JPH11229981A - インテークマニホールド - Google Patents

インテークマニホールド

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JPH11229981A
JPH11229981A JP3167498A JP3167498A JPH11229981A JP H11229981 A JPH11229981 A JP H11229981A JP 3167498 A JP3167498 A JP 3167498A JP 3167498 A JP3167498 A JP 3167498A JP H11229981 A JPH11229981 A JP H11229981A
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JP
Japan
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intake
intake manifold
air
resonator
intake air
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Application number
JP3167498A
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English (en)
Inventor
Kozo Tomonari
康三 友成
Keizo Takahashi
敬三 高橋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気経路における大容量のデッドスペースの
存在による不具合を解消しうるインテークマニホールド
を提供する。 【解決手段】 略渦巻き状に形成されたインテークマニ
ホールド1において、分岐管2の内側壁面と、分配管4
同士をつなぐように形成された後壁31と、同後壁31
から突出形成されている側壁と、サージタンク3の上壁
32とによって形成されているデッドスペースに、第1
板28と、第2板との二面からなるレゾネータ部品を取
り付けることによって六面箱形の閉鎖状の共鳴室34を
形成する。同共鳴室34は、エアホース26によって吸
気経路17aに接続され、吸気レゾネータ24として用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に搭載され
るインテークマニホールドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車載用エンジン等の内燃機関は、
複数のピストンが往復移動可能に設けられたシリンダブ
ロックと、シリンダブロックの上端に取り付けられたシ
リンダヘッドとを有している。また、各ピストンの上端
とシリンダヘッドとの間にはそれぞれ燃焼室が設けら
れ、同燃焼室には吸気ポートおよび排気ポートが接続さ
れている。シリンダヘッドには吸気バルブおよび排気バ
ルブが設けられている。
【0003】内燃機関の吸気行程においては吸気バルブ
が開き、このときに吸入空気が脈動しながら吸気経路を
経て、燃焼室内に充てんされる。また、吸気経路には燃
料噴射装置が設けられており、吸気行程中には、吸気経
路から燃焼室内に充てんされる吸入空気と、燃料噴射装
置から噴射される燃料とが混じり合って生成された混合
ガスが燃焼室に充てんされる。
【0004】上述した吸気経路は、空気取り入れ口と、
エアクリーナと、スロットルボディと、インテークマニ
ホールドと、吸気ポートとを有している。空気取り入れ
口は車外に設けられ、外気を吸入空気として取り込む。
取り込まれた吸入空気はエアクリーナを通過することに
より清浄化される。清浄化された吸入空気は、スロット
ルボディに送られる。
【0005】スロットルボディには開度の調節が可能な
スロットルバルブが設けられており、同スロットルバル
ブを操作することによってスロットルボディを通過する
吸入空気の流量が調節される。同スロットルボディで流
量を調節された吸入空気はインテークマニホールドに送
られる。
【0006】インテークマニホールドは、分岐管と、サ
ージタンクと、分配管とを有している。分岐管は後述す
る可変吸気システムのために、吸入空気を二つに分流し
