JP2946079B2 - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JP2946079B2
JP2946079B2 JP6274483A JP27448394A JP2946079B2 JP 2946079 B2 JP2946079 B2 JP 2946079B2 JP 6274483 A JP6274483 A JP 6274483A JP 27448394 A JP27448394 A JP 27448394A JP 2946079 B2 JP2946079 B2 JP 2946079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力した被写体をモニ
タの画面に映し出す画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像入力装置について説明する。
図19は従来の画像入力装置の構成を示す説明図であ
る。図20は原稿を入力するときの画像入力装置のセッ
ティングを示す説明図である。
【0003】図において、100はレンズである。10
1はレンズ100を備えると共にターンテーブル102
の円筒部102a、102bと円筒部101aで矢印X
A、XB方向に回動自在に支持されたカメラヘッドであ
る。102は一端にカメラヘッド101の円筒部101
aと摺動する円筒部102a、102bを備えると共に
アーム103の円盤形状部103bの上を軸103aに
よって矢印YA、YB方向に回動自在に軸支されたター
ンテーブルである。
【0004】103は一端に円盤形状部103bを備
え、他端にベース104の略三角形部104a、円筒部
104bで矢印ZA、ZB方向に回動自在に軸支された
円筒部103cを備えたアームである。104は略三角
形部104a、円筒部104bで構成されたベースであ
る。105はカメラヘッド101とケーブル105aを
介して接続され、電源の供給やレンズ100の駆動制
御、カメラヘッド101からの画像信号の処理を行なう
と共に、ケーブル105bを介してモニタ106と接続
され、カメラヘッド101で入力された画像をモニタ1
06に映し出すコントロールボックスである。
【0005】図19の状態はカメラヘッド101が人物
を被写体とする人物位置にあり、図示しない電源を入れ
るとカメラヘッド101がレンズ100に対向している
被写体、主に椅子に座っている人物を撮影し、コントロ
ールボックス105を経由してその画像をモニタ106
に映し出す。
【0006】つぎに、図19の状態から操作者が手でカ
メラヘッド101を矢印YA方向に回動させると図20
の状態になる。この状態は原稿を撮影する書画位置と呼
ばれ、図示しない電源を入れると机上の原稿107を撮
影し、コントロールボックス105を経由してその画像
をモニタ106に映し出す。このとき、モニタ106に
映し出された原稿107の画像が歪んでいた場合は、ア
ーム103を矢印ZAまたはZB方向にカメラヘッド1
01を矢印XAまたはXB方向に移動させることで、カ
メラヘッド101内の図示しないCCDに原稿107を
正しく対向させ、歪んでいない画像を得る。これとは逆
に書画位置から人物位置に切り替えた場合もカメラヘッ
ド101が被写体に正しく向くように調節する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では原稿を撮影する際、室内光だけでは光量が不足
して暗い画像しか得られない場合、別に照明装置を用意
しなければならずシステム全体のコストが高くなると共
に、照明装置用のスペースや電源を確保しなければなら
なかったので、非常に不便であった。また、被写体を原
稿から立体物に変えた場合、前記照明装置の高さや向き
を立体物用に調整しなければならなかった。
【0008】そこで、本発明は別に照明装置を用意しな
くて済み、しかも被写体に応じた照明を行なえる画像入
力装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る画像入力装置は、被写体の
画像を装置本体に入力するカメラヘッドと、該カメラヘ
ッドを支持する支柱部材と、該支柱部材を支持するベー
スとを備えた画像入力装置において、前記ベースに設け
られ、前記被写体を照明する照明手段を備え、前記照明
手段は、少なくとも第1の位置と第2の位置を取り、前
記第1の位置と前記第2の位置とで光量を違えることを
特徴とする。
【0010】請求項2に記載の画像入力装置では、請求
項1に係る画像入力装置において、前記照明手段は、
記第1の位置の光量より前記第2の位置の光量を大きく
することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の画像入力装置では、請求
項1または請求項2に係る画像入力装置において、前記
第1の位置は前記照明手段が前記装置本体の載置面に対
して略水平となる位置であり、前記第2の位置は前記照
明手段が前記装置本体の載置面に対して略垂直となる位
置であることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の画像入力装置は、被写体
の画像を装置本体に入力するカメラヘッドと、該カメラ
ヘッドを支持する支柱部材と、該支柱部材を支持するベ
ースとを備えた画像入力装置において、前記ベースに設
けられ、前記被写体を照明する照明手段と、前記支柱部
材に設けられ、前記カメラヘッドを回動させる回動手段
と、前記カメラヘッドが回動して所定の位置にあると
き、前記照明手段の照明を消灯する消灯手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】本発明の請求項1に係る画像入力装置では、ベ
ースに設けられた照明手段により被写体を照明する際、
前記照明手段は第1の位置と第2の位置とで光量を違え
る。
【0017】請求項4に係る画像入力装置では、支柱部
