JP2004104341A - 書画カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】操作性が良く、単純な構成である書画カメラを提供する。
【解決手段】原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、回転軸を介して原稿保持手段に回動可能に係合し、各々異なる回転軸を介して撮像手段および反射手段を回動可能に保持する可動保持手段とを有し、可動保持手段および原稿保持手段の電気的接続と、可動保持手段および撮像手段の電気的接続とが、各回転軸の中心を通る電気信号線によりなされている。
【選択図】 図4
【解決手段】原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、回転軸を介して原稿保持手段に回動可能に係合し、各々異なる回転軸を介して撮像手段および反射手段を回動可能に保持する可動保持手段とを有し、可動保持手段および原稿保持手段の電気的接続と、可動保持手段および撮像手段の電気的接続とが、各回転軸の中心を通る電気信号線によりなされている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿台上の被写体を撮像手段により撮影する書画カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
書画カメラの従来例を図12、図13を用いて説明する。図12は従来例の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図、図13は図12に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図である。
【0003】
図中、101は原稿台ユニット、102は原稿台ユニット101上に形成される原稿台、102aは原稿台102上に置かれた原稿、103はこの書画カメラを操作するために原稿台ユニット101の端部に設けられた操作パネルであり電気スイッチ等で構成されている。
【0004】
105は下部カメラアーム、105aは下部カメラアーム105に設置された回転軸であり、下部カメラアーム105は回転軸105aを回転中心として、図中矢印L方向に回動可能に原稿台ユニット101に保持されている。106は上部カメラアームであり、下部カメラアーム105と上部カメラアーム106は軸方向に伸縮自在に構成されている。
【0005】
107は撮像ユニット、108は撮像ユニット107に設けられた原稿102aを撮影するための撮影レンズである。ここで撮像ユニット107は上部カメラアーム106の軸まわりに回動可能に(図中矢印J方向に回動可能)上部カメラアーム106に保持されている。109は右照明ユニット、109aは右照明ユニット109の蛍光灯、110は右照明アームであり、右照明アーム110は原稿台ユニット101に図中矢印N方向に回動可能に保持されている。
【0006】
また、右照明ユニット109は右照明アーム110に図中矢印Q方向に回動可能に保持されている。111は左照明ユニット、111aは左照明ユニット111の蛍光灯、112は左照明アームであり、左照明アーム112は原稿台ユニット101に図中矢印M方向に回動可能に保持されている。
【0007】
また、左照明ユニット111は左照明アーム112に図中矢印R方向に回動可能に保持されている。113は原稿台ユニット101に対して下部カメラアーム105をロックする不図示のロック装置のロック状態を解除するロック解除レバーであり、ロック解除レバー113を図中矢印O方向に動かすことでロック状態を解除することができる。
【0008】
次に書画カメラが原稿撮影状態にあるときの構成について説明する。
【0009】
書画カメラは図12に示されるように原稿台102からの光束を入射するために原稿台102の上方位置に撮影レンズ108を配置している。そして、このことにより撮影レンズ108を保持する撮像ユニット107の位置が決められている。撮像ユニット107内には撮影レンズ108の結像位置にCCD等(不図示)の光電変換素子が配置され、この光電変換素子が出力する電気信号を不図示の制御回路により映像信号に変換し、そして、映像信号は書画カメラに電気的に接続されるプロジェクター等の不図示の機器に出力される。
【0010】
また、図12に示される状態において、右照明ユニット109および左照明ユニット111をそれぞれ図中矢印Q方向、R方向へ回転させることで原稿102aの照明状態を調整することができる。
【0011】
次に書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作について説明する。
【0012】
書画カメラが図12に示される状態(原稿撮影位置)において、撮像ユニット107を図中矢印J方向へ回転させる。そして、上部カメラアーム106を下部カメラアーム105へ(図中矢印K方向に)押込むことでカメラアーム全体の長さを短くし、撮像ユニット107の位置を原稿台102に近づける。そして、ロック解除レバー113を図中矢印O方向へ動かして原稿台ユニット101に対する下部カメラアーム105の固定状態を解除し、回転軸105aを中心として下部カメラアーム105を図中矢印L方向へ回転させて原稿台102上に撮像ユニット107を移動させる。
【0013】
ここで、撮像ユニット107が原稿台ユニット101に接触する付近の位置で再度、撮像ユニット107と原稿台ユニット101の位置関係が自動的に固定される。また、この固定状態においてロック解除レバー113を図中矢印O方向へ動かすことでこの固定状態を解除し、原稿台ユニット101に対し下部カメラアーム105を、つまりは撮像ユニット107を動かすことができる。
【0014】
次に左照明アーム112を図中矢印M方向へ回転させ、そして図13の形態になるように左照明ユニット111を図中矢印R方向に回転させる。この状態を図13に示す。そしてこの状態から右照明アーム110、右照明ユニット109に関しても同様に図中矢印N方向へ回転させ、また書画カメラの収納状態がより小さくなるように右照明ユニット109を図中矢印Q方向へ回転させる。
【0015】
このようにして左右の照明ユニットを折りたたみ書画カメラを収納状態(不図示)とする。
【0016】
また書画カメラの収納状態から原稿撮影状態への設定操作は上記原稿撮影状態から収納状態への設定操作の逆の順番で行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の書画カメラはその収納状態において比較的に強度が弱くデリケートな構成要素である撮影レンズ108、左右の照明ユニット109,111の蛍光灯109a,111a、操作パネル103が外部に剥き出しとなっている。このため書画カメラの収納時に不用意な衝撃がかかることにより蛍光灯109a,111aが破壊したり、撮影レンズ108に触れることによりレンズ面を汚してしまったり、撮影レンズ108にごみやほこりが付着しやすいという重大な問題を有している。
【0018】
そしてこの問題を解決するためには保護カバーやレンズキャップ等の撮影レンズ108、左右の照明ユニット109,111の蛍光灯109a,111a、操作パネル103の専用保護部材が必要となり書画カメラの構造が複雑となってしまう。
【0019】
また、上部カメラアーム106を下部カメラアーム105へ(図中矢印K方向に)押込む構造となっているため、撮像ユニット107と原稿台ユニット101を接続し、カメラアーム105,106内を通る不図示の電気信号線を大きくたるませておいても上部カメラアーム106と下部カメラアーム105の繰り返しの伸縮動作により電気信号線に大きな負荷がかかる。
【0020】
さらに、このことを避けるため上部カメラアーム106と下部カメラアーム105を一体化すると書画カメラの収納時に撮像ユニット107が原稿台ユニット101の前部(操作パネル103)から手前に突出してしまい収納時の書画カメラの形態が大型化してしまうだけでなく、その収納時に比較的に機械強度の小さい撮像ユニット107に外部より衝撃が加わりやすくなるため、書画カメラが故障する恐れがある。
【0021】
また、このとき撮像ユニット107が原稿台ユニット101の前部(操作パネル103)から手前に突出しないようにするためには、原稿台ユニット101をさらに大型化する必要がある。また、書画カメラの収納時において原稿台102原稿台の原稿設置面は外部に剥き出しになっているため汚れがつきやすい。
【0022】
本発明の目的は上記の欠点に鑑みてなされたものであり、従来よりも操作性が良く、単純な構成であり、またその収納時に一体的で丈夫な形態となり機械的強度の大きく信頼性の高い書画カメラを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の発明は、原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、回転軸を介して原稿保持手段に回動可能に係合し、各々異なる回転軸を介して撮像手段および反射手段を回動可能に保持する可動保持手段とを有し、可動保持手段および原稿保持手段の電気的接続と、可動保持手段および撮像手段の電気的接続とが、各回転軸の中心を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする。
【0024】
本願請求項2に記載の発明は、可動保持手段は、原稿保持手段の原稿保持面と平行な回転軸を介して原稿保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする。
【0025】
本願請求項3に記載の発明は、反射手段と撮像手段は、原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なる回転軸を介して可動保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする。
【0026】
本願請求項4に記載の発明は、可動保持手段と反射手段と撮像手段は、各々の回転軸を回転中心として回転することにより原稿撮像可能な原稿撮像位置と原稿撮像が不可能な収納位置の少なくとも2つの位置に設定可能であることを特徴とする。
【0027】
本願請求項5に記載の発明は、反射手段と撮像手段は、可動保持手段に対する各々異なる原稿撮像位置と収納位置とに設定可能であり、可動保持手段に対する反射手段の収納位置と可動保持手段に対する撮像手段の原稿撮像位置はその一部が一致することを特徴とする。
【0028】
本願請求項6に記載の発明は、可動保持手段と反射手段と撮像手段の各々の回転軸はお互いに平行であることを特徴とする。
【0029】
本願請求項7に記載の発明は、原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、撮像手段と反射手段を保持する可動保持手段を有し、可動保持手段は、原稿保持手段の原稿保持面と平行な少なくとも2つの回転軸を介して原稿保持手段と回転可能に係合しており、反射手段と撮像手段は、原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なり、かつ各々少なくとも2つの回転軸を介して可動保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする。
【0030】
本願請求項8に記載の発明は、可動保持手段と原稿保持手段の電気的接続は、可動保持手段と原稿保持手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする。
【0031】
本願請求項9に記載の発明は、可動保持手段と撮像手段の電気的接続は、可動保持手段と撮像手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図6を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図、図2は図1に示される書画カメラ収納状態の斜視図、図3は図1に示される書画カメラの撮像ユニットの斜視図、図4は図1に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図、図5は図1に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図、図6は図2に示される書画カメラ収納状態の側面図である。
【0033】
図中、1は原稿台ユニット、2は原稿台ユニット1上に形成される原稿台、2aは原稿台2上に置かれた原稿、3はこの書画カメラを操作するために原稿台ユニット1の端部に設けられた操作パネルであり電気スイッチ等で構成されている。
【0034】
4はこの書画カメラを持ち運ぶためのハンドルであり、図中矢印D方向に所定の位置まで引出すことができる。またハンドル4が引出されている状態を図2に示す。5は中継ユニットであり、原稿台2と平行に設置され操作パネル3側から見て左右一対の回転軸6により原稿台ユニット1に回動可能に保持されている。また、中継ユニット5は凹部5aと凹部5bを有する。
【0035】
