JP2004032465A - 資料提示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影手段の断線などのトラブルを未然に防止するとともに構成を簡略化しつつカメラ54への光路を切り替えることができる資料提示装置を提供する。
【解決手段】資料載置台1に載置した資料Tからカメラ54に至る光路上に進退自在に設けられた反射鏡63を備えた。反射鏡63は、光路上に配置されたときにカメラ54に入射する光の方向を資料T以外からの方向の光に切り替える。
【選択図】 図2
【解決手段】資料載置台1に載置した資料Tからカメラ54に至る光路上に進退自在に設けられた反射鏡63を備えた。反射鏡63は、光路上に配置されたときにカメラ54に入射する光の方向を資料T以外からの方向の光に切り替える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、資料載置台に置かれた原稿等の資料を撮影し、その撮像が投影手段によりスクリーンに表示される資料提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーンに映した映像に対して、プレゼンターが指示棒あるいはレーザポインタ等によりポイントを指示しながら説明や講演等を行うプレゼンテーションでは、画像をスクリーンに映す手段の一つとして、資料提示装置が用いられている。資料提示装置は、例えば特開2000−115603号公報に記載されているように、資料載置台の上方にカメラを設置したもので、カメラによってプレゼンターが準備した資料やプレゼンター自身を撮影してスクリーンに投影するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような資料提示装置では、カメラ本体が首振り機構によって支持されており、カメラによる撮影方向を資料とプレゼンターとの間で切り替えるようにしている。しかしながら、そのような構成では、カメラ等のハーネスが捻られて断線するおそれがあった。また、カメラ本体を傾動させるための首振り機構が複雑で大型化するという欠点もあった。
したがって、本発明は、簡単な構成で複数方向からの光をカメラ等の撮影手段に入射させることができ、しかもハーネスの断線などのトラブルの発生を未然に防止することができる資料提示装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の資料提示装置は、原稿等の資料を載置する資料載置手段と、この資料載置手段に載置された資料を撮影する撮影手段と、撮影手段に入射する光路方向を資料撮影光路と異なる方向に切り替える光路切替手段とを備えたことを特徴としている。
【0005】
上記構成の資料提示装置にあっては、光路切替手段によって撮影手段に入射する光の方向が切り替えられるから、光の方向の切替に際してカメラ等の撮影手段を傾動させる必要がない。したがって、撮影手段のハーネスが捻られるようなことがなく、その断線などのトラブルを未然に防止することができるとともに、撮影手段の首振り機構が不要なため構成が簡略化される。
【0006】
光路切替手段のより簡略な構成としては、反射鏡と、この反射鏡を資料撮影光路上に進退自在に移動させる支持アームとを備えた構成を挙げることができる。この支持アームは、資料載置手段に設けることができるが、撮影手段を支持するためのアームなどの支持手段や撮影手段自体に設けることもできる。あるいは、支持アームを単に反射鏡を回動可能に支持するだけの構成とし、反射鏡を支持アームに対して回動させることにより資料撮影光路上に進退自在に移動させ、これによって、撮影手段に入射する光路方向を資料撮影光路と異なる方向に切り替えることもできる。
【0007】
反射鏡が支持アームによって資料撮影光路上に進退自在に移動させられる構成においても、反射鏡は、支持アームに回動可能に支持されることが望ましい。これにより、例えばプレゼンターや聴衆など、資料以外の複数の方向からの光を撮影手段に入射させることができる。この場合、光路切替手段は、反射鏡を支持アーム対して複数の角度位置で保持する保持手段を備えることが望ましい。保持手段としては、反射鏡を支持アームに対する複数の角度位置で両者を係脱自在に係合させて保持するラッチ機構が好適である。例えば、支持アームおよび反射鏡のいずれか一方に凹部を設け、他方に凹部と弾性的に係合する凸部を設けた構成を挙げることができる。凸部の例としては、弾性部材によって突出する方向に付勢されたボールプランジャを挙げることができる。
【0008】
上記のように反射鏡を用いると撮影手段に入射する光がミラー反転する。そこで、反射鏡を介してミラー反転された画像を正像に変換する制御手段を備えると好適である。また、反射鏡を介して撮影手段に入射する画像の天地の方向が回転している場合には、制御手段が入射画像の天地の方向を正常にする変換を行うことが望ましい。
【0009】
