JPH08234347A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH08234347A JPH08234347A JP4005195A JP4005195A JPH08234347A JP H08234347 A JPH08234347 A JP H08234347A JP 4005195 A JP4005195 A JP 4005195A JP 4005195 A JP4005195 A JP 4005195A JP H08234347 A JPH08234347 A JP H08234347A
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- silver halide
- silver
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- halide emulsion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 超迅速処理において、高感度でしかも現像処
理後の画像の色調が良いハロゲン化銀写真感光材料の提
供。 【構成】 支持体上に、少なくとも1層の塩化銀含有率
50モル%以上であるハロゲン化銀粒子を含有する感光性
ハロゲン化銀乳剤層を有し、かつ該ハロゲン化銀乳剤層
側の全親水性コロイド層に含まれるカルシウムイオンの
全重量が、該ハロゲン化銀乳剤層中に含有される分光増
感色素重量の1/10〜1/2重量であることを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
理後の画像の色調が良いハロゲン化銀写真感光材料の提
供。 【構成】 支持体上に、少なくとも1層の塩化銀含有率
50モル%以上であるハロゲン化銀粒子を含有する感光性
ハロゲン化銀乳剤層を有し、かつ該ハロゲン化銀乳剤層
側の全親水性コロイド層に含まれるカルシウムイオンの
全重量が、該ハロゲン化銀乳剤層中に含有される分光増
感色素重量の1/10〜1/2重量であることを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超迅速処理が可能なハロ
ゲン化銀写真感光材料に関する。
ゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀写真感光材料(以
下、単に感光材料ともいう)、特に医療用レントゲン感
光材料においては、高感度、高画質と併せて迅速処理性
が強く要求されており、迅速処理では処理時間が短縮さ
れているために、現像性、定着性が良いことが望まれ
る。感光材料中のハロゲン化銀粒子に塩化銀粒子を用い
ることにより現像性が良くなるということが知られてい
るが、塩化銀は臭化銀あるいは沃化銀に比べ感度が低い
という欠点がある。
下、単に感光材料ともいう)、特に医療用レントゲン感
光材料においては、高感度、高画質と併せて迅速処理性
が強く要求されており、迅速処理では処理時間が短縮さ
れているために、現像性、定着性が良いことが望まれ
る。感光材料中のハロゲン化銀粒子に塩化銀粒子を用い
ることにより現像性が良くなるということが知られてい
るが、塩化銀は臭化銀あるいは沃化銀に比べ感度が低い
という欠点がある。
【0003】従来よりハロゲン化銀乳剤の高感度化に関
しては多くの提案がなされており、例えば特開昭63-305
343号では化学熟成前に増感色素を添加することにより
分光感度を上げ、かつ現像速度を速めることを開示して
いる。増感色素の吸着量を増すにはハロゲン化銀粒子表
面に沃化銀を導入する方法が知られている。粒子表面に
沃化銀を導入する方法として沃化カリウム水溶液を乳剤
に添加してコンバージョンを起こす方法や沃化銀微粒子
を添加する方法が開示されているが、これらの方法は沃
化銀及び沃臭化銀に対しては有効であるが、塩化銀含有
率の高いハロゲン化銀粒子では分光増感色素の吸着量が
少なく、満足できる性能が得られていない。
しては多くの提案がなされており、例えば特開昭63-305
343号では化学熟成前に増感色素を添加することにより
分光感度を上げ、かつ現像速度を速めることを開示して
いる。増感色素の吸着量を増すにはハロゲン化銀粒子表
面に沃化銀を導入する方法が知られている。粒子表面に
沃化銀を導入する方法として沃化カリウム水溶液を乳剤
に添加してコンバージョンを起こす方法や沃化銀微粒子
を添加する方法が開示されているが、これらの方法は沃
化銀及び沃臭化銀に対しては有効であるが、塩化銀含有
率の高いハロゲン化銀粒子では分光増感色素の吸着量が
少なく、満足できる性能が得られていない。
【0004】本発明者らが塩化銀含有率の高いハロゲン
化銀粒子における増感技術について鋭意検討を行った結
果、乳剤層中に含有されるカルシウムイオンの量が感度
に影響することを発見した。そして、さらに本発明に係
る量のカルシウムイオンを含有するハロゲン化銀写真感
光材料によって、現像処理後の画像の色調が改良される
という思わぬ効果が得られることを見いだした。
化銀粒子における増感技術について鋭意検討を行った結
果、乳剤層中に含有されるカルシウムイオンの量が感度
に影響することを発見した。そして、さらに本発明に係
る量のカルシウムイオンを含有するハロゲン化銀写真感
光材料によって、現像処理後の画像の色調が改良される
という思わぬ効果が得られることを見いだした。
【0005】ハロゲン化銀感光材料では、ハロゲン化銀
粒子の融合もしくは凝集を防ぐための親水性コロイドと
してゼラチンが一般的に用いられている。ゼラチン中に
はその原料、または製造条件に由来する量のカルシウム
イオン(Ca2+)が含まれていることが知られている。
親水性コロイドとして用いられるゼラチン中のカルシウ
ム含有量について特開平4-97339号、同6ー67329号等に記
載があるが、これらは使用されるゼラチン中のカルシウ
ムイオン含有量について述べており、感光材料中の感光
性乳剤層もしくは非感光性コロイド層中のカルシウム含
有量については示されていない。また、塩化銀含有量の
高いハロゲン化銀粒子についての記載もない。
粒子の融合もしくは凝集を防ぐための親水性コロイドと
してゼラチンが一般的に用いられている。ゼラチン中に
はその原料、または製造条件に由来する量のカルシウム
イオン(Ca2+)が含まれていることが知られている。
親水性コロイドとして用いられるゼラチン中のカルシウ
ム含有量について特開平4-97339号、同6ー67329号等に記
載があるが、これらは使用されるゼラチン中のカルシウ
