JPH09306918A - はんだボールバンプ形成工程におけるバリアメタル形成方法 - Google Patents

はんだボールバンプ形成工程におけるバリアメタル形成方法

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JPH09306918A
JPH09306918A JP8121780A JP12178096A JPH09306918A JP H09306918 A JPH09306918 A JP H09306918A JP 8121780 A JP8121780 A JP 8121780A JP 12178096 A JP12178096 A JP 12178096A JP H09306918 A JPH09306918 A JP H09306918A
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JP
Japan
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film
barrier metal
solder ball
blm
ball bump
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JP8121780A
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Toshiharu Yanagida
敏治 柳田
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

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  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再配置を行うはんだボールバンプの形成にお
いて、リフトオフ残渣不良を低減し、高い信頼のはんだ
ボールバンプ形成工程におけるバリアメタル形成方法を
提供する。 【課題を解決する手段】 Kr、Xe、Rnから選ばれ
る少なくとも1種類の不活性ガスまたはこれらの不活性
ガスをArに添加した混合ガスをプロセスガスに用い
て、バリアメタルをスパッタ成膜するはんだボールバン
プ形成工程におけるバリアメタル形成方法。 【効果】 大きな質量のイオンが入射し、より激しい衝
突によって叩き出されるスパッタ粒子は大きな運動エネ
ルギーを持ち、被処理基板に向かって飛来するスパッタ
粒子の指向性も向上し、下地フォトレジスト膜パターン
の開口端側壁部へのスパッタ粒子の回り込みも少なく出
来、異方性をもったスパッタ成膜が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はんだボールバン
プ形成工程におけるバリアメタル形成方法に関し、さら
に詳しくは半導体基体の表面にはんだより成るバンプを
形成し、印刷配線基板の表面に形成した電極と面接合す
るフリップチップICの製造工程の一部であるはんだボ
ールバンプ形成工程におけるバリアメタル形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化をより一層進展させる
ためには、部品実装密度を如何に向上させるかが重要な
ポイントとなる。こと半導体ICに関しても、従来のパ
ッケージ実装の代替として、LSIベアチップを直接印
刷配線基板にマウントするフリップチップによる高密度
実装技術の開発が盛んに行なわれている。フリップチッ
プ実装法には、Auスタッドバンプ法や、はんだボール
バンプ法等いくつかの手法があるが、いずれの場合もI
CのAl電極パッドとバンプ材料との間には、密着性向
上や相互拡散防止等を目的にバリアメタルが用いられ
る。
【0003】はんだボールバンプの場合、このバリメタ
ルがバンプの仕上がり形状を左右することから、BLM
(Ball Limitting Metal)と通常
呼ばれている。はんだバンプにおけるBLM膜の構造と
しては、Cr/Cu/Auの三層構造が最も一般的であ
る。この内、下層のCr膜はAl電極パッドとの密着層
として、Cuははんだの拡散防止層として、そして上層
のAu膜は酸化防止膜として、各々作用する。
【0004】このBLM膜をLSIのAl電極パッド上
にパターニングした後に、はんだ(Sn,Pb)を成膜
し、熱を加えてはんだを溶融して、最終的にはんだボー
ルバンプを形成する。その概略プロセスとして、はんだ
膜のパターン形成を真空蒸着とフォトレジストのリフト
オフを用いて行った場合の一例を図4に示す。
【0005】フリップチップICの接合部は、シリコン
等の半導体基体1上にAl−Cu等の合金からなる電極
パッド2をスパッタやエッチングを用いて形成し、ポリ
イミドやシリコン窒化膜等によって表面保護膜3を全面
に被覆した後、電極パッド2上に開口された部分を形成
して、BLM膜(バリアメタル)4と称せられるCr、
Cu、Au等から成る多層金属膜を形成する(図4
(a)参照)。さらに、このBLM膜4の上に、開口部