材に設けられた回動手段によりカメラヘッドを回動さ
せ、カメラヘッドが回動して所定の位置にあるとき、
灯手段により照明手段の照明を消灯する。
【0018】
【実施例】つぎに、本発明の画像入力装置の実施例につ
いて説明する。図1は実施例の画像入力装置の構成を示
す説明図である。図において、1はカメラベース2に設
けられたチルト軸15と図示しない手段で係合している
カメラヘッド、2は内部に設けられた後述するチルト手
段によって略角柱状部に設けられたチルト軸15を矢印
A、B方向に回動させると共に、内部に設けられた後述
するパン手段によって本体自身も円盤形状部3aを中心
2aの周りに矢印C、D方向に回動するカメラベースで
ある。
【0019】3は一端にカメラベース2と図示しない手
段で係合されている円盤形状部3aを備えると共に、中
央部にリモコン受光部3bを備え、内部にカメラヘッド
1に接続されているケーブルが通っているパイプ状の支
柱部材である。
【0020】4は支柱部材3を支持すると共にコントロ
ールボックス8に接続されるコネクタを備えた円筒部4
aと、照明ユニット5を収納すると共に軸42を中心に
照明ユニット5を回動自在に支持し、内部に照明ユニッ
ト5の位置を検知するランプ位置センサ62を備えた足
部4b、4cで構成されたベースである。
【0021】5は蛍光灯6と反射笠7を備えたボックス
部5aと、ボックス部5aと図示しない手段で係合する
と共に軸42を通すための穴を備えた回転ベース5bで
構成された照明ユニットである。8はマウス10aを備
えた外部制御機器10(本実施例ではパソコン)とケー
ブル13を介して接続するためのコネクタ8a(本実施
例ではRS232Cコネクタ)、装置本体と接続するた
めのコネクタ8b、モニタ9と接続するためのコネクタ
8Cを備え、装置本体の電源の供給やカメラヘッド1の
駆動制御を行なうと共に、カメラヘッド1からの画像信
号の処理を行ない、モニタ9に画像を映し出すコントロ
ールボックスである。
【0022】14は原稿、14´はモニタ9に映し出さ
れた原稿、15はカメラヘッド1をチルト方向に回動さ
せるためのチルト軸、90は操作者の立つ位置である。
【0023】図2は画像入力装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。図において、50は全体を制御するC
PU、51はCPUバス、52は入力ポート、53は出
力ポート、54は蛍光灯6の光量を制御するためのラン
プ制御部、55はカメラヘッド1に設けられたレンズを
移動させるためのレンズ駆動モータ、56はカメラヘッ
ド1に設けられた絞りを開閉させるための絞りモータ、
57はカメラヘッド1から取り込んだ画像を一時記憶
し、その画像の上下を反転させて出力するための画像記
憶手段、58は外部インターフェース部、59はカメラ
ヘッド1のパン方向の移動量を検知するためのパン位置
センサ、60はカメラヘッド位置のチルト方向の移動量
を検知するためのチルト位置センサ、61は照明ユニッ
ト5の電源スイッチであるランプスイッチ(SW)、6
2は照明ユニット5の位置を検知するランプ位置センサ
である。
【0024】図3は立体物を撮影する画像入力装置の書
画位置を示す説明図である。図において、16は被写体
としての立体物である。
【0025】図4は図1のH方向において照明ユニット
5を示す矢視図である。図において、42は軸部がネジ
となっている軸、43は照明ユニット5を任意の位置で
静止させるために設けられた円盤状の摩擦板である。
【0026】図5は図3のG方向において照明ユニット
5を示す矢視図である。図において、5cは照明ユニッ
ト5が載置面と水平の位置にあるときにランプ位置セン
サ62と当接するために回転ベース5bに設けられた溝
部である。
【0027】図6はランプ制御部54の一部の結線を示
すブロック図である。図において、63は蛍光灯6を点
灯させるためのドライバ、64は電圧Pvのランプ電
源、65は電圧Qvのランプ電源、66は電圧Rvのド
ライバ駆動電源、67は切り替えスイッチ、68はドラ
イバ用の電源スイッチである。
【0028】図7はランプ制御部54の他の一部の結線
を示すブロック図である。図において、70はランプの
光量を変化させる光量可変手段である。
【0029】図8は画像入力装置の人物位置を示す説明
図である。図において、80は本装置を使用するときに
操作者が立つ位置であり、81は被写体としての資料で
ある。
【0030】図9は撮影処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。図10は図9に続く、撮影処理ルーチンを
示すフローチャートである。図11は角度入力ルーチン
を示すフローチャートである。図12はカメラベース2
内部のパン手段、チルト手段を概略的に示す斜視図であ
る。図において、チルト軸15はチルト爪15aと、カ
メラヘッド1からケーブル25を通すための窓15bを
備え、カメラヘッド1と係合しカメラベース2に回動自
在に軸支されている。
【0031】また、17はチルトモータ18の軸部に圧
入されている歯車、18は図示しない手段でCPU50
に接続され、チルト軸15を矢印A、B方向に回動させ
る駆動源であるチルトモータ、19は図示しない手段で
チルト軸15に固定されている歯車、20は歯車17と
歯車19を連結するためのタイミングベルト、21はパ
ンモータ22の軸部に圧入されている歯車、22は図示
しない手段でCPU50に接続され、支柱部材3の円盤
形状部3a上に設けられ、内側にケーブル25が通り、
外側は歯車21と噛み合っている歯車形状部、24は支
柱部材3の円盤形状部3a上に設けられ、略L字形のパ
ン爪である。
【0032】図13は図12の矢印J−J線を通る断面
においてカメラヘッド1がチルト方向にどの程度回動し
たかを検知するチルト位置センサを示す説明図である。
図において、26は単位体積当たり均一な抵抗成分で構
