JPH11230198A - 油圧作動式クラッチの脈動伝達防止装置 - Google Patents

油圧作動式クラッチの脈動伝達防止装置

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JPH11230198A
JPH11230198A JP4863298A JP4863298A JPH11230198A JP H11230198 A JPH11230198 A JP H11230198A JP 4863298 A JP4863298 A JP 4863298A JP 4863298 A JP4863298 A JP 4863298A JP H11230198 A JPH11230198 A JP H11230198A
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JP
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clutch
hydraulic
oil chamber
piston
pressure
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JP4863298A
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Hirobumi Momoji
博文 百々路
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧作動式クラッチの油圧経路における脈動
伝達を防止する。 【解決手段】 クラッチペダル側の油圧とクラッチ側の
油圧との差圧が所定値に達しない場合にはクラッチペダ
ル側の油圧配管3とクラッチ側の油圧配管5とを遮断
し、差圧が所定値以上である場合にはクラッチペダル側
の油圧配管3とクラッチ側の油圧配管5とを互いに連通
させるシリンダ41及びピストン42を油圧経路に介在
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油を媒体としてク
ラッチ操作量に応じてレリーズ軸受を動作させることに
よりクラッチの入切を行う油圧作動式クラッチにおい
て、レリーズ軸受とクラッチペダルとを接続する油圧経
路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチを油圧で作動させるための機構
として、従来より、DRC(ダイレクトレリーズシリン
ダ)機構が用いられている。これは、クラッチハウジン
グ内に、レリーズ軸受と一体化したレリーズシリンダを
設け、クラッチペダルの踏み込みに応じてレリーズシリ
ンダに油圧を供給することにより、直接レリーズ軸受を
駆動するものである。このような機構によれば、レリー
ズフォークによるクラッチ操作力伝達構造を省略できる
ので、その分、摩擦によるクラッチ操作力の損失を低減
することができる。従って、クラッチペダルの踏み込み
感が軽く、クラッチ動作の応答性も優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、クラッチのダ
イヤフラムスプリングは、歯状の軸方向端部が軸方向に
1〜2mm程度の成形誤差を有しているため、特に半ク
ラッチの状態ではダイヤフラムスプリングとレリーズ軸
受との接触部位で振動が発生しやすい。上記のようなD
RC機構を採用した油圧作動式クラッチは、クラッチ操
作力の損失が少ない利点があるが、その反面、クラッチ
側で発生した振動を吸収する摩擦が少ないため、当該振
動が油圧の脈動としてクラッチペダルに伝わりやすい。
このため、半クラッチ等でクラッチの踏み込みストロー
ク位置が中途位置に保持された場合に、ダイヤフラムス
プリングとレリーズ軸受との接触部位から発生する振動
がレリーズ軸受からレリーズシリンダに伝わり、さら
に、油圧の脈動として油圧経路を伝搬し、最終的にクラ
ッチペダルに振動が伝達される。従って、運転手の足に
は不快な振動が伝わるという問題点があった。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、油圧作動式クラッチの油圧経路における脈動伝達を
防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による油圧作動式
クラッチの脈動伝達防止装置は、油を媒体としてクラッ
チ操作量に応じてレリーズ軸受を動作させることにより
クラッチの入切を行う油圧作動式クラッチの、クラッチ
ペダルとクラッチとを接続する油圧経路に設けられ、ク