上記のような資料提示装置においては、フレームおよび反射鏡をミラーユニットとして構成することができ、その場合には、既存の資料提示装置にミラーユニットを取り付けて本発明の機能を付加することができる。たとえば、撮影手段を支持するアームや資料載置手段等に装着できるブラケットを作製し、このブラケットに支持アームを移動可能に支持すれば良い。支持アームは、ブラケットに回動可能あるいは摺動可能に支持され、これによって反射鏡が資料から撮影手段に至る光路上に進退自在に配置される。あるいは、支持アームを単に反射鏡を回動可能に支持するだけの構成とし、反射鏡を支持アームに対して回動させることにより、光路上に進退自在に移動させ、また、資料以外の複数の方向からの光を撮影手段に入射させるようにすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、一実施形態の資料提示装置を備えたプレゼンテーションシステムの全体を概略的に示している。図1において符号1はスクリーン、2はスクリーン1に液晶画像を投影する液晶プロジェクタ、3は制御演算部(制御手段)、4はパソコンである。パソコン4のディスプレイの画像データは液晶プロジェクタ2に出力され、液晶プロジェクタ2からスクリーン1に投影される。
【0011】
図1で符号5は資料提示装置である。この資料提示装置5は、図2に示すように、装置の基台となる資料載置台(資料載置手段)51を備えている。上記制御演算部3は、資料載置台51の内部に収容されており、液晶プロジェクタ2に接続されている。資料載置台51の一側にはスタンド52が取り付けられ、スタンド52の上端部には、水平方向へ向けてL字状に延在するアーム53が取り付けられている。アーム53の先端部は、資料載置台51のほぼ中央に位置しており、そこには、レンズやCCDなどを備えたカメラ(撮影手段)54が取り付けられている。そして、カメラ54には、光路切替手段6が設けられている。
【0012】
図3および図4は光路切替手段6の詳細を示す図である。図に示すように、アーム53の先端部には、一対のスイングアーム(支持アーム)61(図では一方のみ示す)がカメラ54を挟むようにして軸62によって回動可能に支持されている。スイングアーム61の下端部には、両面が反射面とされた反射鏡63の中央部が軸64によって回動可能に支持されている。
【0013】
図4(B)は同図(A)のB部を拡大した図、同図(C)は同図(B)のC−C線断面図である。スイングアーム61の下端部には、一対のボールプランジャ(保持手段)65が内蔵されている。すなわち、図4(C)に示すように、スイングアーム61には穴61aが形成され、穴61aにはコイルバネ66が挿入されている。コイルバネ66の先端部には鋼球67が配置され、コイルバネ66の弾性力によってその先端を穴61aから突出させている。そして、これらコイルバネ66および鋼球67により、ボールプランジャ65が構成されている。なお、穴61aの開口部内径は、鋼球67の直径よりも小さく設定されており、鋼球67が落下しないようになっている。
【0014】
一方、反射鏡63またはそのホルダの側面には凹部63aが形成されている。凹部63aには、鋼球67の先端部が嵌まり込むようになっており、これによってスイングアーム61に対する反射鏡63の位置が保持される。そして、スイングアーム61が鉛直方向を向く状態では、反射鏡63は2つの位置で水平方向に対して所定角度傾斜して保持される。
【0015】
図4(A)は、反射鏡63が保持される2つの位置を示している。図中二点鎖線は、反射鏡63が発表者の像を反射してカメラ54に入射させる位置であり、図中実線は反射鏡63が聴衆の像を反射してカメラ54に入射させる位置である。なお、これら2つの位置での反射鏡63の角度は、発表者を反射する場合には水平方向に対して30度程度、聴衆を反射する場合には45度程が適当である。反射鏡63が前者または後者の位置にあることを検出するために、カメラ54には、図示しないブラケットを介して一対のセンサ68a,68bが取り付けられている。
【0016】
また、上記のようなボールプランジャ65は、スイングアーム61の基部にも設けられている。一方、スイングアーム61を支持するアーム53には、上記した凹部63aと同等の凹部(図示略)が2箇所に形成され、ボールプランジャ65の鋼球の先端が嵌まり込むようになっている。そして、スイングアーム61は、ボールプランジャ65と凹部によって、反射鏡63が資料撮影光路Lから外れる角度で保持される。
【0017】
次に、上記プレゼンテーションシステムの動作を説明する。液晶プロジェクタ2からは、パソコン4側とカメラ54側の画像のいずれかが投影され、その切換えは、パソコン4からのコマンドあるいは資料載置台51に設けられるスイッチ等によってなされる。ここで、カメラ54で撮影した対象をプロジェクタ2からスクリーン1に投影する動作を図5を参照して説明する。
【0018】
カメラ54側の画像が選択されると、その旨の信号が制御演算部3に入力され(ステップS1)、制御演算部3は、センサ68a,68bの検出結果をチェックする(ステップS2)。ここで、資料載置台51にセットした資料Tをスクリーン1に投影する場合には、スイングアーム61は、図4(A)において二点鎖線で示す位置に配置される。この場合には、センサ68a,68bのいずれも反射鏡63を検出しないので、制御演算部3はステップS3へ進んでカメラ54が撮影した資料Tの画像をプロジェクタ2からスクリーン1へ投影する。
【0019】
次に、カメラ54によって発表者または聴衆を撮影する場合には、スイングアーム61を下方へ回動させて鉛直に位置させる。この場合、ボールプランジャ65が作動してスイングアーム61をその位置に保持する。そして、カメラ54によって発表者を撮影する場合には、反射鏡63を図4(A)において二点鎖線で示す状態に位置させる。この場合には、図6(A)に示すように、反射鏡63を介して入射した発表者の画像の天地は、資料Tを撮影したときの天地と一致しているがミラー反転されている。このとき、制御演算部3は、一方のセンサ68aが反射鏡63を検出していることからステップS4の処理を行う。ステップS4では、制御演算部3は、カメラ54が撮影したミラー画像を正像に変換する画像処理を行い、ステップS3へ進んで正像をプロジェクタ2からスクリーン1へ投影する。