7は中継ユニット5の凹部5bに入り込むように設けられた撮像ユニット、8は撮像ユニット7に設けられた原稿2aを撮影するための撮影レンズ、8aは撮影レンズ8の光軸、8bは光軸8aが後に述べる反射鏡14により反射した光軸、8cは撮影レンズ8の光束、8dは光束8cが後に述べる反射鏡14により反射した光束、8eは光束8dが原稿台2により反射した光束である。
【0036】
9は撮像ユニット7に設けられた原稿照明ユニット、10は撮像ユニット8に設置され、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸であり原稿台2と平行に設置されている。この回転軸10により撮像ユニット7は中継ユニット5に回動可能に保持されている。
【0037】
11はミラーユニット、12はミラーユニット11に設置され、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸であり原稿台2と平行に設置されている。この回転軸12によりミラーユニット11は中継ユニット5に回動可能に保持されている。
【0038】
13は表示パネルであり、液晶素子等で構成され撮像ユニット7により撮影された映像や、この書画カメラの操作メニュー画面等を表示する。ここで、撮像ユニット7による原稿撮影の開始と終了や、原稿照明ユニット9の点灯と消灯や、表示パネル13の点灯と消灯や、表示パネル13に表示される内容は操作パネル3により切換えられるように電気的に構成されている。
【0039】
14はミラーユニット11の裏面(表示パネル13の設置側面の裏面)に設置された反射鏡であり、この書画カメラの原稿撮影状態において撮影レンズ8の光束8bを反射し原稿台2に導いている。15は原稿台ユニット1内に設けられた制御回路、16は外部からの電源入力や書画カメラに接続される外部機器へ映像信号出力を行う接点部である。
【0040】
17はCCD等により構成される撮像制御回路、18は制御回路15と操作パネル3を電気的に接続する電気信号線、19は制御回路15と接点部16を電気的に接続する電気信号線、20は制御回路15と撮像制御回路17および原稿照明ユニット9を電気的に接続する電気信号線、21は制御回路15と表示パネル13を電気的に接続する電気信号線である。
【0041】
ここで、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態において中継ユニット5を原稿台ユニット1に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。また同様に、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態において撮像ユニット7を中継ユニット5に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。
【0042】
同様に、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態においてミラーユニット11を中継ユニット5に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。
【0043】
また、2本の回転軸6、2本の回転軸10、2本の回転軸12は平行に構成されている。電気信号線20は2本に分かれそれぞれ2本の回転軸6と回転軸10の中心もしくはその近傍を通り制御回路15と原稿照明ユニット9および撮像制御回路17とを接続している。
【0044】
電気信号線21は2本に分かれそれぞれ2本の回転軸6と回転軸12の中心もしくはその近傍を通り制御回路15と表示パネル13とを接続している。
【0045】
次に書画カメラが原稿撮影状態にあるときの構成について説明する。
【0046】
書画カメラは図1,図4に示されるように原稿台2からの光束8dを反射鏡14により反射し光束8cとして撮影レンズ8に入射する位置に反射鏡14と撮影レンズ8を配置している。
【0047】
そして、このことにより反射鏡14を保持するミラーユニット11の位置が決められている。同様に撮影レンズ8を保持する撮像ユニット7の位置が決められている。
【0048】
撮像ユニット7内には撮影レンズ8の結像位置にCCD等(不図示)の光電変換素子が配置され、光電変換素子が出力する電気信号を撮像制御回路17により映像信号に変換し、かつこの映像信号をミラー反転させて、電気信号線20を介し原稿台ユニット1内の制御回路15へ伝達する。ここで原稿台2からの光束8dを反射鏡14により一度だけ反射させ撮影レンズ8へ導いているため、撮影像より得られる映像信号をミラー反転させている。ここで、映像信号のミラー反転処理は制御回路15等の別の部分で行われても良い。
【0049】
そして、映像信号は制御回路15より電気信号線19と接点部16を介して書画カメラに電気的に接続されるプロジェクター等の不図示の機器に出力される。また、映像信号は電気信号線21を介して表示パネル13に伝達され撮影された映像が表示される。
【0050】
ここで、表示パネル13はミラーユニット11の表面(反射鏡14の反対の面)に設置されている。このため書画カメラを操作する人は操作パネル3側から原稿2aの交換や操作パネル3の操作を行え、かつ同じ場所から表示パネル13に表示されている内容を見ることができる。
【0051】
また、表示パネル13をミラーユニット11上に設置することによりミラーユニット11とは別に表示パネル13の専用保持部材を設けなくても良く簡単な構成の書画カメラを提供できるだけでなく、後に詳述するが書画カメラ収納時の表示パネル13の保護部材を設けなくても良い。また、外部に出力する映像のコントラストや色あい等の出力画質の状態等を表示パネル13に表示しても良く、表示パネル13に表示する内容は撮影レンズ8により撮影される撮映像に限られるものではない。
【0052】
また、図3および図4に示されるように原稿照明ユニット9は撮像ユニット7の端部に設けられ、書画カメラの原稿撮影状態において光束8eの外側(光軸8bの反対側)から斜めに原稿台2を反射鏡14を介さずに直接照明している。このため原稿2aが写真のように光沢のある原稿(反射原稿)であっても、撮影レンズ8により撮影された原稿2aに原稿照明ユニット9の光源が写りこむことがない。
【0053】
ここで、原稿照明ユニット9が光束8eの内側(光軸8b側)にあると原稿2aが反射原稿である場合には照明が原稿2aにより反射し直接反射光として撮影レンズ8に入射してしまい高品位な撮影像が得られなくなる。
【0054】
また、原稿照明ユニット9が撮像ユニット7と一体になっているため、撮像ユニット7とは別に原稿照明ユニット9の専用保持部材を設けなくても良く、より簡単な構成の書画カメラとすることができる。
【0055】
また、制御回路15から原稿照明ユニット9への電気信号線と、制御回路15から撮像制御回路17への電気信号線を共通化できる。また原稿照明ユニット9が操作パネル3と反対側にあるため、操作パネル3側には大きな空間が空いており原稿2aの交換時や、操作パネル3の操作時に原稿照明ユニット9が物理的障害となることがない。
【0056】
つまり、書画カメラを操作する人は原稿照明ユニット9に邪魔されることなく原稿2aの交換や操作パネル3の操作を行うことができる。また、原稿照明ユニット9は反射鏡14を介さずに直接に原稿台2をその上方から照明しているため書画カメラを操作する人から原稿照明ユニット9を直接に見ることができない。
【0057】
このため書画カメラを操作する人はまぶしさを感じることなく書画カメラの操作を行うことができる。
【0058】
また、共通のスイッチにより撮像ユニット7による原稿撮影の開始、終了と表示パネル13の点灯、消灯を行うように構成しても良く、このように構成すれば書画カメラの使用開始時や使用終了時に撮像ユニット7と表示パネル13を別々にON−OFFする必要がなくなり操作性が向上する。
【0059】
また、電気信号線20は2本に分かれ、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸6および回転軸10の中心もしくはその近傍を通っているため回転軸6および回転軸10の各1本を通る電気信号線20は、電気信号線20を1本に束ね各回転軸に通すよりも細くすることができる。つまりは回転軸6および回転軸10をコンパクトに構成することができる。
【0060】
同様に、電気信号線21は2本に分かれ、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸6および回転軸12の中心もしくはその近傍を通っているため回転軸6および回転軸12の各1本を通る電気信号線21は、電気信号線21を1本に束ね各回転軸に通すよりも細くすることができる。つまりは回転軸6および回転軸12をコンパクトに構成することができる。
【0061】
次に書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作について説明する。
【0062】
書画カメラが図1および図4に示される状態(原稿撮影位置)において、撮像ユニット7の不図示のロック解除装置により撮像ユニット7のロック状態を解除し、図中の矢印A方向に撮像ユニット7を回転させ、撮像ユニット7が中継ユニット5と平行(撮像ユニット7の収納位置)になったとき撮像ユニット7の不図示のロック装置により再び撮像ユニット7をロックする。
【0063】
この状態において撮影レンズ8は凹部5b内で中継ユニット5に覆われるため、書画カメラの収納時に撮影レンズ8にレンズキャップ等のレンズ保護部材を装着せずに撮影レンズ8を保護することができる。また、書画カメラの収納時に少なくとも撮影レンズ8の先端部を中継ユニット5やミラーユニット11で密閉する構造とすれば、撮影レンズ8の最前面にはさらにごみやほこりが付着しにくくなるという効果が得られる。
【0064】
そして、ミラーユニット11の不図示のロック解除装置によりミラーユニット11のロック状態を解除し、図中の矢印B方向にミラーユニット11を回転させ、ミラーユニット11が凹部5aに入り込み中継ユニット5と平行(ミラーユニット11の収納位置)になったときミラーユニット11の不図示のロック装置により再びミラーユニット11をロックする。この状態を図5に示す。
【0065】
図からも分かるように、このときミラーユニット11の収納位置は撮像ユニット7の原稿撮影位置の一部と共通である。このため撮像ユニット7とミラーユニット11の収納形態がより小さくなっている。また、このとき反射鏡14が中継ユニット5に覆われるため、書画カメラの収納時にミラーユニット11または反射鏡14に保護カバー等の保護部材を装着せずに反射鏡14を保護することができる。
【0066】
また、書画カメラの収納時に反射鏡14を中継ユニット5や撮像ユニット26で密閉する構造とすれば、反射鏡14にはさらにごみやほこりが付着しにくくなるという効果が得られる。
【0067】
そして、中継ユニット5の不図示のロック解除装置により中継ユニット5のロック状態を解除し、図中の矢印C方向に中継ユニット5を回転させ、中継ユニット5が原稿台ユニット1と平行(中継ユニット5の収納位置)になったとき中継ユニット5の不図示のロック装置により再び中継ユニット5をロックする。この状態を図6に示す。
【0068】
図からも分かるように、原稿照明ユニット9と表示パネル13は原稿台2に覆われるため、書画カメラの収納時に原稿照明ユニット9やミラーユニット11または表示パネル13に保護カバー等の保護部材を装着せずに表示パネル13を保護することができる。また原稿台2の原稿設置面も書画カメラの収納時に中継ユニット5で覆われるため、収納時に原稿台2の原稿設置面に汚れがつきにくい構造となっている。
【0069】
書画カメラの収納状態から原稿撮影状態への設定操作は上記原稿撮影状態から収納状態への設定操作の逆の順番で行う。
【0070】
上記のように書画カメラの収納状態において一般的に機械的強度が小さい構成要素である撮影レンズ8、原稿照明ユニット9、ミラーユニット11、表示パネル13の保護部材としての機能を原稿台ユニット1と中継ユニット5が有しているため、撮影レンズ8、原稿照明ユニット9、ミラーユニット11、表示パネル13の専用保護部材を設ける必要がなく、その収納時に単純な構成により一体的で丈夫な形態となり機械的強度の大きく信頼性の高い書画カメラを提供できる。
【0071】
また、原稿台ユニット1と中継ユニット5および中継ユニット5と撮像ユニット7および中継ユニット5とミラーユニット11は従来例のように伸縮を行う機構で係合せずに、それぞれ回転軸6、回転軸10、回転軸12により回動可能に係合しており、かつ回転軸6の中心もしくはその近傍に電気信号線20および電気信号線21が、また回転軸10の中心もしくはその近傍に電気信号線20が、回転軸12の中心もしくはその近傍に電気信号線21が通っている。
【0072】
このため、伸縮を行う機構で係合する場合のように各ユニットのお互いの係合部付近に電気信号線20,21を大きくたるませておく必要がなく、また書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線20,21が大きく動くことがないため、電気信号線20,21の断線および接続不良等の重大な危険性が大幅に減り信頼性の高い書画カメラとすることができる。
