JPH11237704A - 平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法 - Google Patents

平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法

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JPH11237704A
JPH11237704A JP10293987A JP29398798A JPH11237704A JP H11237704 A JPH11237704 A JP H11237704A JP 10293987 A JP10293987 A JP 10293987A JP 29398798 A JP29398798 A JP 29398798A JP H11237704 A JPH11237704 A JP H11237704A
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JP
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gelatin
emulsion
silver halide
molecular weight
grains
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JP10293987A
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Shigeji Urabe
茂治 占部
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】増感色素の被覆率を多くしても平板粒子の凝集
が防がれた平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法を提供す
る。 【解決手段】分散媒とハロゲン化銀平板状粒子からなる
感光性ハロゲン化銀乳剤の製造法において、パギー法に
よって測定された分子量分布において、分子量28万以
上の成分を30%以上含む石灰処理骨ゼラチンの存在下
で製造されることを特徴とする平均アスペクト比が3以
上の平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀乳剤、
特に写真用ハロゲン化銀平板粒子乳剤の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】平板状ハロゲン化銀粒子(以下「平板状
粒子」という)は、その写真特性として 1)体積に対する表面積の比率(以下比表面積という)
が大きく、多量の増感色素を表面に吸着させることがで
きる為、固有感度に対して、色増感感度が相対的に高
い。 2)平板状粒子を含む乳剤を塗布し、乾燥した場合、そ
の粒子が支持体表面に平行に配列する為塗布層の厚さを
薄くでき、その写真感光材料のシャープネスが良い。 3)レントゲン写真システムでは、平板状粒子に増感色
素を加えると、ハロゲン化銀クロスオーバー光を顕著に
減少させることができ、画質の劣化を防止できる。 4)光散乱が少なく、解像力の高い画像が得られる。 5)ブルー光に対する感度が低い為、緑感光層または、
赤感光層に用いた場合に乳剤中からイエローフィルター
を除去できる。この様に多くの利点を有する為、従来か
ら高感度の市販感光材料に用いられてきている。特公平
6−44132号、特公平5−16015号には、アス
ペクト比8以上の平板状粒子乳剤が開示されている。こ
こでいうアスペクト比とは、平板粒子の厚さに対する直
径の比率で示される。さらに粒子の直径とは、乳剤を顕
微鏡または電子顕微鏡で観察した時、粒子の投影面積と
等しい面積を有する円の直径を指すものとする。また厚
みは平板状ハロゲン化銀を構成する二つの平行な面の距
離で示される。また、特公平4−36374号には、緑
感乳剤層、赤感乳剤層の少なくとも一層に、厚さ0.3
μ未満、直径0.6μ以上である平板状粒子を用いるこ
とにより、鮮鋭度と感度及び粒状性を向上させたカラー
写真感光材料が記載されている。しかるに近年、ハロゲ
ン化銀感光材料の高感度化及び小フォーマット化が進
み、より高感度で画質の改良されたカラー感光材料が強
く望まれている。その為、より高感度で、より粒状性の
優れたハロゲン化銀粒子乳剤が要求されており、従来の
平板状ハロゲン化銀乳剤では、これらの要求に応えるに
は、不十分であり、より一層の性能向上が望まれてい
た。
【0003】また、アスペクト比の大きい平板粒子ほど
比表面積が大きくなるので上記の平板粒子の利点を大き
く活用する事ができる。即ちより大きい表面積により多
くの増感色素を吸着させる事により、1粒子当たりの光
の吸収量を多くする事により高感度を得る事を可能にす
る。この様に、より高いアスペクト比の平板粒子により
多くの色素を吸着させる事が必要であるが、その際平板
粒子の凝集と言う大きな問題が生ずる。凝集とは、二つ
以上の平板粒子が集まって二次粒子を形成する現象を言
い、この凝集が起こると粒状性の悪化、現像後の濃度低
下、かぶりの上昇等の写真性能の低下を惹起する。凝集
は平板粒子の主表面同士が合着する現象で、平板粒子の
アスペクト比が高い程、吸着色素量が多い程即ち吸着色
素の粒子表面の被覆率が高い程起こり易い。
【0004】欧州特許第603804号に鎖長をのばし
た酸処理ゼラチンが開示されている。該特許では酸処理
ゼラチンがアルカリ処理ゼラチンに比べ、低分子量成分
が多くその欠点をゼラチン分子鎖を架橋する事によりな
くそうとするものである。その際架橋剤はゼラチンのア
ミノ基同士を架橋する架橋剤、例えばbis-(vinyl sulfo
nyl)化合物であった。酸処理ゼラチンはハロゲン化銀乳
剤粒子の形成及びその化学増感において、アルカリ処理
ゼラチンに比べ還元性が強くまた不純物も多い為、好ま
しい写真的特性が得られない欠点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、吸着
色素の被覆率の高い平板粒子の凝集が防がれた平板粒子
状ハロゲン化銀粒子から感光性ハロゲン化銀乳剤の製造
法を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、次項に
よって達成された。
【0007】(1)分散媒とハロゲン化銀平板状粒子から
なる感光性ハロゲン化銀乳剤の製造法において、パギー
法によって測定された分子量分布において、分子量28
万以上の成分を30%以上含む石灰処理骨ゼラチンの存
在下で製造される、平均アスペクト比が3以上の平板状
ハロゲン化銀乳剤の製造法。 (2)分子量28万以上の成分を35%以上含む石灰処理
骨ゼラチンの存在下で製造されることを特徴とする上記
(1) に記載の平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法。 (3) 該ゼラチンが乳剤製造工程の化学増感終了以前に添
加される事を特徴とする上記(1) 及び(2) に記載の平板
状ハロゲン化銀乳剤の製造法。 (4) 該ゼラチンが架橋剤で架橋されている事を特徴とす
る上記(1) 〜(3) に記載の平板状ハロゲン化銀乳剤の製
造法。 (5) 該平板粒子に増感色素が吸着され、その被覆率が6
0%以上である事を特徴とする上記(1) 〜(4) に記載の
平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法。 (6) 該平板粒子に増感色素が吸着され、その被覆率が6
0%以上であり、該平板状粒子の平均アスペクト比が5
以上である事を特徴とする上記(1) 〜(5) に記載の平板
状ハロゲン化銀乳剤の製造法。
【0008】本発明における平板状ハロゲン化銀粒子
(以下、「平板粒子」という)とは、2つの対向する平
行な主表面を有し該主表面の円相当直径(該主表面と同
じ投影面積を有する円の直径)が主表面の距離(即ち粒
子の厚み)より2倍以上大きな粒子をいう。本発明の平
板粒子を有する乳剤の平均粒子直径/粒子厚み比(平均
アスペクト比)は3〜100が好ましく、5〜60であ
る事がさらに好ましく、さらに8から50が好ましい。
ここに、平均粒子直径/粒子厚みとは、全平板粒子の粒
子直径/厚み比を平均することにより得られるが簡便な
方法としては、全平板粒子の平均直径と、全平板粒子の
平均厚みとの比として求める事も出来る。本発明のハロ
ゲン化銀乳剤における全ハロゲン化銀粒子の投影面積に
占める平板粒子の比率は50%以上、より好ましくは8
0%以上、特に好ましくは90%以上である。
【0009】本発明の平板粒子の直径(円相当)は0.
