一方、シャッターカーテン20の閉鎖時
(下降時)に、シャッターカーテン20が障害物61に
接触すると、シャッターカーテン20の荷重が障害物6
1に加わる。
【0081】従って、シャッターカーテン20の重量が
巻取カゴ83及び下降動作を駆動する開閉機45におい
て軽減される。すなわち、巻取スプリング21の通常の
開閉力が障害物61に当たると同時に、巻取スプリング
21の実際の開閉力を越えることになる。
【0082】これにより、連結杆17が切欠87内で、
図9に示すように右端に接触するように移動され、同時
に、巻取スプリング21の力が、シャッターカーテン2
0の荷重が軽減された分だけ、巻取カゴ83を巻き上げ
る方向に作用する。この状態で、緩衝ホイール81と開
閉機側ホイル85とは、相対回転することとなる。
【0083】これにより、爪93は、凸片97が連結杆
17により押圧され、ホイールスプリング95を伸長さ
せる方向に揺動し、歯部93aを爪車71の係止面73
に係止する。
【0084】この結果、巻取カゴ83の回転、すなわ
ち、巻き戻し方向の回転と逆方向の巻取方向の回転がロ
ックされ、シャッターカーテン20の下降方向の力が停
止し、同時に開閉機45の回転駆動による開閉機側ホイ
ル85の回転も爪車71に係止されている爪93の凸片
97が連結杆17に当接状態であり、回転が停止され、
すなわち、開閉機45に対して負荷が加わる。開閉機4
5は、この回転負荷を制御部65によって感知し、電動
モータ63に停止信号を送出して巻取カゴ83の巻き戻
し方向の回転を停止する。
【0085】このように、上述の障害物感知装置70に
よれば、シャッターカーテン20が障害物61に接触し
た際、連結杆17を介して爪93を揺動し、巻取カゴ8
3を巻取スプリング21の巻き絞め方向に回転させる。
これにより、揺動した爪93が爪車71に係止し、開閉
機側ホイル85を支持軸13にロックするので、障害物
61に大きな負荷を加えずに、開閉機45に対して負荷
を加えることができ、開閉機45を停止させ、シャッタ
ーカーテン20を停止させることができる。
【0086】そして、爪93が爪車71にロック状態と
なると同時に、シャッターカーテン20を巻き戻そうと
する開閉機45の回転駆動力がシャッターカーテン20
には直接伝達されずに、爪93と爪車71とのロック状
態を保つ力となるので、障害物61に対しての負荷が増
大することがなく、この障害物61の検知が速やかに行
われ、シャッターカーテン20の動作の停止が行われ
る。
【0087】第三の実施の形態 次に、本発明に係る電動シャッターの障害物感知装置の
第三の実施の形態を説明する。図10は本発明に係る第
三の実施の形態の障害物感知装置を備えた電動シャッタ
ーの正面図、図11は図10の巻取カゴ端部の拡大図、
図12は図11のA−A線矢視図である。なお、前述し
た第一,第二の実施の形態に示した部材と同一または同
等の部材には、同一の符号を付して重複する説明は省略
する。
【0088】支持軸13の両端近傍、及び中央側の外周
には、円形の外ホイール101がそれぞれ回転自在とさ
れて取り付けられている。
【0089】これら外ホイール101には、円周方向に
等間隔となるように本実施の形態では三つの保持凹部1
02(図12参照)が形成されている。これらの保持凹
部102には、それぞれ連結杆17が挿通されるように
取り付けられている。また、これら保持凹部102は、
連結杆17の外径より、外ホイール101の円周方向に
若干大きく形成されている。
【0090】従って、連結杆17は、保持凹部102内
にて、外ホイール101の円周方向に若干量移動可能と
なっている。
【0091】また、外ホイール101と連結杆17と
は、支持軸13に回転自在に支持される円筒フレーム状
の巻取カゴ103を構成している。各外ホイール101
の外周面には吊元部材などを介してシャッターカーテン
20が連結され、この巻取カゴ103の外周に、シャッ
ターカーテン20が巻回される。
【0092】図10中の右方の外ホイール101と中央
部分の外ホイール101との間における支持軸13に
は、巻取カゴ103の内側に収容される前記第二の実施
の形態と同様の開閉機45が固定されている。
