JPH11232996A - 電界放出型電子源及びその製造方法 - Google Patents

電界放出型電子源及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11232996A
JPH11232996A JP3342898A JP3342898A JPH11232996A JP H11232996 A JPH11232996 A JP H11232996A JP 3342898 A JP3342898 A JP 3342898A JP 3342898 A JP3342898 A JP 3342898A JP H11232996 A JPH11232996 A JP H11232996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cold cathode
electron source
field emission
projection
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3342898A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Urayama
雅夫 浦山
Keiichiro Uda
啓一郎 宇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP3342898A priority Critical patent/JPH11232996A/ja
Publication of JPH11232996A publication Critical patent/JPH11232996A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な露光時の位置合わせを必要とするこ
となく、ゲート電極電極面積の縮小ができ、電子源の高
周波特性を向上させるための電界放出型電子源及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体又は金属からなる基板表面に形成
された電界放出の原理に基づき電子を放出する冷陰極の
基本となる凸部と、該凸部を含む前記基板表面を酸化す
ることにより形成された絶縁層と、該絶縁層の上に形成
された電界印加電極とを備えた電界放出型電子源におい
て、前記電界印加電極が前記凸部上に配置されたマスク
の遮蔽効果を利用した露光工程により、前記凸部の側面
のみに、冷陰極を囲むように形成されたことを特徴とす
る電界放出型電子源。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放出型電子源
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路又は薄膜の分野において
用いられる微細加工技術により、高電界において電子を
放出する電界放出型電子源製造技術の進歩は目覚まし
く、特に極めて小型の構造を有する電界放出型冷陰極が
製造されている。この種の電界放出型冷陰極は、三極管
型の超小型電子管又は超小型電子銃を構成する主要部品
の内、最も基本的な電子放出デバイスである。
【0003】電界放出型電子源の動作及び製造方法は、
スタンフォード リサーチ インスティチュート(Stan
ford Research Institute)のシー・エー・スピント
(C.A.Spindt)らによるジャーナル オブ アプライド
フィジックス(Journal of Applied Physics)の第47
巻、12号、5248〜5263頁(1976年12月)に発表された研
究報告、エイチ・エフ・グレイ(H.F.Gray)等による米
国特許第4,307,507号公報及び第4,513,308号公報等に開
示されている。
【0004】この電界放出型電子源は、電子が真空中を
移動するため、半導体デバイスのように固体を電子が移
動するデバイスに比べ、散乱がなく高速で移動すること
が出来る。そのため、高周波デバイスの構成要素として
研究されている。前記高周波デバイスの性能を示すもの
として、遮断周波数(fT)が挙げられる。この遮断周
波数は、fT=gm/2πCEGで表される。ここで、gm
は相互コンダクタンス、CEGはエミッタ−ゲート電極間
のキャパシタンスである。従って、高周波デバイスとし
ての性能を上げるためには、相互コンダクタンス
(gm)を大きくするか、或いはエミッタ−ゲート電極
