JPH11241637A - 直流モータ駆動系の異常検出装置 - Google Patents

直流モータ駆動系の異常検出装置

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JPH11241637A
JPH11241637A JP10045299A JP4529998A JPH11241637A JP H11241637 A JPH11241637 A JP H11241637A JP 10045299 A JP10045299 A JP 10045299A JP 4529998 A JP4529998 A JP 4529998A JP H11241637 A JPH11241637 A JP H11241637A
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    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
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  • Control Of Direct Current Motors (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】直流モータの異常または被駆動装置の異常と、
スイッチング素子の異常または電源供給経路の異常とを
区別して検出することが可能な直流モータ駆動系の異常
検出装置を提供する。 【解決手段】マイクロコンピュータ10によりトランジ
スタTR0〜TR3がスイッチング制御されているとき
に、直流モータ7により駆動される被駆動装置としての
スロットルバルブの開度に対するマイクロコンピュータ
10からの指令値から実際の開度の値を差し引いた値の
絶対値と、各比較器21,22の検出した各抵抗R1,
R2に流れる電流Iと、各バッファ23,24を介して
検出された抵抗R3の両端(ノードA,B)の電圧とに
基づいて、マイクロコンピュータ10は、直流モータ7
およびスロットルバルブの異常と、トランジスタTR0
〜TR3または電源供給経路(抵抗R1,R2、+B
線、GND線)の異常とを区別して判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流モータ駆動系の
異常検出装置に係り、詳しくは、駆動電源から直流モー
タまでの電源供給経路に、直流モータと直列接続された
スイッチング素子が設けられ、当該スイッチング素子の
スイッチング制御に従って前記直流モータの回転が制御
されることで被駆動装置が駆動される直流モータ駆動系
に対し、前記直流モータおよび前記被駆動装置を含む前
記直流モータ駆動系の異常を検出する異常検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭61−291225号公報
には、スロットルバルブ駆動用の直流モータの制御が解
除されているとき、直流モータを正逆転させるモータ駆
動回路へ疑似モータ駆動信号を出力し、そのときの直流
モータの端子電圧を検出することにより、スロットルシ
ステムの異常を検出する技術が開示されている。
【0003】また、特開平7−4296号公報には、ス
ロットルバルブ駆動用の直流モータの端子電圧を監視
し、その端子電圧と、アクセル開度およびアクセル開度
変化率に対応して予め設定してある端子電圧の上限値
と、アクセル開度と、アクセル開度変化率とに基づい
て、スロットルアクチュエータの異常を検出する技術が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スロットル
システムの異常は、スロットルアクチュエータ系の異常
だけでなく、スロットルバルブ駆動用の直流モータを制
御する制御装置系の異常によっても引き起こされる。
【0005】ここで、スロットルアクチュエータ系の異
常には、スロットルバルブ駆動用の直流モータのロッ
ク,コイルショート,コイル断線、スロットルバルブ自
体のロック、直流モータとスロットルバルブとを接続す
るギアのロック、ギアが外れることによる直流モータの
空回りなどがある。また、制御装置系の異常には、制御
装置を構成するスイッチング素子の異常や、駆動電源か
ら直流モータまでの電源供給経路の異常などがある。
【0006】しかし、前記各公報(特開昭61−291
225号、特開平7−4296号)に記載の技術では、
スロットルシステムの異常は検出できるものの、スロッ
トルアクチュエータ系の異常と制御装置系の異常とを区
別することができない。そのため、スロットルシステム
の異常原因を解析する際には、スロットルアクチュエー
タ系と制御装置系の両方について調べなければならず、
異常原因の解析に多大な手間を要するという問題があっ
た。
【0007】また、スロットルシステムに限らず、燃料
噴射ポンプの駆動装置など、直流モータによって駆動さ
れる各種装置についても、直流モータの異常または当該
直流モータによって駆動される被駆動装置の異常と、当
該直流モータをスイッチング制御するスイッチング素子
の異常または駆動電源から直流モータまでの電源供給経
路の異常とを区別して検出することが求められている。
【0008】本発明は上記要求を満足するためになされ
たものであって、その目的は、直流モータの異常または
当該直流モータによって駆動される被駆動装置の異常
と、当該直流モータをスイッチング制御するスイッチン
グ素子の異常または駆動電源から直流モータまでの電源
供給経路の異常とを区別して検出することが可能な直流
モータ駆動系の異常検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、駆動電源から直
流モータまでの電源供給経路に、直流モータと直列接続
されたスイッチング素子が設けられ、当該スイッチング
素子のスイッチング制御に従って前記直流モータの回転
が制御され、前記直流モータにより被駆動装置が駆動さ
れる直流モータ駆動系に対し、前記直流モータおよび前
記被駆動装置を含む前記直流モータ駆動系の異常を検出
する異常検出装置である。そして、前記スイッチング素
子をスイッチング制御するスイッチング制御手段と、前
記直流モータによる前記被駆動装置の駆動相当量を検出
する駆動相当量検出手段と、前記駆動電源から前記電源
供給経路に供給される電流を検出する電流検出手段と、
前記直流モータと並列接続された抵抗と、前記抵抗の両
端の電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段とを備える。
さらに、前記スイッチング制御手段により前記スイッチ
ング素子がスイッチング制御されているときに、前記駆
動相当量検出手段の検出した駆動相当量と、前記電流検
出手段の検出した電流値と、前記電圧検出手段の検出し
た電圧値とに基づいて、前記直流モータまたは前記被駆
動装置の異常と、前記スイッチング素子または前記電源
供給経路の異常とを区別して判定する異常判定手段を備
える。
【0010】従って、本発明によれば、直流モータと並
列に抵抗を接続することにより、直流モータを側路した
回路が形成され、直流モータのコイル断線などのオープ
ン故障時には前記抵抗を側路して駆動電源から電流が流
れ、スイッチング素子のオフ故障時または電源供給経路
の遮断時などのオープン故障時には前記抵抗に電流が流
