JPH11241462A - 吊子及び屋根材の接続構造 - Google Patents

吊子及び屋根材の接続構造

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JPH11241462A
JPH11241462A JP4152598A JP4152598A JPH11241462A JP H11241462 A JPH11241462 A JP H11241462A JP 4152598 A JP4152598 A JP 4152598A JP 4152598 A JP4152598 A JP 4152598A JP H11241462 A JPH11241462 A JP H11241462A
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roof material
roofing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根の断熱性能を高くすることができる吊子
を提供する。 【解決手段】 屋根下地1に断熱材2を介装させて葺設
された屋根材3を固定するための吊子に関する。屋根材
3の軒棟方向の端部に形成される被係合部4に嵌め込む
ための嵌合部5を形成すると共に断熱材2に差し込まれ
る挿着片6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板等で形成され
る屋根材を屋根下地に取り付けて固定するための吊子、
及び断熱性を有する屋根における屋根材の接続構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、断熱性能を有する屋根を形成
するにあたっては、野地板などの屋根下地にポリウレタ
ンフォームや発泡スチロールやロックウールやグラスウ
ール等で形成される断熱材を介装させて鋼板等で形成さ
れる屋根材を葺設することが行なわれている。屋根下地
に断熱材を介装させて屋根材を葺設する方法としては、
屋根下地に断熱材を敷設した後に、この断熱材に屋根材
を載設したり、あるいは断熱材を裏打ちした屋根材を屋
根下地に載置したりする方法などが採用されている。そ
して屋根材を屋根下地に取り付けて固定するにあたって
は、吊子が用いられている。
【0003】図8に吊子A’の一例を示す。この吊子
は、平板状の固定片10に上側に突出させて支持片11
を形成し、支持片11の上端に当接片12を固定片10
と反対側に突出させて形成し、当接片12の先端に下側
に突出させて係止片13を突設して形成されている。そ
して吊子A’には支持片11と当接片12と係止片13
に囲まれる嵌合部5が形成されている。
【0004】このような吊子A’を用いて屋根材3を施
工するにあたっては、まず、屋根下地1にブロック状の
断熱材2を敷設する。次に、断熱材2に屋根材3を載設
する。この屋根材3の軒側端部には下側に突出させて係
合部7が形成されていると共に棟側端部には上側に突出
させて被係合部4が形成されている。次に、吊子A’の
嵌合部5を屋根材3の被係合部4に上側から嵌め込むと
共に吊子A’の固定片10を断熱材2の棟側において屋
根下地1に釘打ち等で直接固定する。次に、吊子A’の
棟側において屋根下地1に他の断熱材2を敷設する。こ
の断熱材2の軒側先端には凹部25が形成されており、
この凹部25に吊子A’の固定片10が収納されるよう
に断熱材2が敷設される。この後、棟側の断熱材2に屋
根材3を載設すると共にこの棟側の屋根材3の係合部7
を軒側の屋根材3の被係合部4に嵌め込んで係合する。
このようにして複数枚の屋根材3を順次横葺きしていく
ことによって、図9に示すように断熱性能を有する屋根
が形成されるのである。
【0005】また屋根材を屋根下地に取り付けて固定す
るにあたっては、直接釘などの固定具を打ち込んで行う
こともできる。つまり屋根下地1に断熱材2を敷設する
と共に断熱材2に屋根材3を載置し、屋根材3の表面か
ら屋根下地1にまで固定具37を打ち込むようにするの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の吊子を用
いて屋根材を施工した屋根では、吊子を取り付けた部分
に断熱材が存在せず、断熱性能が低いという問題があっ
た。また直接釘などの固定具を打ち込んで屋根材を施工
した屋根では、図10(a)に示すように、固定具37
を打ち込んだ部分が局所的にへこんで凹み36が生じた
り、図10(b)に示すように、断熱材2の経時変化に
よるシュリンク(縮み)により断熱材2と屋根材3の間
に隙間35が生じたりし、屋根材3にガタツキが出て取
付強度の低下を招くという問題があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、屋根の断熱性能を高くすることができると共に凹