間キャパシタンス(CEG)を小さくすることが有効な手
段となる。
【0005】先ず、エミッタ−ゲート電極間キャパシタ
ンス(CEG)を小さくする一般的な構造及び作製法につ
いて、構造を図19に示し、これを用いて説明する。図
19に示すように、基板電極となるシリコン基板112
上に形成された円錐状のシリコン突起物が、冷陰極11
1となる。そして、この電子放出部を囲むように絶縁層
である熱酸化シリコン層113と二酸化シリコン層11
4、及びゲート電極層115がドーナツ形状に、基板電
極であるシリコン基板112上に形成されている。
【0006】次に、電界放出型電子源の製造方法につい
て、図20〜図24を用いて説明する。先ず、図20
(A)に示すように、比抵抗ρ=3〜5Ω・cmのn型シ
リコン基板112の表面を熱酸化し、厚さが0.2〜0.3μ
mの熱酸化シリコン層116aを形成する。次に、熱酸
化シリコン層116aの表面にレジストを用いて例えば
円形のパターンを形成し、熱酸化シリコン層116aを
エッチングすることにより、図20(B)に示すような
円形の熱酸化シリコンマスク116を形成する。次い
で、該熱酸化シリコンマスク116を用いてシリコン基
板112の表面をドライエッチング法により等方的にエ
ッチングし、図20(C)に示すように冷陰極の基本と
なる凸部111aをシリコン基板112の表面に形成す
る。更に、凸部111aが形成されたシリコン基板11
2の表面を熱酸化し、図20(D)に示すように、0.2
μm程度の厚さを有する絶縁層113となる熱酸化シリ
コン層113aを形成する。このような構造を有するシ
リコン基板112を真空蒸着装置内に配置し、絶縁層と
なる二酸化シリコン層114aを基板に垂直方向より堆
積し〔図21(A)〕、更にその上にゲート電極層とな
るニオブ(Nb)金属115aを基板に垂直方向より堆
積し、図21(B)を得る。この後、電子放出源として
不要な熱酸化シリコンマスク116と絶縁層113とし
て機能する熱酸化シリコン層113aの一部を前記二酸
化シリコン層114aと併せて、弗酸と弗化アンモニウ
ムとの混合溶液により除去し、図21(C)に示すよう
にシリコン基板112の冷陰極111に相当する部分を
露出させる。次いで、ゲート電極の形状加工を行うため
に再度レジストを塗布し、図22に示すパターンを形成
し、不要なNb膜を露出させる。この状態でドライエッ
チング法により露出したNb膜115aをエッチングし
図23の状態にした後、不要となったレジスト117を
除去し図24を得てプロセスは終了する。
【0007】しかしながら、このような通常のフォトリ
ソグラフィー工程でのゲートパターニングでは、露光の
際エミッタ位置とゲートパターンとの位置合わせが必要
となる。特に、上述したような構造のエミッタでは、エ
ミッタとゲート電極間の表面伝導によるリーク電流を抑
えるため、ゲート開口部での二酸化シリコン層のアンダ
ーエッチングが必要となる。そのため、アンダーエッチ
ングが生じたゲート部分を考慮してゲートのパターニン
グを行うこととなり、ゲートパターニング時に高い位置
精度が必要とされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の課
題に鑑みなされたもので、高精度な露光時の位置合わせ
を必要とすることなく、ゲート電極面積の縮小ができ、
電子源の高周波特性を向上させるための電界放出型電子
源及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、例えばシリコ
ン基板を用いた場合には、シリコン基板表面にSiO2
もしくはSi34マスクを形成する工程と、これをマス
クとしてシリコンウエハ表面をエッチングし微小電子源
の基本となる凸部を形成する工程と、その表面に熱酸化
により絶縁層となる熱酸化シリコンを形成する工程と、
前記SiO2もしくはSi34マスクの遮蔽効果を利用
した斜め蒸着法により電子引き出し電極となるゲート電
極膜を形成する工程と、絶縁層形成時に同時に整形され
たシリコン突起部を露出する工程からなるシリコンウエ
ハを基板とする電界放出の原理に基づき電子を放出する
微小電子源において、電子引き出し電極のパターニング
の際に前記SiO2もしくはSi34マスクとその上部
にゲート電極形成時に堆積した導電膜の遮蔽効果により
自己整合的に凸部近傍の円錐上の電子引き出し電極のみ
を残すことが出来るため、高精度な位置合わせを必要と
せず、効果的なゲート電極面積の縮小が可能となる電界
