JPH11239725A - 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法 - Google Patents

触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法

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JPH11239725A
JPH11239725A JP10232378A JP23237898A JPH11239725A JP H11239725 A JPH11239725 A JP H11239725A JP 10232378 A JP10232378 A JP 10232378A JP 23237898 A JP23237898 A JP 23237898A JP H11239725 A JPH11239725 A JP H11239725A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 Mo、V、NbとTeおよび/またはS
bを含む酸化物で、X線回折図の回折角2θが27.3
゜のピークと28.2゜のピークの相対強度が特定の範
囲にある、プロパンまたはイソブタンのアンモ酸化用触
媒およびその触媒を用いる不飽和ニトリルの製造方法。 【効果】 プロパンまたはイソブタンの不飽和ニトリル
への収率が大きいばかりでなく、アンモニアの窒素への
酸化分解が抑制されて高いアンモニアの利用効率が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロパンまたはイ
ソブタンの気相接触アンモ酸化反応に用いる触媒、およ
び、これを用いるプロパンまたはイソブタンの気相接触
アンモ酸化反応による不飽和ニトリルの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、プロピレンまたはイソブチレンに
替わって、プロパンまたはイソブタンをアンモニアおよ
び酸素と気相接触させるアンモ酸化反応によって不飽和
ニトリルを製造する方法が着目され、この反応に用いる
触媒が多数提案されている。例えば、Mo−V−Nb−
Teを含む酸化物触媒が、特開平2−257号公報、特
開平5−148212号公報、特開平5−208136
号公報、特開平6−227819号公報、特開平6−2
85372号公報、特開平7−144132号公報、特
開平7−232071号公報、特開平8−57319号
公報、特開平8−141401号公報等に開示されてい
る。Mo−V−Sb−Nbを含む酸化物触媒が特開平5
−213848号公報、特開平9−157241号公報
等に開示されている。V−Sbを含む酸化物触媒が特開
昭63−295545号公報、特開平2−95439号
公報等に開示されている。
【0003】これら従来技術のうち、特開平5−208
136号公報、特開平6−285372号公報および特
開平6−227819号公報は、X線回折図における回
折角2θが22.1゜、28.2゜、36.2゜、4
5.2゜および50.0゜のピークを有す結晶性金属酸
化物を、そして、特開平7−232071号公報は、回
折角2θが9.0゜、22.1゜、27.3゜、29.
2゜および35.4゜のピークを有する結晶性金属酸化
物を開示している。しかし、回折角2θが28.2゜の
ピーク強度と27.3゜のピーク強度の比については全
く記載がなく、唯一、X線回折図が示されている米国特
許第5,281,745号公報におけるピーク強度比
は、本願発明の範囲外である。
【0004】これらの触媒は、未だ不飽和ニトリルの収
率が不十分である。また、Applied Catal
ysis A General 157,143−17
2(1997)に記載されているように、アンモニアは
プロパンのアンモ酸化反応の目的生成物であるアクリロ
ニトリルに転化されるだけでなく、副生物のアセトニト
リルと青酸、そして、酸化分解物としての窒素に転換さ
れる。プロパンまたはイソブタンのアンモ酸化反応にお
いて、従来触媒はアンモニアから窒素への分解率が大き
いことが難点であり、これを抑制してアンモニアの利用
効率を高めることが望まれている。他方、アンモニアを
反応器に分割供給してアンモニアの利用効率を向上させ
るアルカンのアンモ酸化方法が特開平8−225506
号公報に開示されている。この方法は、プロセスが複雑
であることに加えて効果も小さい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プロ
パンまたはイソブタンをアンモニアおよび酸素と気相接
触させるアンモ酸化反応によって不飽和ニトリルを製造
するにあたり、プロパンまたはイソブタン基準の不飽和
ニトリル収率が高く、しかも、アンモニアから窒素への
分解を抑制して、アンモニアの利用効率の高い新規な触
媒を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、プロパン
またはイソブタンをアンモニアと気相接触酸化させて不
飽和ニトリルを製造するためのモリブデン、バナジウ
ム、テルル、アンチモンおよびニオブを含む酸化物触媒
を鋭意検討した結果、特定の2つの結晶性酸化物が共存
する触媒を用いるとき、プロパンまたはイソブタンの不
飽和ニトリルへの収率が大きいばかりでなく、アンモニ
アの窒素への酸化分解が抑制されて、アンモニアの利用
効率が改良されることを見いだし、本発明をなすに至っ
た。
【0007】すなわち、本発明は、(1)プロパンまた