れない。そこで、スイッチング素子がスイッチング制御
されているときに、駆動相当量検出手段の検出した駆動
相当量と、電流検出手段の検出した電流値と、電圧検出
手段の検出した電圧値とに基づいて、直流モータまたは
被駆動装置の異常と、スイッチング素子または電源供給
経路の異常とを区別して判定することができる。
【0011】そして、請求項1に記載の直流モータ駆動
系の異常検出装置において、前記異常判定手段は、請求
項2に記載の発明のように、以下の第1または第2の場
合に前記直流モータまたは前記被駆動装置の異常が起こ
ったと判定し、第3の場合に前記直流モータ駆動系が正
常であると判定し、第4の場合に前記スイッチング素子
または前記電源供給経路の異常が起こったと判定する。
ここで、第1の場合とは、前記駆動相当量検出手段の検
出した駆動相当量が正常値の範囲外にあり、且つ、前記
電流検出手段の検出した電流値が正常値の範囲内にあ
り、且つ、前記電圧検出手段の検出した電圧値が前記ス
イッチング制御手段による前記スイッチング素子のスイ
ッチング制御に対応している場合である。また、第2の
場合とは、前記スイッチング制御手段による前記スイッ
チング素子のスイッチング制御に従って前記直流モータ
が正転方向に回転しているとき前記電流検出手段の検出
した電流値が正常値の範囲外にあり、且つ、前記直流モ
ータが逆転方向に回転しているとき前記電流検出手段の
検出した電流値が正常値の範囲外にある場合である。ま
た、第3の場合とは、前記スイッチング制御手段による
前記スイッチング素子のスイッチング制御に従って前記
直流モータが正転方向に回転しているとき前記駆動相当
量検出手段の検出した駆動相当量が正常値の範囲内にあ
り、且つ、前記直流モータが逆転方向に回転していると
き前記駆動相当量検出手段の検出した駆動相当量が正常
値の範囲内にある場合である。また、第4の場合とは、
第1または第2の場合により前記直流モータまたは前記
被駆動装置の異常が判定されず、且つ、第3の場合によ
り前記直流モータ駆動系が正常であると判定されない場
合である。
【0012】そして、請求項2に記載の直流モータ駆動
系の異常検出装置において、前記異常判定手段は、請求
項3に記載の発明のように、前記第1の場合に、前記直
流モータのコイル断線、前記直流モータのロック、前記
被駆動装置のロック、前記直流モータと前記被駆動装置
との係合不全による前記直流モータの空回り、から成る
グループから選択された少なくとも1つの異常が起こっ
たと判定する。また、前記第2の場合に、前記直流モー
タのコイルショートが起こったと判定する。
【0013】次に、請求項4に記載の発明は、駆動電源
から直流モータまでの電源供給経路に、直流モータと直
列接続されたスイッチング素子が設けられ、当該スイッ
チング素子のスイッチング制御に従って前記直流モータ
の回転が制御され、前記直流モータにより被駆動装置が
駆動される直流モータ駆動系に対し、前記直流モータお
よび前記被駆動装置を含む前記直流モータ駆動系の異常
を検出する異常検出装置である。そして、前記スイッチ
ング素子をスイッチング制御するスイッチング制御手段
と、前記駆動電源から前記電源供給経路に供給される電
流を検出する電流検出手段と、前記直流モータと並列接
続された抵抗と、前記抵抗の両端の電圧をそれぞれ検出
する電圧検出手段とを備える。さらに、前記直流モータ
が前記電源供給経路から取り外されている状態で、前記
スイッチング制御手段により前記スイッチング素子がス
イッチング制御されているときに、前記電流検出手段の
検出した電流値と、前記電圧検出手段の検出した電圧値
とに基づいて、前記スイッチング素子または前記電源供
給経路の異常を判定する異常判定手段を備える。
【0014】従って、本発明によれば、請求項1に記載
の発明と同様に、直流モータと並列に抵抗を接続するこ
とにより、直流モータを側路した回路が形成され、直流
モータが電源供給経路から取り外されている状態におい
て、スイッチング素子のオフ故障時または電源供給経路
の遮断時などのオープン故障時には前記抵抗に電流が流
れない。そこで、スイッチング素子がスイッチング制御
されているときに、電流検出手段の検出した電流値と、
電圧検出手段の検出した電圧値とに基づいて、スイッチ
ング素子または電源供給経路の異常を判定することがで
きる。そのため、スイッチング素子または電源供給経路
が正常な場合に、直流モータ駆動系に何らかの異常があ
る場合には、直流モータまたは被駆動装置に異常がある
と判定することが可能であり、直流モータまたは被駆動
装置の異常と、スイッチング素子または電源供給経路の
異常とを区別して判定することができる。
【0015】そして、請求項4に記載の直流モータ駆動
系の異常検出装置において、前記異常判定手段は、請求
項5に記載の発明のように、前記電流検出手段の検出し
た電流値が正常値の範囲内にあり、且つ、前記電圧検出
手段の検出した電圧値が前記スイッチング制御手段によ
る前記スイッチング素子のスイッチング制御に対応して
いる場合に、前記スイッチング素子または前記電源供給
経路が正常であると判定する。
【0016】ところで、請求項1〜5のいずれか1項に
記載の直流モータ駆動系の異常検出装置において、請求
項6に記載の発明のように、前記スイッチング素子は第
1〜第4のスイッチング素子から成り、直列に接続され
た第1および第2のスイッチング素子と、直列に接続さ
れた第3および第4のスイッチング素子とが並列に接続
されてブリッジ回路が構成される。また、前記直流モー
タは、前記ブリッジ回路における第1および第2のスイ
ッチング素子の接続点と、第3および第4のスイッチン
グ素子の接続点との間に接続されている。
【0017】尚、以下に述べる発明の実施の形態におい
て、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に
記載の「第1〜第4のスイッチング素子」はそれぞれト
ランジスタTR0〜TR3に相当し、同じく「被駆動装
置」はスロットル軸2,スロットルバルブ3,リターン
スプリング5,減速ギア6から構成され、同じく「直流
モータ駆動系」はスロットルシステムに相当し、同じく
「スイッチング制御手段」はマイクロコンピュータ10
に相当し、同じく「駆動相当量」はスロットルバルブ3
の開度の指令値MPからスロットル開度信号TAに対応
する実際の開度の値PPを差し引いた値(=MP−P
P)の絶対値に相当し、同じく「電流検出手段」は抵抗
R1,R2と比較器21,22とマイクロコンピュータ
10とから構成され、同じく「電圧検出手段」はバッフ
ァ23,24と抵抗R4とマイクロコンピュータ10と
から構成され、同じく請求項1〜3のいずれか1項に記
載の発明における「異常判定手段」はマイクロコンピュ
ータ10におけるS101〜S127の処理に相当し、
同じく請求項4または請求項5に記載の発明における
「異常判定手段」はマイクロコンピュータ10における
S201〜S226の処理に相当する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態のスロ
ットルシステムの全体構成を表す概略構成図である。
【0019】自動車の内燃機関に吸入空気を導入するた
めの吸気管1には、スロットル軸2が貫通されており、
吸気管1内においてスロットル軸2には円形弁板型のス
ロットルバルブ3が固定されている。スロットル軸2の
一端部には、スロットルバルブ3の開度を検出するため
