JPH0412891Y2 - - Google Patents

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JPH0412891Y2
JPH0412891Y2 JP14060787U JP14060787U JPH0412891Y2 JP H0412891 Y2 JPH0412891 Y2 JP H0412891Y2 JP 14060787 U JP14060787 U JP 14060787U JP 14060787 U JP14060787 U JP 14060787U JP H0412891 Y2 JPH0412891 Y2 JP H0412891Y2
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dormer
roof
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、両流れ状屋根を有するドーマ基体の
枠組構造及び水切構造を簡素化でき、施工能率を
大幅に向上しうるドーマに関する。
〔背景技術〕
近年、家屋には換気、採光を目的とししかも外
観に変化を与えることにより家屋の見映えを向上
しうるドーマが多用されており、又このようなド
ーマとしては、例えば第7図に示すように、家屋
の屋根Aとはその傾斜方向を直角に違えた両流れ
状のドーマ屋根Bを具えたものが一般に知られて
いる。
しかしこのようなドーマを形成するドーマ基体
Dは、従来、前記ドーマ屋根Bの軒先縁と屋根A
との交わり点E後方部分Fにおいては、ドーマ屋
根B下縁を前記屋根Aに沿つて内方に傾斜させか
つドーマ屋根Bの棟部Gと屋根Aとの交点Hで集
束させるものであつたため、その枠組構造を複雑
とし、各枠組材の加工、組立能率を損ねるととも
に生産性に劣るものであつた。さらにこのもの
は、屋根Aに透設されかつドーマ基体D下方周縁
形状に合うホームベース状の通気孔Jに沿い跨が
つて取付けられるため、ドーマ基体Dと屋根Aと
の間の水切り構造を複雑化し、該水切施工に時間
と手間を要する他、水切精度にも劣る。
〔考案の目的〕
本考案は、ドーマ屋根の軒先縁と傾斜屋根との
交わり点付近で途切れるドーマ基体の後端に、ド
ーマ屋根と略平行な三角面を形成する後部枠を配
することを基本として、ドーマ基体の枠組構造及
びドーマ基体と傾斜屋根との間の水切構造を簡素
化でき、前記問題点を解決しうるドーマの提供を
目的としている。
〔考案の開示〕
本考案のドーマ1は、家屋の傾斜屋根2に、該
傾斜屋根2の傾斜方向かつ略水平にのびる棟部3
の両側に前記傾斜方向と直角に傾斜しかつ同巾で
連なるドーマ屋根5,5を具えるとともに該ドー
マ屋根5の軒先縁6と前記傾斜屋根2とが交わる
交わり点P付近の交わり部7で後端Q9が途切れ
るドーマ基体9を配する一方、前記棟部3の延長
線lが傾斜屋根2に交わる交差部10近傍から前
記棟部3後端Q3近傍に至る上辺11と、前記交
差部10近傍から前記交わり部7近傍に至る下辺
12と、前記交わり部7近傍から棟部3後端Q3
近傍に至る継ぎ片13とを有する三角形状をなす
ことにより上辺11、下辺12、継ぎ片13に囲
まれる三角面が前記ドーマ屋根5と略平行となる
後部枠15A,15Bを、傾斜屋根2上かつドー
マ基体9の後端Q9しかも棟部延長線lの両側に
夫々配しており、このことにより施工能率を向上
しうる。
傾斜屋根2は、例えば家屋の棟木材、鼻母屋材
間に架け渡される複数本のたる木と、該たる木上
面に敷設される野地板21と、該野地板21に防
水シート22を会して添設される屋根葺材25と
を含み、前記野地板21には、第2〜3図に示す