て、二部屋に区切られたサージタンクの両部屋にそれぞ
れ流す。両部屋に流し込まれた吸入空気は、次いで、同
内燃機関の気筒数に対応した複数本の分配管を通ってシ
リンダヘッドの吸気ポートに送られる。
【0007】なお、吸気経路には、吸気レゾネータがエ
アホースを介して別途に接続されている。同吸気レゾネ
ータによって、吸気経路内部に脈動等に起因して発生す
る吸気騒音を低減することができる。
【0008】ところで、内燃機関の出力向上を図るため
には、混合ガスの吸気体積効率を向上させ、燃焼室内に
多量の混合ガスを充てんすることが望ましい。このた
め、一般的には、慣性過給効果を利用して、吸気経路の
形状や長さを適切に設定するという技術が知られてい
る。この慣性過給効果を利用することにより、ピストン
が下死点を過ぎても吸入空気が慣性によって燃焼室に流
入し続けようするため、吸気体積効率が大幅に向上する
とともに、より多くの混合ガスを燃焼室に充てんするこ
とが可能となる。
【0009】これは吸入空気の流れによって作り出され
た負圧波が容積拡大部で反射して正圧波となってはね返
る性質によるものであり、したがって、慣性過給効果は
吸気経路を流れる空気の脈動に伴って起こるといえる。
すなわち、空気の脈動流には高圧部分と低圧部分とが交
互に存在するため、その圧力の高い部分を吸気バルブ付
近に設定できれば、吸気体積効率の向上が図られる。か
かる設定は、基本的には、内燃機関の回転数に対応して
燃焼室から容積拡大部までの吸気経路の長さ(以降、
「有効吸気管長」という)、つまり、燃焼室およびサー
ジタンク間をつなぐ吸気ポートおよび分配管の合計の長
さによって決定される。また、内燃機関の回転数の変動
に対応するべく、サージタンクとスロットルボディとを
つなぐ分岐管の長さも有効吸気管長を決定する上で考慮
される場合がある。すなわち、近年では、内燃機関の全
回転数域において吸気体積効率を向上させるべく、内燃
機関の回転数に合わせて有効吸気管長を変更しうる有効
吸気管長可変装置を備えた可変吸気システムが提案さ
れ、実用されている。
【0010】このシステムにおいては、高回転時には、
脈動の周期は短くなり、同時にその波長も短くなるた
め、吸気ポートおよび分配管の長さのみを有効吸気管長
として考慮することとなる。逆に、低回転時には、脈動
の周期は長くなり、同時にその波長も長くなるため、吸
気ポートと分配管に分岐管を加えた長さを有効吸気管長
として考慮する。このような観点から、吸気経路の一部
を構成する分岐管および分配管には有効吸気管長を確保
するべく、ある一定以上の長さが必要となってくる。
【0011】ところで、分岐管および分配管を有するイ
ンテークマニホールドを直線的に構成した場合、インテ
ークマニホールドは必然的に大きくなってしまい、エン
ジンルーム内部における設置スペースの確保が難しいも
のとなる。この設置スペースの問題を解消するために、
インテークマニホールドの分岐管および分配管を略渦巻
き状に湾曲させるという技術が提案されている。
【0012】図7および図8に、このようなインテーク
マニホールド101の一例を示す。このインテークマニ
ホールド101は6気筒エンジン用であり、分岐管2
と、サージタンク3と、分配管4と、吸気ポート板5
と、有効吸気管長可変装置6とを有しており、樹脂材料
によって構成されている。これらの図に示すように、イ
ンテークマニホールド101は本体101aと取着体1
01bとから構成されている。
【0013】本体101aには、上記サージタンク3、
分配管4、吸気ポート板5および有効吸気管長可変装置
6が設けられている。サージタンク3は本体101aの
底部に形成されており、その内部は幅方向中央に設けら
れた有効吸気管長可変装置6によって二つの部屋3R,
3Lに分割されている。両部屋3R,3Lの前側には、
接続孔7R,7Lがそれぞれ開口されている。両部屋3
R,3Lの後側にはそれぞれ三本ずつの分配管4が接続
されている。
【0014】各分配管4は略U字状に湾曲しており、各
端部は本体101aの上部で一枚の吸気ポート板5に接
続されている。吸気ポート板5には吸気ポート孔8R,
8Lが並列に透設されており、同吸気ポート孔8R,8
Lは各分配管4を介してサージタンク3内部と連通して
いる。
