JPH11229534A - 板ガラスの支持構造 - Google Patents
板ガラスの支持構造Info
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- JPH11229534A JPH11229534A JP3011398A JP3011398A JPH11229534A JP H11229534 A JPH11229534 A JP H11229534A JP 3011398 A JP3011398 A JP 3011398A JP 3011398 A JP3011398 A JP 3011398A JP H11229534 A JPH11229534 A JP H11229534A
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- glass
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- plate glass
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Abstract
ラスの支持構造を提供する。 【解決手段】リブ板ガラス2を支持部材6に締結する取
付ボルト21とリブ板ガラス2の挿通孔5との間に介在
する緩衝用リング12が、リブ板ガラス2の変位に伴い
変形し、挿通孔5の内周面に作用する応力の緩和を図
る。
Description
造に関する。
大型ガラススクリーンによって建物の外壁を構築する工
法が、採光、視界の良好さなどの点で広く採用されてい
る。
一例では、直立した複数のフェイス板ガラス1の側端を
突き合わせて、建築物の室内A側と室外B側とを仕切る
ガラス壁面を構築している。また、フェイス板ガラス1
に対して直交するリブ板ガラス2を、フェイス板ガラス
1の室内A側において、隣接するフェイス板ガラス1の
突き合わせ部に沿うように配置している。隣接するフェ
イス板ガラス1の突き合わせ部、ならびにフェイス板ガ
ラス1とリブ板ガラス2の間には、シーリング材4が充
填され、該シーリング材4によって、フェイス板ガラス
1とリブ板ガラス2とが相互に接着されている。
向に貫通するボルト挿通用の複数の挿通孔5が、ほぼ水
平に並ぶように穿設されている。リブ板ガラス2の上部
両側には、建築物の躯体に固定された山形鋼よりなる支
持部材6が、リブ板ガラス2を両側から挟んで対向して
おり、該リブ板ガラス2と支持部材6の間には、緩衝材
8が介在している。
に両支持部材6に穿設された挿通孔7、およびリブ板ガ
ラス2の挿通孔5には、取付ボルト(図示せず)が挿通
され、取付ボルト、該取付ボルトに螺合されるナット
(図示せず)および支持部材6を介して、リブ板ガラス
2が建築物の躯体に支持されている。また、フェイス板
ガラス1の上下部およびリブ板ガラス2の上部は、躯体
に固定された固定枠9により支持されている。
およびナットの締結力でリブ板ガラス2に対する支持部
材6の支圧を高く保ち、また、リブ板ガラス2の上部に
複数の挿通孔5を穿設することで、フェイス板ガラス1
が風圧力を受けた時に各挿通孔5に作用する応力の分散
を図っている。
他の例では、直立した複数のフェイス板ガラス1の両側
端および上下端を突き合わせ、上下に隣接するフェイス
板ガラス1の四隅部分を固定部材10で相互に締結し
て、建築物の室内A側と室外B側とを仕切るガラス壁面
を構成している。また、フェイス板ガラス1に対して直
交する複数の小板ガラス3の上下端を突き合わせて上下
方向に連続するリブ板ガラス2を構成し、該リブ板ガラ
ス2を、フェイス板ガラス1の室内A側において、上下
方向に延びる該フェイス板ガラス1の突き合わせ部に全
長にわたって沿うように配置している。
にフェイス板ガラス1と小板ガラス3との間には、シー
リング材4が充填され、該シーリング材4によって、フ
ェイス板ガラス1とリブ板ガラス2とが接着されてい
る。
は、ガラス板厚方向に貫通する複数の挿通孔5が突き合
わせ部に沿って並ぶように穿設されている。小板ガラス
3の突き合わせ部の左右両側には、板状の連結部材11
が小板ガラス3を挟んで対向しており、小板ガラス3と
連結部材11との間には緩衝材8が介在している。
両連結部材11に穿設された挿通孔7、および小板ガラ