3〜20μm、好ましくは0.5〜15μm、さらに好
ましくは0.5から10μmである。粒子厚みは0.5
μm以下、好ましくは0.4μm、さらに好ましくは
0.06〜0.3μmである。本発明に於ける粒子直
径、粒子厚みの測定は米国特許第4,434,226号
に記載の方法の如く粒子の電子顕微鏡写真より求める事
ができる。即ち粒子の厚みの測定は、参照用のラテック
スとともに粒子の斜め方向から金属を蒸着し、そのシャ
ドーの長さを電子顕微鏡写真上で測定し、ラテックスの
シャドウの長さを参照にして計算する事により容易に知
ることができる。
【0010】本発明の平板粒子は、その主表面が(11
1)と(100)の二つに大別される。(111)面を
主表面にする平板粒子は、1枚の双晶面か2枚以上の平
行な双晶面を有するハロゲン化銀粒子の総称である。双
晶面とは(111)面の両側ですべての格子点のイオン
が鏡像関係にある場合にこの(111)面の事をいう。
この平板粒子は上から見た時に三角形状、6角形状もし
くはこれらが丸みを帯びた形状をしており、三角形状の
ものは三角形の、6角形状のものは6角形の、丸みを帯
びた平板粒子はそれぞれの角が丸くなった形の互いに平
行な外表面を有している。
【0011】(111)主表面型平板粒子の製法として
は、米国特許第4,434,226号、同4,439,
520号、同4,414,310号、同4,433,0
48号、同4,414,306号、同4,459,35
3号等にその製法及び使用技術が開示されている。また
特開平6−214331号に開示されているように、い
ったん核形成をして種晶乳剤を得た後、それを成長に都
合の良い様に、pH、pAg等の条件を設定して、銀及
びハロゲン溶液を添加して成長せしめ、平板粒子を形成
する事もできる。また、好ましい一つの方法として、保
護コロイド水溶液を保持する反応容器に銀塩水溶液とハ
ライド水溶液を添加するかわりにハロゲン化銀微粒子を
添加して平板粒子を形成する。この方法については、米
国特許第4,879,208号、特開平1−18364
4号、同2−4435号、同2−43535号、同2−
68538号にその技術が開示さている。また平板粒子
形成におけるヨウ素イオンの供給法として、微粒子ヨウ
化銀(粒子径0.1μm以下、好ましくは0.06μm
以下)乳剤を添加しても良く、この際、ヨウ化銀微粒子
の供給法として米国特許第4,879,208号に開示
されている製造法を用いる事が好ましい。
【0012】本発明は、単分散平板粒子の製造法として
用いる事が好ましい。これに関しては、特開昭63−1
1928号、特公平5−61205号に単分散六角形平
板状粒子が、特開平1−131541号には円形単分散
平板状粒子が開示されている。また特開平2−838号
には全投影面積の95%以上が主表面に平行な2枚の双
晶面を持つ平板状粒子で占められており、かつ該平板状
粒子のサイズ分布が単分散である乳剤が開示されてい
る。欧州特許第514742A号には、ポリアルキレン
オキサイドブロックコポリマーを用いて調製された粒子
サイズの変動係数が10%以下の平板状粒子乳剤が開示
されている。
【0013】本発明は塩化銀或いは塩化銀の含有率の高
い(111)平板粒子の製造法として好ましいが、該平
板粒子に関しては下記の特許に開示されている。米国特
許第4,414,306号、同第4,400,463
号、同第4,713,323号、同第4,783,39
8号、同第4,962,491号、同第4,983,5
08号、同第4,804,621号、同第5,389,
509号、同第5,217,858号、同第5,46
0,934号。
【0014】本発明は高臭化銀(111)平板粒子の製
造法として好ましいが、該平板粒子に関しては下記の特
許に記載されている。米国特許第4,425,425
号、同第4,425,426号、同第4,434,22
6号、同第4,439,520号、同第4,414,3
10号、同第4,433,048号、同第4,647,
528号、同4,665,012号、同第4,672,
027号、同第4,678,745号、同第4,68
4,607号、同第4,593,964号、同第4,7
22,886号、同第4,722,886号、同第4,
755,617号、同第4,755,456号、同第
4,806,461号、同第4,801,522号、同
第4,835,322号、同第4,839,268号、
同第4,914,014号、同第4,962,015
号、同第4,977,074号、同第4,985,35
0号、同第5,061,609号、同第5,061,6
16号、同第5,068,173号、同第5,132,
203号、同第5,272,048号、同第5,33
4,469号、同第5,334,495号、同第5,3
58,840号、同第5,372,927号。
【0015】本発明は(100)平板粒子の製造法とし
ても好ましいが、該平板粒子に関しては、下記の特許に
記載されている米国特許第4,386,156号、同第
5,275,930号、同第5,292,632号、同
第5,314,798号、同第5,320,938号、
同第5,319,635号、同第5,356,764
号、欧州特許第569,971号、同第737,887
号、特開平6−308648号、特開平9−5911
号。
【0016】平板粒子のハロゲン組成としては、ヨウ臭
化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭塩化銀、塩臭
化銀、塩化銀である。本発明の平板粒子のハロゲン組成
に関する構造については、X線回折、EPMA(XMA
という名称もある)法(電子線でハロゲン化銀粒子を走
査して、ハロゲン化銀組成を検出する方法)、ESCA
(X線を照射して粒子表面から出てくる光電子を分光す
る方法)等を組み合わせる事により確認する事ができ
る。本発明において粒子表面とは、表面より50Å程度
の深さまでの領域を表し、そのハロゲン組成は通常ES
CA法により測定できる。粒子内部とは、上記の表面領
域以外の領域をいう。
【0017】本発明に用いられるゼラチンは、その分子
量分布が分子量28万以上の成分を30%以上、好まし
くは35%以上含むアルカリ処理骨ゼラチンである。ゼ
ラチンはコラーゲン組織をアルカリまたは酸によりその
構造を分解して水溶性を付与したものであるが、石灰処
理ゼラチンの場合は、その分子量に基づいて、ザブα
(低分子量)、α(分子量10万)、β(分子量20
万)、γ(分子量30万)及び大高分子部分(ボイド;
分子量30万より大)からなる。それぞれの成分の比
率、即ち分子量分布は、国際的に決められたPAGI法
によって測定される。この測定によって写真用に用いら
れる、等電点5.0の石灰処理骨ゼラチンの測定したと
ころ、分子量28万以上、即ちγとボイドの和の全体に
占める割合は21%であった。本発明のゼラチンにおい
ては、好ましくはこのγとボイド成分の和が30%以
上、より好ましくは35%、特に好ましくは37%以上
を占める。
【0018】本発明のゼラチンの製造法としては下記の
二つに大別される。 1.ゼラチンの架橋を行わない方法。石灰処理ゼラチン
は、原料骨のカルシウムを除去した後、石灰処理漬けし
てコラーゲン構造をほぐし、その後温水で抽出し、乾燥
して製造される。一般には抽出番数を1〜7段階とって
抽出が行われ、抽出温度は抽出番数と共に上昇させてい
く。その際抽出温度と時間を調節する事により、出来上
がったゼラチンの分子量分布を制御する事ができる。本
発明のゼラチンはこの抽出条件を検討して調製する事が
できる。
【0019】2.ゼラチン架橋剤を用いる方法。本発明
で用いられるゼラチンは、ゼラチンを架橋したものであ
る。架橋方法としては酵素によって、ゼラチン分子間の
架橋する方法と、架橋剤を添加して架橋剤がゼラチン分
子間に化学結合を作ってゼラチン分子を架橋する方法と
の二つがある。本発明で用いられる酵素による方法の代
表的な方法として、トランスグルタミナーゼで架橋され
たゼラチンについて述べる。トランスグルタミナーゼ酵
素は蛋白質であるゼラチンの、グルタミン残基のγ−カ
ルボキシアミド基と各種一級アミンとの間のアシル転移
反応を触媒する機能によってゼラチンを架橋する事がで
きる。トランスグルタミナーゼは動物由来、植物由来、
微生物由来のものがあり例えば、動物由来のものとして
は、モルモットの肝臓等の哺乳類の臓器、血液より抽出
したもの、また植物由来のものとしては、エンドウ豆よ
り抽出、微生物由来のものとしては放線菌より抽出され
ている。本発明ではトランスグルタミナーゼ活性を示す
ものであれば、どの様な起源のものも好ましく用いる事
ができる。本発明のゼラチンとしては、この酵素で架橋
されたゼラチンを特に好ましく用いることができる。
【0020】本発明のトランスグルタミナーゼは、例え
ばClark 等の方法(Achives of Biochemistry and Biop
hysics, 79, 338 〔1959〕) 、Connel等の方法(J.Bilog
icalChemistry, 246,〔1971〕)、特開平4−2071
49号記載の方法、特開平6−30770号記載の方法
のいずれで合成されたものでも好ましく用いる事ができ
る。これらのトランスグルタミナーゼとしては商品名ア
クテバ(味の素(株)製)があげられる。本発明のトラ
ンスグルタミナーゼ活性は、ベンジルオキシカルボニル
Lグルタミニルグリシンとヒドロキシアミンを反応さ