【0093】次に、巻取カゴ103を構成する各外ホイ
ール101は、円環状に形成されており、図11に示す
ように、円形の内ホイール105及び円形の巻取スプリ
ング固定板106を介して、支持軸13に対して回転自
在に取り付けられている。
【0094】内ホイール105と巻取スプリング固定板
106とは、図11に示すように、外周縁に円周方向に
連続する凹溝状間隙107を形成するようにして一体固
定され、かつ支持軸13に対して回転自在に取り付けら
れている。
【0095】そして、円環状に形成される外ホイール1
01は、中央が内周穴となり、この内周穴の内周縁が凹
溝状間隙107に摺動自在に保持されている。すなわ
ち、外ホイール101は、内ホイール105の外周縁に
相対回転可能に支持された状態となっている。
【0096】支持軸13の他端側(図10中左方)の外
ホイール101と、中央部分の外ホイール101との間
には、一端が支持軸13に固定された本実施の形態では
二つのコイルスプリングよりなる巻取スプリング21が
巻装されている。これら巻取スプリング21の他端は、
各巻取スプリング固定板106へ固定されている。
【0097】巻取スプリング固定板106と一体となる
内ホイール105は、巻取スプリング21によって、シ
ャッターカーテン20を巻き取る方向の回転方向へ付勢
されている。
【0098】図12に示すように、内ホイール105に
は、外周縁近傍に円周方向に沿って長尺な長穴108が
穿設されている。本実施の形態では、内ホイール105
の円周方向に等間隔となり、この円周方向に沿うやや湾
曲形状となって四つの長穴108が設けられている。
【0099】また、内ホイール105の板面には、支持
軸13と同軸方向となって突出する内ホイールピン10
9と、爪ピン110が設けられている。なお、内ホイー
ルピン109は長穴108の長手方向の延長線上に略位
置し、また爪ピン110は長穴108に近接した内ホイ
ール105の中心寄りに位置してそれぞれ配設されてい
る。
【0100】一方、外ホイール101には支持軸13と
同軸方向で突出する外ホイールピン111が、内周縁に
近接して設けられており、この外ホイールピン111は
内ホイール105に穿設した長穴108に移動自在とな
って遊嵌されている。すなわち、外ホイール101と内
ホイール105とは、この外ホイールピン111が長穴
108内で移動する範囲で、相対回転するようになって
いる。
【0101】また、長穴108を貫通し、内ホイール1
05の板面より突出する外ホイールピン111の先端
と、内ホイールピン109との間には、引張コイルスプ
リングよりなるホイールスプリング112が張架されて
いる。このホイールスプリング112は、巻取スプリン
グ21の付勢力と逆の方向となる力、すなわち、支持軸
13に対して内ホイール105を回転させる付勢力に抗
する付勢力となり、内ホイールピン109と外ホイール
ピン111とを近接させる付勢力が加わるように設定さ
れている。
【0102】内ホイール105の近傍の支持軸13に
は、図11,図12に示すように、上記第二の実施の形
態と同様の爪車71が固定されている。
【0103】上述した内ホイール105の爪ピン110
には、略へ字状に形成された爪113が揺動自在に取り
付けられている。この爪113は、中央部が爪ピン11
0にて軸支されることで、この爪ピン110を中心に両
端が揺動するようになっている。
【0104】この爪113の一端には、係合穴114が
穿設されている。この係合穴114には、長穴108か
ら突出した外ホイールピン111が挿着されている。ま
た、爪113の他端は、略楔状に形成され、爪車71に
係止可能となる歯部113aが形成されている。
【0105】つまり、外ホイールピン111が長穴10
8の長手方向で移動することで、爪113が揺動するよ
うになっている。
【0106】そして、爪113は、外ホイールピン11
1が内ホイールピン109に接近する側の長穴108の
端部にあるとき、歯部113aが爪車71から離れた位
置となる。一方、外ホイールピン111がホイールスプ
リング112の引張力に抗して内ホイールピン109か
ら離れた側の長穴108の端部にあるとき、歯部113
aが爪車71の突起72における係止面73に係合する
