JP3613965B2 - モータの制動装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸を備えるモータの制動装置、特に、回転軸に負荷側に回転力を伝える回転出力部材を設けたモータの制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等では各種のアクチュエータの駆動源として電動のモータを多用している。この種のモータはケース内に枢支されるロータの回転軸の端部にギヤ等の回転出力部材を設け、これに接続される回転伝達系を介し負荷側であるアクチュエータの可動部に回転を伝達し、所定の機能を発揮させている。例えば、DCモータは、正転用のモータ駆動電流を受けると正転し、逆転用のモータ駆動電流を受けると逆転し、正逆の回転力をモータより従動側である可動部に伝達し、可動部に順方向と逆方向の切り換え作動等を行わせている。このモータでは、駆動電流が遮断されると、モータ内でロータが回転摩擦抵抗に基づく摩擦力の範囲で負荷側の回転を押さえることとなる。
【0003】
ところで、車両等は、窓ガラスによって開閉される窓を設けており、ここでの窓ガラスはその両側端を一対のガイドレールにより上下摺動可能に支持されると共に、電動のウインドウレギュレータで開閉操作されるものが多く、ここでのウインドウレギュレータの駆動源としてDCモータが使用されている。
この電動のウインドウレギュレータには、窓ガラスを上下摺動自在に支持するX型リンク及び同X型リンクを駆動するDCモータを備えたX型リンクタイプのもの、あるいは、窓ガラス側に連結された引上げ、引下げ用のワイヤをDCモータで駆動されるドラムにより巻取り、巻取り解除して上下動させるドラムタイプのものが知られている。このような電動のウインドウレギュレータの場合、ここで用いるモータの駆動回路に設けられる開閉スイッチの切り換え操作により、モータを正逆回転させ、窓ガラスを容易に開閉操作することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両は停車時に乗員が車両より離れることが多く、その際には、窓ガラスを全閉状態に保持し、盗難を防止する必要がある。
このため乗員は上述のウインドウレギュレータで窓ガラスを全閉状態に移動させてから車両より離れる。ところが、窓ガラスを全閉状態に保持した状態にあったとしても、車外より強制的に窓ガラス外面に手を当て、摩擦力によって降下方向の押圧力を繰り返して加え続けると、窓ガラスは徐々に降下することがある。即ち、X型リンクやワイヤ巻取りドラムタイプの電動のウインドウレギュレータでは、モータのロータ側に窓ガラスを降下させる方向の回転力が伝わった場合、この強制的な回転力がロータ側のモータ停止時に生じる回転阻止の摩擦力を上回るようになると、窓ガラスの降下が許容され、盗難防止の機能が発揮されなくなり、問題となっている。
【0005】
本発明の目的は、負荷側に不要な変位を生じさせる外力が加わっても、これを阻止できる制動力を発揮できるモータの制動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、モータの制動装置において、モータの停止時に同モータの回転軸に当接してその回転を阻止する回転阻止手段を設け、上記回転阻止手段は、上記回転軸にくさび状の当接面を当接して制動力を付与する制動力付与部材と、上記モータに駆動電流が流れた時に上記制動力付与部材を上記回転軸より離脱させ上記駆動電流が切れた時に上記制動力付与部材を上記回転軸に当接する切り換え駆動部とを有し、上記制動力付与部材は上記モータのケーシングに支持され上記回転軸にくさび状の当接面が当接した際にそのずれを規制するガイド板を有することを特徴とする。
このように、モータに駆動電流が流れた時に上記切り換え駆動部が上記制動力付与部材を上記回転軸より離脱させて、同回転軸の回転を許容し、駆動電流が切れると制動力付与部材のくさび状の当接面がガイド板と回転軸の外周面の間にくさび状に押し込まれるので、十分大きな制動力を発揮でき、モータ停止時には確実に回転軸及び負荷側の回転を阻止できる。ここでの切り換え駆動部はソレノイドであっても良い。