ムイオン含有量について述べており、感光材料中の感光
性乳剤層もしくは非感光性コロイド層中のカルシウム含
有量については示されていない。また、塩化銀含有量の
高いハロゲン化銀粒子についての記載もない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、超迅速処理において高感度でしかも現像処理後の画
像の色調が良いハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とである。
は、超迅速処理において高感度でしかも現像処理後の画
像の色調が良いハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の構成により達成される。
下の構成により達成される。
【0008】1) 支持体上に、少なくとも1層の塩化
銀含有率50モル%以上であるハロゲン化銀粒子を含有す
る感光性ハロゲン化銀乳剤層を有し、かつ該ハロゲン化
銀乳剤層側の全親水性コロイド層に含まれるカルシウム
イオン(Ca2+)の全重量が、該ハロゲン化銀乳剤層中
に含有される分光増感色素重量の1/10〜1/2重量である
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
銀含有率50モル%以上であるハロゲン化銀粒子を含有す
る感光性ハロゲン化銀乳剤層を有し、かつ該ハロゲン化
銀乳剤層側の全親水性コロイド層に含まれるカルシウム
イオン(Ca2+)の全重量が、該ハロゲン化銀乳剤層中
に含有される分光増感色素重量の1/10〜1/2重量である
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0009】2) 上記感光性ハロゲン化銀乳剤層中の
カルシウムイオン含有量が銀1モル当たり50mg以上200m
g以下であることを特徴とする前記1記載のハロゲン化
銀写真感光材料。
カルシウムイオン含有量が銀1モル当たり50mg以上200m
g以下であることを特徴とする前記1記載のハロゲン化
銀写真感光材料。
【0010】3) 感光性ハロゲン化銀乳剤層中のカル
シウムイオン含有量の方が非感光性層中のカルシウムイ
オン含有量よりも高いことを特徴とする前記1又は2記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
シウムイオン含有量の方が非感光性層中のカルシウムイ
オン含有量よりも高いことを特徴とする前記1又は2記
載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0011】以下、本発明を詳述する。本発明に係るハ
ロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀粒子は、正常晶粒子即
ち、立方体、8面体、14面体のようなすべて等方的に成
長したもの、或は球形のような多面的な結晶型のもの、
又は面欠陥を有した双晶からなるもの或はそれらの混合
型又は複合型であってもよいが、平板状のハロゲン化銀
粒子が好ましく用いられる。
ロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀粒子は、正常晶粒子即
ち、立方体、8面体、14面体のようなすべて等方的に成
長したもの、或は球形のような多面的な結晶型のもの、
又は面欠陥を有した双晶からなるもの或はそれらの混合
型又は複合型であってもよいが、平板状のハロゲン化銀
粒子が好ましく用いられる。
【0012】本発明に係る平板状ハロゲン化銀乳剤は、
粒子直径/厚さ(アスペクト比と呼ぶ)の平均値(平均
アスペクト比と呼ぶ)が3以上であり、好ましくは3〜
20で、特に好ましくは3〜10である。
粒子直径/厚さ(アスペクト比と呼ぶ)の平均値(平均
アスペクト比と呼ぶ)が3以上であり、好ましくは3〜
20で、特に好ましくは3〜10である。
【0013】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀乳
剤は、全投影面積の50%以上、より好ましくは70%以上
が塩化銀含有率50モル%以上の塩化銀、臭塩化銀、沃塩
化銀又は沃臭塩化銀からなることが好ましい。
剤は、全投影面積の50%以上、より好ましくは70%以上
が塩化銀含有率50モル%以上の塩化銀、臭塩化銀、沃塩
化銀又は沃臭塩化銀からなることが好ましい。
【0014】ハロゲン化銀の結晶構造は、均一組成であ
っても内部と外部が異なったハロゲン化銀組成からなる
コア/シェル構造を有するものであってもよい。
っても内部と外部が異なったハロゲン化銀組成からなる
コア/シェル構造を有するものであってもよい。
【0015】本発明に係るハロゲン化銀乳剤の平均沃化
銀含有率及び平均塩化銀含有率は、添加するハロゲン化
物水溶液の組成すなわち臭化物と沃化物及び塩化物の比
をかえることによりコントロールすることができる。ま
たハロゲン化銀粒子の製造時に必要に応じてアンモニ
ア、チオエーテル、チオ尿素等のハロゲン化銀溶剤を用
いることができる。
銀含有率及び平均塩化銀含有率は、添加するハロゲン化
物水溶液の組成すなわち臭化物と沃化物及び塩化物の比
をかえることによりコントロールすることができる。ま
たハロゲン化銀粒子の製造時に必要に応じてアンモニ
ア、チオエーテル、チオ尿素等のハロゲン化銀溶剤を用
いることができる。
【0016】乳剤は可溶性塩類を除去するためにヌーデ
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などの水洗法が用
いられる。好ましい水洗法としては例えば特公昭35-160
86号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド
樹脂を用いる方法、又は特開昭63-158644号記載の凝集高
分子剤例示G3、G8などを用いる方法が特に好ましい
脱塩法として挙げられる。
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などの水洗法が用
いられる。好ましい水洗法としては例えば特公昭35-160
86号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド
樹脂を用いる方法、又は特開昭63-158644号記載の凝集高
分子剤例示G3、G8などを用いる方法が特に好ましい
脱塩法として挙げられる。
【0017】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は化学増感
を施すことができる。化学熟成即ち化学増感の工程の条
