JPH11229298A - 剥離紙 - Google Patents

剥離紙

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JPH11229298A
JPH11229298A JP10055883A JP5588398A JPH11229298A JP H11229298 A JPH11229298 A JP H11229298A JP 10055883 A JP10055883 A JP 10055883A JP 5588398 A JP5588398 A JP 5588398A JP H11229298 A JPH11229298 A JP H11229298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型剤の浸透性を防ぐことができ、離型性や
リサイクル性に優れた剥離紙を提供すること。 【解決手段】 基紙にカルボキシル基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂100重量部に対して、親水基含有フッ
素系化合物を0.01〜5.0重量部配合した樹脂組成
物(a)が塗工されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離紙に関し、更
に詳しくは、グラシン紙等を基紙とし、離型性、リサイ
クル性、(塗布される離型剤に対する)耐溶剤性等に優
れた剥離紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、剥離紙は、粘着ラベル、粘着
テープ、粘着シート等の基材として多方面に利用されて
いる。かかる剥離紙は、一般的には、基紙の表面に離型
剤の層を設けた構成であり、通常はかかる離型剤が紙の
中に侵透せずに基紙の表面で良好な離型剤の層を形成で
きるように、その界面にポリエチレン等のポリオレフィ
ン系樹脂層を設けたり、或いはポリビニルアルコール系
樹脂、カルボキシメチルセルロース、ガゼイン、ポリ酢
酸ビニルエマルジョン等のバリヤー層を設けることが行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、ポリ
オレフィン系樹脂層を設けた場合には、バリヤー効果は
十分であるが、最近の紙のリサイクルを考えると該樹脂
の処理が大きな問題となる。一方、従来のポリビニルア
ルコール系樹脂等による層の場合には、リサイクル問題
はクリアするもののバリヤー性能が十分ではなく、リサ
イクル性とバリヤー性を同時に満足するバリヤー層が設
けられ、更には離型性にも優れた剥離紙が望まれるとこ
ろである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者がかか
る事情に鑑みて鋭意検討した結果、基紙に、カルボキシ
ル基含有ポリビニルアルコール系樹脂100重量部に対
して、親水基含有フッ素系化合物を0.01〜5.0重
量部配合した樹脂組成物(a)が塗工されてなる剥離紙
であって、特に該親水基含有フッ素系化合物が下記一般
式(1)で表される化合物であるとき、本発明の作用効
果を顕著に得ることを見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【化2】 Cn2n+1−(X)l−(CH2−CH2−O)m−H ・・・(1) (但し、Xは、−SO2NR(アルキル基)−またはカ
ルボニル基で、nは1〜40の整数で、mは1〜100
の整数で、lは0または1)
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳しく説明する。
本発明の剥離紙は、カルボキシル基含有ポリビニルアル
コール系樹脂及び親水基含有フッ素系化合物からなる樹
脂組成物(a)が基紙に塗工されてなるもので、かかる
カルボキシル基含有ポリビニルアルコール系樹脂として
は、カルボキシル基を含有しているポリビニルアルコー
ル系樹脂であれば特に限定されず、その製造も特に限定
されず、例えば、カルボキシル基を有する不飽和単量体
及びビニルエステル系化合物より共重合体を得た後、該
共重合体をケン化する方法、カルボキシル基を有するポ
リビニルアルコール系樹脂にオキシアルキレン基を有す
る単量体をグラフト重合させる方法等が挙げられるが、
前者の方法が樹脂の製造面、性能面から実用的である。