【0015】前記吸気ポート板5とサージタンク3との
間には、各分配管4同士をつなぐようにして後壁31が
設けられている。また、後壁31からは、一対の側壁9
R,9Lが突出形成されている。そして、これら側壁9
R,9Lおよび後壁31R,31L、並びに、サージタ
ンク3の上壁32R,32Lによって囲まれたデッドス
ペース10R,10Lが形成されている。両デッドスペ
ース10R,10Lの間には空気導入孔11が開口形成
されている。この空気導入孔11は、本体101aの背
面に開口しており、スロットルボディにつながるよう構
成されている。なお、前記側壁9R,9Lの前側面およ
び接続孔7R,7Lの周縁部等によって溶着用の接合部
14aが形成されている。
【0016】サージタンク3の中央に設けられている有
効吸気管長可変装置6は、同サージタンク3内部の両部
屋3R,3Lの間を仕切ったり、開放したりするバルブ
(図示略)を備えている。両部屋3R,3Lの間が開放
されると、サージタンク3の容積が大きくなるため、吸
気ポートと分配管4とを合わせた長さが有効吸気管長と
なる。また、両部屋3R,3Lが仕切られると、有効吸
気管長は吸気ポートと分配管4に分岐管2を加えた長さ
となる。
【0017】図9(a)は本体101aとの接合面から
見た取着体101bの斜視図であり、図9(b)は取着
体101bの一部破断斜視図である。取着体101bは
二本の分岐管2R,2Lとバキュームタンク15とを有
している。両分岐管2R,2Lは互いに並列に設けられ
ており、両分岐管2R,2Lの間にはバキュームタンク
15が形成されている。両分岐管2R,2Lは略U字状
に湾曲しており、その両端の開口部は、それぞれ分岐管
入口12R,12Lおよび分岐管出口13R,13Lと
なっている。また、取着体101bの接合面側の周縁部
には溶着用の接合部14bが形成されている。そして、
前記本体101aの接合部14aに対し、取着体101
bの接合部14bを当接させた状態で、振動溶着を施す
ことによってインテークマニホールド101が構成され
る。
【0018】次に、図10および図11にしたがって、
インテークマニホールド101内部における吸入空気の
流れを説明する。まず、図10に示すように、スロット
ルボディにて流量が調節された吸入空気は、インテーク
マニホールド101の後部側から空気導入孔11を通っ
てインテークマニホールド101内部に流れ込む(吸入
空気流f1)。
【0019】インテークマニホールド101内部に流れ
込んだ吸入空気(吸入空気流f2)は、左右のデッドス
ペース10R,10Lに分かれて流れ込む。デッドスペ
ース10R,10Lに流れ込んだ吸入空気(吸入空気流
f3)は、デッドスペース10R,10Lの上部に開口
する分岐管入口12R,12Lに流れ込む(吸入空気流
f4)。そして、吸入空気は、分岐管出口13R,13
Lから接続孔7R,7Lを通ってサージタンク3の部屋
3R,3L内部に流れ込む(吸入空気流f5)。
【0020】図11に示すように、サージタンク3の部
屋3R,3L内部に流れ込んだ吸入空気(吸入空気流f
5)は、同部屋3R,3Lに接続されている三本ずつの
分配管4にそれぞれ分かれて流れ込む(吸入空気流f
6)。
【0021】分配管4内部に流れ込んだ吸入空気(吸入
空気流f6)は、吸気ポート孔8R,8Lに向けて流れ
る(吸入空気流f7)。そして、吸入空気は、同吸気ポ
ート孔8R,8Lから吸気ポート板5に接続されている
吸気ポートに送られ、燃焼室内に充てんされる(吸入空
気流f8)。なお、このような技術に関連するものとし
て、例えば、特開昭61−187520号公報に記載し
たものが知られている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、脈動流を考慮した慣性過給効果を利用するた
めには、インテークマニホールド101を構成する分岐
管2および分配管4は、有効吸気管長として、ある一定
以上の長さを必要とする。
【0023】また、吸入空気を円滑に燃焼室に充てんす
るという観点から、吸気抵抗をできるだけ小さく抑える
必要があり、分岐管2および分配管4の曲率半径をむや
みに小さくすることもできない。
【0024】これらの理由から、インテークマニホール
ド101は、緩やかに湾曲した長い分岐管2および分配