【0020】
一方、カメラ54によって聴衆を撮影する場合には、反射鏡63を図4(A)において実線で示す状態に位置させる。この場合には、図6(B)に示すように、反射鏡63を介して入射した聴衆の画像の天地は、資料Tを撮影したときの天地と逆となり、しかも、その画像はミラー反転されている。このとき、制御演算部3は、他方のセンサ68bが反射鏡63を検出していることからステップS5の処理を行う。ステップS5では、制御演算部3は、カメラ54が撮影した画像を180度回転するとともにミラー画像を正像に変換する画像処理を行い、ステップS3へ進んでそのような処理を行った聴衆の画像をプロジェクタ2からスクリーン1へ投影する。
【0021】
上記のような資料提示装置では、資料Tからカメラ54に至る資料撮影光路L上に配置される反射鏡63によってカメラ54に入射する光の方向が切り替えられるから、カメラ54で撮影する方向を切り替える際にカメラ54を傾動させる必要がない。したがって、カメラ54のハーネスが捻られるようなことがなく、その断線などのトラブルを未然に防止することができる。
【0022】
特に、上記実施形態では、スイングアーム61と反射鏡63とでカメラ54の撮影方向を切り替える構成であるため、カメラ54全体を傾動させる構成と比較すると構成がかなり簡略化される。また、反射鏡63がボールプランジャ65によって所定の角度位置で保持されるので、撮影の発表者側と聴衆側への切替を簡単に行うことができる。
【0023】
さらに、上記実施形態では、カメラ54が撮影したミラー反転された画像に対して制御演算部3が画像処理を行って正像に変換し、さらに、天地が逆とされた画像を180度回転させるから、スクリーン1への投影画像が見易く、プレゼンテーションをより充実させることができる。
【0024】
[第2実施形態]
図7および図8を参照して本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、前記第1実施形態と同等の構成要素には同符号を付してその説明を省略する。図7に示すように、この第2実施形態ではスイングアーム61に代えて一対のフレーム(支持アーム)71(図では1つのみ示す)が用いられている。カメラ54を挟む位置に配置されたフレーム71の上端部は、カメラ54を支持するアーム53に取り付けられ、そこから下方へ向けて延在している。フレーム71の下端部には軸64が架設され、軸64には反射鏡63の一側部が回動可能に支持されている。
【0025】
フレーム71の下端部には、円周方向へ互いに離間した3つのボールプランジャ65が配置されている。ボールプランジャ65は、図4(C)に示すものと同じ構成であり、反射鏡63またはそのホルダの側面にも同等の凹部63aが形成されている。これによって、反射鏡63は、3つの位置で所定の角度をなすように保持される。
【0026】
図8は、反射鏡63が保持される2つの位置を示している。図中実線は反射鏡63が聴衆の像を反射してカメラ54に入射させる位置(P1)であり、その隣の二点鎖線は、反射鏡63が発表者の像を反射してカメラ54に入射させる位置(P2)である。また、反射鏡63が前者または後者の位置にあることを検出するために、カメラ54には、図示しないブラケットを介して一対のセンサ68a,68bが取り付けられている。なお、他の二点鎖線は、反射鏡63が資料撮影光路Lに干渉しない位置(P3)である。この場合、P1の位置では、反射鏡63は水平方向に対してほぼ45度をなし、P2の位置では反射鏡63は水平方向に対してほぼ30度をなす。
【0027】
上記構成の資料提示装置においては、反射鏡63がP3に位置するときにカメラ54によって資料Tが撮影される。また、反射鏡63がP2に位置するときにカメラ54によって発表者が撮影され、P1に位置するときには聴衆が撮影される。そして、反射鏡63のそれぞれの位置は、センサ68a,68bによって検出されるので、制御演算部3は、図5に示す画像処理を行ってプロジェクタ2から正常な画像をスクリーン1に投影させる。したがって、この第2実施形態においても前記第1実施形態と同等の作用、効果を得ることができる。特に、この第2実施形態では、反射鏡63のみを回動させる構成であるため、可動部分が少なく構成をさらに簡略化することができる。
【0028】
なお、上記第1、第2実施形態では、センサ68a,68bの検出結果により、反射鏡63が資料撮影光路Lに入ったこと及び反射鏡63の向きを検出しているが、以下のように制御することも可能である。すなわち、反射鏡63が資料撮影光路Lに入ったことのみセンサで検出し、これによってミラー画像を正像に変換する動作を自動的に行う。また、反射鏡63の角度を軸64に接続したロータリーエンコーダで検出し、反射鏡63が聴衆を反射するように傾斜しているときには天地の補正(180度回転)を行い、反射鏡63が発表者を反射するように傾斜しているときには、天地の補正(180度回転)は行わない。この場合において、反射鏡63の回転は手動で行う。
【0029】
[第3実施形態]
図9を参照して本発明の第3実施形態を説明する。図9に示すように、この第3実施形態では、スイングアーム(支持アーム)81が用いられている。スイングアーム81の上端部は、カメラ54を支持するアーム53に回動可能に支持され、下端部は、L字状をなすように上端部に対して直角に屈曲している。スイングアーム81の下端部には、軸82が回転自在に支持され、軸82の上端部には反射鏡63が取り付けられている。軸82は、モータによって回転させられるとともに、ロータリーエンコーダ(それぞれ図示略)によってその回転角度が検出されるようになっている。
