JPH11238750A - バンプ製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

バンプ製造方法および半導体装置の製造方法

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JPH11238750A
JPH11238750A JP4031898A JP4031898A JPH11238750A JP H11238750 A JPH11238750 A JP H11238750A JP 4031898 A JP4031898 A JP 4031898A JP 4031898 A JP4031898 A JP 4031898A JP H11238750 A JPH11238750 A JP H11238750A
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forming
insulating film
film
substrate
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/12Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process
    • H01L2224/13Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of an individual bump connector

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極およびこの上に形成されるバンプのバリ
アメタルとしての導電膜の接合界面における電気的特性
や密着強度を改善し、フリップチップ実装後において高
い信頼性および耐久性を有するバンプ製造方法を提供す
る。 【解決手段】 半導体基体11上に層間絶縁膜としての
ポリイミド膜14を成膜し、このポリイミド膜14のA
l電極パッド12上に対応する部分に接続孔14aを形
成した後、はんだボールバンプ19のバリアメタルとし
てのBLM膜16の成膜前処理を行う前に、半導体基体
11に対して、少なくとも不活性ガスを含む雰囲気中
で、後に行うBLM膜16の成膜前処理よりも高イオン
エネルギー条件下でスパッタエッチング処理を行い、接
続孔14aに残存するスカムを除去する。他の例では、
少なくとも酸素を含む雰囲気中でのアッシング処理を行
い、連続して、少なくとも不活性ガスを含む雰囲気中で
スパッタエッチング処理を行うことにより、接続孔14
aに残存するスカム14bを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バンプ製造方法
および半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化をより一層進展させる
ためには、部品実装密度をいかに向上させるかが重要な
ポイントとなっている。こと半導体集積回路(IC)や
半導体大規模集積回路(LSI)の実装に関しても、従
来のパッケージ実装の代替として、ベアチップを直接プ
リント配線基板にマウントするフリップチップ実装法な
ど高密度実装技術の開発が盛んに行われている。
【0003】このプリップチップ実装法の一つに、IC
チップやLSIチップのアルミニウム(Al)電極パッ
ド上にはんだボールバンプを形成したものを、直接プリ
ント配線基板に実装する方法がある。このはんだボール
バンプを所定のAl電極パッド上に形成する方法として
は、電解メッキ法を用いた方法があるが、この場合、成
膜されるはんだ膜の厚さが、下地の表面状態や電気抵抗
のわずかなばらつきによる影響を受けるため、ICチッ
プ内で高さが均一に揃ったはんだボールバンプの形成を
行うことは基本的に難しいという問題がある。
【0004】そこで、はんだボールバンプの高さのばら
つきを制御する方法として、真空蒸着法によるはんだ膜
の成膜と、レジストパターンのリフトオフとを用いては
んだ膜のパターニングを行った後、はんだボールバンプ
を形成する方法が知られている。この方法によるはんだ
ボールバンプの製造方法の工程の一例を図13〜図18
を参照しながら、以下に説明する。
【0005】まず、図13に示すように、回路素子など
が形成されたシリコン(Si)ウェハのような半導体基
体101上の所定の部分に絶縁膜(図示せず)を介し
て、スパッタリング法および反応性イオンエッチング
(RIE)法により所定形状のAl電極パッド102を
形成する。次に、半導体基体101の全面に、例えば窒
化シリコン(SiN)膜のようなパッシベーション膜1
03を成膜した後、このパッシベーション膜103のA
l電極パッド102上に対応する部分に開口部103a
を形成する。次に、半導体基体101の全面に、層間絶
縁膜として感光性のポリイミド膜104を成膜した後、
リソグラフィー法によりこのポリイミド膜104の露
光、現像を行うことにより、このポリイミド膜104の
Al電極パッド102上に対応する部分に、所定の寸法
の接続孔104aを形成する。このポリイミド膜104
は、表面保護、電気的絶縁およびα線によるソフトエラ
ー防止の役割を有するものである。また、このポリイミ
ド膜104は誘電率が低く、寄生容量を低減するのに有
効である。
【0006】次に、ポリイミド膜104に接続孔104
aを形成する工程まで行った半導体基体101上に、リ
ソグラフィー法により所定形状のレジストパターン(図
示せず)を形成した後、この半導体基体101の全面
に、スパッタリング法によりクロム(Cr)膜、銅(C
u)膜、金(Au)膜を順次積層してCr/Cu/Au
膜を成膜する。次に、リフトオフ法により、レジストパ
ターンをその上のCr/Cu/Au膜とともに除去する
ことにより、図14に示すように、このCr/Cu/A
u膜を所定形状にパターニングする。これによって、こ
のパターニングされたCr/Cu/Au膜からなるBL
M(Ball Limiting Metal )105が形成される。この
BLM膜105は、ポリイミド膜104の接続孔104
aを通して下地のAl電極パッド102と接続してお
り、後に形成されるはんだボールバンプのバリアメタル
としての役割も有する。
【0007】次に、図15に示すように、半導体基体1
01の全面にレジスト膜を形成した後、このレジスト膜
をリソグラフィー法により所定形状にパターニングす
る。符号106は、これによって形成された所定形状の
レジストパターンを示す。このレジストパターン106
は、BLM膜105上に対応する部分、したがって、A
l電極パッド102上に対応する部分に、所定の寸法の
開口部106aを有する。
【0008】次に、図16に示すように、真空蒸着法に
より全面にはんだ膜107を成膜した後、図17に示す
ように、リフトオフ法によりレジスト膜106をその上
のはんだ膜107とともに除去する。これにより、はん
だ膜107の不要部分が除去され、はんだ膜107が所
望の形状にパターニングされる。この後、熱処理を行っ
てはんだ膜107を溶融させることで、最終的に図18
に示すように、ほぼ球状のはんだボールバンプ108を
形成する。
【0009】この真空蒸着法によるはんだ膜の成膜と、
レジストパターンのリフトオフとを用いたはんだボール
バンプの形成方法によれば、チップ内で高さがほぼ均一
に揃ったはんだボールバンプを形成することができる。
【0010】ここで、ポリイミド膜104には、寄生容
量の低減やα線によるソフトエラー対策などを考慮し
て、通常、2〜3μm以上の比較的厚いものが要求され
る。このため、このポリイミド膜104を、常に精度良
く安定したパターンで形成することが難しくなってい
る。
【0011】すなわち、上述のはんだボールバンプの形
成方法においては、ポリイミド膜104をパターニング
するためのリソグラフィー工程の際に、作業環境や処理
条件のわずかな変動によって解像不良が起き、図13に
示すように、接続孔104aの底部に光学顕微鏡でも確
認できない程度の厚さの、場合によっては光学顕微鏡で
も確認できる程度の厚さのポリイミドの被膜が残存した
り、現像液の洗浄残りが生じたりする。図13〜図18
中、符号104bは、これらの残存したポリイミド膜や
現像液の洗浄残りなどの有機物からなるスカムを示す。
図13〜図18においては、表現の便宜上、このスカム
104bを実際よりも極端に厚く表記している。
【0012】このように、ポリイミド膜104の接続孔
104aの底部にスカム104bが残存することによ
り、その後に形成されるBLM膜105とこの下地のA
l電極パッド102との界面での電気的コンタクトが良
好に得られないという問題が生じる。
