JPH11243195A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11243195A
JPH11243195A JP18530298A JP18530298A JPH11243195A JP H11243195 A JPH11243195 A JP H11243195A JP 18530298 A JP18530298 A JP 18530298A JP 18530298 A JP18530298 A JP 18530298A JP H11243195 A JPH11243195 A JP H11243195A
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insulating film
gate electrode
gate
semiconductor substrate
film
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Katsuhiko Hieda
克彦 稗田
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    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate

Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の微細化を可能とするとともに、ゲート
電極の抵抗を下げ、ゲート電極による段差を緩和した半
導体装置およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 半導体基板と、この半導体基板に形成さ
れた溝の底面および側面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記底面および側面にゲート絶縁膜が形成された溝内に
下部が埋め込まれ、上部が前記半導体基板の表面から突
出するゲート電極と、前記ゲート電極を挟むように、前
記半導体基板の表面領域に形成されたソース領域および
ドレイン領域とを具備し、前記半導体基板の表面から突
出するゲート電極の上部の厚さは、前記溝に埋め込まれ
た前記ゲート電極の下部の厚さの2倍以上であることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート電極の一部
が基板に埋め込まれた、いわゆる溝型チャネル構造のM
OSトランジスタを有する半導体装置およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン酸化膜(SiO2 膜)をゲート
酸化膜として用いるMOSトランジスタにおいて、ゲー
ト酸化膜の薄膜化はトランジスタのショートチャネル効
果抑制を進める上で重要な役割を果たしている。しか
し、ダイレクト・トンネリングが起こる膜厚よりゲート
酸化膜を薄くすること(例えば3nm程度より薄い膜
厚)は、トランジスタの信頼性上問題であると考えられ
ている。
【0003】また、従来のポリサイドゲート構造(ポリ
シリコン膜とシリサイド膜の積層構造)では、ゲート電
極幅が微細化するに従ってゲート電極の膜厚が大きくな
り、ゲート電極の段差が増加するので問題となってい
る。
【0004】そこで、これらの問題に対する解決策とし
てメタルゲート電極を採用したり、あるいはTa2 5
膜などの高誘電体膜をゲート絶縁膜として用い、リーク
電流(ダイレクト・トンネリング)を抑えつつ酸化膜換
算膜厚を小さくする方法等が提案されている。
【0005】しかし、メタルゲート電極は耐熱性の点で
問題がある。一方、ゲート絶縁膜に高誘電体膜を使った
MOSトランジスタには以下のような問題がある。
【0006】ゲート絶縁膜(高誘電体膜)を形成した後
の800℃から1000℃におよぶ高温熱工程(例えば
ソース/ドレイン拡散層の形成、層間絶縁膜のリフロー
等)を経ると、シリコン基板とゲート絶縁膜との間の界
面反応、あるいはゲート絶縁膜とゲート電極との間の界
面反応が起こる。
【0007】しかし、ゲート絶縁膜(高誘電体膜)は、
このような高温工程に耐えることは困難である。その結
果、ゲート絶縁膜は劣化し、電気的に特性の良いMOS
トランジスタを得ることが難しいといった問題があっ
た。
【0008】また、他の解決策として、溝型チャネル構
造のMOS型トランジスタ(例えば西松他、Groov
e Gate MOSFET、8th Conf.On
Solid State Device,pp.17
9−183,1976)が提案されている。
【0009】図13に、従来の溝型チャネル構造のMO
S型トランジスタの断面図を示す。図中、201はp型
シリコン基板、202は素子分離絶縁膜(STI)、2
03はゲート絶縁膜、204はLDD、205は高不純
物濃度のソース・ドレイン拡散層、206は層間絶縁
膜、207はゲート電極(ポリシリコン膜)、208は
ソース・ドレイン配線電極を示している。
【0010】この種の溝型チャネル構造のMOSトラン
ジスタは、ゲート電極207がソース・ドレイン拡散層
205の上まで張り出しているため、例えば合わせずれ
によるゲート電極207とソース・ドレイン配線電極2
08との短絡を防止する必要がある。
【0011】そのためには、ゲート電極207とソース
・ドレイン配線電極208との間の距離を離せば良い
が、今度は素子の微細化が困難になるという問題が起こ
る。
【0012】また、シリコン基板201をエッチングし
て形成した凹部のシリコン表面をチャネルに使用するの
で、エッチングダメージを除去することが求められる。
しかし、エッチングダメージを除去することは困難であ
るため、素子の特性が向上しないという問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の溝
型チャネル構造のMOSトランジスタは、ゲート電極が
ソース・ドレイン拡散層の上まで張り出しているため、
ゲート電極とソース・ドレイン配線電極との間の距離を
離す必要があり、素子の微細化が困難になるという問題
があった。
【0014】また、従来のポリサイド(ポリシリコン膜
とシリサイド膜との積層膜)からなるゲート構造では、
ゲート電極の幅が微細化するに従って、ゲート電極の配
線抵抗を低下させるために、ゲート電極の膜厚を厚くし
ていた。このため、ゲート電極のチャネル長(L)方向
の寸法が小さくなるに従って、ゲート電極の段差が増加
するので、ゲート電極へのコンタクトの形成の際に、コ
ンタクト孔のアスペクト比が大きくなり、問題となって
いた。
【0015】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的は、素子の微細化を可能とした半導体装
置およびその製造方法を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、ゲート電極の抵抗を
下げるとともに、ゲート電極による段差を緩和した半導
体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、半導体基板と、この半導体基板に形成さ
れた溝の底面および側面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記底面および側面にゲート絶縁膜が形成された溝内に
下部が埋め込まれ、上部が前記半導体基板の表面から突