【0030】
スイングアーム81の上端部には、円周方向へ互いに離間した2つのボールプランジャ(図示略)が配置されている。ボールプランジャは、図4(C)に示すものと同じ構成であり、アーム53の側面にも同等の凹部63aが形成されている。これによって、スイングアーム81は、その上端部が鉛直方向を向く位置と、その位置から離間した位置で保持される。前者の位置では、軸82がカメラ54の光軸上に配置され、後者の位置では、反射鏡63が資料撮影光路Lに干渉しないようになっている。また、図9に示すように、スイングアーム81が鉛直方向を向く位置に配置されたことを検出するセンサ68aが設けられている。
【0031】
上記構成の資料提示装置においては、スイングアーム81が図中二点鎖線で示す位置で傾斜させられ、反射鏡63が資料撮影光路Lから出ているときにカメラ54によって資料Tが撮影される。また、その状態からスイングアーム81を回動させて鉛直方向を向くように配置すると、カメラ54によって発表者または聴衆が撮影される。その際には、センサ68aによってスイングアーム81が検出されるので、ミラー画像を正像に変換する動作が自動的に行われる。
【0032】
反射鏡63の向きはロータリーエンコーダによって検出され、反射鏡63が発表者を反射する方向を向くときは、撮影された発表者の画像の天地は資料Tの天地と一致し、ロータリーエンコーダの検出結果は0度となる。この状態から反射鏡63を回転させると、カメラ54に入射する画像の天地は反射鏡63の回転角度と同じ角度回転する。そこで、制御演算部3は、カメラ54が撮影した画像をロータリーエンコーダの検出角度(0〜360度)と同じ角度回転させる画像処理を行う。これにより、反射鏡63がどの方向を向いても天地が正常な画像が投影される。
【0033】
なお、上記第3実施形態では、ロータリーエンコーダの検出結果によりカメラ54が撮影した画像を自動的に回転させているが、ロータリーエンコーダを設けずに画像の回転を手動で行うようにすることも可能である。たとえば、資料載置台51に、「+回転」、「−回転」といったスイッチを設け、これらスイッチを押している間だけ投影する画像の回転角度を増加または減少方向に変化させて行くようにする。また、「0度」または「リセット」といったスイッチを設けて、投影する画像を回転させていない状態に戻すようにすることもできる。
【0034】
[第4実施形態]
図10を参照して本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態が第1実施形態と異なるのは、スイングアーム(フレーム)91が資料載置台51に回転可能に支持されている点である。この第4実施形態においても、反射鏡63の位置を検出するためのセンサ68a,68bが設けられている。また、図示は省略するが、スイングアーム91および反射鏡63を2つの位置で保持するボールプランジャが設けられている点も第1実施形態と同じである。そして、この第4実施形態においても第1実施形態と同等の作用、効果を奏することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮影手段に入射する光の方向を資料以外からの方向の光に切り替える光路切替手段を備えているから、撮影手段の断線などのトラブルを未然に防止することができるとともに、撮影手段の首振り機構が不要なため構成が簡略化される等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る資料提示装置が適用されたプレゼンテーションシステムの概略図である。
【図2】第1実施形態の資料提示装置の概略を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態の資料提示装置の詳細を示す側面図である。
【図4】(A)は第1実施形態の資料提示装置の要部を示す拡大図、(B)は(A)のBで示す部分の拡大図、(C)は(B)のC−C線断面図である。
【図5】第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態における撮影画像と出力画像を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態の資料提示装置を示す側面図である。
【図8】第2実施形態の資料提示装置の要部を示す拡大図である。
【図9】本発明の第3実施形態の資料提示装置を示す側面図である。
【図10】本発明の第4実施形態の資料提示装置を示す側面図である。
【符号の説明】
3…制御演算部(制御手段)、5…資料提示装置、6…光路切替手段、
51…資料載置台、54…カメラ(撮影手段)、
61…スイングアーム(支持アーム)、63…反射鏡、
65…ボールプランジャ(保持手段)、71…フレーム(支持アーム)、
81…スイングアーム(支持アーム)、91…スイングアーム(フレーム)、
L…資料撮影光路、T…資料。
【発明の属する技術分野】
