JPH11234557A

JPH11234557A - 画像入力装置

Info

Publication number: JPH11234557A
Application number: JP10044539A
Authority: JP
Inventors: Yukio Kanjiyou; 行男冠城
Original assignee: Nikon Corp
Current assignee: Nikon Corp
Priority date: 1998-02-10
Filing date: 1998-02-10
Publication date: 1999-08-27

Abstract

(57)【要約】【目的】撮像カメラを原稿に近接させた場合でも原稿
を的確に照明することが可能な画像入力装置を提供す
る。【構成】画像入力装置は、原稿を撮像する撮像部
（４）と、原稿を載置する載置面を備えた原稿台（１）
と、原稿台に回転可能に取り付けられかつ撮像部を回転
可能に支持する支持部材（２、３）と、支持部材に内蔵
されかつ載置面上の原稿を照明する照明装置（６）と、
支持部材の内部に回転可能に保持されかつ照明装置の照
明光を反射するミラー部（７）と、支持部材が原稿台に
対して回転したときの回転運動を伝達する回転伝達手段
（９、１４、１５）と、回転伝達手段により伝達された
回転運動により回転してミラー部の支持部材内での回転
角度位置を変化させるカム（１３）とを具備する。支持
部材を倒して撮像カメラを原稿に近接させても、ミラー
部が支持部材内で傾き、常に原稿を的確に照明する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置に関
し、特に、撮像カメラを原稿に近接させた場合でも原稿
を的確に照明できる画像入力装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、書画原稿などを撮影して対応する
画像信号に変換し、この画像信号によって書画原稿など
の画像を例えばモニタテレビジョンあるいは投影型テレ
ビジョンなどに表示する画像入力装置が知られている。

【０００３】図４は、従来の画像入力装置の通常の画像
入力状態を示す概略的な側面図である。また、図４は概
略的な内部構造を示すために支柱２の部分を断面図形式
で示している。図４に示される従来の画像入力装置は、
原稿台１、支柱２、支柱３、撮像カメラ４を備えてい
る。

【０００４】原稿台１は上面すなわち載置面２０に書画
原稿、ある程度の厚みを有する立体物、スライドフィル
ムなどの被写体または原稿２１を載置できるよう構成さ
れている。また、図示はしないが、電源や後述の照明装
置６のＯＮ、ＯＦＦスイッチや絞りコントロールスイッ
チなどの操作スイッチが取り付けられている。

【０００５】支柱２には、照明装置６が内蔵されかつ固
定され、拡散板８を通して原稿台１の載置面２０上に載
置された原稿２１を照明するよう構成されている。ま
た、支柱２内の照明装置６の背面側には照明光反射用の
ミラー７が固定して設けられており、照明装置６の照明
光のミラー７での反射光によっても載置面２０上の原稿
２１を照明するよう構成されている。これにより、装置
が小型化され、かつ照明装置６およびミラー７からの照
明光束２３で原稿を効率よく照明することができる。

【０００６】原稿台１と支柱２とは回転軸またはヒンジ
９によって回転可能にかつ任意の回転位置に固定可能に
連結されている。支柱２と支柱３とは固定して連結され
ている。また、支柱３と撮像カメラ４とはヒンジ１０に
よって回転可能にかつ任意の回転位置に固定可能に連結
されている。

【０００７】撮像カメラ４にはカメラレンズ５が取り付
けられている。撮像カメラ４は撮像素子（図示せず）と
画像処理回路（図示せず）を内蔵し、原稿台１の載置面
２０上の原稿２１の画像光または撮影光束２２をカメラ
レンズ５により入射結像し、光電変換して対応する画像
信号として出力するよう構成されている。また、出力さ
れた画像信号は、例えば図示しないモニタテレビジョン
あるいは投影型テレビジョンなどに入力され、原稿２１
の画像が表示される。