ここでのモータがパワーウインドウ用モータであっても良い。この場合、窓ガラスに強制的に降下方向の操作力が加わっても、モータの回転軸が回転阻止手段によりその回転変位を阻止されているので、窓ガラスの降下方向の変位を阻止でき、窓の強制開放を阻止でき、車両の防盗性を向上させることが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の参考例としてのモータの制動装置を装備するモータ1を示した。このモータ1は図2に示すように、車両のドア2に設けられた窓ガラス3を駆動するウインドウレギュレータ4に用いられている。
このウインドウレギュレータ4を取付けたドア2は、図示しない車両に設けたドア開口を閉鎖するもので、ドアパネル部201とその上のドアサッシュ部202とで形成されている。このドアパネル部201及びドアサッシュ202には上下に摺動自在な窓ガラス3が収容され、その窓ガラス3と一体の取付片5には引き上げ用及び引下げ用のワイヤ6,7がそれぞれ連結され、両ワイヤ6,7の基端側がウインドウレギュレータ4の駆動部I内のドラム8に連結されている。ここではドラム8の駆動に応じて引き上げ用及び引下げ用のワイヤ6,7が巻取り、巻取り解除され、窓ガラス3を全閉位置h1、あるいは全開位置h2に切り換え保持している。
【0010】
ウインドウレギュレータ4の駆動部Iは、図1に示すように、ドアパネル部201に複数の図示しないボルトにより締付固定されるケーシング9と、ケーシング9内に枢支される駆動軸10と、駆動軸10の一端に装備されるウォーム12とウォームホイール13から成る減速機構Aと、駆動軸10の他端に一体的に結合されるドラム8と、減速機構Aを介し回転力を駆動軸10に加えるモータ1とを備える。
【0011】
モータ1はケーシング9に一体結合される筒状のケース14と、ケース14の内周壁側に固定される永久磁石l5と、ケース14に複数の軸受部材111,112,113を介し回転可能に支持され回転軸11を有したロータ16と、ロータ16の周囲に巻き付けられる巻線l7と、ロータl6の近傍で回転軸11に取り付けられるコミュテータl8と、回転阻止手段21とを備える。ここで、コミュテータl8には巻線17が電気的に接続されている。またコミュテータl8にはブラシl9が摺接しており、このブラシはケース14側のブラシケース20により保持されると共に図示しないスプリングにより一定の押圧力を受けてコミュテータl8に押圧される。ここでブラシl9は図3に示す駆動回路Cを介し電源B側に接続されている。
【0012】
回転阻止手段21はケーシング9に支持され回転軸11に当接して制動力を付与する制動力付与部材27と、同制動力付与部材27を切り換え駆動する切り換え駆動部28とからなる。ここで切り換え駆動部28はケーシング9に支持されるソレノイド22と、その内部の可動鉄芯23と、可動鉄芯23より延出するシャフト24とを有し、その先端に制動力付与部材27が取付られる。なお、シャフト24には一端をケーシング9に他端を上記制動力付与部材27に当接したばね25が遊嵌され、これによって制動力付与部材27を回転軸11に向け押圧付勢している。
【0013】
図1に示すように、制動力付与部材27はシャフト24に連結される支持部aと、支持部aに一体的に取り付けられ、回転軸11との当接面nを成す摩擦部材bとを備える。摩擦部材bは摩擦抵抗増大手段を成すものであり、その当接面nを回転軸11の外周面mに摺接した際に同軸との間に十分な摩擦力を付与できるように山形断面を成すよう形成され、しかも高摩擦係数の素材で形成される。ここでの摩擦部材bは、モータ停止時はばね25で回転軸11の外周面mに押圧される停止位置d1に、モータ回転時は回転軸11より離脱する退却位置d2に切り換え作動できるよう構成される。
【0014】
なお、制動力付与部材27の両側端にはケーシング9の内壁に支持されたガイド部材26が対設される。このガイド部材26は制動力付与部材27の切り換え方向、即ち回転軸11に対する接離方向と直交する方向に同制動力付与部材27が振れを生じることを規制するもので、板金材等の剛性素材で成形される。
【0015】