はイソブタンを気相接触アンモ酸化させて、不飽和ニト
リルを製造するために用いる触媒であって、式で表現
される成分組成と式で定義されるX線回折ピークの相
対強度を有することを特徴とする触媒、 Mo1 p q Nbr s n (式において、XはTeおよびSbから選択される少
なくとも1種類以上の元素であり、ZはTa、W、C
r、Ti、Zr、Y、Yb、La、Ce、Bi、Sn、
Hf、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、P
d、Pt、Ag、Zn、B、Al、Ga、In、Ge、
Pb、P、Pr、Nd、Sm、Gdおよびアルカリ土類
金属から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、
p、q、r、sおよびnはMo1原子当たりの原子比を
表し、0.1≦p≦0.6、0.01≦q≦0.6、
0.01≦r≦0.6、0≦s≦1、そして、nは構成
金属元素の酸化数によって決まる酸素の原子比であ
る。) 0.40≦R(=P1 /(P1 +P2 ))≦0.75 (式において、P1 とP2 は、それぞれ、X線回折図
における回折角2θが27.3゜と28.2゜のピーク
の強度であり、Rは相対強度である。)
【0008】(2)該相対強度Rが0.43〜0.70
であることを特徴とする(1)に記載の触媒、(3)該
触媒が20〜60重量%のシリカに担持されていること
を特徴とする(1)または(2)に記載の触媒、(4)
触媒の存在下、プロパンまたはイソブタンを気相接触ア
ンモ酸化させて、不飽和ニトリルを製造するにあたり、
式で表現される成分組成と式で定義されるX線回折
ピークの相対強度を有する触媒を用いることを特徴とす
る不飽和ニトリルの製造方法、 Mo1 p q Nbr s n (式において、XはTeおよびSbから選択される少
なくとも1種類以上の元素であり、ZはTa、W、C
r、Ti、Zr、Y、Yb、La、Ce、Bi、Sn、
Hf、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、P
d、Pt、Ag、Zn、B、Al、Ga、In、Ge、
Pb、P、Pr、Nd、Sm、Gdおよびアルカリ土類
金属から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、
p、q、r、sおよびnはMo1原子当たりの原子比を
表し、0.1≦p≦0.6、0.01≦q≦0.6、
0.01≦r≦0.6、0≦s≦1、そして、nは構成
金属元素の酸化数によって決まる酸素の原子比であ
る。) 0.40≦R(=P1 /(P1 +P2 ))≦0.75 (式において、P1 とP2 は、それぞれ、X線回折図
における回折角2θが27.3゜と28.2゜のピーク
の強度であり、Rは相対強度である。)(5)該相対強
度Rが0.43〜0.70であることを特徴とする
(4)に記載の方法、(6)該触媒が20〜60重量%
のシリカに担持されていることを特徴とする(4)また
は(5)に記載の方法に関するものである。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
触媒は、下記の式で表現される成分組成と式で定義
されるX線回折ピークの相対強度を有することを特徴と
している。 Mo1 p q Nbr s n (式において、XはTeおよびSbから選択される少
なくとも1種類以上の元素であり、ZはTa、W、C
r、Ti、Zr、Y、Yb、La、Ce、Bi、Sn、
Hf、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、P
d、Pt、Ag、Zn、B、Al、Ga、In、Ge、
Pb、P、Pr、Nd、Sm、Gdおよびアルカリ土類
金属から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、
p、q、r、sおよびnはMo1原子当たりの原子比を
表し、0.1≦p≦0.6、好ましくは0.2≦p≦
0.4、0.01≦q≦0.6、好ましくは0.05≦
q≦0.3、0.01≦r≦0.6、好ましくは0.0
3≦r≦0.3、0≦s≦1、好ましくは0≦s≦0.
1、そして、nは構成金属元素の酸化数によって決まる
酸素の原子比である。) 0.40≦R(=P1 /(P1 +P2 ))≦0.75 (式において、P1 とP2 は、それぞれ、X線回折図
における回折角2θが27.3゜と28.2゜のピーク
の強度であり、Rは相対強度である。)
【0010】ここで、X線回折図(以下XRDと略記す
る)の回折角2θは、Cu−Kα線を用いて測定される
角度であり、P1 とP2 は、それぞれ、2θが27.3
゜±0.3゜と28.2゜±0.3゜のピークの強度で
ある。これらの2つのピークの強度は、管電圧30k
V、管電流40mA、発散スリット1度、散乱スリット
1度、受光スリット0.3mm、スキャン速度6度/分
およびサンプリング幅0.02度の条件下で測定したと
きに得られるXRD上のピークについて、以下のように
定義される。
【0011】便宜上、実施例1の触媒について、上記条
件下に測定して得たXRDの拡大図(図1)を用いて定
義を説明する。ピーク強度P1 とP2 は、図1におい
て、それぞれ、線分C1 1 とC2 2 の長さである。
1 とH2 は、それぞれ、2θが27.3゜±0.3゜
と28.2゜±0.3゜のピークの頂点である。B1
2 およびB3 は、それぞれ、2θが26.4゜±0.
3゜の範囲、27.7゜±0.3゜の範囲および28.