成された帯形状の抵抗体、27はチルト爪15aに当接
してカメラヘッド1の矢印B方向の回動を制限するため
にカメラヘッド2の内部に設けられたストッパ、29は
図示しない手段でチルト軸15に接続されている接点、
31は接点30を基準電圧200の電源に接続するため
の端子、32は抵抗体26の他端に接続されている接
点、33は接点32を基準電圧200の電源に接続する
ための端子、60はチルト爪15a、抵抗体26、接点
29、30、32で構成され、端子95と端子33の間
に発生する電圧の変化によってカメラヘッド1の位置を
検知するチルト位置センサ、95は接点29をCPU5
0に接続するための端子、200は図示しない電源から
の基準電圧である。
【0033】図14は図13の状態からカメラヘッド1
が人物位置の初期位置に回動したときの状態を示す説明
図である。
【0034】図15は図14の状態からカメラヘッド1
が人物位置の上限位置に回動したときの状態を示す説明
図である。
【0035】図16はカメラヘッド1がパン方向にどの
程度回動したかを検知するパン位置センサを説明するた
めに、図12の矢印K方向からカメラベース2に配置さ
れたパン位置センサを示す説明図である。図において、
34は単位体積当たり均一な抵抗成分で構成された帯形
状の抵抗体、35、36はパン爪24に当接してカメラ
ヘッド1がパン方向に所定量以上回動しないようにする
ためにカメラヘッド2の内部に設けられたストッパ、3
7はパン爪24に接続されている接点、38は抵抗体3
4の一端に接続されている接点、39は接点38の他端
に接続されている接点、40は抵抗体34の他端に接続
されている接点、41は接点40を基準電圧201の電
源に接続するための端子、59は前記パン爪24、抵抗
体34、接点37、38、40で構成され、端子96と
端子41の間に発生する電圧の変化によってカメラヘッ
ド1の位置を検知するパン位置センサ、96は接点37
をCPU50に接続するための端子、201は図示しな
い電源からの基準電圧である。
【0036】図17は図16の状態からカメラヘッド1
がパン方向時計回りに所定量一杯に回動したときの状態
を示す説明図である。
【0037】つぎに、本実施例の画像入力装置の動作に
ついて説明する。操作者がコントロールボックス8の図
示しない電源スイッチおよび照明ユニット5のランプS
W61を入れると、図示しないリモコンまたは外部制御
機器10によってカメラヘッド1を略真下に向けて撮影
するコマンドを選択する。
【0038】コマンドが選択されると、CPU50は後
述するシーケンスに従ってカメラヘッド1を図1の位置
に回動させ、つぎの(1)〜(4)の動作処理を行な
う。
【0039】(1)ランプ制御部54に信号を出力し、
原稿用のランプ光量に切り替えて蛍光灯6を点灯させ
る。蛍光灯6からの光はベース4の足部4b、4cに設
けられたランプ窓4d、4eから原稿14に照射され
る。
【0040】(2)、カメラヘッド1に設けられた絞り
モータ56を予め決められた絞り開の位置まで駆動させ
る。
【0041】(3)カメラヘッド1に設けられたレンズ
駆動モータ55を原稿14にピントが合うように駆動す
る。
【0042】(4)カメラヘッド1から入力した画像を
一度画像記憶手段57に取り込み、その画像の上下を反
転させて出力する(通常、メモリモードと呼ばれてい
る)。これは一般に操作者が図1における場所90に位
置するので、通常原稿位置4は図1に示すようにベース
4の足部4c側を上にして置かれる。カメラヘッド1は
この原稿14を撮影し、モニタ9に原稿14´を写し出
す。この状態からカメラヘッド1を矢印A方向に回動さ
せて略水平に向け、例えば操作者を撮影するとモニタ9
には操作者の頭が下になった画像、つまり上下逆さまに
なった画像が写し出されてしまう。
【0043】そこで、本実施例の画像入力装置ではカメ
ラヘッド1を略水平に向けたときは画像を画像記憶手段
57に通さずにモニタ9に映し出し(通常スルーモード
と呼ばれている)、略真下に向けたときは画像を画像記
憶手段57に通し画像の上下を反転させてモニタ9に映
し出すようにして不具合を解消する。
【0044】この理由は、画像記憶手段57に画像を通
し上下を反転させて出力するには少なからずタイムラグ
が発生する。このタイムラグを考慮した場合、カメラヘ
ッド1を略水平に向けたとき(以下、人物位置と呼ぶ)
は動画を入力することが多く、カメラヘッド1を略真下
に向けたとき(以下、書画位置と呼ぶ)は静止画を入力
することが多いので、書画位置の方が前記タイムラグの
影響の少ないと判断できるからである。しかしながら、
人物位置のときメモリモードにして、書画位置のときス
ルーモードにしても一向に差し支えない。
【0045】以上示した(1)〜(4)の動作処理を行
なった後、カメラヘッド1によって画像として取り込ま
れた原稿14では、モニタ9および/または外部制御機
器10に映し出される。図1では、モニタ9および外部
制御機器10を接続しているが、このどちらか一方だけ
に画像を映し出すことは可能である。
【0046】本実施例の画像入力装置は原稿のような平
面物だけでなく、立体物も撮影可能であるので、これに
ついて説明する。図3では、原稿14の代わりに立体物
16が撮影範囲に置かれている。2つの照明ユニット5
は図1の位置では立体物16に影を作ってしまうので、
操作者の手でベース4の足部4b、4cに設けられた角
窓4f、4gから図3の位置に軸42を支点に照明ユニ
ット5を回動させる。このとき、ベース4の足部4b、
4cに設けられたランプ位置センサ62(本実施例では
マイクロSW)がCPU50に信号を出力し、CPU5
0は立体物16の撮影であると判別する。
【0047】立体物16の撮影であると判別したCPU
50は、つぎの(5)〜(8)の動作処理を行なう。
(5)ランプ制御部54に信号を出力し、立体物用のラ
ンプ光量に切り替えて蛍光灯6を点灯させる。(6)カ
