JPH11240721A - スピネル型リチウムマンガン複合酸化物の新規な製造方法及び二次電池用正極活物質 - Google Patents

スピネル型リチウムマンガン複合酸化物の新規な製造方法及び二次電池用正極活物質

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JPH11240721A
JPH11240721A JP10123384A JP12338498A JPH11240721A JP H11240721 A JPH11240721 A JP H11240721A JP 10123384 A JP10123384 A JP 10123384A JP 12338498 A JP12338498 A JP 12338498A JP H11240721 A JPH11240721 A JP H11240721A
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general formula
water
aqueous solution
spinel
reaction
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JP10123384A
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Hidetoshi Inoue
英俊 井上
Kazuhiko Kikutani
和彦 菊谷
Hitoshi Machimura
等 町村
Yukio Matsubara
行雄 松原
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Fuji Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温(50℃以上)環境下での充放電サ
イクル特性が改善されたスピネル型リチウムマンガン複
合酸化物の製造方法及びこの方法によって製造されたス
ピネル型リチウムマンガン複合酸化物からなるリチウム
イオン二次電池用正極活物質を提供する。 【解決手段】 一般式(I) LixMn(2-y)yiy24 (I) (式中、MはAl、Cr、Fe、Ni、Co、Ga及び
Mgよりなる群から選ばれる少なくとも1種類であり、
xは0.9≦x≦1.1であり、yはy=y1+y2であ
り、0.002≦y≦0.5、0≦y1<0.5、0.0
02≦y2≦0.1)及び上記一般式(I)でy2が0であ
る下記一般式(Ia) LixMn(2-y)y4 (Ia) (式中、M、xは前記と同意義、yは0.002≦y≦
0.5を示す)で示されるスピネル型リチウムマンガン
複合酸化物の改良された製造法及びこの方法によって製
造されたスピネル型リチウムマンガン複合酸化物からな
るリチウムイオン二次電池用正極活物質。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温下(50℃以
上)での充放電サイクル特性の改善されたスピネル型リ
チウムマンガン複合酸化物の製造方法及びこの方法によ
って製造されたスピネル型リチウムマンガン複合酸化物
からなるリチウムイオン二次電池用正極活物質に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年、小型電子機器の小型化、携帯化に伴
い、軽量で高エネルギー密度を有するリチウム二次電池
の需要が高まっている。その中でも4V系リチウムイオ
ン電池の正極材料となりうるスピネル型LiMn24
原料であるマンガンが資源的に豊富であり、しかも廉価
であるため、電気自動車等の汎用品用の電池材料として
注目されている。
【0003】しかしながら、スピネル型LiMn24
比較的高い電池容量を示す材料であるが、充放電におけ
るサイクル特性、特に高温下(50℃以上)でのサイク
ル特性、あるいはMnの電解液への溶出などに問題があ
る。
【0004】このような問題点を解決するために、スピ
ネル型LiMn24構造中のMnの一部を他の金属で置
き換えることが提案されている。これは、6方向に酸素
を配置したMnO6八面体は、 構造の中心に位置するM
nのイオン半径が大きいため、八面体の外側に位置する
酸素原子間の隙間が多くなり構造的に不安定になるが、
八面体の中心に位置するイオンをMnより小さいイオン
で置換することにより、酸素原子間の隙間が少なくパッ
キングがよくなるので構造が安定化する。さらに、電解
液に対する反応性が低下し、電解液へのMn溶出が顕著
に少なくなることが期待される。
【0005】Mnの一部を他の金属で置換した複合酸化
物の製造方法としては、Alで置換した方法(特開平4
−289662号公報、特開平2−220358号公報
等)、Bで置換した方法(特開平8−195200号公
報)、あるいはCr、Feで置換した方法(特開平9−
245836号公報)等が開示されているが、いずれの
製造方法も水に不溶のMnの酸化物又は水酸化物と他の
金属成分を粉末混合した後焼成する、いわゆる乾式法で
あるため、置換しようとした金属が均一にMnに固溶し
たものが得られていない。そのため、LiMn24の欠
点である充放電サイクル特性、特に高温下(50℃以
上)でのサイクル特性あるいはMnの電解液への溶出が
十分に解決したものは未だ得られていない。
【0006】また、Mn系二次電池は電気自動車等又は
ノート型パソコン等の電源材料として注目されている
が、これらのものは常温よりも比較的高温の環境下で使
用されることが多く、高温での充放電サイクル特性の改
善が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Mnの一部
を他の金属で均一に固溶させ、高温(50℃以上)環境下
での充放電サイクル特性が改善されたスピネル型リチウ
ムマンガン複合酸化物の製造方法及びこの方法によって
製造されたスピネル型リチウムマンガン複合酸化物から
なるリチウムイオン二次電池用正極活物質を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、本発明の製法によ
り得られる一般式(I) LixMn(2-y)y1y24 (I) (式中、MはAl、Cr、Fe、Ni、Co、Ga及びM
gの群から選ばれる少なくとも一種類であり、xは0.
9≦x≦1.1であり、yはy=y1+y2であり、0.
002≦y≦0.5、0≦y1<0.5,0.002≦
2≦0.1を示す)及び上記一般式(I)においてy2
が0である一般式(Ia) LixMn(2-y)y4 (Ia) (式中、M、xは前記と同意義、yは0.002≦y≦
0.5を示す)で示されるスピネル型リチウムマンガン
複合酸化物が上記課題を解決し得ることを見い出した。
さらにはAl、Cr、Fe、Ni、Co、Ga、Mg及
びBよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の金属で
Mnの一部を置換し、均一固溶させたものはリチウムイ
オン二次電池用正極活物質として用いることにより、常
温より比較的高温(50℃以上)の環境下での充放電特
性が改善されることを見い出し、本発明はこれらの知見
に基づくものである。
【0009】すなわち、本発明は、一般式(I) LixMn(2-y)y1y24 (I) (式中、MはAl、Cr、Fe、Ni、Co、Ga及び
Mgよりなる群から選ばれる少なくとも一種類であり、
xは0.9≦x≦1.1であり、yはy=y1+y2であ
り、0.002≦y≦0.5、0≦y1<0.5,0.