せ、生成したヒドロキサム酸の量を求める事により測定
できる。この測定により1分間に1×10 -6モルのヒド
リキサム酸を生成するトランスグルタミナーゼ活性を1
ユニット(unit)とする。本発明のトランスグルタミナー
ゼは、使用されるゼラチンによって異なるが、ゼラチン
1gに対して1×10-6モル以上のヒドロキサム酸を生
成する量を添加するのが好ましく、特に好ましくは1×
10-5モル以上のヒドロキサム酸を生成するのが好まし
い。
【0021】本発明に用いられる架橋されたゼラチンに
用いられる架橋剤として、これまでゼラチンの硬化剤と
して知られている架橋剤は全てこれを使用する事ができ
る。以下にその代表的な化合物をあげる。 A.無機架橋剤(無機硬膜剤) カチオン性のクロム錯体;錯体の配位子としてはヒドロ
キシル基、シュウ酸基、クエン酸基、マロン酸基、乳酸
塩、酒石酸塩、コハク酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、硫酸塩、
塩化物、硝酸塩。 アルミニウム塩;特に硫酸塩、カリみょうばん、アンモ
ニウムみょうばん。上記の化合物はゼラチンのカルボキ
シル基を架橋する。
【0022】B.有機架橋剤(有機硬膜剤) 1.アルデヒド系架橋剤;もっともよく使われるのはホ
ルムアルデヒドである。またジアルデヒドでも有効な架
橋ができ、その例としてはグリオキザール、スクシンア
ルデヒド、特にグルタルアルデヒドが有効である。ジグ
リコアルデヒドや種々の芳香族ジアルデヒド、またジア
ルデヒドスターチ、植物ガムのジアルデヒド誘導体も本
発明の架橋に用いられる。 2.N−メチロール化合物及びその他の保護されたアル
デヒド架橋剤;ホルムアルデヒドと種々の脂肪族直鎖或
いは環状のアミド、尿素、含窒素ヘテロ環との縮合によ
って得られるN−メチロール化合物。具体的には2,3
−ジヒドロキジオキサン、ジアルデヒドとそのヘミアセ
タールの酢酸エステル、2,5−メトキシテトラヒドロ
フラン等があげられる。 3.ケトン架橋剤;ジケトン、キノン類の化合物。よく
知られているジケトンとして、2,3−ブタンジオン、
CH3COCOCH3など。キノンとしてはp−ベンゾキノンがよ
く知られている。 4.スルホン酸エステルとスルホニルハライド;代表的
化合物としてビス(スルホニルクロリド)類及びビス
(スルホニルフロリド)類がある。 5.活性ハロゲン化合物;2個以上の活性ハロゲン原子
をもつ化合物。代表的化合物としてケトン、エステル、
アミドの単純なビス−α−クロロ或いはビス−α−ブロ
モ誘導体、ビス(2−クロロエチル尿素)、ビス(2−
クロロエチル)スルフォン、ホスホールアミジックハラ
イド等があげられる。 6.エポキサイド;ブタジェンジオキサイドが代表的化
合物としてあげられる。 7.活性オレフィン;2個以上の二重結合、特に隣接す
る電子吸引基によって活性化された無置換ビニル基をも
つ多くの化合物はゼラチンの架橋剤として有効である。
この化合物の例としては、ジビニルケトン、レゾルシノ
ールビス(ビニルスルフォナート)、4,6−ビス(ビ
ニルスルホナート)、4,6−ビス(ビニルスルホニ
ル)−m−キシレン、ビス(ビニルスルホニルアルキ
ル)エーテル或いはアミン、1,3,5−トリアクリロ
イルヘキサヒドロ−s−トリアジン、ジアクリルアミ
ド、1,3−ビス(アクリロイル)尿素らがあげられ
る。
【0023】8.s−トリアジン類;下記一般式〔H−
I〕で示される化合物。
【0024】
【化1】
【0025】式中、R1 は水酸基、−OM基(Mは1価の
金属原子)、アルキル基、−N(R2)(R3) 基(R2 、R3
はそれぞれアルキル基、アリール基を表わす。)、−NH
COR4(R4 は水素原子、アルキル基、アリール基、アル
キルチオ基、アリールチオ基を表わす。)、あるいはア
ルコキシ基を表わす。また前記一般式(H−I)で示さ
れるシアヌルクロリド系硬膜剤については特公昭47−
6151号、同47−33380号、同54−2541
1号、特開昭56−130740号に詳細な記載があ
る。また一般式(H−I)の化合物と類似した構造を持
つ特公昭53−2726号、特開昭50−61219
号、同56−27135号等に記載されている化合物も
本発明に有用である。
【0026】9.ビニルスルフォン系化合物;下記一般
式〔H−II〕で示される化合物。
【0027】
【化2】
【0028】上記一般式中、X1 及びX2 は−CH=CH2
又は、−CH2CH2Y のいずれかであり、X1 及びX2 は同
じであっても異なっても良い。Yは求核性基により置換
されるか、塩基によってHYの形で脱離し得る基(例え
ば、ハロゲン原子、スルホニルオキシ、硫酸モノエステ
ル等)を表す。Lは2価の連結基であり、置換されてい
ても良い。一般式(H−II)で表わされるビニルスルホ
ン系硬膜剤については、例えば特公昭47−24259
号、同50−35807号、特開昭49−24435
号、同53−41221号、同59−18944号等の
公報に詳細な記載がある。
【0029】10.カルバモイルアンモニウム塩;下記一
般式〔H−III 〕で示される化合物。
【0030】
【化3】
【0031】式中、R1 、R2 は炭素数1〜10のアル
キル基(例えばメチル基、エチル基、2−エチルヘキシ
ル基など)、炭素数6〜15のアリール基(例えばフェ
ニル基、ナフチル基など)、または炭素数7〜15のア
ラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル基など)を
表わし、互いに同じであっても異なっても良い。またR
1 、R2 は互いに結合して窒素原子と共に複素環を形成
することも好ましい。一般式(H−III )で表わされる
カルバモイルアンモニウム塩系硬膜剤についての詳細な
記載は、特公昭56−12853号、同58−3269
9号、特開昭49−51945号、同51−59625
号、同61−9641号に詳しい。
【0032】11. 下記一般式〔H−IV〕で示される化合
物。
【0033】
【化4】
【0034】R1 、R2 、R3 およびX- の定義は一般
式(III)における定義と全く同様であり、これらの化合
物はベルギー特許第825,726号に詳しい。
【0035】12. アミジニウム塩系化合物;下記一般式
〔H−V〕で示される化合物。
【0036】
【化5】
【0037】R1 、R2 、R3 およびR4 は炭素数1〜
20のアルキル基、炭素数6〜20のアラルキル基、ま
たは炭素数5〜20のアリール基であり、それぞれ同じ
であっても異なっても良い。Xは一般式(H−V)で表
わされる化合物が求核試薬と反応した際に脱離し得る基
を表わし、好ましい例としてハロゲン原子、スルホニル
オキシ基、1−ピリジニウミル基等をあげられる。Y-
は陰イオンを表わす。一般式(H−V)で表わされるア
ミジニウム塩系硬膜剤については特開昭60−2251
48号に詳細な記述がある。
【0038】13. カルボジイミド系化合物;下記一般式
〔H−VI〕で示される化合物。
【0039】
【化6】
【0040】式中、R1 は炭素数1〜10のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基など)、炭素数5〜8のシ
クロアルキル基、炭素数3〜10のアルコキシアルキル
基、または炭素数7〜15のアラルキル基を表わす。R
2 はR1 に定義された基を表わす。R3 は炭素数2〜4
のアルキレン基を表わす。R4 、R5 はそれぞれ同じで
あっても異なっても良い炭素数1〜6のアルキル基を表
わす。R6 は炭素数1〜6のアルキル基を表わすが、置
換されることも好ましい。X- は陰イオンを表わす。こ
れらのカルボジイミド系硬膜剤については、特開昭51
−126125号、同52−48311号に詳しい。
【0041】14. ピリジニウム塩基系化合物;下記一般
式〔H−VII 〕で示される化合物。
【0042】
【化7】
【0043】式中、R1 は炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数6〜15のアリール基、または炭素数7〜1
5のアラルキル基を表わす。これらの基は置換されても
良い。R2 、R3 は水素原子、ハロゲン原子、アシルア
ミド基、ニトロ基、カルバモイル基、ウレイド基、アル
コキシ基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ア
ラルキル基などの置換基を表わし、それぞれ同じであっ
ても異なっても良い。またR2 とR3 が結合してピリジ
ニウム環骨格と共に縮合環を形成することも好ましい。
Xは一般式(X−VII)で表わされる化合物が求核試薬と
反応した際に脱離し得る基を表わす。Y- は陰イオンを
表わす。これらのピリジニウム塩基硬膜剤については、
特公昭58−50699号、特開昭57−44140
号、同57−46538号に詳細な記載がある。
【0044】15. ピリジニウム塩系化合物;下記一般式
〔H−VIII〕で示される化合物。
【0045】
【化8】
【0046】式中、R1 、R2 の定義は一般式(H−II
I)におけるR1 、R2 の定義と全く同様であり、R3
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜15のアリー
ル基または炭素数7〜15のアラルキル基を表わす。X