ようになっている。
【0107】次に、上記のように構成される障害物感知
装置100の動作を説明する。図13はシャッターカー
テンが障害物に接触する前と接触した後の本発明に係る
障害物感知装置のそれぞれの状態を示す説明図である。
【0108】図13(a)に示すように、通常開閉時に
は、シャッターカーテン20の垂れ下がり部分(ホイル
接触面から水切りまで)の重量により発生する力(図中
反時計回り方向の力)が外ホイール101に作用してい
る。
【0109】また、外ホイールピン111には、ホイー
ルスプリング112によって、外ホイール101を同じ
方向に回転させようとする力が作用しており、内ホイー
ル109が巻取スプリング21によって巻取方向に回転
する方向の力(図13(a)中時計回り方向の力)に抗
する状態となっている。
【0110】従って、爪113は、外ホイールピン11
1が内ホイールピン109に接近する側の長穴108の
端部に位置することとなり、歯部113aが爪車71か
ら離れた位置となる。また、外ホイール101は、連結
杆17の右側に接触した状態、すなわち連結杆17に対
して外ホイール101がシャッターカーテン20の自重
にて接触した状態で開閉されることとなる。
【0111】この際、巻取スプリング21は、シャッタ
ーカーテン20の垂れ下がりにより発生する力とは逆の
力(図中時計回り方向の力)で内ホイール105を付勢
している。巻取スプリング21の付勢力は、垂れ下がり
により発生する力とホイールスプリング112により発
生する力よりも小さな力、別言すると、巻取スプリング
21によるシャッターカーテン20の巻取力(図中時計
回り方向の力)より大きな付勢力に設定されている。
【0112】一方、図13(b)に示すように、シャッ
ターカーテン20の閉鎖時(下降時)に、シャッターカ
ーテン20が障害物61に接触すると、シャッターカー
テン20の荷重が障害物61に加わる。
【0113】従って、シャッターカーテン20の重量が
巻取カゴ103及び下降動作を駆動する開閉機45にお
いて軽減される。すなわち、巻取スプリング21の通常
の開閉力が障害物61に当たると同時に、巻取スプリン
グ21の実際の開閉力を越えることになる。
【0114】これにより、巻取スプリング21の力が、
シャッターカーテン20の荷重が軽減された分だけ、開
閉機45の回転方向(シャッターカーテン20の巻き戻
し方向)と逆方向(巻取方向)に加わる。この力により
外ホイール101は、巻取スプリング21の巻き絞め方
向に回転することとなる。
【0115】外ホイール101が巻取スプリング21の
巻き絞め方向に回転することは、この外ホイール101
に連結されてるシャッターカーテン20が障害物61に
当接することに起因し、外ホイール101の回転が停止
することで起こり、これにより図13(b)に示すよう
に、外ホイール101の保持凹部102が連結杆17の
左側に接触する。
【0116】また、内ホイール105は常に巻取スプリ
ング21の付勢力を受けていることから、この内ホイー
ル105の内ホイールピン109と連結杆17との相対
位置(間隔距離)は変わらず、上記のように外ホイール
101の巻き戻し方向の回転の停止が発生すると、外ホ
イールピン111が、内ホイールピン109から離れる
側の長穴108の端部に移動する。
【0117】そして、爪113は、爪ピン110を支点
として揺動することとなり、歯部113aを突起72の
係止面73に係止し、巻取カゴ103の巻取方向の回転
がロックされる。この巻取方向の回転のロックは、開閉
機45が巻き戻そう(閉鎖しよう)とする方向に回転駆
動を続ければ続ける程、連結杆17を介して外ホイール
101を回転させようとすることから、強固にロック状
態を保つこととなり、すなわち、開閉機45に対して負
荷が加わることとなる。開閉機45は、この回転負荷を
制御部65によって感知し、電動モータ63に停止信号
を送出して巻取カゴ103の巻き戻し方向の回転を停止
する。
【0118】このように、上述の障害物感知装置100
によれば、シャッターカーテン20が障害物61に接触
した際、外ホイール101が巻取スプリング21の巻き
絞め方向に回転するように内ホイール105に対して相