【0073】
また、各回転軸を平行としたため、中継ユニット5、撮像ユニット7、ミラーユニット11を同一の回転面内で動かし、書画カメラの原稿撮影状態と収納状態を切換えることができる。このため各ユニットの回転方向が一様であり、操作性の良い書画カメラとすることができる。
【0074】
また、図6に示される書画カメラの収納状態において操作パネル3に隣接して設けられたハンドル4を矢印D方向へ引出した状態が図2に示されている。このように本実施形態の形態の書画カメラにおいて操作パネル3に隣接する位置にハンドル4を設けると図2の状態でハンドル4を持ち容易に書画カメラを持ち運ぶことができる。
【0075】
少なくとも本実施形態の撮像ユニット7とミラーユニット11回転移動をタイミングベルト等の公知の技術により連動させれば、撮像ユニット7とミラーユニット11を中継ユニット5に対してそれぞれ固定するロック装置と、この固定状態を解除するロック解除装置を共通化できる。
【0076】
また、撮像ユニット7とミラーユニット11の回転移動を同時にできるため書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作手順や、収納状態から原稿撮影状態への設定操作手順がより簡単になり、かつ手順を間違えることが少なくなる。このため操作性の良い書画カメラを提供できる。
【0077】
さらに、同様の手段で撮像ユニット7とミラーユニット11の回転移動だけではなく、原稿台ユニット1に対する中継ユニット5の回転移動も連動させれば、ロック装置とロック解除装置を共通化できるだけでなく、さらに操作性の良い書画カメラを提供できる。
【0078】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7〜図11を用いて説明する。図7は本発明の第2実施形態の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図、図8と図9は図7に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図、図10は図7に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図、図11は図8に示される書画カメラ収納状態の側面図である。
【0079】
図7に示される書画カメラ収納状態の斜視図は図2と同じであるので省略する。各図中の符号は第1実施形態と同一なものについては同一の符号を付加してあり、その説明を省略する。
【0080】
31はミラーユニットであり凹部31aと31bを有する。32はミラーユニット31に設置され、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸であり原稿台2と平行に設置されている。この回転軸32によりミラーユニット31は中継ユニット5に回動可能に保持されている。
【0081】
33は表示ユニット、34は表示ユニット33に設置され、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸であり、原稿台2と平行に設置されている。35は表示パネルであり、液晶素子等で構成され撮像ユニット7により撮影された映像や、この書画カメラの操作メニュー画面等を表示する。
【0082】
ここで表示パネル35に表示される内容は操作パネル3により切換えられるように電気的に構成されている。また、表示ユニット33は回転軸34を中心として図中矢印S方向へ回動可能に構成されている。このため書画カメラを操作する人は表示パネル35を見やすくするために表示ユニット33を図中矢印S方向へ回転させ表示パネル35の角度を調整することができる。
【0083】
また、表示ユニット33はミラーユニット31の凹部31aへ侵入可能に構成されている。(図9に表示ユニット33をミラーユニット31の凹部31aへ入りこませた状態を示す。)36はミラーユニット31の裏面(表示ユニット33の設置側面の裏面)に設置された反射鏡であり、この書画カメラの原稿撮影状態において撮影レンズ8の光束8bを反射し原稿台2に導いている。
【0084】
37は制御回路15と表示パネル35を電気的に接続する電気信号線であり、2本に分かれそれぞれ2本の回転軸6と回転軸32と回転軸34の中心もしくはその近傍を通り制御回路15と表示パネル35とを接続している。
【0085】
ここで、第1の実施形態と同様にこの書画カメラの原稿撮影状態および収納状態において中継ユニット5を原稿台ユニット1に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。同様に、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態において撮像ユニット7を中継ユニット5に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。
【0086】
また、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態においてミラーユニット31を中継ユニット5に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。
【0087】
2本の回転軸6、2本の回転軸10、2本の回転軸32、2本の回転軸34は平行に構成されている。
【0088】
次に書画カメラが原稿撮影状態にあるときの構成について説明する。
【0089】
書画カメラは図7〜図9に示されるように原稿台2からの光束8dを反射鏡36により反射し光束8cとして撮影レンズ8に入射する位置に反射鏡36と撮影レンズ8を配置している。そして、このことにより反射鏡36を保持するミラーユニット31の位置が決められている。同様に撮影レンズ8を保持する撮像ユニット7の位置が決められている。
【0090】
撮像ユニット7内には撮影レンズ8の結像位置にCCD等(不図示)の光電変換素子が配置され、光電変換素子が出力する電気信号を撮像制御回路17により映像信号に変換し、かつこの映像信号をミラー反転させて、電気信号線20を介し原稿台ユニット1内の制御回路15へ伝達する。
【0091】
ここで原稿台2からの光束8dを反射鏡36により一度だけ反射させ撮影レンズ8へ導いているため、撮影像より得られる映像信号をミラー反転させている。ここで、映像信号のミラー反転処理は制御回路15等の別の部分で行われても良い。
【0092】
そして、映像信号は制御回路15より電気信号線19と接点部16を介して書画カメラに電気的に接続されるプロジェクター等の不図示の機器に出力される。また、映像信号は電気信号線37を介して表示パネル35に伝達され撮影された映像が表示される。
【0093】
ここで、表示パネル35を有する表示ユニット33はミラーユニット31の表面(反射鏡36の反対の面)に回転軸34を中心として回動可能に、また表示ユニット33はその調整可能範囲において公知のフリーストップ機構等により任意の角度に固定可能に設置されている。
【0094】
このため書画カメラを操作する人は操作パネル3側から原稿2aの交換や操作パネル3の操作を行え、かつ同じ場所から表示パネル35が見やすい角度となるように表示ユニット33を調整し、表示パネル35に表示されている内容を見ることができるだけでなく、後に詳述するが書画カメラ収納時の表示パネル35の保護部材を設けなくても良い。
【0095】
また、外部に出力する映像のコントラストや色あい等の出力画質の状態等を表示パネル35に表示しても良く、表示パネル35に表示する内容は撮影レンズ8により撮影される撮映像に限られるものではない。
【0096】
このようにすれば、第1の実施形態に比べ書画カメラの構成は複雑になるものの、表示パネル35の視認性がより高い書画カメラを提供できる効果がある。
また第1の実施形態と同様に、図7〜図9に示されるように原稿照明ユニット9は撮像ユニット7の端部に設けられ、書画カメラの原稿撮影状態において光束8eの外側(光軸8bの反対側)から斜めに原稿台2を反射鏡14を介さずに直接照明している。
【0097】
このため原稿2aが写真のように光沢のある原稿(反射原稿)であっても、撮影レンズ8により撮影された原稿2aに原稿照明ユニット9の光源が写りこむことがない。ここで原稿照明ユニット9が光束8eの内側(光軸8b側)にあると原稿2aが反射原稿である場合には照明が原稿2aにより反射し直接反射光として撮影レンズ8に入射してしまい高品位な撮影像が得られなくなる。
【0098】
また、原稿照明ユニット9が撮像ユニット7と一体になっているため、撮像ユニット7とは別に原稿照明ユニット9の専用保持部材を設けなくても良く、より簡単な構成の書画カメラとすることができる。また、制御回路15から原稿照明ユニット9への電気信号線と、制御回路15から撮像制御回路17への電気信号線を共通化できる。
【0099】
また原稿照明ユニット9が操作パネル3と反対側にあるため、操作パネル3側には大きな空間が空いており原稿2aの交換時や、操作パネル3の操作時に原稿照明ユニット9が物理的障害となることがない。つまり書画カメラを操作する人は原稿照明ユニット9に邪魔されることなく原稿2aの交換できるだけでなく、撮像ユニット7による原稿撮影の開始と終了や原稿照明ユニット9の点灯と消灯や表示パネル33の点灯と消灯等を行うための操作パネル3の操作をも行うことができる。
【0100】
また、原稿照明ユニット9は反射鏡14を介さずに直接に原稿台2をその上方から照明しているため書画カメラを操作する人から原稿照明ユニット9を直接に見ることができない。このため書画カメラを操作する人はまぶしさを感じることなく書画カメラの操作を行うことができる。
【0101】
電気信号線37は2本に分かれ、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸6、回転軸32および回転軸34の中心もしくはその近傍を通っているため回転軸6、回転軸32および回転軸34の各1本を通る電気信号線37は、電気信号線37を1本に束ね各回転軸に通すよりも細くすることができる。つまりは回転軸6、回転軸32および回転軸34をコンパクトに構成することができる。
【0102】
次に書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作について説明する。
【0103】
書画カメラが図7および図8に示される状態(原稿撮影位置)において、表示ユニット33を図中矢印S方向へ回転させてミラーユニット31の凹部31aへ押込む。この状態を図9に示す。
【0104】
そして、この状態において、撮像ユニット7の不図示のロック解除装置により撮像ユニット7のロック状態を解除し、図中の矢印A方向に撮像ユニット7を回転させ、撮像ユニット7が中継ユニット5と平行(撮像ユニット7の収納位置)になったとき撮像ユニット7の不図示のロック装置により再び撮像ユニット7をロックする。
【0105】
この状態において撮影レンズ8は凹部5b内で中継ユニット5に覆われるため、書画カメラの収納時に撮影レンズ8にレンズキャップ等のレンズ保護部材を装着せずに撮影レンズ8を保護することができる。また、書画カメラの収納時に少なくとも撮影レンズ8の先端部を中継ユニット5やミラーユニット31で密閉する構造とすれば、撮影レンズ8の最前面にはさらにごみやほこりが付着しにくくなるという効果が得られる。
【0106】
そして、ミラーユニット31の不図示のロック解除装置によりミラーユニット31のロック状態を解除し、図中の矢印B方向にミラーユニット31を回転させ、ミラーユニット31が凹部5aに入り込み中継ユニット5と平行(ミラーユニット31の収納位置)になったときミラーユニット31の不図示のロック装置により再びミラーユニット31をロックする。この状態を図10に示す。
【0107】
図からも分かるように、このときミラーユニット31の収納位置は撮像ユニット7の原稿撮影位置の一部と共通である。このため撮像ユニット7とミラーユニット31の収納形態がより小さくなっている。また、このとき反射鏡36が中継ユニット5に覆われるため、書画カメラの収納時にミラーユニット31または反射鏡36に保護カバー等の保護部材を装着せずに反射鏡36を保護することができる。
【0108】
また、書画カメラの収納時に反射鏡36を中継ユニット5や撮像ユニット7で密閉する構造とすれば、反射鏡36にはさらにごみやほこりが付着しにくくなるという効果が得られる。
【0109】
そして、中継ユニット5の不図示のロック解除装置により中継ユニット5のロック状態を解除し、図中の矢印C方向に中継ユニット5を回転させ、中継ユニット5が原稿台ユニット1と平行(中継ユニット5の収納位置)になったとき中継ユニット5の不図示のロック装置により再び中継ユニット5をロックする。この状態を図11に示す。
【0110】