図3に示すように、駆動回路Cは電源部B及び切り換え操作部を成す開閉スイッチ32を備え、開閉スイッチ32に並列的にモータ1及びソレノイド22が接続される。尚、モータ1及びソレノイド22間に介装されているダイオード29、29はモータ1の正逆転いずれか一方の回転時、いずれか他方の回転回路に逆流しないようにしたものである。なお、電源部Bより延びる閉接点s1は正転用のモータ駆動電流をモータ1側に出力し、開接点s2は逆転用のモータ駆動電流をモータ1に出力できるように構成される。
【0016】
このようなモータの制動装置を有したモータ1の作動を図1のウインドウレギュレータ4の作動と共に説明する。
ここで、開閉スイッチ32が図3に示すOFF位置にあると、モータ1及びソレノイドは非通電状態で、窓ガラス3は移動せず、シャフト24及び回転阻止手段21はばね25で回転軸側に押圧され、回転軸は回転不可の状態に保持される。
開閉スイッチ32が開位置s2に切換え操作されると、逆転用のモータ駆動電流がモータ1及びソレノイド22に流れ、制動力付与部材27が停止位置d1より退却位置d2に移動して回転軸11の回転を許容し、モータ1は回転作動し窓ガラス3を全開位置方向h2(図2参照)側に移動できる。
【0017】
逆に、開閉スイッチ32が閉位置s1に切換え操作されると、正転用のモータ駆動電流がモータ1及びソレノイド22に流れ、制動力付与部材27が停止位置d1より退却位置d2に作動して回転軸11の回転を許容し、モータ1は回転作動し窓ガラス3を全閉位置方向h1(図2参照)側に移動配備できる。
窓ガラス3を全閉位置h1側に移動した後、操作者が開閉スイッチ32を放すと、このスイッチは中立位置であるOFF位置に自動復帰する。これによってモータ1及びソレノイド22に対する電流供給は遮断され、窓ガラス3は全閉位置h1に保持され、ばね25の弾性力で停止位置d1に達している制動力付与部材27が回転軸11に圧接し、その回転を阻止する。
【0018】
このような状態において、乗員が車両を離れている間に、第三者が車外より窓ガラス3の外面に手を当て、摩擦力によって降下方向の押圧力を繰り返して加え続けるとする。この場合、降下方向の押圧力はワイヤ巻取りドラム8、減速機構Aを介し回転軸11に伝わるが、ここでは制動力付与部材27により回転軸11に加える制動力F0が十分大きく設定されている。このため、回転軸11に加わる強制的な回転力F1は、制動力付与部材27が回転軸11に加える制動力F0を上回ることが無く、結果として、窓ガラスを強制的に降下させることは出来ず、盗難防止の機能が発揮されることとなる。
上述のところにおいて、回転阻止手段21はソレノイド22に駆動される制動力付与部材27が、回転軸11に対してその半径方向に接離作動するものとしたが、これに代えて、図4に示すような揺動型の回転阻止手段21aを用いたモータ1aを用いても良い。なお、このモータ1aは回転阻止手段21a以外はモータ1と同様構成を採り、ここでは重複説明を略す。
【0019】
回転阻止手段21aは、ケーシング9にブラケット30を介し支持される支点ピン31と、支点ピン31に一端が枢支される制動力付与部材27aと、ケーシング9に支持される切り換え駆動部28aとを有する。この切り換え駆動部28aはケーシング9に支持されるソレノイド22aと、その内部の可動鉄芯23aと、可動鉄芯23aより延出するシャフト24aとを有し、その先端に制動力付与部材27aと、シャフト24aに遊嵌されるばね25aとを有する。ここでばね25aは一端をケーシング9に当接し、制動力付与部材27aを回転軸11に向け押圧付勢している。
図4に示すモータ1aを用いた場合、図1のモータ1とほぼ同様の作動がなされ、重複部分の説明を簡略化する。
【0020】
ここで、開閉スイッチ32(図3参照)が開位置s2に切換え操作されると、逆転用のモータ駆動電流がモータ1aに流れ窓ガラス3を全開位置h2に移動し、閉位置s1に切換え操作されると正転用のモータ駆動電流がモータ1aに流れ窓ガラス3を全閉位置h2に移動する。いずれの場合も同時にソレノイド22aがオンし、制動力付与部材27aが停止位置d1(図4に実線で示す位置)より退却位置d2に支点ピン31回りに揺動し、回転軸11の回転を許容する。一方、開閉スイッチ32が中立位置であるOFF位置に自動復帰すると、モータ1a及びソレノイド22aに対する電流供給は遮断され、ばね25aの弾性力で停止位置d1に達している制動力付与部材27が支点ピン31回りに揺動し、回転軸11に圧接し、その回転を阻止する。