【0013】また、極端な場合には、BLM膜105と
Al電極パッド102との密着力が低下して、後工程や
プリント配線基板へのチップ実装時に、剥離が生じてし
まうような不良を招いてしまうことにも繋がる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】これに対して従来は、
ポリイミド膜104の成膜およびパターニングの後の工
程で、BLM膜105の成膜前処理として行うArイオ
ン(Ar+ )によるスパッタエッチング処理(通称、逆
スパッタ)が、ポリイミド膜104の接続孔104aの
底部に残存するスカム104bの除去除去をも兼ねる意
味合いがあった。
【0015】しかしながら、BLM膜105を、半導体
基体101上にレジストパターンのリフトオフを用いて
選択的に形成するようにした場合、レジストパターンの
耐熱性が低いことから、BLM膜105の成膜前処理
は、ウェハの温度上昇を抑えた条件設定が必要となる。
具体的には、このBLM膜105の成膜前処理としての
スパッタエッチング処理の際には、エッチング対象とな
るレジストパターンの表面の最高到達温度が120℃を
越えないように、半導体基体101への入射イオンエネ
ルギーを低く設定したり処理時間を短くする必要があ
る。このため、このBLM膜105の成膜前処理として
のスパッタエッチング処理は、スカム104bの除去処
理としては、必ずしも充分な処理が行われている訳では
なかった。
【0016】そのため、はんだボールバンプ108を形
成した後に、プリント配線基板にフリップチップ実装し
て組み立てられた製品のバンプ接合部の電気的特性や機
械的強度が時として不安定になり、このはんだボールバ
ンプ108が形成されたデバイスの製造歩留まりや、こ
のデバイスをフリップチップ実装して組み立てられる製
品の信頼性や耐久性にも、その悪影響が及んでしまうと
いう問題があった。
【0017】したがって、この発明の目的は、電極およ
びこの上に形成されるバンプのバリアメタルとしての導
電膜の接合界面における電気的特性や密着強度を改善
し、フリップチップ実装後において高い信頼性および耐
久性を有するバンプ製造方法を提供することにある。
【0018】この発明の他の目的は、電極および/また
は配線と導電膜との接合界面における電気的特性や密着
強度を改善し、高い信頼性および耐久性を有する半導体
装置を製造することができる半導体装置の製造方法を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、基体上に電極を形成する
工程と、基体上に電極を覆うように層間絶縁膜を形成す
る工程と、層間絶縁膜の電極上に対応する部分に接続孔
を形成する工程と、接続孔が形成された層間絶縁膜を有
する基体上に、所定の成膜前処理を行った後、接続孔を
通して電極と接続する導電膜を形成する工程とを有し、
電極上に導電膜を介してバンプを形成するようにしたバ
ンプ製造方法において、層間絶縁膜に接続孔を形成した
後、導電膜の成膜前処理を行う前に、基体に対して、少
なくとも不活性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチン
グ処理を行い、この際、スパッタエッチング処理を、こ
のときの基体の表面の最高到達温度が、導電膜の成膜前
処理のときの基体の表面の最高到達温度よりも高くなる
ようなイオンエネルギーで行うようにしたことを特徴と
するものである。
【0020】この発明の第2の発明は、基体上に電極を
形成する工程と、基体上に電極を覆うように層間絶縁膜
を形成する工程と、層間絶縁膜の電極上に対応する部分
に接続孔を形成する工程と、接続孔が形成された層間絶
縁膜を有する基体上に、接続孔を通して電極と接続する
導電膜を形成する工程とを有し、電極上に導電膜を介し
てバンプを形成するようにしたバンプ製造方法におい
て、層間絶縁膜に接続孔を形成した後、導電膜を形成す
る前に、基体に対して、少なくとも酸素を含む雰囲気中
でアッシング処理を行った後、連続して少なくとも不活
性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチング処理を行う
ようにしたことを特徴とするものである。
【0021】この発明の第3の発明は、基体上に電極お
よび/または配線を形成する工程と、基体上に電極およ
び/または配線を覆うように層間絶縁膜を形成する工程
と、層間絶縁膜の電極および/または配線上に対応する
部分に接続孔を形成する工程と、接続孔が形成された層
間絶縁膜を有する基体上に、所定の成膜前処理を行った
後、接続孔を通して電極および/または配線と接続する
導電膜を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法
において、層間絶縁膜に接続孔を形成した後、導電膜の
成膜前処理を行う前に、基体に対して、少なくとも不活
性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチング処理を行
い、この際、スパッタエッチング処理を、このときの基
体の表面の最高到達温度が、導電膜の成膜前処理のとき
の基体の表面の最高到達温度よりも高くなるようなイオ
ンエネルギーで行うようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0022】この発明の第4の発明は、基体上に電極お
よび/または配線を形成する工程と、基体上に電極およ
び/または配線を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、層
間絶縁膜の電極および/または配線上に対応する部分に
接続孔を形成する工程と、接続孔が形成された層間絶縁
膜を有する基体上に、接続孔を通して電極と接続する導
電膜を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法に
おいて、層間絶縁膜に接続孔を形成した後、導電膜を形
成する前に、基体に対して、少なくとも酸素を含む雰囲
気中でアッシング処理を行った後、連続して少なくとも
不活性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチング処理を
行うようにしたことを特徴とするものである。
【0023】この発明においては、層間絶縁膜の材料と
しては、例えば有機物を用いることができる。また、こ
の層間絶縁膜の材料としては、寄生容量を低減する観点
から、低誘電率のものを用いることが好ましい。また、
この発明において、層間絶縁膜への接続孔の形成は、感
光性材料からなる層間絶縁膜を用い、これを直接、リソ
グラフィー法により露光、現像してパターニングするこ
とにより行ってもよく、または、層間絶縁膜上に所定形
状のレジストパターンを形成し、このレジストパターン
をマスクとして層間絶縁膜をエッチングすることにより
行ってもよい。この発明において、層間絶縁膜の材料と
しては、典型的には、例えば、二酸化シリコン(SiO
2 )に比べて低誘電率の有機物であるポリイミドが用い
られ、特に、感光性のポリイミドが用いられる。また、
この発明において、電極または配線の材料としては、例
えばアルミニウム、銅、銀またはこれらの合金を用いら
れる。
【0024】この発明において、スパッタエッチング処
理は、典型的には、例えばArガスのような不活性ガス
雰囲気中で行うが、これ以外に、不活性ガスにさらに還
元性ガスを含む雰囲気中で行うようにしてもよい。ここ
で、還元性ガスとしては、例えば、フッ化水素(HF)
ガス、水素(H2 )ガスまたは塩酸(HCl)ガスを用
いられる。
【0025】この発明においては、スパッタエッチング
処理およびアッシング処理のプラズマ処理は、プラズマ
放電出力と基体へのバイアス電圧とを独立に制御しなが
ら行うことが好ましい。この場合のプラズマ処理には、
少なくともプラズマ放電出力とバイアス電圧とを独立に
制御可能な二つの電源を有するプラズマ処理装置が用い
られる。
【0026】この発明においては、スパッタエッチング
処理およびアッシング処理のプラズマ処理は、例えば、
1×1011cm-3以上1×1014cm-3以下のプラズマ
密度で行うようにしてもよい。この場合のスパッタエッ
チング処理およびアッシング処理には、ICP(Induct
ively Coupled Plasma)型プラズマ処理装置、TCP
(Transfer Coupled Plasma またはTorocoidal Coupled
Plasma )型プラズマ処理装置、ECR(Electron Cyc
lotron Resonance)型プラズマ処理装置またはヘリコン