出するゲート電極と、前記ゲート電極を挟むように、前
記半導体基板の表面領域に形成されたソース領域および
ドレイン領域とを具備し、前記半導体基板の表面から突
出するゲート電極の上部の厚さは、前記溝に埋め込まれ
た前記ゲート電極の下部の厚さの2倍以上であることを
特徴とする半導体装置を提供する。
【0018】また、本発明は、半導体基板と、この半導
体基板に形成された溝の底面および側面に形成されたゲ
ート絶縁膜と、前記底面および側面にゲート絶縁膜が形
成された溝内に下部が埋め込まれ、上部が前記半導体基
板の表面から突出するゲート電極と、前記ゲート電極を
挟むように、前記半導体基板の表面領域に形成されたソ
ース領域およびドレイン領域とを具備し、前記溝に沿っ
て形成されたチャネル領域のチャネル長をL、前記ゲー
ト絶縁膜の厚さをtOX、前記ゲート電極の厚さをH、ゲ
ート電極の長さをLgateとすると、下記式を満たすこと
を特徴とする半導体装置を提供する。
【0019】 L+Xj−tOX<H<3.125×Lgate+Xj−tOX かかる半導体装置において、前記ゲート絶縁膜は、堆積
絶縁膜とすることが出来る。
【0020】また、前記ゲート電極は、素子分離絶縁膜
よりも深く前記半導体基板内に形成することが出来る。
【0021】更に、 前記半導体基板内の前記溝の底部
を、丸みを持って形成することが出来る。
【0022】本発明は、半導体基板の表面に1対のソー
ス・ドレイン拡散層となる拡散層を形成する工程と、前
記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層
間絶縁膜および前記半導体基板を選択的に除去して溝を
形成するとともに、この溝によって前記拡散層を2つに
分離することによりソース・ドレイン拡散層を形成する
工程と、前記溝の底面および側面にゲート絶縁膜を形成
する工程と、前記底面および側面にゲート絶縁膜が形成
された溝内に、下部が埋め込まれ、上部が前記半導体基
板の表面から突出するように、かつ突出するゲート電極
の上部の厚さが前記溝に埋め込まれた前記ゲート電極の
下部の厚さの2倍以上となるように、ゲート電極を形成
する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製
造方法を提供する。
【0023】また、本発明は、半導体基板の表面に1対
のソース・ドレイン拡散層となる拡散層を形成する工程
と、前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜および前記半導体基板を選択的に除去し
て溝を形成するとともに、この溝によって前記拡散層を
2つに分離することによりソース・ドレイン拡散層を形
成する工程と、前記溝の底面および側面にゲート絶縁膜
を形成する工程と、前記底面および側面にゲート絶縁膜
が形成された溝内に、下部が埋め込まれ、上部が前記半
導体基板の表面から突出するように、ゲート電極を形成
する工程とを具備し、前記溝に沿って形成されたチャネ
ル領域のチャネル長をL、前記ゲート絶縁膜の厚さをt
OX、前記ゲート電極の厚さをH、ゲート電極の長さをL
gateとすると、下記式を満たす半導体装置装置の製造方
法を提供する。
【0024】 L+Xj−tOX<H<3.125×Lgate+Xj−tOX これらの半導体装置の製造方法において、前記ソース・
ドレイン拡散層の形成後に、前記溝を充填するように全
面に導電膜を形成し、次に前記溝の外部の前記導電膜を
CMP法を用いて研磨除去することにより、前記導電膜
からなるゲート電極を埋込み形成することが出来る。
【0025】本発明のより具体的な構成は以下の通りで
ある。
【0026】(1)ゲート絶縁膜がTa2 5 膜の単層
膜、またはTa2 5 膜を含む積層膜である。
【0027】(2)ゲート絶縁膜がBaとSrとTiを
含む単層膜、またはBaとSrとTiを含む積層膜であ
る。
【0028】(3)ゲート電極がメタルゲート電極であ
る。
【0029】(4)同一チップ内で膜厚の異なるゲート
絶縁膜が用いられている。
【0030】(5)同一チップ内で材料の異なるゲート
絶縁膜が用いられている。
【0031】(6)本発明、(4)または(5)におい
て、ゲート絶縁膜として強誘電体膜が用いられた領域と
ゲート絶縁膜として高誘電体膜が用いられた領域が存在
する。
【0032】(7)ゲート電極が不純物をドープした多
結晶シリコン膜である。
【0033】(8)低不純物濃度の拡散層(LDD)を
形成した後、この拡散層の表面に高不純物濃度の拡散層
(ソース・ドレイン)を形成することにより、LDD構
造を有するソース・ドレイン拡散層を形成する。
【0034】以上のように、本発明に係る半導体装置に
よれば、ゲート電極の一部が基板中に埋め込まれている
ので、ゲート電極の抵抗を下げるためにゲート電極の膜
厚を厚くしても、ゲート電極による段差を緩和すること
が出来る。
【0035】また、ゲート電極の基板中に埋め込まれて
いる部分の寸法と基板の表面から突出している部分の寸
法とを所定の範囲に規定することにより、最適な性能を
有する半導体装置を得ることが可能である。
【0036】特に、ゲート絶縁膜として堆積絶縁膜(例
えばCVD絶縁膜)を用いることにおより、熱酸化膜等
に比べて、膜が凹部内側に張り出して形成される。すな
わち、リソグラフィの限界で決まる寸法よりも堆積絶縁
膜の膜厚の約2倍分だけチャネル長を短くできる。その
結果、短チャネル化が実現され、これによりトランジス
タの性能を向上させることができる。
【0037】また、STI等の溝掘り型の素子分離を行
った場合には、素子分離絶縁膜と素子分離溝との境界部
に微少な窪みが生じても、その窪みはゲート絶縁膜(堆
積絶縁膜)で埋め込まれる。これにより、いわゆるコー
ナーデバイス(寄生トランジスタ)の発生を防止でき、
素子特性の劣化を防止できるようになる。
【0038】また、ゲート電極を前記素子分離絶縁膜よ
りも深く半導体基板内に形成することにより、トランジ
スタの平面積を増加させずにチャネル幅を増加できる。
したがって、微細化を図れるという効果を維持したまま
チャネル電流の増加を図ることができる。
【0039】更に、溝の底部を丸みをもって形成するこ
とにより、鋭角な角部が無くなるので、ゲート絶縁膜の
耐圧が向上したり、チャネルが丸くなってチャネル電流
が増加するなどのトランジスタ特性の向上を図ることが
できる。
【0040】更にまた、ソース・ドレイン拡散層の底面
を溝の底面よりも上にあるようにすることにより、ソー
ス・ドレイン拡散層の接合深さが実質的にマイナスにな
り、これにより微細化を進めてもショートチャネル効果
を抑制できるようになる。
【0041】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、本発明に係る溝型チャネル構造のMOSトランジ
スタのソース・ドレイン拡散層をゲート電極と自己整合
的に形成できるようになる。
【0042】また、ゲート絶縁膜は高温熱処理工程(例
えばソース・ドレイン拡散層の活性化工程、メタルゲー
ト電極の形成工程、ゲート電極の後酸化工程、リフロー
工程)の後に形成できるので、ゲート絶縁膜として、強
誘電体膜や高誘電体膜のように熱によって劣化しやすい
絶縁膜を用いることができるようになる。これにより、
例えば強誘電体膜を用いることによりゲート絶縁膜の酸
化膜換算膜厚を薄くでき、トランジスタの素子特性の改
善を図ることができる。