件、例えばpH、pAg、温度、時間等については特に制限
がなく、当業界で一般に行われている条件で行うことが
できる。化学増感のためには銀イオンと反応しうる硫黄
を含む化合物や活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレ
ン化合物を用いるセレン増感法、テルル化合物を用いる
テルル増感法、還元性物質を用いる還元増感法、金その
他、貴金属を用いる貴金属増感法等を単独または組み合
わせて用いることができる。
を施すことができる。化学熟成即ち化学増感の工程の条
件、例えばpH、pAg、温度、時間等については特に制限
がなく、当業界で一般に行われている条件で行うことが
できる。化学増感のためには銀イオンと反応しうる硫黄
を含む化合物や活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレ
ン化合物を用いるセレン増感法、テルル化合物を用いる
テルル増感法、還元性物質を用いる還元増感法、金その
他、貴金属を用いる貴金属増感法等を単独または組み合
わせて用いることができる。
【0018】本発明において適用できる硫黄増感剤とし
ては、例えば、1,3-ジフェニルチオ尿素、トリエチルチ
オ尿素、1-エチル,3-(2-チアゾリル)チオ尿素などのチ
オ尿素誘導体、ローダニン誘導体、ジチアカルバミン酸
類、ポリスルフィド有機化合物、硫黄単体、チオ硫酸ナ
トリウムなどの無機化合物が好ましい例として挙げられ
る。
ては、例えば、1,3-ジフェニルチオ尿素、トリエチルチ
オ尿素、1-エチル,3-(2-チアゾリル)チオ尿素などのチ
オ尿素誘導体、ローダニン誘導体、ジチアカルバミン酸
類、ポリスルフィド有機化合物、硫黄単体、チオ硫酸ナ
トリウムなどの無機化合物が好ましい例として挙げられ
る。
【0019】本発明で用いられるセレン増感剤は、従来
公知のセレン化合物を用いることができる。セレン増感
は通常、不安定型セレン化合物及び/又は非不安定型セ
レン化合物をハロゲン化銀乳剤に添加して、高温、好ま
しくは40℃以上で乳剤を一定時間撹拌することにより行
われる。不安定型セレン化合物としては例えば特公昭44
-15748号、特公昭43-13489号などに記載の化合物を用い
ることが好ましい。具体的な不安定セレン化合物として
は、イソセレノシアネート類(例えばアリルイソセレノ
シアネートの如き脂肪族イソセレノシアネート類)、セ
レノ尿素類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレノ
カルボン酸類(例えば2-セレノプロピオン酸、2-セレノ
酪酸)、セレノエステル類、ジアシルセレニド類(例え
ばビス(3-クロロ-2,6-ジメトキシベンゾイル)セレニ
ド)、セレノホスフェート類、ホスフィンセレニド類、
コロイド状金属セレンなどがあげられる。
公知のセレン化合物を用いることができる。セレン増感
は通常、不安定型セレン化合物及び/又は非不安定型セ
レン化合物をハロゲン化銀乳剤に添加して、高温、好ま
しくは40℃以上で乳剤を一定時間撹拌することにより行
われる。不安定型セレン化合物としては例えば特公昭44
-15748号、特公昭43-13489号などに記載の化合物を用い
ることが好ましい。具体的な不安定セレン化合物として
は、イソセレノシアネート類(例えばアリルイソセレノ
シアネートの如き脂肪族イソセレノシアネート類)、セ
レノ尿素類、セレノケトン類、セレノアミド類、セレノ
カルボン酸類(例えば2-セレノプロピオン酸、2-セレノ
酪酸)、セレノエステル類、ジアシルセレニド類(例え
ばビス(3-クロロ-2,6-ジメトキシベンゾイル)セレニ
ド)、セレノホスフェート類、ホスフィンセレニド類、
コロイド状金属セレンなどがあげられる。
【0020】本発明で用いられる非不安定型セレン化合
物としては例えば特公昭46-4553号、特公昭52-34492号
及び特公昭52-34491号に記載の化合物が用いられる。非
不安定型セレン化合物としては例えば亜セレン酸、セレ
ノシアン化カリウム、セレナゾール類、セレナゾール類
の四級塩、ジアリールセレニド、ジアリールジセレニ
ド、ジアルキルセレニド、ジアルキルジセレニド、2-セ
レナゾリジンジオン、2-セレノオキサゾリジンジオンお
よびこれらの誘導体等があげられる。
物としては例えば特公昭46-4553号、特公昭52-34492号
及び特公昭52-34491号に記載の化合物が用いられる。非
不安定型セレン化合物としては例えば亜セレン酸、セレ
ノシアン化カリウム、セレナゾール類、セレナゾール類
の四級塩、ジアリールセレニド、ジアリールジセレニ
ド、ジアルキルセレニド、ジアルキルジセレニド、2-セ
レナゾリジンジオン、2-セレノオキサゾリジンジオンお
よびこれらの誘導体等があげられる。
【0021】テルル増感剤及び増感法に関しては例えば
米国特許1,623,499号、同3,320,069号、同3,772,031
号、同3,531,289号、同3,655,394号、英国特許235,211
号、同1,121,496号、同1,295,462号、同1,396,696号、
カナダ特許800,958号、特開平4-204640号、同平4-33304
3号等に開示されている。有用なテルル増感剤の例とし
ては、テルロ尿素類(例えば、N,N-ジメチルテルロ尿
素、テトラメチルテルロ尿素、N-カルボキシエチル-N,
N′-ジメチルテルロ尿素、N,N′-ジメチル-N′フェニル
テルロ尿素)、ホスフィンテルリド類(例えば、トリブ
チルホスフィンテルリド、トリシクロヘキシルホスフィ
ンテルリド、トリイソプロピルホスフィンテルリド、ブ
チル-ジイソプロピルホスフィンテルリド、ジブチルフ
ェニルホスフィンテルリド)、テルロアミド類(例え
ば、テルロアセトアミド、N,N-ジメチルテルロベンズア
ミド)、テルロケトン類、テルロエステル類、イソテル
ロシアナート類などが挙げられる。
米国特許1,623,499号、同3,320,069号、同3,772,031
号、同3,531,289号、同3,655,394号、英国特許235,211
号、同1,121,496号、同1,295,462号、同1,396,696号、
カナダ特許800,958号、特開平4-204640号、同平4-33304
3号等に開示されている。有用なテルル増感剤の例とし
ては、テルロ尿素類(例えば、N,N-ジメチルテルロ尿
素、テトラメチルテルロ尿素、N-カルボキシエチル-N,
N′-ジメチルテルロ尿素、N,N′-ジメチル-N′フェニル
テルロ尿素)、ホスフィンテルリド類(例えば、トリブ