管4を有することとなり、自ずと分岐管2および分配管
4から形成されるデッドスペース10は大容積となって
しまう。このような大容積のデッドスペース10がスロ
ットルボディと燃焼室との間に存在すると、吸入空気の
流れは、同デッドスペース10内部で緩慢になることか
ら、一呼吸送れて燃焼室に送られることとなる。そのた
め、スロットルバルブの調節に対する吸入空気量の変動
に遅れが生じ、ひいてはアクセル操作に対するエンジン
出力等のレスポンスが低下してしまうおそれがある。
【0025】また、内燃機関の運転停止中においては、
燃料噴射装置から燃料がわずかずつ気化して漏れること
によって、デッドスペース10内部に薄い混合ガスが溜
まることがある。この場合、デッドスペース10が大き
いと、内燃機関の始動時において、同デッドスペース1
0に溜まった混合ガスに起因して、燃焼制御の対象外で
ある余剰の燃料が燃焼室に流れ込んでしまう。その結
果、始動時の点火性能に支障を来すおそれがあった。
【0026】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は吸気経路における大容量のデッ
ドスペースの存在による不具合を解消しうるインテーク
マニホールドを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、燃焼に用いられる吸入空気が通る吸気経路上に形成
された空間を内部に有するインテークマニホールドであ
って、前記空間に対し、別体である装置を設置すること
により、前記空間の容積を減少させたことをその要旨と
する。
【0028】この構成によれば、吸気経路内部の吸入空
気を円滑に流すことができる。また、内燃機関の停止中
においても吸気経路内部に留まる吸入空気の量を減少で
きる。
【0029】請求項2に記載の発明は、前記空間は略渦
巻き状をなし、且つ、前記装置は略渦巻き状の中央部に
設置されていることをその要旨とする。この構成によれ
ば、インテークマニホールドの外部に設置されている装
置を、同インテークマニホールド内部に収めることがで
きる。
【0030】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のインテークマニホールドにおいて、前記装置は
閉鎖状の共鳴室を有するレゾネータであることをその要
旨とする。
【0031】この構成によれば、インテークマニホール
ドの外部に設置されていたレゾネータをインテークマニ
ホールド内部に収めることができる。請求項4に記載の
発明は、請求項3に記載のインテークマニホールドにお
いて、前記レゾネータを構成する外壁の少なくとも一面
は、前記空間を構成する壁面であることをその要旨とす
る。
【0032】この構成によれば、レゾネータはインテー
クマニホールドの内壁に二面を加えるだけ形成される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を樹脂製のインテー
クマニホールドに具体化した一実施形態を、図面に従っ
て説明する。
【0034】まず、本実施形態の樹脂製のインテークマ
ニホールド1の車両への設置態様を吸入空気の流れと共
に図1を用いて説明する。空気取り入れ口16から取り
込まれた吸入空気は吸気経路17aに沿ってエアクリー
ナ18に送られる。このエアクリーナ18において同吸
入空気に含まれるゴミ等の異物が取り除かれる。異物が
取り除かれ、清浄化された吸入空気は、吸気経路17b
に沿ってスロットルボディ19に送られる。スロットル
ボディ19にはスロットルバルブ21が軸支されてお
り、同スロットルバルブ21が開閉動作することによ
り、スロットルボディ19を通過する吸入空気の流量が
調節される。
【0035】スロットルボディ19を通過した吸入空気
は吸気経路17cに沿って樹脂製のインテークマニホー
ルド1に送られる。インテークマニホールド1内部の吸
入空気の流れについての詳細は後述する。
【0036】インテークマニホールド1に送られた吸入
空気は、吸気ポート孔8からシリンダヘッド22の吸気
ポート25に送られる。ここで、吸入空気は、霧状に噴
射された燃料と共に混合ガスとなり、吸気バルブ37が
開かれることによって燃焼室23内に充てんされる。
【0037】図2は、本実施形態のインテークマニホー