本発明は、資料載置台に置かれた原稿等の資料を撮影し、その撮像が投影手段によりスクリーンに表示される資料提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーンに映した映像に対して、プレゼンターが指示棒あるいはレーザポインタ等によりポイントを指示しながら説明や講演等を行うプレゼンテーションでは、画像をスクリーンに映す手段の一つとして、資料提示装置が用いられている。資料提示装置は、例えば特開2000−115603号公報に記載されているように、資料載置台の上方にカメラを設置したもので、カメラによってプレゼンターが準備した資料やプレゼンター自身を撮影してスクリーンに投影するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような資料提示装置では、カメラ本体が首振り機構によって支持されており、カメラによる撮影方向を資料とプレゼンターとの間で切り替えるようにしている。しかしながら、そのような構成では、カメラ等のハーネスが捻られて断線するおそれがあった。また、カメラ本体を傾動させるための首振り機構が複雑で大型化するという欠点もあった。
したがって、本発明は、簡単な構成で複数方向からの光をカメラ等の撮影手段に入射させることができ、しかもハーネスの断線などのトラブルの発生を未然に防止することができる資料提示装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の資料提示装置は、原稿等の資料を載置する資料載置手段と、この資料載置手段に載置された資料を撮影する撮影手段と、撮影手段に入射する光路方向を資料撮影光路と異なる方向に切り替える光路切替手段とを備えたことを特徴としている。
【0005】
上記構成の資料提示装置にあっては、光路切替手段によって撮影手段に入射する光の方向が切り替えられるから、光の方向の切替に際してカメラ等の撮影手段を傾動させる必要がない。したがって、撮影手段のハーネスが捻られるようなことがなく、その断線などのトラブルを未然に防止することができるとともに、撮影手段の首振り機構が不要なため構成が簡略化される。
【0006】
光路切替手段のより簡略な構成としては、反射鏡と、この反射鏡を資料撮影光路上に進退自在に移動させる支持アームとを備えた構成を挙げることができる。この支持アームは、資料載置手段に設けることができるが、撮影手段を支持するためのアームなどの支持手段や撮影手段自体に設けることもできる。あるいは、支持アームを単に反射鏡を回動可能に支持するだけの構成とし、反射鏡を支持アームに対して回動させることにより資料撮影光路上に進退自在に移動させ、これによって、撮影手段に入射する光路方向を資料撮影光路と異なる方向に切り替えることもできる。
【0007】
反射鏡が支持アームによって資料撮影光路上に進退自在に移動させられる構成においても、反射鏡は、支持アームに回動可能に支持されることが望ましい。これにより、例えばプレゼンターや聴衆など、資料以外の複数の方向からの光を撮影手段に入射させることができる。この場合、光路切替手段は、反射鏡を支持アーム対して複数の角度位置で保持する保持手段を備えることが望ましい。保持手段としては、反射鏡を支持アームに対する複数の角度位置で両者を係脱自在に係合させて保持するラッチ機構が好適である。例えば、支持アームおよび反射鏡のいずれか一方に凹部を設け、他方に凹部と弾性的に係合する凸部を設けた構成を挙げることができる。凸部の例としては、弾性部材によって突出する方向に付勢されたボールプランジャを挙げることができる。
【0008】
上記のように反射鏡を用いると撮影手段に入射する光がミラー反転する。そこで、反射鏡を介してミラー反転された画像を正像に変換する制御手段を備えると好適である。また、反射鏡を介して撮影手段に入射する画像の天地の方向が回転している場合には、制御手段が入射画像の天地の方向を正常にする変換を行うことが望ましい。
【0009】
上記のような資料提示装置においては、フレームおよび反射鏡をミラーユニットとして構成することができ、その場合には、既存の資料提示装置にミラーユニットを取り付けて本発明の機能を付加することができる。たとえば、撮影手段を支持するアームや資料載置手段等に装着できるブラケットを作製し、このブラケットに支持アームを移動可能に支持すれば良い。支持アームは、ブラケットに回動可能あるいは摺動可能に支持され、これによって反射鏡が資料から撮影手段に至る光路上に進退自在に配置される。あるいは、支持アームを単に反射鏡を回動可能に支持するだけの構成とし、反射鏡を支持アームに対して回動させることにより、光路上に進退自在に移動させ、また、資料以外の複数の方向からの光を撮影手段に入射させるようにすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、一実施形態の資料提示装置を備えたプレゼンテーションシステムの全体を概略的に示している。図1において符号1はスクリーン、2はスクリーン1に液晶画像を投影する液晶プロジェクタ、3は制御演算部(制御手段)、4はパソコンである。パソコン4のディスプレイの画像データは液晶プロジェクタ2に出力され、液晶プロジェクタ2からスクリーン1に投影される。
【0011】
図1で符号5は資料提示装置である。この資料提示装置5は、図2に示すように、装置の基台となる資料載置台(資料載置手段)51を備えている。上記制御演算部3は、資料載置台51の内部に収容されており、液晶プロジェクタ2に接続されている。資料載置台51の一側にはスタンド52が取り付けられ、スタンド52の上端部には、水平方向へ向けてL字状に延在するアーム53が取り付けられている。アーム53の先端部は、資料載置台51のほぼ中央に位置しており、そこには、レンズやCCDなどを備えたカメラ(撮影手段)54が取り付けられている。そして、カメラ54には、光路切替手段6が設けられている。