メラヘッド1に設けられた図示しない絞りモータ56を
予め決められた絞り閉の位置まで駆動させる。(7)カ
メラヘッド位置に設けられた図示しないレンズ駆動モー
タ55を立体物16にピントが合うように駆動させる。
(8)カメラヘッド1から入力した画像を一度画像記憶
手段57に取り込み、その画像の上下を反転させて読み
出す。
【0048】前記(6)の動作は、立体物を撮影する場
合、絞りを絞って被写界深度を深くすることにより立体
物全体にピントが合うようにするためである。しかも、
絞りを絞ることで光量が不足するので、前記(5)のよ
うに照明ユニット5のランプ光量を立体物用に光量アッ
プして光量不足を防ぐわけである。また、立体物16の
形状によっては照明ユニット5の向きが図3の向きでは
影を作ってしまうなど希望するライティングが得られな
い場合があり、この場合はボックス部5aが回転ベース
5bと蛍光灯6を略中心にして図示しない手段で図3に
おいて反時計回りのE方向および時計回りのF方向に回
動可能であるため、操作者が手でボックス部5aを希望
するライティングが得られる位置に回動させることがで
きる。
【0049】また、照明ユニット5の矢印I方向の回動
はフリーストップなので、光量アップした照明ユニット
5を希望するライティングが得られる位置に回動させ
る。このようにして、立体物16は適正光量のもとカメ
ラヘッド1によって画像として取り込まれ、モニタ9お
よび/または外部制御機器10に映し出される。ここ
で、前述の照明ユニット5の回動およびランプ位置セン
サ62について、図4、図5を用いて説明する。図5に
おいて、略半円形状の固定部4hは略中央部にネジ穴を
有し、足部4bに設けられている。
【0050】このような構成によって、操作者は照明ユ
ニット5を軸42を支点に回動させることができると共
に、摩擦板43の摩擦力によって任意の位置に照明ユニ
ット5を保持することができる。立体物を撮影する場合
は照明ユニット5を通常、紙面の上面方向に角窓4fの
短辺部4f´に突き当たるまで引き上げ、図3に示す状
態にする。図3の位置に回動した照明ユニット5を矢印
G方向から見たのが図5である。図5において、照明ユ
ニット5は摩擦板43(本実施例では合成皮革)の摩擦
力によってその位置を保持し、矢印I方向に自重で回動
しないようにされている。
【0051】また、照明ユニット5を引き上げると、す
ぐに回転ベース5bに設けられた溝部5cがランプ位置
センサ62から離れ、ランプ位置センサ62がOFFす
るので、CPU50は照明ユニット5が立体物用の位置
に回動したことを知り、ランプ制御部54に信号を出力
し、立体物用のランプ光量に切り替えて蛍光灯6を点灯
させる。
【0052】図6を使って、このランプ光量の切り替え
について説明する。図6は照明ユニット5が立体物用の
位置に回動したときのランプ制御部54の結線図を示し
ている。図示しないランプSW61のON信号によって
CPU50が電源SW68をONし、ランプ制御部54
のドライバ63にドライバ駆動電源66(本実施例では
+5V)を印可すると共に、ランプ位置センサ62の信
号により切り替えスイッチ67をランプ電源64に切り
替える。ランプ電源64とランプ電源65の電圧はPv
>Qvの関係にあるので、ランプ電源64に切り替える
ことで蛍光灯6はランプ電源65に接続するときよりも
光量が増大する。
【0053】逆に、照明ユニット5を図1の位置に戻す
と回転ベース5bの溝部5cがランプ位置センサ62に
当接し、ランプ位置センサ62がONするので、CPU
50は切り替えスイッチ67をランプ電源65に切り替
える。これにより、蛍光灯6は原稿用の光量で点灯す
る。ここでは、足部4bの照明ユニット5について述べ
てきたが、足部4cについても同様である。
【0054】また、図7に示すように、ランプ電源6
4、65、切り替えスイッチ67の代わりに光量可変手
段70を設ければ、操作者は光量可変手段70でランプ
光量を変化させ、任意のランプ光量を得ることもでき
る。これにより、操作者はモニタを見ながらランプ光量
の調整を行ない、最適な画像が得られる。光量可変手段
70としては以下のような手段が挙げられる。
【0055】例えば、(A)一般的な可変電圧電源を設
け、ランプ電源電圧を変化させる。(B)一般的な定電
圧電源にシリーズに可変抵抗器を接続し、可変抵抗器の
抵抗値を変化させることでランプ電源電圧を変化させ
る。(C)一般的な可変電流電源を設け、ランプ電源の
電流を変化させる。そして、これらを操作するスイッチ
等をリモコンあるいは装置本体に持たせ、ランプ光量の
調整を操作者が任意に行えるようにしてもよい。
【0056】本実施例の画像入力装置では、カメラヘッ
ド1が書画位置にある場合、カメラヘッド1の回動を禁
止するが、この動作についてつぎに説明する。カメラヘ
ッド1が書画位置にある場合、操作者は原稿または立体
物を撮影するが、もし、ここで誤って操作者がカメラヘ
ッド1を図1において矢印A、B、C、Dの方向のいず
れかに回動させてしまうと、モニタには歪んだり、斜め
になった画像が映し出されてしまうことになる。操作者
は再度正しい位置にカメラヘッド1を向けなおさなけれ
ばならなくなる。
【0057】そこで、本実施例の画像入力装置では、リ
モコンおよび/または外部制御機器によって書画位置に
設定すると、CPU50はカメラヘッド1の回動を禁止
するようにして、誤動作を防ぐ。
【0058】この禁止の解除は、カメラヘッド1を人物
位置に回動させるコマンドを図示しないリモコンあるい
は外部制御機器10を使って入力することで行なえる。
このときの動作をまずリモコンを使った場合について説
明する。図示しないリモコンの発光部から照射された光
は支柱部材3に設けられたリモコン受光部3bに入り、
リモコン受光部3bはCPU50に信号を出力する。
【0059】図2において、CPU50は信号により
(a)チルトモータ18を駆動させ、カメラヘッド1を