図からも分かるように、原稿照明ユニット9と表示パネル35は原稿台2に覆われるため、書画カメラの収納時に原稿照明ユニット9やミラーユニット31または表示パネル35に保護カバー等の保護部材を装着せずに表示パネル35を保護することができる。また原稿台2の原稿設置面も書画カメラの収納時に中継ユニット5で覆われるため、収納時に原稿台2の原稿設置面に汚れがつきにくい構造となっている。
【0111】
また書画カメラの収納状態から原稿撮影状態への設定操作は上記原稿撮影状態から収納状態への設定操作の逆の順番で行う。
【0112】
ここで、書画カメラが図9の状態より図7や図8に示されるように表示ユニット33をミラーユニット31の凹部31aから引出すときは、ミラーユニット31の凹部31bから表示ユニット33に指をかけて引出す構成になっている。
上記のように書画カメラの収納状態において一般的に機械的強度が小さい構成要素である撮影レンズ8、原稿照明ユニット9、ミラーユニット31、表示パネル35の保護部材としての機能を原稿台ユニット1と中継ユニット5が有しているため、撮影レンズ8、原稿照明ユニット9、ミラーユニット31、表示パネル35の専用保護部材を設ける必要がなく、その収納時に単純な構成により一体的で丈夫な形態となり機械的強度の大きく信頼性の高い書画カメラを提供できる。
【0113】
また、原稿台ユニット1と中継ユニット5および中継ユニット5と撮像ユニット7および中継ユニット5とミラーユニット31およびミラーユニット31と表示ユニット33は従来例のように伸縮を行う機構で係合せずに、それぞれ回転軸6、回転軸10、回転軸32、回転軸34により回動可能に係合しており、かつ回転軸6の中心もしくはその近傍に電気信号線20および電気信号線37が、また回転軸10の中心もしくはその近傍に電気信号線20が、回転軸32および回転軸34の中心もしくはその近傍に電気信号線37が通っている。
【0114】
このため、伸縮を行う機構で係合する場合のように各ユニットのお互いの係合部付近に電気信号線20,37を大きくたるませておく必要がなく、また書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線20,37が大きく動くことがないため、電気信号線20,37の断線および接続不良等の重大な危険性が大幅に減り信頼性の高い書画カメラとすることができる。
【0115】
また、各回転軸を平行としたため、中継ユニット5、撮像ユニット7、ミラーユニット31を同一の回転面内で動かし、書画カメラの原稿撮影状態と収納状態を切換えることができる。このため各ユニットの回転方向が一様であり、操作性の良い書画カメラとすることができる。
【0116】
また、少なくとも本実施形態の撮像ユニット7とミラーユニット31回転移動をタイミングベルト等の公知の技術により連動させれば、撮像ユニット7とミラーユニット31を中継ユニット5に対してそれぞれ固定するロック装置と、この固定状態を解除するロック解除装置を共通化できる。
【0117】
撮像ユニット7とミラーユニット31の回転移動を同時にできるため書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作手順や、収納状態から原稿撮影状態への設定操作手順がより簡単になり、かつ手順を間違えることが少なくなる。このため操作性の良い書画カメラを提供できる。
【0118】
同様の手段で撮像ユニット7とミラーユニット31の回転移動だけではなく、原稿台ユニット1に対する中継ユニット5の回転移動も連動させれば、ロック装置とロック解除装置を共通化できるだけでなく、さらに操作性の良い書画カメラを提供できる。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように本出願に係わる第1の発明によれば、原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、回転軸を介して原稿保持手段に回動可能に係合し、各々異なる回転軸を介して撮像手段および反射手段を回動可能に保持する可動保持手段とを有し、可動保持手段および原稿保持手段の電気的接続と、可動保持手段および撮像手段の電気的接続とが、各回転軸の中心を通る電気信号線によりなされるようにしている。
【0120】
このため、伸縮を行う機構で係合する場合のように各ユニットのお互いの係合部付近に電気信号線を大きくたるませておく必要がなく、また書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線が大きく動くことがないため、電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が大幅に減り信頼性の高い書画カメラを提供することができる。
【0121】
本出願に係わる第2の発明によれば、可動保持手段が、原稿保持手段の原稿保持面と平行な回転軸を介して原稿保持手段と回転可能に係合しているため、書画カメラの収納時形態を単純な構成で小型にすることができるだけでなく、書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0122】
本出願に係わる第3の発明によれば、反射手段と撮像手段が、原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なる回転軸を介して可動保持手段と回転可能に係合しているため、書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラとすることができるだけでなく、その収納時に単純な構成により一体的で丈夫な形態となり機械的強度の大きく信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0123】
本出願に係わる第4の発明によれば、可動保持手段と反射手段と撮像手段は、各々の回転軸を回転中心として回転することにより原稿撮像可能な原稿撮像位置と原稿撮像が不可能な収納位置の少なくとも2つの位置に設定可能としているため、書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラとすることができるだけでなく、その収納時に単純な構成により一体的でより丈夫な形態となりより機械的強度の大きく、収納形態が小型の信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0124】
本出願に係わる第5の発明によれば、反射手段と撮像手段は、可動保持手段に対する各々異なる原稿撮像位置と収納位置とに設定可能であり、可動保持手段に対する反射手段の収納位置と可動保持手段に対する撮像手段の原稿撮像位置はその一部が一致するため、その収納時に単純な構成により一体的でより丈夫な形態となりより機械的強度の大きく、収納形態が小型の信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0125】
本出願に係わる第6の発明によれば、可動保持手段と反射手段と撮像手段の各々の回転軸はお互いに平行であるため、各ユニットの回転方向が一様であり、操作性の良い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0126】
本出願に係わる第7の発明によれば、原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、撮像手段と反射手段を保持する可動保持手段を有し、可動保持手段が、原稿保持手段の原稿保持面と平行な少なくとも2つの回転軸を介して原稿保持手段と回転可能に係合しており、反射手段と撮像手段が、原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なり、かつ各々少なくとも2つの回転軸を介して可動保持手段と回転可能に係合するようにしている。
【0127】
このため、原稿保持手段と撮像手段の距離を小さくし、また書画カメラの収納時形態を単純な構成で小型にすることができるだけでなく、より丈夫な形態となりより機械的強度の大きく、収納形態が小型の信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0128】
本出願に係わる第8の発明によれば、可動保持手段と原稿保持手段の電気的接続は、可動保持手段と原稿保持手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされるようにしている。
【0129】
このため、可動保持手段と原稿保持手段の電気的接続を行うための電気信号線の本数が多くても回転軸1個あたりの電気信号線通過本数を少なくすることができ、よって回転軸を大きくすることなく可動保持手段と原稿保持手段の電気的接続を行うことができ、かつ書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0130】
本出願に係わる第9の発明によれば、可動保持手段と撮像手段の電気的接続は、可動保持手段と撮像手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされるようにしている。
【0131】
このため、可動保持手段と撮像手段の電気的接続を行うための電気信号線の本数が多くても回転軸1個あたりの電気信号線通過本数を少なくすることができ、よって回転軸を大きくすることなく可動保持手段と撮像手段の電気的接続を行うことができ、かつ書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図。
【図2】図1に示される書画カメラ収納状態の斜視図。
【図3】図1に示される書画カメラの撮像ユニット斜視図。
【図4】図1に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図。
【図5】図1に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図。
【図6】図2に示される書画カメラ収納状態の側面図。
【図7】図2に示される書画カメラ収納状態の側面図。
【図8】図7に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図。
【図9】図7に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図。
【図10】図7に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図。
【図11】図7に示される書画カメラ収納状態の側面図。
【図12】従来例の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図。
【図13】図12に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図。
【符号の説明】
1:原稿台ユニット
2:原稿台
2a:原稿
3:操作パネル
4:ハンドル
5:中継ユニット
5a:凹部
5b:凹部
6:回転軸
7:撮像ユニット
8:撮影レンズ
8a:光軸
8b:光軸
8c:光束
8d:光束
8e:光束
9:原稿照明ユニット
10:回転軸
11:ミラーユニット
12:回転軸
13:表示パネル
14:反射鏡
15:制御回路
16:接点部
17:撮像制御回路
18:電気信号線
19:電気信号線
20:電気信号線
31:ミラーユニット
31a:凹部
31b:凹部
32:回転軸
33:表示ユニット
34:回転軸
35:表示パネル
36:反射鏡
37:電気信号線
101:原稿台ユニット
102:原稿台
102a:原稿
103:操作パネル
105:下部カメラアーム
106:上部カメラアーム
107:撮像ユニット
108:撮影レンズ
109:右照明ユニット
109a:蛍光灯
110:右照明アーム
111:左照明ユニット
111a:蛍光灯
112:左照明アーム
113:ロック解除レバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿台上の被写体を撮像手段により撮影する書画カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
書画カメラの従来例を図12、図13を用いて説明する。図12は従来例の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図、図13は図12に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図である。
【0003】
図中、101は原稿台ユニット、102は原稿台ユニット101上に形成される原稿台、102aは原稿台102上に置かれた原稿、103はこの書画カメラを操作するために原稿台ユニット101の端部に設けられた操作パネルであり電気スイッチ等で構成されている。
【0004】
105は下部カメラアーム、105aは下部カメラアーム105に設置された回転軸であり、下部カメラアーム105は回転軸105aを回転中心として、図中矢印L方向に回動可能に原稿台ユニット101に保持されている。106は上部カメラアームであり、下部カメラアーム105と上部カメラアーム106は軸方向に伸縮自在に構成されている。
