JP3223663B2 - 建物の隅棟構造 - Google Patents

建物の隅棟構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根パネルを用いる建
物の隅棟構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の隅棟構造の従来の例を図4に示
す。同図に示す建物の隅棟構造は、棟(50)を挟んで
両側にユニット化された屋根パネル(1)を突き合わ
せ、棟板(10)を各屋根パネル(1,1)に跨がるよ
うに取付けられている。そして、屋根パネル(1)は縦
横に組まれた芯材(9,9)に野地板(2)が貼設さ
れ、その上面には瓦等の屋根葺材(3)が固定されてい
る。また、屋根葺材(3)の上面と登木(30)の上面
が略等高位置を形成するように登木(30)が野地板
(2)の棟側辺端に取り付けられている。野地板(2)
と屋根葺材(3)間にはルーフィング材(8)が敷込め
られている。そして、棟に近い部分のルーフィング材
(8)は屋根葺材(3)と登木(30)の境界部分を通
って登木(30)の上面を覆うように敷込められてい
る。そして、断面が略Z字状の水切り板(31)が、そ
の上段部が登木(30)の上面のルーフィング材(8)
の上を覆い、その下段部がルーフィング材(8)と屋根
葺材(3)間に挟み込まれるように配置されている。こ
のように構成された屋根パネル(1)を建築現場におい
て棟木(51)同士を突き合わせて棟(50)において
連結し、次いで棟(50)を覆い、各屋根パネル(1,
1)の屋根葺材(3)の棟側辺端部(5)に達するよう
に防水シート(32)が被せられ、さらに、各屋根パネ
ル(1,1)の上に笠木(33,33)が棟(50)に
沿って配置される。そして、これらの笠木(33,3
3)はその上側から釘(34)が打ち込まれて各屋根パ
ネル(1,1)に固定される。
【0003】そして、これら笠木(33)の上には棟板
(10)が被せられて、各屋根パネル(1,1)に跨が
るように取付けられている。以上が図4に示す、従来の
建物の隅棟構造の例である
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した先
行技術の方法では、部品点数が多いという欠点や防水シ
ート貼り及び笠木の取付けという、熟練した技術を要す
る屋根上での現場作業が必要であるという問題があっ
た。
【0005】また、上記した先行技術の方法では隅棟部
に通風用の空間が形成されず、その結果隅棟部を利用し
た換気を行うことができないという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、上記した従来技術の問
題点を解消するためになされたもので、従来技術に比べ
部品点数が少ない隅棟構造であり、かつ、現場における
高所での作業を容易化することが可能な隅棟構造を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の建物の隅棟構造
は、棟側上部に棟板受け(20)が上方に突出して取付
けられている屋根パネル(1)が棟(50)を挟んで突
き合わされていて、前記棟板受け(20)を包み込む状
態に両側に側足片(11,11)を有する棟板(10)
が取付けられている建物の隅棟構造であって、屋根パネ
ル(1)の棟側辺端に取付け代(4)を残して屋根葺材
(3)が敷設され、該屋根葺材(3)の上方に突出する
係止片(6)が該屋根葺材(3)の棟側辺端部(5)に
沿って立設されている左右の屋根パネル(1,1)に、
幅方向の断面が下方に開放する略コ字状であって、垂直
方向に離間して相対向する棟側立板(21)と軒側立板
(22)とこれら立板(21,22)を連結する面板
(23)を備え、棟側立板(21)の下端部(21a)
に取付け片(24)が設けられ、軒側立板(22)の下
端部(22a)に被係止部(25)が設けられている棟
板受け(20)が、被係止部(25)を前記係止片
(6)に係止し、取付け片(24)を前記取付け代
(4)に固着して取付けられていて、さらに、棟板(1
0)の下面を前記面板(23)の上面に当接し、両側足
片(11,11)を前記軒側立板(22,22)に嵌合
係止して棟板(10)が取付けてられていることを特徴
としている。
【0008】また、上記の建物の隅棟構造において、係
止片(6)の下端部に棟側に向けて野地板(2)と平行
する水切り片(7)が設けられ、この水切り片(7)が
前記取付け代(4)に着設されている隅棟構造であって
もよい。
【0009】
【作用】本発明の棟板受け(20)の一端は屋根葺材