【0043】また、特に、CMP法を用いてゲート電極
を埋込み形成することにより、RIE法を用いてゲート
電極を埋込み形成する場合とは異なり、ゲート電極形成
時のプラズマプロセスダメージ(例えばゲート絶縁膜の
絶縁破壊)の問題はない。また、CMP法を用いた場合
とは異なり、メタル電極の材料の制約(例えば耐熱性)
が無くなる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態(以下、実施形態)について説明する。
【0045】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る溝型チャネル構造のMOSトランジス
タを示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は
同平面図のA−A’断面図、図1(b)は同平面図のB
−B’断面図である。以下の実施形態では、nチャネル
のMOSトランジスタについて説明するが、pチャネル
のMOSトランジスタの場合には各導電型を逆にすれば
良い。
【0046】図中、101はp型のシリコン基板を示し
ており、このシリコン基板101の表面にはトレンチ型
の素子分離絶縁膜102が形成されている。シリコン基
板101上には層間絶縁膜106が形成されている。こ
こで、素子形成領域(AA:Active Area)
のシリコン基板101の不純物濃度は、5×1015cm
-3程度である。
【0047】素子分離絶縁膜102で規定された素子形
成領域の層間絶縁膜106からその下のシリコン基板1
01にかけては凹部107が形成されている。この凹部
107は層間絶縁膜106を貫通し、シリコン基板10
1の途中の深さまで達している。
【0048】凹部107内にはゲート絶縁膜109を介
してゲート電極110が埋込み形成されている。ゲート
絶縁膜109は例えば厚さ4.0nm程度の熱酸化膜で
ある。
【0049】ゲート絶縁膜109はシリコン基板101
とゲート電極110との界面に形成されている。したが
って、シリコン基板101内に埋め込まれた部分のゲー
ト電極110の底面および側面はゲート絶縁膜109で
覆われている。
【0050】また、ゲート電極110は、例えばポリシ
リコン膜、またはTiN膜やRu膜等のメタル膜で構成
されている。ゲート電極110のチャネル方向の幅は、
例えば0.1〜0.15μm程度である。凹部107の
底面下のチャネル領域には、しきい値電圧を調整するた
めに、不純物濃度5×1017cm-3程度のチャネルイオ
ン注入層108が形成されている。
【0051】低不純物濃度のn型のソース・ドレイン拡
散層104およびその上の高不純物濃度のn型のソース
・ドレイン拡散層105は、ゲート電極110と自己整
合的に形成されている。
【0052】ここで、ソース・ドレイン拡散層104の
シリコン基板101の表面からの拡散深さ、不純物濃度
は、それぞれ0.2μm程度、5×1019cm-3程度で
ある。一方、ソース・ドレイン拡散層105の拡散深
さ、不純物濃度は、それぞれ0.15μm程度、5×1
20cm-3程度である。
【0053】層間絶縁膜106,111にはゲート電極
110、ソース・ドレイン拡散層105に対してのコン
タクトホール112が開孔されており、このコンタクト
ホール112を介して配線113がゲート電極110、
n型ソース・ドレイン拡散層105にコンタクトしてい
る。
【0054】ここで、層間絶縁膜106,111は例え
ばSiO2 膜であり、配線113は例えばAl膜で形成
されている。
【0055】このように構成された溝型チャネル構造の
MOSトランジスタによれば、層間絶縁膜106を貫通
し、かつ素子形成領域のシリコン基板101の途中の深
さまで達した凹部107内にゲート絶縁膜109を介し
てゲート電極110が埋め込まれ、かつ凹部107を挟
むようにシリコン基板101の表面にソース・ドレイン
拡散層104,105が形成されているので、ゲート電
極110がソース・ドレイン拡散層104,105の上
まで張り出すことはない。したがって、本実施形態によ
れば、溝型チャネル構造のMOSトランジスタの微細化
を図れる。
【0056】また、本実施形態によれば、ソース・ドレ
イン拡散層104,105の底面が凹部の底面のチャネ
ルよりも上にあるので、ソース・ドレイン拡散層10
4,105の接合深さが実質的にマイナスになり、これ
により微細化を進めてもショートチャネル効果を抑制で
きるようになる。
【0057】また、ソース・ドレイン拡散層104,1
05の接合深さを実質的にマイナスに保ったままソース
・ドレイン拡散層104,105の接合深さを深くすれ
ば、ソース・ドレイン拡散層104,105の低抵抗化
を図ることができる。
【0058】また、ゲート電極110の抵抗を下げるた
めにゲート電極110の高さを増加させても、ゲート電
極110の一部がシリコン基板101中に埋め込み形成
されているため、ゲート電極110によって形成される
段差を緩和できる。
【0059】次に本実施形態の溝型チャネル構造のMO
Sトランジスタの製造方法について説明する。図2〜図
7はその製造方法を示す工程図である。各図(a)は平
面図、各図(b)は同平面図のA−A’断面図を示して
いる。
【0060】まず、図2に示すように、不純物濃度5×
1015cm-3程度のp型のシリコン基板101を用意す
る。あるいはp型シリコン基板の表面に例えば厚さ1μ
m程度のpまたはn型シリコン層をエピタキシャル成長
させてなる、いわゆるエピタキシャル基板を用いても良
い。
【0061】なお、同一基板にnチャネルおよびpチャ
ネルのMOSトランジスタを形成するいわゆるCMOS
構造の場合には、シリコン基板101の(100)面の
nチャネルトランジスタ形成領域にはp型ウェルを形成
し、pチャネルトランジスタ形成領域にはn型ウェルを
形成する。以下では、nチャネルトランジスタの場合に
ついて説明する。pチャネルMOSトランジスタの場合
には、不純物の型を逆に変えれ良い。
【0062】次に同図に示すように、例えば反応性イオ
ンエッチング(RIE)法を用いてシリコン基板101
の表面に深さ約0.35μm程度のトレンチを掘り、そ
のトレンチ内にSiO2 膜などの素子分離絶縁膜102
を埋め込むことにより、STI(Shallow Tr
ench Isolation)と呼ばれる素子分離を
行う。
【0063】次に同図に示すように、厚さ8.0nm程
度のSiO2 膜103を形成した後、このSiO2 膜1
03上に例えばフォトレジストパターン(図示せず)を
形成し、これをマスクに用いて所望の領域にイオン注入
を行うことにより、低不純物濃度のソース・ドレイン拡
散層(LDD)となる低不純物濃度のn型拡散層104
を形成する。イオン注入の条件は、例えばリン(P+
のイオン注入であれば加速電圧70KeV程度、ドーズ
量4×1013cm-2程度である。
【0064】続いて同レジストパターンをマスクに用い
てイオン注入を行うことにより、高不純物濃度のソース
・ドレイン拡散層となる高不純物濃度のn型拡散層10
5を低不純物濃度のn型拡散層104の表面に形成す
る。イオン注入の条件は、例えば砒素(As)のイオン
注入であれば、加速電圧30KeV程度、ドーズ量5×
1015cm-2程度である。この後、マスクとして用いた
フォトレジストパターンを剥離する。
【0065】なお、本実施形態では、ドレイン基板の電
界を緩和するためにLDD構造のソース・ドレイン拡散