002≦y2≦0.1を示す)で示されるスピネル型リ
チウムマンガン複合酸化物の製造方法において、一般式
(II) Mn2+ (1-a)p+ a(OH)[2-(2-p)a-nz](An-z ・mH2O (II) (式中、Mp+はAl3+、Cr3+、Fe3+、Ni2+、Co
2+、Ga3+及びMg2+よりなる群から選ばれた少なくと
も1種類のp価 (p=2〜3)の金属カチオン、An-
NO3 -、Cl-、Br-、CO3 2-、SO4 2-、CH3CO
-等のn価(n=1〜2)のアニオン、a、z及びm
はそれぞれ、0≦a≦0.25、0.03<z<0.
3、0<mを示す)で示される複合水酸化マンガン化合
物を水媒体下で懸濁させ、ホウ酸イオンを含む水溶液を
添加し、水溶性リチウム化合物を水媒体中で全金属に対
するモル比で表される、Li/(Mn+B)のモル比=
0.45〜0.55〔但し、一般式(II)においてa=0
の場合に限る〕又はLi/(Mn+M+B)のモル比=
0.45〜0.55となる範囲に添加し、得られたスラ
リーを噴霧又は凍結乾燥し、600〜900℃で焼成す
ることを特徴とするスピネル型リチウムマンガン複合酸
化物の製造方法、及び上記一般式(I)においてy2
0である一般式(Ia) LixMn(2-y)y4 (Ia) (式中、Mおよびxは前記と同意義、yは0.002≦
y≦0.5を示す)で示されるスピネル型リチウムマン
ガン複合酸化物の製造方法において、一般式(IIa) Mn2+ (1-a)p+ a(OH)[2-(2-p)a-nz](An-z・mH2O (IIa) (式中、Mp+はAl3+、Cr3+、Fe3+、Ni2+、C
2+、Ga3+及びMg2+よりなる群から選ばれた少なく
とも1種類のp価(p=2〜3)の金属カチオン、An-
NO3 -、Cl-、Br-、CO3 2-、SO4 2-、CH3CO
-等のn価(n=1〜2)のアニオン、a、z及びm
はそれぞれ、0.001≦a≦0.25、0.03<z<
0.3、0<mを示す)で示される複合水酸化マンガン
化合物と、水溶性リチウム化合物を水媒体中で、Li/
(Mn+M)のモル比=0.45〜0.55となる範囲
に添加し、得られたスラリーを噴霧又は凍結乾燥し、6
00〜900℃で焼成することを特徴とするスピネル型
リチウムマンガン複合酸化物の製造方法である。
【0010】本発明の製造方法は、以下に述べるように
二つの特徴を有する。その第一の特徴は、一般式(I)
でy1≠0の場合又は一般式(Ia)では、水酸化マン
ガンに上記Mによって表される金属、即ちAl、Cr、
Fe、Ni、Co、Ga及びMgから選ばれる少なくと
も一種類の金属が固溶又は結合した複合水酸化マンガン
化合物(II)又は(IIa)を合成することにある。このよ
うな複合水酸化マンガン化合物を合成することにより、
焼成前のMnに上記Mによって表される少なくとも一種
類の金属カチオンを均一に固溶又は結合させた状態で焼
成を行うことができる。又、一般式(I)でy1=0の
場合は一般式(II)表示化合物のうちの Mn2+(OH)[2-nz](An-z・mH2O で示される水酸化マンガン塩を合成することにある。
【0011】一般式(I)では、上記合成で得られた複
合水酸化マンガン化合物を濾過、水洗、水に懸濁させ、
ホウ酸イオンを含む水溶液を添加することにより、Bを
含むスラリーとすることが出来る。この製法により、上
記複合水酸化マンガン化合物の一次粒子にまで均一にB
を添加することが出来る。さらに、Bを含む上記スラリ
ーに水溶性リチウム化合物を水媒体中で添加し、乾燥、
焼成することにより、容易に一般式(I)で示される均
一固溶したスピネル型リチウムマンガン複合酸化物を得
ることができる。
【0012】一般式(Ia)では、この合成で得られた
複合水酸化マンガン化合物を濾過、水洗、水に懸濁さ
せ、水溶性リチウム化合物を水媒体中で添加し、乾燥、
焼成することにより、容易に一般式(Ia)で示される
均一固溶したスピネル型リチウムマンガン複合酸化物を
得ることができる。
【0013】本発明の複合酸化物はLiMn24の欠点
であるサイクル特性、特に室温以上の比較的高温(具体
的には50℃以上)での充放電特性等が著しく改善され
たものであり、本発明の複合酸化物をリチウムイオン二
次電池用正極活物質として用いることにより、前述の諸
問題が初めて解決できるに至った。
【0014】第二の特徴は、上記複合水酸化マンガン化
合物(II)又は(IIa)と水溶性リチウム化合物より得ら
れたスラリーを噴霧乾燥又は凍結乾燥によって乾燥させ
ることである。噴霧乾燥は、スラリーをノズル又はディ
スクアトマイザーで噴霧し、瞬時に乾燥するため、複合
水酸化マンガン化合物(II)又は(IIa)、ホウ酸イオン
及び水溶性リチウム化合物が一次粒子レベルで均一に分
散したまま乾燥でき、組成物が均一である。また乾燥時
にかかる熱エネルギーによって極めて良好な一般式
(I)、(Ia)の前駆物質を得ることができる。従って、
これを焼成することにより目的とするスピネル系均一な
固溶体がMn23等の不純物を副生することなく得ら
れ、第一の特徴同様、サイクル特性、特に高温での充放
電特性を改善した均一固溶体が得られる。凍結乾燥によ
っても複合水酸化マンガン固溶体(II)又は(IIa)と水溶
性リチウム化合物が一次粒子レベルで均一に分散した組
成物の均一性が高い状態で乾燥することができるので極
めて良好な一般式(I)、(Ia)で示される複合酸化物
の前駆物質を得ることができる。
【0015】上記スラリーの乾燥方法としては、噴霧又
は凍結乾燥法が挙げられ、瞬時に乾燥でき、且つ球状物
を大量に得ることができる噴霧乾燥方法が、球状造粒