チルホスフィンテルリド、トリシクロヘキシルホスフィ
ンテルリド、トリイソプロピルホスフィンテルリド、ブ
チル-ジイソプロピルホスフィンテルリド、ジブチルフ
ェニルホスフィンテルリド)、テルロアミド類(例え
ば、テルロアセトアミド、N,N-ジメチルテルロベンズア
ミド)、テルロケトン類、テルロエステル類、イソテル
ロシアナート類などが挙げられる。
【0022】本発明に於ける乳剤は金増感剤として塩化
金酸、チオ硫酸金、チオシアン酸金等の他に、チオ尿素
類、ローダニン類、その他各種化合物の金錯体を用いる
ことができる。
金酸、チオ硫酸金、チオシアン酸金等の他に、チオ尿素
類、ローダニン類、その他各種化合物の金錯体を用いる
ことができる。
【0023】また適当な還元的雰囲気におくことによ
り、粒子表面にいわゆる還元増感を行うことも好まし
い。還元剤の好ましい例としては、二酸化チオ尿素およ
びアスコルビン酸およびそれらの誘導体が挙げられる。
また別の好ましい還元剤としては、ヒドラジン, ジエチ
レントリアミンのごときポリアミン類、ジメチルアミン
ボラン類、亜硫酸塩類等が挙げられる。
り、粒子表面にいわゆる還元増感を行うことも好まし
い。還元剤の好ましい例としては、二酸化チオ尿素およ
びアスコルビン酸およびそれらの誘導体が挙げられる。
また別の好ましい還元剤としては、ヒドラジン, ジエチ
レントリアミンのごときポリアミン類、ジメチルアミン
ボラン類、亜硫酸塩類等が挙げられる。
【0024】本発明において、感光材料中のカルシウム
イオン含有量は乳剤層中の分光増感色素重量の1/10以上
1/2以下であり、好ましくは1/10〜1/3である。さらにハ
ロゲン化銀乳剤層中のカルシウムイオン含有量は該乳剤
層中のハロゲン化銀1モル当たり50mg以上200mg以下で
あることが好ましく、非感光性層中のカルシウムイオン
含有量は該非感光性層中の乾燥ゼラチン量に対して1000
ppm以下であることが好ましい。
イオン含有量は乳剤層中の分光増感色素重量の1/10以上
1/2以下であり、好ましくは1/10〜1/3である。さらにハ
ロゲン化銀乳剤層中のカルシウムイオン含有量は該乳剤
層中のハロゲン化銀1モル当たり50mg以上200mg以下で
あることが好ましく、非感光性層中のカルシウムイオン
含有量は該非感光性層中の乾燥ゼラチン量に対して1000
ppm以下であることが好ましい。
【0025】感光材料中のカルシウムイオンは、特に添
加されない限りゼラチン中に含まれるカルシウムイオン
がほとんどを占める。ゼラチン中のカルシウムイオンは
原料に由来するものであるが、原料の選択、製造条件の
選択、イオン交換処理等を適宜組み合わせることにより
カルシウムイオン含有量を決定できる。本発明に用いら
れるゼラチンは石灰ゼラチンのようなカルシウムイオン
含有量が3000ppm前後のものでも良いが、カルシウムイ
オン含有量が2000ppm以下のものが好ましい。本発明に
おける感光材料中、乳剤層中、もしくは非感光性層中の
カルシウムイオン含有量は、ゼラチン中のカルシウムイ
オンのみで達成されても良いが、カルシウム塩を加える
ことで調整されても良い。本発明で用いられるカルシウ
ム塩は、具体的には水溶性の塩化カルシウム、沃化カル
シウム、臭化カルシウム、硝酸カルシウムなどが挙げら
れるが、塩化カルシウム、臭化カルシウムが最も好まし
い。カルシウム塩の添加位置としては、ハロゲン化銀粒
子の調製時から塗布液の調製時までの任意の位置でよ
い。
加されない限りゼラチン中に含まれるカルシウムイオン
がほとんどを占める。ゼラチン中のカルシウムイオンは
原料に由来するものであるが、原料の選択、製造条件の
選択、イオン交換処理等を適宜組み合わせることにより
カルシウムイオン含有量を決定できる。本発明に用いら
れるゼラチンは石灰ゼラチンのようなカルシウムイオン
含有量が3000ppm前後のものでも良いが、カルシウムイ
オン含有量が2000ppm以下のものが好ましい。本発明に
おける感光材料中、乳剤層中、もしくは非感光性層中の
カルシウムイオン含有量は、ゼラチン中のカルシウムイ
オンのみで達成されても良いが、カルシウム塩を加える
ことで調整されても良い。本発明で用いられるカルシウ
ム塩は、具体的には水溶性の塩化カルシウム、沃化カル
シウム、臭化カルシウム、硝酸カルシウムなどが挙げら
れるが、塩化カルシウム、臭化カルシウムが最も好まし
い。カルシウム塩の添加位置としては、ハロゲン化銀粒
子の調製時から塗布液の調製時までの任意の位置でよ
い。
【0026】本発明において、乳剤層中のカルシウムイ
オン含有量と非感光性層中のカルシウムイオン含有量が
異なっていることが好ましく、更に該乳剤層中のカルシ
ウムイオン含有量の方が該非感光性層よりも高いことが
好ましい。乳剤層と非感光性層のゼラチンは同一のもの
を用いても良いし、カルシウムイオン含有量の異なった
ものをそれぞれ用いても良い。
オン含有量と非感光性層中のカルシウムイオン含有量が
異なっていることが好ましく、更に該乳剤層中のカルシ
ウムイオン含有量の方が該非感光性層よりも高いことが
好ましい。乳剤層と非感光性層のゼラチンは同一のもの
を用いても良いし、カルシウムイオン含有量の異なった
ものをそれぞれ用いても良い。
【0027】本発明のハロゲン化銀乳剤は、増感色素で
分光増感される。本発明に使用できる増感色素として
は、シアニン、メロシアニン又はコンプレックスシアニ
ン、コンプレックスメロシアニン、スチリル、ヘミシア
ニンなどの通常用いられる増感色素のいずれでもよい。
分光増感される。本発明に使用できる増感色素として
は、シアニン、メロシアニン又はコンプレックスシアニ
ン、コンプレックスメロシアニン、スチリル、ヘミシア
ニンなどの通常用いられる増感色素のいずれでもよい。
【0028】本発明に使用することができる増感色素と
しては、例えば米国特許3,522,052号、同3,619,197号、
同3,713,828号、同3,615,643号、同3,615,632号、同3,6
17,293号、同3,628,964号、同3,703,377号、同3,666,48
0号、同3,667,960号、同3,679,428号、同3,672,897号、
同3,769,026号、同3,769,026号、同3,556,800号、同3,6
15,613号、同3,615,635号、同3,615,638号、同3,705,80
9号、同3,632,349号、同3,677,65号、同3,770,440号、
同3,770,449号、同3,769,025号、同3,745,014号、同3,7
13,828号、同3,567,458号、同3,625,698号、同2,526,63