8゜±0.3゜の範囲におけるXRDの接線の傾きが、
2θ軸を基準にして、負から正に変化する点かまたは0
に収束する点である。C1 はH1 から2θ軸に下ろした
垂線と線分B1 2 の交点であり、そして、C2 はH2
から2θ軸に下ろした垂線と線分B2 3 の交点であ
る。
【0012】式によって定義される相対強度Rが0.
40より小さいか、または0.75より大きい触媒は、
アンモニアの酸化分解が大きいだけでなく、プロパンま
たはイソブタンの不飽和ニトリルへの収率も小さい。相
対強度Rは、好ましくは0.43〜0.70、特に好ま
しくは0.50〜0.69である。本発明の触媒は、好
ましくは20〜60重量%、より好ましくは20〜40
重量%のシリカに担持させて用いることができる。本発
明の触媒を製造するための成分金属の原料は、下記の化
合物を用いることができる。モリブデンの原料はヘプタ
モリブデン酸アンモニウムを、バナジウムの原料はメタ
バナジン酸アンモニウムを、テルルの原料はテルル酸
を、アンチモンの原料はアンチモン酸化物を、そして、
ニオブの原料はニオブ酸を好適に用いることができる。
【0013】Ta、W、Cr、Ti、Zr、Y、Yb、
La、Ce、Bi、Sn、Hf、Mn、Re、Fe、R
u、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Ag、Zn、B、
Al、Ga、In、Ge、Pb、P、Pr、Nd、S
m、Gdおよびアルカリ土類金属の原料としては、これ
らの金属の硝酸塩、シュウ酸塩、酢酸塩、水酸化物、酸
化物、アンモニウム塩、炭酸塩等を用いることができ
る。シリカの原料は、シリカゾルを好適に用いることが
できる。アルカリ金属イオンで安定化したシリカゾルよ
りも、アンモニウムイオンで安定化したゾルを用いるこ
とが好ましい。本発明の触媒は、下記の原料調合、乾燥
および焼成の3つの工程を経て製造することができる。
【0014】(原料調合工程)ヘプタモリブデン酸アン
モニウム、メタバナジン酸アンモニウムおよびテルル酸
を水に溶解して混合液(A)を調製する。アンチモンを
用いる場合は、メタバナジン酸アンモニウムの水溶液に
酸化アンチモン粉末を分散したスラリ−をリフラックス
条件下に加熱して得た液に、ヘプタモリブデン酸アンモ
ニウムを添加し、場合に応じて、さらにテルル酸を添加
して混合液(A’)を調製する。ニオブ酸とシュウ酸を
水またはアンモニア水に溶解して混合液(B)を調製す
る。混合液(B)のシュウ酸/ニオブのモル比は1〜
4、好ましくは2〜4であり、そして、(NH3 +NH
4 + )/ニオブのモル比は2以下、好ましくは1以下で
ある。
【0015】Ta、W、Cr、Ti、Zr、Y、Yb、
La、Ce、Bi、Sn、Hf、Mn、Re、Fe、R
u、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Ag、Zn、B、
Al、Ga、In、Ge、Pb、P、Pr、Nd、S
m、Gdおよびアルカリ土類金属を用いる場合は、これ
らの金属の硝酸塩、シュウ酸塩、酢酸塩、水酸化物、酸
化物、アンモニウム塩、炭酸塩等を水に溶解して混合液
(C)を調製する。混合液(A)または混合液(A’)
に、混合液(B)と混合液(C)を順次添加して、好適
に原料調合液を得ることができる。シリカ担持触媒を製
造する場合は、上記調合順序のいずれかのステップにお
いて、シリカゾルを添加して原料調合液を得ることがで
きる。
【0016】(乾燥工程)原料調合工程で得られた調合
液を噴霧乾燥して、乾燥粉体を得ることができる。噴霧
化は、遠心方式、二流体ノズル方式または高圧ノズル方
式を採用して行うことができる。乾燥熱源は、スチー
ム、電気ヒーター等によって加熱された空気を用いるこ
とができる。熱風の乾燥器入口温度は150〜300℃
が好ましい。噴霧乾燥は、簡便には、100〜300℃
に加熱された鉄板上へ原料調合液を噴霧することによっ
て行うこともできる。
【0017】(焼成工程)乾燥工程で得られた乾燥粉体
を焼成することによって、酸化物触媒を得ることができ
る。焼成は実質的に酸素を含まない窒素等の不活性ガス
雰囲気下、好ましくは不活性ガスを流通させながら、5
00〜700℃、好ましくは550〜650℃の条件下
に実施することができる。焼成時間は0.5〜5時間、
好ましくは1〜3時間である。不活性ガス中の酸素濃度
は、ガスクロマトグラフィーまたは微量酸素分析計で測
定して1000ppm以下、好ましくは100ppm以
下である。焼成は回転炉、トンネル炉、管状炉、流動焼
成炉等を用いて行うことができる。焼成は反復すること
ができる。この焼成の前に大気雰囲気下または空気流通
下、200〜350℃で10分〜5時間前焼成すること
ができる。また、焼成の後に大気雰囲気下で200〜4
00℃で5分〜5時間後焼成することもできる。また、
焼成に次いで粉砕して得た酸化物微粉を再焼成すること
もできる。
【0018】このようにして製造された触媒の存在下、
プロパンまたはイソブタンを気相接触アンモ酸化させ
て、不飽和ニトリルを製造することができる。プロパン
またはイソブタンとアンモニアの供給原料は、必ずしも
高純度である必要はなく、工業グレードのガスを使用で
きる。供給酸素源として空気、酸素を富化した空気、ま
たは純酸素を用いることができる。さらに、希釈ガスと