図1の矢印A方向に回動させる。そして、CPU50は
カメラヘッド1の矢印A方向の回動量を後述するチルト
位置センサ60の信号で知ることができるので、カメラ
ヘッド1の光軸が設置面と平行になった時点でのチルト
位置センサ60の信号でチルトモータ18の駆動を停止
させる。
【0060】(b)図6の電源スイッチ68をOFF
し、蛍光灯6を消す。
【0061】この理由は、2つの照明ユニット5の一方
が図1と図3のいずれの位置にあっても被写体と向かい
合ってしまい、その位置が被写体を下から照らす位置に
あるため、このままでは被写体に明るい光を下から照ら
すこととなり、モニタに映し出される画像が操作者の意
図する画像と違ってしまうためである。
【0062】(c)立体物用の書画位置から人物位置に
した場合、絞りモータ56を絞り開の位置まで駆動させ
る。この理由は、立体物用の書画位置のときにはカメラ
ヘッド1の絞りが絞られており、このままでは光量不足
となってしまうためである。CPU50は、後述するチ
ルト位置センサ60からの信号を常にチェックし、カメ
ラヘッド1の位置を認識しているので、カメラヘッド1
が図1の位置から矢印A方向に所定の角度(本実施例で
は30°)回動した時点でのチルト位置センサ60の信
号によって、画像記憶手段57を通さずに画像を直接に
モニタ9や外部制御機器10に出力する(通常スルーモ
ードと呼ばれている)。これは前述のように画像の上下
逆さになることを防ぐためである。
【0063】以上示したように、図8の人物位置にする
とカメラヘッド1の前には、通常、椅子に座った操作者
がいるので、モニタにはこの操作者が映し出される。し
かしながら、本装置を以下のような状況で使用した場合
には前述の所定の位置での画像の反転を行なうと、却っ
て不都合が生じてしまうことがある。つまり、講演会等
で本装置を机の上に図8の状態で、しかもカメラヘッド
1を出席者に向けて置き、操作者がベース4の足部4c
側80に立つ場合がある。これは、質問など発言した出
席者の顔をモニタに映しながら操作者がその質問に対し
て応えるという使い方をするためである。
【0064】そして、このとき操作者が資料を使って質
問に答えようとしてカメラヘッド1を書画位置に回動さ
せるコマンドを入力すると、前述のようにカメラヘッド
1が図8の矢印B方向に回動し、所定の位置で画像記憶
手段57による画像の反転を行なうので、出席者がモニ
タに映った資料81を読めるようにするには、操作者は
資料81を足部4c側を上にした撮影範囲に置かなけれ
ばならない。すると、操作者は前述のようにベース4の
足部4c側80に立っているので、資料81を上下逆さ
まのまま読まなければならなくなってしまう。
【0065】そこで、本実施例の画像入力装置では、任
意に前記画像の反転を禁止できるようにした。つまり、
メモリを通さずにスルーでモニタに画像を出せるように
した。これにより、操作者は資料81の上を図8と逆に
して撮影範囲に置くことができるので、足部4c側80
から資料81を読むことができる。また、前記画像の反
転の禁止は本実施例では詳細は後述するリモコンまたは
外部制御機器で選択するソフトウェア上のコマンドであ
るが、これに限ったものではない。ここでは、リモコン
の場合について説明したが、外部制御機器10の場合も
外部制御機器10がCPU50に信号を出力する以外は
リモコンと同じ動作である。
【0066】ここで、前述までのカメラヘッド1の回動
と画像の反転について、図9および図10のフローチャ
ートを使って説明する。図9において、電源を投入し図
示しないリモコンまたは外部制御機器10によって書画
位置での撮影コマンドを選択すると(ステップS1)、
カメラヘッド1は書画位置に向かって回動し(ステップ
S2)、カメラヘッド1が図1において鉛直方向から3
0°の位置A´にくると(ステップS3)、画像を画像
記憶手段によって反転させ、言い換えればメモリモード
にし(ステップS4)、カメラヘッド位置を書画位置ま
で回動させる(ステップS5)。CPU50はカメラヘ
ッド1の位置を常にチェックしているので、カメラヘッ
ド1が書画位置にくると(ステップS6)、コマンド待
機状態で(ステップS7)、原稿や立体物など被写体を
撮影する。そして、入力されたコマンドによって以下の
(11)〜(17)の動作を実行する。
【0067】(11)画像の反転禁止コマンド、つまり
メモリモードをスルーモードにするコマンドが入力され
ると(ステップS8)、スルーモードにし(ステップS
9)、コマンド待機状態で(ステップS10)、原稿や
立体物などの被写体を撮影する。そして、画像の反転コ
マンド、つまりスルーモードをメモリモードにするコマ
ンドが入力されると(ステップS11)、メモリモード
にし(ステップS4)、前述と同じ動作をする。
【0068】(12)メモリモードでカメラヘッド1を
パンまたはチルトさせるコマンドが入力されると(ステ
ップS12)、コマンド待機状態に戻り(ステップS
7)、書画位置にあるカメラヘッド1の回動を禁止す
る。
【0069】(13)メモリモードで、カメラヘッド1
を人物位置に回動させるコマンド(これは前記(12)
の回動コマンドが個別にカメラヘッド1をパンまたはチ
ルトさせるのに対して、図8の人物位置まで一気に回動
させるコマンド)が入力されると(ステップS13)、
電源投入後の人物位置での撮影コマンドを選択したとき
(ステップS1)と同じ動作をする。
【0070】(14)その他のコマンド、例えばズーム
やホワイトバランスを変化させるコマンドが入力される
と、その処理を行ない(ステップS14)、コマンド待
機状態(ステップS7)となる。
【0071】(15)スルーモードでカメラヘッド1を
パンまたはチルトさせるコマンドが入力されると(ステ
ップS15)、コマンド待機状態(ステップS10)に
戻り、書画位置にあるカメラヘッド1の回動を禁止す
る。つまり、スルーモードでもメモリモードでも書画位
置にカメラヘッド1の回動は人物以外は無視される。