波プラズマ処理装置など、高いプラズマ密度が得られる
プラズマ処理装置が用いられる。
【0027】上述のように構成されたこの発明の第1の
発明および第3の発明においては、層間絶縁膜に接続孔
を形成した後、導電膜の成膜前処理を行う前に、基体に
対して、少なくとも不活性ガスを含む雰囲気中でスパッ
タエッチング処理を行い、この際、スパッタエッチング
処理を、このときの基体の表面の最高到達温度が、導電
膜の成膜前処理のときの基体の表面の最高到達温度より
も高くなるようなイオンエネルギーで行うようにしてい
ることにより、層間絶縁膜への接続孔パターン形成にお
いて接続孔の底部に残渣(スカム)が残存していたり、
下地の電極および/または配線の表面に自然酸化膜など
の酸化膜が成長していたとしても、不活性ガスによる放
電プラズマで解離生成したイオンのスパッタリング作用
により、これらの残渣や酸化膜が効果的に除去され、電
極および/または配線の表面を清浄化した上で、導電膜
の成膜を行えるようになる。
【0028】この結果、例えば、電極上にバリアメタル
としての導電膜を介して形成されたバンプを有するLS
Iなどのデバイスにおいて、電極と導電膜との界面で良
好な電気的コンタクトが得られるようになる上に、導電
膜と電極との密着強度が増し、このLSIチップをフリ
ップチップ実装して組み立てられる製品は、バンプ接合
部の電気的特性および機械的強度が共に向上するので、
最終的な製品の信頼性および耐久性が、従来に比べて大
きく向上する。
【0029】また、スパッタエッチング処理により、層
間絶縁膜の表面がイオン衝撃エネルギーを受けて化学的
に活性化され、この結果、このLSIチップをフリップ
チップ実装して組み立てられる製品は、チップの層間絶
縁膜とチップの封止に用いられる樹脂との密着強度が増
すので、これによっても、最終的な製品の信頼性および
耐久性の向上を図ることができる。
【0030】上述のように構成されたこの発明の第2の
発明および第4の発明においては、有機物からなる層間
絶縁膜に接続孔を形成した後、導電膜を成膜する前に、
基体に対して、少なくとも酸素を含む雰囲気中でアッシ
ング処理を行った後、連続して少なくとも不活性ガスを
含む雰囲気中でスパッタエッチング処理を行うようにし
ており、層間絶縁膜の接続孔の底部に残存する残渣の除
去を、2段階のプラズマ処理を用いて行うことが特徴的
である。具体的には、まず、酸素を含む雰囲気中でプラ
ズマ処理を行うことにより、残渣の主成分である有機物
の燃焼反応(C+O* →CO↑)を主体とした反応系に
より、層間絶縁膜の接続孔の底部に残存する残渣を除去
した後、連続して、少なくとも不活性ガスを含む雰囲気
中でスパッタエッチング処理を行う。
【0031】これにより、残渣の除去処理に化学反応を
利用することで、不活性ガスのみによるスパッタエッチ
ング処理を行う場合よりも、効果的に残渣の除去を行う
ことができる。そして、酸素プラズマ処理により残渣除
去中に下地の電極および/または配線の表面に新たに若
干形成される酸化膜は、アッシング処理に連続して行わ
れるスパッタエッチング処理により除去される。なお、
アッシング処理に連続した行われるスパッタエッチング
処理を、不活性ガスにさらに還元性ガスを含む雰囲気中
でおこなった場合、電極および/または配線の表面に形
成された酸化膜を化学反応で還元しながらスパッタ除去
することで、より徹底した電極および/または配線の表
面のクリーニングを行うことができる。
【0032】この結果、例えば、電極上にバリアメタル
としての導電膜を介して形成されたバンプを有するLS
Iなどのデバイスにおいて、電極と導電膜との界面で良
好な電気的コンタクトが得られるようになる上に、導電
膜と電極との密着強度が増し、このLSIチップをフリ
ップチップ実装して組み立てられる製品は、バンプ接合
部の電気的特性および機械的強度が共に向上するので、
最終的な製品の信頼性および耐久性が、従来に比べて更
に大きく向上する。
【0033】また、アッシング処理により、層間絶縁膜
の表面が酸素を取り込んで化学的に活性化され、この結
果、このLSIチップをフリップチップ実装して組み立
てられる製品は、チップの層間絶縁膜とチップの封止に
用いられる樹脂との密着強度が増すので、これによって
も、最終的な製品の信頼性および耐久性の向上を図るこ
とができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0035】まず、この発明の第1の実施形態によるは
んだボールバンプの製造方法について説明する。図1
は、この第1の実施形態によるはんだボールバンプの製
造方法においてプラズマ処理に用いられるトライオード
型高周波プラズマ処理装置の一例を示す。
【0036】図1に示すように、このトライオード型高
周波プラズマ処理装置においては、プラズマ処理室1の
内部に、陽極板2および陰極板としてのステージ3が互
いに対向して設けられ、これらの陽極板2およびステー
ジ3の間に、格子電極4が設けられている。被処理基板
としてのウェハ5は、ステージ3上に設置される。
【0037】プラズマ処理室1は、排気口(図示せず)
を通じて真空排気装置(図示せず)と接続されており、
これによって、プラズマ処理室1の内部を真空排気する
ことができるようになっている。また、プラズマ処理室
1の内部には、ガス導入管(図示せず)を通じて所定の
プロセスガスが供給されるようになっている。
【0038】陽極板2は、結合コンデンサ6を介してプ
ラズマ放電用電源7と接続され、ステージ3は、結合コ
ンデンサ8を介して基板バイアス用電源9と接続され
る。また、格子電極4は接地される。ここで、プラズマ
放電用電源7としては、例えば周波数2MHzの高周波
電源が用いられ、基板バイアス用電源9としては、例え
ば周波数13.56MHzの高周波電源が用いられる。
これらのプラズマ放電用電源7および基板バイアス用電
源9により、プラズマ放電出力および基板バイアス電圧
が、それぞれ独立に制御される。ここで、ステージ3は
温度制御機構を有し、処理中のウェハ4の温度を制御す
ることが可能である。
【0039】このトライオード型高周波プラズマ処理装
置においては、プラズマ処理室1内に、所定のプロセス
ガスを導入し、所定のプラズマ放電出力を供給すること
により、陽極板2および格子電極4の間にプラズマ10
を発生させ、このプラズマからのイオンの照射により、
ステージ3上に設置されたウェハ5のスパッタエッチン
グ処理を行うことが可能である。
【0040】以下に、この発明の第1の実施形態による
はんだボールバンプの製造方法の工程の一例について、
図2〜図11を参照しながら説明する。
【0041】まず、図2に示すように、回路素子などが
形成されたSiウェハのような半導体基体11上の所定
の部分に絶縁膜(図示せず)を介して、スパッタリング
法およびRIE法により所定形状のAl電極パッド12
を形成する。次に、この半導体基体11の全面に、例え
ばSiN膜のようなパッシベーション膜13を成膜した
後、このパッシベーション膜13のAl電極パッド12
上に対応する部分に開口部13aを形成する。次に、こ
の半導体基体11の全面に、層間絶縁膜として、例えば
感光性のポリイミド膜14を成膜した後、リソグラフィ
ー法により直接このポリイミド膜14に対して露光、現
像処理を行うことにより、このポリイミド膜14のAl
電極パッド12上に対応する部分に接続孔14aを形成
する。このポリイミド膜14は、表面保護、電気的絶縁
およびα線によるソフトエラー防止の役割を有するもの
である。また、このポリイミド膜14は誘電率が低く、
寄生容量の低減に有効である。符号14bは、ポリイミ
ド膜14に接続孔14aを形成するためのリソグラフィ
ー工程において、接続孔14aの底部に残存した薄いポ
リイミドの被膜や現像液の洗浄残りなどの有機物からな
るスカムを示す。図中では、表現の便宜上、このスカム
14bを実際よりも極端に厚く表記している。
【0042】この第1の実施形態においては、上述のよ
うにポリイミド膜14に接続孔14aを形成した後、後
述するBLM膜の成膜前処理を行う前に、図2に示す状
態の半導体基体11を、図1に示すトライオード型高周
波プラズマ処理装置に導入し、この半導体基体11に対
して、例えばArガスのような不活性ガス雰囲気中でス
パッタエッチング処理を行うことにより、ポリイミド膜
14の接続孔14aの底部に残存するスカム14bを除
去する。なお、後述のように、この第1の実施形態にお
いては、BLM膜をリフトオフ法によりパターニングし
て形成するようにしているため、このスカム14bを除
去するためのスパッタエッチング処理は、ポリイミド膜
14に接続孔14aを形成した後、リフトオフ用のレジ