5を有するフォトレジスト膜6を形成し(図4(b)参
照)、ウェハ全面にはんだ蒸着膜7を成膜して(図4
(c))、レジストリフトオフによるパターニングを行
った後(図4(d))、熱処理によってはんだを溶融さ
せることで、最終的に(図4(e))に示すような、は
んだボールバンプ8が形成される。
【0006】このときのBLM膜4のパターンが形成さ
れるまでのプロセスフローの概略をフォトレジストのリ
フトオフを用いた場合を一例に図5を用いて説明する。
まず、図5(a)に示されるように、電極パッド2上に
ポリイミド又はシリコン窒化膜等の表面保護膜3を形成
し、所定の寸法に接続孔となる開口部5を設け、更にそ
の上層にフォトレジスト膜6を表面保護膜3よりも大き
な開口径でパターニングする。
【0007】次に、この状態のウェハをスパッタ装置に
セットし、RFプラズマによる成膜前処理(通称逆スパ
ッタ)を行うことにより、フォトレジスト膜6の開口端
をオーバーハング状に変形する(図5(b))。そし
て、引き続き、Cr、Cu、Au等から成るBLM膜
(バリアメタル)を連続成膜する。この結果、図5
(c)に示されるように、RFプラズマによる成膜前処
理によってオーバーハング状に形状制御されたフォトレ
ジスト膜6の側壁面には、BLM膜が成膜されることな
く、BLM膜4は電極パッド2上の開口部5とフォトレ
ジスト膜6上とで分断される。
【0008】そして、最後に、この状態のウェハをレジ
スト剥離液に浸して加熱揺動処理を行うことで、図5
(d)に示されるように、フォトレジスト膜6上に成膜
された不要なBLM膜4bは、レジスト剥離と同時にリ
フトオフされ、開口部5の所定の場所へBLM膜のパタ
ーン4aが形成される。このように、LSIチップの周
辺に配置された電極パッド2上にのみ、はんだバンプ8
を形成することが主流であった。しかしながら、デバイ
スの微細化が進み電極パッド2の隣接距離(ピッチ)が
益々縮小化されている今後のLSIチップでは、従来通
りにバンプを形成することができなくなってくる。
【0009】即ち、プリント配線基板との接合強度の信
頼性確保の点からバンプ径を縮小化することはできない
ので隣接バンプの接触を避けるためには、電極パッド以
外の場所にバンプを形成することが必要となり、そうす
ると電極パッドから新たにバンプ形成が可能な位置まで
の間で何らかの再配線を行わなければならない。そこ
で、電極パッドの並びの幾つかを列から外して、設ける
ことが行われる。これをここでは再配線と称する。例え
ば、図6に示す如く半導体基体1上の一部に一列に並ん
だ電極パッド2とこの列から外して再位置パターン18
を経由して再配置電極パッド19を設ける。そして、こ
の上に再配置はんだボールバンプ20を形成する。この
再配置により、電極パッド間のピッチの短縮化をカバー
することができる。
【0010】このバンプ再配置のための配線をBLM膜
を用いて行うことができれば、フォトレジストのマスク
パターンを変更するだけで、工程増加を伴うことなく従
来プロセスをそのまま利用できるため、コストや製造効
率の面で非常に都合が良い。この場合のプロセスフロー
の概略を図1に示す。しかしながら、このときの大きな
問題として、BLMパターン形成時のリフトオフで残渣
9不良(図5(e)参照)が多く発生するようになっ
た。
【0011】これは、従来のBLMパターンが電極パッ
ド上に単純な円を開口する物であったのに対して、バン
プ再位置のための配線を行う場合には当然ながら、円に
配線ラインが接続した形(曲線部と直線部とが混在す
る)となり、このパターン形状の変更が不良を招く原因
となってしまうのである。即ち、BLM膜の成膜前処理
の際に、従来のような単純な円の場合とは異なり、長い
直線部全体に渡って再配線のフォトレジストの開口端が
適度な形のオーバーハング状に加工される訳にはいか
ず、レジストの変形が不充分な場所でパターン側壁部に
もメタルがスパッタ成膜されてしまい、そこからレジス
ト剥離液の浸透が充分に進まない等の影響で、BLM膜
4のリフトオフ残渣9が多量に発生するのである。こう
した背景から、再配線材料層の形成技術の確立が切望さ
れている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は、再配置を行うはんだボールバンプの
形成において、リフトオフ残渣不良を低減し、信頼性の
高いはんだボールバンプ形成工程におけるバリアメタル
形成方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のはんだボールバ
ンプ形成工程におけるバリアメタル形成方法は、Kr、
Xe、Rnから選ばれる少なくとも1種類の不活性ガス
またはこれらの不活性ガスをArに添加した混合ガスを
プロセスガスに用いて、バリアメタルをスパッタ成膜
し、スパッタ時にメタルターゲット表面には、従来のA
rガスのみの場合に比し、大きな質量のイオンが入射
し、より激しい衝突によって叩き出されるスパッタ粒子
は、大きな運動エネルギーを持ち、効率良く生成され、