【０００８】このような従来の画像入力装置では、照明
装置６を支柱２に内蔵させたことにより、装置の小型
化、省スペース化が可能であった。また、照明装置は１
台で済み、照明装置を支持する機構なども不要となるの
で、低コスト化が可能であった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像入力装置においては、図４のような画像
入力状態では原稿を的確に照明することができるが、例
えばカメラレンズ５にマクロ撮影機能を有する単焦点レ
ンズを用いて小さめの原稿をマクロ撮影する場合のよう
に、図４の位置から支柱２を原稿台１に向かって更に倒
し、撮像カメラ４を原稿台１の載置面２０上の原稿２４
に近接させて画像入力を行う図５の場合には、照明装置
６やミラー７は支柱２内部で固定されているため、照明
装置６およびミラー７からの照明光束２８は原稿２４よ
り手前側（支柱２側）を主に照明してしまい、必ずしも
原稿２４を的確に照明することはできなかった。

【００１０】本発明の目的は、上述の従来技術における
問題点に鑑み、撮像カメラを原稿に近接させた場合で
も、支柱に内蔵した照明装置で原稿を的確に照明するこ
とが可能な画像入力装置を提供することである。

【００１１】本発明の他の目的は、マクロ撮影機能を有
する単焦点レンズを用いても支柱に内蔵した照明装置で
常に原稿を的確に照明することが可能な画像入力装置を
提供することである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明では、画像入力装置は、原稿
を撮像する撮像部と、前記原稿を載置する載置面を備え
た原稿台と、前記原稿台に回転可能に取り付けられかつ
前記撮像部を回転可能に支持する支持部材と、前記支持
部材に内蔵されかつ前記載置面上に載置された前記原稿
を照明する照明装置と、前記支持部材の前記原稿台に対
する回転角度位置の変化に応じて前記照明装置の照明光
が出射する方向を変化させる照明方向制御手段とを具備
するよう構成される。これにより、支持部材を倒すなど
して撮像カメラと原稿の撮影距離を変えても常に原稿を
的確に照明することが可能となる。また、支持部材が照
明装置を内蔵するので、装置の小型化、省スペース化、
低コスト化が可能である。

【００１３】また、請求項２に記載の発明では、画像入
力装置は、原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置す
る載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取
り付けられかつ前記撮像部を回転可能に支持する支持部
材と、前記支持部材の内部に回転可能に保持されかつ前
記載置面上に載置された前記原稿を照明する照明装置
と、前記支持部材の前記原稿台に対する回転角度位置の
変化に応じて前記照明装置の前記支持部材内での回転角
度位置を変化させる制御手段とを具備するよう構成され
る。これにより、支持部材を倒すなどして撮像カメラと
原稿の撮影距離を変えても常に原稿を的確に照明するこ
とが可能となる。また、支持部材が照明装置を内蔵する
ので、装置の小型化、省スペース化、低コスト化が可能
である。

【００１４】また、請求項３に記載の発明では、画像入
力装置は、原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置す
る載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取
り付けられかつ前記撮像部を回転可能に支持する支持部
材と、前記支持部材に内蔵されかつ前記載置面上に載置
された前記原稿を照明する照明装置と、前記支持部材に
回転可能に保持されかつ前記照明装置の照明光を反射す
るミラー部と、前記支持部材の前記原稿台に対する回転
角度位置の変化に応じて前記ミラー部の前記支持部材に
対する回転角度位置を変化させる制御手段とを具備する
よう構成される。これにより、これにより、支持部材を
倒すなどして撮像カメラと原稿の撮影距離を変えても常
に原稿を的確に効率よく照明することが可能となる。ま
た、支持部材が照明装置を内蔵するので、装置の小型
化、省スペース化、低コスト化が可能である。

【００１５】また、請求項４に記載の発明では、画像入
力装置は、原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置す
る載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取
り付けられかつ前記撮像部を回転可能に支持する支持部
材と、前記支持部材に内蔵されかつ前記載置面上に載置
された前記原稿を照明する照明装置と、前記支持部材の
内部に回転可能に保持されかつ前記照明装置の照明光を
反射するミラー部と、前記支持部材の前記原稿台に対す
る回転角度位置の変化に応じて前記ミラー部の前記支持
部材内での回転角度位置を変化させる制御手段とを具備
するよう構成される。これにより、支持部材を倒すなど
して撮像カメラと原稿の撮影距離を変えても常に原稿を
的確に効率よく照明することが可能となる。また、支持
部材が照明装置を内蔵するので、装置の小型化、省スペ
ース化、低コスト化が可能である。