ラッチペダル側の油圧が導入される第1油室と、クラッ
チ側の油圧が導入される第2油室と、前記第1油室と前
記第2油室との中間に設けられ、クラッチペダル側油圧
経路とクラッチ側油圧経路とを互いに連通させる開口部
とを有するシリンダ、前記第1油室及び前記第2油室に
それぞれ設けられた弾性体、及び、前記弾性体により互
いに逆方向に付勢された状態で前記シリンダ内に設けら
れ、前記第1油室の油圧と前記第2油室の油圧との差圧
が所定値に達しないとき前記開口部を閉塞し、かつ、前
記差圧が所定値以上であるとき前記弾性体に抗して移動
することにより前記開口部を開放するピストンを備えた
ことを特徴とするものである(請求項1)。
【0006】このように構成された油圧作動式クラッチ
の脈動伝達防止装置は、クラッチペダルの踏み込み又は
戻し動作により生じた油圧の変化が第1油室又は第2油
室に導入され、ピストンに所定値以上の差圧が作用す
る。ピストンは差圧を受けて移動し、開口部が開放され
る。これによってクラッチペダル側油圧経路とクラッチ
側油圧経路とが互いに連通して、クラッチ側に高い油圧
が伝達されてクラッチ切動作が行われるか又はクラッチ
側の高い油圧がクラッチペダル側に戻されてクラッチ入
動作が行われる。連通後、クラッチペダルの踏み込みス
トローク位置が一定に維持されている場合は、クラッチ
の動作によって差圧が消滅する。従って、ピストンは弾
性体により戻され、開口部が閉塞される。この状態でク
ラッチからの振動が油圧の脈動として油圧経路を通って
伝達されても、かかる脈動ではピストンを移動させるに
足る所定値以上の差圧が生じないため、ピストンは移動
しない。従ってクラッチペダル側油圧経路は、ピストン
が開口部を閉塞していることでクラッチ側油圧経路と遮
断されている。この結果、油圧の脈動、すなわち振動の
クラッチペダルへの伝達は防止される。
【0007】また、上記脈動伝達防止装置(請求項1)
において、前記ピストンは、前記シリンダの内径に実質
的に等しい外径を有し、前記開口部を閉塞する中央部
と、この中央部を挟んだ両側に設けられ、当該中央部よ
り小径であって軸方向への移動によって前記開口部を開
放する小径部とを有するものであってもよい(請求項
2)。この場合、中央部が開口部に面しているときは開
口部が閉塞され、小径部が開口部に面しているときは開
口部が開放される。従って、簡素な構造で弁構造を構成
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の一実施形態によ
る油圧作動式クラッチの脈動伝達防止装置を含む、クラ
ッチペダル1から油圧作動式クラッチ6までの構成を示
す断面図である。図において、車内に設けられるクラッ
チペダル1にはマスタシリンダ2が接続されており、こ
のマスタシリンダ2においてクラッチペダル1の踏み込
み量に応じた油圧が生じる。マスタシリンダ2は、油圧
配管3を介して脈動伝達防止装置4と接続され、この脈
動伝達防止装置4は油圧配管5を介して、油圧作動式ク
ラッチ6のハウジング7における肉厚部7aの内部に形
成された油圧導入路7bに接続されている。ハウジング
7は、ベアリング8を介してトランスミッションの入力
軸9を回転自在に支持している。入力軸9左端のスプラ
イン加工部9aは、図示しないクラッチディスクに接続
されている。肉厚部7aの入力軸9側には環状溝7cが
形成されており、この環状溝7cは油圧導入路7bと連
通している。
【0009】上記肉厚部7aの内方左端にはレリーズ装
置10が取り付けられている。レリーズ装置10は、肉
厚部7aに取り付けられた内筒11と、この内筒11に
固定された外筒12と、内筒11の外周面と外筒12の
内周面との間に形成された環状のシリンダボア13に挿
入されたレリーズピストン14と、レリーズピストン1
4の左端部に装着されたレリーズ軸受15とを備えてい
る。シリンダボア13と環状溝7cとは、内筒11の円
周方向の数箇所に設けられた軸方向孔11aを介して互
いに連通している。レリーズ軸受15の可動部15aは
ダイヤフラムスプリング16と対向して配置されてお
り、レリーズ装置10の軸方向へのスライド動作によ
り、ダイヤフラムスプリング16を駆動する。
【0010】図1は、上記脈動伝達防止装置4の拡大断
面図である。当該脈動伝達防止装置4は、シリンダ41
と、ピストン42と、一対のばね(圧縮ばね)43と、
油圧導入管44及び45とによって構成されている。シ
リンダ41は、第1油室41aと、第2油室41bと、
第1油室41aと第2油室41bとの中間に設けられ、
クラッチペダル側の油圧配管3とクラッチ側の油圧配管
5とを互いに連通させる開口部41c及び41dとを有
