JPH11229551A - 返し庇の構造 - Google Patents

返し庇の構造

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JPH11229551A
JPH11229551A JP10035795A JP3579598A JPH11229551A JP H11229551 A JPH11229551 A JP H11229551A JP 10035795 A JP10035795 A JP 10035795A JP 3579598 A JP3579598 A JP 3579598A JP H11229551 A JPH11229551 A JP H11229551A
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JP
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eaves
frame
wood
substrate
gable
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JP10035795A
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Yasuo Nakajima
康夫 中嶋
Nobumasa Aoki
信正 青木
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造住宅に用いられる返し庇を、より簡単で
且つ短時間で施工できるようにする。 【解決手段】 予め、一体の返し庇下地フレーム(5)を
外壁より突出して設け、更に、その下方において返し庇
に沿って設けた軒先母屋(9)(10)(11)と、この下地フレ
ーム(5)には妻壁の外壁面に連続するようにして外壁板
(18)を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅の切妻の妻壁側
の軒先部に設けられる返し庇の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】住宅の軒先部に返し庇を設けることによ
って、住宅の屋根の外観に変化を持たせ、意匠性を向上
させることが考えられている。
【0003】かかる返し庇は、軒先の妻壁側の端部に庇
用の骨組を組み、これに屋根部分を構成するカバーや軒
裏材を固定し、更に、軒先屋根と庇屋根との間に外壁板
を張付けて施工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
返し庇であって特に木造住宅に設けられるものにおいて
は、数多くの作業工程が必要であって、屋根全体から見
ると小さな部分であっても、手間と時間を要する欠点が
あった。
【0005】この発明は、このような従来の欠点を解消
して、主に木造住宅に用いられる返し庇を、より簡単で
且つ短時間で施工できるようにすることを目的としてな
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、軒先部をその妻壁側へ折返すようにし
て設けられる返し庇であって、軒先の屋根部下方におい
て、予め一体形成された下地フレームを軒先方向へ突出
させて建物躯体へ固定し、この下地フレームの外側に前
記返し庇の外周に沿って軒先母屋を配置し、この軒先母
屋によって囲まれる空間を覆うようにして返し庇カバー
を取付け、このカバーの上部側において、前記下地フレ
ームには妻壁に連続するようにして外壁板を張付けてな
ることを特徴とする。
【0007】上記庇フレームは、その一辺が屋根の傾斜
方向に沿って傾斜した三角形状であって、垂直な他の一
辺において前記躯体の垂直面へ固定されていることが考
えられる。
【0008】また、木造住宅においては、通常、上記庇
フレームは、木材からなるものである。
【0009】更に、上記外壁板の裏側において、返し庇
カバーの端部を前記下地フレームへ固定するものが提供
される。
【0010】また、前記外壁板には、妻壁と連続するよ
うにして吹付け塗装を施すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、木造住宅の軒先部におけ
る返し庇(1)を妻壁正面方向から見た外観側面図、図2
は、同じく垂直断面を示している。
【0012】図2において、(2)は建物の構造躯体を構
成する木造柱、(3)は、その木造柱(2)の上端に架設さ
れた軒桁である。(4)はその軒桁(3)上を通って軒先ま
で突出した垂木を示している。
【0013】(5)は、返し庇(1)を構成する返し庇下地
フレームであって、この返し庇下地フレーム(5)は、三
辺を形成する木枠材(6)(7)(8)を予め一体に接合した
直角三角形状をなしており、その斜辺部を構成する木枠
材(8)が前記垂木(4)の下面に沿うようにして、屋根傾
斜面と同傾斜で傾斜した状態で、前記軒桁(3)及び木造
柱(2)等からなる構造躯体の外側に当接して取り付けら
れている。以下、この返し庇下地フレーム(5)の取り付
けからほぼ完成までの行程を図3以下に従って順次説明
する。
【0014】まず、図3において、返し庇下地フレーム