してヘリウム、アルゴン、炭酸ガス、水蒸気、窒素等を
供給してもよい。反応に供給するアンモニアのプロパン
またはイソブタンに対するモル比は0.1〜1.5、好
ましくは0.2〜1.2である。本発明の触媒は、従来
触媒に比べて相対的に小さいアンモニアのモル比を適用
してアンモ酸化反応を行うことができる。反応に供給す
る分子状酸素のプロパンまたはイソブタンに対するモル
比は0.2〜6、好ましくは0.4〜4である。
【0019】反応圧力は0.1〜10atm、好ましく
は1〜3atmである。反応温度は350〜600℃、
好ましくは380〜470℃である。接触時間は0.1
〜30sec・g/cc、好ましくは0.5〜10se
c・g/ccである。反応方式は、固定床、流動床、移
動床等を採用できる。反応は単流方式でもリサイクル方
式でも行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明をプロパンのアンモ
酸化反応の実施例によって説明する。各例において、プ
ロパン転化率、アクリロニトリル選択率、アクリロニト
リル収率およびアンモニア分解率は、それぞれ、次の定
義に従う。 プロパン転化率(%)=(反応したプロパンのモル数)
/(供給したプロパンのモル数)*100 アクリロニトリル選択率(%)=(生成したアクリロニ
トリルのモル数)/(反応したプロパンのモル数)*1
00 アクリロニトリル収率(%)=(生成したアクリロニト
リルのモル数)/(供給したプロパンのモル数)*10
0 アンモニア分解率(%)=2*(生成した窒素のモル
数)/(供給したアンモニアのモル数)*100
【0021】
【実施例1】(触媒の調製)組成式がMo1 0.33Nb
0.11Te0.22n で表現される触媒を次のようにして調
製した。水160gに、ヘプタモリブデン酸アンモニウ
ム〔(NH4 6 Mo7 24・4H2 O〕39.0g、
メタバナジン酸アニウム〔NH4 VO3 〕8.53gお
よびテルル酸〔H6 TeO6 〕11.16gを加え、攪
拌下、60℃に加熱して溶解させた後、30℃まで冷却
して混合液(A)を得た。水50gに、Nb2 5 とし
て76重量%を含有するニオブ酸4.25gとシュウ酸
二水和物〔H2 2 4 ・2H2 O〕8.27gを加
え、攪拌下、60℃に加熱して溶解させた後、30℃ま
で冷却して混合液(B)を得た。このとき、シュウ酸/
ニオブのモル比は2.7であった。混合液(A)に混合
液(B)を添加し、約30分間攪拌して原料調合液を得
た。得られた調合液を、140℃に加熱したテフロンコ
ーティング鉄板上に噴霧して乾燥粉体を得た。得られた
粉体25gを内径20mmの石英管に充填し、1000
Ncc/ min.の窒素ガス流通下、600℃で2時間
焼成して触媒を得た。用いた窒素ガスの酸素濃度は、微
量酸素分析計(306WA型、テレダインアナリティカ
ルインスルーメント社製)を用いて測定した結果、1p
pmであった。触媒の組成と主要な製法因子(シュウ酸
/ニオブのモル比、(NH3 +NH4 + )/ニオブのモ
ル比、乾燥方法、焼成条件および粉砕の有無)を表1に
記載した。
【0022】(XRDの測定)理学電機製RAD−II
IAを用いて、得られた触媒のXRDを測定した。 <試料作成>得られた触媒約0.5gをメノウ乳鉢にと
り、メノウ乳棒を用いて人手で2分粉砕した後、分級し
て得た53μ以下の粉体を試料として用いた。XRD測
定用の試料台(窪みの深さ0.2mm、窪みの寸法は2
0mm×16mm)に試料を載せ、ステンレス製の平板
状のスパチラを用いて押しつけた。 <測定条件>X線はCu−Kα1 とCu−Kα2 の混合
線を用いた。検出器はシンチレーションカウンターを、
そして、分光結晶はグラファイトを用いた。管電圧30
kV、管電流40mA、発散スリット1度、散乱スリッ
ト1度、受光スリット0.3mm、スキャン速度6度/
分およびサンプリング幅0.02度の条件下で測定し
た。スキャン法は2θ/θ法である。角度補正はシリコ
ン粉末でキャリブレーションした。スムージング処理
は、8点高周波減衰型のスムージングと24点微分によ
って行い、高周波強調型のスムージングは行わなかっ
た。得られたXRDを図2に示す。相対強度Rを表1に
示す。
【0023】(プロパンのアンモ酸化反応試験)得られ
た触媒0.3gを内径4mmの固定床反応管に充填し、
反応温度T=420℃に設定し、プロパン:アンモニ
ア:酸素:ヘリウム=1:1.2:3.0:14.8の
モル比の混合ガスを流量F=6Ncc/min.で流し
た。反応圧力Pは1atmであった。接触時間は1.2
(=W/F*60*273/(273+T)*P)se
c・g/ccであった。反応ガスの分析は、オンライン
クロマトグラフィーを用いて行った。得られた結果をプ
ロパン転化率、アクリロニトリル選択率、アクリロニト
リル収率およびアンモニア分解率を指標として表3に示
す。
【0024】
【実施例2】(触媒の調製)実施例1で得られた触媒か
ら2gを内径20mmの石英管に充填し、200Ncc
/ min.の窒素ガス流通下、550℃で2時間再焼成
して触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に
記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0025】