性、組成物の均一性の観点からより好ましい。
【0016】所望により乾燥物の嵩密度をあげるため、
圧縮成型等の方法により成型した後焼成することもでき
る。乾燥物の圧縮成型を行うには、噴霧乾燥品は特に工
業的な面から好ましい。
【0017】尚、乾燥までの雰囲気については、特に制
限はないが、所望により、非酸素雰囲気下、例えば窒素
雰囲気下で行ってもよい。非酸素雰囲気下で行うことに
よりMn3+の生成を抑制でき、目的とする酸化物固溶体
が得られやすい。また、合成時に還元剤、例えば水素化
ホウ素リチウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素
ナトリウム等の無機系還元剤、アスコルビン酸等の有機
系還元剤を存在させて行うことにより、非酸素雰囲気と
同様にMn3+の生成を抑制でき、目的とする酸化物固溶
体が得られやすい。還元剤の添加量は特に制限されない
が、通常反応容量あたり1〜10重量%であればよい。
【0018】水溶性リチウム化合物としては、焼成時に
揮散する陰イオンを含むものが好適に使用される。水溶
性リチウム化合物としては、例えば水酸化リチウム、硝
酸リチウム、シュウ酸リチウム又はこれらの水和物等は
焼成時に揮発する陰イオンであるので、好適である。本
発明においてはこれらの化合物の中から1種類以上を任
意に選択して用いることができる。
【0019】Bとしてはホウ酸を挙げることができる。
ホウ酸は水に容易に溶解させることができる。
【0020】本発明の一般式(I)、(Ia)で示され
るスピネル型複合酸化物の製造に用いる上記一般式(I
I)、(IIa)表示の水酸化マンガン化合物は以下の製
造方法により得ることができる。
【0021】すなわち、一般式(II)でa≠0の場合並
びに一般式(IIa)の場合は、水媒一般式(II)でa≠
0の場合又は一般式(IIa)の場合は、水媒体下、M/
(Mn+M)原子比が0.001〜0.25となるように
Mnの水溶性塩とMによって表される金属の水溶性塩の
混合水溶液を調製し、この混合水溶液とアルカリ水溶液
をpH8以上になるように同時添加反応を行い、得られ
た反応生成物を濾過、水洗する方法により得られる。あ
るいは一般式(II)でa=0の場合は、Mnの水溶性塩
水溶液を調製し、この水溶液に攪拌下、アルカリを添加
して系のpHを8以上に保って反応を行い、得られた反
応生成物を濾過、水洗することにより得られる。このも
のは、そのまま、或いは水に懸濁させて次工程に使用す
ることができる。上記反応は、非酸素雰囲気下、例え
ば、窒素をバブリングさせながら、強撹拌下で行い、反
応温度は25℃、滞留時間30分とした場合が特に好ま
しい。
【0022】本発明で用いるアルカリとしてはアルカリ
金属類の水酸化物等であり、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化リチウム等を挙げることができ
る。好ましくは水酸化ナトリウムである。
【0023】一般式(II)又は(IIa)中のAn-は、n価の
アニオンを示し、例えば、NO3 -、Cl-、Br-、CH
3COO-、CO3 2-、SO4 2-等のアニオンを挙げること
ができる。好ましくはNO3 -、CO3 2-である。
【0024】本発明の製造に用いるMで示される各種金
属化合物は水溶性のものであれば特に制限はない。例え
ば、金属の炭酸塩、金属の硝酸塩、有機金属錯体由来す
るもの等を挙げることができる。好ましくは以下に示す
ものである。例えばマンガンの水溶性塩としては、硫酸
マンガン、硝酸マンガン、塩化マンガン等、Alの水溶
性塩としては、塩化アルミニウム等、Crの水溶性塩と
しては硝酸クロム9水和物等、Feの水溶性塩としては
塩化鉄、硝酸鉄9水和物等、Niの水溶性塩としては硝
酸ニッケル、Coの水溶性塩としては硝酸コバルト6水
和物等、Gaの水溶性塩としては、硝酸ガリウム、Mg
の水溶性塩としては塩化マグネシウム等を挙げることが
できる。
【0025】本発明において出発原料として使用される
水酸化マンガン化合物(II)又は(IIa)は以下に述べ
る、いわゆる種循環反応方法によっても製造することが
できる。すなわち、Mnの水溶性塩及びM(Al、C
r、Fe、Ni、Co、Ga及びMgのうちの少なくと
も1種類)によって表される水溶性塩を含有する水溶液
あるいはMnの水溶性塩とアルカリ水溶液とをそれぞれ
の一定量を、例えばポンプを用いて連続的にオーバーフ
ロー付き反応槽に供給し、撹拌下にpH8以上で反応さ
せ、オーバーフローした反応生成物スラリーをシックナ
ーに導き、シックナーで濃縮されたスラリーを種とし
て、連続的に反応槽に戻す製造方法である。この製法に
よれば、嵩密度が約2以上の水酸化マンガン化合物の固
溶体を容易に製造することができる。
【0026】焼成は、大気中、酸素過剰雰囲気下で行う
ことができるが、好ましくはより経済的な大気下であ
る。
【0027】焼成温度は、600〜900℃、好ましく
700〜800℃、より好ましくは750℃である。6
00℃以下では十分な電池容量を有するものが得られ
ず、900℃を超える温度では生成物が分解しやすくな
る。焼成雰囲気は特にコントロールする必要がなく、大
気下で十分である。
【0028】焼成時間は特に制限はないが1時間以上、
好ましくは5〜20時間、より好ましくは、約10時間
である。所望により焼成後の嵩密度をあげるためには、
圧縮成型等の方法により成型した後焼成することもでき
る。
【0029】このようにして得られた本発明の一般式
(I)、(Ia) LixMn(2-y)y1y24 (I) LixMn(2-y)y4 (Ia) で示されるスピネル型リチウムマンガン複合酸化物はリ