対回転することとなり、それにより爪113が爪車71
に係止して外ホイール101を支持軸13にロックする
ようにしたので、障害物61に大きな負荷を加えずに、
開閉機45に大きな負荷を加えることができ、開閉機4
5を停止させ、シャッターカーテン20を停止させるこ
とができる。
【0119】また、この構成によれば、爪113が爪車
71にロック状態となると同時に、シャッターカーテン
20を巻き戻そうとする開閉機45の回転駆動力がシャ
ッターカーテン20には直接伝達されずに、爪113と
爪車71とのロック状態を保つ力となるので、障害物6
1に対しての負荷が増大することがない。さらに、シャ
ッターカーテン20の下降時に障害物61に当接するこ
とで爪113が揺動して爪車71に係止する構造である
ことから、シャッターカーテン20自体の重量や、巻取
スプリング21の巻取力に影響無く、この障害物61を
感知できることとなる。
【0120】なお、上述した各実施の形態では、シャッ
ターカーテン20の閉鎖時(降下時)に、その下方に障
害物61があり、この障害物61に接触したことを感知
することとして説明したが、本発明の各実施の形態の障
害物感知装置60,70,100では、シャッターカー
テン20の降下(閉鎖)動作時において、その降下を妨
げるものについてそれを感知できる構成であることか
ら、床面にシャッターカーテン20が当接する状態も感
知が可能であり、すなわち、通常のシャッターカーテン
20の閉鎖位置感知としても応用が可能である。
【0121】また、上述した各実施の形態では、シャッ
ターカーテン20の構造について詳述していないが、こ
のシャッターカーテン20としては、短冊板形状のスラ
ット部材をシャッター部材とするスラットシャッター
や、パネル板部材をシャッター部材とするパネルシャッ
ター、略パイプ形状のシャッター部材より構成されるグ
リルシャッターなど、限定されることはない。
【0122】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る請求項1の電動シャッターの障害物感知装置によれ
ば、シャッターカーテンが障害物に接触し乗り上げた際
に、駆動側であるスプロケットホイールと、従動側であ
るホイールとの連れ周り状態を解除し、相対回転させる
ことにより、爪を爪部に係止し、駆動側のスプロケット
ホイールの回転を停止させてしまうので、障害物に対し
て開閉機の開閉力による負荷を加えずに、この開閉機に
対して大きな負荷を加えることができ、開閉機を停止さ
せ、シャッターカーテンを停止させることができる。
【0123】また、この構成によれば、爪が爪部にロッ
ク状態となると同時に、シャッターカーテンを巻き戻そ
うとする開閉機の回転駆動力がシャッターカーテンには
直接伝達されずに、爪と爪部とのロック状態を保つ力と
なるので、障害物に対しての負荷が増大することがな
い。
【0124】さらに、シャッターカーテンの下降時に障
害物に当接することで爪が揺動して爪部に係止する構造
であることから、シャッターカーテン自体の重量や、巻
取スプリングの巻取力に影響無く、この障害物を感知で
きることとなる。
【0125】請求項2の電動シャッターの障害物感知装
置によれば、シャッターカーテンが障害物に接触した
際、このシャッターカーテンの下降動作が停止すること
で、連結杆を介し、凸片を介して爪を揺動させ、巻取カ
ゴを巻取スプリングの巻き絞め方向に回転させることと
なり、揺動した爪が爪車に係止し、開閉機側ホイルの回
転を支持軸に対してロックするので、障害物に対してシ
ャッターカーテンを介して開閉機による大きな負荷を加
えずに、開閉機に対して負荷を加えることができ、開閉
機を停止させ、シャッターカーテンを停止させることが
できる。
【0126】そして、爪が爪車にロック状態となると同
時に、シャッターカーテンを巻き戻そうとする開閉器の
回転駆動力がシャッターカーテンには直接伝達されず
に、爪と爪車とのロック状態を保つ力となるので、障害
物に対しての負荷が増大することがなく、この障害物の
検知が速やかに行われ、シャッターカーテンの動作の停
止が行われることとなる。
【0127】また、シャッターカーテンの下降時に障害