層を形成するが、低不純物濃度または高不純物濃度のソ
ース・ドレイン拡散層のみのを形成しても良い(シング
ル・ソース・ドレイン方式)。
【0066】次に同図に示すように、全面にSiO2
らなる厚さ200nm程度の層間絶縁膜106を例えば
CVD法を用いて形成した後、例えば800℃程度のN
2 雰囲気中で30分程度デンシファイを行う。
【0067】この熱工程はn型拡散層104,105中
の不純物の活性化も兼ねている。また、n型拡散層10
4,105の深さ(Xj)を抑えたいときは、デンシフ
ァイの温度を750℃程度に低温化して、950℃で1
0秒程度のRTA(Rapid Thermal An
neal)プロセスを併用してn型拡散層104,10
5中の不純物の活性化を行っても良い。
【0068】次に図3に示すように、ゲート電極が形成
される領域に、層間絶縁膜106を貫通し、シリコン基
板101の途中の深さまで達した凹部107をレジスト
(図示せず)をマスクにエッチングにより形成するとと
もに、凹部107によりn型拡散層104,105を2
つに分離することによって、1対の低不純物濃度のソー
ス・ドレイン拡散層(LDD)104およびその上に1
対の高不純物濃度のソース・ドレイン拡散層105を形
成する。
【0069】具体的には、例えばフォトレジストパター
ン(図示せず)をマスクに用いて、ゲート電極が形成さ
れる領域のSiO2 膜103、層間絶縁膜106、シリ
コン基板101をRIE法にてエッチングすることによ
り、底面が基板表面から0.30μm程度の位置にある
凹部107を形成する。
【0070】その後、凹部107を形成する際のエッチ
ング時に生じたエッチングポリマー層(図示せず)等を
除去した後、シリコン基板101のシリコン表面を露出
させ、例えば900℃の水素雰囲気中で3分程度熱処理
を行うことにより、凹部107表面のSi原子を動か
す。
【0071】このとき、シリコン原子はシリコン表面積
が最小になるように動くので、凹部107を形成する際
のエッチング時に生じたダメージ等を回復させることが
できる。もちろん、これ以外のエッチング・ダメージ回
復および除去の手段を用いても良い。
【0072】次に同図に示すように、凹部107の底面
の露出したシリコン表面に厚さ5nm程度のダミーSi
2 膜(図示せず)を例えば熱酸化法により形成した
後、層間絶縁膜106等またはフォトレジスト(図示せ
ず)をマスクに用いて、凹部107の底面下のシリコン
基板101(チャネル領域)に対して選択的にチャネル
イオン注入を行って、チャネルイオン注入層108を形
成する。
【0073】nチャネルトランジスタの場合、例えば
0.7V程度のしきい値電圧(Vth)を設定するため
には、例えば加速電圧10KeV、ドーズ量5×1012
cm-2程度の条件でボロン(B+ )をイオン注入し、チ
ャネル領域にp型のチャネルイオン注入層108を選択
的に形成する。
【0074】この工程は、図2の工程の段階でSiO
膜103を通して全面にイオン注入を行なうようにして
も良いが、その場合には選択的なチャネルイオン注入を
行うことができない。
【0075】また、チャネルイオン注入層108中の不
純物の活性化は、この後、例えばRTA(Rapid
Thermal Anneal)を用いて800℃、1
0秒程度の熱処理で行っても良い。
【0076】この後の熱工程を考慮して、トランジスタ
のショート・チャネル効果を抑制できるように、チャネ
ル領域(チャネルイオン注入層108)の不純物プロフ
ァイルを最適化する。
【0077】次に図4に示すように、ダミーSiO
(図示せず)を除去した後、熱酸化により基板表面の凹
部107の内面(底面、側面)にゲート絶縁膜(熱酸化
膜)109を形成する。また、酸化膜の表面を熱窒化し
た膜をゲート絶縁膜に用いても良い。さらに、CVD−
SiO2 膜、CVD−SiON膜、またはCVD−Si
3 4 膜を含む積層膜をゲート絶縁膜に用いても良い。
【0078】次に図5に示すように、凹部107の内部
を充填するように、ゲート電極となる導電膜110を全
面に形成する。導電膜110としては、例えば不純物を
高濃度にドープしたポリシリコン膜やメタル膜を用い
る。メタル膜としては、例えばRu膜、TiN膜、W
膜、タングステンナイトライド膜(WNx )膜、WSi
2 、TiSi2 膜またはこれらの積層膜があげられ
る。もちろん、CVD−SiO2 膜、CVD−SiON
膜、CVD−Si3 4 膜を含む積層膜をゲート絶縁膜
に用いた場合には、不純物をドープしたポリシリコン膜
をゲート電極として用いても良い。
【0079】次に図6に示すように、凹部107の外部
の導電膜110をCMP法により研磨除去することによ
り、凹部107の内部にゲート電極110を埋込み形成
する。
【0080】次に図7に示すように、全面にSiO2
からなる厚さ150nm程度の層間絶縁膜111を形成
した後、ソース・ドレイン拡散105、ゲート電極11
0に対してのコンタクトホール112を層間絶縁膜10
6,111に開孔する。
【0081】最後に、Al膜またはAl−Cu膜等のメ
タル膜を全面に形成し、このメタル膜をパターニングし
て、図1に示すように配線113を形成した後、パッシ
ベーション膜(図示せず)を全面に形成して、トランジ
スタの基本構造が完了する。
【0082】本実施形態の製造方法によれば、ソース・
ドレイン拡散層104,105をゲート電極110と自
己整合的に形成できるようになる。
【0083】また、CMP法を用いてゲート電極110
を埋込み形成しているので、RIE法を用いてゲート電
極を埋込み形成する場合とは異なり、ゲート電極形成時
のプラズマプロセスダメージ(例えばゲート絶縁膜10
9の絶縁破壊、ゲート絶縁膜109の信頼性低下)の問
題はない。
【0084】また、CMP法を用いてゲート電極110
を埋込み形成しているので、RIE法を用いた場合とは
異なり、メタルゲート電極を用いてもその材料の制約
(例えばエッチング性についての制約)はない。
【0085】また、チャネル領域に不純物イオンを選択
的に注入することにより、チャネルイオン注入層108
を形成できるので、つまりソース・ドレイン拡散層10
4,105にはよけいな不純物が導入されないので、ソ
ース・ドレインの接合容量およびソース・ドレイン拡散
層と基板間の逆方向PN接合リーク電流の増加を防止で
きる。
【0086】また、チャネルイオン注入層108はソー
ス・ドレイン拡散層104,105の活性化アニールの
高温熱工程を受けないので、急峻な不純物プロファイル
を維持でき、短チャネル効果を抑えるのに最適な不純物
プロファイルを有するチャネルイオン注入層108を実
現できる。
【0087】また、ソース・ドレイン拡散層104を得
るために、RIE法による側壁残し工程が不要になるの
で、工程が簡略化する。
【0088】(第2の実施形態)図8は、本発明の第2
の実施形態に係る溝型チャネル構造のMOSトランジス
タを示す断面図である。なお、図1と対応する部分には
図1と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する
(他の実施形態も同様)。
【0089】本実施形態が第1の実施形態と主として異
なる点は、熱酸化膜の代わりに堆積絶縁膜(例えばCV
D絶縁膜)をゲート絶縁膜114に用いたことにある本
実施形態によれば、ゲート絶縁膜114として堆積絶縁
膜を用いているので、熱酸化膜等に比べて、凹部内側に
張り出して形成される。すなわち、リソグラフィの限界