【0005】
107は撮像ユニット、108は撮像ユニット107に設けられた原稿102aを撮影するための撮影レンズである。ここで撮像ユニット107は上部カメラアーム106の軸まわりに回動可能に(図中矢印J方向に回動可能)上部カメラアーム106に保持されている。109は右照明ユニット、109aは右照明ユニット109の蛍光灯、110は右照明アームであり、右照明アーム110は原稿台ユニット101に図中矢印N方向に回動可能に保持されている。
【0006】
また、右照明ユニット109は右照明アーム110に図中矢印Q方向に回動可能に保持されている。111は左照明ユニット、111aは左照明ユニット111の蛍光灯、112は左照明アームであり、左照明アーム112は原稿台ユニット101に図中矢印M方向に回動可能に保持されている。
【0007】
また、左照明ユニット111は左照明アーム112に図中矢印R方向に回動可能に保持されている。113は原稿台ユニット101に対して下部カメラアーム105をロックする不図示のロック装置のロック状態を解除するロック解除レバーであり、ロック解除レバー113を図中矢印O方向に動かすことでロック状態を解除することができる。
【0008】
次に書画カメラが原稿撮影状態にあるときの構成について説明する。
【0009】
書画カメラは図12に示されるように原稿台102からの光束を入射するために原稿台102の上方位置に撮影レンズ108を配置している。そして、このことにより撮影レンズ108を保持する撮像ユニット107の位置が決められている。撮像ユニット107内には撮影レンズ108の結像位置にCCD等(不図示)の光電変換素子が配置され、この光電変換素子が出力する電気信号を不図示の制御回路により映像信号に変換し、そして、映像信号は書画カメラに電気的に接続されるプロジェクター等の不図示の機器に出力される。
【0010】
また、図12に示される状態において、右照明ユニット109および左照明ユニット111をそれぞれ図中矢印Q方向、R方向へ回転させることで原稿102aの照明状態を調整することができる。
【0011】
次に書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作について説明する。
【0012】
書画カメラが図12に示される状態(原稿撮影位置)において、撮像ユニット107を図中矢印J方向へ回転させる。そして、上部カメラアーム106を下部カメラアーム105へ(図中矢印K方向に)押込むことでカメラアーム全体の長さを短くし、撮像ユニット107の位置を原稿台102に近づける。そして、ロック解除レバー113を図中矢印O方向へ動かして原稿台ユニット101に対する下部カメラアーム105の固定状態を解除し、回転軸105aを中心として下部カメラアーム105を図中矢印L方向へ回転させて原稿台102上に撮像ユニット107を移動させる。
【0013】
ここで、撮像ユニット107が原稿台ユニット101に接触する付近の位置で再度、撮像ユニット107と原稿台ユニット101の位置関係が自動的に固定される。また、この固定状態においてロック解除レバー113を図中矢印O方向へ動かすことでこの固定状態を解除し、原稿台ユニット101に対し下部カメラアーム105を、つまりは撮像ユニット107を動かすことができる。
【0014】
次に左照明アーム112を図中矢印M方向へ回転させ、そして図13の形態になるように左照明ユニット111を図中矢印R方向に回転させる。この状態を図13に示す。そしてこの状態から右照明アーム110、右照明ユニット109に関しても同様に図中矢印N方向へ回転させ、また書画カメラの収納状態がより小さくなるように右照明ユニット109を図中矢印Q方向へ回転させる。
【0015】
このようにして左右の照明ユニットを折りたたみ書画カメラを収納状態(不図示)とする。
【0016】
また書画カメラの収納状態から原稿撮影状態への設定操作は上記原稿撮影状態から収納状態への設定操作の逆の順番で行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の書画カメラはその収納状態において比較的に強度が弱くデリケートな構成要素である撮影レンズ108、左右の照明ユニット109,111の蛍光灯109a,111a、操作パネル103が外部に剥き出しとなっている。このため書画カメラの収納時に不用意な衝撃がかかることにより蛍光灯109a,111aが破壊したり、撮影レンズ108に触れることによりレンズ面を汚してしまったり、撮影レンズ108にごみやほこりが付着しやすいという重大な問題を有している。
【0018】
そしてこの問題を解決するためには保護カバーやレンズキャップ等の撮影レンズ108、左右の照明ユニット109,111の蛍光灯109a,111a、操作パネル103の専用保護部材が必要となり書画カメラの構造が複雑となってしまう。
【0019】
また、上部カメラアーム106を下部カメラアーム105へ(図中矢印K方向に)押込む構造となっているため、撮像ユニット107と原稿台ユニット101を接続し、カメラアーム105,106内を通る不図示の電気信号線を大きくたるませておいても上部カメラアーム106と下部カメラアーム105の繰り返しの伸縮動作により電気信号線に大きな負荷がかかる。
【0020】
さらに、このことを避けるため上部カメラアーム106と下部カメラアーム105を一体化すると書画カメラの収納時に撮像ユニット107が原稿台ユニット101の前部(操作パネル103)から手前に突出してしまい収納時の書画カメラの形態が大型化してしまうだけでなく、その収納時に比較的に機械強度の小さい撮像ユニット107に外部より衝撃が加わりやすくなるため、書画カメラが故障する恐れがある。
【0021】
また、このとき撮像ユニット107が原稿台ユニット101の前部(操作パネル103)から手前に突出しないようにするためには、原稿台ユニット101をさらに大型化する必要がある。また、書画カメラの収納時において原稿台102原稿台の原稿設置面は外部に剥き出しになっているため汚れがつきやすい。
【0022】
本発明の目的は上記の欠点に鑑みてなされたものであり、従来よりも操作性が良く、単純な構成であり、またその収納時に一体的で丈夫な形態となり機械的強度の大きく信頼性の高い書画カメラを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の発明は、原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、回転軸を介して原稿保持手段に回動可能に係合し、各々異なる回転軸を介して撮像手段および反射手段を回動可能に保持する可動保持手段とを有し、可動保持手段および原稿保持手段の電気的接続と、可動保持手段および撮像手段の電気的接続とが、各回転軸の中心を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする。
【0024】
本願請求項2に記載の発明は、可動保持手段は、原稿保持手段の原稿保持面と平行な回転軸を介して原稿保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする。
【0025】
本願請求項3に記載の発明は、反射手段と撮像手段は、原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なる回転軸を介して可動保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする。
【0026】
本願請求項4に記載の発明は、可動保持手段と反射手段と撮像手段は、各々の回転軸を回転中心として回転することにより原稿撮像可能な原稿撮像位置と原稿撮像が不可能な収納位置の少なくとも2つの位置に設定可能であることを特徴とする。
【0027】
本願請求項5に記載の発明は、反射手段と撮像手段は、可動保持手段に対する各々異なる原稿撮像位置と収納位置とに設定可能であり、可動保持手段に対する反射手段の収納位置と可動保持手段に対する撮像手段の原稿撮像位置はその一部が一致することを特徴とする。
【0028】
本願請求項6に記載の発明は、可動保持手段と反射手段と撮像手段の各々の回転軸はお互いに平行であることを特徴とする。
【0029】
本願請求項7に記載の発明は、原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、撮像手段と反射手段を保持する可動保持手段を有し、可動保持手段は、原稿保持手段の原稿保持面と平行な少なくとも2つの回転軸を介して原稿保持手段と回転可能に係合しており、反射手段と撮像手段は、原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なり、かつ各々少なくとも2つの回転軸を介して可動保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする。
【0030】
本願請求項8に記載の発明は、可動保持手段と原稿保持手段の電気的接続は、可動保持手段と原稿保持手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする。
【0031】
本願請求項9に記載の発明は、可動保持手段と撮像手段の電気的接続は、可動保持手段と撮像手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図6を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図、図2は図1に示される書画カメラ収納状態の斜視図、図3は図1に示される書画カメラの撮像ユニットの斜視図、図4は図1に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図、図5は図1に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図、図6は図2に示される書画カメラ収納状態の側面図である。
【0033】
図中、1は原稿台ユニット、2は原稿台ユニット1上に形成される原稿台、2aは原稿台2上に置かれた原稿、3はこの書画カメラを操作するために原稿台ユニット1の端部に設けられた操作パネルであり電気スイッチ等で構成されている。
【0034】
4はこの書画カメラを持ち運ぶためのハンドルであり、図中矢印D方向に所定の位置まで引出すことができる。またハンドル4が引出されている状態を図2に示す。5は中継ユニットであり、原稿台2と平行に設置され操作パネル3側から見て左右一対の回転軸6により原稿台ユニット1に回動可能に保持されている。また、中継ユニット5は凹部5aと凹部5bを有する。
【0035】
7は中継ユニット5の凹部5bに入り込むように設けられた撮像ユニット、8は撮像ユニット7に設けられた原稿2aを撮影するための撮影レンズ、8aは撮影レンズ8の光軸、8bは光軸8aが後に述べる反射鏡14により反射した光軸、8cは撮影レンズ8の光束、8dは光束8cが後に述べる反射鏡14により反射した光束、8eは光束8dが原稿台2により反射した光束である。
【0036】
9は撮像ユニット7に設けられた原稿照明ユニット、10は撮像ユニット8に設置され、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸であり原稿台2と平行に設置されている。この回転軸10により撮像ユニット7は中継ユニット5に回動可能に保持されている。
【0037】
11はミラーユニット、12はミラーユニット11に設置され、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸であり原稿台2と平行に設置されている。この回転軸12によりミラーユニット11は中継ユニット5に回動可能に保持されている。
【0038】
13は表示パネルであり、液晶素子等で構成され撮像ユニット7により撮影された映像や、この書画カメラの操作メニュー画面等を表示する。ここで、撮像ユニット7による原稿撮影の開始と終了や、原稿照明ユニット9の点灯と消灯や、表示パネル13の点灯と消灯や、表示パネル13に表示される内容は操作パネル3により切換えられるように電気的に構成されている。
【0039】
14はミラーユニット11の裏面(表示パネル13の設置側面の裏面)に設置された反射鏡であり、この書画カメラの原稿撮影状態において撮影レンズ8の光束8bを反射し原稿台2に導いている。15は原稿台ユニット1内に設けられた制御回路、16は外部からの電源入力や書画カメラに接続される外部機器へ映像信号出力を行う接点部である。
【0040】
17はCCD等により構成される撮像制御回路、18は制御回路15と操作パネル3を電気的に接続する電気信号線、19は制御回路15と接点部16を電気的に接続する電気信号線、20は制御回路15と撮像制御回路17および原稿照明ユニット9を電気的に接続する電気信号線、21は制御回路15と表示パネル13を電気的に接続する電気信号線である。
【0041】