【００１６】また、請求項５に記載の発明では、画像入
力装置は、原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置す
る載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取
り付けられかつ前記撮像部を回転可能に支持する支持部
材と、前記支持部材に内蔵されかつ前記載置面上に載置
された前記原稿を照明する照明装置と、前記支持部材の
内部に回転可能に保持されかつ前記照明装置の照明光を
反射するミラー部と、前記支持部材が前記原稿台に対し
て回転したときの回転運動を伝達する回転伝達手段と、
前記回転伝達手段により伝達された回転運動により回転
して前記ミラー部の前記支持部材内での回転角度位置を
変化させるカムとを具備するよう構成される。これによ
り、支持部材を倒すなどして撮像カメラと原稿の撮影距
離を変えても、簡単な機構で常に原稿を的確に効率よく
照明することが可能となる。また、支持部材が照明装置
を内蔵するので、装置の小型化、省スペース化、低コス
ト化が可能である。

【００１７】また、請求項６に記載の発明では、請求項
３〜５のいずれか１項に記載の画像入力装置において、
前記照明装置は前記ミラー部に固定して保持されている
よう構成される。これにより、支持部材を倒すなどして
撮像カメラと原稿の撮影距離を変えても、常に原稿をよ
り的確に照明することが可能となる。

【００１８】また、請求項７に記載の発明では、請求項
１〜６のいずれか１項に記載の画像入力装置において、
前記撮像部は前記原稿を撮像する撮像素子と該撮像素子
の撮像面に前記原稿の像を集光する光学系とを有し、該
光学系はマクロ撮影機能を有する単焦点の光学系である
よう構成される。これにより、クローズアップレンズと
ズームレンズの両方の機能を備えたカメラレンズは不要
となるので、装置の低コスト化が可能となる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像入力装置
につき図面を参照して説明する。図１は本発明の第１の
実施形態に係る画像入力装置の通常の画像入力状態を示
す概略的な側面図である。以下、同一の部材について
は、同じ参照番号を付す。また、図１は概略的な内部構
造を示すために支柱２の部分を断面図形式で示してい
る。

【００２０】本実施形態の画像入力装置においては、ミ
ラー７が支柱２内部で固定されておらず、支柱２の原稿
台１に対する回転角度位置の変化に応じてミラー７が支
柱２内部で回転または傾く機構を有する以外は、図４に
示される従来の画像入力装置とほぼ同様の構成を有す
る。

【００２１】図１に示される書画入力装置は、原稿台
１、支柱２、支柱３、撮像カメラ４を備えている。

【００２２】原稿台１は上面すなわち載置面２０に書画
原稿、ある程度の厚みを有する立体物、スライドフィル
ムなどの被写体または原稿２１を載置できるよう構成さ
れている。また、図示はしないが、電源や照明装置６の
ＯＮ、ＯＦＦスイッチや絞りコントロールスイッチなど
の操作スイッチが取り付けられている。

【００２３】原稿台１と支柱２とは回転軸またはヒンジ
９によって回転可能にかつ任意の回転位置に固定可能に
連結されている。支柱２と支柱３とは固定して連結され
ている。支柱３と撮像カメラ４とはヒンジ１０によって
回転可能にかつ任意の回転位置に固定可能に連結されて
いる。また、本実施形態の画像入力装置においては、ヒ
ンジ９は支柱２の内部で歯車またはギアが設けられ、支
柱２に固定されている。

【００２４】支柱２には、照明装置６が固定して内蔵さ
れ、拡散板８を通して原稿台１の載置面２０上に載置さ
れた原稿２１を照明するよう構成されている。支柱２内
の照明装置６の背面側には照明光反射用のミラー７が設
けられている。