2号、同2,503,776号、特開昭48-76525号、ベルギー特許
691,807号などの明細書に記載されているものが挙げら
れる。
しては、例えば米国特許3,522,052号、同3,619,197号、
同3,713,828号、同3,615,643号、同3,615,632号、同3,6
17,293号、同3,628,964号、同3,703,377号、同3,666,48
0号、同3,667,960号、同3,679,428号、同3,672,897号、
同3,769,026号、同3,769,026号、同3,556,800号、同3,6
15,613号、同3,615,635号、同3,615,638号、同3,705,80
9号、同3,632,349号、同3,677,65号、同3,770,440号、
同3,770,449号、同3,769,025号、同3,745,014号、同3,7
13,828号、同3,567,458号、同3,625,698号、同2,526,63
2号、同2,503,776号、特開昭48-76525号、ベルギー特許
691,807号などの明細書に記載されているものが挙げら
れる。
【0029】増感色素の添加量は色素の種類、分光増感
の目的あるいは乳剤組成によって一様ではないがハロゲ
ン化銀1モル当たり1×10-4モル〜1×10-3モルの範囲
でよく、好ましくは2×10-4モル〜8×10-4モルであ
る。増感色素の添加時期は親粒子の成長工程終了後から
化学増感工程終了前までの任意の時期でよい。色素は親
水性溶媒例えばメタノール、エタノールなどに溶解、あ
るいは固体のまま水に分散して添加することができる。
の目的あるいは乳剤組成によって一様ではないがハロゲ
ン化銀1モル当たり1×10-4モル〜1×10-3モルの範囲
でよく、好ましくは2×10-4モル〜8×10-4モルであ
る。増感色素の添加時期は親粒子の成長工程終了後から
化学増感工程終了前までの任意の時期でよい。色素は親
水性溶媒例えばメタノール、エタノールなどに溶解、あ
るいは固体のまま水に分散して添加することができる。
【0030】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で各種
の写真用添加剤を用いることができる。このような工程
で使用できる化合物としては、例えばリサーチディスク
ロージャー(RD)17643号、(RD)18716号(1979年11月)及び
(RD)308119号(1989年12月)に記載されている各種の化合
物が挙げられる。これら3つの(RD)に記載されている
化合物の種類と記載箇所を下記に掲げる。
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で各種
の写真用添加剤を用いることができる。このような工程
で使用できる化合物としては、例えばリサーチディスク
ロージャー(RD)17643号、(RD)18716号(1979年11月)及び
(RD)308119号(1989年12月)に記載されている各種の化合
物が挙げられる。これら3つの(RD)に記載されている
化合物の種類と記載箇所を下記に掲げる。
【0031】 添加剤 RD-17643 RD-18716 RD-308119 頁 分類 頁 分類 頁 分類 化学増感剤 23 III 648 右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IVA 減感色素 23 IV 998 IVB 染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648 右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649 右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 界面活性剤 26〜7 XI 650 右 1005〜6 XI 帯電防止剤 27 XII 650 右 1006〜7 XIII 可塑剤 27 XII 650 右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650 右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1009〜4 XXII 支持体 28 XVII 1009 XVII 本発明の感光材料に用いられる支持体としては上記のR
Dに記載されているものが挙げられるが、適当な支持体
としてはプラスチックなどで、支持体表面は塗布層の接
着性をよくするために下引層を設けたり、コロナ放電や
紫外線照射などが施されてもよい。そしてこのように処
理された支持体上の両面に本発明に係る乳剤を塗布する
ことができる。
Dに記載されているものが挙げられるが、適当な支持体
としてはプラスチックなどで、支持体表面は塗布層の接
着性をよくするために下引層を設けたり、コロナ放電や
紫外線照射などが施されてもよい。そしてこのように処
理された支持体上の両面に本発明に係る乳剤を塗布する
ことができる。
【0032】本発明の感光材料には、他に必要に応じて
アンチハレーション層、中間層、フィルター層などを設
けることができる。
アンチハレーション層、中間層、フィルター層などを設
けることができる。
【0033】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理
は、例えば前記(RD)-17643のXX〜XXI,29〜30頁、或い
は同308119のXX〜XXI,1011〜1012頁に記載されている
ような処理液による処理がなされてよい。
は、例えば前記(RD)-17643のXX〜XXI,29〜30頁、或い
は同308119のXX〜XXI,1011〜1012頁に記載されている
ような処理液による処理がなされてよい。
【0034】白黒写真処理剤における処理剤としては、
ジヒドロキシベンゼン類(例えば、ハイドロキノン)、
3-ピラゾリドン類(例えば、1-フェニル-3-ピラゾリド
ン)、アミノフェノール類(例えば、N-メチル-アミノ
フェノール)などを単独若しくは組み合わせて用いるこ
とができる。なお、現像液には公知の、例えば保恒剤、
アルカリ剤、pH緩衝剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像
促進剤、界面活性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶
解助剤、粘性付与剤などを必要に応じて用いてもよい。
ジヒドロキシベンゼン類(例えば、ハイドロキノン)、