(3)の上方に突出する係止片(6)に係止され、他端
は屋根パネル(1)の取付け代(4)に固定される。棟
板(10)の下面をこの固定された左右の棟板受け(2
0、20)の面板(23)に接合し、左右の棟板受け
(20、20)の各軒側立板(22,22)に棟板(1
0)の両側足片(11,11)を嵌合係止して棟板(1
0)は取付けられる。従って、従来、棟板(10)を受
けて、安定した取付け状態を得るには笠木と登木の2部
材を必要としていたが本発明では棟板受け(20)の1
部材で可能となる。
【0010】また、棟板受け(20)の一端を係止する
係止片(6)は、屋根葺材(3)の棟側辺端部(5)に
沿って立設され該屋根葺材(3)の上方に突出するの
で、隅棟部への雨水の進入を防止でき、従来の防水シー
ト貼りの作業が省略できるようになる。
【0011】また、中空部を有する形状である断面が略
コ字状の棟板受け(20)に棟板(10)を取付ける本
発明の隅棟構造は、隅棟部に適当な通風用の空間を確保
できる構造を実現する。
【0012】また、係止片(6)の下端部に棟側に向け
て野地板(2)と平行する水切り片(7)が設けられ、
この水切り片(7)が前記取付け代(4)に着設されて
いる場合には、隅棟部への雨水の進入があったときに進
入した水が水切り片(7)と係止片(6)とで形成され
る溝を伝って外部に排出されることが可能となる。
【0013】
【実施例】実施例について図面に基づいて説明する。図
1は本発明の第1実施例における建物の隅棟構造を示す
要部縦断面図、図2は本発明の第2実施例における建物
の隅棟構造を示す要部縦断面図である。
【0014】本発明の第1実施例における建物の隅棟構
造は図1に示すように、隅棟において棟(50)を挟ん
で両側に予め野地板(2)上に屋根葺材(3)が敷設さ
れている屋根パネル(1,1)の各棟側側端部同士を突
き合わせ、各屋根パネルに(1,1)取り付けられてい
る棟板受け(20、20)に棟板(10)を冠着してな
る構造である。
【0015】前記屋根パネル(1)の構造は、縦横に組
まれた芯材(9,9)に野地板(2)が貼設され、野地
板(2)の上側に防水用のルーフィング材(8)が全面
に敷設され、さらに、このルーフィング材(8)の上側
に棟側辺端に屋根葺材(3)を敷設されていない取付け
代(4)を残して屋根葺材(3)が敷設されている。こ
の取付け代(4)の幅は、棟板(10)の大きさによっ
て適切な長さに設定される。そして、該屋根葺材(3)
の棟側辺端部(5)に沿って立設され該屋根葺材(3)
の上方に突出する係止片(6)が予め取り付けられてい
る。
【0016】前記係止片(6)は長尺物で、ルーフィン
グ材(8)を介して野地板(2)に例えばネジ(図示せ
ず)により止着される取付け部(6a)を下端部に、ま
た屋根パネルの軒側〔棟(50)の反対側〕に突出して
いる係止部(6b)を上部に備えている。そして、取付
け部(6a)がルーフィング材(8)と棟側の屋根葺材
(3)の間に介装されて屋根パネル(1)に取り付けら
れている。
【0017】前記棟板受け(20)は長尺物で、幅方向
の断面が下方に開放する略コ字状であって、垂直方向に
離間して相対向する棟側立板(21)と軒側立板(2
2)とこれら立板(21,22)を連結する面板(2
3)を備えている。この棟板受け(20)には棟側立板
(21)の下端部(21a)に取付け片(24)が設け
られ、軒側立板(22)の下端部(22a)に被係止部
(25)が設けられている。そして、この棟板受け(2
0)は被係止部(25)を前記係止片(6)の係止部
(6b)に引っ掛けることで係止し、取付け片(24)
を前記取付け代(4)の軒側端部に例えばネジ(26)
によりルーフィング材(8)を介して棟木(51)に固
着して、屋根パネル(1)に固定されている。
【0018】前記棟板(10)は、図1に示すように断
面が略山形状である長尺物であり、両側に下方に向かう
側足片(11,11)が設けられ、それら側足片(1
1,11)の下部には外方に向かう底板(11a,11
a)が設けられている。そして、棟板(10)の下面を
左右の棟板受け(20、20)の面板(23,23)の
上面に接合し、各軒側立板(22,22)に両側足片
(11,11)を嵌合係止して棟板(10)は取付けら
れている。棟板(10)が取付けられた状態では、前記
の側足片(11,11)の下部に備わる底板(11a,
11a)はそれぞれ屋根葺材(3,3)の上面に圧着さ
れている。また、両軒側立板(22,22)と両側足片
(11,11)との嵌合部分は、接着材や釘等によって
固着するようにしてもよい。
【0019】第1実施例における隅棟構造を建物の隅棟