で決まる寸法よりもゲート絶縁膜114の膜厚の約2倍
分だけ、チャネル長を短くできる。その結果、短チャネ
ル化が実現され、これによりランジスタの性能をさらに
向上させることができる。
【0090】また、STI等の溝掘り型の素子分離を行
った場合には、素子分離絶縁膜102と素子分離溝との
境界部に微少な窪みが生じても、その窪みはゲート絶縁
膜114(堆積絶縁膜)で埋め込まれる。
【0091】これにより、いわゆるコーナーデバイス
(寄生トランジスタ)の発生を防止でき、しきい値電圧
の変動等の素子特性の劣化を防止できるようになる。ま
た、溝型チャネル構造のMOSトランジスタを集積形成
した場合には、MOSトランジスタ間のしきい値電圧等
の素子特性のばらつきを抑制できるようになる。
【0092】次に本実施形態の溝型チャネル構造のMO
Sトランジスタの製造方法について説明する。なお、ゲ
ート絶縁膜114を形成する前までの工程(ダミーSi
2膜を除去するまでの工程)は同じなので省略する。
【0093】まず、CVD法等の堆積法を用いて堆積型
のゲート絶縁膜114を全面に形成する。例えば、CV
D法を用いて厚さ20nm程度の高誘電体膜(例えばT
25 膜)をゲート絶縁膜114として形成する。
【0094】このとき、凹部107のシリコン表面と高
誘電体膜(ゲート絶縁膜114)との界面に、いわゆる
界面準位等ができ難くするために、また、凹部107の
シリコン表面と高誘電体膜との界面での反応を防止する
ためには以下のようにすれば良い。
【0095】すなわち、凹部107のシリコン表面に薄
い(例えば1nm程度)SiO2 膜を形成した後に高誘
電体膜を形成したり、あるいはNH3 ガス雰囲気中でR
TP(Rapid Thermal Process)
により凹部107のシリコン表面に直接窒化した膜を形
成した後に高誘電体膜を形成したり、あるいは厚さ1n
m程度のSiO2 膜の表面をNO2 ガス等を用いて表面
窒化した、いわゆるオキシナイトライド膜などを介して
高誘電体膜(例えばTa2 5 膜、(Ba,Sr)Ti
3 膜)を形成すると良い。
【0096】また、CVD−SiO2 膜や、CVD−S
iON膜や、CVD−Si3 4 膜を含む積層絶縁膜を
ゲート絶縁膜114に用いても同じような効果が得られ
る。すなわち、成膜後に、例えば1000℃、10秒程
度のRTPによる熱処理を行ってデンシファイすると、
凹部107のSi表面と積層絶縁膜(ゲート絶縁膜11
4)との界面の界面準位が減少したり、リーク電流が減
少するなど絶縁膜としての絶縁特性が改善されたりす
る。
【0097】次にゲート絶縁膜114を介して凹部10
7内にゲート電極110をCMP法を用いて埋込み形成
する。このときは、ゲート電極110の幅は、ゲート絶
縁膜114の膜厚の2倍分だけ細くなっている。すなわ
ち、トランジスタのチャネル長がリソグラフィーで決ま
る寸法よりさらに細くすることができる。
【0098】ゲート電極110としては、例えば不純物
をドープしたポリシリコン膜や、メタル膜(例えばRu
膜、TiN膜、W膜、タングステンナイトライド(WN
x )膜、WSi2 膜、TiSi2 膜またはこれらの積層
膜)があげられる。もちろん、CVD−SiO2 膜、C
VD−SiON膜、CVD−Si3 4 膜を含む積層膜
をゲート絶縁膜に用いた場合には、不純物をドープした
ポリシリコン膜をゲート電極として用いても良い。
【0099】この後の工程は第1の実施形態と同じであ
る。
【0100】このような製造方法によれば、ソース・ド
レイン拡散層104,105の活性化およびリフロー工
程などの高温熱処理工程をゲート絶縁膜114の形成前
に行うことができる。
【0101】したがって、ゲート絶縁膜114およびゲ
ート電極110としてそれぞれ高誘電体膜およびメタル
膜を使用してもこれらの膜はソース・ドレイン拡散層の
活性化や平坦化のための高温工程を受けることがないの
で、リーク電流増加などのゲート絶縁膜114の劣化を
抑えることができる。ゲート絶縁膜114として高誘電
体膜を用いれば、ゲート絶縁膜114の酸化膜換算膜厚
を薄くできるので、トランジスタの素子特性の改善を図
ることができるようになる。
【0102】また、CMP法を用いてゲート電極110
を埋込み形成しているので、RIE法を用いた場合とは
異なり、メタルゲート電極の材料の制約(例えば耐熱
性)が無くなるので、高誘電体膜のリーク電流が下げら
れるようなメタルゲート電極を用いることができるよう
になる。
【0103】その他、第1の実施形態と同様な効果が得
られる。
【0104】(第3の実施形態)図9は、本発明の第3
の実施形態に係る溝型チャネル構造のMOSトランジス
タを示す図であり、図9(a)は平面図、図9(b)は
同平面図のA−A’断面図である。
【0105】第1の実施形態では、コンタクトホール1
12内にAl等の金属からなる配線113を直接埋込み
形成したが、コンタクトホール112の開孔径が小さく
なるとAl膜がコンタクトホール112の中に入ってい
かないので、配線113の信頼性が低下する。
【0106】そこで、本実施形態では、コンタクトホー
ル112の内面を覆うように例えばTi膜/TiN膜を
全面に形成し、続いてコンタクトホール112の内部を
充填するようにW膜を全面に形成した後、コンタクトホ
ール112の外部のTi膜/TiN膜およびW膜をCM
P法等を用いて除去することにより、プラグ電極(コン
タクトプラグ)115を埋込み形成する。この後、配線
113を形成すれば、コンタクトホールのアスペクトが
高くても配線113の信頼性は高くなる。
【0107】(第4の実施形態)図10は、本発明の第
4の実施形態に係る溝型チャネル構造のMOSトランジ
スタを示す図であり、図10(a)は平面図、図10
(b)は同平面図のA−A’断面図、図10(b)は同
平面図のB−B‘断面図である。
【0108】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、ゲート電極110が素子分離絶縁膜102よりも深
くシリコン基板101内に形成されていることにある。
言い換えれば凹部107の底が素子分離溝の底より下に
ある。例えば、凹部107の深さは0.4μm、素子分
離溝の深さは0.25μmである。
【0109】このような構成であれば、図10(c)に
示すようにチャネル幅を3次元的に形成できるため、ト
ランジスタの平面積を増加させずにチャネル幅を増加で
きる。したがって、微細化を図れるという効果を維持し
たままチャネル電流の増加を図ることができる。
【0110】(第5の実施形態)図11は、本発明の第
5の実施形態に係る溝型チャネル構造のMOSトランジ
スタを示す図であり、図11(a)は平面図、図11
(b)は同平面図のA−A’断面図、図11(b)は同
平面図のB−B‘断面図である。
【0111】第1の実施形態では、凹部107のシリコ
ン表面のエッチングダメージを除去するために、特別な
高温工程(例えば、凹部107のシリコン表面を露出さ
せた後、例えば900℃の水素雰囲気で3分程度の熱処
理)を行って、凹部107のシリコン表面のSi原子を
動かした。
【0112】このとき、シリコン原子は凹部107のシ
リコン表面の面積が最小になるように動くので、凹部1
07のシリコン表面のエッチングダメージ等を回復させ
ることができるが、この熱処理条件を調整(例えば、凹
部107のシリコン表面を露出させた後、950℃の水
