JP3409569B2 - はんだボールバンプの形成方法 - Google Patents

はんだボールバンプの形成方法

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JP3409569B2 JP06436196A JP6436196A JP3409569B2 JP 3409569 B2 JP3409569 B2 JP 3409569B2 JP 06436196 A JP06436196 A JP 06436196A JP 6436196 A JP6436196 A JP 6436196A JP 3409569 B2 JP3409569 B2 JP 3409569B2
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    • HELECTRICITY
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明ははんだボールバンプ
の形成方法に関し、さらに詳しくは半導体基体の表面に
金属より成るバンプを形成し、印刷配線基板の表面に形
成した電極と面接合するフリップチップICの製造工程
の一部であるバンプの構成材料となるはんだ層の成膜工
程に前処理を施すはんだボールバンプの形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化をより一層進展させる
ためには、部品実装密度を如何に向上させるかが重要な
ポイントとなる。こと半導体ICに関しても、従来のパ
ッケージ実装の代替として、フリップチップによる高密
度実装技術の開発が盛んに行なわれている。フリップチ
ップ実装法の一つとして、ICのAl(アルミニュー
ム)電極パッド上にはんだボールバンプを形成して、I
Cベアチップを直接印刷配線基板上に実装する方法があ
る。
【0003】このはんだバンプを所定の電極上に形成す
る方法としては、電解メッキを用いた方法もあるが、こ
の場合、下地の表面状態や電気抵抗のわずかなバラツキ
によって成膜されるはんだの厚みが影響を受け、ICチ
ップ内で均一な高さを有するはんだバンプの形成を行な
うことが基本的に難しいという問題がある。そこで、は
んだの高さバラツキを抑制できる製法としては、真空蒸
着による成膜とフォトレジスト膜のリフトオフとを併用
する方法がある。この方法によるはんだボールバンプの
製造工程を図4に示し、はんだ蒸着に用いられている従
来の一般的な真空蒸着装置の例を図5に示し、以下に説
明する。
【0004】フリップチップICの接合部は、シリコン
等の半導体基体1上にAl等の電極パッド2をスパッタ
やエッチングを用いて形成し、ポリイミド等によって表
面保護膜3を全面に被覆した後、電極パッド2上に開口
された部分を形成して、BLM(Ball Limit
ting Metal)膜4と称せられるCr、Cu、
Au等から成る多層金属膜を形成する(図4(a)参
照)。さらに、このBLM膜4の上に、開口部5を有す
るレジスト膜6を形成する(図4(b)参照)。
【0005】このようにして製造した図4(b)に示す
ウェハにはんだ等の金属膜を形成すべく、例えば図5に
示す真空蒸着装置が用いられる。図5に示す真空蒸着装
置は、抵抗加熱式真空蒸着装置7と称され、真空容器8
内にヒーター9で加熱溶融した蒸着材料10を貯留した
坩堝11、該坩堝11と対向した位置にドーム状の加工
ステージ12、該加工ステージの坩堝11との対向面に
被加工物であるウェハ13が配置されている。これによ
り、ウェハ13全面にはんだ層14が成膜され(図4
(c)参照)、レジストリフトオフによるパターニング
を行なった後(図4(d)参照)、熱処理によってはん
だを溶融させることで、最終的に図4(e)に示す様
な、はんだボールバンプ15が形成される。
【0006】ここで、仕上がり後のはんだボールバンプ
の大きさを左右するはんだ層の厚さは、成膜パターンに
も依るが、印刷配線基板への実装時の強度や安定性等を
考慮して、通常30μm程度の厚いものが要求される。
そのため、リフトオフに必要な下地のレジスト膜6の膜
厚としては、30μm以上のかなり厚いものが必要とな
り、リソグラフィー工程において精度良く安定したパタ
ーン形成を行なうことが難しくなっている。
【0007】すなわち、作業環境や処理条件のわずかな
変動で解像不良を起こし、図4(b)に示すごとく、開
口部5に光学顕微鏡でも確認できない程度に薄くレジス
ト被膜が残存したり、現像液の洗浄残りが生ずる等し
て、仕上がり後のはんだボールバンプと下地のBLM膜