3-ピラゾリドン類(例えば、1-フェニル-3-ピラゾリド
ン)、アミノフェノール類(例えば、N-メチル-アミノ
フェノール)などを単独若しくは組み合わせて用いるこ
とができる。なお、現像液には公知の、例えば保恒剤、
アルカリ剤、pH緩衝剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像
促進剤、界面活性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶
解助剤、粘性付与剤などを必要に応じて用いてもよい。
【0035】定着液にはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩な
どの定着剤が用いられる。さらに硬膜剤として水溶性ア
ルミニウム塩、例えば硫酸アルミニウム或いはカリ明礬
などを含んでよい。その他保恒剤、pH調整剤、硬水軟
化剤などを含んでもよい。
どの定着剤が用いられる。さらに硬膜剤として水溶性ア
ルミニウム塩、例えば硫酸アルミニウム或いはカリ明礬
などを含んでよい。その他保恒剤、pH調整剤、硬水軟
化剤などを含んでもよい。
【0036】本発明において全処理時間(Dry to Dry)
が60秒以下、より好ましくは40秒以下の超迅速処理をす
ることができる。本発明における“現像工程時間”又は
“現像時間”とは、処理する感光材料の先端が自動現像
機(以下、自現機という)の現像タンク液に浸漬してか
ら次の定着液に浸漬するまでの時間、“定着時間”と
は、定着タンク液に浸漬してから次の水洗タンク液(安
定液)に浸漬するまでの時間、“水洗時間”とは、水洗
タンク液に浸漬している時間をいう。また、“乾燥時
間”とは、通常自動現像機には35〜100℃、好ましくは4
0〜80℃の熱風が吹き付けられる乾燥ゾーンが設置され
ており、その乾燥ゾーンに入っている時間をいう。本発
明の現像処理では、現像時間が15秒以下、好ましくは10
秒以内である。現像温度は25〜50℃が好ましく、30〜40
℃がより好ましい。定着温度及び時間は20〜50℃で2〜
12秒が好ましく、30〜40℃で2〜10秒がより好ましい。
水洗または安定浴温度及び時間は0〜50℃で2〜15秒が
好ましく、15〜40℃で2〜8秒がより好ましい。本発明
の方法によれば、現像、定着及び水洗(又は安定化)さ
れた感光材料は水洗水を絞り切るスクイズローラーを経
て乾燥される。乾燥は40〜100℃で行われ、乾燥時間は
環境温度によって適宜変えられるが、通常は3秒〜12秒
でよく、特に好ましくは40〜80℃で3〜8秒であり、好
ましくは遠赤外線ヒーターを使用することである。
が60秒以下、より好ましくは40秒以下の超迅速処理をす
ることができる。本発明における“現像工程時間”又は
“現像時間”とは、処理する感光材料の先端が自動現像
機(以下、自現機という)の現像タンク液に浸漬してか
ら次の定着液に浸漬するまでの時間、“定着時間”と
は、定着タンク液に浸漬してから次の水洗タンク液(安
定液)に浸漬するまでの時間、“水洗時間”とは、水洗
タンク液に浸漬している時間をいう。また、“乾燥時
間”とは、通常自動現像機には35〜100℃、好ましくは4
0〜80℃の熱風が吹き付けられる乾燥ゾーンが設置され
ており、その乾燥ゾーンに入っている時間をいう。本発
明の現像処理では、現像時間が15秒以下、好ましくは10
秒以内である。現像温度は25〜50℃が好ましく、30〜40
℃がより好ましい。定着温度及び時間は20〜50℃で2〜
12秒が好ましく、30〜40℃で2〜10秒がより好ましい。
水洗または安定浴温度及び時間は0〜50℃で2〜15秒が
好ましく、15〜40℃で2〜8秒がより好ましい。本発明
の方法によれば、現像、定着及び水洗(又は安定化)さ
れた感光材料は水洗水を絞り切るスクイズローラーを経
て乾燥される。乾燥は40〜100℃で行われ、乾燥時間は
環境温度によって適宜変えられるが、通常は3秒〜12秒
でよく、特に好ましくは40〜80℃で3〜8秒であり、好
ましくは遠赤外線ヒーターを使用することである。
【0037】本発明の感光材料においては、ハロゲン化
銀乳剤層及びその他の親水性コロイド層は種々の塗布方
法により支持体上に塗布することができる。スライドホ
ッパー塗布法、カーテン塗布法、押し出し塗布法など、
詳しくはリサーチディスクロージャー176号(Research D
isclosure)27〜28頁の「Coating Procedure」の項に記
載されている方法を用いることができる。
銀乳剤層及びその他の親水性コロイド層は種々の塗布方
法により支持体上に塗布することができる。スライドホ
ッパー塗布法、カーテン塗布法、押し出し塗布法など、
詳しくはリサーチディスクロージャー176号(Research D
isclosure)27〜28頁の「Coating Procedure」の項に記
載されている方法を用いることができる。
【0038】その他、本発明の実施に際しては公知の各
種写真技術を用いることができる。
種写真技術を用いることができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例にて具体的に説明す
る。尚、当然のことながら本発明は以下に述べる実施例
に限定されるものではない。
る。尚、当然のことながら本発明は以下に述べる実施例
に限定されるものではない。
【0040】実施例1 EM−1(臭塩化銀AgBr0.10Cl0.90平板状粒子)の調製 <溶液A> 高メチオニンゼラチン(ゼラチン1g当たりメチオニン59.7mM) 103g 4,5,6-トリアミノピリミジン 343g NaCl 246g NaBr 48g 蒸留水で 6000mlとする <溶液B> 硝酸銀 793g 蒸留水で 2000mlとする 40℃において、特公昭58-58288号、同58-58289号に示さ
れる混合撹拌機中の溶液AのpHを5.6に調整し、溶液B
の6mlを1分間かけて添加した。次に添加速度をさらに
55分間かけて直線的に加速(開始時から終了時まで9.8
倍)し、その間に溶液Bの全量を添加した。溶液Bの添
加開始後、1、5、18分後にゼラチン溶液411mlを添加
した。5分後と18分後に4MのNaCl溶液1371g及び20mM
の4,5,6-トリアミノピリミジン溶液343gを添加した。
上記材料の添加中、銀の流入を1分間停止し、添加物を
均一に混合した。この間のpHをNaOHまたはHNO3の添加
により一定になるように制御した。添加終了後凝集高分
子剤を用いて沈殿脱塩を行い、ついでゼラチン水溶液を
加え、撹拌再分散した。