【実施例3】(触媒の調製)実施例1で得られた触媒か
ら2gをとり、メノウ製の自動乳鉢上で40分粉砕し
た。得られた粉砕微粉から1.5gを内径20mmの石
英管に充填し、200Ncc/min.の窒素ガス流通
下、550℃で2時間再焼成して触媒を得た。触媒の組
成と主要な製法因子を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDを図3
に、そして、相対強度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、触媒量を0.2g、混合ガスの流量を10Ncc/
min.にした以外は、実施例1と同じ条件下にプロパ
ンのアンモ酸化反応を行った。接触時間は0.50se
c・g/ccであった。得られた結果を表3に示す。
【0026】
【実施例4】(触媒の調製)再焼成の時間を1時間とし
た以外は、実施例3の触媒調製を反復して触媒を得た。
触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例3と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0027】
【実施例5】(触媒の調製)組成式がMo1 0.33Nb
0.11Te0.22n で表現される触媒を次のようにして調
製した。水350gに、ヘプタモリブデン酸アンモニウ
ム〔(NH4 6 Mo7 24・4H2 O〕78.0g、
メタバナジン酸アニウム〔NH4 VO3 〕17.06g
およびテルル酸〔H6 TeO6 〕22.3gを加え、攪
拌下、70℃に加熱して溶解させた後、30℃まで冷却
して混合液(A)を得た。水110gに、Nb25
して76重量%を含有するニオブ酸8.5gとシュウ酸
二水和物〔H2 2 4 ・2H2 O〕16.6gを加
え、攪拌下、60℃に加熱して溶解させた後、30℃ま
で冷却して混合液(B)を得た。このとき、シュウ酸/
ニオブのモル比は2.8であった。混合液(A)に混合
液(B)を添加し、約30分間攪拌して原料調合液を得
た。得られた調合液を140℃に加熱したテフロンコー
ティング鉄板上に噴霧して乾燥粉体を得た。乾燥粉体の
量を3g、そして、窒素ガスの流通量を330Ncc/
min.とした以外は、実施例1と同様に焼成して触媒
を得た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載し
た。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0028】
【実施例6】(触媒の調製)組成式がMo1 0.33Nb
0.11Te0.22n で表現される触媒を次のようにして調
製した。水160gに、ヘプタモリブデン酸アンモニウ
ム〔(NH4 6 Mo7 24・4H2 O〕39.0g、
メタバナジン酸アニウム〔NH4 VO3 〕8.53gお
よびテルル酸〔H6 TeO6 〕11.16gを加え、攪
拌下、60℃に加熱して溶解させた後、30℃まで冷却
して混合液(A)を得た。水50gに、Nb2 5 とし
て76重量%を含有するニオブ酸4.25gとシュウ酸
二水和物〔H2 2 4 ・2H2 O〕7.04gを加
え、攪拌下、60℃に加熱して溶解させた後、30℃ま
で冷却して混合液(B)を得た。このとき、シュウ酸/
ニオブのモル比は3.0であった。混合液(A)に混合
液(B)を添加し、約30分間攪拌して原料調合液を得
た。得られた調合液を140℃に加熱したテフロンコー
ティング鉄板上に噴霧して乾燥粉体を得た。乾燥粉体の
量を10g、そして、窒素ガスの流通量を1000Nc
c/ min.とした以外は、実施例1と同様に焼成して
触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載
した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0029】
【実施例7】(触媒の調製)実施例6で得られた触媒1
gを磁性皿にとり、大気雰囲気下、320℃で0.3時
間後焼成して触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子
を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0030】
【実施例8】(触媒の調製)実施例6で得られた触媒1
gを磁性皿にとり、大気雰囲気下、330℃で0.2時
間後焼成して触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子
を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0031】
【実施例9】(触媒の調製)大気雰囲気下、250℃で
1時間前焼成を行った以外は、実施例1の触媒調製を反
復して触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子を表1
に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0032】
【実施例10】(触媒の調製)組成式がMo1 0.33
0.11Te0.22Zr0.005 n で表現される触媒を次の
ようにして調製した。 硝酸ジルコニル二水和物〔ZrO(NO3 2 ・2H2