チウムイオン二次電池用正極活物質として有効に利用で
きる。
【0030】本発明の正極活物質の電池試験は、後述す
る試験例に示す方法の従って試験用セルを作成し、試験
を行った。高温(50℃以上)環境下での充放電特性の
改善は、作成した試験用セルを60℃の恒温槽に入れ、
充放電を行うことにより確認を行った。
【0031】本発明のスピネル型リチウムマンガン複合
酸化物を正極活物質に用いたリチウムイオン二次電池の
負極としては、リチウム金属、リチウム合金又はリチウ
ムを吸蔵放出可能な化合物を用いることができる。リチ
ウム合金としては、例えばリチウム/スズ合金、リチウ
ム/アルミニウム合金、リチウム/鉛合金等が挙げられ
る。また、リチウム吸蔵放出可能な化合物としては、黒
鉛やグラファイト等の炭素質材料等を挙げることができ
る。
【0032】電解液は特に制限されないが、例えば、炭
酸プロピレン、炭酸ジエチル等のカーボネート類、スル
ホラン、ジメチルスルホキシド等のスルホラン類、γ−
ブチロラクトン等のラクトン類、ジメトキシエタン等の
エーテル類の有機溶媒を少なくとも1種類用いることが
できる。
【0033】電解質は特に制限されないが、例えば、過
塩素酸リチウム、四フッ化ホウ素リチウム、六フッ化リ
ン酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム
等のリチウム塩の少なくとも1種類を上記溶媒中に溶解
したものや、無機系及び有機系のリチウムイオン導電性
の固体電解質等を用いることができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。
【0035】実施例1 Al/(Mn+Al)の原子比が0.05となるように
2.0mol/1の硝酸マンガンと硝酸アルミニウムの
混合水溶液を100ml調製し、この混合水溶液を4.
0mol/1の水酸化ナトリウム水溶液100mlに添
加した。尚、反応は窒素バブリングのもと強撹拌下で行
い、反応温度は25℃とした。得られた反応液を、窒素
雰囲気下、濾過、水洗後、水に懸濁させることにより、
組成式Mn 0.941Al0.051(OH)1.988(NO3)0.047
0.10H2Oで表される1mol/1のスラリ−を得
た。(なお、この組成式は反応生成物の一部を取り出
し、110℃で一晩乾燥したものであり、他の実施例に
おいても同様である)。この懸濁液の(Mn+Al)に
対し原子比がLi/(Mn+Al)=0.51に相当す
る量の3.0mol/l水酸化リチウム水溶液を滴下し
反応させた後、噴霧乾燥を行った。洗浄から乾燥までの
操作は、非酸化性雰囲気(窒素雰囲気)が保たれる環境で
行った。得られた乾燥ゲルをアルミナ製ボートに入れ管
状炉(山田電気製TF−630型)にて大気下750
℃、10時間焼成し、メノウ乳鉢で解砕して組成式Li
0.997Mn1.907Al0.0934で表される粉体を得た。
【0036】得られた粉体のX線回析図のX線のピーク
は全てスピネル型LiMn24に帰属されるものであっ
た。
【0037】格子定数は8.16オングストロームであ
った。
【0038】実施例2 Al/(Mn+Al)原子比が0.05となるように2.
0mol/1の硫酸マンガンと硫酸アルミニウムの混合
水溶液にアスコルビン酸を混合水溶液容量に対して2%
(w/v)添加し、それと2.5mol/1の炭酸ナト
リウム水溶液を調製した。上記2種の溶液と4.0mo
l/1の水酸化ナトリウム水溶液を反応pH9.0にな
るように同時添加を行い、反応温度25℃、滞留時間3
0分で連続反応を行った。得られた液を連続的にシック
ナーに入れ濃縮後、原料添加速度の20倍の速度で反応
層に戻す、いわゆる種循環反応を行った。得られた反応
液を、濾過、水洗後、水に懸濁させることにより、組成
式Mn0.920Al0.080(OH)2.000(CO30.040
0.11H2Oで表される1mol/1のスラリーを得
た。この懸濁液の(Mn+Al)に対し原子比がB/
(Mn+Al)=0.02に相当する1.0mol/1−
3BO3及びLi/(Mn+Al+B)=0.51に相当
する量の3.0mol/1水酸化リチウム水溶液を滴下
し反応させた後、噴霧乾燥を行った。得られた乾燥ゲル
をアルミナ製ボートに入れ管状炉(山田電気製TF−6
30型)にて大気下750℃、10時間焼成し、メノウ
乳鉢で解砕して組成式Li1.010Mn1.800Al0.016
0.044で表される粉体を得た。
【0039】得られた粉体のX線回析図のX線のピーク
は全てスピネル型LiMn24に帰属されるものであっ
た。
【0040】格子定数は8.15オングストロームであ
った。
【0041】実施例3 実施例2のAlを用いない以外は同様に行った。即ち、
2.0mol/1の硫酸マンガン水溶液にアスコルビン
酸を水溶液容量に対して2%(w/v)添加し、それと
2.5mol/1の炭酸ナトリウム水溶液を調製した。
上記2種の溶液と4.0mol/1の水酸化ナトリウム
水溶液を反応pH9.0になるように同時添加を行い、
反応温度25℃、滞留時間30分で連続反応を行った。
得られた液を連続的にシックナーに入れ濃縮後、原料添
加速度の20倍の速度で反応層に戻す、いわゆる種循環
反応を行った。得られた反応液を、濾過、水洗後、水に
懸濁させることにより、組成式Mn1.000(OH)
1.954(CO3)0.023・0.09H2Oで表される1mol
/1のスラリーを得た。この懸濁液のMnに対し原子比
がB/Mn=0.02に相当する1.0mol/1−H
3BO3及びLi/(Mn+B)=0.51に相当する量の