以下、前者の方法について具体的に説明する。
【0006】カルボキシル基を有する不飽和単量体とし
ては、エチレン性不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸)、又はエチレン性不飽和カルボン
酸モノエステル(マレイン酸モノアルキルエステル、フ
マル酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキル
エステル)、又はエチレン性不飽和ジカルボン酸ジエス
テル(マレイン酸ジアルキルエステル、フマル酸ジアル
キルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル)、又は
エチレン性不飽和カルボン酸無水物(無水マレイン酸、
無水イタコン酸)、あるいは(メタ)アクリル酸等の単
量体、及びこれらの塩が挙げられ、エチレン性不飽和カ
ルボン酸モノエステル又はその塩が好適に使用される。
また、ビニルエステル系化合物としては、ギ酸ビニル、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプリ
ン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、バーサティック酸ビニ
ル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等が単独
又は併用で用いることができるが、酢酸ビニルが特に実
用性が高い。
【0007】本発明においては、かかる重合の際に上記
の如きカルボキシル基を有する単量体、ビニルエステル
系化合物以外に、飽和カルボン酸のアリルエステル(ス
テアリン酸アリル、ラウリン酸アリル、ヤシ油脂肪酸ア
リル、オクチル酸アリル、酪酸アリル等)、α−オレフ
ィン(エチレン、プロピレン、α−ヘキセン、α−オク
テン、α−デセン、α−ドデセン、α−ヘキサデセン、
α−オクタデセン等)、アルキルビニルエーテル(プロ
ピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシル
ビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、デシルビニ
ルエーテル、ドデシルビニルエーテル、テトラデシルビ
ニルエーテル、ヘキサデシルビニルエーテル、オクタデ
シルビニルエーテル等)、アルキルアリルエーテル(プ
ロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、ヘキシ
ルアリルエーテル、オクチルアリルエーテル、デシルア
リルエーテル、ドデシルアリルエーテル、テトラデシル
アリルエーテル、ヘキサデシルアリルエーテル、オクタ
デシルアリルエーテル等)、更には、(メタ)アクリル
アミド、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アリルス
ルホン酸塩、エチレン性不飽和スルホン酸塩、スチレ
ン、塩化ビニルなどの(ビニルエステルと)共重合しう
る単量体を50モル%以下存在せしめて重合を行なって
も良い。共重合するに当たっては特に制限はなく、公知
の重合方法が任意に用いられるが、普通メタノールある
いはエタノール等のアルコールを溶媒とする溶液重合が
実施される。
【0008】かかる方法において単量体の仕込み方法と
しては、まずビニルエステル系化合物の全量と前記カル
ボキシル基含有不飽和単量体の一部を仕込んで重合を開
始し、残りの不飽和単量体を重合期間中に連続的に又は
分割的に添加する方法、一括仕込みする方法等任意の手
段を用いて良い。共重合反応は、アゾビスイソブチロニ
トリル、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラ
ウロイルなどの公知のラジカル重合触媒を用いて行なわ
れる。又反応温度は50℃〜沸点程度の範囲から選択さ
れる。上記の如くして得られた共重合体は、次にケン化
されてカルボキシル基含有ポリビニルアルコール系樹脂
となる。
【0009】ケン化に当たっては、共重合体をアルコー
ルや酢酸エステルまたはこれらの混合溶媒に溶解しアル
カリ触媒の存在下に行なわれる。アルコールとしてはメ
タノール、エタノール、ブタノール等が挙げられ、ま
た、酢酸エステルとしては酢酸メチル、酢酸エチル等が
挙げられる。アルコール中の共重合体の濃度は20〜5