【００２５】本実施形態の画像入力装置においては、図
４に示される従来の画像入力装置とは異なり、ミラー７
は支柱２内で固定されてはいない。ミラー７の一端側は
ヒンジ１１によって支柱２と回転可能に連結されてい
る。また、ミラー７の他端側は、バネ１２によって支柱
２の背面側に連結されており、常にカム１３に押しつけ
られて接するよう構成されている。カム１３のミラー７
と接している側と逆側の端部は歯車またはギア１４に固
定され、カム１３がギア１４とともに回転するよう構成
されている。このギア１４は原稿台１と回転可能に連結
され、かつ同じく原稿台１と回転可能に連結されたギア
１５とかみ合わされている。また、ギア１５はヒンジ９
に設けられているギアともかみ合わされている。図１の
状態におけるミラー７の支柱２内での回転角度位置は、
図４の固定されたミラー７の支柱２内での角度位置とほ
ぼ同じである。本実施形態の画像入力装置においても、
照明装置６の照明光と該照明光のミラー７での反射光と
からなる照明光束２３によって原稿台１の載置面２０上
の原稿２１を照明するので、原稿を効率よく照明するこ
とができる。

【００２６】撮像カメラ４にはカメラレンズ５が取り付
けられている。本実施形態の画像入力装置においては、
カメラレンズ５には、例えばマクロ撮影機能を有する単
焦点レンズを用いることができる。撮像カメラ４は撮像
素子（図示せず）と画像処理回路（図示せず）を内蔵
し、原稿台１の載置面２０上の原稿２１の画像光または
撮影光束２２をカメラレンズ５により入射結像し、光電
変換して対応する画像信号として出力するよう構成され
ている。また、出力された画像信号は、例えば図示しな
いモニタテレビジョンあるいは投影型テレビジョンなど
に入力され、原稿２１の画像が表示される。

【００２７】図２は、図１の画像入力装置において、撮
像カメラを原稿に近接させた状態で画像入力を行う様子
を示す概略的な側面図である。また、図２は概略的な内
部構造を示すために支柱２の部分を断面図形式で示して
いる。

【００２８】支柱２を原稿台１に向かって倒す方向に回
転させて位置決めし、必要に応じて支柱３に対する撮像
カメラ４の回転角度位置を調整することによって、撮像
カメラ４と支柱２および３とを図１の位置から図２の位
置に回転して移動させることができる。

【００２９】本実施形態の画像入力装置においては、ヒ
ンジ９に設けられたギアは支柱２に固定され、カム１３
の一端が固定されたギア１４とギア１５とは原稿台１に
回転可能に連結され、そしてギア１４とギア１５および
ギア１５とヒンジ９に設けられたギアはそれぞれかみ合
わされている。このため、支柱２の原稿台１に対する回
転角度位置の変化に応じて、ヒンジ９、ギア１５、ギア
１４がそれぞれ回転し、カム１３が動く。

【００３０】支柱２を原稿台１に向かって倒す方向に回
転させた場合は、ヒンジ９、ギア１５、ギア１４、およ
びカム１３はそれぞれ図２中の矢印Ａの方向に回転し動
く。支柱２の内部でバネ１２によってカム１３に押しつ
けられているミラー７は、カム１３の動きに応じてヒン
ジ１１を軸として回転し、図２のように傾く。従って、
照明装置６の照明光のミラー７による反射光は、図５の
場合と比べて、原稿台１の載置面２０上のより遠方側を
主に照明するようになる。このため、図２のように、撮
像カメラ４を原稿台１の載置面２０上の原稿２４に近接
させてマクロ撮影し、原稿２４の画像光または撮影光束
２５を入力する場合でも、照明装置６や特にミラー７か
らの照明光束２６で原稿２４を十分に照明することが可
能となる。

【００３１】カメラレンズ５にマクロ撮影機能を有する
単焦点レンズを用いても、原稿を常に的確に照明できる
ようになるので、クローズアップレンズとズームレンズ
の両方の機能を備えたカメラレンズは不要となり、低コ
スト化が可能となる。

【００３２】また、原稿台１に対する支柱２の回転角度
位置が変われば、自動的にミラー７が傾いて原稿を的確
に照明するようになるので、撮像カメラと原稿との間の
撮影距離を変えても改めて照明の方向を調節する必要は
なく、操作性にも優れている。