ここで、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態において中継ユニット5を原稿台ユニット1に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。また同様に、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態において撮像ユニット7を中継ユニット5に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。
【0042】
同様に、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態においてミラーユニット11を中継ユニット5に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。
【0043】
また、2本の回転軸6、2本の回転軸10、2本の回転軸12は平行に構成されている。電気信号線20は2本に分かれそれぞれ2本の回転軸6と回転軸10の中心もしくはその近傍を通り制御回路15と原稿照明ユニット9および撮像制御回路17とを接続している。
【0044】
電気信号線21は2本に分かれそれぞれ2本の回転軸6と回転軸12の中心もしくはその近傍を通り制御回路15と表示パネル13とを接続している。
【0045】
次に書画カメラが原稿撮影状態にあるときの構成について説明する。
【0046】
書画カメラは図1,図4に示されるように原稿台2からの光束8dを反射鏡14により反射し光束8cとして撮影レンズ8に入射する位置に反射鏡14と撮影レンズ8を配置している。
【0047】
そして、このことにより反射鏡14を保持するミラーユニット11の位置が決められている。同様に撮影レンズ8を保持する撮像ユニット7の位置が決められている。
【0048】
撮像ユニット7内には撮影レンズ8の結像位置にCCD等(不図示)の光電変換素子が配置され、光電変換素子が出力する電気信号を撮像制御回路17により映像信号に変換し、かつこの映像信号をミラー反転させて、電気信号線20を介し原稿台ユニット1内の制御回路15へ伝達する。ここで原稿台2からの光束8dを反射鏡14により一度だけ反射させ撮影レンズ8へ導いているため、撮影像より得られる映像信号をミラー反転させている。ここで、映像信号のミラー反転処理は制御回路15等の別の部分で行われても良い。
【0049】
そして、映像信号は制御回路15より電気信号線19と接点部16を介して書画カメラに電気的に接続されるプロジェクター等の不図示の機器に出力される。また、映像信号は電気信号線21を介して表示パネル13に伝達され撮影された映像が表示される。
【0050】
ここで、表示パネル13はミラーユニット11の表面(反射鏡14の反対の面)に設置されている。このため書画カメラを操作する人は操作パネル3側から原稿2aの交換や操作パネル3の操作を行え、かつ同じ場所から表示パネル13に表示されている内容を見ることができる。
【0051】
また、表示パネル13をミラーユニット11上に設置することによりミラーユニット11とは別に表示パネル13の専用保持部材を設けなくても良く簡単な構成の書画カメラを提供できるだけでなく、後に詳述するが書画カメラ収納時の表示パネル13の保護部材を設けなくても良い。また、外部に出力する映像のコントラストや色あい等の出力画質の状態等を表示パネル13に表示しても良く、表示パネル13に表示する内容は撮影レンズ8により撮影される撮映像に限られるものではない。
【0052】
また、図3および図4に示されるように原稿照明ユニット9は撮像ユニット7の端部に設けられ、書画カメラの原稿撮影状態において光束8eの外側(光軸8bの反対側)から斜めに原稿台2を反射鏡14を介さずに直接照明している。このため原稿2aが写真のように光沢のある原稿(反射原稿)であっても、撮影レンズ8により撮影された原稿2aに原稿照明ユニット9の光源が写りこむことがない。
【0053】
ここで、原稿照明ユニット9が光束8eの内側(光軸8b側)にあると原稿2aが反射原稿である場合には照明が原稿2aにより反射し直接反射光として撮影レンズ8に入射してしまい高品位な撮影像が得られなくなる。
【0054】
また、原稿照明ユニット9が撮像ユニット7と一体になっているため、撮像ユニット7とは別に原稿照明ユニット9の専用保持部材を設けなくても良く、より簡単な構成の書画カメラとすることができる。
【0055】
また、制御回路15から原稿照明ユニット9への電気信号線と、制御回路15から撮像制御回路17への電気信号線を共通化できる。また原稿照明ユニット9が操作パネル3と反対側にあるため、操作パネル3側には大きな空間が空いており原稿2aの交換時や、操作パネル3の操作時に原稿照明ユニット9が物理的障害となることがない。
【0056】
つまり、書画カメラを操作する人は原稿照明ユニット9に邪魔されることなく原稿2aの交換や操作パネル3の操作を行うことができる。また、原稿照明ユニット9は反射鏡14を介さずに直接に原稿台2をその上方から照明しているため書画カメラを操作する人から原稿照明ユニット9を直接に見ることができない。
【0057】
このため書画カメラを操作する人はまぶしさを感じることなく書画カメラの操作を行うことができる。
【0058】
また、共通のスイッチにより撮像ユニット7による原稿撮影の開始、終了と表示パネル13の点灯、消灯を行うように構成しても良く、このように構成すれば書画カメラの使用開始時や使用終了時に撮像ユニット7と表示パネル13を別々にON−OFFする必要がなくなり操作性が向上する。
【0059】
また、電気信号線20は2本に分かれ、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸6および回転軸10の中心もしくはその近傍を通っているため回転軸6および回転軸10の各1本を通る電気信号線20は、電気信号線20を1本に束ね各回転軸に通すよりも細くすることができる。つまりは回転軸6および回転軸10をコンパクトに構成することができる。
【0060】
同様に、電気信号線21は2本に分かれ、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸6および回転軸12の中心もしくはその近傍を通っているため回転軸6および回転軸12の各1本を通る電気信号線21は、電気信号線21を1本に束ね各回転軸に通すよりも細くすることができる。つまりは回転軸6および回転軸12をコンパクトに構成することができる。
【0061】
次に書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作について説明する。
【0062】
書画カメラが図1および図4に示される状態(原稿撮影位置)において、撮像ユニット7の不図示のロック解除装置により撮像ユニット7のロック状態を解除し、図中の矢印A方向に撮像ユニット7を回転させ、撮像ユニット7が中継ユニット5と平行(撮像ユニット7の収納位置)になったとき撮像ユニット7の不図示のロック装置により再び撮像ユニット7をロックする。
【0063】
この状態において撮影レンズ8は凹部5b内で中継ユニット5に覆われるため、書画カメラの収納時に撮影レンズ8にレンズキャップ等のレンズ保護部材を装着せずに撮影レンズ8を保護することができる。また、書画カメラの収納時に少なくとも撮影レンズ8の先端部を中継ユニット5やミラーユニット11で密閉する構造とすれば、撮影レンズ8の最前面にはさらにごみやほこりが付着しにくくなるという効果が得られる。
【0064】
そして、ミラーユニット11の不図示のロック解除装置によりミラーユニット11のロック状態を解除し、図中の矢印B方向にミラーユニット11を回転させ、ミラーユニット11が凹部5aに入り込み中継ユニット5と平行(ミラーユニット11の収納位置)になったときミラーユニット11の不図示のロック装置により再びミラーユニット11をロックする。この状態を図5に示す。
【0065】
図からも分かるように、このときミラーユニット11の収納位置は撮像ユニット7の原稿撮影位置の一部と共通である。このため撮像ユニット7とミラーユニット11の収納形態がより小さくなっている。また、このとき反射鏡14が中継ユニット5に覆われるため、書画カメラの収納時にミラーユニット11または反射鏡14に保護カバー等の保護部材を装着せずに反射鏡14を保護することができる。
【0066】
また、書画カメラの収納時に反射鏡14を中継ユニット5や撮像ユニット26で密閉する構造とすれば、反射鏡14にはさらにごみやほこりが付着しにくくなるという効果が得られる。
【0067】
そして、中継ユニット5の不図示のロック解除装置により中継ユニット5のロック状態を解除し、図中の矢印C方向に中継ユニット5を回転させ、中継ユニット5が原稿台ユニット1と平行(中継ユニット5の収納位置)になったとき中継ユニット5の不図示のロック装置により再び中継ユニット5をロックする。この状態を図6に示す。
【0068】
図からも分かるように、原稿照明ユニット9と表示パネル13は原稿台2に覆われるため、書画カメラの収納時に原稿照明ユニット9やミラーユニット11または表示パネル13に保護カバー等の保護部材を装着せずに表示パネル13を保護することができる。また原稿台2の原稿設置面も書画カメラの収納時に中継ユニット5で覆われるため、収納時に原稿台2の原稿設置面に汚れがつきにくい構造となっている。
【0069】
書画カメラの収納状態から原稿撮影状態への設定操作は上記原稿撮影状態から収納状態への設定操作の逆の順番で行う。
【0070】
上記のように書画カメラの収納状態において一般的に機械的強度が小さい構成要素である撮影レンズ8、原稿照明ユニット9、ミラーユニット11、表示パネル13の保護部材としての機能を原稿台ユニット1と中継ユニット5が有しているため、撮影レンズ8、原稿照明ユニット9、ミラーユニット11、表示パネル13の専用保護部材を設ける必要がなく、その収納時に単純な構成により一体的で丈夫な形態となり機械的強度の大きく信頼性の高い書画カメラを提供できる。
【0071】
また、原稿台ユニット1と中継ユニット5および中継ユニット5と撮像ユニット7および中継ユニット5とミラーユニット11は従来例のように伸縮を行う機構で係合せずに、それぞれ回転軸6、回転軸10、回転軸12により回動可能に係合しており、かつ回転軸6の中心もしくはその近傍に電気信号線20および電気信号線21が、また回転軸10の中心もしくはその近傍に電気信号線20が、回転軸12の中心もしくはその近傍に電気信号線21が通っている。
【0072】
このため、伸縮を行う機構で係合する場合のように各ユニットのお互いの係合部付近に電気信号線20,21を大きくたるませておく必要がなく、また書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線20,21が大きく動くことがないため、電気信号線20,21の断線および接続不良等の重大な危険性が大幅に減り信頼性の高い書画カメラとすることができる。
【0073】
また、各回転軸を平行としたため、中継ユニット5、撮像ユニット7、ミラーユニット11を同一の回転面内で動かし、書画カメラの原稿撮影状態と収納状態を切換えることができる。このため各ユニットの回転方向が一様であり、操作性の良い書画カメラとすることができる。
【0074】
また、図6に示される書画カメラの収納状態において操作パネル3に隣接して設けられたハンドル4を矢印D方向へ引出した状態が図2に示されている。このように本実施形態の形態の書画カメラにおいて操作パネル3に隣接する位置にハンドル4を設けると図2の状態でハンドル4を持ち容易に書画カメラを持ち運ぶことができる。
【0075】
少なくとも本実施形態の撮像ユニット7とミラーユニット11回転移動をタイミングベルト等の公知の技術により連動させれば、撮像ユニット7とミラーユニット11を中継ユニット5に対してそれぞれ固定するロック装置と、この固定状態を解除するロック解除装置を共通化できる。
【0076】
また、撮像ユニット7とミラーユニット11の回転移動を同時にできるため書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作手順や、収納状態から原稿撮影状態への設定操作手順がより簡単になり、かつ手順を間違えることが少なくなる。このため操作性の良い書画カメラを提供できる。
【0077】
さらに、同様の手段で撮像ユニット7とミラーユニット11の回転移動だけではなく、原稿台ユニット1に対する中継ユニット5の回転移動も連動させれば、ロック装置とロック解除装置を共通化できるだけでなく、さらに操作性の良い書画カメラを提供できる。
【0078】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7〜図11を用いて説明する。図7は本発明の第2実施形態の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図、図8と図9は図7に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図、図10は図7に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図、図11は図8に示される書画カメラ収納状態の側面図である。