みやシュリンクによる屋根材の取付強度の低下を防止す
ることができる吊子、及びこの吊子を用いた屋根材の接
続構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の吊子Aは、屋根下地1に断熱材2を介装させて葺設さ
れた屋根材3を固定するための吊子であって、屋根材3
の軒棟方向の端部に形成される被係合部4に嵌め込むた
めの嵌合部5を形成すると共に断熱材2に差し込まれる
挿着片6を設けて成ることを特徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項2に記載の屋根材の接
続構造は、屋根材3に軒棟方向の一方の端部に被係合部
4を設けると共に屋根材3の軒棟方向の他方の端部に係
合部7を形成し、吊子Aに嵌合部5を設けると共に吊子
Aに挿着片6を設け、屋根下地1に断熱材2を介装させ
て屋根材3を葺設し、屋根材3の被係合部4に吊子Aの
嵌合部5を嵌め込むと共に吊子Aの挿着片6を断熱材2
に差し込み、吊子Aを屋根下地1に固定すると共にこの
屋根材3の被係合部4に他の屋根材3の係合部7を係合
して成ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1に吊子Aの一例を示す。この吊子Aは、平板
状の固定片10に上側に突出させて支持片11を形成
し、支持片11の上端に当接片12を固定片10と反対
側に突出させて形成し、当接片12の先端に下側に突出
させて係止片13を突設し、係止片13の先端にL字状
の吹上防止片14を設けて形成されている。また固定片
10には表裏に開口する釘孔15が穿設されていると共
に、固定片10の上面及び支持片11の表面及び当接片
12の上面に亘ってリブ16が突設されている。さらに
固定片10の下面の四隅には挿着片6が突設されてい
る。そして吊子Aには、支持片11と当接片12と係止
片13に囲まれる嵌合部5が形成されている。
【0011】断熱材2はポリウレタンフォームや発泡ス
チロールやロックウールやグラスウール等で形成される
ものであって、底面が略平坦で、上面に屋根材3の突条
19に対応するような突出部20を設けて形成されてい
る。また断熱材2の軒側端部の下面には凹部25が設け
られている。屋根材3は、軒棟方向に長い突条19を設
けた屋根材本体30の軒側の端部に略コ字状の係合部7
を下側に突出させて設けると共に、屋根材本体30の棟
側の端部に略倒L字状の被係合部4を上側に突出させて
設けるようにして瓦状に形成されている。また被係合部
4の上面には嵌合凹部18が設けられている。
【0012】そして屋根を施工するにあたっては、ま
ず、野地板等の屋根下地1にアスファルトルーフィング
などの下地材30を介して、断熱材2を載置して敷設す
る。次に、断熱材2の突出部20を屋根材3の突条19
の下面側に嵌め込むようにして断熱材2に屋根材3を載
設する。この時、断熱材2の棟側端部は屋根材3の棟側
端部よりも棟側に突出しており、この断熱材2の突出部
分は吊子設置部21として形成されている。次に、図2
に示すように吊子設置部21に上方から吊子Aの挿着片
6を差し込むと共に吊子Aの当接片12を屋根材3の被
係合部4の嵌合凹部18に嵌合し、図3、4に示すよう
に当接片12の下面を被係合部4の上面に当接させると
共に吊子Aの嵌合部5に被係合部4を嵌合する。
【0013】次に、吊子Aの固定片12の釘孔15から
屋根下地1に釘等の固定具22を打ち込んで吊子Aを屋
根下地1に固定すると共に屋根材3を吊子Aで屋根下地
1に固定する。次に、上記断熱材2の棟側に他の断熱材
2を敷設する。この時、敷設されていた断熱材2の棟側
端部及び吊子Aの固定片10が、新たに敷設する他の断
熱材2の軒側の凹部25内に収納されるようにする。こ
の後、棟側の断熱材2に新たな屋根材3を載設すると共
に載設されていた軒側の屋根材3の被係合部4に、新た
に載設する屋根材3の係合部7を嵌め込んで係合し、図
5に示すように屋根材3を接続するようにする。このよ
うにして複数枚の屋根材3を順次横葺きしていくことに
よって断熱性能を有する屋根を形成することができる。
【0014】このように本発明では、吊子設置部21を
介して軒棟方向に断熱材2を連続させて隣接させると共
に、この吊子設置部21の上側に屋根材3を固定するた
めの吊子Aを取り付けるようにしたので、屋根下地1の
上面側に断熱材3が不連続となる部分が形成されないよ
うにすることができ、屋根の断熱性能を高くすることが
できるものである。また吊子Aに複数本の挿着片6を設
け、これらすべてを断熱材2に挿入して吊子Aを固定す
るようにしたので、吊子Aを固定具22だけで固定する
よりも強固に固定することができると共に、吊子Aに不
用意な力がかかった場合に、この力を挿着片6及び固定
具22に分散させて断熱材2の一点に集中するのを防止
することができ、断熱材2の破損を防ぐことができるも