のスロットル開度センサ4が設けられており、スロット
ル軸2の他端部にはリターンスプリング5が巻回され、
このリターンスプリング5によりスロットルバルブ3は
閉方向に付勢されている。リターンスプリング5の端部
には減速ギア6が配設され、この減速ギア6と直流モー
タ7のモータ軸に取り付けられたギア7aとが歯合され
ている。アクセルペダル8には、アクセルペダル8の踏
み込み量に対応したアクセル開度を検出するためのアク
セル開度センサ12が設けられている。
【0020】そして、スロットル開度センサ4からのス
ロットル開度信号TAと、アクセル開度センサ12から
のアクセル開度信号Apとが、ECU11内のマイクロ
コンピュータ10に入力されている。マイクロコンピュ
ータ10は、CPU,ROM,RAM,I/O回路を有
する周知の構成であり、スロットル開度信号TAとアク
セル開度信号Apとに基づいてスロットルバルブ3の開
度の指令値を求め、その指令値に基づいてモータ駆動信
号(デューティ比信号)#0〜#3を生成する。また、
マイクロコンピュータ10は、後述するように、スロッ
トルアクチュエータ系の異常と制御装置系の異常とを区
別して検出すると共に、運転席のインスツルメンタルパ
ネル上に設けられたダイアグランプ13の点灯を制御す
る。尚、マイクロコンピュータ10には、イグニッショ
ンスイッチ(図示略)を介して車載バッテリ(図示略)
から電源が供給されている。
【0021】ECU11内のモータ駆動回路9は、各端
子14,15を介して直流モータ7に接続されると共
に、端子16からイグニッションスイッチを介して車載
バッテリのプラス側に接続されてバッテリ電圧+Bが印
加され、端子17を介して車体にアースされている。モ
ータ駆動回路9は、マイクロコンピュータ10の生成し
たモータ駆動信号#0〜#3に基づいて直流モータ7を
駆動する。
【0022】そして、直流モータ7が正転方向に駆動さ
れると、各ギア6,7aを介してスロットル軸2がリタ
ーンスプリング5による閉方向への付勢力に抗して駆動
され、そのスロットル軸2の駆動によりスロットルバル
ブ3が開方向に回動される。その結果、吸気管1から内
燃機関に導入される吸入空気量は、スロットルバルブ3
の開度の増加に対応して増大することになる。
【0023】図2は、ECU11の内部構成を表すブロ
ック回路図である。ECU11内の駆動回路9は、NM
OSトランジスタTR0〜TR3、比較器21,22、
バッファ23,24、抵抗R1〜R4から構成されてい
る。抵抗R1の一端は端子16を介して車載バッテリの
プラス側に接続されてバッテリ電圧+Bが印加され、抵
抗R2の一端は端子17を介して車体にアースされ、抵
抗R1の他端と抵抗R2の他端との間には、直列に接続
された各トランジスタTR0,TR1と各トランジスタ
TR2,TR3とがそれぞれ並列に接続されている。以
下、端子16から車載バッテリのプラス側に至るライン
を+B線と呼び、端子17からアースに至るラインをG
ND線と呼ぶ。+B線およびGND線はワイヤハーネス
によって構成されている。
【0024】各トランジスタTR0,TR1の間のノー
ドAは端子14に接続され、各トランジスタTR2,T
R3の間のノードBは端子15に接続され、各ノード
A,B間には抵抗R3が接続されている。つまり、各端
子14,15間には直流モータ7が接続されるため、抵
抗R3は直流モータ7と並列に接続されることになる。
ここで、抵抗R3の抵抗値は直流モータ7のコイルの抵
抗値に比べて十分に大きな値に設定されており、直流モ
ータ7が各端子14,15間に接続された状態において
抵抗R3にはほとんど電流が流れないようになってい
る。以下、端子14から直流モータ7の一方の入力端子
に至るラインをAラインと呼び、端子15から直流モー
タ7の他方の入力端子に至るラインをBラインと呼ぶ。
AラインおよびBラインはワイヤハーネスによって構成
されている。
【0025】各トランジスタTR0〜TR3のゲートに
はそれぞれ、マイクロコンピュータ10の生成するモー
タ駆動信号#0〜#3が入力される。すなわち、各トラ
ンジスタTR0〜TR3を用いて直流モータ7をPWM
駆動する際に、直流モータ7を正転方向に回転させるに
は、各トランジスタTR0,TR3がオンするように各
モータ駆動信号#0,#3の論理レベルを「H」にする
と共に、各トランジスタTR1,TR2がオフするよう
に各モータ駆動信号#1,#2の論理レベルを「L」に
する。つまり、直流モータ7を正転方向に回転させてス
ロットルバルブ3を開く制御(以下、開側制御という)
において、モータ駆動電流iは、車載バッテリのプラス
側(+B)→端子16→抵抗R1→トランジスタTR0
→Aライン(ノードA→端子14)→直流モータ7→B
ライン(端子15→ノードB)→トランジスタTR3→
抵抗R2→端子17→アースの電流経路で流れる。
【0026】また、直流モータ7を逆転方向に回転させ
るには、各トランジスタTR0,TR3がオフするよう
に各モータ駆動信号#0,#3の論理レベルを「L」に
すると共に、各トランジスタTR1,TR2がオンする
ように各モータ駆動信号#1,#2の論理レベルを
「H」にする。つまり、直流モータ7を逆転方向に回転
させてスロットルバルブ3を閉じる制御(以下、閉側制
御という)において、モータ駆動電流iは、車載バッテ
リのプラス側(+B)→端子16→抵抗R1→トランジ
スタTR2→Bライン(ノードB→端子15)→直流モ
ータ7→Aライン(端子14→ノードA)→トランジス
タTR1→抵抗R2→端子17→アースの電流経路で流
れる。
【0027】ノードAはバッファ23の入力端子に接続
され、ノードBはバッファ24の入力端子に接続されて
いる。各バッファ23,24の出力端子は、抵抗R4を
介して内部電源に接続されて所定電圧(5V)が印加さ
れると共に、マイクロコンピュータ10に接続されてい
る。ここで、各バッファ23,24は高入力インピーダ
ンス・低出力インピーダンスの特性を有しており、各ノ
ードA,Bの電圧に対して、各バッファ23,24の出
力端子の電圧VMONが影響を及ぼすのを防ぐことがで
きる。
【0028】抵抗R1の両端はそれぞれ比較器21の入
力端子に接続され、抵抗R2の両端はそれぞれ比較器2
2の入力端子に接続されている。各比較器21,22は
それぞれ、各抵抗R1,R2の端子間電圧により各抵抗
R1,R2に流れる電流Iが、設定値Mより大きいか否
かを判定し、電流Iが設定値Mより大きい場合は論理レ
ベル「H」の出力信号を生成し、電流Iが設定値M以下
の場合は論理レベル「L」の出力信号を生成する。尚、
スロットルシステムが正常な場合は電流Iが設定値M以
下になるように、設定値Mは予め定められている。各比
較器21,22の出力端子はマイクロコンピュータ10
に接続されている。
【0029】マイクロコンピュータ10は、スロットル
開度信号TAと、各モータ駆動信号#0〜#3の論理レ
ベルと、各バッファ23,24の出力端子の電圧VMO
Nの論理レベルと、各比較器21,22の出力端子の論
理レベルとに基づいて、スロットルアクチュエータ系の
異常と制御装置系の異常とを区別して検出する。
【0030】ここで、スロットルアクチュエータ系の異
常には、AラインまたはBラインが断線する故障、直流
モータ7のロック,コイルショート,コイル断線、スロ
ットルバルブ3のロック、各ギア6,7aのロック、各
ギア6,7aの歯合が外れることで起こる係合不全によ