【0079】
図7に示される書画カメラ収納状態の斜視図は図2と同じであるので省略する。各図中の符号は第1実施形態と同一なものについては同一の符号を付加してあり、その説明を省略する。
【0080】
31はミラーユニットであり凹部31aと31bを有する。32はミラーユニット31に設置され、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸であり原稿台2と平行に設置されている。この回転軸32によりミラーユニット31は中継ユニット5に回動可能に保持されている。
【0081】
33は表示ユニット、34は表示ユニット33に設置され、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸であり、原稿台2と平行に設置されている。35は表示パネルであり、液晶素子等で構成され撮像ユニット7により撮影された映像や、この書画カメラの操作メニュー画面等を表示する。
【0082】
ここで表示パネル35に表示される内容は操作パネル3により切換えられるように電気的に構成されている。また、表示ユニット33は回転軸34を中心として図中矢印S方向へ回動可能に構成されている。このため書画カメラを操作する人は表示パネル35を見やすくするために表示ユニット33を図中矢印S方向へ回転させ表示パネル35の角度を調整することができる。
【0083】
また、表示ユニット33はミラーユニット31の凹部31aへ侵入可能に構成されている。(図9に表示ユニット33をミラーユニット31の凹部31aへ入りこませた状態を示す。)36はミラーユニット31の裏面(表示ユニット33の設置側面の裏面)に設置された反射鏡であり、この書画カメラの原稿撮影状態において撮影レンズ8の光束8bを反射し原稿台2に導いている。
【0084】
37は制御回路15と表示パネル35を電気的に接続する電気信号線であり、2本に分かれそれぞれ2本の回転軸6と回転軸32と回転軸34の中心もしくはその近傍を通り制御回路15と表示パネル35とを接続している。
【0085】
ここで、第1の実施形態と同様にこの書画カメラの原稿撮影状態および収納状態において中継ユニット5を原稿台ユニット1に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。同様に、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態において撮像ユニット7を中継ユニット5に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。
【0086】
また、この書画カメラの原稿撮影状態および収納状態においてミラーユニット31を中継ユニット5に対して固定する不図示のロック装置と、この固定状態を解除する不図示のロック解除装置を有する。
【0087】
2本の回転軸6、2本の回転軸10、2本の回転軸32、2本の回転軸34は平行に構成されている。
【0088】
次に書画カメラが原稿撮影状態にあるときの構成について説明する。
【0089】
書画カメラは図7〜図9に示されるように原稿台2からの光束8dを反射鏡36により反射し光束8cとして撮影レンズ8に入射する位置に反射鏡36と撮影レンズ8を配置している。そして、このことにより反射鏡36を保持するミラーユニット31の位置が決められている。同様に撮影レンズ8を保持する撮像ユニット7の位置が決められている。
【0090】
撮像ユニット7内には撮影レンズ8の結像位置にCCD等(不図示)の光電変換素子が配置され、光電変換素子が出力する電気信号を撮像制御回路17により映像信号に変換し、かつこの映像信号をミラー反転させて、電気信号線20を介し原稿台ユニット1内の制御回路15へ伝達する。
【0091】
ここで原稿台2からの光束8dを反射鏡36により一度だけ反射させ撮影レンズ8へ導いているため、撮影像より得られる映像信号をミラー反転させている。ここで、映像信号のミラー反転処理は制御回路15等の別の部分で行われても良い。
【0092】
そして、映像信号は制御回路15より電気信号線19と接点部16を介して書画カメラに電気的に接続されるプロジェクター等の不図示の機器に出力される。また、映像信号は電気信号線37を介して表示パネル35に伝達され撮影された映像が表示される。
【0093】
ここで、表示パネル35を有する表示ユニット33はミラーユニット31の表面(反射鏡36の反対の面)に回転軸34を中心として回動可能に、また表示ユニット33はその調整可能範囲において公知のフリーストップ機構等により任意の角度に固定可能に設置されている。
【0094】
このため書画カメラを操作する人は操作パネル3側から原稿2aの交換や操作パネル3の操作を行え、かつ同じ場所から表示パネル35が見やすい角度となるように表示ユニット33を調整し、表示パネル35に表示されている内容を見ることができるだけでなく、後に詳述するが書画カメラ収納時の表示パネル35の保護部材を設けなくても良い。
【0095】
また、外部に出力する映像のコントラストや色あい等の出力画質の状態等を表示パネル35に表示しても良く、表示パネル35に表示する内容は撮影レンズ8により撮影される撮映像に限られるものではない。
【0096】
このようにすれば、第1の実施形態に比べ書画カメラの構成は複雑になるものの、表示パネル35の視認性がより高い書画カメラを提供できる効果がある。
また第1の実施形態と同様に、図7〜図9に示されるように原稿照明ユニット9は撮像ユニット7の端部に設けられ、書画カメラの原稿撮影状態において光束8eの外側(光軸8bの反対側)から斜めに原稿台2を反射鏡14を介さずに直接照明している。
【0097】
このため原稿2aが写真のように光沢のある原稿(反射原稿)であっても、撮影レンズ8により撮影された原稿2aに原稿照明ユニット9の光源が写りこむことがない。ここで原稿照明ユニット9が光束8eの内側(光軸8b側)にあると原稿2aが反射原稿である場合には照明が原稿2aにより反射し直接反射光として撮影レンズ8に入射してしまい高品位な撮影像が得られなくなる。
【0098】
また、原稿照明ユニット9が撮像ユニット7と一体になっているため、撮像ユニット7とは別に原稿照明ユニット9の専用保持部材を設けなくても良く、より簡単な構成の書画カメラとすることができる。また、制御回路15から原稿照明ユニット9への電気信号線と、制御回路15から撮像制御回路17への電気信号線を共通化できる。
【0099】
また原稿照明ユニット9が操作パネル3と反対側にあるため、操作パネル3側には大きな空間が空いており原稿2aの交換時や、操作パネル3の操作時に原稿照明ユニット9が物理的障害となることがない。つまり書画カメラを操作する人は原稿照明ユニット9に邪魔されることなく原稿2aの交換できるだけでなく、撮像ユニット7による原稿撮影の開始と終了や原稿照明ユニット9の点灯と消灯や表示パネル33の点灯と消灯等を行うための操作パネル3の操作をも行うことができる。
【0100】
また、原稿照明ユニット9は反射鏡14を介さずに直接に原稿台2をその上方から照明しているため書画カメラを操作する人から原稿照明ユニット9を直接に見ることができない。このため書画カメラを操作する人はまぶしさを感じることなく書画カメラの操作を行うことができる。
【0101】
電気信号線37は2本に分かれ、操作パネル3側から見て左右一対の回転軸6、回転軸32および回転軸34の中心もしくはその近傍を通っているため回転軸6、回転軸32および回転軸34の各1本を通る電気信号線37は、電気信号線37を1本に束ね各回転軸に通すよりも細くすることができる。つまりは回転軸6、回転軸32および回転軸34をコンパクトに構成することができる。
【0102】
次に書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作について説明する。
【0103】
書画カメラが図7および図8に示される状態(原稿撮影位置)において、表示ユニット33を図中矢印S方向へ回転させてミラーユニット31の凹部31aへ押込む。この状態を図9に示す。
【0104】
そして、この状態において、撮像ユニット7の不図示のロック解除装置により撮像ユニット7のロック状態を解除し、図中の矢印A方向に撮像ユニット7を回転させ、撮像ユニット7が中継ユニット5と平行(撮像ユニット7の収納位置)になったとき撮像ユニット7の不図示のロック装置により再び撮像ユニット7をロックする。
【0105】
この状態において撮影レンズ8は凹部5b内で中継ユニット5に覆われるため、書画カメラの収納時に撮影レンズ8にレンズキャップ等のレンズ保護部材を装着せずに撮影レンズ8を保護することができる。また、書画カメラの収納時に少なくとも撮影レンズ8の先端部を中継ユニット5やミラーユニット31で密閉する構造とすれば、撮影レンズ8の最前面にはさらにごみやほこりが付着しにくくなるという効果が得られる。
【0106】
そして、ミラーユニット31の不図示のロック解除装置によりミラーユニット31のロック状態を解除し、図中の矢印B方向にミラーユニット31を回転させ、ミラーユニット31が凹部5aに入り込み中継ユニット5と平行(ミラーユニット31の収納位置)になったときミラーユニット31の不図示のロック装置により再びミラーユニット31をロックする。この状態を図10に示す。
【0107】
図からも分かるように、このときミラーユニット31の収納位置は撮像ユニット7の原稿撮影位置の一部と共通である。このため撮像ユニット7とミラーユニット31の収納形態がより小さくなっている。また、このとき反射鏡36が中継ユニット5に覆われるため、書画カメラの収納時にミラーユニット31または反射鏡36に保護カバー等の保護部材を装着せずに反射鏡36を保護することができる。
【0108】
また、書画カメラの収納時に反射鏡36を中継ユニット5や撮像ユニット7で密閉する構造とすれば、反射鏡36にはさらにごみやほこりが付着しにくくなるという効果が得られる。
【0109】
そして、中継ユニット5の不図示のロック解除装置により中継ユニット5のロック状態を解除し、図中の矢印C方向に中継ユニット5を回転させ、中継ユニット5が原稿台ユニット1と平行(中継ユニット5の収納位置)になったとき中継ユニット5の不図示のロック装置により再び中継ユニット5をロックする。この状態を図11に示す。
【0110】
図からも分かるように、原稿照明ユニット9と表示パネル35は原稿台2に覆われるため、書画カメラの収納時に原稿照明ユニット9やミラーユニット31または表示パネル35に保護カバー等の保護部材を装着せずに表示パネル35を保護することができる。また原稿台2の原稿設置面も書画カメラの収納時に中継ユニット5で覆われるため、収納時に原稿台2の原稿設置面に汚れがつきにくい構造となっている。
【0111】
また書画カメラの収納状態から原稿撮影状態への設定操作は上記原稿撮影状態から収納状態への設定操作の逆の順番で行う。
【0112】
ここで、書画カメラが図9の状態より図7や図8に示されるように表示ユニット33をミラーユニット31の凹部31aから引出すときは、ミラーユニット31の凹部31bから表示ユニット33に指をかけて引出す構成になっている。
上記のように書画カメラの収納状態において一般的に機械的強度が小さい構成要素である撮影レンズ8、原稿照明ユニット9、ミラーユニット31、表示パネル35の保護部材としての機能を原稿台ユニット1と中継ユニット5が有しているため、撮影レンズ8、原稿照明ユニット9、ミラーユニット31、表示パネル35の専用保護部材を設ける必要がなく、その収納時に単純な構成により一体的で丈夫な形態となり機械的強度の大きく信頼性の高い書画カメラを提供できる。
【0113】
また、原稿台ユニット1と中継ユニット5および中継ユニット5と撮像ユニット7および中継ユニット5とミラーユニット31およびミラーユニット31と表示ユニット33は従来例のように伸縮を行う機構で係合せずに、それぞれ回転軸6、回転軸10、回転軸32、回転軸34により回動可能に係合しており、かつ回転軸6の中心もしくはその近傍に電気信号線20および電気信号線37が、また回転軸10の中心もしくはその近傍に電気信号線20が、回転軸32および回転軸34の中心もしくはその近傍に電気信号線37が通っている。
【0114】
このため、伸縮を行う機構で係合する場合のように各ユニットのお互いの係合部付近に電気信号線20,37を大きくたるませておく必要がなく、また書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線20,37が大きく動くことがないため、電気信号線20,37の断線および接続不良等の重大な危険性が大幅に減り信頼性の高い書画カメラとすることができる。
【0115】
また、各回転軸を平行としたため、中継ユニット5、撮像ユニット7、ミラーユニット31を同一の回転面内で動かし、書画カメラの原稿撮影状態と収納状態を切換えることができる。このため各ユニットの回転方向が一様であり、操作性の良い書画カメラとすることができる。
【0116】