被処理基板に向かって飛来するスパッタ粒子の指向性も
向上し、下地フォトレジスト膜パターンの開口端側壁部
へのスパッタ粒子の回り込みも少なく出来、異方性をも
ったスパッタ成膜が行える。
【0014】
【実施の形態例】以下に、本発明の好適な実施の形態例
について、図1〜図3を参照しつつ説明する。 第1の実施の形態例 本実施の形態例は、はんだボールバンプ形成プロセスに
おけるBLM膜のパターン形成に本発明を適用したもの
であり、ArガスにXeガスを添加した混合ガスをプロ
セスガスに用いてBLM膜をスパッタ成膜した例を図2
を参照しながら説明する。
【0015】本実施の形態例においてサンプルとして使
用したウェハ(被処理基板)10は図1(a)に示され
るように、ICの半導体基体1の電極パッド2上にポリ
イミドまたはシリコン窒化膜等の表面保護膜3よりも大
きな開口径でパターニングされたものを準備した。
【0016】そして、ここでは図3に示すDCマグネト
ロンスパッタ装置11にセットし、RFプラズマによる
成膜前処理を理を行った後(図2(b))、一例として
以下の条件でBLM膜を成膜した。このDCマグネトロ
ンスパッタ装置11は良く知られた装置であり、プロセ
スガス雰囲気のプラズマ処理室12内に、下部の加工ス
テージ13にウェハ10を固定し、コリメータ14を介
して上方にスパッタ材料である金属からなるターゲット
15を配置し、プラズマ処理室12の外部のターゲット
15に近接した位置に電磁界発生装置16を配置し、ウ
ェハ10とターゲット15間に高周波電源17を接続し
たものである。このDCマグネトロンスパッタ装置11
は電磁界の印加によって、プラズマにドリフト運動を起
こさせて効率よくスパッタ処理ができることが特徴であ
る。
【0017】1.Crの成膜(Alとの密着層形成) プロセスガス:Ar/Xe=80/20sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:3.0kW ウェハステージ:室温 ウェハ厚さ:0.1μm 2.Cuの成膜(はんだのバリアメタル形成) プロセスガス:Ar/Xe=80/20sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:9.0kW ウェハステージ:室温 ウェハ厚さ:1.0μm 3.Auの成膜(バリアメタルの酸化防止膜形成) プロセスガス:Ar/Xe=80/20sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:1.5kW ウェハステージ:室温 ウェハ厚さ:0.1μm
【0018】このときのウェハの状態は、概ね図1
(c)に示すように、前述のRFプラズマによる成膜前
処理によって、オーバーハング状に形状制御された下地
レジストパターンの側壁面には、メタルが成膜されるこ
となく、BLM膜4は電極パッド2上の開口部5とフォ
トレジスト膜6上とで分断された状態となった。
【0019】そして、このウェハを一例として、Dim
ethyl sulfoxide(CH3 2 SOとN
−methyl−2−pyrrolidoneCH3
46 Oとから構成されるレジスト剥離液に浸して加
熱揺動処理した結果、図1(d)に示されるように、フ
ォトレジスト膜6上のBLM膜4は、レジストパターン
と同時に剥離除去され、開口部5に臨む所定の場所へB
LM膜の再配線パターン18が形成された。
【0020】この後、高融点はんだ(Pb:Sn=9
7:3)の成膜とパターニングを行い(図1(a)〜
(d))、ウェットバック工程でフラックス塗布と加熱
溶融処理を行った結果、最終的に図1(e)に示すよう
なボールバンプ8が形成された。
【0021】本実施の形態例により、メタル成膜の異方
性が改善された結果、再位置バンプの形成におけるBL
M膜のパターニングで従来生じていたリフトオフ残渣が
大きく低減し、デバイス製造における歩留りを向上させ
ることができた。
【0022】第2の実施の形態例 本実施の形態例は、同じくはんだボールバンプ形成プロ
セスにおけるBLM膜のパターン形成に本願の発明を適
用したものであり、プロセスガスにKrガスを用いて、
ウェハにRFバイアス電圧を印加しながらBLM膜をス
パッタ成膜した例を図2を参照しながら説明する。
【0023】本実施の形態例において、サンプルとして
使用したウェハは、前述の第1の実施の形態例で用いた
図1(a)に示すものと同一であり、重複する説明は省
略する。この状態のウェハ10をDCマグネトロンスパ
ッタ装置11にセットし、RFプラズマによる成膜処理
を行った後(図2(b))、一例として以下の条件でB
LM膜を成膜した。