- は陰イオンである。一般式(H−VIII) で表わされる
ピリジニウム塩系硬膜剤については特開昭52−544
27号に詳しく記載されている。
【0047】本発明で用いられる硬膜剤としては前記の
一般式(H−1)〜一般式(H−VIII) で表わされる化
合物の他にも、特開昭50−38540号、同52−9
3470号、同56−43353号、同58−1139
29号、米国特許第3,321,313号に記載された
化合物等も好ましい。以下に本発明に使用される化合物
の具体的な例を分類してあげるが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0048】
【化9】
【0049】
【化10】
【0050】本発明に用いられるゼラチンの製造におい
ては、これまであげてきた架橋剤をゼラチン溶液に添加
して、ゼラチン分子間架橋を起こさせる。その際の条件
は、各架橋剤によって異なっているが、一定の反応温度
と反応時間を設定してPAGI法によってゼラチンの分
子量分布を測定する事によって、反応条件を決定する事
ができる。その際、ゼラチン溶液の粘度測定する事で架
橋の進行を追跡する事ができる。添加された架橋剤は全
部を反応させる事が望ましいが、未反応で残った場合
は、架橋反応後ゼラチン溶液を限外濾過して残った架橋
剤を除去する事ができる。本発明の分子量分布は、PA
GI法の測定法に従って測定する事で、架橋反応の条件
を設定できる。即ち架橋反応の温度、時間、溶液のpH
等である。
【0051】本発明のゼラチンは、粒子形成中のどの時
点で添加して良いが、好ましくは核形成後から添加され
る事が好ましい。添加量は、粒子形成中の全分散媒に対
して10重量%以上、好ましくは30%、より好ましく
は50%以上である。さらに本発明のゼラチンは、乳剤
の水洗後に添加される分散ゼラチンとして添加されても
効果を有する。添加量は水洗後に添加される分散ゼラチ
ンの10重量%以上、好ましくは30%以上、より好ま
しくは50%以上である。さらに本発明のゼラチンは塗
布前に添加しても有効である。添加量は塗布前に添加さ
れる分散媒の10重量%以上、好ましくは30%以上、
より好ましくは50%以上である。
【0052】平板粒子の凝集の程度を測定する方法は下
記の二つがある。 濾過圧法;平板粒子乳剤を10μ或いは3μの孔径を
有するフィルターを通過させその際の濾過圧力の上昇を
測定する。凝集が起こると濾過圧の上昇がより早く起こ
る。 塗布フィルム濃度;平板粒子乳剤を一定量フィルムに
塗布、乾燥後その濃度を可視光(色素吸着して粒子の場
合はその色素吸収の波長の光り)スペキュラー光で測定
する。粒子の凝集が起こると濃度が低下する。 セクション写真法;平板粒子乳剤を一定量フィルムに
塗布、乾燥後、フィルムをミクロトームでその超薄切片
を調製し、その断面をSEMで観察する。その断面写真
から、平板粒子の凝集状態が観察できる。この方法は視
覚的に認識できるが定量的な表現をする事はできない。
【0053】本発明のハロゲン化銀粒子は、本発明のゼ
ラチンを単独で、或いは他のゼラチンを併用して調製さ
れる。併用するゼラチンとしては、石灰処理が通常良く
用いられる。特に不純物イオンや不純物を除去した脱イ
オン処理や限外濾過処理を施した石灰処理ゼラチンを用
いる事が好ましい。石灰処理ゼラチンの他、酸処理ゼラ
チン、フタル化ゼラチンやエステル化ゼラチンの様な誘
導体ゼラチン、低分子量ゼラチン(分子量1000〜8
万で具体例として、酵素で分解したゼラチン、酸及び/
またはアルカリで加水分解したゼラチン、熱で分解した
ゼラチンを挙げる事ができる)、高分子量ゼラチン(分
子量11万〜30万)メチオニン含量が50μモル/g
以下のゼラチン、チロシン含量が20μモル/g以下の
ゼラチン、酸化処理ゼラチン、メチオニンがアルキル化
によって不活性化したゼラチンを用いる事ができるし、
それらの二種類以上の混合物を用いる事もできる。本発
明において粒子形成行程で用いられるゼラチンの量は、
1〜60g/銀モル、好ましくは3〜40gである。本
発明の化学増感行程におけるゼラチンの濃度は1〜10
0g/銀モルが好ましく、1〜70g/銀モルがより好
ましい。
【0054】本発明において架橋されるもとのゼラチン
とは、石灰処理骨ゼラチンである。本発明のに用いられ
るもとのゼラチンとしては、下記の各種の修飾した石灰
処理骨ゼラチンが用いられる。アミノ基を修飾したフタ
ル化ゼラチン、琥珀化ゼラチン、トリメリットゼラチ
ン、ピロメリットゼラチン、カルボキシル基を修飾した
メチルエステル化ゼラチンに代表されるエステル化ゼラ
チン、及びアミド化ゼラチン、エトキシホルミル化ゼラ
チンの様なイミダゾール基を修飾したゼラチン、メチオ
ニン基を減少させた酸化処理ゼラチン、メチオニン基で
修飾したアルキル化ゼラチン。
【0055】欧州特許第603,804号に於ては、酸
処理ゼラチンをビニルスルホン化合物により架橋するこ
とにより高分子量化しているが、それでもその分子量は
石灰処理ゼラチンなみに達したに過ぎず、本発明の石灰
処理ゼラチンの如く、分子量27万以上の成分は30%
以上にはとても及ばないものであった。さらに、酸処理
ゼラチンの場合は、たとえ、高分子量成分を本発明のゼ
ラチン並に増加させても写真性能的な欠点が多く、本発
明の目的には供し得ないものであった。
【0056】本発明の平板粒子は増感色素を粒子表面に
吸着させる事によって、分光増感される。平板粒子表面
にはゼラチンのポリマー分子が吸着しており、粒子同士
の凝集を防止している。分光増感色素の添加量を増加さ
せ、その吸着量が増加すると平板粒子の分光増感域にお
いて光の吸収量が増加し、その結果感度は上昇する。即
ち色素のハロゲン化銀粒子表面の被覆率の増加によって
感度を増加させる事が可能になる。ところが増感色素の
被覆率が高くなると、吸着していたゼラチンの脱着を惹
起し、その為平板粒子同士の凝集が起こりやすくなる。
特にこの被覆率が80%を超えるとこの現象が起こりや
すくなり、90%を超えると非常に顕著となってしま
う。凝集した乳剤は、前述した様に、乳剤の濾過性が悪
化し、この乳剤の塗布物をセンシトメトリーすると、感
度、Dmax、階調が低下し、かぶりは上昇すると言う望ま
しくない結果をもたらす。
【0057】ゼラチンのハロゲン化銀粒子への吸着は、
ゼラチンを構成するアミノ酸残基のうち特定のもので起
こる事が知られており、その吸着様式はポリマー分子中
の特定の残基で吸着する、所謂、「Loop and Bridge Mo
del 」である事が知られている。ゼラチンポリマー一分
子あたりの吸着ポイントは、その分子量が大きい程、多
い事は自明であり、より多くの吸着残基をもつ高分子量
ゼラチン分子である、γ及びボイド成分が多い程、その
吸着力及び吸着量は増加する。従って、本発明の分子量
28万以上の成分を30%。好ましくは35%以上含む
ゼラチンでは、この成分が少ないゼラチンに比べ増感色
素の被覆率が増加しても、その脱着は起こりにくくな
る。かくして本発明のゼラチンを用いる事によって、分
光増感色素の被覆率が大きくなっても、平板粒子の凝集
を防ぐ事ができる。従って本発明のゼラチンは増感色素
の被覆率が80%以上、特に90%以上である系に於い
て、特にその効果を顕著に奏することができる。
【0058】本発明に基づいてハロゲン化銀乳剤を製造
するに当って、粒子形成時から塗布時までに添加するこ
とのできる添加剤に特に制限はない。また、既知のあら
ゆる技術との組み合せを用いることができる。これらに
関しては、次の文献の記載を参考にすることができる。
結晶形成過程で成長を促進する為に、また、粒子形成お
よび/または化学増感時に化学増感を効果的にならしめ
るためにハロゲン化銀溶剤を用いることができる。しば
しば用いられるハロゲン化銀溶剤としては、水溶性チオ
シアン酸塩、アンモニア、チオエーテル、チオ尿素類な
どを挙げることができる。例えば、チオシアン酸塩(米
国特許第2,222,264号、同2,448,534
号、同3,320,069号各明細書など)、アンモニ
ア、チオエーテル化合物(例えば米国特許第3,27
1,157号、同3,574,628号、同3,70
4,130号、同4,297,439号、同4,27
6,347号各明細書など)、チオン化合物(例えば特
開昭53−144319号、同53−82408号、同
55−77737号各公報など)、アミン化合物(例え
ば特開昭54−100717号公報など)、チオ尿素誘
導体(例えば、特開昭55−2982号公報)、イミダ
ゾール類(特開昭54−100717号公報)、置換メ
ルカプトテトラゾール(特開昭57−202531号公
報)などを挙げることができる。
【0059】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の製
造は、これまで知られているあらゆる方法を用いること
ができる。すなわち、ゼラチン水溶液を有する反応容器
に効率の良い攪拌のもとに銀塩水溶液およびハロゲン塩
水溶液を添加する。具体的方法としては、P. Glafkides
著 Chemie et Phisique Photographique (Paul Montel
社刊、1967年) 、G. F. Duffin著 Photographic Emulsi
on Chemistry (The Focal Press 刊、1966年) 、V. L.