O〕0.29gを10gの水に分散させた液を最後に添
加して原料調合液を得た以外は、実施例1の触媒調製を
反復して触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子を表
1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0033】
【比較例1】(触媒の調製)シュウ酸二水和物〔H2
2 4 ・2H2 O〕8.27gに代わって0.61gを
用いて混合液(B)を調製した以外は、実施例1の触媒
調製を反復して触媒を得た。このとき、混合液(B)の
シュウ酸/ニオブのモル比は0.2であった。触媒の組
成と主要な製法因子を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDを図4
に、そして、相対強度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0034】
【比較例2】(触媒の調製)組成式がMo1 0.33Nb
0.11Te0.22n で表現される触媒を次のようにして調
製した。水160gに、ヘプタモリブデン酸アンモニウ
ム〔(NH4 6 Mo7 24・4H2 O〕39.0g、
メタバナジン酸アニウム〔NH4 VO3 〕8.53gお
よびテルル酸〔H6 TeO6 〕11.16gを加え、攪
拌下、60℃に加熱して溶解させた後、30℃まで冷却
して混合液(A)を得た。水50gに、Nb2 5 とし
て76重量%を含有するニオブ酸4.25gとシュウ酸
二水和物〔H2 2 4 ・2H2 O〕22.9gを加
え、攪拌下、60℃に加熱して溶解させた後、30℃ま
で冷却して混合液(B)を得た。このとき、シュウ酸/
ニオブのモル比は7.5であった。混合液(A)に混合
液(B)を添加し、約30分間攪拌して原料調合液を得
た。得られた調合液を140℃に加熱したテフロンコー
ティング鉄板上に噴霧して乾燥粉体を得た。乾燥粉体の
量を10g、そして、窒素ガスの流通量を1000Nc
c/ min.とした以外は、実施例1と同様に焼成して
触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載
した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRD上には2
7.3゜±0.3゜にピークは認められなかった。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0035】
【比較例3】(触媒の調製)比較例2で得られた乾燥粉
体6gを磁性皿にとり、大気雰囲気下、250℃で2時
間前焼成して酸化物を得た。得られた酸化物3gを、内
径20mmの石英管に充填し、350Ncc/min.
の窒素ガス流通下、600℃で2時間焼成して触媒を得
た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0036】
【比較例4】(触媒の調製)組成式がMo1 0.33Nb
0.11Te0.40n で表現される触媒を次のようにして調
製した。水160gに、ヘプタモリブデン酸アンモニウ
ム〔(NH4 6 Mo7 24・4H2 O〕39.0g、
メタバナジン酸アンモニウム〔NH4 VO3 〕8.53
gおよびテルル酸〔H6 TeO6 〕20.30gを加
え、攪拌下、60℃に加熱して溶解させた後、30℃ま
で冷却して混合液(A)を得た。水50gに、Nb2
5 として76重量%を含有するニオブ酸を4.25gと
シュウ酸二水和物〔H2 2 4 ・2H2 O〕22.9
gを加え、攪拌下、60℃に加熱して溶解させて混合液
(B)を得た。このとき、シュウ酸/ニオブのモル比は
7.5であった。混合液(A)に混合液(B)を添加
し、約30分間攪拌して原料調合液を得た。得られた調
合液を140℃に加熱したテフロンコーティング鉄板上
に噴霧して、乾燥粉体を得た。得られた乾燥粉体6gを
磁性皿にとり、大気雰囲気下、250℃で2時間前焼成
して酸化物を得た。得られた酸化物3gを、内径20m
mの石英管に充填し、300Ncc/ min.の窒素ガ
ス流通下、600℃で2時間焼成して触媒を得た。触媒
の組成と主要な製法因子を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDを図5
に、そして、相対強度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0037】
【比較例5】(触媒の調製)実施例1で得られた乾燥粉
体5gを磁性皿にとり、大気雰囲気下、380℃で1時
間前焼成して酸化物を得た。得られた酸化物2gを、内
径20mmの石英管に充填し、200Ncc/ min.
の窒素ガス流通下、600℃で2時間焼成して触媒を得
た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDを図6
に、そして、相対強度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0038】
【比較例6】(触媒の調製)実施例1で得られた乾燥粉
体5gを磁性皿にとり、大気雰囲気下、360℃で2時
間前焼成して酸化物を得た。得られた酸化物2gを、内
径20mmの石英管に充填し、200Ncc/min.