れる混合撹拌機中の溶液AのpHを5.6に調整し、溶液B
の6mlを1分間かけて添加した。次に添加速度をさらに
55分間かけて直線的に加速(開始時から終了時まで9.8
倍)し、その間に溶液Bの全量を添加した。溶液Bの添
加開始後、1、5、18分後にゼラチン溶液411mlを添加
した。5分後と18分後に4MのNaCl溶液1371g及び20mM
の4,5,6-トリアミノピリミジン溶液343gを添加した。
上記材料の添加中、銀の流入を1分間停止し、添加物を
均一に混合した。この間のpHをNaOHまたはHNO3の添加
により一定になるように制御した。添加終了後凝集高分
子剤を用いて沈殿脱塩を行い、ついでゼラチン水溶液を
加え、撹拌再分散した。
【0041】EM−1の粒子約3000個を電子顕微鏡によ
り観察・測定し形状を分析したところ、平均粒子直径1.8
μm、平均粒子厚さ0.12μm、球相当粒径0.67μm、変動
係数が18%であった。
り観察・測定し形状を分析したところ、平均粒子直径1.8
μm、平均粒子厚さ0.12μm、球相当粒径0.67μm、変動
係数が18%であった。
【0042】EM−2(塩臭化銀AgBr0.50Cl0.50平板状
粒子)の調製 混合器にNaBrを更に192g加えた以外はEM−1と同様
に調製した。
粒子)の調製 混合器にNaBrを更に192g加えた以外はEM−1と同様
に調製した。
【0043】EM−2の粒子約3000個を電子顕微鏡によ
り観察・測定し形状を分析したところ、平均粒子直径2.0
μm、平均粒子厚さ0.13μm、球相当粒径0.74μm、変動
係数が18%であった。
り観察・測定し形状を分析したところ、平均粒子直径2.0
μm、平均粒子厚さ0.13μm、球相当粒径0.74μm、変動
係数が18%であった。
【0044】次に、得られた乳剤を以下の方法で分光増
感及び化学増感を施した。
感及び化学増感を施した。
【0045】EM−1、EM−2を50℃にした後、下記
増感色素(A)及び(B)を銀1モル当たりそれぞれ280m
g、20mg添加し、その10分後に化学増感剤として、チオ
シアン酸アンモニウム60mg、塩化金酸1.45mg及びチオ硫
酸ナトリウム、N,N-ジメチルセレノウレアを下記に示す
量添加し化学熟成を行った。尚、化学熟成開始後30分で
下記の如く調製した沃化銀微粒子乳剤を添加し、さらに
同一温度で20分間熟成してから、4-ヒドロキシ-6-メチ
ル-1,3,3a,7-テトラザインデン(TAI)3×10-2モルで
安定化した。
増感色素(A)及び(B)を銀1モル当たりそれぞれ280m
g、20mg添加し、その10分後に化学増感剤として、チオ
シアン酸アンモニウム60mg、塩化金酸1.45mg及びチオ硫
酸ナトリウム、N,N-ジメチルセレノウレアを下記に示す
量添加し化学熟成を行った。尚、化学熟成開始後30分で
下記の如く調製した沃化銀微粒子乳剤を添加し、さらに
同一温度で20分間熟成してから、4-ヒドロキシ-6-メチ
ル-1,3,3a,7-テトラザインデン(TAI)3×10-2モルで
安定化した。
【0046】増感色素(A):5,5'-ジクロロ-9-エチル-
3,3'-ジ-(3-スルホプロリル)オキサカルボシアニン塩
無水物 増感色素(B):5,5'-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,1'-ジ
エチル-3,3'-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミダゾロカ
ルボシアニンナトリウム塩 無水物 〔沃化銀微粒子の調製〕 溶液A オセインゼラチン 100g KI 8.5g 蒸留水で2000mlとする 溶液B AgNO3 360g 蒸留水で605mlとする 溶液C KI 352g 蒸留水で605mlとする 反応容器に溶液Aを加え、40℃に保ち撹拌しながら、溶
液B及び溶液Cを同時混合法により30分を要して定速で
添加した。添加中のpAgは常法の制御手段により13.5に
保った。生成した沃化銀は平均粒径0.06μmのβ−AgIと
γ−AgIの混合物であった。この乳剤を沃化銀微粒子と
する。
3,3'-ジ-(3-スルホプロリル)オキサカルボシアニン塩
無水物 増感色素(B):5,5'-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,1'-ジ
エチル-3,3'-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミダゾロカ
ルボシアニンナトリウム塩 無水物 〔沃化銀微粒子の調製〕 溶液A オセインゼラチン 100g KI 8.5g 蒸留水で2000mlとする 溶液B AgNO3 360g 蒸留水で605mlとする 溶液C KI 352g 蒸留水で605mlとする 反応容器に溶液Aを加え、40℃に保ち撹拌しながら、溶
液B及び溶液Cを同時混合法により30分を要して定速で
添加した。添加中のpAgは常法の制御手段により13.5に
保った。生成した沃化銀は平均粒径0.06μmのβ−AgIと
γ−AgIの混合物であった。この乳剤を沃化銀微粒子と
する。
【0047】 〔化学増感剤〕 No. チオ硫酸ナトリウム トリフェニルホスフィンセレナイド(mg) 1 3.3mg - 2 2.0mg 2.5mg (試料の作成)それぞれの乳剤には下記の各種添加剤を
加えた。添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量で示
す。
加えた。添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量で示
す。
【0048】 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 10mg 1-トリメチロールプロパン 14g t-ブチル-カテコール 68mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 850mg スチレン-無水マレイン酸供重合体 2.0g ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 1.7g 1,1-ジメチロール-1-ブロム-1-ニトロメタン 6.2mg nC4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2
700mg
700mg
【0049】
【化1】
【0050】また保護層液に用いた添加剤は次のとおり
である。添加量はゼラチン1g当たりの量で示す。
である。添加量はゼラチン1g当たりの量で示す。