との界面での電気的コンタクトが良好に得られないとい
う問題が頻繁に発生している。また、極端な場合には、
BLM膜とはんだ蒸着膜との密着力が低下して、後工程
や印刷配線基板への実装時にはんだバンプがBLM膜か
ら剥離してしまうという様な事態をも招いている。
【0008】残存したレジスト膜や現像液の洗浄残りを
以下スカム6aと称する。なお、ここでは表現の便宜
上、スカム6aを極端に厚く表記している。そこで、こ
の対策の一つとして、はんだ蒸着膜の成膜前にAr+
オンによるスパッタエッチ(通称:逆スパッタ)や02
(酸素)アッシングを施すことにより、厚膜レジストの
スカム除去を行うという方法も採られている。しかしな
がら、その場合にも新たな問題が発生している。
【0009】すなわち、通常の逆スパッタは、平行平板
電極間にRF電力を印加して行なわれるが、スカム除去
やクリーニングの効果を上げるために設定した通常の処
理条件では、しばしば下地のフォトレジストパターンが
過大な影響を受けてしまい、はんだ蒸着膜のパターン形
成でリフトオフ不良が発生するというものである。これ
は、スカム除去のためのRFプラズマ処理中に、入射エ
ネルギーの大きなイオンの基板衝突やウェハ温度上昇に
よって、熱変質を受けたフォトレジストのパターン形状
が変化したり、下地との界面でレジストの焼き付きが起
きる等の影響で、リフトオフの際にレジストの剥離が全
く進行しなかったり、残渣が多量に発生するといった不
良である。
【0010】これに対して、02 (酸素)アッシングの
場合には、スカム除去は効果的に行えるが、処理中に下
地のバリアメタル(BLM)表面が酸化されてしまい、
仕上がり後のはんだバンプとのコンタクト抵抗が上昇し
てしまうという不良が発生しやすくなる。こうした事か
ら、リフトオフによるはんだ蒸着膜のパターン剥離性や
電気特性(バンプのコンタクト抵抗)を損なうことな
く、厚膜レジストのスカム除去が効果的に行えるような
高精度と高信頼性を有するはんだバンプ形成プロセスを
確立することが切望されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、フリップチップIC等のボールバンプ形成の際のは
んだ膜の成膜前の前処理工程に於いてレジスト膜の残渣
を確実に除去すると共に、残渣除去工程で生じがちな酸
化膜も除去でき、クリーンなBLM膜表面上にはんだボ
ールバンプを形成するための方法を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明に係る請求項1のはんだボールバンプの形成
方法は、フォトレジストのリフトオフを用いてはんだ層
をパターニングする際のはんだ成膜工程を含むはんだボ
ールバンプの形成方法において、電極パッド上にBLM
が形成されたウェハを準備する工程と、はんだ層形成の
成膜前処理として酸素プラズマアッシング処理を行う工
程と、この工程に連続して不活性ガスによるスパッタエ
ッチング処理を行う工程を含めた。
【0012】請求項2のはんだボールバンプの形成方法
は、フォトレジストのリフトオフを用いてはんだ層をパ
ターニングする際のはんだ成膜工程を含むはんだボール
バンプの形成方法において、電極パッド上にBLMが形
成されたウェハを準備する工程と、はんだ層形成の成膜
前処理として酸素プラズマアッシング処理を行う工程
と、この工程に連続して還元性ガスによるスパッタエッ
チング処理を行う工程を含むことを特徴とした。
【0013】請求項3のはんだボールバンプの形成方法
は、フォトレジストのリフトオフを用いてはんだ層をパ
ターニングする際のはんだ成膜工程を含むはんだボール
バンプの形成方法において、前記酸素プラズマアッシン
グ工程と前記スパッタエッチング処理工程を加工ステー
ジに温度制御機構を具備するプラズマ処理装置を用い、
処理中のウェハ表面の最高到達温度が50℃〜100℃
と成るごとく処理条件を設定して成膜前処理を行なうこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のはんだ
ボールバンプの形成方法とした。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態につい
て、図1〜図3を参照しながら以下に説明する。
【0015】実施の形態例1 本実施の形態例は、はんだボールバンプ形成のプロセス
における、フォトレジストのリフトオフを用いてはんだ
蒸着膜をパターニングする際のはんだ成膜工程におい
て、平行平板型RFプラズマ処理装置16を成膜前処理