部の分解斜視図により示したのが図3であり、棟板(1
0)は左右の棟板受け(20、20)にスライドさせて
取り付けることができる。
【0020】次に第2実施例について説明する。図2に
示すようにこの第2実施例では第1実施例の構成に加え
て、係止片(6)の下端部に棟側に向けて野地板(2)
と平行する水切り片(7)が設けられ、この水切り片
(7)が前記取付け代(4)に着設されている。従って
係止片(6)を越えて隅棟部への雨水の進入があったと
きに、進入した水が水切り片(7)と係止片(6)とで
形成される溝を伝って外部に排出される構造になってい
る。なお、この第2実施例では係止片(6)の上部に備
わる突出している係止部(6b)の部分で折曲して、係
止片(6)の立ち上がっている部分を二重構造にし、係
止片(6)の下端部でさらに折曲して水切り片(7)を
形成している。
【0021】
【発明の効果】この発明に係る隅棟構造は上述のとおり
構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0022】請求項1の隅棟構造によれば、従来技術の
部品点数が多いという欠点を改良し、防水シート貼り及
び笠木の取付けの現場作業を省略できるので、現場にお
ける高所での作業が容易化される。また、隅棟部に通風
用の空間が形成されるので、隅棟部を利用した換気を行
うことができるようになる。
【0023】請求項2の隅棟構造によれば、隅棟部への
雨水の進入があったときに進入した水が容易に外部に排
出されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における隅棟構造を示す要部断面図
である。
【図2】第2実施例における隅棟構造を示す要部断面図
である。
【図3】第1実施例における隅棟構造を示す分解斜視図
である。
【図4】従来の隅棟構造を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 屋根パネル 2 野地板 3 屋根葺材 4 取付け代 5 棟側辺端部 6 係止片 7 水切り片 10 棟板 11 側足片 20 棟板受け 21 棟側立板 22 軒側立板 23 面板 24 取付け片 25 被係止部 50 棟
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−263503(JP,A) 特開 平5−148955(JP,A) 実開 昭61−170630(JP,U) 実開 平4−52118(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/40 E04D 1/30 601

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棟側上部に棟板受け(20)が上方に突
    出して取付けられている屋根パネル(1)が棟(50)
    を挟んで突き合わされていて、前記棟板受け(20)を
    包み込む状態に両側に側足片(11,11)を有する棟
    板(10)が取付けられている建物の隅棟構造であっ
    て、屋根パネル(1)の棟側辺端に取付け代(4)を残
    して屋根葺材(3)が敷設され、該屋根葺材(3)の上
    方に突出する係止片(6)が該屋根葺材(3)の棟側辺
    端部(5)に沿って立設されている左右の屋根パネル
    (1,1)に、幅方向の断面が下方に開放する略コ字状
    であって、垂直方向に離間して相対向する棟側立板(2
    1)と軒側立板(22)とこれら立板(21,22)を
    連結する面板(23)を備え、棟側立板(21)の下端
    部(21a)に取付け片(24)が設けられ、軒側立板
    (22)の下端部(22a)に被係止部(25)が設け
    られている棟板受け(20)が、被係止部(25)を前
    記係止片(6)に係止し、取付け片(24)を前記取付
    け代(4)に固着して取付けられていて、さらに、棟板
    (10)の下面を前記面板(23)の上面に当接し、両
    側足片(11,11)を前記軒側立板(22,22)に
    嵌合係止して棟板(10)が取付けてられている建物の
    隅棟構造。
  2. 【請求項2】 係止片(6)の下端部に棟側に向けて野
    地板(2)と平行する水切り片(7)が設けられ、この
    水切り片(7)が前記取付け代(4)に着設されている
    請求項1記載の建物の隅棟構造。
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