3.0mol/1水酸化リチウム水溶液を滴下し反応さ
せた後、噴霧乾燥を行った。得られた乾燥ゲルをアルミ
ナ製ボートに入れ管状炉(山田電気製TF−630型)に
て大気下750℃、10時間焼成し、メノウ乳鉢で解砕
して組成式組成式Li1.013Mn1.9600.044で表さ
れる粉体を得た。
【0042】得られた粉体のX線解回析図のX線のピー
クは全てスピネル型LiMn24に帰属されるものであ
った。
【0043】格子定数は8.17オングストロームであ
った。
【0044】比較例1 Al/(Mn+Al)原子比0.05、Li/(Mn+
Al)原子比0.51になるように、水酸化リチウム一
水和物、二酸化マンガン及び硝酸アルミニウム(いずれ
も試薬特級、和光純薬製を使用)を秤量し、メノウ乳鉢
で十分に混合後、乾燥ゲルをアルミナ製ボードに入れ管
状炉にて大気下900℃、10時間焼成した。焼成物を
メノウ乳鉢で解砕して組成式Li1.004Mn1.903Al
0.0974で表される粉体を得た。
【0045】得られた粉体のX線回析図のX線のピーク
はスピネル型LiMn24の他にMn23に帰属される
ものが観察された。
【0046】格子定数は8.20オングストロ−ムであ
った。
【0047】比較例2 B/(Mn+B)原子比0.04、Li/(Mn+B)
原子比0.51になるように、水酸化リチウム一水和
物、二酸化マンガン及び酸化(いずれも試薬特級、和光
純薬製を使用)を秤量し、メノウ乳鉢で十分に混合後、
乾燥ゲルをアルミナ製ボードに入れ管状炉にて大気下9
00℃、10時間焼成した。焼成物をメノウ乳鉢で解砕
して組成式Li1.013Mn1.9600.0404で表される粉
体を得た。
【0048】得られた粉体のX線回析図のX線のピーク
はスピネル型LiMn24の他にLi247に帰属さ
れるものが観察された。
【0049】格子定数は8.20オングストロームであ
った。
【0050】試験例1 上記実施例1及び比較例1の各複合酸化物を用いて以下
の電池テスト(充放電テスト)を行った。
【0051】正極材料には、上記実施例及び比較例で得
られたLixMn(2-y)y4 25mgと導電性バイン
ダーとしてTAB−2を16mgを混合し、ステンレス
メッシュ上に圧縮成型を行い直径18mmのペレットを
得た。得られたペレットを200℃で2時間以上乾燥し
正極材料とした。
【0052】負極材料には圧延リチウム金属シートをス
テンレス基盤上に圧着したものを用い、隔膜にはポリプ
ロピレン製多孔質膜(セルガード2502)とグラスフ
ィルター濾紙を用いた。
【0053】電解液には1mol/1 LiPF6を溶解
させたエチレンカーボネート/ジメチルカーボネート
(1:2)を用い、試験用セル(半解放型セル)の組立か
ら仕上げまでをアルゴン置換したドライボックス中で行
った。この試験用セルを0.4mA/cm2の定電流密
度にて、3.5〜4.5Vの間で充放電を行った。この
電池試験の結果、初期放電容量(mAh/g)、50回
目の放電容量(mAh)/g)及び50回目の減衰率
(%)は表1に示す通りであった。
【0054】
【表1】
【0055】比較例3 1.0mol/lの硝酸マンガン溶液を調製し、この水
溶液と1.0mol/lの水酸化ナトリウム溶液をpH
9.0になるように同時添加を行い、連続反応を行っ
た。尚、反応は窒素バブリングのもと強撹拌下で行い、
反応温度は25℃、滞留時間30分とした。得られた反
応液を、濾過、水洗後、水に懸濁させることにより、組
成式Mn1.000(OH)1.949(NO30.051・0.10
2Oで表される1mol/lのスラリーを得た。この
懸濁液のMnに対し原子比がLi/Mn=0.51に相
当する量の3.0mol/l水酸化リチウム水溶液を滴
下し反応させた後、噴霧乾燥を行った。得られた乾燥ゲ
ルをアルミナ製ボートに入れ管状炉(山田電気製TF−
630型)にて大気下750℃、10時間焼成し、メノ
ウ乳鉢で解砕して組成式Li1.062Mn1.9544で表さ
れる粉体を得た。
【0056】この粉体のX線回折図を図2に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0057】格子定数は8.23オングストロームであ
った。
【0058】実施例4 Al/(Mn+Al)原子比0.05となるように1.0m
ol/lの硝酸マンガンと硝酸アルミニウムの混合水溶
液を調製した。この混合水溶液と1.0mol/lの水
酸化ナトリウム溶液をpH11.0になるように同時添
加を行い、連続反応を行った。尚、反応は窒素バブリン
グのもと強撹拌下で行い、反応温度は25℃、滞留時間
30分とした。得られた反応液を、濾過、水洗後、水に
懸濁させることにより、組成式Mn0.951Al0.049(O
H)1.998(NO30.051・0.12H2Oで表される1m
ol/lのスラリーを得た。この懸濁液の(Mn+A
l)に対し原子比がLi/(Mn+Al)=0.51に
相当する量の3.0mol/l水酸化リチウム水溶液を
滴下し反応させた後、噴霧乾燥を行った。得られた乾燥
ゲルをアルミナ製ボートに入れ管状炉(山田電気製TF
−630型)にて大気下750℃、10時間焼成し、メ
ノウ乳鉢で解砕して組成式Li0.997Mn1.907Al 0.099
4で表される粉体を得た。
【0059】この粉体のX線回折図を図2に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0060】格子定数は8.21オングストロームであ
った。
【0061】実施例5 Al/(Mn+Al)原子比0.05となるように1.