ス3の挿通孔5には、取付ボルト(図示せず)が挿通さ
れ、取付ボルト、該取付ボルトに螺合されるナット(図
示せず)および連結部材11を介して、上下に隣接する
小板ガラス3が相互に連結されてリブ板ガラス2を形成
している。連結部材11には先に述べた固定部材10が
取り付けられている。また、フェイス板ガラス1および
リブ板ガラス2の下部は、躯体に固定された固定枠9に
より支持されており、上部も躯体に固定された図示せぬ
固定枠9により支持されている。
およびナットの締結力で小板ガラス3に対する連結部材
11の支圧を高く保ち、また、小板ガラス3の上下部に
複数の挿通孔5を穿設することで、フェイス板ガラス1
が風圧を受けたときに各小板ガラス3の挿通孔5に作用
する応力の分散を図っている。
スの支持構造では、フェイス板ガラス1が大きな風圧力
を受けた際に、該フェイス板ガラス1とともにリブ板ガ
ラス2が変形しようとして、リブ板ガラス2、またはリ
ブ板ガラス2を構成する小板ガラス3の挿通孔5に大き
な応力が作用することになる。これにより、リブ板ガラ
ス2、またはリブ板ガラス2を構成する小板ガラス3に
損傷が生じることが懸念される。本発明は、上述した実
情を鑑みてなしたもので、板ガラスの挿通孔への応力緩
和を図れる板ガラスの支持構造を提供することを目的と
している。
め、本発明は、固定構造物に取り付けられ、かつ板ガラ
スを挟んで対峙する支持部材と前記板ガラスとに挿通孔
を穿設し、該挿通孔にボルトを挿通することにより板ガ
ラスを支持部材に締結する板ガラスの支持構造におい
て、ヤング率がガラスに比べて著しく小さい材料で形成
した緩衝用リングを、板ガラスの挿通孔内に内接しかつ
ボルトに外嵌するように設けた板ガラスの支持構造を提
供する。
ガラスを挟んで対峙する支持部材と前記板ガラスとに挿
通孔を穿設し、該挿通孔にボルトを挿通することにより
板ガラスを支持部材に締結する板ガラスの支持構造にお
いて、ヤング率がガラスに比べて著しく小さい材料で形
成した緩衝用リングを、板ガラスの挿通孔に内接するよ
うに設け、ヤング率が緩衝用リングの形成材料とボルト
の形成材料の中間値を呈する材料、または、ヤング率が
ボルトの形成材料と同等の値を呈する材料、で形成した
位置保持用リングを、緩衝用リングに内接しかつボルト
に外嵌するように設けた板ガラスの支持構造を提供す
る。
外径および緩衝用リングの内径が、一端から他端に向か
って徐々に拡大するテーパ状に形成され、かつ緩衝用リ
ングに一端から他端に延びる切り欠き部が設けられてい
る板ガラスの支持構造を提供する。
よび緩衝用リングの内径が、一端から他端に向かって徐
々に拡大するテーパ状に形成され、かつ位置保持用リン
グおよび緩衝用リングのそれぞれに一端から他端に延び
る切り欠き部が設けられている板ガラスの支持構造を提
供する。
ガラスを挟んで対峙する支持部材と前記板ガラスとに挿
通孔を穿設し、該挿通孔にボルトを挿通することによ
り、板ガラスを支持部材に締結する板ガラスの支持構造
において、板ガラスの挿通孔の一端寄り部分の内径を、
一端側に向かって徐々に拡大する皿孔状に形成し、ヤン
グ率がガラスに比べて著しく小さい材料で形成した一端
寄り部分の内径および外径が一端側へ向かってテーパ状
に徐々に拡大する緩衝用リングを、板ガラスの挿通孔に
内接しかつ非内径拡大部分がボルトに外嵌するように設
け、ヤング率が緩衝用リングの形成材料とボルトの形成
材料の中間値、または、ヤング率がボルトの形成材料と
同等の値、を呈する材料で形成した外径が一端に向かっ
てテーパ状に徐々に拡大する位置保持用リングを、緩衝
用リングの内径拡大部分に内接しかつボルトに外嵌する
ように設けた板ガラスの支持構造を提供する。
ガラスを挟んで対峙する支持部材と前記板ガラスとに挿
通孔を穿設し、該挿通孔にボルトを挿通することによ
り、板ガラスを支持部材に締結する板ガラスの支持構造
において、板ガラスの挿通孔の各端寄り部分の内径を、
各端側に向かって徐々に拡大する皿孔状に形成し、ヤン
グ率がガラスに比べて著しく小さい材料で形成した一端
寄り部分の内径および外径が一端側へ向かってテーパ状
に徐々に拡大する2つの緩衝用リングを、板ガラスの挿
通孔に内接しかつ非内径拡大部分がボルトに外嵌するよ
うに設け、ヤング率が緩衝用リングの形成材料とボルト