ストパターンを形成する前に行う。
【0043】ここで、従来のはんだボールバンプの製造
方法においては、この後に行われるBLM膜105の成
膜前処理としてのスパッタエッチング処理が、ポリイミ
ド膜104の接続孔104aに残存するスカム104b
の除去処理を兼ねていた。これに対して、この第1の実
施形態においては、ポリイミド膜14に接続孔14aを
形成した後、BLM膜の成膜前処理として行われるスパ
ッタエッチング処理の前に、このBLM膜の成膜前処理
とは別に、接続孔14aの底部に残存するスカム14b
を除去するためのスパッタエッチング処理を行う。
【0044】また、既に述べたように、BLM膜の成膜
前処理としてのスパッタエッチング処理では、エッチン
グ対象となるレジストパターンの過剰な熱変質を抑制す
る観点から、このレジストパターンの表面の最高到達温
度が120℃を越えないように、より好ましくは、この
最高到達温度が100℃以下となるように、入射イオン
エネルギーを低く抑え、しかも、処理時間を短くする必
要があった。具体的には、図1に示すトライオード型高
周波プラズマ処理装置を用いてこのBLM膜の成膜前処
理を行う場合で、基板バイアス電圧が100V程度、処
理時間が90秒以下とされていた。これに対して、この
スカム14bを除去するためのスパッタエッチング処理
では、エッチング対象となるポリイミド膜14がレジス
トパターンより高い耐熱性を有するため、このポリイミ
ド膜14の表面の最高到達温度を、120℃以上、例え
ば180℃程度まで高くすることが可能である。したが
って、この第1の実施形態においては、スカム14bを
除去するためのスパッタエッチング処理は、その後に行
われるBLM膜の成膜前処理としてのスパッタエッチン
グ処理に比べて基板バイアス電圧を高くして、好適には
基板バイアス電圧を300〜600Vとして、半導体基
体11への入射イオンエネルギーを高く設定した条件で
処理を行い、かつ、処理時間もより長く、好適には90
〜180秒間として、スカム14bの除去を充分に行
う。
【0045】具体的には、一例として次のような条件で
スパッタエッチング処理を行う。すなわち、プロセスガ
スとしてArガスを用い、その流量を25sccm、圧
力を0.7Pa、ステージ温度を室温とし、プラズマ放
電出力を700W(2MHz)、基板バイアス電圧を4
00V(13.56MHz)としてスパッタエッチング
処理を行い、その処理時間を120秒間とする。このと
きのエッチング対象となるポリイミド膜14の表面の最
高到達温度は、概ね150℃である。
【0046】このスパッタエッチング処理の結果、図3
に示すように、ポリイミド膜14の接続孔14aの底部
に残存するスカム14bが効果的に除去されるととも
に、Al電極パッド12の表面に存在した自然酸化膜
(図示せず)が除去され、清浄なAl電極パッド12の
表面が露出する。また、このとき、ポリイミド膜14の
表面が、イオン衝撃エネルギーを受けて化学的に活性化
される。
【0047】次に、図4に示すように、半導体基体11
の全面にレジスト膜を成膜した後、リソグラフィー法に
よりこのレジスト膜を所定形状にパターニングする。符
号15は、これによって形成された所定形状のレジスト
パターンを示す。このレジストパターン15は、ポリイ
ミド膜14の接続孔14a上に対応する部分、したがっ
て、Al電極パッド12上に対応する部分に、接続孔1
4aより寸法の大きな開口部15aを有する。
【0048】次に、このように所定形状のレジストパタ
ーン15を形成した後、BLM膜を成膜する前に、図4
に示す状態の半導体基体11に対して、BLM膜の成膜
前処理としてのスパッタエッチング処理を行う。このス
パッタエッチング処理は、上述のポリイミド膜14の接
続孔14aの底部に残存するスカム14bを除去する際
のスパッタエッチング処理と同様に、図1に示すトライ
オード型高周波プラズマ処理装置を用いて行うことがで
きる。
【0049】このスパッタエッチング処理では、この後
に行われるBLM膜の成膜の際に、レジストパターン1
5の開口部15aの側壁にBLM膜が付着することを防
止し、さらにこの後に行われるレジストパターン15の
リフトオフによるBLM膜のパターニングを良好に行う
観点から、図5に示すように、エッチング対象となるレ
ジストパターン15の表面近傍のみを熱変質させ、この
レジストパターン15の開口部15aを所定のテーパー
状に変形させる。
【0050】具体的には、一例として次のような条件で
スパッタエッチング処理を行う。すなわち、プロセスガ
スとしてArガスを用い、その流量を25sccm、圧
力を0.7Pa、ステージ温度を室温とし、プラズマ放
電出力を700W(2MHz)、基板バイアス電圧を1
00V(13.56MHz)としてスパッタエッチング
処理を行い、その処理時間を90秒間とする。このBL
M膜の成膜前処理としてのエッチング処理では、上述の
スカム14bを除去するためのスパッタエッチング処理
よりも、半導体基体11への入射イオンエネルギーが低
く抑えられ、エッチング対象となるレジストパターンの
表面に過剰な熱変質を与えることが抑制されている。こ
のときのエッチング対象となるレジストパターン15の
表面の最高到達温度は、概ね110℃である。
【0051】このスパッタエッチング処理の結果、レジ
ストパターン15の開口部15aに残存するレジストス
カム(図示せず)などが除去されるとともに、Al電極
パッド12の表面が清浄化される。
【0052】次に、図6に示すように、半導体基体11
の全面に、例えばスパッタリング法によりCr膜、Cu
膜、Au膜を順次積層して、Cr/Cu/Au膜からな
るBLM膜16を成膜する。次に、図7に示すように、
リフトオフによりレジストパターン15をその上のBL
M膜16とともに除去することにより、このBLM膜1
6を所定形状にパターニングする。このBLM膜16
は、ポリイミド膜14の接続孔14aを通して下地のA
l電極パッド12と接続しており、後に形成されるはん
だボールバンプのバリアメタルとしての役割を有する。
【0053】次に、図8に示すように、半導体基体11
の全面にレジスト膜を形成した後、このレジスト膜をリ
ソグラフィー法により所定形状にパターニングする。符
号17は、これによって形成された所定形状のレジスト
パターンを示す。このレジストパターン17は、BLM
膜16上に対応する部分、したがって、Al電極パッド
12上に対応する部分に、所定の寸法の開口部17aを
有する。
【0054】この後、必要に応じて、半導体基体11に
対して、はんだ膜を成膜する前の成膜前処理としてのス
パッタエッチング処理を行った後、図9に示すように、
半導体基体11の全面に、真空蒸着法により、例えば鉛
(Pb)とすず(Sn)との比率が97:3の高融点の
はんだ膜18を成膜する。次に、図10に示すように、
リフトオフによりレジストパターン17をその上のはん
だ膜18とともに除去する。これにより、はんだ膜18
が所望の形状にパターニングされる。この後、ウエット
バック工程により、はんだ膜18の加熱溶融処理を行う
ことにより、最終的に、図11に示すように、ほぼ球状
のはんだボールバンプ19を形成する。なお、ここで
は、ウエットバック工程によるはんだボールバンプ19
の形成を安定に行う観点から、このウエットバック工程
を行う前に、半導体基体11の全面に、予め還元作用や
表面活性作用を有するフラックス(主成分は、アミン系
活性剤、アルコール溶媒、ロジンやポリグリゴール等の
樹脂成分)を均一にコーティングしてやり、その状態か
ら熱処理を行うことで、はんだの溶融および表面張力に
よりはんだが球状に丸まることを促進させる。
【0055】以上、この第1の実施形態によれば、ポリ
イミド膜14に接続孔14aを形成した後、この接続孔
14aの底部に残存するスカム14bの除去を目的とし
て行われるスパッタエッチング処理を、その後に行われ
るBLM膜15の成膜前処理としてのスパッタエッチン
グ処理に比べて、高いイオンエネルギー条件下で行って
いるため、BLM膜の成膜前処理としてのスパッタエッ
チング処理がスカム14bの処理処理を兼ねていた従来
のはんだボールバンプの製造方法に比べて、接続孔14
aにおけるBLM膜15とこの下地のAl電極パッド1
2との接合界面が、より清浄な状態で形成される。この
ため、BLM膜15とAl電極パッド12との接合界面
での電気的コンタクトが良好となり、接続抵抗を大幅に
低減することができる上に、BLM膜15とAl電極パ
ッド12との密着強度の向上を図ることができる。
【0056】そして、このようにしてはんだボールバン
プが形成されたLSIチップをプリント配線基板上にフ
リップチップ実装して組み立てられる製品は、バンプ接