放出型電子源を見い出し、本発明を完成するに至ったの
である。
【0010】即ち、本発明の電界放出型電子源は、半導
体又は金属からなる基板表面に形成された電界放出の原
理に基づき電子を放出する冷陰極の基本となる凸部と、
該凸部を含む前記基板表面を酸化することにより形成さ
れた絶縁層と、該絶縁層の上に形成された電界印加電極
とを備えた電界放出型電子源において、前記電界印加電
極が前記凸部上に配置されたマスクの遮蔽効果を利用し
た露光工程により、前記凸部の側面のみに、冷陰極を囲
むように形成されたことを特徴とする。
【0011】本発明の電界放出型電子源は、半導体又は
金属からなる基板表面に形成された電界放出の原理に基
づき電子を放出する冷陰極の基本となる凸部と、該凸部
を含む前記基板表面を酸化することにより形成された絶
縁層と、該絶縁層の上に形成された電界印加電極と、更
に、該絶縁層と該電界印加電極との中間層に保護膜とを
備えた電界放出型電子源において、前記電界印加電極が
前記凸部上に配置されたマスクの遮蔽効果を利用した露
光工程により、前記凸部の側面のみに、冷陰極を囲むよ
うに形成されたことを特徴とする。
【0012】本発明の上記記載の電界放出型電子源の製
造方法は、半導体又は金属からなる基板表面に形成され
た電界放出の原理に基づき電子を放出する冷陰極を備え
た電界放出電子源の製造方法において、前記基板表面に
マスクを形成するマスク形成工程と、該マスクを用いて
エッチングを行うことにより前記冷陰極の基本となる凸
部を形成する工程と、該凸部を形成する工程の後、前記
基板表面を酸化することにより絶縁層となる酸化膜を形
成する工程と、前記酸化膜上に電界印加電極を形成する
工程と、電界印加電極を該凸部の側面のみに形成するパ
ターニング工程と、該凸部先端部の前記酸化膜の露出部
分を除去する酸化膜除去工程と、を含むことを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。第1の実施の形態は、基
板としてシリコン基板を用いた場合を例にとって、図1
〜図11を参照して説明する。
【0014】図1〜図10は、本発明の電界放出型電子
源の製造方法の第1の実施の形態を示す要部上面図又は
要部側面断面図であり、図11(a)は、図1〜図10
に示した製造方法によって製造された電界放出型電子源
の要部上面図であり、図11(b)及び図11(c)
は、図11(a)に示した電界放出型電子源の側面断面
図である。
【0015】図11において、冷陰極11の部分は、基
板電極となるシリコン基板12上に円錐状の突起物とし
て形成されている。シリコン基板12上の冷陰極11の
周辺には絶縁層13となる熱酸化シリコン層が形成され
ている。絶縁層13上には、更に、冷陰極11から電子
を放出させるために正電圧が印加される電界印加電極で
あるゲート電極層14が形成され、絶縁層13とゲート
電極層14は、冷陰極11の周辺を囲むように冷陰極1
1の先端部が露出するように形成されている。ゲート電
極層14は冷陰極11の開口部周辺に形成され、ゲート
電極層14の上部表面の高さは冷陰極11の先端部と近
傍に形成されている。また、各冷陰極11のゲート電極
層14は格子状につながっている。
【0016】先ず、図1(A)に示すように、比抵抗ρ
=3〜5Ω・cmのn型シリコン基板12の表面を熱酸化
し、厚さが0.3μmの熱酸化シリコン層15aを形成す
る。次いで、形成された熱酸化シリコン層15aの表面
にレジストを用いて例えば円形のパターンを形成し、熱
酸化シリコン層15aをCHF3ガスにより反応性イオ
ンエッチング(RIE)でエッチングし、図1(B)に
示すような円形の熱酸化シリコンマスク15を形成す
る。次に、形成された熱酸化シリコンマスク15をマス
クとし、シリコン基板12の表面を再びRIEによりS
6ガスを用いて等方的にエッチングし、図1(C)に
示すように冷陰極の基本となる凸部11aをシリコン基
板12の表面に形成する。更に、凸部11aが形成され
たシリコン基板12の表面を熱酸化し、図1(D)に示
すように、0.4μm程度の厚さを有する絶縁層となる熱酸
化シリコン層13aを形成する。このような構造を有す
るシリコン基板12を真空蒸着装置内に配置し、上記マ
スクの遮蔽効果を利用した斜め蒸着法により、ゲート電
極層14(電界印加電極)となるNb金属層14aを熱
酸化シリコン層13a上に斜め方向より、基板を回転さ
せながら0.4μm程度堆積させて、ゲート電極(電界印加
電極)を形成する〔図2(A)〕。次いで、ゲート電極