【0012】
図3および図4は光路切替手段6の詳細を示す図である。図に示すように、アーム53の先端部には、一対のスイングアーム(支持アーム)61(図では一方のみ示す)がカメラ54を挟むようにして軸62によって回動可能に支持されている。スイングアーム61の下端部には、両面が反射面とされた反射鏡63の中央部が軸64によって回動可能に支持されている。
【0013】
図4(B)は同図(A)のB部を拡大した図、同図(C)は同図(B)のC−C線断面図である。スイングアーム61の下端部には、一対のボールプランジャ(保持手段)65が内蔵されている。すなわち、図4(C)に示すように、スイングアーム61には穴61aが形成され、穴61aにはコイルバネ66が挿入されている。コイルバネ66の先端部には鋼球67が配置され、コイルバネ66の弾性力によってその先端を穴61aから突出させている。そして、これらコイルバネ66および鋼球67により、ボールプランジャ65が構成されている。なお、穴61aの開口部内径は、鋼球67の直径よりも小さく設定されており、鋼球67が落下しないようになっている。
【0014】
一方、反射鏡63またはそのホルダの側面には凹部63aが形成されている。凹部63aには、鋼球67の先端部が嵌まり込むようになっており、これによってスイングアーム61に対する反射鏡63の位置が保持される。そして、スイングアーム61が鉛直方向を向く状態では、反射鏡63は2つの位置で水平方向に対して所定角度傾斜して保持される。
【0015】
図4(A)は、反射鏡63が保持される2つの位置を示している。図中二点鎖線は、反射鏡63が発表者の像を反射してカメラ54に入射させる位置であり、図中実線は反射鏡63が聴衆の像を反射してカメラ54に入射させる位置である。なお、これら2つの位置での反射鏡63の角度は、発表者を反射する場合には水平方向に対して30度程度、聴衆を反射する場合には45度程が適当である。反射鏡63が前者または後者の位置にあることを検出するために、カメラ54には、図示しないブラケットを介して一対のセンサ68a,68bが取り付けられている。
【0016】
また、上記のようなボールプランジャ65は、スイングアーム61の基部にも設けられている。一方、スイングアーム61を支持するアーム53には、上記した凹部63aと同等の凹部(図示略)が2箇所に形成され、ボールプランジャ65の鋼球の先端が嵌まり込むようになっている。そして、スイングアーム61は、ボールプランジャ65と凹部によって、反射鏡63が資料撮影光路Lから外れる角度で保持される。
【0017】
次に、上記プレゼンテーションシステムの動作を説明する。液晶プロジェクタ2からは、パソコン4側とカメラ54側の画像のいずれかが投影され、その切換えは、パソコン4からのコマンドあるいは資料載置台51に設けられるスイッチ等によってなされる。ここで、カメラ54で撮影した対象をプロジェクタ2からスクリーン1に投影する動作を図5を参照して説明する。
【0018】
カメラ54側の画像が選択されると、その旨の信号が制御演算部3に入力され(ステップS1)、制御演算部3は、センサ68a,68bの検出結果をチェックする(ステップS2)。ここで、資料載置台51にセットした資料Tをスクリーン1に投影する場合には、スイングアーム61は、図4(A)において二点鎖線で示す位置に配置される。この場合には、センサ68a,68bのいずれも反射鏡63を検出しないので、制御演算部3はステップS3へ進んでカメラ54が撮影した資料Tの画像をプロジェクタ2からスクリーン1へ投影する。
【0019】
次に、カメラ54によって発表者または聴衆を撮影する場合には、スイングアーム61を下方へ回動させて鉛直に位置させる。この場合、ボールプランジャ65が作動してスイングアーム61をその位置に保持する。そして、カメラ54によって発表者を撮影する場合には、反射鏡63を図4(A)において二点鎖線で示す状態に位置させる。この場合には、図6(A)に示すように、反射鏡63を介して入射した発表者の画像の天地は、資料Tを撮影したときの天地と一致しているがミラー反転されている。このとき、制御演算部3は、一方のセンサ68aが反射鏡63を検出していることからステップS4の処理を行う。ステップS4では、制御演算部3は、カメラ54が撮影したミラー画像を正像に変換する画像処理を行い、ステップS3へ進んで正像をプロジェクタ2からスクリーン1へ投影する。
【0020】
一方、カメラ54によって聴衆を撮影する場合には、反射鏡63を図4(A)において実線で示す状態に位置させる。この場合には、図6(B)に示すように、反射鏡63を介して入射した聴衆の画像の天地は、資料Tを撮影したときの天地と逆となり、しかも、その画像はミラー反転されている。このとき、制御演算部3は、他方のセンサ68bが反射鏡63を検出していることからステップS5の処理を行う。ステップS5では、制御演算部3は、カメラ54が撮影した画像を180度回転するとともにミラー画像を正像に変換する画像処理を行い、ステップS3へ進んでそのような処理を行った聴衆の画像をプロジェクタ2からスクリーン1へ投影する。
【0021】
上記のような資料提示装置では、資料Tからカメラ54に至る資料撮影光路L上に配置される反射鏡63によってカメラ54に入射する光の方向が切り替えられるから、カメラ54で撮影する方向を切り替える際にカメラ54を傾動させる必要がない。したがって、カメラ54のハーネスが捻られるようなことがなく、その断線などのトラブルを未然に防止することができる。