合界面での電気的特性および機械的強度が共に向上する
ので、最終的な製品の信頼性および耐久性を、従来に比
べて大きく改善することができる。
【0057】また、スカム14bを除去するためのスパ
ッタエッチング処理により、ポリイミド膜14の表面
が、イオン衝撃エネルギーを受けて活性化され、この結
果、このLSIチップをフリップチップ実装して組み立
てられる製品は、チップの表面保護膜としてのポリイミ
ド膜14と、このチップの封止に用いられる樹脂との密
着強度が増すので、これによっても、最終的な製品の信
頼性および耐久性の向上を図ることができる。
【0058】また、この第1の実施形態によれば、スカ
ム14bを除去するためのスパッタエッチング処理の際
に、プラズマ放電用電力と基板バイアス電圧とを独立に
制御するようにしていることにより、エッチング対象と
なるポリイミド膜14に過剰な熱変質を与えることな
く、接続孔14aの底部のスカム14bの除去およびA
l電極パッド12の表面のクリーニングを効果的に実現
することができる。なおかつ、半導体基体11が大口径
ウェハであっても、均一で迅速な処理が可能なプロセス
を確立することができる。
【0059】次に、この発明の第2の実施形態によるは
んだボールバンプの製造方法について説明する。図12
は、この第2の実施形態によるはんだボールバンプの製
造方法においてプラズマ処理に用いられるICP型高密
度プラズマ処理装置の一例を示す。
【0060】図12に示すように、このICP型高密度
プラズマ処理装置は、プラズマ処理室21の外周に誘導
結合コイル22が巻かれ、プラズマ処理室21内にステ
ージ23が設けられている。被処理基板としてのウェハ
24はステージ23上に設置される。
【0061】プラズマ処理室21は、排気口(図示せ
ず)を通じて真空排気装置(図示せず)と接続されてお
り、これによって、プラズマ処理室21の内部を真空排
気することができるようになっている。また、プラズマ
処理室21の内部には、ガス導入管(図示せず)を通じ
て所定のプロセスガスが供給されるようになっている。
【0062】誘導結合コイル22は、プラズマ放電用の
ICP電源25と接続され、ステージ23は、結合コン
デンサ26を介して基板バイアス用電源27と接続され
る。ICP電源25としては、例えば周波数450kH
zの高周波電源が用いられ、基板バイアス用電源27と
しては、例えば周波数13.56MHzの高周波電源が
用いられる。これらのICP電源25および基板バイア
ス用電源27により、プラズマ放電出力(ICPソース
出力)および基板バイアス電圧が、独立に制御される。
ここで、ステージ23は垂直方向(図12中、矢印で示
される方向)に移動可能である。また、このステージ2
3は温度制御機構を有し、処理中のウェハ24の温度を
制御することが可能である。
【0063】このICP型高密度プラズマ処理装置にお
いては、プラズマ処理室21内に、所定のプロセスガス
を導入し、所定のプラズマ放電出力を供給することによ
り、プラズマ処理室21内にプラズマ28を発生させ、
このプラズマからのイオンまたはラジカルの照射によ
り、ステージ23上に設置されたウェハ24のスパッタ
エッチング処理やアッシング処理を行うことが可能であ
る。
【0064】以下に、この第2の実施形態によるはんだ
ボールバンプの製造方法の工程の一例について説明す
る。
【0065】この第2の実施形態においては、第1の実
施形態と同様に工程を進めて、ポリイミド膜14に接続
孔14aを形成する工程まで行った後、図2に示す状態
の半導体基体11を、図12に示すICP高密度プラズ
マ処理装置に導入し、酸素を含む雰囲気中でアッシング
処理を行った後、連続して、不活性ガス雰囲気中でスパ
ッタエッチング処理を行う。ここでのスパッタエッチン
グ処理は、後に行われるBLM膜15の成膜前処理とし
てのスパッタエッチング処理よりも、高いイオンエネル
ギー条件下で行う。
【0066】具体的には、まず、一例として以下に示す
条件でアッシング処理を行う。すなわち、プロセスガス
として酸素(O2 )ガスを用い、その流量を100sc
cm、圧力を1.0Pa、ステージ温度を90℃とし、
ICPソース電力を1000W(450kHz)、基板
バイアス電圧を100V(13.56MHz)としてア
ッシング処理を行い、その処理時間を20秒とする。こ
のときのプラズマ処理対象としてのポリイミド膜14の
表面の最高到達温度は、概ね100℃である。
【0067】次に、一例として以下のように条件を切り
換えてスパッタエッチング処理を行う。すなわち、プロ
セスガスとしてArガスを用い、その流量を50scc
m、圧力を0.13Pa、ステージ温度を90℃とし、
ICPソース電力を1000W(450kHz)、基板
バイアス電圧を300V(13.56MHz)としてス
パッタエッチング処理を行い、その処理時間を30秒と
する。このときのエッチング対象となるポリイミド膜1
4の表面の最高到達温度は、概ね140℃である。
【0068】これらのアッシング処理およびスパッタエ
ッチング処理からなる2段階のプラズマ処理の結果、図
3に示すように、ポリイミド膜14の接続孔14aの底
部に残存するスカム14bが効果的に除去されるととも
に、Al電極パッド12の表面が清浄化される。すなわ
ち、まず、アッシング処理の結果、有機物を主成分とす
るスカム14bが、酸素ラジカル(O* )のアッシング
作用(C+O* →CO↑の燃焼反応)と、酸素イオン
(O+ 他)のスパッタリング作用とにより除去される。
なお、このアッシング処理によって、接続孔14aに対
応する部分におけるAl電極パッド12の表面は、わず
かに酸化された状態となるが、このときAl電極パッド
12の表面に形成された酸化膜は、元より存在していた
自然酸化膜とともに、このアッシング処理に連続して行
われるスパッタエッチング処理の結果、Arイオンのス
パッタリング作用により除去され、これによって、清浄
なAl電極パッド12の表面が露出する。
【0069】次に、第1の実施形態と同様に工程を進め
て、後に形成されるBLM膜16のリフトオフ用のレジ
ストパターン15を形成した後、BLM膜16の成膜前
処理としてのスパッタエッチング処理を行う。
【0070】具体的には、一例として以下に示す条件で
スパッタエッチング処理を行う。すなわち、プロセスガ
スとしてArガスを用い、その流量を25sccm、圧
力を0.13Pa、ステージ温度を90℃とし、ICP
ソース電力を1000W(450kHz)、基板バイア
ス電圧を100V(13.56MHz)としてスパッタ
エッチング処理を行い、その処理時間を90秒とする。
このときのエッチング対象となるレジストパターン15
の表面の最高到達温度は、概ね110℃である。
【0071】この後、第1の実施形態と同様に工程を進
めて、最終的に図11に示すように、はんだボールバン
プ19を形成する。
【0072】この第2の実施形態によるはんだボールバ
ンプの製造方法の上記以外の構成は、第1の実施形態に
よるはんだボールバンプの製造方法と同様であるので、
説明を省略する。
【0073】この第2の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様の利点を得ることができるほか、次のような
利点を得ることができる。
【0074】すなわち、この第2の実施形態によれば、
ポリイミド膜14に接続孔14aを形成した後に行われ
るアッシング処理によって、酸素ラジカル(O* )のア
ッシング作用により、ポリイミド膜14の接続孔14a
の底部に残存していた有機系のスカム14bが燃焼反応
をともなって効果的に除去されるため、不活性ガスのみ
によるスパッタエッチング処理よりも、一層効果的にス
カム14bの除去を行うことができる。また、このアッ
シング処理によって、スカム14bの除去と同時に、ポ
リイミド膜14の表面層は酸素原子をその結合中に取り
込んだ形となる。このLSIチップをフリップチップ実
装して組み立てられる製品は、チップの表面保護膜とし
てのポリイミド膜14と、このチップの封止に用いられ
る樹脂との密着強度が第1の実施形態以上に増すので、
最終的な製品の信頼性および耐久性の更なる向上を図る
ことができる。
【0075】また、この第2の実施形態によれば、高密
度なプラズマ発生源を用いていることと、これによって
より低圧力雰囲気下での処理が可能となったために、プ
ラズマ中で多量に生成したイオン種が、散乱することな
くほぼ垂直に被処理基板としての半導体基体11に入射
するようになり、Arイオンの照射によるスパッタエッ
チング処理に必要な加工を、短時間で効率良く行うこと
ができる。このため、エッチング対象となるポリイミド