に用いて本願の発明を適用したものであり、図1〜図2
を参照して説明する。本実施の形態例1において、サン
プルとして使用したウェハは、図1(b)に示すよう、
半導体基体1のAl電極パッド2上のポリイミド膜等の
表面保護膜3に開口された部分にBLM膜4と称せられ
るCr、Cu、Au等の金属積層膜からなるバリアメタ
ルが形成され、さらに、このBLM膜4に臨む形で所定
の寸法の開口部5を有する厚膜のレジスト膜6が形成さ
れたものを準備した。
【0016】なお、このときの開口部5の底には、レジ
スト被膜等の残渣いわゆるスカム6aが薄く残存してい
る。そして、図2に示すような平行平板型RFプラズマ
処理装置を用意する。このプラズマ処理装置16は、ア
ルゴンガス雰囲気のプラズマ処理室17内に、対向して
配置された陽極板18と加工ステージ(陰極板)12を
備え、陽極板18にはアースされ、陰極板12には電源
21が結合コンデンサを介して接続されている。そし
て、陰極板(加工ステージ)12上には被処理基板(ウ
ェハ)13が載置されている。
【0017】加工ステージ12は、図2(b)に示す様
な構造であり、ステージ12内部を循環する冷媒によっ
て温度調整され、ステージ表面は静電吸着とHe等のガ
ス冷却によってウェハ13との間の熱伝達が良好に行な
われる様になっている。
【0018】上述した状態の被処理基板(ウェハ)13
をこの平行平板型RFプラズマ処理装置16にセット
し、プラズマ処理室17に酸素02 を導入し、以下の条
件ではんだ蒸着膜の成膜前処理を行なった。
【0019】 酸素(O2 )ガス流量 : 25 sccm 酸素(O2 )ガス圧力 : 7.5mTorr(1Pa) プラズマ源の電力 : 150 W(13.56MHz) 処理時間 : 100 秒
【0020】このプラズマアッシング処理後の被処理基
板は、図1(c)に示す様に、レジスト開口部5底のス
カム6aが除去された。しかし、レジスト開口部5のバ
リアメタル表面は僅かに酸化された状態となった。
【0021】次に、この酸化膜を除去すべく、アルゴン
ガスArをプラズマ処理室17に導入し、以下の処理条
件で成膜前処理を行った。 Arガス流量 : 25 sccm Arガス圧力 : 5mTorr(0.67Pa) プラズマ源の電力 : 300 W(13.56MHz) 処理時間 : 120 秒
【0022】この結果、レジスト開口部5のバリアメタ
ル表面に存在した酸化膜がスパッタされ、クリーンなメ
タル表面状態が形成された。なお、前述の条件で処理し
たときのウェハ表面の最高到達温度は、概ね70℃であ
ることが確認できた。
【0023】その後、この成膜前処理を行なった被処理
基板全面にはんだ蒸着膜を成膜し(図1(d)参照)、
レジストリフトオフによるパターニングを行なった後
(図1(e)参照)、熱処理によってはんだを溶融させ
ることで、最終的に図1(f)に示す様なはんだボール
バンプ15が形成された。本発明の採用により、フォト
レジストのリフトオフを用いてはんだ蒸着膜をパターニ
ングする際のはんだ成膜前処理において、レジストに過
剰な熱変質を与えて下地への焼き付きを誘起させること
なく、厚膜レジストパターンのスカム除去及びコンタク
ト表面のクリーニングを効果的に実現できた。この結
果、仕上がり後のはんだボールバンプと下地メタル(B
LM膜)との界面で良好な電気コンタクトが得られる様
になると共に、下地との密着強度が増し、フリップチッ
プ実装後の製品セットの信頼性の向上を図ることができ
た。
【0024】実施の形態例2 本発明の実施の形態例2においては、はんだボールバン
プ形成プロセスにおける、フォトレジストのリフトオフ
を用いてはんだ蒸着膜をパターニングする際の、はんだ
成膜工程において、ICP(Inductively
CoupledPlasma)をプラズマ発生源にもつ
プラズマ処理装置22を成膜前処理に用いて本願の発明
を適用したものであり、これを図1、図3を参照して説
明する。本実施の形態例2で用いた被処理基板13は、
実施の形態例1で用いた図1(b)に示すものと同一で
あり、重複する説明は省略する。
【0025】ここで、本実施の形態例2で使用するIC
P処理装置の概略構成を図3を参照して説明する。本装
置は、石英等の誘電体材料で構成されるプラズマ処理室
17側壁に多重に巻き回した誘電結合コイル23により
ICP電源(プラズマ電源)20のパワーをプラズマ処
理室17に供給し、ここに高密度プラズマを生成する。
被処理基板13は、基板バイアス電源21が供給される
加工ステージ12上に載置し、所望のプラズマ処理を施