る直流モータ7の空回りがある。
【0031】また、制御装置系の異常には、各トランジ
スタTR0〜TR3がオンしたままになる故障(以下、
ON故障という)やオフしたままになる故障(以下、O
FF故障という)、電源供給経路の異常がある。電源供
給経路の異常には、各抵抗R1,R2が断線するか又は
接続が外れる故障(以下、抵抗R1,R2オープンとい
う)、AラインまたはBラインが車載バッテリのプラス
側(+B)とショートする故障(以下、A,Bライン+
Bショートという)、AラインまたはBラインがアース
される故障(以下、A,BラインGNDショートとい
う)、+B線またはGND線が断線する故障がある。
尚、A,Bライン+BショートまたはA,BラインGN
Dショートは、主に、各ラインを構成するワイヤハーネ
スが車載バッテリのプラス側(+B)または車体とショ
ートすることによって起こる。
【0032】次に、各端子14,15に直流モータ7を
接続した状態でスロットルシステムの異常検出を行う場
合に、マイクロコンピュータ10が実行する処理の詳細
を、図3〜図5に示すフローチャートを用いて説明す
る。ここで、検査条件としては、イグニッションスイッ
チをオンすると共に、内燃機関の運転は停止しておく。
イグニッションスイッチがオンされて車載バッテリから
電源が供給されることにより、マイクロコンピュータ1
0が起動すると、内蔵ROMに記録されているプログラ
ムに従い、コンピュータによる各種演算処理によって、
以下の各ステップの処理を実行する。
【0033】まず、図3に示すステップ(以下、Sとい
う)101において、トランジスタTR0をオンさせた
ままでトランジスタTR3のオンオフを一定のデューテ
ィ比で繰り返すことにより開側制御を行う。その結果、
トランジスタTR3のオン時に直流モータ7が正転方向
に駆動され、スロットルバルブ3が開方向に回動される
ことにより、スロットル開度センサ4からスロットルバ
ルブ3の開度に対応したスロットル開度信号TAが出力
される。
【0034】次に、S102において、スロットルバル
ブ3の開度の指令値MPを算出する。次に、S103に
おいて、スロットルバルブ3の開度の指令値MPから、
S101で出力されたスロットル開度信号TAに対応す
る実際の開度の値PPを差し引き、その値(=MP−P
P)の絶対値が設定値Kより大きいか否かを判定し、設
定値Kより大きい場合は図4に示すS104へ移行し、
設定値K以下の場合はS105へ移行する。尚、スロッ
トルシステムが正常な場合は値(MP−PP)の絶対値
が設定値K以下になるように、設定値Kは予め定められ
ている。
【0035】S105において、トランジスタTR2を
オンさせたままでトランジスタTR1のオンオフを一定
のデューティ比で繰り返すことにより閉側制御を行う。
その結果、トランジスタTR1のオン時に直流モータ7
が逆転方向に駆動され、スロットルバルブ3が閉方向に
回動されることにより、スロットル開度センサ4からス
ロットルバルブ3の開度に対応したスロットル開度信号
TAが出力される。
【0036】次に、S106において、スロットルバル
ブ3の開度の指令値MPを算出する。次に、S107に
おいて、スロットルバルブ3の開度の指令値MPから、
S105で出力されたスロットル開度信号TAに対応す
る実際の開度の値PPを差し引き、その値(=MP−P
P)の絶対値が設定値Kより大きいか否かを判定し、設
定値K以下の場合はS108へ移行し、設定値Kより大
きい場合はS109へ移行する。
【0037】S108において、スロットルシステムは
正常であると判定する。つまり、開側制御時(S10
1)に値(MP−PP)の絶対値が設定値K以下の場合
(S103:NO)には開側制御に異常がなく、閉側制
御時(S105)に値(MP−PP)の絶対値が設定値
K以下の場合(S107:NO)には閉側制御に異常が
ないため、スロットルシステムは正常であるといえる。
【0038】また、S109において、各比較器21,
22の出力信号の論理レベルに基づいて、電流Iが設定
値Mより大きいか否かを判定し、設定値Mより大きい場
合はS110へ移行し、設定値M以下の場合はS111
へ移行する。すなわち、各比較器21,22のいずれか
一方の出力信号の論理レベルが「H」の場合には電流I
が設定値Mより大きいと判定し、各比較器21,22の
両方の出力信号の論理レベルが「L」の場合には電流I
が設定値M以下であると判定する。
【0039】S110において、トランジスタTR0が
ON故障しているか、または、Aライン+Bショートし
ていると判定する。つまり、トランジスタTR0がON
故障している場合、閉側制御時(S105)において、
抵抗R1→トランジスタTR2→直流モータ7→トラン
ジスタTR1→抵抗R2の経路で流れる電流に対し、抵
抗R1→トランジスタTR0→トランジスタTR1→抵
抗R2の経路で流れる電流が加わるため、各抵抗R1,
R2に流れる電流Iは設定値Mよりも大きくなる(S1
09:YES)。
【0040】また、Aライン+Bショートの場合、閉側
制御時(S105)において、トランジスタTR2→直
流モータ7→トランジスタTR1→抵抗R2の経路で流
れる電流に対し、車載バッテリのプラス側(+B)→A
ライン→トランジスタTR1→抵抗R2の経路で流れる
電流が加わるため、抵抗R2に流れる電流Iは設定値M
よりも大きくなる(S109:YES)。
【0041】そして、S111において、各トランジス
タTR1,TR2の少なくともいずれか一方がOFF故
障していると判定する。つまり、各トランジスタTR
1,TR2のいずれかがOFF故障している場合、閉側
制御時(S105)において、トランジスタTR2→直
流モータ7→トランジスタTR1の経路で電流Iが流れ
ないため、電流Iは設定値M以下になる(S109:N
O)。
【0042】また、図4に示すS104において、S1
09と同様に電流Iが設定値Mより大きいか否かを判定
し、設定値Mより大きい場合はS112へ移行し、設定
値M以下の場合は図5に示すS113へ移行する。S1
12においてS105と同様に閉側制御を行い、次に、
S114においてS106と同様にスロットルバルブ3
の開度の指令値MPを算出する。
【0043】次に、S115において、スロットルバル
ブ3の開度の指令値MPから、S112で出力されたス
ロットル開度信号TAに対応する実際の開度の値PPを
差し引き、その値(=MP−PP)の絶対値が設定値K
より大きいか否かを判定し、設定値K以下の場合はS1
16へ移行し、設定値Kより大きい場合はS117へ移
行する。
【0044】S116において、トランジスタTR2が
ON故障しているか、または、Bライン+Bショートし
ていると判定する。つまり、トランジスタTR2がON
故障している場合、開側制御時(S101)において、
抵抗R1→トランジスタTR0→直流モータ7→トラン
ジスタTR3→抵抗R2の経路で流れる電流に対し、抵
抗R1→トランジスタTR2→トランジスタTR3→抵
抗R2の経路で流れる電流が加わるため、各抵抗R1,
R2に流れる電流Iは設定値Mよりも大きくなる(S1
04:YES)。
【0045】また、Bライン+Bショートの場合、開側
制御時(S101)において、トランジスタTR0→直
流モータ7→トランジスタTR3→抵抗R2の経路で流
れる電流に対し、車載バッテリのプラス側(+B)→B
ライン→トランジスタTR3→抵抗R2の経路で流れる