膜14の接続孔パターンやデバイスへのプロセスダメー
ジを考慮して、基板バイアス電圧を低く設定した条件で
あっても、処理速度を損なうこと無く、スカム14b除
去のための処理時間の短縮を図ることができる。
【0076】次に、この発明の第3の実施形態によるは
んだボールバンプの製造方法について説明する。
【0077】この第3の実施形態においては、第1の実
施形態と同様に工程を進めて、ポリイミド膜14に接続
孔14aを形成する工程まで行った後、図2に示す状態
の半導体基体11を、図12に示すICP高密度プラズ
マ処理装置に導入し、酸素を含む雰囲気中でアッシング
処理を行った後、連続して、還元性ガスを含む雰囲気中
でスパッタエッチング処理を行う。ここでのスパッタエ
ッチング処理は、後に行われるBLM膜15の成膜前処
理としてのスパッタエッチング処理よりも、高いイオン
エネルギー条件下で行う。
【0078】具体的には、まず、一例として以下に示す
条件でアッシング処理を行う。すなわち、プロセスガス
として酸素(O2 )ガスを用い、その流量を100sc
cm、圧力を1.0Pa、ステージ温度を90℃とし、
ICPソース電力を1000W(450kHz)、基板
バイアス電圧を100V(13.56MHz)としてア
ッシング処理を行い、その処理時間を20秒とする。こ
のときのプラズマ処理対象となるポリイミド膜14の表
面の最高到達温度は、概ね100℃である。
【0079】次に、一例として以下のように条件を切り
換えて、スパッタエッチング処理を行う。すなわち、プ
ロセスガスとしてHFおよびArの混合ガスを用い、H
Fガスの流量を25sccm、Arガスの流量を25s
ccm、圧力を0.13Pa、ステージ温度を90℃と
し、ICPソース電力を1000W(450kHz)、
基板バイアス電圧を250V(13.56MHz)とし
てスパッタエッチング処理を行い、その処理時間を30
秒とする。このときのエッチング対象となるポリイミド
膜14の表面の最高到達温度は、概ね130℃である。
【0080】これらのアッシング処理およびスパッタエ
ッチング処理からなる2段階のプラズマ処理の結果、第
2の実施形態と同様に、図3に示すように、ポリイミド
膜14の接続孔14aの底部に残存するスカム14bが
効果的に除去されるとともに、Al電極パッド12の表
面が清浄化される。なお、この第3の実施形態では、上
述のスパッタエッチング処理の結果、Al電極パッド1
2の表面に存在した酸化膜は、HFと反応して還元され
つつ、Arイオンのスパッタリング作用により除去さ
れ、より清浄なAl電極パッド12の表面が露出する。
【0081】次に、第1の実施形態と同様に工程を進め
て、後に形成されるBLM膜16のリフトオフ用のレジ
ストパターン15を形成した後、BLM膜16の成膜前
処理としてのスパッタエッチング処理を行う。
【0082】具体的には、一例として以下に示す条件で
スパッタエッチング処理を行う。すなわち、プロセスガ
スとしてArガスを用い、その流量を25sccm、圧
力を0.13Pa、ステージ温度を90℃とし、ICP
ソース電力を1000W(450kHz)、基板バイア
ス電圧を100V(13.56MHz)としてスパッタ
エッチング処理を行い、その処理時間を90秒とする。
このときのエッチング対象となるレジストパターン15
の表面の最高到達温度は、概ね110℃である。
【0083】この後、第1の実施形態と同様に工程を進
めて、最終的に図11に示すように、はんだボールバン
プ19を形成する。
【0084】この第3の実施形態によるはんだボールバ
ンプの製造方法の上記以外の構成は、第1の実施形態に
よるはんだボールバンプの製造方法と同様であるので、
説明を省略する。
【0085】この第3の実施形態によれば、第2の実施
形態と同様の利点を得ることができるほか、次のような
利点を得ることができる。
【0086】すなわち、この第3の実施形態によれば、
アッシング処理に連続して行われるスパッタエッチング
処理により、HFによる還元作用によって、Al電極パ
ッド12の表面の酸化膜は、化学反応を伴いながら効果
的にスパッタ除去されるため、より徹底したAl電極パ
ッド12の表面のクリーニングを行うことができる。ま
た、ポリイミド膜14の表面層のダングリングボンド
は、電気的陰性度の大きいフッ素(F)原子によってタ
ーミネイト(このスパッタエッチング処理に先立って行
われるアッシング処理時に導入されたO原子がF原子と
置換される場合も含む)され、化学的にさらに活性な状
態となる。このため、このLSIチップをフリップチッ
プ実装して組み立てられる製品は、チップの表面保護膜
としてのポリイミド膜14と、このチップの封止に用い
られる樹脂との密着強度が第1の実施形態および第2の
実施形態以上に増すので、最終的な製品の信頼性および
耐久性の更なる向上を図ることができる。
【0087】以上この発明の実施形態について具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定される
ものではなく、構造、プロセス装置、プロセス条件な
ど、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜選択可能である
ことは言うまでもない。
【0088】例えば、上述の第1〜第3の実施形態にお
いては、感光性のポリイミド膜14をリソグラフィー法
により直接パターニングして接続孔14aを形成するプ
ロセスを例に示したが、これは、ポリイミド膜を成膜し
た後、このポリイミド膜上に所定形状のレジストパター
ンを形成し、このレジストパターンをマスクとしてエッ
チングすることにより、ポリイミド膜に接続孔を形成す
るプロセスに適用することも可能である。この場合、ポ
リイミド膜の接続孔の底部には、マスクとして用いたレ
ジストパターンを除去するために用いた薬液の洗浄残り
などがスカムとして残存する。
【0089】また、上述の第1〜第3の実施形態におい
ては、層間絶縁膜としてポリイミド膜14を用いたプロ
セスを例に示したが、これは、層間絶縁膜としてポリイ
ミド膜14以外を用いたプロセス、例えばSiO2 膜や
SiN膜を用いたプロセスに適用することも可能であ
る。
【0090】また、上述の第1〜第3の実施形態におい
ては、スパッタエッチング処理やアッシング処理を行う
プラズマ処理装置として、トライオード型高周波プラズ
マ処理装置およびICP型高密度プラズマ処理装置を用
いた場合のプロセス例を示したが、オーソドックスな平
行平板型高周波プラズマ処理装置や、TCP型高密度プ
ラズマ処理装置、ECR型高密度プラズマ処理装置、ヘ
リコン波高密度プラズマ処理装置など、ICP型高密度
プラズマ処理装置以外の高密度プラズマ処理装置を用い
たプロセスへの適用も可能である。
【0091】また、上述の第1の実施形態においては、
スカム14bの除去処理として、Ar雰囲気中でスパッ
タエッチング処理を行うプロセス例を示したが、これ
は、Arガスのような不活性ガスに、さらにHFなどの
還元性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチング処理を
行うプロセスを用いてもよい。
【0092】また、上述の第2および第3の実施形態に
おいては、還元性ガスとしてHFを用いた例を示した
が、この還元性ガスとしては、水素(H2 )、塩酸(H
Cl)などを同様に用いることもできる。これらのう
ち、HFやHClなど液体ソースを用いる場合は、ヘリ
ウム(He)ガスなどのキャリアガスによるバブリン
グ、加熱気化、超音波気化などの手法によって、プラズ
マ処理室内にガスを導入する。
【0093】また、上述の第1〜第3の実施形態におけ
るAl電極パッド12に代えて、Al合金電極パッドを
用いてもよく、これ以外に、Cu、Agまたはこれらの
合金を用いた電極パッドを用いてもよい。
【0094】また、上述の第1〜第3の実施形態におい
ては、この発明をはんだボールバンプの製造に適用した
場合について説明したが、この発明は、層間絶縁膜に形
成された接続孔を通して、この層間絶縁膜の下層の電極
および/または配線と導電膜とを接続させるようにした
半導体装置、例えば、多層配線構造を有する半導体装置
の製造に適用することもできる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるバ
ンプ製造方法によれば、層間絶縁膜に接続孔を形成した
後、導電膜の成膜前処理を行う前に、基体に対して、少
なくとも不活性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチン
グ処理を行い、この際、スパッタエッチング処理を、こ