ルド1の分解斜視図である。同図に示すように、インテ
ークマニホールド1は、基本的には本体1aと、取着体
1bとから構成されている。本体1aにはサージタンク
3、分配管4、吸気ポート板5および有効吸気管長可変
装置6が設けられている。各部材3〜6については先に
示した本体101aの構成と等しいため、ここでの詳細
な説明は省略する。また、取着体1bについても、先に
説明した取着体101bと同じであるため、ここでの詳
細な説明は省略する。
【0038】本実施形態では、このインテークマニホー
ルド1内部に吸気レゾネータ24が設けられているとい
う点において大きな特徴を有している。すなわち、図1
および図2に示すように、吸気レゾネータ24は、側壁
9R,9Lと、サージタンク3の上壁32と、後壁31
と、レゾネータ部品27R,27Lと、分岐管2R,2
Lの内側壁面とによって構成され、全体として箱状をな
している。レゾネータ部品27R,27Lは、第1板2
8および第2板29よりなり、略L字状をなしている。
第1板28の上部には、同第1板28の上下を貫通する
ようにして接続筒30が形成されている〔図3(a),
(b)参照〕。そして、これらレゾネータ部品27R,
27Lは、側壁9R,9L、サージタンク3の上壁32
および後壁31によって形成されたデッドスペース10
R,10Lに対し設けられている(図4参照)。
【0039】また、前記エアクリーナ18上流の吸気経
路17aには、突き出し口35が形成されている。そし
て、該突き出し口35および吸気レゾネータ24(接続
筒30)間が、エアホース26R,26Lによって接続
されている。
【0040】なお、インテークマニホールド1は、上述
したように本体1aの接合部14aに対し、取着体1b
の接合部14bとが当接された状態で、振動溶着が施さ
れることによって一体的に組み付けられている。この
際、開放面に突出した両レゾネータ部品27R,27L
の両第1板28R,28Lの縁部に対しては、取着体1
bの両分岐管入口12R,12Lの下縁部が接合され
る。
【0041】このように吸気レゾネータ24を構成する
ことにより、デッドスペース10R,10L内部にレゾ
ネータ部品27R,27Lの両第1板28R,28L、
両第2板29R,29L、側壁9R,9L、サージタン
ク3の両上壁32R,32L、後壁31R,31L,分
岐管2R,2Lの内側壁面によって六方向を閉鎖された
共鳴室34R,34Lがデッドスペース10Lの容積の
大半を占める形で形成される。同吸気レゾネータ24に
よって、吸気経路内部に発生する吸気騒音が低減され
る。
【0042】では次に、図5および図6を用いてインテ
ークマニホールド1内部における吸入空気の流れを説明
する。まず、図5に示すように、スロットルボディ19
(図1参照)にて流量が調節された吸入空気は、インテ
ークマニホールド1の後部側から空気導入孔11を通っ
てインテークマニホールド1内部に流れ込む(吸入空気
流F1)。
【0043】インテークマニホールド1内部に流れ込ん
だ吸入空気(吸入空気流F2)は、左右に形成されてい
るデッドスペース10R,10Lに分かれて流れ込む。
デッドスペース10R,10Lに流れ込んだ吸入空気
(吸入空気流F2)はレゾネータ部品27R,27Lの
第2板29に沿って上方に案内される。レゾネータ部品
27の第1板28上にまで達した吸入空気(吸入空気流
F3)は、同第1板28の前端部に開口されている分岐
管2の分岐管入口12R,12Lに流れ込む(吸入空気
流F4)。そして、吸入空気は、同分岐管2R,2Lの
分岐管出口13R,13Lから接続孔7R,7Lを通っ
てサージタンク3の部屋3R,3L内部に流れ込む(吸
入空気流F5)。
【0044】図6に示すように、サージタンク3の部屋
3R,3L内部に流れ込んだ吸入空気(吸入空気流F
5)は同部屋3R,3Lに接続されている三本ずつの分
配管4にそれぞれ分かれて流れ込む(吸入空気流F
6)。
【0045】分配管4内部に流れ込んだ吸入空気(吸入
空気流F6)は、吸気ポート孔8R,8Lに向けて流れ
る(吸入空気流F7)。そして、吸入空気は、同吸気ポ
ート孔8R,8Lから吸気ポート板5に接続されている
吸気ポート25(図1参照)に送られ、燃焼室23内に
充てんされる(吸入空気流F8)。