の形状加工を行うために図2(B)に示すように再度レ
ジスト16aを塗布し、図3に示すレジストパターン1
6を形成する。露出したNb金属層14aをCF4ガス
によりRIEでエッチングし、図4を経て、不要となっ
たレジストパターン16をアッシングにより除去し、図
5となり、ゲート電極14の加工工程が、即ち、上記マ
スクの遮蔽効果を利用した電界印加電極を上記凸部の側
面のみに形成するパターニング工程が終了する。
【0017】次に、冷陰極11に不要な熱酸化シリコン
マスク15と絶縁層13として機能する熱酸化シリコン
層13aの除去工程、即ち、酸化膜除去工程を説明す
る。先ず、図6に示すようにレジスト17aを塗布した
後、O4ガスによるドライエッチングで熱酸化シリコン
マスク15上に堆積しているNb膜14bが露出するよ
うにエッチバックをかけて、図7を得る。次いで、弗酸
と硝酸の混合溶液によりNb膜14bを除去し(図
8)、更に、弗酸と弗化アンモニウムとの混合溶液によ
り熱酸化シリコンマスク15と絶縁層13として機能す
る熱酸化シリコン層13a除去して図9を得る。最後
に、レジスト膜17をO4ガスによるドライエッチング
で除去することにより、図10で示される本発明の電界
放出型電子源が得られる。
【0018】次に、本発明の第2の実施形態について、
基板としてシリコン基板を用い、上記絶縁層と上記電界
印加電極との中間層に保護膜とを備えた電界放出型電子
源について、図12〜図18を用いて説明する。
【0019】図12〜図17は、本発明の電界放出型電
子源の製造方法の第2の実施の形態を示す要部上面図又
は要部側面断面図であり、図18(a)は、図12〜図
17に示した製造方法によって製造された電界放出型電
子源の要部上面図であり、図18(b)及び(c)は、
図18(a)に示した電界放出型電子源の側面断面図で
ある。
【0020】図18において、冷陰極11の部分は、基
板電極となるシリコン基板12上に円錐状の突起物とし
て形成されている。シリコン基板12上の冷陰極11の
周辺には絶縁層13となる熱酸化シリコン層が形成さ
れ、熱酸化シリコンマスク15を除去する際に絶縁層1
3を保護するために設けられた保護膜18が絶縁層13
上に形成され、更に、絶縁層13上に形成された保護膜
18上には、冷陰極11から電子を放出させるために正
電圧が印加される電界印加電極であるゲート電極層14
が形成されている。また、絶縁層13とゲート電極層1
4は、冷陰極11の周辺を囲むように冷陰極11の先端
部が露出するように形成されている。ゲート電極層14
は冷陰極11の開口部周辺に形成され、ゲート電極層1
4の上部の高さは冷陰極11の先端部と近傍に形成され
ている。各冷陰極11のゲート電極層14は格子状につ
ながっている。
【0021】先ず、図12(A)に示すように、比抵抗
ρ=3〜5Ω・cmのn型シリコン基板12の表面を熱酸
化し、厚さが0.3μmの熱酸化シリコン層15aを形成す
る。次いで、形成された熱酸化シリコン層15aの表面
にレジストを用いて例えば円形のパターンを形成し、熱
酸化シリコン層15aをCHF3ガスによりRIEでエ
ッチングし、図12(B)に示すような円形の熱酸化シ
リコンマスク15を形成する。次に、形成された熱酸化
シリコンマスク15をマスクとし、シリコン基板12の
表面を再びRIEによりSF6ガスを用いて等方的にエ
ッチングし、図12(C)に示すように冷陰極の基本と
なる凸部11aをシリコン基板12の表面に形成する。
更に、凸部11aが形成されたシリコン基板12の表面
を熱酸化し、図12(D)に示すように、0.4μm程度の
厚さを有する絶縁層となる熱酸化シリコン層13aを形
成する。このような構造を有するシリコン基板12を真
空蒸着装置内に配置し、上記マスクの遮蔽効果を利用し
た斜め蒸着法により、シリコン膜を0.1μm程度堆積させ
(後に保護膜18となる)、図13(A)とした後、ゲ
ート電極層14(電界印加電極)となるNb金属層14
aを熱酸化シリコン層13a上に斜め方向より、基板を
回転させながら0.4μm程度堆積させて、ゲート電極(電
界印加電極)を形成する〔図13(B)〕。次いで、ゲ
ート電極の形状加工を行うために図13(C)に示すよ
うに再度レジスト16aを塗布し、図14に示すレジス
トパターン16を形成する。露出したNb金属層14a
をCF4ガスによりRIEでエッチングし、図15を経
て、不要となったレジストパターン16をアッシングに
より除去することにより、図16となり、ゲート電極1