【0022】
特に、上記実施形態では、スイングアーム61と反射鏡63とでカメラ54の撮影方向を切り替える構成であるため、カメラ54全体を傾動させる構成と比較すると構成がかなり簡略化される。また、反射鏡63がボールプランジャ65によって所定の角度位置で保持されるので、撮影の発表者側と聴衆側への切替を簡単に行うことができる。
【0023】
さらに、上記実施形態では、カメラ54が撮影したミラー反転された画像に対して制御演算部3が画像処理を行って正像に変換し、さらに、天地が逆とされた画像を180度回転させるから、スクリーン1への投影画像が見易く、プレゼンテーションをより充実させることができる。
【0024】
[第2実施形態]
図7および図8を参照して本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、前記第1実施形態と同等の構成要素には同符号を付してその説明を省略する。図7に示すように、この第2実施形態ではスイングアーム61に代えて一対のフレーム(支持アーム)71(図では1つのみ示す)が用いられている。カメラ54を挟む位置に配置されたフレーム71の上端部は、カメラ54を支持するアーム53に取り付けられ、そこから下方へ向けて延在している。フレーム71の下端部には軸64が架設され、軸64には反射鏡63の一側部が回動可能に支持されている。
【0025】
フレーム71の下端部には、円周方向へ互いに離間した3つのボールプランジャ65が配置されている。ボールプランジャ65は、図4(C)に示すものと同じ構成であり、反射鏡63またはそのホルダの側面にも同等の凹部63aが形成されている。これによって、反射鏡63は、3つの位置で所定の角度をなすように保持される。
【0026】
図8は、反射鏡63が保持される2つの位置を示している。図中実線は反射鏡63が聴衆の像を反射してカメラ54に入射させる位置(P1)であり、その隣の二点鎖線は、反射鏡63が発表者の像を反射してカメラ54に入射させる位置(P2)である。また、反射鏡63が前者または後者の位置にあることを検出するために、カメラ54には、図示しないブラケットを介して一対のセンサ68a,68bが取り付けられている。なお、他の二点鎖線は、反射鏡63が資料撮影光路Lに干渉しない位置(P3)である。この場合、P1の位置では、反射鏡63は水平方向に対してほぼ45度をなし、P2の位置では反射鏡63は水平方向に対してほぼ30度をなす。
【0027】
上記構成の資料提示装置においては、反射鏡63がP3に位置するときにカメラ54によって資料Tが撮影される。また、反射鏡63がP2に位置するときにカメラ54によって発表者が撮影され、P1に位置するときには聴衆が撮影される。そして、反射鏡63のそれぞれの位置は、センサ68a,68bによって検出されるので、制御演算部3は、図5に示す画像処理を行ってプロジェクタ2から正常な画像をスクリーン1に投影させる。したがって、この第2実施形態においても前記第1実施形態と同等の作用、効果を得ることができる。特に、この第2実施形態では、反射鏡63のみを回動させる構成であるため、可動部分が少なく構成をさらに簡略化することができる。
【0028】
なお、上記第1、第2実施形態では、センサ68a,68bの検出結果により、反射鏡63が資料撮影光路Lに入ったこと及び反射鏡63の向きを検出しているが、以下のように制御することも可能である。すなわち、反射鏡63が資料撮影光路Lに入ったことのみセンサで検出し、これによってミラー画像を正像に変換する動作を自動的に行う。また、反射鏡63の角度を軸64に接続したロータリーエンコーダで検出し、反射鏡63が聴衆を反射するように傾斜しているときには天地の補正(180度回転)を行い、反射鏡63が発表者を反射するように傾斜しているときには、天地の補正(180度回転)は行わない。この場合において、反射鏡63の回転は手動で行う。
【0029】
[第3実施形態]
図9を参照して本発明の第3実施形態を説明する。図9に示すように、この第3実施形態では、スイングアーム(支持アーム)81が用いられている。スイングアーム81の上端部は、カメラ54を支持するアーム53に回動可能に支持され、下端部は、L字状をなすように上端部に対して直角に屈曲している。スイングアーム81の下端部には、軸82が回転自在に支持され、軸82の上端部には反射鏡63が取り付けられている。軸82は、モータによって回転させられるとともに、ロータリーエンコーダ(それぞれ図示略)によってその回転角度が検出されるようになっている。
【0030】
スイングアーム81の上端部には、円周方向へ互いに離間した2つのボールプランジャ(図示略)が配置されている。ボールプランジャは、図4(C)に示すものと同じ構成であり、アーム53の側面にも同等の凹部63aが形成されている。これによって、スイングアーム81は、その上端部が鉛直方向を向く位置と、その位置から離間した位置で保持される。前者の位置では、軸82がカメラ54の光軸上に配置され、後者の位置では、反射鏡63が資料撮影光路Lに干渉しないようになっている。また、図9に示すように、スイングアーム81が鉛直方向を向く位置に配置されたことを検出するセンサ68aが設けられている。
【0031】
上記構成の資料提示装置においては、スイングアーム81が図中二点鎖線で示す位置で傾斜させられ、反射鏡63が資料撮影光路Lから出ているときにカメラ54によって資料Tが撮影される。また、その状態からスイングアーム81を回動させて鉛直方向を向くように配置すると、カメラ54によって発表者または聴衆が撮影される。その際には、センサ68aによってスイングアーム81が検出されるので、ミラー画像を正像に変換する動作が自動的に行われる。