【0072】(16)スルーモードで、カメラヘッド1
を人物位置に回動させるコマンド(これは前記(15)
の回動コマンドが個別にカメラヘッド1をパンまたはチ
ルトさせるのに対して図8の人物位置まで一気に回動さ
せるコマンド)が入力されると(ステップS16)、カ
メラヘッド1を人物位置に回動させる(ステップS2
1)。
【0073】(17)その他のコマンド、例えばズーム
やホワイトバランスを変化させるコマンドが入力される
と、その処理を行ない(ステップS17)、コマンド待
機状態(ステップS10)となる。
【0074】つぎに、電源投入後、図1の状態から人物
位置での撮影コマンドを選択すると(ステップS1)、
カメラヘッド1は人物位置に向かって図1の矢印A方向
に回動し(ステップS18)、カメラヘッド1が図1に
おける鉛直方向から30°の位置A´にくると(ステッ
プS19)、画像記憶手段57を通さずに画像をモニタ
に出力し、言い換えればスルーモードにし(ステップS
20)、カメラヘッド1を人物位置まで回動させる(ス
テップS21)。
【0075】CPU50はカメラヘッド1の位置を常に
チェックしているので、カメラヘッド1が人物位置にく
ると(ステップS22)、コマンド待機状態で(ステッ
プS23)、操作者などの被写体を撮影する。そして、
入力されたコマンドによって以下の(21)〜(24)
の動作を行なう。
【0076】(21)画像の反転コマンド、つまり、ス
ルーモードをメモリモードにするコマンドが入力される
と(ステップS24)、コマンド待機状態(ステップS
23)に戻る。これは図8の状態で撮影している最中に
画像の上下を反転させる用途は無いため、このコマンド
が入力されるケースは操作者のミスと考えられるので、
誤動作防止としてコマンド待機状態に戻る。
【0077】(22)カメラヘッド1をパンまたはチル
トさせるコマンドが入力されると(ステップS25)、
パン方向かチルト方向か判別し(ステップS26A)、
パン方向であればパン方向にカメラヘッド1を回動させ
(ステップS27A)、コマンド待機状態に(ステップ
S23)戻る。チルト方向であればチルト方向にカメラ
ヘッド1を回動させる(ステップS28)。
【0078】カメラヘッド1が図1における鉛直方向か
ら30°の位置A´にくると(ステップS29)、強制
的にメモリモードにし(ステップS4)、前述の書画位
置の動作を行なう。カメラヘッド1が図1の鉛直方向か
ら30°の位置A´までこなければ(ステップS2
9)、コマンド待機状態(ステップS23)に戻る。
【0079】(23)カメラヘッド1を書画位置に回動
させるコマンド(これは前記(22)の回動コマンドが
個別にパンまたはチルトさせるのに対して、図1の書画
位置まで一気に回動させるコマンド)が入力されると
(ステップS26)、カメラヘッド1を書画位置に回動
させる(ステップS2)。
【0080】(24)その他のコマンド、例えばズーム
やホワイトバランスを変化させるコマンドが入力される
と、その処理を行ない(ステップS27)、コマンド待
機状態(ステップS23)となる。また、ここでは、画
像の反転位置として、カメラヘッド1のチルト方向、図
1における鉛直方向から30°の位置A´としたが、前
記30°は0〜110°の範囲で任意に設定できるの
で、図11のフローチャートにしたがって説明する。
【0081】図11において、画像の反転位置を変えた
い操作者はリモコンまたは外部制御機器を使って、所望
する角度をキー入力し(ステップS100)、CPU5
0はこの値を記憶する(ステップS101)。これによ
り、画像の反転位置は操作者の望む角度に変更される。
【0082】つぎに、前述のカメラヘッド1のチルト方
向およびパン方向に回動させるチルト手段およびパン手
段について図12を使って説明する。図12は図1の書
画位置におけるカメラベース2の内部を示しており、ま
ずチルト手段について説明する。チルト軸15は図示し
ない手段でカメラベース2に回動自在に支持されてい
る。また、チルト軸15に固定された歯車19はタイミ
ングベルト20を介して歯車17に連結され、歯車17
はカメラベース2に固定されたチルトモータ18の軸部
に圧入されているので、チルトモータ18の駆動力はチ
ルト軸15に伝達される。
【0083】そこで、書画位置から人物位置に切り替え
る信号がCPU50に入ると、CPU50はチルトモー
タ18を矢印A方向に駆動させ、これによってチルト軸
15も矢印A方向に回動し、カメラヘッド1を人物位置
に移動させる。人物位置から書画位置の場合は、CPU
50がチルトモータ18を矢印B方向に駆動させ、これ
によってチルト軸15を矢印B方向に回動させる。チル
ト軸15はパイプ状になっており、歯車19の近傍に窓
15bを備え、カメラヘッド1からのケーブル25はこ
の窓15bを通って支柱部材3に導かれる。
【0084】以上示したように、チルト軸15、歯車1
7、チルトモータ18、歯車19、タイミングベルト2
0によってチルト手段は構成されている。
【0085】つぎに、パン手段について説明する。図1
2において、支柱部材3の円盤形状部3aとカメラベー
ス2は図示しない手段で中心線2aを中心に矢印C、D
方向に回動可能に係合している。カメラヘッド1が人物
位置のとき、CPU50に矢印C方向に回動させる信号
が入ると、CPU50はパンモータ22を矢印C方向に
駆動させる。
【0086】このとき、歯車21も矢印C方向に回転す
るが、歯車21と噛み合っている歯車形状部23が円盤
形状部3aに固定されているので、パンモータ22自身
が中心線2aを中心に矢印C方向に歯車形状部23の円
周上を回動する。パンモータ22はカメラベース2に図
示しない手段で固定されているので、前述のパンモータ
22の回動によってカメラベース2も中心線2aを中心
に矢印C方向に回動する。矢印D方向の回動も方向の違
いだけで他の動作は同じである。
【0087】以上示したように、歯車2、パンモータ2