の形成材料の中間値、または、ヤング率がボルトの形成
材料と同等の値、を呈する材料で形成した外径が一端に
向かってテーパ状に徐々に拡大する位置保持用リング
を、各緩衝用リングの内径拡大部分に内接しかつボルト
に外嵌するように設けた板ガラスの支持構造を提供す
る。また、板ガラスの挿入孔と緩衝用リングとの間に接
着剤層を介在させた上記板ガラスの支持構造を提供す
る。
スが変位する際に、板ガラスの挿通孔の内周面と取付ボ
ルトの外周面との間に介在させた緩衝用リングが変形
し、板ガラスの変位に伴って挿通孔の内周面に作用する
応力の緩和を図る。緩衝用リングとボルトとの間に位置
保持用リングを介在させることにより、緩衝用リングの
経時変化に起因する板ガラスの変位を抑制する。
づいて説明する。図1は本発明の板ガラスの支持構造の
実施の形態の第1の例を示す要部断面図、図2は図1に
関連する緩衝用リングおよびボルトなどの分解斜視図で
ある。図3は本発明の板ガラスの支持構造の実施の形態
の第2の例を示す要部断面図、図4は図3に関連する緩
衝用リング、位置保持用リングおよびボルトなどの分解
斜視図である。図5は本発明の板ガラスの支持構造の実
施の形態の第3の例を示す要部断面図、図6は図5に関
連する緩衝用リングおよびボルトなどの分解斜視図であ
る。図7は本発明の板ガラスの支持構造の実施の形態の
第4の例を示す要部断面図、図8は図7に関連する緩衝
用リング、位置保持用リングおよびボルトなどの分解斜
視図である。図9は本発明の板ガラスの支持構造の実施
の形態の第5の例を示す要部断面図、図10は図9に関
連する緩衝用リング、位置保持用リングおよびボルトな
どの分解斜視図である。図11は本発明の板ガラスの支
持構造の実施の形態の第6の例を示す要部断面図、図1
2は図11に関連する緩衝用リング、位置保持用リング
およびボルトなどの分解斜視図である。なお、図1〜図
12において、相互に同一の符号を付した部分は同一物
を表し、図13〜図14において、相互に同一の符号を
付した部分は同一物を表す。
造では、リブ板ガラス2の挿通孔5に、緩衝用リング1
2を内接するように挿入し、リブ板ガラス2の両側面と
各支持部材6との間に緩衝用ワッシャ23を介在させて
いる。さらに、支持部材6の挿通孔7、緩衝用ワッシャ
23および緩衝用リング12には、取付ボルト21が挿
通され、取付ボルト21に螺合したナット22を締め付
けることにより、リブ板ガラス2を緩衝用ワッシャ23
を介して一対の支持部材6で挟持している。
シリケートガラスのヤング率約730,000kgf/
cm2 よりも著しく小さなヤング率を持った材料で形成
されている。例えば、10,000〜200,000k
gf/cm2 程度のヤング率を持った材料から選ばれた
緩衝用リングを使用することが好ましい。こうした材料
としては、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂等の耐久性に優れたエンジニアリングプラスチック
が挙げられる。
緩衝用リング12を形成すると、該緩衝用リング12が
挿通孔5の内周面の微小な加工傷にもなじみ、リブ板ガ
ラス2に変位が生じた場合、緩衝用リング12自体が変
形して挿通孔5へ作用する応力が緩和されることが、実
験と解析結果とからわかった。
として、ヤング率が28,800kgf/cm2 である
ポリアセタール系樹脂(例えばポリプラスチックス社製
ジュラコン(商品名))が用いられている。また、緩衝
用リング12の肉厚が過大であると、該緩衝用リング1
2に経時変形が生じることが懸念されるので、緩衝用リ
ング12の肉厚は、0.3〜2mm程度とする。
造では、リブ板ガラス2の挿通孔5に内接するように緩
衝用リング12を挿入し、該緩衝用リング12に内接す
るように位置保持用リング13を挿入し、リブ板ガラス
2の両側面と各支持部材6との間に緩衝用ワッシャ23
を介在させている。さらに、支持部材6の挿通孔7、緩
衝用ワッシャ23および位置保持用リング13には、取
付ボルト21が挿通され、取付ボルト21に螺合したナ
ット22を締め付けることにより、リブ板ガラス2を緩
衝用ワッシャ23を介して一対の支持部材6で挟持して
いる。
用リング12の形成材料と取付ボルト21の形成材料の
中間値を呈する材料、または、ヤング率が取付ボルト2