ようにたる木、野地板21を夫々切欠くことによ
り屋根裏26に通じる矩形状通気孔27を屋根2
の傾斜方向に沿つて形成するとともに、該通気孔
27周縁には、四辺を長辺29A,29A、短辺
29B,29Cで枠組される補強枠29が取付
く。
なお補強枠29は、本例のごとく前記野地板2
1に上設される他、長辺29Aとして傾斜屋根2
を形成する前記たる木を用い、該たる木間に短辺
29B,29Cを架け渡すごとく構成してもよ
い。
又野地板21には、第2図に示すように、該野
地板21全面に亘り敷設されかつ内縁が前記補強
枠29外側面に沿つて折曲がる防水シート22を
介して屋根葺材25が添設される。なお本例では
後方側の短辺29Bには、後端のU字部30Aを
前記屋根葺材25下面で重置させかつ前端の立片
部30Bを前記短辺29B背面に沿つて垂直に立
上げる水切板30が、又前方側の短辺29Cに
は、前端の折曲げ部31Aを屋根葺材25上面で
重置させかつ後端の立片部31Bを短辺29C前
面で垂直に立上げる水切板31が夫々配設され、
補強枠29の前後を夫々水切りするとともに、両
側は、第6図に略示するごとく、長辺29Aに設
ける下地板32、捨水切33、雨押え板34、雨
押えカバー35等により水切りしている。又この
ように周囲を水切りした補強枠29にはドーマ基
体9が取付く。
ドーマ基体9は、第2〜3図に示すように、前
記長辺29Aにその全長に亘つて上設される下枠
材37と、該下枠材37後端から前方に向かつて
略水平にのびる上枠材39との各前端間を垂直に
立上がる前支柱片40Aで継ぐ三角トラス状の側
壁枠41,41を具え、該側壁枠41は前記前支
柱片40Aと平行な中支柱片40B……で補強さ
れるとともに側壁枠41間は屋根組枠42で連結
される。
屋根組枠42は、本例では、前記上枠材39上
面に沿う母屋部材43,43間を屋根下地45…
…で継ぐ枠体であり、該屋根下地45は、内端を
互いに付き合わせかつ外端を外に向かつてハ字状
に傾斜させたたる木材46A,46Bの各外端間
を横木47で連結するとともに、前記突き合わせ
部は横木47中央で立上る束材49により支持さ
れる。なお前記屋根下地45は、前記上枠材39
の全長に亘り屋根2の傾斜方向とは直角方向に向
けて配列され、最前列に位置する屋根下地45A
はその前面を前記前支柱片40A前面と、又最後
列に位置する屋根下地45Bはその背面を前記
上、下枠材37,39の後端面と夫々整一して配
設される。
又ドーマ基体9は、その前端を、前記前支柱片
40、屋根下地45Aに取付く取付板52によ
り、又その後端Q9を前記屋根下地45B、上、
下枠材37,39後端面に取付く背板53により
終端しており、前記取付板52には、例えばアル
ミサツシ材からなりかつ前面に採光用ガラス戸5
5を開閉可能に支持した窓枠56を有するドーマ
飾り57取付用の桟材59……を前面に突設して
いる。又背板53は、その上縁を前記たる木部材
46A,46B上面に沿つて傾斜させるとともに
下方には前記下枠材37を下にこえる突出部60
を形成している。又屋根組枠42には、前記たる
木部材46A,46B上面に野地板61,61が
その全巾に亘つて添設されるとともに、該野地板
61,61には、その全面を覆いかつ後部を前記
背板53に沿つて下方に折曲げた防水シート62
を敷設する。なおこのようなドーマ基体9は、前
記突出部60を短辺29B背面に係止しかつ下枠
材37を長辺29Aに沿つて釘打ちすることによ
り補強枠29に跨がつて取付けられる。
従つて、ドーマ基体9は、互いに向かい合つて
突合される前記野地板61,61の内端上縁63
により屋根2の傾斜方向かつ略水平にのびる棟部
3を形成するとともに、該野地板61,61によ