【0021】
このような状態において、乗員が車両を離れている間に、第三者が車外より窓ガラス3の外面に手を当て、摩擦力によって降下方向の押圧力を繰り返して加え続けるとする。この場合も制動力付与部材27aが回転軸11に加える制動力F1は十分大きく設定されることより、回転軸11に加わる強制的な回転力F1は、制動力付与部材27が回転軸11に加える制動力F0を上回ること無く、結果として、窓ガラスを強制的に降下させることは出来ず、盗難防止の機能が発揮されることとなる。しかも、この場合、特に制動力付与部材27aのぶれを規制すべく、あえて図1に示したようなガイド部材26を用いる必要が無く、構成を簡素化出来る。
【0022】
図5には本発明の実施形態としてのモータ1bを示した。このモータ1bも回転阻止手段21b以外はモータ1と同様構成を採り、ここでは重複説明を略す。◇
回転阻止手段21bは、図1に示したと同様のケーシング9に支持される切り換え駆動部28bと制動力付与部材27bとを有する。切り換え駆動部28bはケーシング9に支持されるソレノイド22bと、その内部の可動鉄芯23bと、可動鉄芯23bより延出し、回転軸11とはオフセットされるシャフト24bとを有する。しかも、シャフト24bの先端にはくさび状の制動力付与部材27bと、シャフト24bに遊嵌されるばね25bと、制動力付与部材27bのずれを規制するガイド板33とを有する。ガイド板33は、回転軸11とはオフセットされる状態で移動する制動力付与部材27bのずれを規制する。特に、ガイド板33は、摩擦抵抗増大手段を成すくさび状の制動力付与部材27bがその当接面nを回転軸11の外周面mに当接した際に受ける反力でずれることを規制する。
【0023】
図5に示すモータ1bを用いた場合、図1のモータ1とほぼ同様の作動がなされ、重複部分の説明を簡略化する。
ここでは図1のモータ1と同様に、開閉スイッチ32(図3参照)が開位置s2に切換え操作されると、逆転用のモータ駆動電流がモータ1bに流れ、窓ガラス3を全開位置h2に移動し、閉位置s1に切換え操作されると正転用のモータ駆動電流がモータ1bに流れ窓ガラス3を全閉位置h2に移動する。いずれの場合も同時にソレノイド22bがオンし、制動力付与部材27bが停止位置d1(図5に2点鎖線で示す位置)より退却位置d2(図6に実線で示す位置)に揺動し、回転軸11の回転を許容する。一方、開閉スイッチ32が中立位置であるOFF位置に自動復帰すると、モータ1b及びソレノイド22bに対する電流供給は遮断され、ばね25bの弾性力で停止位置d1に達している制動力付与部材27bの当接面nが回転軸11の外周面mに当接し、その回転を阻止する。この場合、制動力付与部材27bの当接面nはガイド板33と回転軸11の外周面mの間にくさび状に押し込まれ、特に、十分に大きな制動力を発揮出来る。
【0024】
図6には他の参考例としてのモータ1cを示した。このモータ1cも回転阻止手段21c及び回転軸11c以外はモータ1と同様構成を採り、ここでは重複説明を略す。
回転阻止手段21cは、図1に示したと同様のケーシング9に支持される切り換え駆動部28cと制動力付与部材27cとを有する。切り換え駆動部28cはケーシング9に支持されるソレノイド22cと、その内部の可動鉄芯23cと、可動鉄芯23cより延出するシャフト24cとを有する。しかも、シャフト24cの先端にはのこ歯部gを有する制動力付与部材27cと、シャフト24cに遊嵌されるばね25cと、制動力付与部材27cのずれを規制する左右ガイド板29とを有する。両ガイド板29は制動力付与部材27cの切り換え方向、即ち回転軸11に対する接離方向と直交する方向に同制動力付与部材27cが振れを生じることを規制するもので、板金材等の剛性素材で成形される。
【0025】
回転軸11cは平のこ歯部gを有する制動力付与部材27cとの対向面に丸のこ歯部Gを形成され、この丸のこ歯部Gと平のこ歯部gとは相互に噛合い可能に形成され、摩擦抵抗増大手段を構成する。