Zelikman et al著 Making and Coating Photographic E
mulsion (The Focal Press刊、1964年) などに記載され
た方法を用いて調製することができる。すなわち、酸性
法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよく、また可
溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式として
は、片側混合法、同時混合法、それらの組合せなどのい
ずれを用いてもよい。同時混合法の一つの形式として、
ハロゲン化銀が生成される液相中のpAgを一定に保つ
方法、すなわち、いわゆるコントロールド・ダブルジェ
ット法を用いることもできる。また、英国特許第1,5
35,016号明細書、特公昭48−36890号、同
52−16364号各公報等に記載されているような、
硝酸銀やハロゲン化アルカリ水溶液の添加速度を粒子成
長速度に応じて変化させる方法や、米国特許42424
45号明細書、特開昭55−158124号公報等に記
載されているような水溶液濃度を変化させる方法を用い
て臨界過飽和度を越えない範囲において早く成長させる
ことが好ましい。これらの方法は、再核発生を起こさ
ず、ハロゲン化銀粒子が均一に成長するため、好ましく
用いられる。
【0060】反応容器に銀塩溶液とハロゲン塩溶液を添
加する代りに、あらかじめ調製された微粒子を反応容器
に添加して、核形成および/または粒子成長を起こさせ
て、ハロゲン化銀粒子を得る方法を使うことが好まし
い。この技術に関しては特開平1−183644号、特
開平1−183645号各公報、米国特許第4,87
9,208号明細書、特開平2−44335号、特開平
2−43534号、特開平2−43535号各公報に記
載されている。この方法によれば、乳剤粒子結晶内のハ
ロゲンイオンの分布を完全に均一にすることができ、好
ましい写真特性を得ることができる。さらに本発明にお
いては、種々の構造を持った乳剤粒子を用いることがで
きる。粒子の内部(コア部)と外側(シェル部)から成
る、いわゆるコア/シェル二重構造粒子、さらに特開昭
60−222844号公報に開示されているような三重
構造粒子や、それ以上の多層構造粒子が用いられる。乳
剤粒子の内部に構造をもたせる場合、上述のような包み
込む構造だけでなく、いわゆる接合構造を有する粒子を
作ることもできる。これらの例は、特開昭59−133
540号、特開昭58−108526号各公報、欧州特
許199290A2号明細書、特公昭58−24772
号、特開昭59−16254号各公報などに開示されて
いる。接合する結晶は、ホストとなる結晶と異なる組成
をもってホスト結晶のエッジやコーナー部、あるいは面
部に接合して生成させることができる。このような接合
結晶は、ホスト結晶がハロゲン組成に関して均一であっ
ても、あるいはコア−シェル型の構造を有するものであ
っても形成させることができる。接合構造の場合には、
ハロゲン化銀同士の組み合わせは当然可能であるが、ロ
ダン銀、炭酸銀などの岩塩構造でない銀塩化合物をハロ
ゲン化銀と組み合わせ接合構造をとることが可能であれ
ば用いてもよい。
【0061】これらの構造を有するヨウ臭化銀粒子の場
合、例えばコア−シェル型の粒子において、コア部のヨ
ウ化銀含有量が高く、シェル部のヨウ化銀含有量が低く
ても、また逆に、コア部のヨウ化銀含有量が低く、シェ
ル部のヨウ化銀含有量が高い粒子でもよい。同様に接合
構造を有する粒子についても、ホスト結晶のヨウ化銀含
有率が高く、接合結晶のヨウ化銀含有率が相対的に低い
粒子であっても、その逆の粒子であってもよい。また、
これらの構造を有する粒子の、ハロゲン組成の異なる境
界部分は、明確な境界であっても、組成差により混晶を
形成して不明確な境界であってもよく、また積極的に連
続的な構造変化をつけたものでもよい。本発明に用いる
ハロゲン化銀乳剤は、EP−0096727B1、EP
−0064412B1各明細書などに開示されているよ
うな、粒子に丸みをもたらす処理、あるいはDE−23
06447C2明細書、特開昭60−221320号公
報に開示されているような表面の改質を行ってもよい。
【0062】本発明における化学増感としては、硫黄増
感、セレン増感、テルル増感、といったカルコゲン増感
と、貴金属増感及び還元増感をそれぞれ単独あるいは組
み合わせて用いる事ができる。硫黄増感においては、不
安定硫黄化合物を用い、P. Grafkides著 Chimie et Phy
sique Photographique (Paul Momtel 社刊、1987年、第
5版)、Research Disclosure 誌307巻307105
号などに記載されている不安定硫黄化合物を用いること
ができる。具体的には、チオ硫酸塩(例えば、ハイ
ポ)、チオ尿素類(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリ
エチルチオ尿素、N−エチル−N’−(4−メチル−2
−チアゾリル)チオ尿素、カルボキシメチルトリメチル
チオ尿素)、チオアミド類(例えば、チオアセトアミ
ド)、ローダニン類(例えば、ジエチルローダニン、5
−ベンジリデン−N−エチル−ローダニン)、フォスフ
ィンスルフィド類(例えば、トリメチルフォスフィンス
ルフィド)、チオヒダントイン類、4−オキソ−オキサ
ゾリジン−2−チオン類、ジポリスルフィド類(例え
ば、ジモルフォリンジスルフィド、シスチン、ヘキサチ
オカン−チオン)、メルカプト化合物(例えば、システ
ィン)、ポリチオン酸塩、元素状硫黄などの公知の硫黄
化合物および活性ゼラチンなども用いることができる。
【0063】セレン増感においては、不安定セレン化合
物を用い、特公昭43−13489号、同44−157
48号、特開平4−25832号、同4−109240
号、特願平3−53693号、同3−82929号各公
報などに記載されている不安定セレン化合物を用いるこ
とができる。具体的には、コロイド状金属セレン、セレ
ノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセレノ尿素、トリ
フルオロメチルカルボニル−トリメチルセレノ尿素、ア
セチル−トリメチルセレノ尿素)、セレノアミド類(例
えば、セレノアセトアミド、N,N−ジエチルフェニル
セレノアミド)、フォスフィンセレニド類(例えば、ト
リフェニルフォスフィンセレニド、ペンタフルオロフェ
ニル−トリフェニルフォスフィンセレニド)、セレノフ
ォスフェート類(例えば、トリ−p−トリルセレノフォ
スフェート、トリ−n−ブチルセレノフォスフェー
ト)、セレノケトン類(例えば、セレノベンゾフェノ
ン)、イソセレノシアネート類、セレノカルボン酸類、
セレノエステル類、ジアシルセレニド類などを用いれば
よい。また更に、特公昭46−4553号、同52−3
4492号各公報などに記載の非不安定セレン化合物、
例えば亜セレン酸、セレノシアン化カリウム、セレナゾ
ール類、セレニド類なども用いることができる。
【0064】テルル増感においては、不安定テルル化合
物を用い、カナダ特許第800,958号、英国特許第
1,295,462号、同1,396,696号各明細
書、特願平2−333819号、同3−53693号、
同3−131598号、同4−129787号各公報な
どに記載されている不安定テルル化合物を用いることが
できる。具体的には、テルロ尿素類(例えば、テトラメ
チルテルロ尿素、N,N’−ジメチルエチレンテルロ尿
素、N,N’−ジフェニルエチレンテルロ尿素)、フォ
スフィンテルリド類(例えば、ブチル−ジイソプロピル
フォスフィンテルリド、トリブチルフォスフィンテルリ
ド、トリブトキシフォスフィンテルリド、エトキシ−ジ
フェニルフォスフィンテルリド)、ジアシル(ジ)テル
リド類(例えば、ビス(ジフェニルカルバモイル)ジテ
ルリド、ビス(N−フェニル−N−メチルカルバモイ
ル)ジテルリド、ビス(N−フェニル−N−メチルカル
バモイル)テルリド、ビス(エトキシカルボニル)テル
リド)、イソテルロシアナート類、テルロアミド類、テ
ルロヒドラジド類、テルロエステル類(例えば、ブチル
ヘキシルテルロエステル)、テルロケトン類(例えば、
テルロアセトフェノン)、コロイド状テルル、(ジ)テ
ルリド類、その他のテルル化合物(ポタシウムテルリ
ド、テルロペンタチオネートナトリウム塩)などを用い
ればよい。
【0065】貴金属増感については、前述のP. Grafkid
es著、Chimie et Physique Photographique (Paul Momt
el社刊、1987年、第5版)、Research Disclosure 誌3
07巻307105号などに記載されている金、白金、
パラジウム、イリジウムなどの貴金属塩を用いることが
でき、中でも特に金増感が好ましい。具体的には、塩化
金酸、カリウムクロロオーレート、カリウムオーリチオ
シアネート、硫化金、金セレナイドにくわえて米国特許
第2,642,361号、同5,049,484号、同
5,049,485号各明細書などに記載の金化合物も
用いることができる。還元増感については、前述のP. G
rafkides著、Chimie et Physique Photographique (Pau
l Momtel社刊、1987年、第5版)、Research Disclosur
e 誌307巻307105号などに記載されている公知