2、歯車形状部23によってパン手段は構成されてい
る。また、歯車形状部23の内側はケーブル25用の穴
になっており、ここからケーブル25は支柱部材3を通
りベース4の円筒部4aの図示しないコネクタ部と接続
している。
【0088】チルト手段およびパン手段について説明し
たが、カメラヘッド1を回動させるための手段は上述の
手段に限った訳ではなく、1つのモータとリンク機構を
使っても同様の効果が得られるなど様々な方法がある。
【0089】つぎに、カメラヘッド1のチルト方向の位
置をCPU50に知らせるチルト位置センサについて図
13から図15を使って説明する。図13は図12の矢
印J−J線を通る断面においてチルト位置センサを示す
説明図である。
【0090】チルト軸15は導電性に材質(例えば、ア
ルミ)からできており、チルト爪15aの先端は抵抗体
26に接している。これは、抵抗体の上を端子が移動し
てその抵抗値を変化させる一般的な可変抵抗器と同じ構
成なので、端子31、33の間に基準電圧200を印可
すると、端子95、33の間には電圧Svが発生する。
CPU50はこの電圧Svを検出してカメラヘッド1が
図13の位置にあることを知る。
【0091】また、ストッパ27がカメラヘッド1の矢
印B方向の回動を図13の位置までに制限している。こ
の状態で、CPU50に人物位置の信号が入るとカメラ
ヘッド1は矢印A方向に回動し、図14の位置で止ま
る。人物位置の初期位置は図14のように書画位置から
90°回動した位置であり、このとき、端子95、33
の間の電圧は、抵抗体26の抵抗によりTvに降下し、
このTvによってCPU50はカメラヘッド1の位置を
知る。人物位置の初期位置から操作者が矢印A方向に回
動させると、図15の位置まで回動しストッパ28によ
って制限される。このときの端子95、33間の電圧は
Tvより更に電圧降下したUvとなり、CPU50はチ
ルト方向上限の110°まで回動したことを知る。この
ように、チルト位置センサ60はチルト爪15a、抵抗
体26、接点29、30、32で構成され、端子95と
端子33の間に発生する電圧の変化によってカメラヘッ
ド1の位置を検知するわけである。
【0092】つぎに、カメラヘッド1のパン方向の位置
をCPU50に知らせるパン位置センサについて、図1
6および図17を使って説明する。図16はパン位置セ
ンサを説明するために、人物位置の初期位置の状態を図
12の矢印K方向からパン位置センサを示す説明図であ
り、円盤形状部3aに設けられたパン爪24は導電性の
材質(例えば、アルミ)からできており、パン爪24の
先端は抵抗体34に接している。これは、抵抗体の上を
端子が移動してその抵抗値を変化させる一般的な可変抵
抗器と同じ構成なので、端子39、41の間に基準電圧
201を印可すると、端子96、41の間には電圧Vv
が発生する。CPU50はこの電圧Vvによってカメラ
ヘッド1が図16の位置にあることを知る。この状態で
CPU50に矢印D方向の信号が入るとカメラヘッド1
は矢印D方向に回動し、最大で図17の位置まで回動す
る。矢印D方向のパン回動は図17のように人物位置の
初期位置から70°回動した位置でストッパ35によっ
て制限される。
【0093】このとき、端子96、41の間の電圧は抵
抗体34の抵抗によりWvに降下し、このWvによって
CPU50はカメラヘッド1の位置を知る。矢印C方向
の回動も同様であり、パン方向の回動は140°の範囲
で可能となる。
【0094】このように、パン位置センサ59はパン爪
24、抵抗体34、接点37、38、40で構成され、
端子39と端子41の間に発生する電圧の変化によって
カメラヘッド1の位置を検知するわけである。
【0095】チルト位置センサおよびパン位置センサに
ついて以上示したが、カメラヘッドの位置検知は上述の
方法に限った訳ではなく、フォトインタラプタを使った
一般的な光学エンコーダや、磁気エンコーダなどを使っ
ても同様に検知できる。また、チルトおよびパンの回動
範囲も上述に限った訳ではなく、ストッパを変更するこ
とで任意に設定できる。
【0096】[第2実施例]つぎに、第2実施例の画像
入力装置について説明する。図18は第2実施例の画像
入力装置の構成を示す説明図である。図において、75
は足部75aにプロテクタ76用の窓75bを、足部7
5cにプロテクタ77用の窓75dを備えたベースであ
る。76、77は乳白色の半透明部材でできたプロテク
タである。尚、第1実施例と同一の構成要素には、同一
の番号が付されている。
【0097】本実施例では、照明ユニット5の光量を原
稿用の位置と立体物用の位置で電気的に変えるのではな
く、プロテクタ76、77を用いて変更するようにし
た。つまり、照明ユニット5の光量をあらかじめ立体物
用に設定し、原稿用の位置に照明ユニット5がある場
合、蛍光灯6の光を前記プロテクタ76、77に通過さ
せることによって減衰させ、立体物用の位置に照明ユニ
ット5がある場合は何も遮るものがないので、そのまま
の光を出すようにする。
【0098】このように、照明ユニット5の光量をその
位置によって変化させる本実施例の画像入力装置によれ
ば、ランプ光量を電気的に変化させないので、電気回路
の構成を簡素化できる。また、ランプ光量を電気的に変
化させないので、蛍光灯の寿命を伸ばすことができる。
さらに、プロテクタによって蛍光灯を保護できる。
【0099】本発明の請求項1に係る画像入力装置によ
れば、前記照明手段は前記第1の位置と前記第2の位置
で光量を違えるので、第1の位置と第2の位置に応じた
光量の照明をすることができる。
【0100】請求項2に係る画像入力装置によれば、前
記照明手段は前記第1の位置の光量より前記第2の位置
の光量を大きくするので、第1の位置を立体物撮影用の
位置としたとき、別の照明装置を用意しなくても立体物
撮影時の光量不足を防ぐことができる。
【0101】請求項3に係る画像入力装置によれば、