1の形成材料と同等の値を呈する材料、で形成されてい
る。例えば、取付ボルトとして高耐久性で高強度のステ
ンレスを用いた場合、ステンレスのヤング率が約2,1
00,000kgf/cm2 程度であるので、位置保持
用リング13としては730,000〜200,000
kgf/cm2 程度のヤング率を持った材料が好ましく
使用できる。例えば、約700,000kgf/cm2
程度のヤング率を持つアルミニウムや約2,100,0
00kgf/cm2 程度のヤング率を持つ軟鋼またはス
テンレス鋼が最適なものとして挙げられる。
位置保持用リング13を形成すると、緩衝用リング12
の経時変形に起因したリブ板ガラス2の変位が抑制さ
れ、また、緩衝用リング12による挿通孔5への応力緩
和機能も低減しないことが、実験と解析結果とからわか
った。図の例では、位置保持用リング13の形成材料と
して、ヤング率が719,000kgf/cm2 である
アルミニウム合金が用いられている。また、位置保持用
リング13の肉厚は、1〜4mm程度とする。
造では、図1および図2に示す緩衝用リング12のかわ
りに、一端から他端に向かって徐々に内径が拡大しかつ
一端から他端に延びる切り欠き部16を有する緩衝用リ
ング14を用いている。また、取付ボルト21の板ガラ
ス挿通部分の外径を、上記の緩衝用リング14に応じた
テーパ状に形成している。なお、緩衝用リング14は、
先に述べた緩衝用リング12と同様な材料によって形成
され、リブ板ガラス2の挿通孔5に挿入されている。
ッシャ23および緩衝用リング14には、取付ボルト2
1が挿通され、該取付ボルト21に螺合したナット22
を締め付けることにより、リブ板ガラス2を緩衝用ワッ
シャ23を介して一対の支持部材6で挟持している。
め付けると、取付ボルト21と緩衝用リング14のそれ
ぞれのテーパ面が軸線方向に相対的に摺動して緩衝用リ
ング14が径方向に押し広げられ、挿通孔7の内周面と
緩衝用リング14との間における微細な間隙の形成が抑
制される。このようにして、挿通孔7の内周面と緩衝用
リング14との間での間隙の形成を抑制すると、リブ板
ガラス2が変位しにくくなり、挿通孔7に対する応力が
効果的に緩和されることが、実験と解析結果とによって
わかった。
造では、図3および図4に示す緩衝用リング12と位置
保持用リング13のかわりに、前述した緩衝用リング1
4と、一端から他端に向かって徐々に内径が拡大しかつ
一端から他端に延びる切り欠き部17を有する位置保持
用リング15とを用いている。上記緩衝用リング14と
位置保持用リング15とは、図示されるように一端から
他端に向かってそれぞれ逆向きに徐々に内径が拡大する
同じ傾斜面を有し、それぞれ断面が楔形状となって両者
が食込むようになっている。なお、位置保持用リング1
5は、先に述べた位置保持用リング13と同様な材料に
よって形成され、緩衝用リング14に内接するように挿
入されている。
保持用リング15には、取付ボルト21が挿通され、該
取付ボルト21に螺合したナット22を締め付けて、リ
ブ板ガラス2を緩衝用ワッシャ23を介して一対の支持
部材6で支持している。取付ボルト21に螺合したナッ
ト22を締め付けると、緩衝用リング14と位置保持用
リング15とのそれぞれのテーパ面が軸線方向に相対的
に摺動して、緩衝用リング14が径方向に押し広げら
れ、挿通孔7の内周面と緩衝用リング14との間での微
細な間隙の形成が抑制される。
の支持構造と同様に、リブ板ガラス2が変位しにくくな
り、挿通孔7に対する応力が効果的に緩和され、また、
緩衝用リング14の経時変化に起因したリブ板ガラス2
の変位も抑制される。
構造では、リブ板ガラス2の挿通孔5の一端寄り部分の
内径を、一端側に向かって徐々に拡大する皿孔状に形成
している。一端寄り部分の内径および外径が一端側に向
かってテーパ状に拡大する緩衝用リング19を、外径拡
大部分が挿通孔5の皿孔状部分18に内接し、かつ非内
径拡大部分が取付ボルト21に外嵌するように設けてい
る。
置保持用リング20を、緩衝用リング19の内径拡大部
分に内接し、かつ取付ボルト21に外嵌するように設け
ている。なお、緩衝用リング19は、前記の緩衝用リン
グ12と同様な材料によって形成され、位置保持用リン
グ20は、前記の位置保持用リング13と同様な材料に
よって構成されている。