している。第1油室41aは油圧導入管44によってク
ラッチペダル側の油圧配管3と連通しており、クラッチ
ペダル側の油圧が第1油室41aに導入される。また、
第2油室41bは油圧導入管45によってクラッチ側の
油圧配管5と連通しており、クラッチ側の油圧が第2油
室41bに導入される。なお、油圧導入管44及び45
は、ピストン42を制御するパイロット圧を導入するた
めに設けられており、それぞれ油圧配管3及び5より十
分に細い。ばね43は、第1油室41a及び第2油室4
1bにそれぞれ設けられ、ピストン42を互いに逆方向
に所定の力で付勢している。なお、ばね43のばね定数
は、後述の油圧の脈動程度の小さな油圧変動によっては
ばね43がほとんど応動しないように選定される。
【0011】ピストン42は、シリンダ41の軸方向に
おいてばね43に抗しつつ移動自在に設けられ、シリン
ダ41の内径に実質的に等しい外径を有するとともに軸
方向に開口部41c及び41dより長い中央部42a
と、中央部42aの軸方向両横に、溝底部の軸方向断面
形状が円弧状になるような溝42bが全周に形成された
小径部42cと、当該ピストン42の両端部に形成さ
れ、シリンダ41の内径と実質的に等しい外径を有する
端部42dとを有している。ピストン42の軸方向、す
なわち移動方向は油圧配管3及び5の管軸方向と直交交
差している。油圧の印加されていない状態、若しくは、
第1油室41aの油圧と第2油室41bの油圧とが互い
に拮抗している状態においては、一対のばね43のバラ
ンスによりピストン42の中央部42aはシリンダ41
の中央に位置している。従って、シリンダ41の開口部
41c及び41dは、ピストン42の中央部42aの外
周面によって閉塞されている。
【0012】次に、上記のように構成された油圧作動式
クラッチ6及びその脈動伝達防止装置4の動作について
図1及び図2を参照して説明する。まず、クラッチ操作
をしていない状態においては、油圧経路に所定の高い油
圧は存在せず、脈動伝達防止装置4の前後の油圧配管3
の油圧(P1とする。)及び油圧配管5の油圧(P2と
する。)は低いレベルで相等しい(P1=P2)。この
状態からクラッチペダル1が踏み込まれると、マスタシ
リンダ2によって所定の高い油圧(作動圧)が発生す
る。従って、油圧配管3の油圧P1が増大し、この油圧
P1は油圧導入管44により第1油室41aに導入され
る。一方、油圧配管5の油圧P2は、ピストン42の中
央部42aがシリンダ41の開口部41c及び41dを
閉塞しているため、まだ低いままである。すなわち、P
1>P2の関係となる。この油圧P2は、油圧導入管4
5により第2油室41bに導入されている。従って、差
圧(P1−P2)がピストン42に作用し、この差圧は
ピストン42を移動させるに必要な所定値以上の値であ
る。この結果、ピストン42が図1の右方へ移動し、左
側の小径部42cが開口部41c及び41dに面する。
これによって開口部41c及び41dは開放され、油圧
配管3と5とは相互に連通する。
【0013】この結果、所定の高い油圧が、油圧導入路
7b、環状溝7c、軸方向孔11aを介してシリンダボ
ア13に供給される。以後、クラッチペダル1の踏み込
み量に応じてレリーズピストン14は図2の左方向にス
ライド動作し、レリーズ軸受15の可動部15aがダイ
ヤフラムスプリング16に当接してこれを左方に変位さ
せる(二点鎖線参照)。踏み込み量が十分である場合に
は、ダイヤフラムスプリング16に取り付けられている
プレッシャープレート(図示せず。)がクラッチディス
ク(図示せず。)から離反して、エンジンからの動力伝
達が遮断される。従って、クラッチディスクに接続され
ている入力軸9には動力が伝達されなくなる。
【0014】クラッチペダル1の踏み込みストローク位
置が一定に維持されている限り、レリーズピストン14
が上記のようにして所定のストローク分スライド動作し
た結果、油圧配管3の油圧P1と、油圧配管5の油圧P
2とは等しくなり、ピストン42に付与されていた差圧
が消滅する。従って、一対のばね43の働きによりピス
トン42はシリンダ41の中央に戻され、開口部41c
及び41dはピストン42の中央部42aにより閉塞さ
れる。
【0015】次に、クラッチペダル1の踏み込みが解除
されると、マスタシリンダ2の内部圧力が負圧となり、
クラッチペダル側の油圧配管3の油圧P1が低下する。
このとき、ピストン42の中央部42aによって開口部
41c及び41dが閉塞されているため、クラッチ側の
油圧配管5の油圧P2は維持され、P1<P2の関係と
なる。これにより、第2油室41bの油圧と第1油室4