素雰囲気で5分程度の熱処理に変更)することによって
凹部107の形状を変化させることができる。
【0113】すなわち、図11(b)に示すように、凹
部107の底部をなだらかな円弧状に変形させることが
できる。このような構造をとると、凹部107の底部
(ゲート絶縁膜109が形成される領域)に鋭角な角部
が無くなるので、ゲート絶縁膜109の耐圧の向上を図
ることができるとともに、チャネル部をなだらかにでき
るために電子の移動度の劣化を抑制することができ、こ
れによりトランジスタ特性の向上を図ることができるよ
うになる。
【0114】(第6の実施形態)図12は、本発明の第
6の実施形態に係る溝型チャネル構造のMOSトランジ
スタの製造方法を示す工程断面図である。
【0115】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、図12(a)に示すように層間絶縁膜106をエッ
チングして溝を形成し、その溝の側壁にSiO2 膜から
なるサイドウォール117を形成した後、図12(b)
に示すように、層間絶縁膜106およびサイドウォール
117をマスクにしてシリコン基板101をエッチング
することにより、凹部107を形成することにある。
【0116】サイドウォール117は、全面に例えば厚
さ20nm程度のSiO2 膜を堆積した後、このSiO
2 膜をRIE法にて全面エッチングするという、いわゆ
る側壁残しにより形成する。
【0117】このような形成方法によれば、凹部107
のチャネル長方向の幅の寸法を、リソグラフィの限界で
決まる寸法よりも小さくできる。したがって、ゲート長
の短いゲート電極を実現できる通常のトランジスタで
は、ゲート長(チャネル長さ)を短くすると、ショート
チャネル効果が起こり、しきい値電圧(Vth)が低下
してリーク電流が増加するなどの問題が発生する。
【0118】しかし、本実施形態は、第1の実施形態と
同様に、ソース・ドレイン拡散層104,105の接合
深さが実質的にマイナスになるなどの理由により、ショ
ートチャネル効果を抑えることができる。
【0119】したがって、本実施形態によれば、サイド
ウォール117を形成して、チャネル長を短くすること
により、トランジスタの特性を向上させることが可能と
なる。
【0120】(第7の実施形態)本実施形態は、ゲート
電極の、半導体基板の表面から突出する上部の厚さと、
溝に埋め込まれた下部の厚さを、最適なトランジスタの
性能が得られるように規定した例である。
【0121】図14は、膜厚が一定(例えばH=0.1
0μm)でゲート長(L)が異なる3種類のゲート電極
を示し、図15は、これらのゲート電極(タングステン
からなる)のゲート長(Lgate)とゲート電極の配線抵
抗との関係を示すグラフである。
【0122】図15から、ゲート長(Lgate)が0.2
μmから0.1μmに、1/2に短くなった場合、ゲー
ト電極の配線抵抗は、約2倍となっていることがわか
る。従って、ゲート電極の配線抵抗が素子性能(駆動速
度等)に大きく影響する場合には、これまで、素子の微
細化のためのLgateの短縮の要請に対して、ゲート電極
の厚さを2倍にして素子性能の低下を防止していた。し
かし、ゲート電極を厚くすると、ゲート電極が上方に突
出し、段差が大きくなるため、平坦化のための層間絶縁
膜を厚くしなければならず、そうすると層間絶縁膜に形
成されるコンタクト孔のアスペクト比が大きくなり、コ
ンタクトの形成が困難となるという問題があった。
【0123】本実施形態に係るコンケーブ構造のトラン
ジスタでは、ゲート電極の一部をSi基板中に埋め込む
ことにより、上記問題を解決しており、埋め込みの深さ
として、次の3つの形がある。
【0124】(1)トランジスタ特性を劣化させること
なく、最適な深さにゲート電極70の一部がSi基板6
1中に埋め込まれている(図16(a))。
【0125】(2)浅く埋め込まれている(図16
(b))。
【0126】(3)深く埋め込まれている(図16
(c))。
【0127】ここで、ゲート電極70のトータルの膜厚
をH、ゲート電極70がSi基板61上に突出している
寸法をh、ソース・ドレイン拡散領域の接合深さをX
j、ゲート絶縁膜69の厚さをtOX、ソース・ドレイン
拡散領域の底部のレベルとゲート電極70の下方のチャ
ネル領域のレベルとの差をdとすると、図65A〜65
Cから分かるように、以下の式(1)が成立する。
【0128】H=h+Xj+d−tOX …(1) 本実施形態では、hとdの最適値について検討する。
【0129】図17は、ゲート長Lgateとドレイン電流
Idとの関係を示すグラフである。なお、ドレイン電流
Idは、ゲート長Lgate=0.20μmの場合を1とし
て規格化した値である。ここでは、Lgate=0.20μ
mのトランジスタとして、Xj、tOX等の値は、最適化
されている。
【0130】図17から、ゲート長Lgateが長くなるに
従って、ドレイン電流Idは低下していることがわか
る。ドレイン電流Idが20%以上低下すると、素子の
動作に影響が生ずるので、ドレイン電流Idの20%の
低下、即ちチャネル長L=0.25μm(Lgateの25
%増)がチャネル長Lの上限であることがわかる。
【0131】図16(a)〜(c)に示すようなコンケ
ーブ構造のトランジスタの場合、ゲート電極70の埋め
込みの深さが深ければ深いほど、トータルのチャネル長
さ(l1 、l2 、l3 )は長くなる。これは、溝の側面
もチャネル長に寄与するからである。
【0132】これらの結果から、トランジスタの性能
上、ゲート長Lgate(溝底部のチャネル長)およびd
は、次の式を満たすことが望ましい。
【0133】 d<Lgate×0.25/2 …(2) 次に、図18を参照して、dの下限について検討する。
【0134】ゲートがコンケーブ構造ではない平面構造
のトランジスタの場合、ショートチャネル効果を防止す
るために、ソース・ドレイン拡散領域の接合深さXjを
浅くすることが重要である。例えば、Xj=0.1μm
のトランジスタに比べ、Xj=0.05μmのトランジ
スタの方がショートチャネル効果を低減出来ることが知
られている。しかし、従来の平面構造のトランジスタで
は、Xj=0μmとすることは原理的に不可能である。
【0135】これに対し、本実施形態のようなコンケー
ブ構造のトランジスタでは、dの値を変えることによ
り、Xjを見掛上、マイナスにすることが可能である。
このことは、コンケーブ構造のトランジスタにおいて、
ショートチャネル効果を著しく低減できることを示して
いる。即ち、図18に示すように、d=0(Xj=0に
相当)からd=0.01μm、d=0.02μmと、d
を増加させることにより、ショートチャネル効果を低減
できることがわかる。従って、ショートチャネル効果を
抑制するためには、d>0であることが重要である。な
お、d>0.02μmでは、ショートチャネル効果の抑
制効果は飽和している。
【0136】次に、ゲート電極のSi基板上に突出して
いる部分の高さhについて考える。図19は、hがh1
の場合、図20は、hがh1 より大きいh2 である場合
をそれぞれ示す。L=0.20μmの場合を例にとっ
て、L=0.20μmの設計ルールに従って、コンタク
ト孔80のアスペクト比(図中のh/Wに相当)を計算
すると、図21に示すようになる。
【0137】図19において、h1 =0.20μmの場
合、コンタクト孔80のアスペクト比は1である。しか
し、図21において、h2 =0.6μmの場合、コンタ