ッシャ23、緩衝用リング19および位置保持用リング
20には、取付ボルト21が挿通され、該取付ボルト2
1に螺合したナット22を締め付けて、リブ板ガラス2
を緩衝用ワッシャ23を介して一対の支持部材6で支持
している。取付ボルト21に螺合されたナット22を締
め付けると、緩衝用リング19と位置保持用リング20
とのそれぞれのテーパ面が軸線方向に相対的に摺動し
て、緩衝用リング19の外径拡大部分が径方向に押し広
げられ、挿通孔7の皿孔状部分18と緩衝用リング19
との間での微細な間隙の形成が抑制される。
の支持構造と同様に、リブ板ガラス2が変位しにくくな
り、挿通孔7に対する応力が効果的に緩和され、また、
緩衝用リング19の経時変化に起因したリブ板ガラス2
の変位も抑制される。
持構造では、リブ板ガラス2の挿通孔5の一端寄り部分
に加えて、挿通孔5の他端寄り部分の内径を、他端側に
向かって徐々に拡大する皿孔状に形成している。また、
他端側寄りの皿孔状部分18に緩衝用リング19を挿入
し、該緩衝用リング19の内径拡大部分に位置保持用リ
ング20を挿入している。
め付けると、緩衝用リング19と位置保持用リング20
とのそれぞれのテーパ面が軸線方向に相対的に摺動し
て、緩衝用リング19の外径拡大部分が径方向に押し広
げられ、挿通孔7の皿孔状部分18と緩衝用リング19
との間での微細な間隙の形成が抑制される。
スの支持構造と同様に、リブ板ガラス2が変位しにくく
なり、挿通孔7に対する応力が効果的に緩和され、ま
た、緩衝用リング19の経時変化に起因したリブ板ガラ
ス2の変位も抑制される。
ては、板ガラスの挿入孔と緩衝用リングとの間に生じる
隙間にエポキシ樹脂等の接着剤を充填し、両者の間に接
着剤層を介在させると、挿入孔の強度が大きくなる。す
なわち、板ガラスの挿入孔の加工面に穿孔によって生じ
る細かい凹凸があるので、これに直接ボルトに当ると応
力集中が生じて破壊しやすくなる。そこで緩衝用リング
を入れる板ガラスの挿入孔の加工面にエポキシ樹脂等の
接着剤を充填すると更に接着面積が大きくなり孔強度が
更に向上する。
ング12との間に、図6、8においては、挿入孔5と緩
衝用リング14との間に、また図10、12において
は、挿入孔5および皿孔状部18と緩衝用リング19と
の間に、樹脂系の接着剤層を介在させて孔強度を向上さ
せることができる。
した実施の形態のみに限定されず、本発明を小板ガラス
と連結部材との締結部分に適用すること、緩衝用リング
や位置保持用リングを前述した種類以外の材料で形成す
ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲において
変更を加えうる。
支持構造では、下記のような種々の優れた効果を奏しう
る。(1)板ガラスが変位する際に、板ガラスの挿通孔
の内周面と取付ボルトの外周面との間に介在させた緩衝
用リングが変形するので、板ガラスの変位に伴って挿通
孔の内周面に作用する応力の緩和を図れる。(2)緩衝
用リングとボルトとの間に位置保持用リングを介在させ
た場合には、緩衝用リングの経時変化に起因した板ガラ
スの変位が抑制できる。(3)ボルトと緩衝用リング、
位置保持用リングと緩衝用リング、緩衝用リングと板ガ
ラスの挿通孔の相互接触面をテーパ状にした場合には、
ボルトの締め付けによって緩衝用リングと挿通孔との間
での微細な間隙の形成が抑制され、リブ板ガラスが変位
しにくくなり、挿通孔に対する応力が効果的に緩和され
る。
1の例を示す要部断面図。
の分解斜視図。
2の例を示す要部断面図。
グおよびボルトなどの分解斜視図。
3の例を示す要部断面図。
の分解斜視図。
4の例を示す要部断面図。
グおよびボルトなどの分解斜視図。
5の例を示す要部断面図。
ングおよびボルトなどの分解斜視図。
第6の例を示す要部断面図。
リングおよびボルトなどの分解斜視図。
図。
視図。
Claims (7)
- 【請求項1】固定構造物に取り付けられ、かつ板ガラス
を挟んで対峙する支持部材と前記板ガラスとに挿通孔を
穿設し、該挿通孔にボルトを挿通することにより板ガラ
スを支持部材に締結する板ガラスの支持構造において、
ヤング率がガラスに比べて著しく小さい材料で形成した
緩衝用リングを、板ガラスの挿通孔内に内接しかつボル
トに外嵌するように設けたことを特徴とする板ガラスの