1aの油圧とに差圧(P2−P1)が生じ、この差圧が
ピストン42に作用する。この差圧はピストン42を移
動させるに必要な所定値以上の値である。従って、ピス
トン42が図1の左方へ移動し、右側の小径部42cが
開口部41c及び41dに面する。これによって開口部
41c及び41dは開放され、油圧配管3と5とは相互
に連通する。この結果、シリンダボア13内の油が、軸
方向孔11a、環状溝7c、油圧導入路7b、油圧配管
5及び3を介してマスタシリンダ2に戻される。これに
より、レリーズピストン14は図2の右方向にスライド
動作し、ダイヤフラムスプリング16を押し込んでいた
レリーズ軸受15の可動部15aが元の位置に戻る。こ
うして、ダイヤフラムスプリング16に取り付けられて
いるプレッシャープレートとクラッチディスクとの圧接
状態が回復し、エンジンからの動力伝達が行われる。す
なわち、クラッチディスクに接続されている入力軸9に
動力が伝達される。
【0016】一方、クラッチペダル1の踏み込みが完全
に解除されないか又は十分に踏み込まれない中途半端な
状態、すなわち半クラッチの状態である場合は、そのと
きのクラッチペダル1の戻し量又は踏み込み量に応じ
て、レリーズピストン14は右方又は左方に移動した
後、停止する。レリーズピストン14の停止によって油
圧配管3の油圧P1と油圧配管5の油圧P2とは相等し
くなり、脈動伝達防止装置4のシリンダ41における差
圧が消滅する。そして、クラッチペダル1の踏み込みス
トローク位置が一定に維持されている限り、差圧は生じ
ない。
【0017】半クラッチの状態が維持されている間、ダ
イヤフラムスプリング16とレリーズ軸受15の可動部
15aとの接触により、振動が生じ、この振動がレリー
ズピストン14を介してシリンダボア13内の油に伝わ
る。シリンダボア13内の油に伝わった振動は、油圧の
脈動として、さらに軸方向孔11a、環状溝7c及び油
圧導入路7bを介して油圧配管5内の油に伝達される。
油圧配管5内の油圧P2の脈動は、油圧導入管45を経
て第2油室41bに導入されるが、脈動による油圧P2
の上昇分はわずかであり、油圧配管3の油圧P1との間
に、ピストン42を移動させるに足る所定値以上の差圧
を生じ得ない。従って、ピストン42は移動せず、開口
部41c及び41dは閉塞されたままである。このため
油圧の脈動は、ピストン42の中央部42aの介在によ
って遮断され、油圧配管3には伝達されない。
【0018】なお、厳密には、第2油室41bに伝達さ
れた上記油圧の脈動によりピストン42は極めて微小に
往復動している。しかしながら、前述のようにピストン
42の中央部42aは、軸方向に開口部41c及び41
dより長いため、微小な往復動により小径部42cが開
口部41c及び41dに面することはない。また、ピス
トン42の移動方向と、油圧配管5の管軸方向とは直交
交差しているため、ピストン42の微小な往復動が油圧
配管3内の油圧P1に脈動を引き起こすことはない。さ
らに、前述のように油圧導入管45が細いため、第2油
室41bに導入される脈動のエネルギーが小さい。ま
た、ピストン42を摺動させる際の摩擦抵抗により脈動
のエネルギーは消耗される。従って、第1油室41aに
はほとんど脈動が伝達されない。このように、ピストン
42は、油圧の主回路である当該軸方向に直交する方
向、及び、油圧の制御回路である当該軸方向の双方に関
して、脈動の伝達を防止する作用を有する。
【0019】上記のような脈動の遮断は、例えば信号待
ち等でクラッチペダル1を十分に踏み込んで、その位置
に維持した場合でも同様である(但し、この場合は脈動
そのものが小さい。)。すなわち、シリンダ41におい
てピストン42を駆動するに足る差圧は、クラッチペダ
ル1が踏み込まれるか又は戻されることよる踏み込みス
トローク位置の変動に伴って発生し、レリーズピストン
14が移動することにより消滅する過渡的な圧力であ
る。従って、クラッチペダル1の踏み込みストローク位
置が一定に維持されている状態では、差圧が消滅して、
ピストン42の中央部42aにより開口部41c及び4
1dが閉塞されるので、脈動の伝達は遮断される。
【0020】なお、上記実施形態においては、閉塞用の
中央部42aと開放用の小径部42cとを設けたピスト
ン42を軸方向に移動させることによってシリンダ41
の開口部41c及び41dとの間に簡素な弁構造を構成
しているが、所定値以上の差圧で開き、差圧の消滅によ
り閉じる弁構造であれば、他の種々の構成が可能であ
る。また、上記実施形態において、ばね43は圧縮ばね
であるが、両端をシリンダ41とピストン42とに固定
すれば引っ張りばねでも良い。また、コイルばねに限ら