【0024】1.Crの成膜(Alとの密着層形成) プロセスガス:Kr=100sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:3.0kW RFバイアス100V(13.56MHz) ウェハステージ:室温 ウェハ厚さ:0.1μm 2.Cuの成膜(はんだのバリアメタル形成) プロセスガス:Kr=100sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:9.0kW RFバイアス100V(13.56MHz) ウェハステージ:室温 ウェハ厚さ:1.0μm 3.Auの成膜(バリアメタルの酸化防止膜形成) プロセスガス:Kr=100sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:1.5kW RFバイアス:100V(13.56MHz) ウェハステージ:室温 ウェハ厚さ:0.1μm
【0025】上記BLM膜成膜処理後のウェハの状態は
概ね前述の実施の形態例1と同様図2(c)に示す様に
RFプラズマによる成膜前処理によってポーバーハング
状に形状制御された下地レジストパターンの開口部側壁
面には、BLM膜が成膜されることなく、BLM膜4電
極パッド2上の開口部5とフォトレジスト膜6とで良好
に分断された状態となった。この後、先の実施の形態例
1と同様にレジストのリフトオフによってBLM膜の再
配線パターンを形成した後、高融点はんだ(Pb:Sn
=97:3)の成膜とパターニングを行い(図4(a)
〜(d))、ウェットバック工程でフラックス塗布と加
熱溶融処理を行った結果、図4(e)に示すようなはん
だボールバンプ8が形成された。
【0026】本実施の形態例2では、Krガスをメイン
のプロセスガスに用いていることと、基板へのバイアス
印加効果によって、スパッタ成膜の異方性が実施の形態
例1以上に向上した結果、再位置バンプの形成における
BLM膜のパターニングで従来生じていたリフトオフ残
渣が完全になくなり、歩留りを一層向上させることがで
きた。
【0027】実施の形態例3 本実施の形態例3は同じくハンダボールバンプ形成にお
けるBLM膜のパターン形成に本発明を適用したもので
あり、ArガスにKrガスを添加した混合ガスをプロセ
スガスに用いてコリメータを搭載したスパッタ装置によ
り、ウェハにRFバイアス電圧を印加しながらBLM膜
を成膜した例を図2、図3を参照しながら説明する。本
実施例においてサンプルとして使用したウェハは前述の
実施の形態例1、2で用いたものと同じものである(図
2(a)参照)。このウェハをコリメータを搭載したD
Cマグネトロンスパッタ装置11(図3参照)にセット
しRFプラズマによる成膜前処理を行った後(図2
(b)参照)、一例として以下の条件でBLM膜を成膜
した。
【0028】1.Crの成膜(Alとの密着層形成) プロセスガス:Ar/Kr=80/20sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:3.0kW RFバイアス100V(13.56MHz)、 ウェハステージ:室温 膜厚:0.1μm 2.Cuの成膜(はんだのバリアメタル形成) プロセスガス:Ar/Kr=80/20sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:9.0kW RFバイアス100V(13.56MHz)、 ウェハステージ:室温 膜厚:1.0μm 3.Auの成膜(バリアメタルの酸化防止膜形成) プロセスガス:Ar/Kr=80/20sccm ガス圧力:0.7Pa DC電力:1.5kW RFバイアス100V(13.56MHz)、 ウェハステージ:室温 膜厚:0.1μm
【0029】本実施の形態例3では、原子量の大きいK
rガスを添加したプロセスガスを用いてバイアススパッ
タを行っている事の効果に加えて、コリメータをターゲ
ット/ウェハ間に配置したスパッタ装置11を用いて成
膜を行っていることにより、スパッタ粒子の指向性をよ
り向上させたBLM膜の異方性成膜が可能となった。そ
のため、前述の実施の形態例2以上に高い歩留りで、再
配置配線を有するはんだボールバンプの形成を実現する
ことができた。
【0030】以上、本発明を3種類の実施の形態例に基
づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態例に何
ら限定されるものではなく、サンプル構造、プロセス装
置、プロセス条件等発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜
選択可能であることは言うまでもないが、例えば本実施
の形態例では、BLM膜上のはんだバンプのパターン形
成法として、真空蒸着による成膜とフォトレジストのリ
フトオフを用いた場合を示したが、それ以外の電解メッ
キ等を用いた製法への適用も可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明の採用により、はんだボールバン
プ形成において、バリアメタルとして用いるBLM膜の
パターニングをフォトレジストのリフトオフで行う際
に、スパッタ成膜後のBLM膜が、電極パッド上のパタ
ーン開口部とフォトレジスト膜上とで良好に分断される
ようになるため、バンプ再配置のための配線パターンを
有する場合に成膜前処理でレジストの加工形状が不均一
であったとしても、レジスト剥離液による不要なBLM