す。なお、同図では、処理ガス導入孔、真空排気系、ゲ
ートバルブ、被処理基板の搬送系等の細部の図示は省略
している。本装置の特徴は、大型マルチターン誘導結合
コイルにより、大電力でのプラズマ励起が可能であり、
1012/cm3 台の高密度プラズマでの処理を施すこと
ができることである。
【0026】また、加工ステージ12は、実施の形態1
と同様、図2(b)に示す様にステージ内部を循環する
冷媒によって温調され、ステージ表面は静電吸着とHe
ガス冷却によってウェハとの間の熱伝達が良好に行なわ
れる様になっている。図1(b)に示す被処理基板13
を加工ステージ12上にセットし、プラズマ処理室17
に酸素O2 を導入し、下記の条件により、はんだプラズ
マ前処理を行なった。 酸素(O2 )ガス流量 : 25 sccm 酸素(O2 )ガス圧力 : 1 mTorr(0.13Pa) ICP電源電力 : 1000 W(450kHz) 基板バイアス電圧 : 200 V(13.56MHz) 処理時間 : 20 秒
【0027】このプラズマアッシング処理の結果、図1
(c)に示すように、レジスト開口部5底のスカム6a
が除去された。しかし、レジスト開口部5底のバリアメ
タル表面は、僅かに酸化された状態となった。次に、さ
らにこの酸化膜を除去すべく、同装置のプラズマ処理室
17にガスをフッ化水素HFとアルゴンガスArを等分
に混合して供給する如くなし、以下の条件で成膜前処理
を行った。
【0028】 フッ化水素(HF)ガス流量: 25 sccm アルゴン(Ar) ガス流量: 25 sccm 混合ガス圧力: 1 mTorr(0.13Pa) ICP電源電力: 1000 W(450kHz) 基板バイアス電圧: 300 V(13.56MHz) 処理時間: 20 秒
【0029】そして、本実施の形態例2では、従来の平
行平板型のRFプラズマを用いた場合に比べて、基板バ
イアス電圧を大きく軽減した条件(従来は、おおよそ5
00V)で行なわれている。これは、プラズマ生成と基
板バイアスとを独立したRF電源で制御しているためで
あり、処理速度を損なうことなく基板バイアス電圧の低
減が実現されている。
【0030】この結果、レジスト開口部5のバリアメタ
ル表面に存在した酸化膜はフッ化水素HFと反応して還
元されつつスパッタ除去され、よりクリーンなメタル表
面状態が形成された。尚、前述の条件で処理したときの
ウェハ表面の最高到達温度は、概ね70℃であることが
確認できた。
【0031】その後、この成膜処理を行ったウェハ全面
に蒸着によるはんだ層14を成膜し(図1(d))レジ
ストリフトオフによるパターニングを行った後(図1
(e))、熱処理によってはんだを溶融させることで、
最終的に図1(f)に示すようなはんだボールバンプ1
5が形成された。
【0032】本実施の形態例2では、基板バイアス電圧
の制御が可能な装置を用いているため、フォトレジスト
のリフトオフを用いてはんだ蒸着膜をパターニングする
際のはんだ成膜前処理において、レジストに過剰な熱変
質を与えて下地への焼き付きを惹起させることなく、厚
膜レジストパターンのスカム除去及びバリアメタル表面
のクリーニングをより一層効果的に実現た。
【0033】そして、なおかつ大口径ウェハであっても
均一で迅速な処理が可能なプロセスを確立することがで
きた。この結果、実施の形態例1と同様に、仕上がり後
のはんだボールバンプと下地バリアメタルとの界面で良
好な電気コンタクトが得られるようになると共に、下地
との密着強度が増し、フリップチップ実装後の製品セッ
トの信頼性向上を図ることができた。
【0034】以上、本発明を2種類の実施の形態例に基
づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態例に何
ら限定されるものではなく、サンプル構造、プロセス装
置、プロセス条件等、発明の主旨を逸脱しない範囲で適
宜選択可能であることは言うまでもない。例えば、プラ
ズマ処理装置として、本実施の形態例では平行平板型R
Fプラズマ装置及びバイアス印加型ICP装置を用いた
例を示したが、それ以外にもECR、TCP、ヘリコン
波プラズマ等を同様に用いることができる。
【0035】また、還元性のガスとして、本実施の形態
例2ではアルゴンArとフッ化水素HFを用いた例を示
したが、それ以外にも水素H2 、塩化水素HCl等を同
様に用いることができる。この内HFやHCl等の液体
ソースの場合は、ヘリュームHe等のキャリアガスによ
るバブリング、加熱気化、超音波気化等の手法によって
処理室内に導入すると良い。