4の加工工程が、即ち、上記マスクの遮蔽効果を利用し
た電界印加電極を上記凸部の側面のみに形成するパター
ニング工程が終了する。最後に、弗酸と弗化アンモニウ
ムとの混合溶液により冷陰極11に不要な熱酸化シリコ
ンマスク15と絶縁層13として機能する熱酸化シリコ
ン層13aを除去することにより、図17で示される本
発明の電界放出型電子源が得られる。
【0022】本発明において、冷陰極11の部分は円錐
状であるが、エミッタとなる凸部形成の際に、弗酸及び
硝酸の混合溶液や水酸化カリウム水溶液等のウエットエ
ッチングで得られる多角錐等の形状でも、本発明の電界
放出型電子源を得ることができる。
【0023】また、本発明において、基板としてシリコ
ン基板を用いた場合を例にとって本発明を説明したが、
例えばタンタル(Ta)、タングステン(W)、ニオブ
(Nb)、モリブデン(Mo)、ジルコニウム(Z
r)、ハフニウム(Hf)等の高融点金属等の基板も使
用可能である。
【0024】本発明の製造方法における、酸化膜除去工
程において、弗酸と弗化アンモニウムとの混合溶液、弗
酸と硝酸との混合溶液を用いた場合を例にとって説明し
たが、用いる基板により適宜選択すれば良く、上記酸化
膜と酸化されない部分、即ち、非酸化膜との間で選択比
のとれる溶液であれば使用可能である。
【0025】本発明において、電界印加電極(ゲート電
極)としてNbを用いた場合を例にとって本発明を説明
したが、例えばタンタル(Ta)、タングステン
(W)、モリブデン(Mo)、ジルコニウム(Zr)、
ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)、銅(C
u)等の金属も使用可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、エミ
ッタを形成するために設けた初期のマスクを利用して自
己整合的にゲートパターニングを行うため、ゲートパタ
ーニング時の露光に際して高精度な位置合わせを必要と
することなく、ゲート電極面積の縮小が可能であり、効
果的にエミッタ−ゲート電極間のキャパシタンスを下げ
ることができるため、電子源の高周波特性を向上させる
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(D)は、本発明の電界放出型電
子源の製造方法の第1の実施の形態における、工程順の
要部側面断面図である。
【図2】図2(A)及び(B)は、本発明の電界放出型
電子源の製造方法の第1の実施の形態における、工程順
の要部側面断面図である。
【図3】図3(G1)は、本発明の電界放出型電子源の
製造方法の第1の実施の形態における、工程順の要部上
面図であり、図3(G2)及び(G3)は、図3(G
1)の側面断面図である。
【図4】図4(H1)は、本発明の電界放出型電子源の
製造方法の第1の実施の形態における、工程順の要部上
面図であり、図4(H2)及び(H3)は、図4(H
1)の側面断面図である。
【図5】図5(I1)は、本発明の電界放出型電子源の
製造方法の第1の実施の形態における、工程順の要部上
面図であり、図5(I2)及び(I3)は、図5(I
1)の側面断面図である。
【図6】図6(J1)は、本発明の電界放出型電子源の
製造方法の第1の実施の形態における、工程順の要部上
面図であり、図6(J2)及び(J3)は、図6(J
1)の側面断面図である。
【図7】図7(K1)は、本発明の電界放出型電子源の
製造方法の第1の実施の形態における、工程順の要部上
面図であり、図7(K2)及び(K3)は、図7(K
1)の側面断面図である。
【図8】図8(L1)は、本発明の電界放出型電子源の
製造方法の第1の実施の形態における、工程順の要部上
面図であり、図8(L2)及び(L3)は、図8(L
1)の側面断面図である。
【図9】図9(M1)は、本発明の電界放出型電子源の
製造方法の第1の実施の形態における、工程順の要部上
面図であり、図9(M2)及び(M3)は、図9(M
1)の側面断面図である。
【図10】図10(N1)は、本発明の電界放出型電子
源の製造方法の第1の実施の形態における、工程順の要
部上面図であり、図10(N2)及び(N3)は、図1
0(N1)の側面断面図である。
【図11】図11(a)は、図1〜図10に示した電界
放出型電子源の製造方法によって製造された電界放出型
電子源の要部上面図であり、図11(b)及び(c)
は、図11(a)の側面断面図である。
【図12】図12(A)〜(D)は、本発明の電界放出