記第1の位置は前記照明手段が前記装置本体の載置面に
対して略水平となる位置であり、前記第2の位置は前記
照明手段が前記装置本体の載置面に対して略垂直となる
位置であるので、被写体に下から光が当たることは無く
なり、良好な画像を得ることができる。
【0102】請求項4に係る画像入力装置によれば、
柱部材に設けられた回動手段によりカメラヘッドを回動
させ、カメラヘッドが回動して所定の位置にあるとき、
消灯手段により照明手段の照明を消灯するので、被写体
を所定位置から照らすことにより操作者の意図する画像
と違ってしまうことを回避できる。
【0103】請求項5に係る画像入力装置によれば、前
記照明手段は光量を任意に変えられる光量可変手段を備
えるので、操作者は照明手段の位置にかかわらず任意の
光量にモニタを見ながら調整することができ、デザイナ
など既成の光量では満足できない操作者に対してイメー
ジ通りの光量を提供できる。
【0104】請求項6に係る画像入力装置によれば、支
柱部材に設けられた回動手段により前記カメラヘッドを
回動させ、カメラヘッドが回動して第1の位置にあると
きに前記照明手段は前記被写体を照明しないので、被写
体を第1の位置から照らすことにより操作者の意図する
画像と違ってしまうことを回避できる。
【0105】請求項7に係る画像入力装置によれば、前
記第1の位置は前記照明手段が前記装置本体の載置面に
対して略水平となる位置であり、前記第2の位置は前記
照明手段が前記装置本体の載置面に対して略垂直となる
位置であるので、被写体に下から光が当たることは無く
なり、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の画像入力装置の構成を示す説明図であ
る。
【図2】画像入力装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】立体物を撮影する画像入力装置の書画位置を示
す説明図である。
【図4】図1のH方向において照明ユニット5を示す矢
視図である。
【図5】図3のG方向において照明ユニット5を示す矢
視図である。
【図6】ランプ制御部54の一部の結線を示すブロック
図である。
【図7】ランプ制御部54の他の一部の結線を示すブロ
ック図である。
【図8】画像入力装置の人物位置を示す説明図である。
【図9】撮影処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図10】図9に続く、撮影処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図11】角度入力ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図12】カメラベース2内部のパン手段、チルト手段
を概略的に示す斜視図である。
【図13】図12の矢印J−J線を通る断面においてカ
メラヘッド1がチルト方向にどの程度回動したかを検知
するチルト位置センサを示す説明図である。
【図14】図13の状態からカメラヘッド1が人物位置
の初期位置に回動したときの状態を示す説明図である。
【図15】図14の状態からカメラヘッド1が人物位置
の上限位置に回動したときの状態を示す説明図である。
【図16】カメラヘッド1がパン方向にどの程度回動し
たかを検知するパン位置センサを説明するために、図1
2の矢印K方向からカメラベース2に配置されたパン位
置センサを示す説明図である。
【図17】図16の状態からカメラヘッド1がパン方向
時計回りに所定量一杯に回動したときの状態を示す説明
図である。
【図18】第2実施例の画像入力装置の構成を示す説明
図である。
【図19】従来の画像入力装置の構成を示す説明図であ
る。
【図20】原稿を入力するときの画像入力装置のセッテ
ィングを示す説明図である。
【符号の説明】
1 … カメラヘッド 2 … カメラベース 3 … 支柱部材 4 … ベース 8 … コントロールボックス 9 … モニタ 14 … 原稿 15 … チルト軸 57 … 画像記憶手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の画像を装置本体に入力するカメ
    ラヘッドと、 該カメラヘッドを支持する支柱部材と、 該支柱部材を支持するベースとを備えた画像入力装置に
    おいて、 前記ベースに設けられ、前記被写体を照明する照明手段
    を備え、前記照明手段は、少なくとも第1の位置と第2の位置を
    取り、前記第1の位置と前記第2の位置とで光量を違え
    ことを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記照明手段は、前記第1の位置の光量
    より前記第2の位置の光量を大きくすることを特徴とす
    る請求項1記載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の位置は前記照明手段が前記装
    置本体の載置面に対して略水平となる位置であり、前記
    第2の位置は前記照明手段が前記装置本体の載置面に対
    して略垂直となる位置であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の画像入力装置。
  4. 【請求項4】 被写体の画像を装置本体に入力するカメ
    ラヘッドと、 該カメラヘッドを支持する支柱部材と、 該支柱部材を支持するベースとを備えた画像入力装置に
    おいて、 前記ベースに設けられ、前記被写体を照明する照明手段
    と、 前記支柱部材に設けられ、前記カメラヘッドを回動させ
    る回動手段と、 前記カメラヘッドが回動して所定の位置にあるとき、前
    記照明手段の照明を消灯する消灯手段とを備えたこと
    特徴とする画像入力装置。
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