り前記棟部3両側で前記傾斜方向と直角に傾斜し
かつ夫々同巾で連なるドーマ屋根5,5を形成し
ている。又ドーマ本体9はその後端Q9を、前記
ドーマ屋根5の軒先縁6と前記傾斜屋根2とが交
わる交わり点P付近の交わり部7で途切れるとと
もに、該後端Q9にはドーマ屋根5,5の延長面
と傾斜屋根2とで囲まれる三角錐状の空所Mに一
対の後部枠15A,15Bが取付く。
後部枠15A,15Bは第2〜4図に示すよう
に、本例では三辺を夫々上部枠材67、下部枠材
69及び継ぎ枠材70で枠組する互いに対称な直
角三角形状をなし、上部枠材67は、前記ドーマ
屋根5と同角度で傾斜する斜辺67A上縁に、垂
直に折曲がる垂下片67Bを具え、該垂下片67
Bにはボルト挿通用の小孔71……を透設すると
ともに垂下片67B後端は前記傾斜屋根2の傾斜
角度で切断される。
継ぎ枠材70は、上端を前記斜片67A下端面
に突き合わせて溶着する矩形状平板であり、その
上面を前記斜辺67A上面と同勾配で連続して配
するとともに前記上部枠材67前端から前方に突
出する突出部分70Aには、釘片挿通用の挿通孔
73が設けられる。
下部枠材69は、本例ではL字状アングル材か
らなり、斜め切りされる上片69A両端面を夫々
前記斜片67A下端面及び継ぎ枠材70後端面に
突き合わせつつ溶着することにより上片69A上
面を前記斜片67A及び継ぎ枠材70の各上面と
同勾配で連続している。なお後部枠15A,15
Bは前記斜片67A長さを、前記棟部3の延長線
lが傾斜屋根2に交わる交差部10と前記棟部後
端Q3との間の距離と略同長さで、又斜片67A
上縁から継ぎ枠材70下端までの長さを、ドーマ
屋根5の棟部3から軒先縁6までの長さと略同長
さで形成している。
なお後部枠15A,15Bは夫々垂下片67B
を突き合わせかつ各小孔71を通るボルト片等の
固着具により締結することによつて一体に連結で
き、又一体連結される後部枠15A,15Bは前
記斜片67A上縁を前記延長線lに位置させかつ
野地板61後縁61Aと重なり合う前記突出部分
70Aの挿通孔73に釘片等を打入することによ
り、ドーマ基体9後端Q9に固着される。又本例
では、後部枠15A,15Bは夫々下部枠材69
の垂下片69Bに設ける透孔に第5図に示すよう
に上部を垂下片69Bに沿つて傾斜する略L字状
連結金具76をボルト結合し、該連結金具76下
片76Aを傾斜屋根2に釘打ち等で固着すること
により不動に取付けられる。
従つて、後部枠15A,15Bは、傾斜屋根2
上かつドーマ基体9の後端Q9しかも前記延長線
lの両側に配されるとともに、前記斜片67Aに
より前記交差部10近傍から棟部3後端Q3近傍
に至る上辺11を、また前記上片69Aにより交
差部10近傍から交わり部7近傍に至る下辺12
を、又継ぎ枠材70により交わり部7近傍から棟
部後端Q3近傍に至る継ぎ辺13を夫々形成す
る。又該上辺11、下辺12、継ぎ辺13により
囲まれかつ前記ドーマ屋根5と略平行に配される
三角面は、夫々前記空所Mの上面と略等しい面を
形成しうる。
又後部枠15A,15Bを連結したドーマ基体
9の側壁枠41及び取付板52には夫々その下端
を雨押えカバー35、水切板31に重置される外
壁材79、ドーマ飾り57を取付けるとともに前
記ドーマ屋根5,5にはドーマ屋根5及び後部枠
15の三角面を全面に亘つて覆う屋根葺材80が
添設され、切妻状の両流れ屋根を有するドーマ1
を形成する。
このように本考案のドーマ1は、ドーマ基体後
端Q9を傾斜屋根2の傾斜方向とは直角に向く垂
直な平面で終端しているため、その枠組構造を簡
素化でき、ドーマ基体構成部材の加工能率、組立