型電子源の製造方法の第2の実施の形態における、工程
順の要部側面断面図である。
【図13】図13(A)〜(C)は、本発明の電界放出
型電子源の製造方法の第2の実施の形態における、工程
順の要部側面断面図である。
【図14】図14(H1)は、本発明の電界放出型電子
源の製造方法の第2の実施の形態における、工程順の要
部上面図であり、図14(H2)及び(H3)は、図1
4(H1)の側面断面図である。
【図15】図15(I1)は、本発明の電界放出型電子
源の製造方法の第2の実施の形態における、工程順の要
部上面図であり、図15(I2)及び(I3)は、図1
5(I1)の側面断面図である。
【図16】図16(J1)は、本発明の電界放出型電子
源の製造方法の第2の実施の形態における、工程順の要
部上面図であり、図16(J2)及び(J3)は、図1
6(J1)の側面断面図である。
【図17】図17(K1)は、本発明の電界放出型電子
源の製造方法の第2の実施の形態における、工程順の要
部上面図であり、図17(K2)及び(K3)は、図1
7(K1)の側面断面図である。
【図18】図18(a)は、図12〜図17に示した電
界放出型電子源の製造方法によって製造された電界放出
型電子源の要部上面図であり、図18(b)及び(c)
は、図18(a)の側面断面図である。
【図19】図19(a)は、従来の電界放出型電子源の
要部上面図であり、図19(b)及び(c)は、図19
(a)の側面断面図である。
【図20】図20(A)〜(D)は、従来の電界放出型
電子源の製造方法における、工程順の要部側面断面図で
ある。
【図21】図21(A)〜(C)は、従来の電界放出型
電子源の製造方法における、工程順の要部側面断面図で
ある。
【図22】図22(H1)は、従来の電界放出型電子源
の製造方法における、工程順の要部上面図であり、図2
2(H2)及び(H3)は、図22(H1)の側面断面
図である。
【図23】図23(I1)は、従来の電界放出型電子源
の製造方法における、工程順の要部上面図であり、図2
3(I2)及び(I3)は、図23(I1)の側面断面
図である。
【図24】図24(J1)は、従来の電界放出型電子源
の製造方法における、工程順の要部上面図であり、図2
4(J2)及び(J3)は、図24(J1)の側面断面
図である。
【符号の説明】
11,111 冷陰極 11a 凸部 12,112 シリコン基板 13,113,114 絶縁層 13a,113a 絶縁層となる熱酸化シリコン層 14,115 ゲート電極層(電界印加電極) 14a Nb金属層 14b,115a Nb膜 15 熱酸化シリコンマスク 15a,116a 熱酸化シリコン層 16 レジストパターン 16a レジスト 17 レジスト膜 17a レジスト 18 保護膜 114a 二酸化シリコン層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体又は金属からなる基板表面に形成
    された電界放出の原理に基づき電子を放出する冷陰極の
    基本となる凸部と、該凸部を含む前記基板表面を酸化す
    ることにより形成された絶縁層と、該絶縁層の上に形成
    された電界印加電極とを備えた電界放出型電子源におい
    て、 前記電界印加電極が前記凸部上に配置されたマスクの遮
    蔽効果を利用した露光工程により、前記凸部の側面のみ
    に、冷陰極を囲むように形成されたことを特徴とする電
    界放出型電子源。
  2. 【請求項2】 更に、絶縁層と電界印加電極との中間層
    に保護膜とを備えた電界放出型電子源において、 前記電界印加電極が前記凸部上に配置されたマスクの遮
    蔽効果を利用した露光工程により、前記凸部の側面のみ
    に、冷陰極を囲むように形成されたことを特徴とする請
    求項1に記載の電界放出型電子源。
  3. 【請求項3】 半導体又は金属からなる基板表面に形成
    された電界放出の原理に基づき電子を放出する冷陰極を
    備えた電界放出電子源の製造方法において、 前記基板表面にマスクを形成するマスク形成工程と、 該マスクを用いてエッチングを行うことにより前記冷陰
    極の基本となる凸部を形成する工程と、 該凸部を形成する工程の後、前記基板表面を酸化するこ
    とにより絶縁層となる酸化膜を形成する工程と、 前記酸化膜上に電界印加電極を形成する工程と、 電界印加電極を該凸部の側面のみに形成するパターニン
    グ工程と、 該凸部先端部の前記酸化膜の露出部分を除去する酸化膜