また、少なくとも本実施形態の撮像ユニット7とミラーユニット31回転移動をタイミングベルト等の公知の技術により連動させれば、撮像ユニット7とミラーユニット31を中継ユニット5に対してそれぞれ固定するロック装置と、この固定状態を解除するロック解除装置を共通化できる。
【0117】
撮像ユニット7とミラーユニット31の回転移動を同時にできるため書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作手順や、収納状態から原稿撮影状態への設定操作手順がより簡単になり、かつ手順を間違えることが少なくなる。このため操作性の良い書画カメラを提供できる。
【0118】
同様の手段で撮像ユニット7とミラーユニット31の回転移動だけではなく、原稿台ユニット1に対する中継ユニット5の回転移動も連動させれば、ロック装置とロック解除装置を共通化できるだけでなく、さらに操作性の良い書画カメラを提供できる。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように本出願に係わる第1の発明によれば、原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、回転軸を介して原稿保持手段に回動可能に係合し、各々異なる回転軸を介して撮像手段および反射手段を回動可能に保持する可動保持手段とを有し、可動保持手段および原稿保持手段の電気的接続と、可動保持手段および撮像手段の電気的接続とが、各回転軸の中心を通る電気信号線によりなされるようにしている。
【0120】
このため、伸縮を行う機構で係合する場合のように各ユニットのお互いの係合部付近に電気信号線を大きくたるませておく必要がなく、また書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線が大きく動くことがないため、電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が大幅に減り信頼性の高い書画カメラを提供することができる。
【0121】
本出願に係わる第2の発明によれば、可動保持手段が、原稿保持手段の原稿保持面と平行な回転軸を介して原稿保持手段と回転可能に係合しているため、書画カメラの収納時形態を単純な構成で小型にすることができるだけでなく、書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0122】
本出願に係わる第3の発明によれば、反射手段と撮像手段が、原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なる回転軸を介して可動保持手段と回転可能に係合しているため、書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラとすることができるだけでなく、その収納時に単純な構成により一体的で丈夫な形態となり機械的強度の大きく信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0123】
本出願に係わる第4の発明によれば、可動保持手段と反射手段と撮像手段は、各々の回転軸を回転中心として回転することにより原稿撮像可能な原稿撮像位置と原稿撮像が不可能な収納位置の少なくとも2つの位置に設定可能としているため、書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラとすることができるだけでなく、その収納時に単純な構成により一体的でより丈夫な形態となりより機械的強度の大きく、収納形態が小型の信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0124】
本出願に係わる第5の発明によれば、反射手段と撮像手段は、可動保持手段に対する各々異なる原稿撮像位置と収納位置とに設定可能であり、可動保持手段に対する反射手段の収納位置と可動保持手段に対する撮像手段の原稿撮像位置はその一部が一致するため、その収納時に単純な構成により一体的でより丈夫な形態となりより機械的強度の大きく、収納形態が小型の信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0125】
本出願に係わる第6の発明によれば、可動保持手段と反射手段と撮像手段の各々の回転軸はお互いに平行であるため、各ユニットの回転方向が一様であり、操作性の良い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0126】
本出願に係わる第7の発明によれば、原稿保持手段と、原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、原稿保持手段と撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、撮像手段と反射手段を保持する可動保持手段を有し、可動保持手段が、原稿保持手段の原稿保持面と平行な少なくとも2つの回転軸を介して原稿保持手段と回転可能に係合しており、反射手段と撮像手段が、原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なり、かつ各々少なくとも2つの回転軸を介して可動保持手段と回転可能に係合するようにしている。
【0127】
このため、原稿保持手段と撮像手段の距離を小さくし、また書画カメラの収納時形態を単純な構成で小型にすることができるだけでなく、より丈夫な形態となりより機械的強度の大きく、収納形態が小型の信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0128】
本出願に係わる第8の発明によれば、可動保持手段と原稿保持手段の電気的接続は、可動保持手段と原稿保持手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされるようにしている。
【0129】
このため、可動保持手段と原稿保持手段の電気的接続を行うための電気信号線の本数が多くても回転軸1個あたりの電気信号線通過本数を少なくすることができ、よって回転軸を大きくすることなく可動保持手段と原稿保持手段の電気的接続を行うことができ、かつ書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【0130】
本出願に係わる第9の発明によれば、可動保持手段と撮像手段の電気的接続は、可動保持手段と撮像手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされるようにしている。
【0131】
このため、可動保持手段と撮像手段の電気的接続を行うための電気信号線の本数が多くても回転軸1個あたりの電気信号線通過本数を少なくすることができ、よって回転軸を大きくすることなく可動保持手段と撮像手段の電気的接続を行うことができ、かつ書画カメラの原稿撮影状態から収納状態への設定操作時、収納状態から原稿撮影状態への設定操作時に電気信号線の断線および接続不良等の重大な危険性が小さな信頼性の高い書画カメラを提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図。
【図2】図1に示される書画カメラ収納状態の斜視図。
【図3】図1に示される書画カメラの撮像ユニット斜視図。
【図4】図1に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図。
【図5】図1に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図。
【図6】図2に示される書画カメラ収納状態の側面図。
【図7】図2に示される書画カメラ収納状態の側面図。
【図8】図7に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図。
【図9】図7に示される書画カメラ原稿撮影状態の側面図。
【図10】図7に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図。
【図11】図7に示される書画カメラ収納状態の側面図。
【図12】従来例の書画カメラ原稿撮影状態の斜視図。
【図13】図12に示される書画カメラが原稿撮影状態から収納状態へいたる途中の状態を示す側面図。
【符号の説明】
1:原稿台ユニット
2:原稿台
2a:原稿
3:操作パネル
4:ハンドル
5:中継ユニット
5a:凹部
5b:凹部
6:回転軸
7:撮像ユニット
8:撮影レンズ
8a:光軸
8b:光軸
8c:光束
8d:光束
8e:光束
9:原稿照明ユニット
10:回転軸
11:ミラーユニット
12:回転軸
13:表示パネル
14:反射鏡
15:制御回路
16:接点部
17:撮像制御回路
18:電気信号線
19:電気信号線
20:電気信号線
31:ミラーユニット
31a:凹部
31b:凹部
32:回転軸
33:表示ユニット
34:回転軸
35:表示パネル
36:反射鏡
37:電気信号線
101:原稿台ユニット
102:原稿台
102a:原稿
103:操作パネル
105:下部カメラアーム
106:上部カメラアーム
107:撮像ユニット
108:撮影レンズ
109:右照明ユニット
109a:蛍光灯
110:右照明アーム
111:左照明ユニット
111a:蛍光灯
112:左照明アーム
113:ロック解除レバー
Claims (9)
- 原稿保持手段と、
前記原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、
前記原稿保持手段と前記撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、
回転軸を介して前記原稿保持手段に回動可能に係合し、各々異なる回転軸を介して前記撮像手段および前記反射手段を回動可能に保持する可動保持手段とを有し、
前記可動保持手段および前記原稿保持手段の電気的接続と、前記可動保持手段および前記撮像手段の電気的接続とが、前記各回転軸の中心を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする書画カメラ。 - 前記可動保持手段は、前記原稿保持手段の原稿保持面と平行な回転軸を介して前記原稿保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする請求項1に記載の書画カメラ。
- 前記反射手段と前記撮像手段は、前記原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なる回転軸を介して前記可動保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の書画カメラ。
- 前記可動保持手段と前記反射手段と前記撮像手段は、各々の回転軸を回転中心として回転することにより原稿撮像可能な原稿撮像位置と原稿撮像が不可能な収納位置の少なくとも2つの位置に設定可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の書画カメラ。
- 前記反射手段と前記撮像手段は、前記可動保持手段に対する各々異なる原稿撮像位置と収納位置とに設定可能であり、前記可動保持手段に対する前記反射手段の収納位置と前記可動保持手段に対する前記撮像手段の原稿撮像位置はその一部が一致することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の書画カメラ。
- 前記可動保持手段と前記反射手段と前記撮像手段の各々の回転軸はお互いに平行であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の書画カメラ。
- 原稿保持手段と、
前記原稿保持手段に保持される原稿を撮影する撮像手段と、
前記原稿保持手段と前記撮像手段の光路上に設けられた反射手段と、
前記撮像手段と前記反射手段を保持する可動保持手段を有し、
前記可動保持手段は、前記原稿保持手段の原稿保持面と平行な少なくとも2つの回転軸を介して前記原稿保持手段と回転可能に係合しており、
前記反射手段と前記撮像手段は、前記原稿保持手段の原稿保持面と平行な各々異なり、かつ各々少なくとも2つの回転軸を介して前記可動保持手段と回転可能に係合していることを特徴とする書画カメラ。 - 前記可動保持手段と前記原稿保持手段の電気的接続は、前記可動保持手段と前記原稿保持手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の書画カメラ。
- 前記可動保持手段と前記撮像手段の電気的接続は、前記可動保持手段と前記撮像手段を係合する複数の回転軸のうち少なくとも2つの回転軸を通る電気信号線によりなされていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の書画カメラ。
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2002
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