ず、他の種々のばねや弾性体が使用できることはいうま
でもない。
【0021】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の油圧作動式クラッチの脈動伝
達防止装置によれば、クラッチペダルの踏み込み又は戻
し後、その踏み込みストローク位置が一定に維持されて
いる場合(例えば半クラッチの状態)は、クラッチの動
作によって差圧が消滅する。従って、ピストンは戻さ
れ、開口部が閉塞される。この状態でクラッチからの振
動が油圧の脈動として油圧経路を通って伝達されても、
かかる脈動ではピストンを移動させるに足る所定値以上
の差圧が生じないため、ピストンは移動しない。従って
クラッチペダル側油圧経路は、クラッチ側油圧経路と遮
断され、油圧の脈動(すなわち振動)のクラッチペダル
への伝達は防止される。
【0022】請求項2の油圧作動式クラッチの脈動伝達
防止装置によれば、ピストンの中央部が開口部に面して
いるときは開口部が閉塞され、小径部が開口部に面して
いるときは開口部が開放されるので、簡素な構造で弁構
造を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による油圧作動式クラッチ
の脈動伝達防止装置を示す断面図である。
【図2】上記脈動伝達防止装置を含む、クラッチペダル
からクラッチに至る油圧経路の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 クラッチペダル 2 マスタシリンダ 3 油圧配管 4 脈動伝達防止装置 5 油圧配管 6 油圧作動式クラッチ 7b 油圧導入路 7c 環状溝 10 レリーズ装置 11a 軸方向孔 13 シリンダボア 15 レリーズ軸受 41 シリンダ 41a 第1油室 41b 第2油室 42 ピストン 42a 中央部 42c 小径部 43 ばね 44,45 油圧導入管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油を媒体としてクラッチ操作量に応じてレ
    リーズ軸受を動作させることによりクラッチの入切を行
    う油圧作動式クラッチの、クラッチペダルとクラッチと
    を接続する油圧経路に設けられ、クラッチペダル側の油
    圧が導入される第1油室と、クラッチ側の油圧が導入さ
    れる第2油室と、前記第1油室と前記第2油室との中間
    に設けられ、クラッチペダル側油圧経路とクラッチ側油
    圧経路とを互いに連通させる開口部とを有するシリン
    ダ、 前記第1油室及び前記第2油室にそれぞれ設けられた弾
    性体、及び、 前記弾性体により互いに逆方向に付勢された状態で前記
    シリンダ内に設けられ、前記第1油室の油圧と前記第2
    油室の油圧との差圧が所定値に達しないとき前記開口部
    を閉塞し、かつ、前記差圧が所定値以上であるとき前記
    弾性体に抗して移動することにより前記開口部を開放す
    るピストンを備えたことを特徴とする油圧作動式クラッ
    チの脈動伝達防止装置。
  2. 【請求項2】前記ピストンは、前記シリンダの内径に実
    質的に等しい外径を有し、前記開口部を閉塞する中央部
    と、 この中央部を挟んだ両側に設けられ、当該中央部より小
    径であって軸方向への移動によって前記開口部を開放す
    る小径部とを有することを特徴とする請求項1記載の油
    圧作動式クラッチの脈動伝達防止装置。
JP4863298A 1998-02-13 1998-02-13 油圧作動式クラッチの脈動伝達防止装置 Pending JPH11230198A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001140933A (ja) * 1999-09-15 2001-05-22 Automotive Products France Sa 油圧ダンパ

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001140933A (ja) * 1999-09-15 2001-05-22 Automotive Products France Sa 油圧ダンパ
JP4696292B2 (ja) * 1999-09-15 2011-06-08 シェフラー テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 油圧ダンパ

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