の窒素ガス流通下、600℃で2時間焼成して触媒を得
た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0039】
【比較例7】(触媒の調製)実施例1で得られた触媒1
gを磁性皿にとり、大気雰囲気下、450℃で2時間後
焼成して触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子を表
1に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0040】
【比較例8】(触媒の調製)焼成時間を2時間から6時
間に変更した以外は、実施例1の触媒の調製を反復して
触媒を得た。触媒の組成と主要な製法因子を表1に記載
した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表1に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例1と同じ条件下
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0041】
【実施例11】(触媒の調製)30重量%のSiO2
担持された、組成式がMo1 0.33Nb0.11Te0.22
n で表現される触媒を次のようにして調製した。水72
0gに、ヘプタモリブデン酸アンモニウム〔(NH4
6 Mo7 24・4H2 O〕164.31g、メタバナジ
ン酸アンモニウム〔NH4 VO3 〕36.05gおよび
テルル酸〔H6 TeO6 〕47.15gを加え、攪拌
下、60℃に加熱して溶解させて混合液(A)を得た。
水170gに、Nb2 5 として76.6重量%を含有
するニオブ酸17.64gとシュウ酸二水和物〔H2
2 4 ・2H2 O〕38.45gを加え、攪拌下、60
℃に加熱して溶解させた後、30℃まで冷却して混合液
(B)を得た。このとき、シュウ酸/ニオブのモル比は
3.0であった。混合液(A)に攪拌下シリカ含有量3
0重量%のシリカゾルを300g添加して30℃まで冷
却後、続いて混合液(B)を添加して原料調合液を得
た。得られた調合液を遠心式噴霧乾燥器を用い、入口温
度240℃と出口温度145℃の条件で乾燥して微小球
状の乾燥粉体を得た。得られた乾燥粉体を大気雰囲気
下、275℃で2時間前焼成して酸化物を得た。得られ
た酸化物80gを直径1インチのステンレス製管に充填
し、150Ncc/min.の窒素ガス流通下、600
℃で2時間焼成して触媒を得た。触媒の組成と主要な製
法因子を表2に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDを図7
に、そして、相対強度Rを表2に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)内径25mmのバイ
コールガラス流動床型反応管に得られた触媒45gを充
填し、反応温度430℃と反応圧力1atmの条件下
に、プロパン:アンモニア:酸素:ヘリウム=1:1.
2:3:12のモル比の混合ガスを350Ncc/mi
nの流量で流した。接触時間は3.0sec・g/cc
であった。反応ガスの分析は、オンラインクロマトグラ
フィーを用いて行った。得られた結果を表4に示す。
【0042】
【実施例12】(触媒の調製)シュウ酸二水和物〔H2
2 4 ・2H2 O〕38.45gに代わって34.6
0gを用いて混合液(B)を調製した以外は、実施例1
1の触媒調製を反復して触媒を得た。このとき、混合液
(B)のシュウ酸/ニオブのモル比は2.7であった。
触媒の組成と主要な製法因子を表2に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表2に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例11と同じ条件
下に行った。得られた結果を表4に示す。
【0043】
【実施例13】(触媒の調製)シュウ酸二水和物〔H2
2 4 ・2H2 O〕38.45gに代わって44.8
5gを用いて混合液(B)を調製した以外は、実施例1
1の触媒調製を反復して触媒を得た。このとき、混合液
(B)のシュウ酸/ニオブのモル比は3.5であった。
触媒の組成と主要な製法因子を表2に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表2に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例11と同じ条件
下に行った。得られた結果を表4に示す。
【0044】
【実施例14】(触媒の調製)水170gに代わって1
60gを用い、そして、新たに25重量%のアンモニア
水6.9gを加えて混合液(B)を調製した以外は、実
施例11の触媒調製を反復して触媒を得た。このとき、
混合液(B)のシュウ酸/ニオブのモル比は3.0、そ
して、(NH3 +NH4 + )/ニオブのモル比は1.0
であった。触媒の組成と主要な製法因子を表2に記載し
た。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表2に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例11と同じ条件
下に行った。得られた結果を表4に示す。
【0045】
【比較例9】(触媒の調製)水170gに代わって15
0gを用い、そして、新たに25重量%のアンモニア水
16.6gを加えて混合液(B)を調製した以外は、実
施例11の触媒調製を反復して触媒を得た。このとき、
混合液(B)のシュウ酸/ニオブのモル比は3.0、そ
して、(NH3 +NH4 + )/ニオブのモル比は2.4
であった。触媒の組成と主要な製法因子を表2に記載し
た。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表2に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例11と同じ条件
下に行った。得られた結果を表4に示す。
【0046】
【比較例10】(触媒の調製)シュウ酸二水和物〔H2
2 4 ・2H2 O〕38.45gに代わって96.1
1gを用いて混合液(B)を調製した以外は、実施例1
1の触媒調製を反復して触媒を得た。このとき、混合液
(B)のシュウ酸/ニオブのモル比は7.5であった。