電流が加わるため、抵抗R2に流れる電流Iは設定値M
よりも大きくなる(S104:YES)。
【0046】そして、S117において、S109と同
様に電流Iが設定値Mより大きいか否かを判定し、設定
値Mより大きい場合はS118へ移行し、設定値M以下
の場合はS119へ移行する。S118において、直流
モータ7のコイルショートが生じていると判定する。
【0047】つまり、直流モータ7のコイルの抵抗値は
通常数Ωであるが、コイルショートの場合はほぼ0Ωに
なるため、開側制御時(S101)と閉側制御時(S1
12)の両方において電流Iは設定値Mよりも大きくな
る(S104,S117:YES)。
【0048】また、S119において、トランジスタT
R1がON故障しているか、または、AラインGNDシ
ョートしていると判定する。つまり、トランジスタTR
1がON故障している場合、開側制御時(S101)に
おいて、抵抗R1→トランジスタTR0→直流モータ7
→トランジスタTR3→抵抗R2の経路で流れる電流に
対し、抵抗R1→トランジスタTR0→トランジスタT
R1→抵抗R2の経路で流れる電流が加わるため、各抵
抗R1,R2に流れる電流Iは設定値Mよりも大きくな
る(S104:YES)ものの、閉側制御時(S11
2)においては電流Iは設定値M以下になる(S11
7:NO)。
【0049】また、AラインGNDショートの場合、開
側制御時(S101)において、抵抗R1→トランジス
タTR0→Aライン→アースの経路で電流が流れるた
め、抵抗R1に流れる電流Iは設定値Mよりも大きくな
る(S104:YES)ものの、閉側制御時(S11
2)においては電流Iは設定値M以下になる(S11
7:NO)。
【0050】そして、図5に示すS113において、各
バッファ23,24の出力端子の電圧VMONの論理レ
ベルの変化が、S101の開側制御におけるトランジス
タTR3のオンオフ動作と対応しているか否かを判定
し、対応している場合はS120へ移行し、対応してお
らず電圧VMONの論理レベルの変化が異常な場合はS
121へ移行する。
【0051】つまり、スロットルシステムの正常時に
は、トランジスタTR0がオンでトランジスタTR3が
オンのとき、ノードAの電圧が高くなるためバッファ2
3の出力端子の電圧は高くなり、ノードBの電圧が低く
なるためバッファ24の出力端子の電圧は低くなること
から、電圧VMONの論理レベルはバッファ24によっ
てL」にされる。また、トランジスタTR0がオンでト
ランジスタTR3がオフのとき、各ノードA,Bの電圧
が高くなるため各バッファ23,24の出力端子の電圧
は高くなり、電圧VMONの論理レベルは抵抗R4によ
って「H」にされる。
【0052】S120において、直流モータ7のコイル
断線、AラインまたはBラインの断線、直流モータ7の
ロック、スロットルバルブ3のロック、各ギア6,7a
のロック、各ギア6,7aの歯合が外れることによる直
流モータ7の空回り、から成るグループのうち少なくと
も1つが起こったと判定する。
【0053】つまり、開側制御時(S101)におい
て、値(MP−PP)の絶対値が設定値Kより大きい場
合(S103:YES)には開側制御に何らかの異常が
あり、各抵抗R1,R2に流れる電流Iが設定値M以下
(S104:NO)で、かつ、電圧VMONの論理レベ
ルの変化が開側制御時(S101)におけるトランジス
タTR3のオンオフ動作と対応している場合(S11
3:NO)には、制御装置系に異常がなく、直流モータ
7のコイルショートでもないため、上記の各故障のいず
れかが起こったといえる。
【0054】また、S121においてS105と同様に
閉側制御を行い、次に、S122においてS106と同
様にスロットルバルブ3の開度の指令値MPを算出す
る。次に、S123において、スロットルバルブ3の開
度の指令値MPから、S121で出力されたスロットル
開度信号TAに対応する実際の開度の値PPを差し引
き、その値(=MP−PP)の絶対値が設定値Kより大
きいか否かを判定し、設定値K以下の場合はS124へ
移行し、設定値Kより大きい場合はS125へ移行す
る。
【0055】S124において、各トランジスタTR
0,TR3の少なくともいずれか一方がOFF故障して
いると判定する。つまり、開側制御時(S101)にお
いて値(MP−PP)の絶対値が設定値Kより大きい場
合(S103:YES)には開側制御に何らかの異常が
あり、各抵抗R1,R2に流れる電流Iが設定値M以下
(S104:NO)で、かつ、電圧VMONの論理レベ
ルの変化が開側制御時(S101)におけるトランジス
タTR3のオンオフ動作と対応しておらず異常(S11
3:YES)であるにも関わらず、閉側制御時(S12
1)において値(MP−PP)の絶対値が設定値M以下
(S123:NO)で閉側制御に異常がない場合は、各
トランジスタTR0,TR3のいずれかがOFF故障し
ている場合しかない。
【0056】また、S125において、S109と同様
に電流Iが設定値Mより大きいか否かを判定し、設定値
Mより大きい場合はS126へ移行し、設定値M以下の
場合はS127へ移行する。S126において、トラン
ジスタTR3がON故障しているか、または、Bライン
GNDショートしていると判定する。
【0057】つまり、トランジスタTR3がON故障し
ている場合、閉側制御時(S121)において、抵抗R
1→トランジスタTR2→直流モータ7→トランジスタ
TR1→抵抗R2の経路で流れる電流に対し、抵抗R1
→トランジスタTR2→トランジスタTR3→抵抗R2
の経路で流れる電流が加わるため、各抵抗R1,R2に
流れる電流Iは設定値Mよりも大きくなる(S125:
YES)。
【0058】また、BラインGNDショートの場合、閉
側制御時(S121)において、抵抗R1→トランジス
タTR2→Bライン→アースの経路で電流が流れるた
め、抵抗R1に流れる電流Iは設定値Mよりも大きくな
る(S125:YES)。そして、S127において、
抵抗R1オープンまたは抵抗R2オープン、あるいは、
+B線またはGND線の断線が起こったと判定する。つ
まり、抵抗R1オープンまたは抵抗R2オープン、ある
いは、+B線またはGND線が断線している場合、開側
制御時(S101)および閉側制御時(S121)の両
方において電流Iが流れず、電流Iは設定値M以下にな
る(S104,S125:NO)。
【0059】尚、直流モータ7と並列に接続されている
抵抗R3を省いた場合、S124およびS127とS1
20とを区別して判定することができなくなる。以上詳
述したように、本実施形態によれば、各端子14,15
に直流モータ7を接続した状態で、図3〜図5に示すフ
ローチャートに従ってスロットルシステムの異常検出を
行うことにより、スロットルアクチュエータ系の異常
(S118、S120)と制御装置系の異常(S11
0、S111,S116,S119,S124,S12
6,S127)とを区別して検出することができる。従
って、マイクロコンピュータ10の判定結果を解析する
ことにより、スロットルシステムの異常原因の解析を手
間をかけずに簡単に行うことができる。
【0060】そして、マイクロコンピュータ10は、ス
ロットルシステムに何らかの異常を検出した場合、全て
のモータ駆動信号#0〜#3の論理レベルを「L」にし
て全トランジスタTR0〜TR3をオフにすると共に、
ダイアグランプ13を点灯させることにより運転者にス