支持構造。 - 【請求項2】ボルトの板ガラス挿通部分の外径および緩
衝用リングの内径が、一端から他端に向かって徐々に拡
大するテーパ状に形成され、かつ緩衝用リングに一端か
ら他端に延びる切り欠き部が設けられていることを特徴
とする請求項1に記載の板ガラスの支持構造。 - 【請求項3】固定構造物に取り付けられ、かつ板ガラス
を挟んで対峙する支持部材と前記板ガラスとに挿通孔を
穿設し、該挿通孔にボルトを挿通することにより板ガラ
スを支持部材に締結する板ガラスの支持構造において、
ヤング率がガラスに比べて著しく小さい材料で形成した
緩衝用リングを、板ガラスの挿通孔に内接するように設
け、ヤング率が緩衝用リングの形成材料とボルトの形成
材料の中間値を呈する材料、または、ヤング率がボルト
の形成材料と同等の値を呈する材料、で形成した位置保
持用リングを、緩衝用リングに内接しかつボルトに外嵌
するように設けたことを特徴とする板ガラスの支持構
造。 - 【請求項4】位置保持用リングの外径および緩衝用リン
グの内径が、一端から他端に向かって徐々に拡大するテ
ーパ状に形成され、かつ位置保持用リングおよび緩衝用
リングのそれぞれに一端から他端に延びる切り欠き部が
設けられていることを特徴とする請求項2に記載の板ガ
ラスの支持構造。 - 【請求項5】固定構造物に取り付けられ、かつ板ガラス
を挟んで対峙する支持部材と前記板ガラスとに挿通孔を
穿設し、該挿通孔にボルトを挿通することにより、板ガ
ラスを支持部材に締結する板ガラスの支持構造におい
て、板ガラスの挿通孔の一端寄り部分の内径を、一端側
に向かって徐々に拡大する皿孔状に形成し、ヤング率が
ガラスに比べて著しく小さい材料で形成した一端寄り部
分の内径および外径が一端側へ向かってテーパ状に徐々
に拡大する緩衝用リングを、板ガラスの挿通孔に内接し
かつ非内径拡大部分がボルトに外嵌するように設け、ヤ
ング率が緩衝用リングの形成材料とボルトの形成材料の
中間値、または、ヤング率がボルトの形成材料と同等の
値、を呈する材料で形成した外径が一端に向かってテー
パ状に徐々に拡大する位置保持用リングを、緩衝用リン
グの内径拡大部分に内接しかつボルトに外嵌するように
設けたことを特徴とする板ガラスの支持構造。 - 【請求項6】固定構造物に取り付けられ、かつ板ガラス
を挟んで対峙する支持部材と前記板ガラスとに挿通孔を
穿設し、該挿通孔にボルトを挿通することにより、板ガ
ラスを支持部材に締結する板ガラスの支持構造におい
て、板ガラスの挿通孔の各端寄り部分の内径を、各端側
に向かって徐々に拡大する皿孔状に形成し、ヤング率が
ガラスに比べて著しく小さい材料で形成した一端寄り部
分の内径および外径が一端側へ向かってテーパ状に徐々
に拡大する2つの緩衝用リングを、板ガラスの挿通孔に
内接しかつ非内径拡大部分がボルトに外嵌するように設
け、ヤング率が緩衝用リングの形成材料とボルトの形成
材料の中間値、または、ヤング率がボルトの形成材料と
同等の値、を呈する材料で形成した外径が一端に向かっ
てテーパ状に徐々に拡大する位置保持用リングを、各緩
衝用リングの内径拡大部分に内接しかつボルトに外嵌す
るように設けたことを特徴とする板ガラスの支持構造。 - 【請求項7】板ガラスの挿入孔と緩衝用リングとの間に
接着剤層を介在させたことを特徴とする請求項1、2、
3、4、5または6に記載の板ガラスの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03011398A JP4022969B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 板ガラスの支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03011398A JP4022969B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 板ガラスの支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11229534A true JPH11229534A (ja) | 1999-08-24 |
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