    除去工程と、を含むことを特徴とする電界放出型電子源
    の製造方法。
JP3342898A 1998-02-16 1998-02-16 電界放出型電子源及びその製造方法 Pending JPH11232996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3342898A JPH11232996A (ja) 1998-02-16 1998-02-16 電界放出型電子源及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3342898A JPH11232996A (ja) 1998-02-16 1998-02-16 電界放出型電子源及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11232996A true JPH11232996A (ja) 1999-08-27

Family

ID=12386292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3342898A Pending JPH11232996A (ja) 1998-02-16 1998-02-16 電界放出型電子源及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11232996A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003067300A1 (en) * 2002-02-04 2003-08-14 Telephus Inc. Optical module used in high frequency band optical communication system
CN104078293A (zh) * 2013-03-26 2014-10-01 上海联影医疗科技有限公司 一种场发射电子源及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003067300A1 (en) * 2002-02-04 2003-08-14 Telephus Inc. Optical module used in high frequency band optical communication system
CN104078293A (zh) * 2013-03-26 2014-10-01 上海联影医疗科技有限公司 一种场发射电子源及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100723393B1 (ko) 전계방출 소자의 제조방법
JPH06267403A (ja) 電界放出型冷陰極およびその製造方法
EP0637050B1 (en) A method of fabricating a field emitter
JP2000021287A (ja) 電界放出型電子源及びその製造方法
JPH11232996A (ja) 電界放出型電子源及びその製造方法
JP2735009B2 (ja) 電界放出型電子銃の製造方法
JPH06131970A (ja) 微小真空素子の製造方法
JPH0652788A (ja) 電界放出型電子源装置およびその製造方法
JPH0831308A (ja) 電界放出冷陰極の製造方法
JPH05242797A (ja) 電子放出素子の製造方法
JPH0494033A (ja) 微小冷陰極の製造方法
JPH07160204A (ja) 電子放出素子の製造方法
JP3513315B2 (ja) 電界放出型電子素子の製造方法
JPH0794104A (ja) マイクロ真空増幅素子及びその製造方法
JP2846988B2 (ja) 電界放出型電子放出源素子
JPH05225895A (ja) 電界放出陰極の作製方法
JPH0652791A (ja) 電子銃の製造方法
JPH05275001A (ja) 微小真空素子の作製方法
JPH10199400A (ja) 電界放出素子の製造方法
JPH1167057A (ja) 微小冷陰極
JPH0794083A (ja) 電界放出陰極とその製造方法
JP3127054B2 (ja) 電界放出型真空管
JPH0668783A (ja) 微小電界放出陰極装置
JPH0612976A (ja) 電界放出陰極の形成方法
JPH09219146A (ja) 電界放出型冷陰極の製造方法