(5)は、その垂直辺を構成する木枠材(7)を、木造柱
(2)の上端部外側面へ当接して釘打ちして取り付けら
れ、その後、この返し庇下地フレーム(5)を囲むように
して、軒先母屋(9)(10)(11)が施工される。
【0015】(9)は桁行方向に沿って軒先の先端に取り
付けられる第1の軒先母屋であって、前記図2で示すよ
うに、垂木(4)の先端に固定されている。(10)は同じく
桁行方向ではあるが、木造柱(2)の妻側の側面にその一
端を固定される第2の軒先母屋であって、先にこの木造
柱(2)の側面へ釘打ちされた下地木(12)を利用してその
側面に釘打ちされる。そして、これら第1と第2の軒先
母屋(9)(10)の先端間に跨って、第3の軒先母屋(11)が
固定されて、妻壁よりも外方へ突出した返し庇の外周フ
レームを構成する。
【0016】次に、妻壁の破風部を構成する破風下地木
(13)が、その先端を第3の軒先母屋(11)の軒先方向の先
端部上面へ固定するようにして取り付けられる。そし
て、この破風下地木(13)の先端部分と緩衝しないように
してアルミニウム材或いはその他の材料からなる破風カ
バー(14)が、第2、第3の軒先母屋(10)(11)の上面へビ
ス止め或いは釘止めして固定され、軒先母屋(9)(10)(1
1)の内側の空間部を、必要な範囲だけ被覆する。これに
よって、返し庇(1)の屋根部分が形成されることにな
る。また、返し庇カバー(14)の奥側の端部が上方に立ち
上げられ、この立ち上げ片(15)が、前記返し庇下地フレ
ーム(5)の下辺を構成する水平な木枠材(6)の側面へ、
釘打ち等によって固定される。
【0017】次に、図5において、破風下地木(13)には
化粧材としての破風板材(16)と、その破風板材(16)の上
端側を覆う水切りカバー(17)が取り付けられ、妻壁と前
記返し庇下地フレーム(5)の外側面に、外壁サイディン
グ材(18)が連続するようにして打ち付けられる。さら
に、このサイディング材(18)の外表面に吹き付け塗装が
行われる。
【0018】なお、図1において、軒先母屋(9)(10)(1
1)の外側面には、鼻隠板(19)が設けられ、また、その外
側に沿って、軒樋(20)が取り付けられている。また、図
2で示すように、軒先先端部分の軒先母屋(9)と外壁側
とに跨って、軒裏野縁(21)が固定され、その下側に軒裏
板(図示せず)が張りつけられる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、予め
一体に形成された下地フレームを軒先方向へ突出させて
建物へ躯体へ固定して、この下地フレームと軒先母屋と
の間に庇カバーを取り付け、また、下地フレームには外
壁板を張り付けてなるものであるから、逐次、この返し
庇の骨組を構成するための木材等を現場で打ち付けて構
成する必要がなく、作業工数が大幅に削減され、施工時
間を短縮し、コストを低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】返し庇部分を妻壁正面工法から見た外観側面図
である。
【図2】返し庇部分の垂直断面図である。
【図3】返し庇下地フレームと軒先母屋の取付け構造を
示す要部の分解斜視図である。
【図4】返し庇カバーの取付け方法を示す要部の分解斜
視図である。
【図5】妻壁と返し庇部分への外壁サイディング材の張
り付け方法を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
(1) 返し庇 (2) 木造柱 (3) 軒桁 (5) 返し庇下地フレーム (9)(10)(11) 軒先母屋 (14) 返し庇カバー (18) 外壁サイディング材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒先部をその妻壁側へ折返すようにして
    設けられる返し庇であって、軒先の屋根部下方におい
    て、予め一体形成された下地フレームを軒先方向へ突出
    させて建物躯体へ固定し、この下地フレームの外側に前
    記返し庇の外周に沿って軒先母屋を配置し、この軒先母
    屋によって囲まれる空間を覆うようにして返し庇カバー
    を取付け、このカバーの上部側において、前記下地フレ
    ームには妻壁に連続するようにして外壁板を張付けてな
    ることを特徴とする返し庇の構造。
  2. 【請求項2】 上記庇フレームは、その一辺が屋根の傾
    斜方向に沿って傾斜した三角形状であって、垂直な他の
    一辺において前記躯体の垂直面へ固定されていることを
    特徴とする請求項1記載の返し庇の構造。
  3. 【請求項3】 上記庇フレームは、木材からなるもので
    ある請求項1又は2記載の返し庇の構造。
  4. 【請求項4】 上記外壁板の裏側において、返し庇カバ
    ーの端部を前記下地フレームへ固定してなる請求項1か
    ら3のいずれかに記載の返し庇の構造。
  5. 【請求項5】 前記外壁板には、妻壁と連続するように
    して吹付け塗装を施してなる請求項1から4のいずれか
    に記載の返し庇の構造。
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