クト孔80のアスペクト比は3にもなる。このように大
きなアスペクト比では、コンタクト孔80の形成および
コンタクトプラグの埋め込みが困難となるばかりか、コ
ンタクトプラグの抵抗も増加してしまう。
【0138】しかし、hが大きければ大きいほど、ゲー
ト電極70の配線抵抗を低下させることが出来る。この
ことから、hは、トランジスタ特性において、ゲート電
極の配線抵抗の低下と、コンタクトプラグの抵抗増加お
よび埋め込み困難性とのトレードオフによって決定され
る値であることがわかる。
【0139】従来のコンタクト形成の例およびトランジ
スタの特性の点から、コンタクト孔のアスペクト比は3
以下にすることが望ましいことがわかっている。従っ
て、ゲート電極の配線抵抗を考慮して、最低膜厚がゲー
ト長Lより大きいことにすると、ゲート長Lを最小の設
計寸法(デザインルール)として、次の式が成立する。
【0140】 Lgate<h<ゲート長L×3 …(3) 以上の関係をまとめると、以下のようになる。
【0141】 L+Xj−tOX<H<3×Lgate L+Xj−tOX<H<3.125×Lgate+Xj−tOX …(4) 各デザインルール(L=0.20μm,0.15μm,
0.10μm)におけるXj、dmax 、hmax 、tOX
min 、Hmax の値は、以下の表のようになる。
【0142】
【表1】
【0143】(注)ソース/ドレイン領域の抵抗を下げ
るために、Xjは、一定値0.10μmとした。
【0144】Hmin とHmax とをまとめたのが、図22
である。図22に示すように、Hmi n とHmax との間に
入るように、各設計ルールにおいてゲート電極の厚みを
調整することが必要である。
【0145】図23(a)〜(c)は、ゲート電極70
の厚みおよびSi基板61内に埋め込まれた部分の深さ
を種々変化させたトランジスタを示す。以上のことを考
慮すると、図23(a)に示すように、Si基板61内
に埋め込まれた部分の深さが浅過ぎると、ショートチャ
ネル効果を抑制することが困難であり、図23(c)に
示すように、Si基板61内に埋め込まれた部分の深さ
が深過ぎると、トランジスタのドレイン電流が低下し、
図23(d)に示すように、ゲート電極70の厚みが薄
いと、ゲート電極70の配線抵抗が大きくなってしま
う。従って、図23(b)に示すような構造が最適であ
る。
【0146】図23(b)に示すような構造とすること
により、ゲート電極70の配線抵抗の増大による素子特
性の劣化、コンタクト孔のアスペクト比の増大によるコ
ンタクトの形成の困難さ、およびコンタクト抵抗の増大
による素子特性の劣化を防止することが出来る。
【0147】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態では、ゲート絶
縁膜の膜厚に関して、詳述しなかったが、例えば3.3
V系と2.5V系などのように異なる複数の電圧に対応
するために、ゲート絶縁膜の膜厚が異なる複数種のMO
Sトランジスタを形成しても良い。
【0148】このようにするには、例えばゲート電極の
工程前に、所望の膜厚のゲート絶縁膜を形成するトラン
ジスタ領域外をマスクで覆って上記所望のトランジスタ
領域に所望のゲート絶縁膜を選択的に形成する工程を繰
り返せば良い。
【0149】あるいは、所望の膜厚のゲート絶縁膜およ
びゲート電極を全てのトランジスタ領域に形成した後、
上記所望の膜厚のゲート絶縁膜を形成するべきトランジ
スタ領域をマスクで覆って他のトランジスタ領域のゲー
ト絶縁膜およびゲート電極を除去する工程を繰り返して
も良い。
【0150】このように同一チップ内にゲート絶縁膜の
膜厚が異なる複数種のMOSトランジスタを形成すれ
ば、例えばpチャネルMOSトランジスタおよびnチャ
ネルMOSトランジスタのパフォーマンスをそれぞれ最
大にできたり、あるいはメモリセル部のMOSトランジ
スタおよび周辺回路制御部のMOSトランジスタのパフ
ォーマンスをそれぞれ最大にできる。
【0151】また、ゲート絶縁膜の材料が異なる複数種
のMOSトランジスタを形成しても良い。
【0152】このようにするには、例えばまず第1のゲ
ート絶縁膜(例えばSiO2 膜とその上に形成されたT
2 5 膜との積層絶縁膜)を形成した後、この第1の
ゲート絶縁膜上にゲート電極(例えばRu膜)を全ての
トランジスタ領域に形成する。
【0153】次に、第2のゲート絶縁膜(例えばPZT
膜等の強誘電体膜)を形成したい領域のトランジスタ領
域の第1のゲート絶縁膜および第1のゲート電極を選択
的に除去した後、そのトランジスタ領域に第2のゲート
絶縁膜および第1のゲート電極を選択的に形成する。こ
のとき、必要であれば、第1のゲート電極と材料が異な
る第2のゲート電極を第2のゲート絶縁膜上に形成して
も良い。以上の工程を必要な数だけ繰り返す。
【0154】このように同一チップ内にゲート絶縁膜の
材料が異なる複数種のMOSトランジスタを形成すれ
ば、例えばpチャネルMOSトランジスタおよびnチャ
ネルMOSトランジスタのパフォーマンスをそれぞれ最
大にできたり、あるいはメモリセル部のMOSトランジ
スタおよび周辺回路制御部のMOSトランジスタのパフ
ォーマンスをそれぞれ最大にできる。
【0155】また、強誘電体膜をゲート絶縁膜に用いた
強誘電体メモリ素子と高誘電体膜をゲート絶縁膜に用い
たトランジスタを同じトランジスタ構造で一連のプロセ
スで連続して形成でき、これにより高集積メモリチップ
を簡単なプロセス工程実現できるようになる。
【0156】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
層間絶縁膜を貫通し、かつ素子形成領域の半導体基板の
途中の深さまで達した凹部内にゲート電極を埋め込み、
かつ上記凹部を挟むように半導体基板の表面にソース・
ドレイン拡散層を形成することにより、ゲート電極のソ
ース・ドレイン拡散層上への張り出しを無くすことがで
きるので、溝型チャネル構造のMOSトランジスタの微
細化を図れる半導体装置およびその製造方法を実現でき
るようになる。
【0158】また、ゲート電極の一部が基板中に埋め込
まれているので、ゲート電極の抵抗を下げるためにゲー
ト電極の膜厚が厚くしても、ゲート電極による段差を緩
和することが出来る。
【0159】更に、ゲート電極の基板中に埋め込まれて
いる部分の寸法と基板の表面から突出している部分の寸
法とを所定の範囲に規定することにより、最適な性能を
有する半導体素子を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタを示す平面図および断面図
【図2】本発明の第1の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタの製造方法を示す平面図および
断面図
【図3】本発明の第1の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタの製造方法を示す平面図および
断面図
【図4】本発明の第1の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタの製造方法を示す平面図および
断面図
【図5】本発明の第1の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタの製造方法を示す平面図および
断面図