物に当接することで爪が揺動して爪車に係止する構造で
あることから、シャッターカーテン自体の重量や、巻取
スプリングの巻取力に影響無く、この障害物を感知でき
ることとなる。
【0128】請求項3の電動シャッターの障害物感知装
置によれば、シャッターカーテンが障害物に接触した
際、外ホイールが巻取スプリングの巻き絞め方向に回転
するように、内ホイールに対して相対回転することとな
り、それにより爪が爪車に係止して外ホイールを支持軸
にロックするようにしたので、障害物に大きな負荷を加
えずに、開閉機に対して大きな負荷を加えることがで
き、開閉機を停止させ、シャッターカーテンを停止させ
ることができる。
【0129】また、この構成によれば、爪が爪車にロッ
ク状態となると同時に、シャッターカーテンを巻き戻そ
うとする開閉器の回転駆動力がシャッターカーテンには
直接伝達されずに、爪と爪車とのロック状態を保つ力と
なるので、障害物に対しての負荷が増大することがな
い。
【0130】さらに、爪と爪車とでロック状態となり、
支持軸に対して巻取カゴが回転しないこととなるので、
シャッターカーテンがケース内で弛んでしまうことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一の実施の形態の障害物感知装
置を備えた電動シャッターの正面図である。
【図2】図1の巻取カゴ端部の拡大図である。
【図3】障害物感知装置の分解斜視図である。
【図4】同障害物感知装置の分解斜視図である。
【図5】同障害物感知装置の側面図である。
【図6】シャッターカーテンが障害物に接触した時の障
害物感知装置の状態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る第二の実施の形態の障害物感知装
置を備えた電動シャッターの正面図である。
【図8】通常開閉時の開閉機側ホイールの状態を示す正
面図である。
【図9】シャッターカーテンが障害物に接触した時の開
閉機側ホイールの状態を示す正面図である。
【図10】本発明に係る第三の実施の形態の障害物感知
装置を備えた電動シャッターの正面図である。
【図11】図10の巻取カゴ端部の拡大図である。
【図12】図11のA−A線矢視図である。
【図13】シャッターカーテンが障害物に接触する前と
接触した後の本発明に係る障害物感知装置の状態を示す
説明図である。
【図14】従来の障害物感知装置を備えた電動シャッタ
ーの正面図である。
【符号の説明】
11…ブラケット 13…支持軸 15,16…ホイール 17…連結杆 19,83,103…巻取カゴ 20…シャッターカーテン 21…巻取スプリング 29…ホイールピン 31…スプロケットホイール 34…長穴 43…ホイールスプリング 45…開閉機 52…爪部(突起) 53…係合爪 55…爪 57…歯部 58…係合穴部 59…爪ピン 60,70,100…障害物感知装置 71…爪車 81…緩衝ホイール 85…開閉機側ホイル 87…切欠 89,110…爪ピン 93,113…爪 93a,113a…歯部 95,112…ホイールスプリング 97…凸片 101…外ホイール 105…内ホイール 108…長穴 111…外ホイールピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットに固定される支持軸に対して
    回転自在に取り付けられた複数のホイールを備え、外周
    にシャッターカーテンが巻回される巻取カゴと、 一端が前記支持軸に固定され他端が前記巻取カゴに固定
    されて、前記支持軸に対し前記巻取カゴを前記シャッタ
    ーカーテンの巻き取り回転方向に付勢する巻取スプリン
    グと、 前記支持軸に対して回動自在に設けられ、開閉機に連動
    連結されて回転駆動するスプロケットホイールと、 該スプロケットホイールに穿設され円周方向に長尺に形
    成される長穴と、 前記各ホイールにおける前記ブラケットに近接するホイ
    ールの該ブラケットと対向する面に設けられ、前記支持
    軸と同軸方向となって突出し、前記長穴の長手方向に沿
    って移動自在に遊嵌されるとともに、前記スプロケット
    ホイールの回転駆動を前記ホイールに伝達するホイール