【0046】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に記すような効果を得ることができる。 ・吸気経路内部に別体である装置を設置して、同吸気経
路内部に形成されたデッドスペース10の容積を減少さ
せたことにより、吸気経路内部の吸入空気を円滑に送る
ことができる。したがって、燃焼室のスロットルバルブ
に対する即応性を向上させることができる。
【0047】また、デッドスペース10の容積を減少す
ることによって、内燃機関の運転停止中に燃料噴射装置
から漏れ出て同デッドスペース10に溜まる混合ガスの
量も減らすことができる。したがって、燃焼制御の対象
外である余剰の燃料が燃焼室に流れ込んで始動時の点火
性能に支障を来すことを避けることができる。
【0048】加えて、各分岐管2および分配管4を大き
く湾曲させたり、サージタンク3の容積を変更せずに、
デッドスペース10の容積を小さくしたので、内燃機関
の特性に何等影響を与えることがない。
【0049】・略渦巻き状をなしたインテークマニホー
ルド1内部のデッドスペース10に、外部に設置されて
いた装置を収めたため、同装置の設置スペースを削減す
ることができ、エンジンルーム内の省スペース化を図る
ことができる。
【0050】・吸気経路内部に形成されたデッドスペー
ス10に、従来外部に配置されていた吸気レゾネータ2
4を設置した。したがって、インテークマニホールド1
内部のデッドスペース10を有効に利用することがで
き、吸気経路を構成する装置の設置スペースを小さくす
ることができる。
【0051】・本実施形態では、側壁9,サージタンク
3の上壁32,後壁31,分岐管2の内側側周面に二つ
の壁面を有するレゾネータ部品27を溶着することによ
って形成した。そのため、吸気レゾネータ24を構成す
る部品を軽くすることができ、吸気経路を構成する装置
の総重量を軽くすることができる。
【0052】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよく、その場合でも同様の効果を得ることができ
る。 ・本実施形態では吸入空気をエアクリーナ18より前の
吸気経路から吸気レゾネータ24に導いたが、エアクリ
ーナ18より後の吸気経路から導いてもよい。
【0053】また、エアクリーナ18の前後の吸気経路
の二ヶ所から両吸気レゾネータ24R,24Lに吸入空
気をそれぞれ導いてもよい。このようにすれば、吸気騒
音をさらに低減することができる。
【0054】・本実施形態では、吸気レゾネータ24は
一つの閉鎖状の共鳴室より成っているが、共鳴室を穴の
開口された板で主共鳴室と副共鳴室とに区切ることによ
ってハイブリッドレゾネータとしてもよい。このように
すれば、低減できる吸気騒音の周波数帯域を広げること
ができ、さらに騒音を低減することができる。
【0055】・本実施形態に用いた吸気レゾネータ24
はヘルムホルツの原理を用いた共鳴型のレゾネータであ
るが、吸気レゾネータ24に更に別のエアホースで吸気
経路と接続することにより、空洞型のレゾネータとして
用いてもよい。
【0056】・本実施形態では、吸気経路17aに形成
した樹脂製の突き出し口35からエアホース26によっ
て吸気レゾネータ24に接続したが、同突き出し口35
は金属ユニオンとしてもよい。
【0057】・本実施形態ではレゾネータ部品27を溶
着にて本体1aに組み付けたが、接着剤を用いて組み付
けてもよい。 ・本実施形態では6気筒エンジン用のインテークマニホ
ールド1について例示したが、8気筒用エンジン等に適
用してもよい ・本実施形態では樹脂製のインテークマニホールド1を
用いたが、鋳物鋳造などによる金属製のインテークマニ
ホールドに適応してもよい。
【0058】以上、実施形態について説明したが、実施
形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、
以下にそれらの効果と共に記載する。 ・前記空間にハイブリッドレゾネータを収納したことを
特徴とする請求項3または4に記載のインテークマニホ
ールド。
【0059】このようにすれば、吸気騒音を広い周波数
帯域にわたって低減することができる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、吸気経路の容積を減らすことができるの