【００３３】また、ミラー７を支柱２に回転可能に支持
するヒンジ１１を、図１のようなミラー７の端部ではな
く、図１の場合よりも若干カム１３側に設け、また支柱
２のミラー７の背面側にあたる部分に、ヒンジ１１を軸
として回転したミラー７の一部分が突き出してもいいよ
うな開口を設けてもよい。これにより、原稿台１に対し
て支柱２を倒す方向に回転させたときにミラー７が傾く
角度を図２の場合よりも更に大きくすることが可能とな
り、原稿台１の載置面２０上の更に遠方側を照明するこ
とができる。

【００３４】また、ヒンジ９を支柱２ではなく原稿台１
に固定し、カム１３の一端が固定されたギア１４を原稿
台１ではなく支柱２に回転可能に連結し、かつギア１５
を設けずに直接ギア１４とヒンジ９に設けられたギアと
がかみ合わされるよう構成することもできる。このよう
な構成であっても、原稿台１に対する支柱２の回転角度
位置の変化に応じて、ギア１４が回転してカム１３が動
き、ミラー７を傾けることができるので、撮像カメラと
原稿との間の撮影距離を変えても原稿を的確に照明する
ことが可能である。

【００３５】また、支柱２を原稿台１に対して回転させ
たときの回転運動を伝達する回転伝達手段としてギアを
用いたが、ゴムローラやベルトなどその他の任意の手段
を用いることもできる。

【００３６】図３は、本発明の第２の実施形態に係る画
像入力装置において、撮像カメラを原稿に近接させた状
態で画像入力を行う様子を示す概略的な側面図である。
また、図３は概略的な内部構造を示すために支柱２の部
分を断面図形式で示している。

【００３７】本実施形態の画像入力装置は、照明装置６
がミラー７と連動して動くように構成されている以外
は、第１の実施形態の画像入力装置とほぼ同様の構成を
有する。

【００３８】本実施形態の画像入力装置においては、図
１および２の画像入力装置とは異なり、支柱２に内蔵さ
れた照明装置６は、支柱２に固定されておらず、ミラー
７に固定して保持され、ミラー７と連動して動くよう構
成されている。

【００３９】このため、支柱２を原稿台１に向かって倒
す方向に回転させた場合、ギア１４とカム１３が図３中
の矢印Ａの方向に回転し動くので、支柱２の内部ではミ
ラー７がヒンジ１１を軸として回転し傾くと共に、照明
装置６も回転し傾く。従って、照明装置６の照明光およ
び該照明光のミラー７による反射光は、図５の場合と比
べて、原稿台１の載置台２０上のより遠方側を主に照明
するようになる。このため、撮像カメラ４を原稿台１の
載置面２０上の原稿２４に近接させてマクロ撮影する場
合でも、照明装置６やミラー７からの照明光束２７で原
稿２４を十分に照明することが可能となる。

【００４０】カメラレンズ５にマクロ撮影機能を有する
単焦点レンズを用いても、原稿を常に的確に照明できる
ようになるので、クローズアップレンズとズームレンズ
の両方の機能を備えたカメラレンズは不要となり、低コ
スト化が可能となる。

【００４１】また、原稿台１に対する支柱２の回転角度
位置を変えれば、自動的にミラー７および照明装置６が
傾いて原稿を的確に照明するようになるので、撮像カメ
ラと原稿との間の撮影距離を変えても改めて照明の方向
を調節する必要はなく、操作性に優れている。

【００４２】具体的な実施形態をあげたが、本発明は、
撮像カメラを原稿台に支持する支持部材が照明装置を内
蔵し、かつ支持部材の原稿台に対する回転角度位置の変
化に応じて照明方向が調整されるような構成であればよ
く、前述の実施形態には限定されない。特に、支持部材
の原稿台に対する回転角度位置の変化に応じて照明装置
やミラー部を動かす機構は、カムなどを用いた前述の実
施形態に限定されるものではなく、任意の種々の機構を
用いることができる。

【００４３】

【発明の効果】以上のように、請求項１〜６記載の発明
によれば、支持部材の原稿台に対する回転角度位置の変
化に応じて照明方向が調整されるので、撮像カメラと原
稿の撮影距離を変えても常に原稿を的確に照明すること
が可能となる。また、支持部材が照明装置を内蔵するの
で、照明装置は１台で済み、照明の支持装置なども不要
となり、装置の小型化、省スペース化、低コスト化が可
能である。