膜の除去が容易に行えるようになり、リフトオフ残渣不
良を発生させることなく、高い製造歩留りでBLM膜の
パターン形成を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】再配置配線を施す場合のはんだバンプ形成のプ
ロセスフローに沿ったウェハの断面図、(a)電極パッ
ドが形成された状態、(b)電極パッド上に表面保護膜
が形成された状態、(c)その上にBLM膜が形成され
た状態、(d)その上にフォトレジスト膜が形成され開
口部がパターニングされた状態、(e)開口部に再配置
されたバンプが形成された状態。
【図2】本発明のBLM膜の形成方法を工程順に示すウ
ェハの断面図、(a)電極パッドに臨む表面保護膜の接
続孔周辺にフォトレジスト膜が形成された状態、(b)
RFプラズマによる前処理によって、フォトレジストパ
ターンの開口端がオーバーハング状に変形した状態、
(c)ウェハ全面に異方性の向上したBLM膜が成膜さ
れた状態、(d)レジスト剥離洗浄によるリフトオフで
BLM膜パターンが形成された状態、(e)BLM膜に
よって電極パッドからバンプが再配置された状態。
【図3】本発明を実施するために用いられるDCマグネ
トロンスパッタ装置の模式図。
【図4】はんだボールバンプの形成プロセスの順にウェ
ハの状態を示す断面図、(a)電極パッド上にBLM膜
が形成された状態、(b)はんだ蒸着膜をリフトオフに
よってパターニングするための表面保護膜が成膜された
状態、(c)ウェハ全面にはんだ蒸着膜が成膜された状
態、(d)フォトレジスト膜のリフトオフによって不要
なはんだ層が除去された状態、(e)ウェットバック工
程によってはんだボールバンプが形成された状態。
【図5】BLM膜パターン形成プロセスに沿ったウェハ
断面図、(a)フォトレジストが形成された状態、
(b)フォトレジストの開口端部がオーバーハング状態
に変形した状態、(c)ウェハ全体にBLM膜が成膜さ
れた状態、(d)BLM膜のパターニングが完成した状
態、(e)残渣が生じたBLM膜の状態。
【図6】BLM膜によって再配置されたバンプを有する
ウェハの斜視図。
【符号の説明】
1…半導体基体、2…Al電極パッド、3…表面保護
膜、4…BLM膜、5…開口部、6…フォトレジスト
膜、7…はんだ層、8…はんだボールバンプ、9…リフ
トオフ残渣、10…ウェハ(被処理基板)、11…DC
マグネトロンスパッタ装置、12…プラズマ処理室、1
3…加工ステージ、14…コリメータ、15…ターゲッ
ト、16…電磁界発生装置、17…高周波電源、18…
再配置パターン、19…再配置電極パッド、20…再配
置はんだボールバンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Kr、Xe、Rnから選ばれる少なくと
    も1種類の不活性ガスをプロセスガスに用いて、バリア
    メタルをスパッタ成膜することを特徴とするはんだボー
    ルバンプ形成工程におけるバリアメタル形成方法。
  2. 【請求項2】 Kr、Xe、Rnから選ばれる少なくと
    も1種類の不活性ガスを添加したArガスをプロセスガ
    スに用いて、バリアメタルをスパッタ成膜することを特
    徴とするはんだボールバンプ形成工程におけるバリアメ
    タル形成方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも被処理基板にバイアス電圧を
    印加しながら、バリアメタルをスパッタ成膜することを
    特徴とする請求項1ないし請求項2に記載のはんだボー
    ルバンプ形成工程におけるバリアメタル形成方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも被処理基板を載置する加工ス
    テージとメタルターゲットとの間に、全面に複数の透孔
    を備えたコリメータを配置してなるスパッタ装置を用い
    て、バリアメタルを成膜することを特徴とする請求項1
    ないし請求項3に記載のはんだボールバンプ形成工程に
    おけるバリアメタル形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1096036A1 (en) * 1999-11-01 2001-05-02 Applied Materials, Inc. Heavy gas plasma sputtering
KR100382457B1 (ko) * 2000-09-15 2003-05-01 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시소자 패드부의 제조방법
WO2022080011A1 (ja) * 2020-10-14 2022-04-21 日東電工株式会社 金属層、タッチセンサ、調光素子、光電変換素子、熱線制御部材、アンテナ、電磁波シールド部材、画像表示装置および金属層の製造方法

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