ロットルシステムの異常を通報する。従って、スロット
ルシステムが異常の場合は内燃機関の運転が停止される
と共に、運転者はスロットルシステムの異常を認知する
ことができる。
【0061】次に、各端子14,15から直流モータ7
の接続を外した状態でスロットルシステムの異常検出を
行う場合に、マイクロコンピュータ10が実行する処理
の詳細を、図6および図7に示すフローチャートを用い
て説明する。ここで、検査条件としては、イグニッショ
ンスイッチをオンすると共に、内燃機関の運転は停止し
ておく。イグニッションスイッチがオンされて車載バッ
テリから電源が供給されることにより、マイクロコンピ
ュータ10が起動すると、内蔵ROMに記録されている
プログラムに従い、コンピュータによる各種演算処理に
よって、以下の各ステップの処理を実行する。
【0062】まず、図6に示すS201において、全ト
ランジスタTR0〜TR3をオフさせる。次に、S20
2において、各バッファ23,24の出力端子の電圧V
MONの論理レベルが「H」であるか否かを判定し、
「H」の場合はS203へ移行し、「L」の場合はS2
04へ移行する。
【0063】S203において、各トランジスタTR
0,TR2の少なくともいずれか一方がON故障してい
ると判定する。つまり、トランジスタTR0がON故障
している場合、ノードAの電圧が高くなるためバッファ
23の出力端子の電圧は高くなり、抵抗R3を介してノ
ードBの電圧も高くなるためバッファ24の出力端子の
電圧は高くなることから、電圧VMONの論理レベルは
「H」になる。
【0064】また、トランジスタTR2がON故障して
いる場合、ノードBの電圧が高くなるためバッファ24
の出力端子の電圧は高くなり、抵抗R3を介してノード
Aの電圧も高くなるためバッファ23の出力端子の電圧
は高くなることから、電圧VMONの論理レベルは
「H」になる。
【0065】そして、S204において、トランジスタ
TR0のみをオンさせて、他のトランジスタTR1〜T
R3をオフさせる。次に、S205において、各比較器
21,22の出力信号の論理レベルに基づいて、電流I
が設定値Mより大きいか否かを判定し、設定値Mより大
きい場合はS206へ移行し、設定値M以下の場合はS
207へ移行する。
【0066】S206において、トランジスタTR1が
ON故障しているか、または、AラインGNDショート
していると判定する。つまり、トランジスタTR1がO
N故障している場合、抵抗R1→トランジスタTR0→
トランジスタTR1→抵抗R2の経路で電流が流れるた
め、各抵抗R1,R2に流れる電流Iは設定値Mよりも
大きくなる。
【0067】また、AラインGNDショートの場合、抵
抗R1→トランジスタTR0→Aライン→アースの経路
で電流が流れるため、抵抗R1に流れる電流Iは設定値
Mよりも大きくなる。そして、S207において、各バ
ッファ23,24の出力端子の電圧VMONの論理レベ
ルが「L」であるか否かを判定し、「L」の場合はS2
08へ移行し、「H」の場合はS209へ移行する。
【0068】S208において、トランジスタTR0が
OFF故障、抵抗R1オープン、+B線の断線、トラン
ジスタTR3がON故障、BラインGNDショート、か
ら成るグループのうち少なくとも1つが起こったと判定
する。つまり、トランジスタTR0がOFF故障してい
る場合,抵抗R1オープンの場合,+B線の断線のいず
れかの場合、各ノードA,Bの電圧が低くなるため各バ
ッファ23,24の出力端子の電圧は低くなり、電圧V
MONの論理レベルは各バッファ23,24によって
「L」にされる。
【0069】また、トランジスタTR3がON故障して
いる場合またはBラインGNDショートの場合、ノード
Bの電圧が低くなるためバッファ24の出力端子の電圧
は低くなり、電圧VMONの論理レベルはバッファ24
によって「L」にされる。そして、S209において、
トランジスタTR2のみをオンさせて、他のトランジス
タTR0,TR1,TR3をオフさせる。
【0070】次に、S210において、各比較器21,
22の出力信号の論理レベルに基づいて、電流Iが設定
値Mより大きいか否かを判定し、設定値Mより大きい場
合はS211へ移行し、設定値M以下の場合はS212
へ移行する。S211において、トランジスタTR3が
ON故障しているか、または、BラインGNDショート
していると判定する。
【0071】つまり、トランジスタTR3がON故障し
ている場合、抵抗R1→トランジスタTR2→トランジ
スタTR3→抵抗R2の経路で電流が流れるため、各抵
抗R1,R2に流れる電流Iは設定値Mよりも大きくな
る。また、BラインGNDショートの場合、抵抗R1→
トランジスタTR2→Bライン→アースの経路で電流が
流れるため、抵抗R1に流れる電流Iは設定値Mよりも
大きくなる。
【0072】そして、S212において、各バッファ2
3,24の出力端子の電圧VMONの論理レベルが
「L」であるか否かを判定し、「L」の場合はS213
へ移行し、「H」の場合はS214へ移行する。S21
3において、トランジスタTR2がOFF故障、抵抗R
1オープン、+B線の断線、トランジスタTR1がON
故障、AラインGNDショート、から成るグループのう
ち少なくとも1つが起こったと判定する。
【0073】つまり、トランジスタTR2がOFF故障
している場合,抵抗R1オープンの場合,+B線の断線
のいずれかの場合、各ノードA,Bの電圧が低くなるた
め各バッファ23,24の出力端子の電圧は低くなり、
電圧VMONの論理レベルは各バッファ23,24によ
って「L」にされる。
【0074】また、トランジスタTR1がON故障して
いる場合またはAラインGNDショートの場合、ノード
Aの電圧が低くなるためバッファ23の出力端子の電圧
は低くなり、電圧VMONの論理レベルはバッファ23
によって「L」にされる。そして、図7に示すS214
において、トランジスタTR1のみをオンさせて、他の
トランジスタTR0,TR2,TR3をオフさせる。
【0075】次に、S215において、各比較器21,
22の出力信号の論理レベルに基づいて、電流Iが設定
値Mより大きいか否かを判定し、設定値Mより大きい場
合はS216へ移行し、設定値M以下の場合はS217
へ移行する。S216において、トランジスタTR0が
ON故障しているか、または、Aライン+Bショートし
ていると判定する。
【0076】つまり、トランジスタTR0がON故障し
ている場合、抵抗R1→トランジスタTR0→トランジ
スタTR1→抵抗R2の経路で電流が流れるため、各抵
抗R1,R2に流れる電流Iは設定値Mよりも大きくな
る。また、Aライン+Bショートの場合、車載バッテリ
のプラス側(+B)→Aライン→トランジスタTR1→
抵抗R2の経路で電流が流れるため、抵抗R2に流れる
電流Iは設定値Mよりも大きくなる。
【0077】そして、S217において、トランジスタ
TR3のみをオンさせて、他のトランジスタTR0〜T
R2をオフさせる。次に、S218において、各比較器
21,22の出力信号の論理レベルに基づいて、電流I
が設定値Mより大きいか否かを判定し、設定値Mより大
きい場合はS219へ移行し、設定値M以下の場合はS
220へ移行する。
【0078】S219において、トランジスタTR2が
ON故障しているか、または、Bライン+Bショートし
ていると判定する。つまり、トランジスタTR2がON