の還元性化合物を用いることができる。具体的には、ア
ミノイミノメタンスルフィン酸(別名、二酸化チオ尿
素)、ボラン化合物(例えば、ジメチルアミンボラ
ン)、ヒドラジン化合物(例えば、ヒドラジン、p−ト
リルヒドラジン)、ポリアミン化合物(例えば、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン)、塩化第1
スズ、シラン化合物、レダクトン類(例えば、アスコル
ビン酸)、亜硫酸塩、アルデヒド化合物、水素ガスなど
を用いればよい。また高pHや銀イオン過剰(いわゆる
銀熟成)の雰囲気で還元増感を施してもよい。
【0066】これらの化学増感は単独でも2種以上を組
合せてもよいが、組合せるときは、特にカルコゲン増感
と金増感の組合せが好ましい。また、還元増感は、ハロ
ゲン化銀粒子の形成時に施すのが好ましい。本発明で用
いられるカルコゲン増感剤の使用量は、使用するハロゲ
ン化銀粒子、化学増感条件などにより変わるが、ハロゲ
ン化銀1モル当り10-8〜10-2モル、好ましくは、1
-7〜5×10-3モル程度を用いる。本発明で用いられ
る貴金属増感剤の使用量は、ハロゲン化銀1モル当り1
-7〜10-2モル程度を用いる。本発明における化学増
感の条件に特に制限はないが、pAgとしては6〜1
1、好ましくは7〜10であり、pHとしては4〜10
が好ましく、温度としては40〜95℃が、さらには4
5〜85℃が好ましい。
【0067】
【実施例】実施例1 純臭化銀平板粒子乳剤 乳剤1−A(比較) よく攪拌された反応器に水1.0リットルと低分子量骨ゼラ
チン(平均分子量2万)3gとKBr0.5gを添加し
て溶解し40℃に保った溶液中に攪拌しながら、0.5
Mの硝酸銀溶液を10ccと0.3MKBr溶液20ccを
40秒かけて添加した後、0.8MのKBr溶液を22
cc添加した。その後75℃に温度を上昇させた後、5分
間熟成した。脱イオンした石灰処理骨ゼラチンの10重
量%水溶液を添加した。次に1.0Mの硝酸銀溶液と
1.0MMのKBr溶液を各々1000ccを60分かけ
て加速した流量で添加した。(終了時の流用が開始時の
流用の5倍)添加終了後、乳剤を35℃に冷却し、通常
のフロキュレイションで水洗し、石灰処理骨ゼラチンを
70g添加、溶解しpAgを8.7、pHを6.5に調
製後、冷暗所に保存した。ここで用いた石灰処理骨ゼラ
チンはPAGI法によって測定された分子量分布から、
分子量28万以上の成分が全体に占める割合が22%で
あった。得られた平板粒子は平均円相当径が1.7μm
で、平均厚さが0.09μm であった。
【0068】乳剤1−B 乳剤1−Aの調製において、75℃に温度を上昇させた
後、添加するゼラチンを下記のものを用いた以外は乳剤
1−Aと同様に行った。PAGI法によって測定した分
子量分布において、分子量28万以上の成分が全体に占
める割合が38.5%である石灰処理ゼラチン。得られ
た平板粒子は、乳剤1−Aと同様、平均円相当径が1.
7μm で、平均厚さが0.09μm であった。
【0069】乳剤1−C(本発明) 乳剤1−Aの調製において、水洗後、分散で添加するゼ
ラチン70gを下記のものを用いた以外は乳剤1−Aと
同様に行った。PAGI法による分子量分布において、
分子量28万以上の成分が全体に占める割合が38.5
%である石灰処理骨ゼラチン。得られた平板粒子は、乳
剤1−Aと同様、平均円相当径が1.7μm で、平均厚
さが0.09μm であった。
【0070】乳剤1−D(本発明) 乳剤1−Aの調製において、75℃に温度を上昇させた
後、添加するゼラチンを下記のものを用いた以外は乳剤
1−Aと同様に行った。PAGI法によって測定した分
子量分布において、分子量28万以上の成分が全体に占
める割合が38%であるトランスグルタミナーゼ酵素に
よって架橋された石灰処理ゼラチン。得られた平板粒子
は、乳剤1−Aと同様、平均円相当径が1.7μm で、
平均厚さが0.09μm であった。
【0071】乳剤1−E(本発明) 乳剤1−Aの調製において、水洗後、分散で添加するゼ
ラチン70gを下記のものを用いた以外は乳剤1−Aと
同様に行った。PAGI法による分子量分布において、
分子量28万以上の成分が全体に占める割合が38%で
あるトランスグルタミナーゼ酵素によって架橋された石
灰処理骨ゼラチン。得られた平板粒子は、乳剤1−Aと
同様、平均円相当径が1.7μm で、平均厚さが0.0
9μm であった。
【0072】乳剤1−F(本発明) 乳剤1−Aの調製において、75℃に温度を上昇させた
後、添加するゼラチンを下記のものを用いた以外は乳剤
1−Aと同様に行った。PAGI法によって測定した分
子量分布において、分子量28万以上の成分が全体に占
める割合が40%である本文記載のビニルスルホン系架
橋剤〔H−2〕によって架橋された石灰処理ゼラチン。
得られた平板粒子は、乳剤1−Aと同様、平均円相当径
が1.7μm で、平均厚さが0.09μm であった。
【0073】乳剤1−G(本発明) 乳剤1−Aの調製において、水洗後、分散で添加するゼ
ラチン70gを下記のものを用いた以外は乳剤1−Aと
同様に行った。PAGI法による分子量分布において、
分子量28万以上の成分が全体に占める割合が40%で
ある本文記載のビニルスルホン系架橋剤〔H−2〕によ
って架橋された石灰処理骨ゼラチン。得られた平板粒子
は、乳剤1−Aと同様、平均円相当径が1.7μm で、
平均厚さが0.09μm であった。
【0074】実施例2 濾過圧測定 乳剤1−A〜1−Gを下記の様に、その濾過のされやす
さを濾過圧上昇を測定する事によって、見積もった。 (濾過条件) 濾過断面積;2.27cm2 温 度; 40℃ 流 量; 25cc/min フィルターの孔サイズ;10μm 濾過圧が0.6kg/cm2 になるのに必要な時間で濾過性
を示す結果を表−1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】表−1から明らかな様に、本発明の乳剤1
−Bから1−Gは、比較乳剤1−Aに比べて濾過性に優
れている。
【0077】実施例3 塗布試料による乳剤の写真性の
評価 実施例1で得られた1−A、1−C、1−E、1−Gの
乳剤に〔化11〕の増感色素を2.4×10-4モル/モル
銀を添加し、チオ硫酸ナトリウムと塩化金酸カリウムと
チオシアン酸カリウムを添加して60℃で最適に化学増
感した。増感色素の被覆率は90%でああった。
【0078】
【化11】
【0079】下塗り層をもうけてある三酢酸セルロース
フィルム支持体上に下記の条件で乳剤および保護層を塗
布し、塗布試料を作成した。〔乳剤塗布条件〕 (1)乳剤層 ・乳剤……各種の乳剤(銀3.6×10-2モル/m2) ・下記〔化2〕に示すカプラー(1.5×10-3モル/
m2
【0080】
【化12】
【0081】 ・トリクレジルフォスフェート (1.10g/m2) ・ゼラチン (2.30g/m2) (2)保護層 ・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム塩 (0.08g/m2) ・ゼラチン (1.80g/m2) これらの試料を40℃、相対湿度70%の条件下に14
時間放置した後、イエローフィルターと連続ウェッジを
通して1/100秒間露光し、下記のカラー現像を行っ
た。
【0082】〔カラー現像〕 工 程 処理時間 処理温度 発色現像 2分00秒 40℃ 漂白定着 3分00秒 40℃ 水洗(1) 20秒 35℃ 水洗(2) 20秒 35℃ 安 定 20秒 35℃ 乾 燥 50秒 65℃ 次に、処理液の組成を示す。 (発色現像) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸1−ヒドロキシエチリデン −1,1−ジスルホン 2.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 30.0 臭化カリウム 1.4 ヨウ化カリウム 1.5mg ヒドロキシアミン硫酸 2.4 4−〔N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ〕−2− メチルアニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1.0リットル pH 10.05 (漂白定着液) (単位g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 90.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 5.0 亜硫酸ナトリウム 12.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 260.0ml 酢酸(98%) 5.0ml 下記〔化3〕に示す漂白促進剤 0.01モル
【0083】
【化13】
【0084】 水を加えて 1.0リットル pH 6.0 (水洗液)水道水をH型カチオン交換樹脂(ロームアン
ドハース社製アンバーライトIR-120B)と、OH型アニオ
ン交換樹脂(同アンバーライトIR-400) を充填した混床
式カラムに通水してカルシウム及びマグネシウムイオン
濃度を3mg/リットル以下に処理し、続いて二塩化イソシア
ヌール酸ナトリウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム1.