で、吸気経路内部の吸入空気を円滑に流すことができ
る。したがって、スロットルバルブの操作による燃焼室
の制御を向上させることができ、さらにはアクセル操作
によるエンジンのレスポンスも向上させることもでき
る。また、内燃機関の運転停止中において、燃料噴射装
置から気化して漏れた燃料が吸気経路内部にあまり多く
溜まらないため、始動時の際の点火における燃焼制御も
向上させることができる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、インテー
クマニホールドの外部に設けてあった装置を、同インテ
ークマニホールド内部に収めることができるため、エン
ジンルーム内の省スペース化を図ることができる。
【0062】請求項3に記載の発明によれば、吸気レゾ
ネータをインテークマニホールド内部に収めたため、吸
気経路を構成する装置の設置スペースを小さくすること
ができる。
【0063】請求項4に記載の発明によれば、デッドス
ペースに設置する閉鎖状の箱形の吸気レゾネータを構成
する六面中の四面に、同デッドスペースを形成する壁面
を利用することによって、吸気レゾネータを構成する部
品を少なくすることができる。したがって、吸気経路を
構成する装置の総重量を軽くすることができ、車両の軽
量化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインテークマニホールドの一実施形態
の内燃機関への設置状態を示す概略断面図。
【図2】同実施形態の分解斜視図。
【図3】同実施形態を構成する一部品の外見斜視図。
【図4】同実施形態における一部分解斜視図。
【図5】同実施形態における吸入空気の流れの前半を示
す一部破断斜視図。
【図6】同実施形態における吸入空気の流れの後半を示
す一部破断斜視図。
【図7】デッドスペースを有するインテークマニホール
ドの組立斜視図。
【図8】同インテークマニホールドの分解斜視図。
【図9】同インテークマニホールドを構成する一部品の
外見斜視図。
【図10】同インテークマニホールド内部の吸入空気の
流れの前半を示す一部破断斜視図。
【図11】同インテークマニホールド内部の吸入空気の
流れの後半を示す一部破断斜視図。
【符号の説明】
1…インテークマニホールド、2…分岐管、3…サージ
タンク、4…分配管、9…側壁、10…デッドスペー
ス、24…吸気レゾネータ、25…吸気ポート、26…
エアホース、27…レゾネータ部品、28…第1板、2
9…第2板、31…後壁、32…上壁、34…共鳴室。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼に用いられる吸入空気が通る吸気経
    路上に形成された空間を内部に有するインテークマニホ
    ールドであって、 前記空間に対し、別体である装置を設置することによ
    り、前記空間の容積を減少させたことを特徴とするイン
    テークマニホールド。
  2. 【請求項2】 前記空間は略渦巻き状をなし、 且つ、前記装置は略渦巻き状の中央部に設置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインテークマニホー
    ルド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインテークマニ
    ホールドにおいて、 前記装置は閉鎖状の共鳴室を有するレゾネータであるこ
    とを特徴とするインテークマニホールド。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインテークマニホール
    ドにおいて、 前記レゾネータを構成する外壁の少なくとも一面は、前
    記空間を構成する壁面であることを特徴とするインテー
    クマニホールド。
JP3167498A 1998-02-13 1998-02-13 インテークマニホールド Pending JPH11229981A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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