故障している場合、抵抗R1→トランジスタTR2→ト
ランジスタTR3→抵抗R2の経路で電流が流れるた
め、各抵抗R1,R2に流れる電流Iは設定値Mよりも
大きくなる。
【0079】また、Bライン+Bショートの場合、車載
バッテリのプラス側(+B)→Bライン→トランジスタ
TR3→抵抗R2の経路で電流が流れるため、抵抗R2
に流れる電流Iは設定値Mよりも大きくなる。そして、
S220において、トランジスタTR0をオンさせたま
までトランジスタTR3のオンオフを一定のデューティ
比で繰り返すことにより開側制御を行う。
【0080】次に、S221において、各バッファ2
3,24の出力端子の電圧VMONの論理レベルの変化
が、S220の開側制御におけるトランジスタTR3の
オンオフ動作と対応しているか否かを判定し、対応して
おらず電圧VMONの論理レベルの変化が異常な場合は
S222へ移行し、対応している場合はS223へ移行
する。
【0081】S222において、トランジスタTR3が
OFF故障、抵抗R2オープン、GND線の断線、から
成るグループのうち少なくとも1つが起こったと判定す
る。つまり、これらの故障時には、各ノードA,Bの電
圧が高くなるため各バッファ23,24の出力端子の電
圧は高くなり、電圧VMONの論理レベルは抵抗R4に
よって常時「H」にされる。
【0082】そして、S223において、トランジスタ
TR2をオンさせたままでトランジスタTR1のオンオ
フを一定のデューティ比で繰り返すことにより閉側制御
を行う。次に、S224において、各バッファ23,2
4の出力端子の電圧VMONの論理レベルの変化が、S
223の閉側制御におけるトランジスタTR1のオンオ
フ動作と対応しているか否かを判定し、対応しておらず
電圧VMONの論理レベルの変化が異常な場合はS22
5へ移行し、対応している場合はS226へ移行する。
【0083】S225において、トランジスタTR1が
OFF故障、抵抗R2オープン、GND線の断線、から
成るグループのうち少なくとも1つが起こったと判定す
る。つまり、これらの故障時には、各ノードA,Bの電
圧が高くなるため各バッファ23,24の出力端子の電
圧は高くなり、電圧VMONの論理レベルは抵抗R4に
よって常時「H」にされる。
【0084】そして、S226において、制御装置系は
正常であると判定する。つまり、S202,S205,
S207,S210,S212,S215,S218,
S221,S224の各処理における判定結果がNOの
場合には、制御装置系は正常であるといえる。
【0085】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、各端子14,15から直流モータ7の接続を外した
状態で、図6および図7に示すフローチャートに従って
スロットルシステムの異常検出を行うことにより、制御
装置系の異常(S203,S206,S208,S21
1,S213,S216,S219,S222,S22
5)を検出することができる。従って、制御装置系が正
常な場合(S226)に、スロットルシステムに何らか
の異常がある場合には、スロットルアクチュエータ系に
異常があると判定することが可能であり、制御装置系の
異常とスロットルアクチュエータ系の異常とを区別して
検出することができる。従って、マイクロコンピュータ
10の判定結果を解析することにより、スロットルシス
テムの異常原因の解析を手間をかけずに簡単に行うこと
ができる。
【0086】尚、S205,S210,S215,S2
18における設定値M(以下、M1という)は0以上で
あればよいが、S104,S109,S117,S12
5における設定値M(以下、M2という)は前記のよう
に設定してあるため、各端子14,15に直流モータ7
を接続した場合(図3〜図5)と取り外した場合(図
6,図7)とで同じ比較器21,22を使用することか
ら、M1はM2と同じ値に設定してある。ちなみに、S
205,S210,S215,S218において、各ト
ランジスタTR0〜TR3がON故障している場合、あ
るいは、A,Bライン+BショートまたはA,Bライン
GNDショートの場合、電流Iは相当量流れるため、M
1をM2と同じ値に設定しても何ら問題は生じない。
【0087】ところで、ECU11を自動車に装着せ
ず、端子16をワイヤハーネスを介して実験装置に備え
られた直流電源のプラス端子に接続すると共に、端子1
7を実験装置の直流電源のマイナス端子に接続し、マイ
クロコンピュータ10を実験装置に設けられたダイアグ
ランプに接続した状態で、図6および図7に示すフロー
チャートに従ってスロットルシステムの異常検出を行う
ようにしてもよい。このようにすれば、ECU11の出
荷時におけるECU11単体の異常検出に利用すること
ができる。
【0088】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、以下のように変更してもよく、その場合で
も、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることが
できる。 (1)マイクロコンピュータ10に実行させる前記プロ
グラムを、内蔵ROMではなく、記録媒体を備えた外部
記憶装置に記録しておいてもよい。つまり、前記プログ
ラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体(半導体
メモリ,ハードディスク,フロッピーディスク,データ
カード(ICカード,磁気カードなど),光ディスク
(CD−ROM,DVDなど),光磁気ディスク(MD
など),相変化ディスク,磁気テープなど)に記録して
おき、当該プログラムを必要に応じてマイクロコンピュ
ータ10にロードして起動することにより用いるように
してもよい。
【0089】(2)NMOSトランジスタTR0〜TR
3を他の適宜なスイッチング素子(例えば、PMOSト
ランジスタ、バイポーラトランジスタ、SIT、サイリ
スタなど)に置き換えてもよい。 (3)スロットルシステムに限らず、燃料噴射ポンプの
駆動装置など、直流モータによって駆動される各種装置
に適用してもよい。この場合には、直流モータの異常ま
たは当該直流モータによって駆動される被駆動装置の異
常と、当該直流モータをスイッチング制御するスイッチ
ング素子の異常または駆動電源から直流モータまでの電
源供給経路の異常とを区別して検出することが可能な直
流モータ駆動系の異常検出装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の全体構成を表
す概略構成図。
【図2】一実施形態のECUの内部構成を表すブロック
回路図。
【図3】直流モータを接続した場合における一実施形態
の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】直流モータを接続した場合における一実施形態
の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】直流モータを接続した場合における一実施形態
の動作を説明するためのフローチャート。
【図6】直流モータの接続を外した場合における一実施
形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】直流モータの接続を外した場合における一実施
形態の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