能率を大幅に向上しうる。しかも傾斜屋根2に設
ける通気孔及び補強枠29も矩形状をなすため、
ドーマ基体9と傾斜屋根2との間の水切構造を簡
易とし、水切施工能率を高めうるとともに水切精
度をも向上しうる。
〔実施例〕
本考案のドーマ1において、後部枠15A,1
5Bは夫々上辺11、下辺12、継ぎ辺13によ
り三辺をなす平板状三角板材で夫々形成し、各三
角板材間を断面く字状のアングル材からなる継ぎ
金具で一体連結してもよく又継ぎ金具を用いず三
角板材を個々にドーマ基体9の後端Q9に固定し
てもよい。又水切処理は、ドーマ基体9取付の後
行つてもよく、又補強枠29を野地板21下方屋
根裏側へ突出させて設ける場合には、該水切処理
は、ドーマ基体9周壁と傾斜屋根2との間で適宜
行われる。
さらにこのようなドーマ1は、換気、採光機能
を有さない屋根飾り用ドーマとして形成してもよ
く、かかる場合には前記通気孔27を不要としう
るなど本考案のドーマ1は種々の形態に変化しう
る。
〔考案の効果〕
叙上のごとく本考案のドーマは、ドーマ屋根の
軒先縁と家屋の傾斜屋根との交わり点付近で後端
が途切れるドーマ基体を用いるため、該後端形状
を簡素化できドーマ基体の枠組構造を簡易とする
とともにその組立作業性、生産性を向上しうる。
又ドーマ基体後端部の水切構造も簡素化でき水切
施工能率及び水切精度を高めうる。さらにドーマ
基体後端に後部枠を設けるため、後縁が傾斜屋根
に沿つて傾斜する切妻状両流れ屋根を見映えよく
かつ容易に形成できその外観形状を維持しうるな
ど多くの効果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜bは本考案の一実施例を示す正面図
及び側面図、第2図はその断面図、第3図はドー
マ基体の取付状態を示す分解斜視図、第4図は後
部枠を示す斜視図、第5図は後部枠と傾斜屋根と
の取付状態を示す断面図、第6図は長辺部の水切
状態を示す断面図、第7図は従来技術を示す分解
斜視図である。 2……傾斜屋根、3……棟部、5……ドーマ屋
根、6……軒先縁、7……交わり部、9……ドー
マ基体、10……交差部、11……上辺、12…
…下辺、13……継ぎ辺、15A,15B……後
部枠、P……交わり点、l……延長線、Q3,Q
9……後端。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 家屋の傾斜屋根に、該傾斜屋根の傾斜方向かつ
    略水平にのびる棟部の両側に前記傾斜方向と直角
    に傾斜しかつ同巾で連なるドーマ屋根を具えると
    ともに該ドーマ屋根の軒先縁と前記傾斜屋根とが
    交わる交わり点付近の交わり部で後端が途切れる
    ドーマ基体を配する一方、前記棟部の延長線が傾
    斜屋根に交わる交差部近傍から前記棟部後端近傍
    に至る上辺と、前記交差部近傍から前記交わり部
    近傍に至る下辺と、前記交わり部近傍から棟部端
    近傍に至る継ぎ片とを有する三角形状をなすこと
    により上辺、下辺、継ぎ片に囲まれる三角面が前
    記ドーマ屋根と略平行となる後部枠を、傾斜屋根
    上かつドーマ基体の後端しかも棟部延長線の両側
    に夫々配してなるドーマ。
JP14060787U 1987-09-14 1987-09-14 Expired JPH0412891Y2 (ja)

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JPS6444910U JPS6444910U (ja) 1989-03-17
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