5g/リットルを添加した。
【0085】この液はpHは6.5〜7.5の範囲にあ
る。 (安定液) (単位mg) ホルマリン(37%) 2.0ml ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.3 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.05 水を加えて 1.0リットル pH 5.0〜8.0 得られた結果を表−2に示す。感度はカブリ上0.1の
濃度を与えるルックス・秒で表示する露光量の逆数の対
数の相対値で表示した。
【0086】
【表2】
【0087】表−2に示す様に、本発明の乳剤1−C、
1−E、1−Gは、比較乳剤1−Aに比べ感度が高く、
且つDmax が高い。これは本発明の技術によって平板粒
子同士の凝集が防止された結果を反映するものである。
【0088】実施例4 黄血塩をドープした塩化銀(11
1) 平板粒子 乳剤2−A(比較) 水1.2リットル中に塩化ナトリウム0.9g、及び石灰処
理骨ゼラチン2gを添加し35℃に保った容器中へ攪拌
しながら硝酸銀水溶液60cc(硝酸銀9g)と塩化ナト
リウム水溶液60cc(塩化ナトリウム3.1g)を1分
間で添加した。その1分後に(111) 面制御剤である、下
記化合物を3ミリモル及び塩化ナトリウム水溶液40cc(塩
化ナトリウム4g)を添加し、15分かけて60℃に昇
温した。10分間熟成した後に、温度を50℃にし石灰
処理骨ゼラチン水溶液250cc(ゼラチン30g)を添
加し、硝酸銀水溶液800cc(硝酸銀120g)と塩化
ナトリウム水溶液を44分かけて加速された流量で添加
し成長を行った。この間、電位は銀電極と参照電極とし
て飽和カロメル電極を用いて+130mVに保った。成長
に使われる硝酸銀の添加の78%が終わったところか
ら、0.08%の黄血塩溶液を、黄血塩の濃度が、銀に
対して4×10-4モル/モル銀になるように、硝酸銀添
加終了まで一定量で添加した。これによって平板粒子の
シェル(銀で20%)に黄血塩がドープされた。成長過
程が終了した後、チオシアン酸カリウムを3×10-3
ル/モル銀添加し、さらに下記増感色素−2、3を添加
し75℃に昇温して15分間経時した。添加終了後、温
度を40℃にしてアニオン系沈降剤を含む水溶液を添加
し、さらに硫酸を添加してpHを4にして凝集沈降法に
より脱塩を行った。その後石灰処理骨ゼラチン80g、
濾過水200ccと加え乳剤の再分散を行い、NaOHと塩化
ナトリウムでpH6.2、pAg7.7に調節した。こ
のようにして得られた塩化銀(111) 平板粒子は、平均円
相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm であった。こ
こで用いられた石灰処理骨ゼラチンは、分子量28万以
上の成分が全体に占める割合が23%の分子量分布をも
つゼラチンであった。
【0089】
【化14】
【0090】
【化15】
【0091】
【化16】
【0092】乳剤2−B(本発明) 60℃に昇温後、10分間熟成した後、温度を50℃に
して石灰処理骨ゼラチン水溶液250ccの代りに、本発
明のPAGI法によって測定した分子量分布において、
分子量28万以上の成分が全体に占める割合が39%で
ある、グルタルアルデヒドによって架橋されたアルカリ
処理骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤2−Aと同様に
おこなった。得られた平板粒子は、乳剤2−Aと同様、
平均円相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm であっ
た。 乳剤2−C(本発明) 乳剤2−Aの調製において、水洗後、分散で添加するゼ
ラチン70gを下記のものを用いた以外は乳剤2−Aと
同様に行った。PAGI法によって測定した分子量分布
において、分子量28万以上の成分が全体に占める割合
が39%である、グルタルアルデヒドによって架橋され
た石灰処理骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤2−Aと
同様におこなった。得られた平板粒子は、乳剤2−Aと
同様、平均円相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm
であった。 乳剤2−D(本発明) 60℃に昇温後、10分間熟成した後、温度を50℃に
してアルカリ処理骨ゼラチン水溶液250ccの代わり
に、本発明のPAGI法によって測定した分子量分布に
おいて、分子量28万以上の成分が全体に占める割合が
40%である、カリみょうばんによって架橋された石灰
処理骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤2−Aと同様に
おこなった。得られた平板粒子は、乳剤2−Aと同様、
平均円相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm であっ
た。 乳剤2−E(本発明) 乳剤2−Aの調製において、水洗後、分散で添加するゼ
ラチン70gを下記のものを用いた以外は乳剤2−Aと
同様に行った。PAGI法によって測定した分子量分布
において、分子量28万以上の成分が全体に占める割合
が39%である、カリみょうばんによって架橋された石
灰処理骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤2−Aと同様
におこなった。得られた平板粒子は、乳剤2−Aと同
様、平均円相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm で
あった。 《濾過圧測定》乳剤2−A、2−B、2−C、2−Eを
実施例1に示したと同様の条件で濾過圧測定をした。そ
の結果を表−3に示す。
【0093】
【表3】
【0094】表−3から明らかな様に、本発明の乳剤2
−B、2−C、2−D、2−Eは、比較乳剤2−Aに比
べて濾過性に優れている。
【0095】実施例5 実施例4で得られた乳剤2−A、2−B、2−Dを、チ
オ酸ナトリウムと塩化金酸ナトリウムを添加して60℃
で最適に化学増感した。これらの乳剤を実施例3と同じ
系で、同じ様にして塗布物を得た。実施例3と同じ様に
してセンシトメトリーを行い表−4に示す結果を得た。
【0096】
【表4】
【0097】表−3に示す様に、本発明の乳剤2−B、
2−Dは、比較乳剤2−Aに比較して感度が高く且つD
max が高かった。これは本発明の技術によって平板粒子
同士の凝集が防止された結果を反映するものである。
【0098】実施例6 (100) を主平面とする高塩化銀
平板状粒子乳剤 乳剤3−A(比較) 反応容器にゼラチン水溶液1582ml(脱イオン石灰処
理骨ゼラチン19.5g、HNO31N液7.8mlを含む水溶
液。pH4.3)、NaCl−1液(水100ml中に NaCl
10gを含む)を13ml入れ、温度を40℃に保ちなが
ら、Ag−1液(水100ml中にAgNO3 20gを含む)
とX−1液(水100ml中に NaCl 7.05gを含む)
を62.4ml/分で15.6mlずつ同時混合添加した。
3分間攪拌した後、Ag−2液(水100ml中にAgNO3
2gを含む)とX−2液(水100ml中にKBr 1.4g
を含む)を80.6ml/分で28.2mlずつ同時混合し
た。3分間攪拌した後、Ag−1液とX−1液を62.