触媒の組成と主要な製法因子を表2に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表2に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例11と同じ条件
下に行った。得られた結果を表4に示す。
【0047】
【比較例11】(触媒の調製)シュウ酸二水和物〔H2
2 4 ・2H2O〕38.45gに代わって3.84
gを用いて混合液(B)を調製した以外は、実施例11
の触媒調製を反復して触媒を得た。このとき、混合液
(B)のシュウ酸/ニオブのモル比は0.3であった。
触媒の組成と主要な製法因子を表2に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDの相対強
度Rを表2に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例11と同じ条件
下に行った。得られた結果を表4に示す。
【0048】
【比較例12】(触媒の調製)実施例11で得られた触
媒から45gを磁性皿にとり大気雰囲気下、450℃で
2時間後焼成して触媒を得た。触媒の組成と主要な製法
因子を表2に記載した。 (XRDの測定)得られた触媒について、実施例1と同
じ条件下にXRDを測定した。得られたXRDを図8
に、そして、相対強度Rを表2に示す。 (プロパンのアンモ酸化反応試験)得られた触媒につい
て、プロパンのアンモ酸化反応を実施例11と同じ条件
下に行った。得られた結果を表4に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】本発明の触媒は、プロパンまたはイソブ
タンの不飽和ニトリルへの収率が大きいばかりでなく、
アンモニアの窒素への酸化分解が抑制されてアンモニア
の利用効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた触媒のXRDの拡大図。
【図2】実施例1で得られた触媒のXRD。
【図3】実施例3で得られた触媒のXRD。
【図4】比較例1で得られた触媒のXRD。
【図5】比較例4で得られた触媒のXRD。
【図6】比較例5で得られた触媒のXRD。
【図7】実施例11で得られた触媒のXRD。
【図8】比較例12で得られた触媒のXRD。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 27/14 B01J 27/14 Z C07C 253/24 C07C 253/24 255/07 255/07 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロパンまたはイソブタンを気相接触ア
    ンモ酸化させて不飽和ニトリルを製造するために用いる
    触媒であって、式で表現される成分組成と式で定義
    されるX線回折ピークの相対強度を有することを特徴と
    する触媒。 Mo1 p q Nbr s n (式において、XはTeおよびSbから選択される少
    なくとも1種類以上の元素であり、ZはTa、W、C
    r、Ti、Zr、Y、Yb、La、Ce、Bi、Sn、
    Hf、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、P
    d、Pt、Ag、Zn、B、Al、Ga、In、Ge、
    Pb、P、Pr、Nd、Sm、Gdおよびアルカリ土類
    金属から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、
    p、q、r、sおよびnはMo1原子当たりの原子比を
    表し、0.1≦p≦0.6、0.01≦q≦0.6、
    0.01≦r≦0.6、0≦s≦1、そして、nは構成
    金属元素の酸化数によって決まる酸素の原子比であ
    る。) 0.40≦R(=P1 /(P1 +P2 ))≦0.75 (式において、P1 とP2 は、それぞれ、X線回折図
    における回折角2θが27.3゜と28.2゜のピーク
    の強度であり、Rは相対強度である。)
  2. 【請求項2】 該相対強度Rが0.43〜0.70であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の触媒。
  3. 【請求項3】 該触媒が20〜60重量%のシリカに担
    持されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の触媒。
  4. 【請求項4】 触媒の存在下、プロパンまたはイソブタ
    ンを気相接触アンモ酸化させて不飽和ニトリルを製造す
    るにあたり、式で表現される成分組成と式で定義さ
    れるX線回折ピークの相対強度を有する触媒を用いるこ
    とを特徴とする不飽和ニトリルの製造方法。 Mo1 p q Nbr s n (式において、XはTeおよびSbから選択される少
    なくとも1種類以上の元素であり、ZはTa、W、C
    r、Ti、Zr、Y、Yb、La、Ce、Bi、Sn、
    Hf、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、P
    d、Pt、Ag、Zn、B、Al、Ga、In、Ge、
    Pb、P、Pr、Nd、Sm、Gdおよびアルカリ土類
    金属から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、
    p、q、r、sおよびnはMo1原子当たりの原子比を
    表し、0.1≦p≦0.6、0.01≦q≦0.6、
    0.01≦r≦0.6、0≦s≦1、そして、nは構成
    金属元素の酸化数によって決まる酸素の原子比であ
    る。) 0.40≦R(=P1 /(P1 +P2 ))≦0.75 (式において、P1 とP2 は、それぞれ、X線回折図
    における回折角2θが27.3゜と28.2゜のピーク
    の強度であり、Rは相対強度である。)
  5. 【請求項5】 該相対強度Rが0.43〜0.70であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該触媒が20〜60重量%のシリカに担
    持されていることを特徴とする請求項4または5に記載
    の方法。
JP23237898A 1997-12-24 1998-08-05 触媒およびこれを用いた不飽和ニトリルの製造法 Expired - Lifetime JP4212154B2 (ja)

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