【0032】
反射鏡63の向きはロータリーエンコーダによって検出され、反射鏡63が発表者を反射する方向を向くときは、撮影された発表者の画像の天地は資料Tの天地と一致し、ロータリーエンコーダの検出結果は0度となる。この状態から反射鏡63を回転させると、カメラ54に入射する画像の天地は反射鏡63の回転角度と同じ角度回転する。そこで、制御演算部3は、カメラ54が撮影した画像をロータリーエンコーダの検出角度(0〜360度)と同じ角度回転させる画像処理を行う。これにより、反射鏡63がどの方向を向いても天地が正常な画像が投影される。
【0033】
なお、上記第3実施形態では、ロータリーエンコーダの検出結果によりカメラ54が撮影した画像を自動的に回転させているが、ロータリーエンコーダを設けずに画像の回転を手動で行うようにすることも可能である。たとえば、資料載置台51に、「+回転」、「−回転」といったスイッチを設け、これらスイッチを押している間だけ投影する画像の回転角度を増加または減少方向に変化させて行くようにする。また、「0度」または「リセット」といったスイッチを設けて、投影する画像を回転させていない状態に戻すようにすることもできる。
【0034】
[第4実施形態]
図10を参照して本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態が第1実施形態と異なるのは、スイングアーム(フレーム)91が資料載置台51に回転可能に支持されている点である。この第4実施形態においても、反射鏡63の位置を検出するためのセンサ68a,68bが設けられている。また、図示は省略するが、スイングアーム91および反射鏡63を2つの位置で保持するボールプランジャが設けられている点も第1実施形態と同じである。そして、この第4実施形態においても第1実施形態と同等の作用、効果を奏することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮影手段に入射する光の方向を資料以外からの方向の光に切り替える光路切替手段を備えているから、撮影手段の断線などのトラブルを未然に防止することができるとともに、撮影手段の首振り機構が不要なため構成が簡略化される等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る資料提示装置が適用されたプレゼンテーションシステムの概略図である。
【図2】第1実施形態の資料提示装置の概略を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態の資料提示装置の詳細を示す側面図である。
【図4】(A)は第1実施形態の資料提示装置の要部を示す拡大図、(B)は(A)のBで示す部分の拡大図、(C)は(B)のC−C線断面図である。
【図5】第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態における撮影画像と出力画像を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態の資料提示装置を示す側面図である。
【図8】第2実施形態の資料提示装置の要部を示す拡大図である。
【図9】本発明の第3実施形態の資料提示装置を示す側面図である。
【図10】本発明の第4実施形態の資料提示装置を示す側面図である。
【符号の説明】
3…制御演算部(制御手段)、5…資料提示装置、6…光路切替手段、
51…資料載置台、54…カメラ(撮影手段)、
61…スイングアーム(支持アーム)、63…反射鏡、
65…ボールプランジャ(保持手段)、71…フレーム(支持アーム)、
81…スイングアーム(支持アーム)、91…スイングアーム(フレーム)、
L…資料撮影光路、T…資料。
Claims (5)
- 原稿等の資料を載置する資料載置手段と、この資料載置手段に載置された上記資料を撮影する撮影手段と、上記撮影手段に入射する光路方向を資料撮影光路と異なる方向に切り替える光路切替手段とを備えたことを特徴とする資料提示装置。
- 前記光路切替手段は、反射鏡と、この反射鏡を前記資料撮影光路上に進退自在に移動させる支持アームとを備え、上記反射鏡は、上記支持アームに回動可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の資料提示装置。
- 前記光路切替手段は、反射鏡と、この反射鏡を支持する支持アームとを備え、上記反射鏡は、上記支持アームに回動可能かつ前記資料撮影光路上に進退自在に移動可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の資料提示装置。
- 前記光路切替手段は、前記反射鏡を前記支持アーム対して複数の角度位置で保持する保持手段を備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の資料提示装置。
- 前記撮影手段により撮影された画像を処理する制御手段を備え、上記制御手段は、前記反射鏡を介してミラー反転された画像を正像に変換することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の資料提示装置。
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