0mol/lの硝酸マンガンと硝酸アルミニウムの混合
溶液を調製した。この混合溶液と1.0mol/lの水
酸化ナトリウム溶液をpH11.0となるように同時添
加を行い、連続反応を行った。尚、反応は窒素バブリン
グのもとで強攪拌下で行い、反応温度は25℃、滞留時
間30分とした。得られた反応液を濾過、水洗後、水に
縣濁させることにより、組成式Mn0.950Al0.050(O
H)1.994(NO30.056・0.10H2Oで表される1m
ol/lのスラリーを得た。この縣濁液の(Mn+A
l)に対して原子比がB/(Mn+Al)=0.02に
相当する1.0mol/l−H3BO3、及びLi/(M
n+Al+B)=0.51に相当する量の3.0mol/
l水酸化リチウム水溶液を滴下し反応させた後、噴霧乾
燥を行った。得られた乾燥ゲルをメノウ乳鉢で解砕して
組成式Li1.013Mn1.866Al0.1000.0404で表さ
れる粉体を得た。
【0062】この粉体のX線回折図を図2に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0063】格子定数は8.21オングストロームであ
った。
【0064】実施例6 Cr/(Mn+Cr)原子比0.03となるように1.
0mol/lの硝酸マンガンと硝酸クロム(III)の混合
水溶液を調製した。以下実施例4と同様に処理し、組成
式Mn0.970Cr0.030(OH)1.991(NO30.039
0.12H2Oで表される1mol/lのスラリーを得
た。この懸濁液の(Mn+Cr)に対し原子比がLi/
(Mn+Cr)=0.51に相当する量の3.0mol
/l水酸化リチウム水溶液を滴下し反応させた後、噴霧
乾燥を行った。得られた乾燥ゲルをアルミナ製ボートに
入れ管状炉にて大気下750℃、10時間焼成し、メノ
ウ乳鉢で解砕して組成式 Li1.050Mn1.924Cr0.060
4で表される粉体を得た。
【0065】この粉体のX線回折図を図2に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0066】格子定数は8.23オングストロームであ
った。
【0067】実施例7 Fe/(Mn+Fe)原子比0.03となるように1.
0mol/lの硝酸マンガンと硝酸鉄(III)の混合水溶
液を調製した。以下実施例4と同様に処理し、組成式M
0.970Fe0.030(OH)1.995(NO30.035・0.
10H2Oで表される1mol/lのスラリーを得た。
この懸濁液の(Mn+Fe)に対し原子比がLi/(M
n+Fe)=0.51に相当する量の3.0mol/l
水酸化リチウム水溶液を滴下し反応させた後、噴霧乾燥
を行った。得られた乾燥ゲルをアルミナ製ボートに入れ
管状炉にて大気下750℃、10時間焼成し、メノウ乳
鉢で解砕して組成式Li1.054Mn1.876Fe0.0594
表される粉体を得た。
【0068】この粉体のX線回折図を図2に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0069】格子定数は8.23オングストロームであ
った。
【0070】実施例8 Ni/(Mn+Ni)原子比0.03となるように1.
0mol/lの硝酸マンガンと硝酸ニッケルの混合溶液
を調製した。以下実施例4と同様に処理し、組成式Mn
0.971Ni0.029(OH)1.978(NO30.022・0.1
2H2Oで表される1mol/lのスラリーを得た。こ
の懸濁液の(Mn+Ni)に対し原子比がLi/(Mn
+Ni)=0.51に相当する量の3.0mol/l水
酸化リチウム水溶液を滴下し反応させた後、噴霧乾燥を
行った。得られた乾燥ゲルをアルミナ製ボートに入れ管
状炉にて大気下750℃、10時間焼成し、メノウ乳鉢
で解砕して組成式Li1.033Mn1.904Ni0.0594で表
される粉体を得た。
【0071】この粉体のX線回折図を図2に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0072】格子定数は8.23オングストロームであ
った。
【0073】実施例9 Co/(Mn+Co)原子比0.03となるように1.
0mol/lの硝酸マンガンと硝酸コバルトの混合水溶
液を調製した。以下実施例4と同様に処理し、組成式M
0.970Co0.030(OH)1.967(NO30.033・0.
11H2Oで表される1mol/lのスラリーを得た。
この懸濁液の(Mn+Co)に対し原子比がLi/(M
n+Co)=0.51に相当する量の3.0mol/l
水酸化リチウム水溶液を滴下し反応させた後、噴霧乾燥
を行った。得られた乾燥ゲルをアルミナ製ボートに入れ
管状炉(山田電気製TF−630型)にて大気下750
℃、10時間焼成し、メノウ乳鉢で解砕して組成式Li
1.022Mn1.911Co0.0604で表される粉体を得た。
【0074】この粉体のX線回折図を図3に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0075】格子定数は8.23オングストロームであ
った。
【0076】実施例10 Ga/(Mn+Ga)原子比0.03となるように1.0
mol/lの硝酸マンガンと硝酸ガリウムの混合水溶液
を調製した。以下、実施例4と同様に処理し、組成式M
0.969Ga0.031(OH)1.992(NO30.039・0.