【００４４】また、請求項７記載の発明によれば、クロ
ーズアップレンズとズームレンズの両方の機能を備えた
カメラレンズは不要となるので、装置の低コスト化が可
能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る画像入力装置の
通常の画像入力状態を示す概略的な側面図である。

【図２】図１の画像入力装置において、撮像カメラを原
稿に近接させた状態で画像入力を行う様子を示す概略的
な側面図である。

【図３】本発明の第２の実施形態に係る画像入力装置に
おいて、撮像カメラを原稿に近接させた状態で画像入力
を行う様子を示す概略的な側面図である。

【図４】従来の画像入力装置の通常の画像入力状態を示
す概略的な側面図である。

【図５】図４の画像入力装置において、撮像カメラを原
稿に近接させた状態で画像入力を行う様子を示す概略的
な側面図である。

【符号の説明】

１原稿台２支柱３支柱４撮像カメラ５カメラレンズ６照明装置７ミラー８拡散板９ヒンジ１０ヒンジ１１ヒンジ１２バネ１３カム１４ギア１５ギア２０載置面２１原稿２２撮影光束２３照明光束２４原稿２５撮影光束２６照明光束２７照明光束２８照明光束

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置する載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取り付けられ、かつ前記撮像部
を回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材に内蔵され、かつ前記載置面上に載置され
た前記原稿を照明する照明装置と、前記支持部材の前記原稿台に対する回転角度位置の変化
に応じて前記照明装置の照明光が出射する方向を変化さ
せる照明方向制御手段と、を具備することを特徴とする画像入力装置。
【請求項２】原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置する載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取り付けられ、かつ前記撮像部
を回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材の内部に回転可能に保持され、かつ前記載
置面上に載置された前記原稿を照明する照明装置と、前記支持部材の前記原稿台に対する回転角度位置の変化
に応じて前記照明装置の前記支持部材内での回転角度位
置を変化させる制御手段と、を具備することを特徴とする画像入力装置。
【請求項３】原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置する載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取り付けられ、かつ前記撮像部
を回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材に内蔵され、かつ前記載置面上に載置され
た前記原稿を照明する照明装置と、前記支持部材に回転可能に保持され、かつ前記照明装置
の照明光を反射するミラー部と、前記支持部材の前記原稿台に対する回転角度位置の変化
に応じて前記ミラー部の前記支持部材に対する回転角度
位置を変化させる制御手段と、を具備することを特徴とする画像入力装置。
【請求項４】原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置する載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取り付けられ、かつ前記撮像部
を回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材に内蔵され、かつ前記載置面上に載置され
た前記原稿を照明する照明装置と、前記支持部材の内部に回転可能に保持され、かつ前記照
明装置の照明光を反射するミラー部と、前記支持部材の前記原稿台に対する回転角度位置の変化
に応じて前記ミラー部の前記支持部材内での回転角度位
置を変化させる制御手段と、を具備することを特徴とする画像入力装置。
【請求項５】原稿を撮像する撮像部と、前記原稿を載置する載置面を備えた原稿台と、前記原稿台に回転可能に取り付けられ、かつ前記撮像部
を回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材に内蔵され、かつ前記載置面上に載置され
た前記原稿を照明する照明装置と、前記支持部材の内部に回転可能に保持され、かつ前記照
明装置の照明光を反射するミラー部と、前記支持部材が前記原稿台に対して回転したときの回転
運動を伝達する回転伝達手段と、前記回転伝達手段により伝達された回転運動により回転
して前記ミラー部の前記支持部材内での回転角度位置を
変化させるカムと、を具備することを特徴とする画像入力装置。
【請求項６】前記照明装置は前記ミラー部に固定して
保持されていることを特徴とする請求項３〜５のいずれ
か１項に記載の画像入力装置。
【請求項７】前記撮像部は前記原稿を撮像する撮像素
子と該撮像素子の撮像面に前記原稿の像を集光する光学
系とを有し、該光学系はマクロ撮影機能を有する単焦点
の光学系であることを特徴とする請求項１〜６のいずれ
か１項に記載の画像入力装置。