のときの基体の表面の最高到達温度が、導電膜の成膜前
処理のときの基体の表面の最高到達温度よりも高くなる
ようなイオンエネルギーで行うようにしていることによ
り、または、層間絶縁膜に接続孔を形成した後、導電膜
の成膜前処理を行う前に、基体に対して、少なくとも酸
素を含む雰囲気中でアッシング処理を行った後、連続し
て少なくとも不活性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッ
チング処理を行うようにしていることにより、接続孔に
おける導電膜とこの下地の電極との接合界面が、より清
浄な状態で形成される。
【0096】このため、導電膜と電極との接合界面での
電気的コンタクトが良好となり、接続抵抗を大幅に低減
することができる上に、導電膜と電極との密着強度を向
上させることができる。このため、バンプが形成された
LSIチップをプリント配線基板上にフリップチップ実
装して組み立てられる製品は、バンプ接合界面での電気
的特性および機械的強度が共に向上するため、最終的な
製品の信頼性および耐久性を、従来に比べて大きく改善
することができる。
【0097】また、スパッタエッチング処理やアッシン
グ処理のプラズマ処理により、層間絶縁膜の表面が化学
的に活性化され、この結果、このLSIチップをフリッ
プチップ実装して組み立てられる製品は、チップの層間
絶縁膜とチップの封止に用いられる樹脂との密着強度が
増すので、これによっても、最終的な製品の信頼性およ
び耐久性の向上を図ることができる。
【0098】また、この発明による半導体装置の製造方
法によれば、上述のバンプ製造方法の場合と同様に、導
電膜と電極および/または配線との接合界面での電気的
コンタクトが良好となり、接続抵抗を大幅に低減するこ
とができる上に、導電膜と電極および/または配線との
密着強度の向上を図ることができ、半導体装置の信頼性
および耐久性を従来に比べて大きく改善することができ
る。
【0099】したがって、この発明は、微細なデザイン
ルールに基づいて設計され、高集積度、高性能および高
信頼性を要求される半導体装置の製造方法に極めて有効
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法においてプラズマ処理に用いられる
トライオード型高周波プラズマ処理装置の一例を示す略
線図である。
【図2】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図3】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図4】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図5】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図6】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図7】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図8】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図9】 この発明の第1の実施形態によるはんだボー
ルバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図10】 この発明の第1の実施形態によるはんだボ
ールバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図11】 この発明の第1の実施形態によるはんだボ
ールバンプの製造方法を説明するための断面図である。
【図12】 この発明の第2の実施形態によるはんだボ
ールバンプの製造方法においてプラズマ処理に用いられ
るICP型高密度プラズマ処理装置の一例を示す略線図
である。
【図13】 従来技術によるはんだボールバンプの製造
方法を説明するための断面図である。
【図14】 従来技術によるはんだボールバンプの製造
方法を説明するための断面図である。
【図15】 従来技術によるはんだボールバンプの製造
方法を説明するための断面図である。
【図16】 従来技術によるはんだボールバンプの製造
方法を説明するための断面図である。
【図17】 従来技術によるはんだボールバンプの製造
方法を説明するための断面図である。
【図18】 従来技術によるはんだボールバンプの製造
方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
11・・・半導体基体、12・・・Al電極パッド、1
3・・・パッシベーション膜、14・・・ポリイミド
膜、14a・・・接続孔、14b・・・スカム、16・
・・BLM膜、18・・・はんだ膜、19・・・はんだ
ボールバンプ

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に電極を形成する工程と、上記基
    体上に上記電極を覆うように層間絶縁膜を形成する工程
    と、上記層間絶縁膜の上記電極上に対応する部分に接続
    孔を形成する工程と、上記接続孔が形成された上記層間
    絶縁膜を有する上記基体上に、所定の成膜前処理を行っ
    た後、上記接続孔を通して上記電極と接続する導電膜を
    形成する工程とを有し、上記電極上に上記導電膜を介し
    てバンプを形成するようにしたバンプ製造方法におい
    て、 上記層間絶縁膜に上記接続孔を形成した後、上記導電膜
    の上記成膜前処理を行う前に、上記基体に対して、少な
    くとも不活性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチング
    処理を行い、この際、上記スパッタエッチング処理を、
    このときの上記基体の表面の最高到達温度が、上記導電
    膜の上記成膜前処理のときの上記基体の表面の最高到達
    温度よりも高くなるようなイオンエネルギーで行うよう
    にしたことを特徴とするバンプ製造方法。
  2. 【請求項2】 上記層間絶縁膜は有機物からなることを
    特徴とする請求項1記載のバンプ製造方法。
  3. 【請求項3】 上記層間絶縁膜は感光性材料からなり、
    上記接続孔はリソグラフィー法により直接上記層間絶縁
    膜をパターニングすることにより形成されることを特徴
    とする請求項1記載のバンプ製造方法。
  4. 【請求項4】 上記導電膜は、上記接続孔が形成された
    上記層間絶縁膜を有する上記基体上にリフトオフ法によ
    り形成され、上記スパッタエッチング処理は、上記層間
    絶縁膜に上記接続孔を形成した後、上記リフトオフ用の
    レジストパターンを形成する前に行われ、かつ、上記導
    電膜の上記成膜前処理は、上記レジストパターンを形成
    した後、上記導電膜を形成する前に行われることを特徴
    とする請求項1記載のバンプ製造方法。
  5. 【請求項5】 上記スパッタエッチング処理を、少なく
    ともプラズマ放電出力と上記基体へのバイアス電圧とを
    独立に制御しながら行うことを特徴とする請求項1記載
    のバンプ製造方法。
  6. 【請求項6】 上記電極は、アルミニウム、銅、銀また
    はこれらの合金からなることを特徴とする請求項1記載
    のバンプ製造方法。
  7. 【請求項7】 上記バンプは、はんだボールバンプであ
    ることを特徴とする請求項1記載のバンプ製造方法。
  8. 【請求項8】 基体上に電極を形成する工程と、上記基
    体上に上記電極を覆うように層間絶縁膜を形成する工程
    と、上記層間絶縁膜の上記電極上に対応する部分に接続
    孔を形成する工程と、上記接続孔が形成された上記層間
    絶縁膜を有する上記基体上に、上記接続孔を通して上記
    電極と接続する導電膜を形成する工程とを有し、上記電
    極上に上記導電膜を介してバンプを形成するようにした
    バンプ製造方法において、 上記層間絶縁膜に上記接続孔を形成した後、上記導電膜
    を形成する前に、上記基体に対して、少なくとも酸素を
    含む雰囲気中でアッシング処理を行った後、連続して少
    なくとも不活性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチン
    グ処理を行うようにしたことを特徴とするバンプ製造方
    法。
  9. 【請求項9】 上記スパッタエッチング処理を、上記不
    活性ガスにさらに還元性ガスを含む雰囲気中で行うよう