2…スロットル軸 3…スロットルバルブ 5…リ
ターンスプリング 6…減速ギア 9…駆動回路 10…マイクロコン
ピュータ 11…ECU 14〜17…端子 21,22…比
較器 23,24…バッファ R1〜R4…抵抗 TR0〜TR3…NMOSトランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電源から直流モータまでの電源供給
    経路に、直流モータと直列接続されたスイッチング素子
    が設けられ、当該スイッチング素子のスイッチング制御
    に従って前記直流モータの回転が制御され、前記直流モ
    ータにより被駆動装置が駆動される直流モータ駆動系に
    対し、前記直流モータおよび前記被駆動装置を含む前記
    直流モータ駆動系の異常を検出する異常検出装置であっ
    て、 前記スイッチング素子をスイッチング制御するスイッチ
    ング制御手段と、 前記直流モータによる前記被駆動装置の駆動相当量を検
    出する駆動相当量検出手段と、 前記駆動電源から前記電源供給経路に供給される電流を
    検出する電流検出手段と、 前記直流モータと並列接続された抵抗と、 前記抵抗の両端の電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段
    と、 前記スイッチング制御手段により前記スイッチング素子
    がスイッチング制御されているときに、前記駆動相当量
    検出手段の検出した駆動相当量と、前記電流検出手段の
    検出した電流値と、前記電圧検出手段の検出した電圧値
    とに基づいて、前記直流モータまたは前記被駆動装置の
    異常と、前記スイッチング素子または前記電源供給経路
    の異常とを区別して判定する異常判定手段とを備えたこ
    とを特徴とする直流モータ駆動系の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の直流モータ駆動系の異
    常検出装置において、 前記異常判定手段は、 前記駆動相当量検出手段の検出した駆動相当量が正常値
    の範囲外にあり、且つ、前記電流検出手段の検出した電
    流値が正常値の範囲内にあり、且つ、前記電圧検出手段
    の検出した電圧値が前記スイッチング制御手段による前
    記スイッチング素子のスイッチング制御に対応している
    第1の場合と、 前記スイッチング制御手段による前記スイッチング素子
    のスイッチング制御に従って前記直流モータが正転方向
    に回転しているとき前記電流検出手段の検出した電流値
    が正常値の範囲外にあり、且つ、前記直流モータが逆転
    方向に回転しているとき前記電流検出手段の検出した電
    流値が正常値の範囲外にある第2の場合との、 前記第1または前記第2の場合に、前記直流モータまた
    は前記被駆動装置の異常が起こったと判定し、 前記スイッチング制御手段による前記スイッチング素子
    のスイッチング制御に従って前記直流モータが正転方向
    に回転しているとき前記駆動相当量検出手段の検出した
    駆動相当量が正常値の範囲内にあり、且つ、前記直流モ
    ータが逆転方向に回転しているとき前記駆動相当量検出
    手段の検出した駆動相当量が正常値の範囲内にある第3
    の場合に、前記直流モータ駆動系が正常であると判定
    し、 前記第1または前記第2の場合により前記直流モータま
    たは前記被駆動装置の異常が判定されず、且つ、前記第
    3の場合により前記直流モータ駆動系が正常であると判
    定されない第4の場合に、前記スイッチング素子または
    前記電源供給経路の異常が起こったと判定することを特
    徴とする直流モータ駆動系の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の直流モータ駆動系の異
    常検出装置において、 前記異常判定手段は、 前記第1の場合に、前記直流モータのコイル断線、前記
    直流モータのロック、前記被駆動装置のロック、前記直
    流モータと前記被駆動装置との係合不全による前記直流
    モータの空回り、から成るグループから選択された少な
    くとも1つの異常が起こったと判定し、 前記第2の場合に、前記直流モータのコイルショートが
    起こったと判定することを特徴とする直流モータ駆動系
    の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 駆動電源から直流モータまでの電源供給
    経路に、直流モータと直列接続されたスイッチング素子
    が設けられ、当該スイッチング素子のスイッチング制御
    に従って前記直流モータの回転が制御され、前記直流モ
    ータにより被駆動装置が駆動される直流モータ駆動系に
    対し、前記直流モータおよび前記被駆動装置を含む前記
    直流モータ駆動系の異常を検出する異常検出装置であっ
    て、 前記スイッチング素子をスイッチング制御するスイッチ
    ング制御手段と、 前記駆動電源から前記電源供給経路に供給される電流を
    検出する電流検出手段と、 前記直流モータと並列接続された抵抗と、 前記抵抗の両端の電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段
    と、 前記直流モータが前記電源供給経路から取り外されてい
    る状態で、前記スイッチング制御手段により前記スイッ
    チング素子がスイッチング制御されているときに、前記
    電流検出手段の検出した電流値と、前記電圧検出手段の
    検出した電圧値とに基づいて、前記スイッチング素子ま
    たは前記電源供給経路の異常を判定する異常判定手段と
    を備えたことを特徴とする直流モータ駆動系の異常検出
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の直流モータ駆動系の異
    常検出装置において、 前記異常判定手段は、 前記電流検出手段の検出した電流値が正常値の範囲内に
    あり、且つ、前記電圧検出手段の検出した電圧値が前記
    スイッチング制御手段による前記スイッチング素子のス
    イッチング制御に対応している場合に、前記スイッチン
    グ素子または前記電源供給経路が正常であると判定する
    ことを特徴とする直流モータ駆動系の異常検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の直
    流モータ駆動系の異常検出装置において、 前記スイッチング素子は第1〜第4のスイッチング素子
    から成り、直列に接続された第1および第2のスイッチ
    ング素子と、直列に接続された第3および第4のスイッ
    チング素子とが並列に接続されてブリッジ回路が構成さ
    れ、 前記直流モータは、前記ブリッジ回路における第1およ
    び第2のスイッチング素子の接続点と、第3および第4
    のスイッチング素子の接続点との間に接続されているこ
    とを特徴とする直流モータ駆動系の異常検出装置。
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