4ml/分で46.8mlずつ同時混合添加した。2分間攪
拌した後、ゼラチン水溶液203ml(脱イオン石灰処理
骨ゼラチン13g、 NaCl 1.3g、pH6.5にする
ためのNaOH1N液を含む水溶液)を加え、pClを1.7
5とした後、温度を63℃に昇温し、その後、過酸化水
素水をゼラチン1gに対し6×10-4モル添加し、pC
lを1.70に合わせ、3分間熟成した。その後、AgCl
微粒子乳剤(平均粒子直径0.1μm)を AgCl 2.6
8×10-2モル/分の添加速度で20分添加した。添加
終了後40分間熟成した後、温度を35℃に下げ、沈降
水洗した。脱イオン石灰処理骨ゼラチン50gを加え、
60℃でpH6.0に調節した。得られた粒子のレプリ
カのTEM像を観察した。得られた粒子は、銀を基準と
して AgBr を0.44モル%含む塩臭化銀(100) 平板状
粒子であった。ここで用いられた脱イオン石灰処理骨ゼ
ラチンは分子量28万以上の成分が全体に占める割合が
24%のゼラチンであった。
【0099】該粒子の形状特性値は、(アスペクト比2
以上30以下の{100 }平板状粒子の全投影面積/全ハ
ロゲン化銀粒子の投影面積和)×100=95%、(ア
スペクト比2以上30以下の{100 }平板状粒子の平均
アスペクト比(平均直径/平均厚さ))=15.5、
(アスペクト比2以上30以下の{100 }平板状粒子の
平均投影面積直径)=1.40μm 、アスペクト比2以
上30以下の{100 }平板状粒子の平均厚さ)=0.0
9μm 乳剤3−B(本発明) 乳剤3−Aの調製において、粒子形成前に反応容器に添
加するアルカリ処理骨ゼラチン及び粒子形成途中に添加
するアルカリ処理骨ゼラチンの代わりに、本発明のPA
GI法によって測定された分子量分布において、分子量
28万以上の成分が全体に占める割合が36%であるト
リアジン架橋剤〔H−1〕によって架橋された石灰処理
骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤3−Aと同様に行っ
た。得られた平板粒子は、乳剤3−Aと同様の特性の(1
00) 平板粒子であった。
【0100】乳剤3−C(本発明) 乳剤3−Aの調製において、水洗後、分散で添加するゼ
ラチン50gを下記のものを用いた以外は乳剤3−Aと
同様に行った。PAGI法によって測定された分子量分
布において、分子量28万以上の成分が全体に占める割
合が365%であるトリアジン架橋剤〔H−1〕によっ
て架橋された石灰処理骨ゼラチンを添加した以外は、乳
剤3−Aと同様におこなった。得られた平板粒子は、乳
剤3−Aと同様の特性の(100) 平板粒子であった。 《濾過圧測定》乳剤3−A、3−B、3−Cを実施例1
に示したと同様の条件で濾過圧測定をした。その結果を
表−5に示す。
【0101】
【表5】
【0102】表−5から明らかな様に、本発明の乳剤3
−B、3−Cは、比較乳剤3−Aに比べて濾過性が良好
である。
【0103】実施例7 特開平7−219104号の実施例1の試料番号123
の試料の各層の乳剤を本発明の実施例1の乳剤1−Bに
置き換えた試料を作成し、特開平7−219104号の
試料番号123と同様な現像処理をして良好な結果が得
られた。
【0104】実施例8 特開平7−333769号の実施例1の試料番号1の乳
剤を本発明の実施例の乳剤2−Bに置き換えた試料を作
成し、特開平7−333769号の試料番号1と同様な
現像処理をして良好な結果が得られた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明の平板粒子の直径(円相当)は0.
3〜20μm、好ましくは0.5〜15μm、さらに好
ましくは0.5から10μmである。粒子厚みは0.5
μm以下、好ましくは0.4μm以下、さらに好ましく
は0.06〜0.3μmである。本発明に於ける粒子直
径、粒子厚みの測定は米国特許第4,434,226号
に記載の方法の如く粒子の電子顕微鏡写真より求める事
ができる。即ち粒子の厚みの測定は、参照用のラテック
スとともに粒子の斜め方向から金属を蒸着し、そのシャ
ドーの長さを電子顕微鏡写真上で測定し、ラテックスの
シャドウの長さを参照にして計算する事により容易に知
ることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】欧州特許第603,804号に於ては、酸
処理ゼラチンをビニルスルホン化合物により架橋するこ
とにより高分子量化しているが、それでもその分子量は
石灰処理ゼラチンなみに達したに過ぎず、本発明の石灰
処理ゼラチンの如く、分子量28万以上の成分は30%
以上にはとても及ばないものであった。さらに、酸処理
ゼラチンの場合は、たとえ、高分子量成分を本発明のゼ
ラチン並に増加させても写真性能的な欠点が多く、本発
明の目的には供し得ないものであった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】乳剤2−B(本発明) 60℃に昇温後、10分間熟成した後、温度を50℃に
して石灰処理骨ゼラチン水溶液250ccの代りに、本発
明のPAGI法によって測定した分子量分布において、
分子量28万以上の成分が全体に占める割合が39%で
ある、グルタルアルデヒドによって架橋された石灰処理
骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤2−Aと同様におこ
なった。得られた平板粒子は、乳剤2−Aと同様、平均
円相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm であった。 乳剤2−C(本発明) 乳剤2−Aの調製において、水洗後、分散で添加するゼ
ラチン80gを下記のものを用いた以外は乳剤2−Aと
同様に行った。PAGI法によって測定した分子量分布
において、分子量28万以上の成分が全体に占める割合
が39%である、グルタルアルデヒドによって架橋され
た石灰処理骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤2−Aと
同様におこなった。得られた平板粒子は、乳剤2−Aと
同様、平均円相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm
であった。 乳剤2−D(本発明) 60℃に昇温後、10分間熟成した後、温度を50℃に
してアルカリ処理骨ゼラチン水溶液250ccの代わり
に、本発明のPAGI法によって測定した分子量分布に
おいて、分子量28万以上の成分が全体に占める割合が
40%である、カリみょうばんによって架橋された石灰
処理骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤2−Aと同様に
おこなった。得られた平板粒子は、乳剤2−Aと同様、
平均円相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm であっ
た。 乳剤2−E(本発明) 乳剤2−Aの調製において、水洗後、分散で添加するゼ
ラチン80gを下記のものを用いた以外は乳剤2−Aと
同様に行った。PAGI法によって測定した分子量分布
において、分子量28万以上の成分が全体に占める割合
が39%である、カリみょうばんによって架橋された石
灰処理骨ゼラチンを添加した以外は、乳剤2−Aと同様
におこなった。得られた平板粒子は、乳剤2−Aと同
様、平均円相当径1.4μm 、平均厚み0.11μm で
あった。《濾過圧測定》乳剤2−A、2−B、2−C、
2−Eを実施例1に示したと同様の条件で濾過圧測定を
した。その結果を表−3に示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒とハロゲン化銀平板状粒子からな
    る感光性ハロゲン化銀乳剤の製造法において、パギー法
    によって測定された分子量分布において、分子量28万
    以上の成分を30%以上含む石灰処理骨ゼラチンの存在
    下で製造されることを特徴とする平均アスペクト比が3
    以上の平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法。
  2. 【請求項2】 分子量28万以上の成分を35%以上含
    む石灰処理骨ゼラチンの存在下で製造される請求項1に
    記載の平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法。
  3. 【請求項3】 該ゼラチンが乳剤製造工程の化学増感終
    了以前に添加される事を特徴とする請求項1及び2に記
    載の平板状ハロゲン化銀乳剤の製造法。
  4. 【請求項4】 該ゼラチンが架橋剤で架橋されている事
    を特徴とする請求項1、2及び3に記載の平板状ハロゲ
    ン化銀乳剤の製造法。
  5. 【請求項5】 該平板粒子に増感色素が吸着され、その
    被覆率が60%以上である事を特徴とする請求項1、
    2、3及び4に記載の平板状ハロゲン化銀乳剤の製造
    法。
  6. 【請求項6】 該平板粒子に増感色素が吸着され、その
    被覆率が60%以上であり、該平板状粒子の平均アスペ
    クト比が5以上である事を特徴とする請求項1、2、
    3、4及び5に記載の平板状ハロゲン化銀乳剤の製造
    法。
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