のである。また固定片12の釘孔15から固定具22を
打ち込むので、固定具22を打ち込む際に局所的に力が
加わることがなく、凹みの発生を防止することができる
と共に断熱材2にシュリンクが発生しても吊子Aで屋根
材3を強固に固定して保持することができ、屋根材の取
付強度の低下を防止することができるものである。
【0015】図6に吊子Aの他の実施の形態を示す。こ
の吊子Aは挿着片6を細い円筒状に形成したものであっ
て、その他の構成は上記実施の形態の吊子Aと同等であ
る。また本発明は瓦状の屋根材3だけでなく、図7で示
すような屋根材本体30が平板状の屋根材3にも適用す
ることができる。
【0016】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、屋根下地に断熱材を介装させて葺設された屋根
材を固定するための吊子であって、屋根材の軒棟方向の
端部に形成される被係合部に嵌め込むための嵌合部を形
成すると共に断熱材に差し込まれる挿着片を設けるの
で、断熱材に挿着片を差し込んで固定することによっ
て、強固に取り付けることができるものである。また断
熱材や屋根材に釘打ちによる凹みの発生しないようにす
ることができると共に断熱材にシュリンクが発生しても
屋根材を強固に固定して保持することができ、屋根材の
取付強度の低下を防止することができるものである。
【0017】また本発明の請求項2に記載の発明は、屋
根材に軒棟方向の一方の端部に被係合部を設けると共に
屋根材の軒棟方向の他方の端部に係合部を形成し、吊子
に嵌合部を設けると共に吊子に挿着片を設け、屋根下地
に断熱材を介装させて屋根材を葺設し、屋根材の被係合
部に吊子の嵌合部を嵌め込むと共に吊子の挿着片を断熱
材に差し込み、吊子を屋根下地に固定すると共にこの屋
根材の被係合部に他の屋根材の係合部を係合するので、
断熱材が不連続となる部分が形成されないようにするこ
とができ、屋根の断熱性能を高くすることができるもの
である。また断熱材や屋根材に釘打ちによる凹みの発生
しないようにすることができると共に断熱材にシュリン
クが発生しても屋根材を強固に固定して保持することが
でき、屋根材の取付強度の低下を防止することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊子の実施の形態の一例を示す斜視図
である。
【図2】同上の施工方法を示す斜視図である。
【図3】同上の施工状態を示す断面図である。
【図4】同上の施工状態を示す斜視図である。
【図5】同上の断面図である。
【図6】同上の他の吊子の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図7】同上の他の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図8】従来例の吊子を示す斜視図である。
【図9】従来例を示す断面図である。
【図10】従来例を示す(a)(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 屋根下地 2 断熱材 3 屋根材 4 被係合部 5 嵌合部 6 挿着片 7 係合部 A 吊子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地に断熱材を介装させて葺設され
    た屋根材を固定するための吊子であって、屋根材の軒棟
    方向の端部に形成される被係合部に嵌め込むための嵌合
    部を形成すると共に断熱材に差し込まれる挿着片を設け
    て成ることを特徴とする吊子。
  2. 【請求項2】 屋根材に軒棟方向の一方の端部に被係合
    部を設けると共に屋根材の軒棟方向の他方の端部に係合
    部を形成し、吊子に嵌合部を設けると共に吊子に挿着片
    を設け、屋根下地に断熱材を介装させて屋根材を葺設
    し、屋根材の被係合部に吊子の嵌合部を嵌め込むと共に
    吊子の挿着片を断熱材に差し込み、吊子を屋根下地に固
    定すると共にこの屋根材の被係合部に他の屋根材の係合
    部を係合して成ることを特徴とする屋根材の接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106505A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Roof System Co Ltd 横葺き屋根材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010106505A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Roof System Co Ltd 横葺き屋根材

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