    にしたことを特徴とする請求項8記載のバンプ製造方
    法。
  10. 【請求項10】 上記層間絶縁膜は有機物からなること
    を特徴とする請求項8記載のバンプ製造方法。
  11. 【請求項11】 上記層間絶縁膜は感光性材料からな
    り、上記接続孔はリソグラフィー法により直接上記層間
    絶縁膜をパターニングすることにより形成されることを
    特徴とする請求項8記載のバンプ製造方法。
  12. 【請求項12】 上記導電膜は、上記接続孔が形成され
    た上記層間絶縁膜を有する上記基体上にリフトオフ法に
    より形成され、上記アッシング処理および上記スパッタ
    エッチング処理は、上記層間絶縁膜に上記接続孔を形成
    した後、上記リフトオフ用のレジストパターンを形成す
    る前に行われることを特徴とする請求項8記載のバンプ
    製造方法。
  13. 【請求項13】 上記リフトオフ用の上記レジストパタ
    ーンを形成した後、上記導電膜を形成する前に、上記導
    電膜の成膜前処理を行うことを特徴とする請求項12記
    載のバンプ製造方法。
  14. 【請求項14】 上記スパッタエッチング処理を、この
    ときの上記基体の表面の最高到達温度が、上記導電膜の
    上記成膜前処理のときの上記基体の表面の最高到達温度
    よりも高くなるようなイオンエネルギーで行うことを特
    徴とする請求項12記載のバンプ製造方法。
  15. 【請求項15】 上記アッシング処理および/または上
    記スパッタエッチング処理を、少なくともプラズマ放電
    出力と上記基体へのバイアス電圧とを独立に制御しなが
    ら行うことを特徴とする請求項8記載のバンプ製造方
    法。
  16. 【請求項16】 上記電極は、アルミニウム、銅、銀ま
    たはこれらの合金からなることを特徴とする請求項8記
    載のバンプ製造方法。
  17. 【請求項17】 上記バンプは、はんだボールバンプで
    あることを特徴とする請求項8記載のバンプ製造方法。
  18. 【請求項18】 基体上に電極および/または配線を形
    成する工程と、 上記基体上に上記電極および/または配線を覆うように
    層間絶縁膜を形成する工程と、 上記層間絶縁膜の上記電極および/または配線上に対応
    する部分に接続孔を形成する工程と、 上記接続孔が形成された上記層間絶縁膜を有する上記基
    体上に、所定の成膜前処理を行った後、上記接続孔を通
    して上記電極および/または配線と接続する導電膜を形
    成する工程とを有する半導体装置の製造方法において、 上記層間絶縁膜に上記接続孔を形成した後、上記導電膜
    の上記成膜前処理を行う前に、上記基体に対して、少な
    くとも不活性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチング
    処理を行い、この際、上記スパッタエッチング処理を、
    このときの上記基体の表面の最高到達温度が、上記導電
    膜の上記成膜前処理のときの上記基体の表面の最高到達
    温度よりも高くなるようなイオンエネルギーで行うよう
    にしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記層間絶縁膜は有機物からなること
    を特徴とする請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 上記層間絶縁膜は感光性材料からな
    り、上記接続孔はリソグラフィー法により直接上記層間
    絶縁膜をパターニングすることにより形成されることを
    特徴とする請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 上記導電膜は、上記接続孔が形成され
    た上記層間絶縁膜を有する上記基体上にリフトオフ法に
    より形成され、上記スパッタエッチング処理は、上記層
    間絶縁膜に上記接続孔を形成した後、上記リフトオフ用
    のレジストパターンを形成する前に行われ、かつ、上記
    導電膜の上記成膜前処理は、上記レジストパターンを形
    成した後、上記導電膜を形成する前に行われることを特
    徴とする請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記スパッタエッチング処理を、少な
    くともプラズマ放電出力と上記基体へのバイアス電圧と
    を独立に制御しながら行うことを特徴とする請求項18
    記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 上記電極および/または配線は、アル
    ミニウム、銅、銀またはこれらの合金からなることを特
    徴とする請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 基体上に電極および/または配線を形
    成する工程と、 上記基体上に上記電極および/または配線を覆う層間絶
    縁膜を形成する工程と、 上記層間絶縁膜の上記電極および/または配線上に対応
    する部分に接続孔を形成する工程と、 上記接続孔が形成された上記層間絶縁膜を有する上記基
    体上に、上記接続孔を通して上記電極と接続する導電膜
    を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法におい
    て、 上記層間絶縁膜に上記接続孔を形成した後、上記導電膜
    を形成する前に、上記基体に対して少なくとも酸素を含
    む雰囲気中でアッシング処理を行った後、連続して少な
    くとも不活性ガスを含む雰囲気中でスパッタエッチング
    処理を行うようにしたことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  25. 【請求項25】 上記スパッタエッチング処理を、上記
    不活性ガスにさらに還元性ガスを含む雰囲気中で行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項24記載の半導体装置
    の製造方法。
  26. 【請求項26】 上記層間絶縁膜は有機物からなること
    を特徴とする請求項24記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 上記層間絶縁膜は感光性材料からな
    り、上記接続孔はリソグラフィー法により直接上記層間
    絶縁膜をパターニングすることにより形成されることを
    特徴とする請求項24記載の半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 上記導電膜は、上記接続孔が形成され
    た上記層間絶縁膜を有する上記基体上にリフトオフ法に
    より形成され、上記アッシング処理および上記スパッタ
    エッチング処理は、上記層間絶縁膜に上記接続孔を形成
    した後、上記リフトオフ用のレジストパターンを形成す
    る前に行われることを特徴とする請求項24記載の半導
    体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 上記リフトオフ用の上記レジストパタ
    ーンを形成した後、上記導電膜を形成する前に、上記導
    電膜の成膜前処理を行うことを特徴とする請求項28記
    載の半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 上記スパッタエッチング処理を、この
    ときの上記基体の表面の最高到達温度が、上記導電膜の
    上記成膜前処理の際の上記基体の表面の最高到達温度よ
    りも高くなるようなイオンエネルギーで行うことを特徴
    とする請求項28記載の半導体装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 上記アッシング処理および/または上
    記スパッタエッチング処理を、少なくともプラズマ放電
    出力と上記基体へのバイアス電圧とを独立に制御しなが
    ら行うことを特徴とする請求項24記載の半導体装置の
    製造方法。
  32. 【請求項32】 上記電極および/または配線は、アル
    ミニウム、銅、銀またはこれらの合金からなることを特
    徴とする請求項24記載の半導体装置の製造方法。
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