【図6】本発明の第1の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタの製造方法を示す平面図および
断面図
【図7】本発明の第1の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタの製造方法を示す平面図および
断面図
【図8】本発明の第2の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタを示す断面図
【図9】本発明の第3の実施形態に係る溝型チャネル構
造のMOSトランジスタを示す平面図および断面図
【図10】本発明の第4の実施形態に係る溝型チャネル
構造のMOSトランジスタを示す平面図および断面図
【図11】本発明の第5の実施形態に係る溝型チャネル
構造のMOSトランジスタを示す平面図および断面図
【図12】本発明の第6の実施形態に係る溝型チャネル
構造のMOSトランジスタを示す工程断面図
【図13】従来の溝型チャネル構造のMOSトランジス
タを示す断面図
【図14】本発明の第7の実施形態における膜厚が一定
でゲート長が異なる3種類のゲート電極を示す斜視図
【図15】本発明の第7の実施形態におけるゲート電極
のゲート長(Lgate)とゲート電極の配線抵抗との関係
を示す特性図
【図16】本発明の第7の実施形態におけるゲート電極
のSi基板内に埋め込まれた深さが異なるトランジスタ
を示す断面図
【図17】本発明の第7の実施形態におけるゲート長L
gateとドレイン電流Idとの関係を示す特性図
【図18】本発明の第7の実施形態におけるゲート長L
gateとしきい値電圧との関係を示す特性図
【図19】本発明の第7の実施形態におけるゲート電極
のSi基板上に突出している部分の高さが異なるトラン
ジスタを示す断面図
【図20】本発明の第7の実施形態におけるゲート電極
のSi基板上に突出している部分の高さが異なるトラン
ジスタを示す断面図
【図21】本発明の第7の実施形態におけるゲート電極
のSi基板上に突出している部分の高さとコンタクト孔
のアスペクト比との関係を示す特性図
【図22】各デザインルールにおけるHmin とHmax
示す特性図
【図23】ゲート電極の厚みおよびSi基板内に埋め込
まれた部分の深さを種々変化させたトランジスタを示す
断面図。
【符号の説明】
61,101…シリコン基板 66,107,111…層間絶縁膜 69,109,114…ゲート絶縁膜 70,110…ゲート電極 80,112…コンタクトホール 73,113…配線 102…素子分離絶縁膜 103…SiO2 膜 104…ソース・ドレイン拡散層 105…ソース・ドレイン拡散層(LDD) 106…層間絶縁膜 107…凹部 108…チャネルイオン注入層 115…プラグ電極 117…サイドウォール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 この半導体基板に形成された溝の底面および側面に形成
    されたゲート絶縁膜と、 前記底面および側面にゲート絶縁膜が形成された溝内に
    下部が埋め込まれ、上部が前記半導体基板の表面から突
    出するゲート電極と、 前記ゲート電極を挟むように、前記半導体基板の表面領
    域に形成されたソース領域およびドレイン領域とを具備
    し、前記半導体基板の表面から突出するゲート電極の上
    部の厚さは、前記溝に埋め込まれた前記ゲート電極の下
    部の厚さの2倍以上であることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 この半導体基板に形成された溝の底面および側面に形成
    されたゲート絶縁膜と、 前記底面および側面にゲート絶縁膜が形成された溝内に
    下部が埋め込まれ、上部が前記半導体基板の表面から突
    出するゲート電極と、 前記ゲート電極を挟むように、前記半導体基板の表面領
    域に形成されたソース領域およびドレイン領域とを具備
    し、前記溝に沿って形成されたチャネル領域のチャネル
    長をL、前記ゲート絶縁膜の厚さをtOX、前記ゲート電
    極の厚さをH、ゲート電極の長さをLga teとすると、下
    記式を満たすことを特徴とする半導体装置。 L+Xj−tOX<H<3.125×Lgate+Xj−tOX
  3. 【請求項3】前記ゲート絶縁膜は、堆積絶縁膜であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記ゲート電極は、素子分離絶縁膜よりも
    深く前記半導体基板内に形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記半導体基板内の前記溝の底部は、丸み
    を持って形成されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】半導体基板の表面に1対のソース・ドレイ
    ン拡散層となる拡散層を形成する工程と、 前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜および前記半導体基板を選択的に除去し
    て溝を形成するとともに、この溝によって前記拡散層を
    2つに分離することによりソース・ドレイン拡散層を形
    成する工程と、 前記溝の底面および側面にゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 前記底面および側面にゲート絶縁膜が形成された溝内
    に、下部が埋め込まれ、上部が前記半導体基板の表面か
    ら突出するように、かつ、突出するゲート電極の上部の
    厚さが前記溝に埋め込まれた前記ゲート電極の下部の厚
    さの2倍以上となるようにゲート電極を形成する工程と
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】半導体基板の表面に1対のソース・ドレイ
    ン拡散層となる拡散層を形成する工程と、 前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜および前記半導体基板を選択的に除去し
    て溝を形成するとともに、この溝によって前記拡散層を
    2つに分離することによりソース・ドレイン拡散層を形
    成する工程と、 前記溝の底面および側面にゲート絶縁膜を形成する工程
    と、 前記底面および側面にゲート絶縁膜が形成された溝内
    に、下部が埋め込まれ、上部が前記半導体基板の表面か
    ら突出するように、ゲート電極を形成する工程とを具備
    し、 前記溝に沿って形成されたチャネル領域のチャネル長を
    L、前記ゲート絶縁膜の厚さをtOX、前記ゲート電極の
    厚さをH、ゲート電極の長さをLgateとすると、下記式
    を満たすことを特徴とする半導体装置装置の製造方法。 L+Xj−tOX<H<3.125×Lgate+Xj−tOX
  8. 【請求項8】前記ソース・ドレイン拡散層の形成後に、
    前記溝を充填するように全面に導電膜を形成し、次に前
    記溝の外部の前記導電膜をCMP法を用いて研磨除去す
    ることにより、前記導電膜からなるゲート電極を埋込み
    形成することを特徴する請求項6または7に記載の半導
    体装置の製造方法。
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