10H2Oで表される1mol/lのスラリーを得た。
この懸濁液の(Mn+Ga)に対し原子比がLi/(M
n+Ga)=0.51に相当する量の3.0mol/l
水酸化リチウム水溶液を滴下し反応させた後、噴霧乾燥
を行った。得られた乾燥ゲルをアルミナ製ボートに入れ
管状炉にて大気下750℃、10時間焼成し、メノウ乳
鉢で解砕して組成式Li1.051Mn1.896Ga0.0604
表される粉体を得た。
【0077】この粉体のX線回折図を図3に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0078】格子定数は8.23オングストロームであ
った。
【0079】実施例11 Mg/(Mn+Mg)原子比0.03となるように1.
0mol/lの硝酸マンガンと硝酸マグネシウムの混合
水溶液を調製した。以下実施例4と同様に処理し、組成
式Mn0.971Mg0.029(OH)1.971(NO30.029
0.12H2Oで表される1mol/lのスラリーを得
た。この懸濁液の(Mn+Mg)に対し原子比がLi/
(Mn+Mg)=0.51に相当する量の3.0mol
/l水酸化リチウム水溶液を滴下し反応させた後、噴霧
乾燥を行った。得られた乾燥ゲルをアルミナ製ボートに
入れ管状炉にて大気下750℃、10時間焼成し、メノ
ウ乳鉢で解砕して組成式Li1.020Mn1.928Mg0.059
4で表される粉体を得た。
【0080】この粉体のX線回折図を図3に示す。得ら
れたX線のピークは全てスピネル型LiMn24に帰属
されるものであった。
【0081】格子定数は8.23オングストロームであ
った。
【0082】実施例12 Al/(Mn+Al)原子比0.05となるように2.
0mol/lの硫酸マンガンと硫酸アルミニウムの混合
水溶液と2.5mol/lの炭酸ナトリウム水溶液を調
製した。上記2種の溶液と4.0mol/lの水酸化ナ
トリウム水溶液をpH9.0となるように同時添加を行
い、反応温度25℃、滞留時間30分で連続反応を行っ
た。得られた液を連続的にシックナーに入れ濃縮後、原
料添加速度の20倍の速度で反応槽に戻す、いわゆる種
循環反応を行った。得られた反応液を、濾過、水洗後、
水に縣濁させることにより、組成式Mn0.949Al0.051
(OH)1.967(CO30.042・0.11H2Oで表され
る1mol/lのスラリーを得た。この縣濁液の(Mn
+Al)に対して原子比がLi/(Mn+Al)=0.
51に相当する量の3.0mol/l水酸化リチウム水
溶液を滴下し反応させた後、噴霧乾燥を行った。得られ
た乾燥ゲルをアルミナ製ボートに入れ管状炉にて大気下
750℃で10時間焼成し、メノウ乳鉢で解砕して組成
式Li1.013Mn1.894Al0.1004で表される粉体を得
た。
【0083】この粉体のX線回折図のX線のピークは全
てスピネル型LiMn24に帰属されるものであった。
【0084】格子定数は8.22オングストロームであ
った。
【0085】比較例4 Al/(Mn+Al)原子比0.05、Li/(Mn+
Al)原子比0.51になるように、水酸化リチウム一
水和物、二酸化マンガン及び硝酸アルミニウムを秤量
し、メノウ乳鉢で十分に混合後、乾燥ゲルをアルミナ製
ボートに入れ管状炉にて大気下750℃で10時間焼成
した。焼成物をメノウ乳鉢で解砕して組成式Li1.004
Mn1.902Al0.0974で示される粉体を得た。得られ
た粉体のX線回折図はスピネル型LiMn24の他にL
2MnO3、Mn23に帰属するものが観察された。
【0086】格子定数は8.21オングストロームであ
った。
【0087】試験例2 上記実施例5〜12及び比較例4の各複合酸化物を用い
て以下の電池テスト(充放電テスト)を行った。
【0088】電池テストの試験用セルの作成及び電解液
は試験例1と同様に行った。試験用セルを60℃の恒温
槽に入れ、開回路の状態で30分間放置した後、0.4
mA/cm2の電流密度にて、3.5〜4.5Vの間で定
電流定電圧充放電を行った。この電池試験の結果、初期
放電容量(mAh/g)、50回目の放電容量(mAh/
g)、及び50回目の減衰率(%)は表2に示す通りで
あった。
【0089】
【表2】
【0090】
【発明の効果】本発明により、高温(50℃以上)環境
下での充放電サイクル特性が改善された一般式(I) LixMn(2-y)y1y24 (I) (式中、MはAl、Cr、Fe、Ni、Co、Ga及び
Mgよりなる群から選ばれる少なくとも1種類であり、
xは0.9≦x≦1.1であり、yはy=y1+y2であ
り、0.002≦y≦0.5、0≦y1<0.5,0.00
2≦y2≦0.1)及び上記一般式(I)でy2が0であ
る一般式(Ia) LixMn(2-y)y4 (Ia) (式中、M、xは前記と同意義、yは0.002≦y≦
0.5を示す)で示されるスピネル型リチウムマンガン
複合酸化物の新規な製造方法及びこの方法によって製造
された複合酸化物からなるリチウムイオン二次電池用正
極活物質を提供することができた。
【0091】本発明の複合酸化物は、従来にない、サイ
クル特性、特に室温以上の高温(約50℃以上)での充
放電特性が改良されたものであり、産業上極めて有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1及び比較例1で得られたリチウムマ
ンガン複合酸化物粉末のX線回折スペクトル図。
【図2】 実施例5〜8及び比較例3で得られたリチウ
ムマンガン複合酸化物粉末のX線回折スペクトル図。
【図3】 実施例9〜12及び比較例4で得られたリチ
ウムマンガン複合酸物粉末のX線回折スペクトル図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01M 10/40 C04B 35/00 J (72)発明者 松原 行雄 富山県中新川郡上市町横法音寺55番地 富 士化学工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) LixMn(2-y)y1y24 (I) (式中、MはAl、Cr、Fe、Ni、Co、Ga及び
    Mgよりなる群から選ばれた少なくとも1種類の金属で
    あり、xは0.9≦x≦1.1であり、yはy=y1
    2であり、0.002≦y≦0.5、0≦y1<0.