【0036】ところで、本発明のはんだ成膜前処理を、
成膜とは独立した別の装置で処理するのであれば、真空
蒸着による成膜直前に行なう程その効果は大きい。さら
には、成膜前処理室が成膜チェンバーと高真空下で連結
されたタイプのマルチチェンバー装置を用いれば、一層
効果的である。
【0037】
【発明の効果】本発明の採用により、レジストに過剰な
熱変質を与えて下地への焼き付きを誘起させることな
く、厚膜レジストパターンのスカム除去及びコンタクト
表面のクリーニングを効果的に安定して実現でき、その
結果、仕上がり後のはんだボールバンプと下地メタルと
の界面で良好な電気コンタクトが得られる様になると共
に、下地との密着強度が増し、フリップチップ実装後の
製品セットの信頼性向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した、はんだボールバンプの製造
工程に沿ったウェハの概略断面であり、(a)Al電極
パッド上にBLM膜がパターニングされた状態、(b)
はんだ層をパターニングするための厚膜レジストパター
ンが形成された状態、(c)前処理を施し、BLM膜上
のスカムが除去された状態、(d)ウェハ全面にはんだ
層が成膜された状態、(e)レジストのリフトオフによ
って、不要なはんだ層が除去された状態、(f)熱処理
によってはんだが溶融しボールバンプが形成された状態
を示す。
【図2】平行平板型RFプラズマ処理装置を示し、
(a)概略断面図、(b)温度制御機構を具備した基板
ステージの概略断面図である。
【図3】ICPを搭載したプラズマ処理装置の概略断面
図。
【図4】従来のはんだボールバンプの製造工程に沿った
ウェハの概略断面図であり、(a)Al電極パッド上に
BLM膜がパターニングされた状態、(b)はんだ層を
パターニングするための厚膜レジストパターンが形成さ
れた状態、(c)ウェハ全面にはんだ層が成膜された状
態、(d)レジストのリフトオフによって、不要なはん
だ層が除去された状態、(e)熱処理によってはんだが
溶融し、ボールバンプが形成された状態を示す。
【図5】抵抗加熱式真空蒸着装置を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…半導体基体、2…Al電極パッド、3…表面保護
膜、4…BLM膜、5…開口部、6…フォトレジスト
膜、6a…残渣(スカム)、7…抵抗加熱式真空蒸着装
置、8…真空容器、9…ヒーター、10…蒸着材料、1
1…坩堝、12…加工ステージ(陰極板)、13…被処
理基板(ウェハ)、14…はんだ層、15…はんだボー
ルバンプ、16…平行平板型プラズマ処理装置、17…
プラズマ処理室、18…陽極板、21…電源、22…I
CPを搭載したプラズマ処理装置、23…誘導結合コイ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトレジストのリフトオフを用いては
    んだ層をパターニングする際のはんだ成膜工程を含むは
    んだボールバンプの形成方法において、 電極パッド上にBLMが形成されたウェハを準備する工
    程と、 はんだ層形成の成膜前処理として酸素プラズマアッシン
    グ処理を行う工程と、 この工程に連続して不活性ガスによるスパッタエッチン
    グ処理を行う工程を含むことを特徴とするはんだボール
    バンプの形成方法。
  2. 【請求項2】 フォトレジストのリフトオフを用いては
    んだ層をパターニングする際のはんだ成膜工程を含むは
    んだボールバンプの形成方法において、 電極パッド上にBLMが形成されたウェハを準備する工
    程と、 はんだ層形成の成膜前処理として酸素プラズマアッシン
    グ処理を行う工程と、この工程に連続して還元性ガスに
    よるスパッタエッチング処理を行う工程を含むことを特
    徴とするはんだボールバンプの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記酸素プラズマアッシング工程と前記
    スパッタエッチング処理工程とは、加工ステージに温度
    制御機構を具備するプラズマ処理装置を用い、処理中の
    ウェハ表面の最高到達温度が50℃〜100℃と成るご
    とく処理条件を設定して行われることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のはんだボールバンプの形成方
    法。
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