図6に示すモータ1cを用いた場合、図1のモータ1とほぼ同様の作動がなされ、重複部分の説明を簡略化する。
【0026】
ここでは図1のモータ1と同様に、開閉スイッチ32が開位置s2に切換え操作されると、逆転用のモータ駆動電流がモータ1cに流れ、窓ガラス3を全開位置h2に移動し、閉位置s1に切換え操作されると正転用のモータ駆動電流がモータ1cに流れ窓ガラス3を全閉位置h2に移動する。いずれの場合も同時にソレノイド22aがオンし、制動力付与部材27cが停止位置d1より退却位置d2(図6に実線で示す位置)に揺動し、回転軸11cの回転を許容する。一方、開閉スイッチ32が中立位置であるOFF位置に自動復帰すると、モータ1c及びソレノイド22cに対する電流供給は遮断され、ばね25cの弾性力で停止位置d1に達し制動力付与部材27cの平のこ歯部gと回転軸11cの丸のこ歯部Gとが相互に噛合い、回転軸11の回転を確実に阻止する。この場合、制動力付与部材27cの平のこ歯部gと回転軸11cの丸のこ歯部Gとが噛合い、十分に大きな制動力を発揮出来る。
【0027】
上述のところにおいて、各モータ1,1a,1b,1cはワイヤ巻取りドラムタイプの電動のウインドウレギュレータ4にも用いられていたが、X型リンクタイプの電動のウインドウレギュレータ4にも同様に用いられ、同様の作用効果を得られる。更に、各モータは窓ガラス開閉用のウインドウレギュレータに用いたが、各種のドア開閉用のアクチュエータの駆動源としても用いることができ、この場合も、強制的な操作によりドアが開放されることを防止出来る。
上述のところにおいて、ロータの回転軸11には減速機構Aを成すウォーム12が設けられていたが場合により減速機構の一部を成す平歯車等を接続しても良い。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、モータに駆動電流が流れた時に回転軸の回転を許容し、駆動電流が切れた時に制動力付与部材のくさび状の当接面がガイド板と回転軸の外周面の間にくさび状に押し込まれるので、十分大きな制動力を発揮でき、モータ停止時には確実に回転軸及び負荷側の回転を阻止できる。
例えば、ここでのモータがパワーウインドウ用モータであっても良く、この場合、窓ガラスに強制的に降下方向の操作力が加わっても、モータの回転軸が回転阻止手段によりその回転変位を阻止されているので、窓ガラスの降下方向の変位を阻止でき、窓の強制開放を阻止でき、車両の防盗性を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例としてのモータの制動装置の拡大断面図である。
【図2】図1のモータの制動装置を備えたウインドウレギュレータを装備するドアの概略図である。
【図3】図1のモータの制動装置に接続される駆動回路の説明図である。
【図4】本発明の他の参考例としてのモータの制動装置の部分切欠断面図である。
【図5】本発明の適用された実施形態としてのモータの制動装置の部分切欠断面図である。
【図6】本発明の他の参考例としてのモータの制動装置の部分切欠断面図である。
【符号の説明】
1 モータ
3 ドアガラス
11 回転軸
12 ウォーム
16 ロータ
l8 コミュテータ
21,21a,21b,21c
回転阻止手段
27,27a,27b,27c
制動力付与部材
28,28a,28b,28c
切り換え駆動部
b 摩擦部材
n 当接面
m 外周面

Claims (1)

  1. モータの制動装置において、
    モータの停止時に同モータの回転軸に当接してその回転を阻止する回転阻止手段を設け、
    上記回転阻止手段は、上記回転軸にくさび状の当接面を当接して制動力を付与する制動力付与部材と、上記モータに駆動電流が流れた時に上記制動力付与部材を上記回転軸より離脱させ上記駆動電流が切れた時に上記制動力付与部材を上記回転軸に当接する切り換え駆動部とを有し、
    上記制動力付与部材は上記モータのケーシングに支持され上記回転軸にくさび状の当接面が当接した際にそのずれを規制するガイド板を有することを特徴とするモータの制動装置。
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