    5,0.002≦y2≦0.1)で示されるスピネル型
    リチウムマンガン複合酸化物の製造方法において、一般
    式(II) Mn2+ (1-a)p+ a(OH)[2-(2-p)a-nz](An-z・mH2O (II) (式中、Mp+はAl3+、Cr3+、Fe3+、Ni2+、Co
    2+、Ga3+及びMg2+よりなる群から選ばれた少なくと
    も1種類のp価 (p=2〜3)の金属カチオン、An-
    NO3 -、Cl-、Br-、CO3 2-、SO4 2-、CH3CO
    -等のn価(n=1〜2)のアニオン、a、z及びm
    はそれぞれ、0≦a≦0.25、0.03<z<0.
    3、0<mを示す)で示される複合水酸化マンガン化合
    物を水媒体下で懸濁させ、ホウ酸イオンを含む水溶液を
    添加し、水溶性リチウム化合物を水媒体中で全金属に対
    するモル比で表される、Li/(Mn+B)のモル比=
    0.45〜0.55〔但し、一般式(II)においてa=0の
    場合に限る〕又はLi/(Mn+M+B)のモル比=0.
    45〜0.55となる範囲に添加し、得られたスラリー
    を噴霧又は凍結乾燥し、600〜900℃で焼成するこ
    とを特徴とするスピネル型リチウムマンガン複合酸化物
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(Ia) LixMn(2-y)y4 (Ia) (式中、MはAl、Cr、Fe、Ni、Co、Ga及び
    Mgよりなる群から選ばれた少なくとも1種類の金属で
    あり、xは0.9≦x≦1.1であり、yは0.002≦
    <y≦0.5を示す)で示されるスピネル型リチウムマ
    ンガン複合酸化物の製造方法において、一般式(IIa) Mn2+ (1-a)p+ a(OH)[2-(2-p)a-nz](An-z・mH2O (IIa) (式中、Mp+はAl3+、Cr3+、Fe3+、Ni2+、Co
    2+、Ga3+及びMg2+よりなる群から選ばれた少なくと
    も1種類のp価 (p=2〜3)の金属カチオン、An-
    NO3 -、Cl-、Br-、CO3 2-、SO4 2-、CH3CO
    -等のn価(n=1〜2)のアニオン、a、z及びm
    はそれぞれ、0.001≦a≦0.25、0.03<z<
    0.3、0<mを示す)で示される複合水酸化マンガン
    化合物と、水溶性リチウム化合物を水媒体中で、Li/
    (Mn+M)のモル比=0.45〜0.55となる範囲
    に添加し、得られたスラリーを噴霧又は凍結乾燥し、6
    00〜900℃で焼成することを特徴とするスピネル型
    リチウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(II)又は(IIa)表示の複合水
    酸化マンガン化合物が、一般式(II)でa≠0の場合又
    は一般式(IIa)の場合は、水媒体下、M/(Mn+
    M)原子比が0.001〜0.25となるようにMnの
    水溶性塩とMによって表される金属の水溶性塩の混合水
    溶液を調製し、この混合水溶液とアルカリ水溶液をpH
    8以上になるように同時添加反応を行い、得られた反応
    生成物を濾過、水洗する方法により得られたものである
    か、又は一般式(II)でa=0の場合は、Mnの水溶性
    塩水溶液を調製し、この水溶液とアルカリ水溶液をpH
    8以上になるように同時添加反応を行い、得られた反応
    生成物を濾過、水洗する方法により得られたものである
    請求項1又は2記載のスピネル型リチウムマンガン複合
    酸化物の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(II)又は(IIa)表示の複合水
    酸化マンガン化合物が、一般式(II)でa≠0の場合又
    は一般式(IIa)の場合は、水媒体下、M/(Mn+
    M)原子比が0.001〜0.25となるようにMnの
    水溶性塩とMによっ表される金属の水溶性塩の混合水溶
    液を調製し、この混合水溶液に攪拌下、アルカリ水溶液
    を添加して系のpHを8以上に保って反応させる方法に
    より得られたものであるか、又は一般式(II)でa=0
    の場合は、Mnの水溶性塩水溶液に攪拌下、アルカリ水
    溶液を添加して系のpHを8以上に保って反応させる方
    法により得られたものである請求項1又は2記載のスピ
    ネル型リチウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(II)又は(IIa)表示の複合水
    酸化マンガン化合物の生成反応を非酸化雰囲気下で行う
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のスピネル型リチ
    ウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(II)又は(IIa)表示の複合水
    酸化マンガン化合物の生成反応を還元剤の存在下、非酸
    化雰囲気下で行うことを特徴とする請求項3又は4記載
    のスピネル型リチウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  7. 【請求項7】 一般式(II)でa≠0の場合又は(II
    a)表示の複合水酸化マンガン化合物の製造が、Mnの
    水溶性塩とMによって表される金属の水溶性塩の混合水
    溶液とアルカリ水溶液とをそれぞれの定量ポンプで連続
    的にオーバーフロー付き反応槽に供給し、撹拌下にpH
    8以上で反応させ、オーバーフローした反応生成物スラ
    リーをシックナーに導き、シックナーで濃縮されたスラ
    リーを種として、連続的に反応槽に戻す方法で行われた
    ことを特徴とする請求項3記載のスピネル型リチウムマ
    ンガン複合酸化物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載の方法によって製造
    されたスピネル型リチウムマンガン複合酸化物を有効成
    分として含有することを特徴とするリチウムイオン二次
    電池用正極活物質。
  9. 【請求項9】 高温下での充放電特性が改善された請求
    項8記載のリチウムイオン二次電池用正極活物質。
JP10123384A 1997-05-07 1998-05-06 スピネル型リチウムマンガン複合酸化物の新規な製造方法及び二次電池用正極活物質 Pending JPH11240721A (ja)

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