【0051】 平均粒径5μmのポリメチルメタクリレートからなるマット剤 21mg 平均粒径3μmのポリメチルメタクリレートからなるマット剤 28mg グリオキザール
50mg
50mg
【0052】
【化2】
【0053】以上の塗布液を、厚さ180μmの下引き処理
済みのブルーに着色したポリエチレンテレフタレートフ
ィルムベース上に、両面に均一に塗布、乾燥して表1に
示す試料を作成した。
済みのブルーに着色したポリエチレンテレフタレートフ
ィルムベース上に、両面に均一に塗布、乾燥して表1に
示す試料を作成した。
【0054】なお、塗布銀量は両面で表1に示す量にな
るように調製を行った。保護層及び乳剤層には、下記に
示す種類のゼラチンを表1の量になるように加え、調製
を行った。また、試料No.13には塗布液の調製時にハロ
ゲン化銀1モル当たり50mgに相当する量の塩化カルシウ
ム水溶液を加え、カルシウムイオン含有量を調製した。
るように調製を行った。保護層及び乳剤層には、下記に
示す種類のゼラチンを表1の量になるように加え、調製
を行った。また、試料No.13には塗布液の調製時にハロ
ゲン化銀1モル当たり50mgに相当する量の塩化カルシウ
ム水溶液を加え、カルシウムイオン含有量を調製した。
【0055】原子吸光法により測定した結果、感光材料
中に含有されるカルシウムイオン量は表1に示すとおり
であった。
中に含有されるカルシウムイオン量は表1に示すとおり
であった。
【0056】<ゼラチンの種類> No. 乾燥ゼラチン重量に対するCa2+量(ppm) A 2500 B 1000 C 500 <センシトメトリの評価>得られた試料をX線写真用蛍
光増感紙XG−S(コニカ(株)製)で挟み、ペネトロメ
ータB型(コニカメディカル(株)製)を介してX線照射
後SRX-503自動現像機を用いSR-DF処理液にて全処理時間
25秒処理を行った。(いずれもコニカ製)SRX-503自動現
像機を以下の処理時間になるように改造し、処理液の補
充量を現像液、定着液ともに210ml/m2及び170ml/m2で
処理した。
光増感紙XG−S(コニカ(株)製)で挟み、ペネトロメ
ータB型(コニカメディカル(株)製)を介してX線照射
後SRX-503自動現像機を用いSR-DF処理液にて全処理時間
25秒処理を行った。(いずれもコニカ製)SRX-503自動現
像機を以下の処理時間になるように改造し、処理液の補
充量を現像液、定着液ともに210ml/m2及び170ml/m2で
処理した。
【0057】 現像時間 8秒 定着時間 6.3秒 水洗時間 3.4秒 水洗-乾燥間(スクイズ) 2秒 乾燥時間 5.3秒 全処理時間 25秒 感度は試料1が最低濃度+1.0の濃度を得るのに必要なX
線露光量の逆数を100とした相対値で示し、結果を表1
に示す。
線露光量の逆数を100とした相対値で示し、結果を表1
に示す。
【0058】<銀色調の評価>試料を現像後の透過濃度
が1.2になるように露光を与えた後、上記の感度測定と
同様の現像条件で処理した現像済みの試料を50℃、RH
80%の温湿度下で7日間放置した後、シャーカステンで
観察し、透過光による銀色調を目視で評価した。
が1.2になるように露光を与えた後、上記の感度測定と
同様の現像条件で処理した現像済みの試料を50℃、RH
80%の温湿度下で7日間放置した後、シャーカステンで
観察し、透過光による銀色調を目視で評価した。
【0059】 1:黄色味を帯びた黒色 2:やや黄色味を帯びた黒色 3:やや赤味を帯びた黒色 4:僅かに黄赤味を帯びた黒色 5:純黒色 以上、得られた結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1の結果から、本発明の試料は、超迅速
処理において、高感度でしかも現像処理後の画像の色調
が良いことがわかる。
処理において、高感度でしかも現像処理後の画像の色調
が良いことがわかる。
【0062】
【発明の効果】本発明により、超迅速処理において、高
感度でしかも現像処理後の画像の色調が良いハロゲン化
銀写真感光材料を提供することができた。
感度でしかも現像処理後の画像の色調が良いハロゲン化
銀写真感光材料を提供することができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に、少なくとも1層の塩化銀含
有率50モル%以上であるハロゲン化銀粒子を含有する感
光性ハロゲン化銀乳剤層を有し、かつ該ハロゲン化銀乳
剤層側の全親水性コロイド層に含まれるカルシウムイオ
ン(Ca2+)の全重量が、該ハロゲン化銀乳剤層中に含
有される分光増感色素重量の1/10〜1/2重量であること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項2】 上記感光性ハロゲン化銀乳剤層中のカル
シウムイオン含有量が銀1モル当たり50mg以上200mg以
下であることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀
写真感光材料。 - 【請求項3】 感光性ハロゲン化銀乳剤層中のカルシウ
ムイオン含有量の方が非感光性層中のカルシウムイオン
含有量よりも高いことを特徴とする請求項1又は2記載
のハロゲン化銀写真感光材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4005195A JPH08234347A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4005195A JPH08234347A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08234347A true JPH08234347A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=12570122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4005195A Pending JPH08234347A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08234347A (ja) |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP4005195A patent/JPH08234347A/ja active Pending
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