    ピンと、 前記支持軸の固定されるブラケットに設けられ、該支持
    軸の周囲に位置し、先端の係合爪が該支持軸に略向かっ
    て延出形成される複数の爪部と、 前記巻取カゴのホイールと前記スプロケットホイールと
    にわたって張架され、該スプロケットホイールに対して
    前記ホイールを前記巻取スプリングと逆方向の力に付勢
    し、前記スプロケットホイールと前記ホイールとを連れ
    周り状態に維持するホイールスプリングと、 一端が前記支持軸と同軸方向の爪ピンを介して前記スプ
    ロケットホイールに対して揺動自在に軸支され、中途部
    に前記ホイールピンが挿通される係合穴部を有し、他端
    に前記爪部の係合爪に係止する歯部を備え、前記ホイー
    ルスプリングの付勢力に抗して前記ホイールに対して前
    記スプロケットホイールが回動し前記ホイールピンが前
    記長穴に沿って移動し揺動した際に、前記爪部の係合爪
    と前記歯部との係止にて前記スプロケットホイールの支
    持軸に対する回動を規制する爪と、 を具備したことを特徴とする電動シャッターの障害物感
    知装置。
  2. 【請求項2】 支持軸に対して回転自在に取り付けられ
    た複数の緩衝ホイールと、該緩衝ホイール同士を連結す
    る連結杆とで構成され、外周にシャッターカーテンが巻
    回される巻取カゴと、 一端が支持軸に固定され他端が該巻取カゴに固定され
    て、前記支持軸に対し前記巻取カゴを前記シャッターカ
    ーテンの巻き取り回転方向に付勢する巻取スプリング
    と、 前記支持軸に回動自在に支持され、該支持軸に配設され
    る開閉機からの回転駆動力が伝達されるとともに、前記
    連結杆と周方向のガタを有して係合する切欠を有した開
    閉機側ホイルと、 該開閉機側ホイルの近傍における前記支持軸に固定され
    た爪車と、 前記支持軸と同軸方向の爪ピンを介して前記開閉機側ホ
    イルに中央部が回動自在に支持され、他端に前記爪車に
    係止する歯部を備えた爪と、 前記支持軸に対して揺動自在に配設されて前記巻取カゴ
    の連結杆に当接するとともに、前記爪を揺動させる凸片
    と前記爪の一端に連結され、該爪に対して、前記支持軸
    に対する前記巻取スプリングと逆方向の力を付勢させる
    とともに、通常時、前記凸片を前記連結杆に当接状態と
    し、前記歯部を前記爪車から離反させる方向に該爪を付
    勢するホイールスプリングと、 を具備したことを特徴とする電動シャッターの障害物感
    知装置。
  3. 【請求項3】 シャッターカーテンが巻き取られる巻取
    カゴを支持軸に対して回転自在に支持するとともに、該
    支持軸に配設される開閉機の回転駆動力が伝達される外
    ホイールと、 前記支持軸に回転自在に支持され、前記外ホイールに近
    接して設けられるとともに、前記支持軸に巻装されて設
    けられる巻取スプリングに連結され、前記シャッターカ
    ーテンを巻き取る方向に回転付勢される内ホイールと、 該内ホイールに穿設された円周方向に長尺な長穴と、 前記支持軸と同軸方向となって前記外ホイールに突設さ
    れ、前記長穴の長手方向に沿って移動自在に遊嵌される
    外ホイールピンと、 該外ホイールピンと前記内ホイールとにわたって張架さ
    れ、前記外ホイールに対し前記巻取スプリングと逆方向
    の力を付勢するホイールスプリングと、 前記内ホイールの近傍における前記支持軸に固定された
    爪車と、 前記支持軸と同軸方向の爪ピンを介して前記内ホイール
    に中央部が回動自在に支持され、一端が前記外ホイール
    ピンに軸支され、他端に前記爪車に係止する歯部を備
    え、前記ホイールスプリングの付勢力に抗して揺動した
    際に、前記爪車と歯部との係止にて前記内ホイール及び
    前記外ホイールの支持軸に対する回動を規制する爪と、 を具備したことを特徴とする電動シャッターの障害物感
    知装置。
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