0重量%の範囲から選ばれる。ケン化触媒としては水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート等のア
ルカリ金属の水酸化物やアルコラートの如きアルカリ触
媒を用いることが必要である。かかる触媒の使用量はビ
ニルエステル系化合物に対して1〜100ミリモル当量
にすることが必要である。かかる場合、ケン化温度は特
に制限はないが、通常は10〜70℃、更には30〜4
0℃の範囲から選ぶのが好ましい。反応は通常2〜3時
間にわたって行なわれ、好ましいケン化度は10〜10
0モル%で、特に好ましくは50〜100モル%、殊に
好ましくは70〜100モル%の範囲から選択される。
尚、ビニルアルコール成分を含有させる場合は上記方法
に限られるものではなく、例えばポリビニルアルコール
(部分ケン化物、完全ケン化物)に酸化アルキレン類を
後反応させる方法等も実施可能である。
【0010】かくして、カルボキシル基含有ポリビニル
アルコール系樹脂が得られるわけであるが、かかるカル
ボキシル基の含有量は0.1〜10モル%が好ましく、
更には0.5〜5モル%で、かかるカルボキシル基の含
有量が0.1モル%未満では塗布される溶剤系の離型剤
に対する耐溶剤性が低く、逆に10モル%を越えると塗
工液とした時の溶解性が不良となって好ましくない。ま
た、本発明においては、カルボキシル基含有ポリビニル
アルコール系樹脂の平均重合度は100〜10000が
好ましく、更には300〜3000で、かかる平均重合
度が100未満では紙のバリヤー性が低下して離型剤の
浸透量が多くなり、逆に10000を越えると塗工液の
塗工性が低下して好ましくない。また、上記のカルボキ
シル基含有ポリビニルアルコール系樹脂と共に配合され
る親水基含有フッ素系化合物としては、パーフルオロア
ルキル基(Cn2n+1−;nは1〜40の整数)及びア
ルキレンオキサイド、スルホン酸基等の親水基を含有す
る化合物(アクリルオリゴマー、ウレタンオリゴマーを
含む)であればよいが、特に下記一般式(1)で表され
る如きパーフルオロアルキル基(Cn2n+1−;nは1
〜40の整数)及びアルキレンオキサイドを含有する化
合物が好ましい。
【0011】
【化3】 Cn2n+1−(X)l−(CH2−CH2−O)m−H ・・・(1) (但し、Xは、−SO2NR(アルキル基)−またはカ
ルボニル基で、nは1〜40の整数で、mは1〜100
の整数で、lは0または1) 上記一般式(1)においては、n=3〜20、m=3〜
30が好ましく、更にはn=5〜10、m=5〜20が
好ましい。尚、上記の化合物としては、大日本インキ化
学工業(株)製の『メガファックF−142D』や『メガ
ファックF−144D』等を挙げることができる。
【0012】本発明においては、上記の如きカルボキシ
ル基含有ポリビニルアルコール系樹脂及び親水基含有フ
ッ素系化合物からなる樹脂組成物(a)を用いるのであ
るが、かかる親水基含有フッ素系化合物の配合量は、カ
ルボキシル基含有ポリビニルアルコール系樹脂100重
量部に対して、0.01〜5.0重量部であることが必
要で、かかる配合量が0.01重量部未満では、添加効
果がなく、逆に5.0重量部を越えると紙のバリヤー性
が低下して離型剤の浸透量が多くなると同時にその上に
塗布される離型剤との接着性が低下して本発明の目的を
達成することができない。かかる配合量は、好ましくは
0.05〜3.0重量部で、更に好ましくは0.1〜
2.0重量部である。
【0013】かかる樹脂組成物(a)を基紙に塗工する
にあたっては、一般には水に溶解した塗工液として用い
られるが、溶剤系でも使用可能である。溶剤の種類は、
カルボキシル基含有ポリビニルアルコール系樹脂の特
性、カルボキシル基含有ポリビニルアルコール系樹脂及
び親水基含有フッ素系化合物の配合割合等に応じて適宜
選択すれば良い。例えば、比較的ケン化度の低いものは
ペースト状で得られるので重合又はケン化に用いた溶媒
をそのまま用いても良いし、必要ならば溶媒置換を行な
っても良い。かかる塗工液の調製に当たっては特に制限
はなく、要するに水(または溶剤)と上記の樹脂組成物
(a)を混合すれば良い。濃度は適宜調節すれば良い
が、特に好ましい樹脂組成物(a)の濃度は作業性等を
考慮して、通常は0.1〜20重量%、更には1〜10
重量%程度の範囲から選ばれる。また、本発明において
は、かかる塗工液に、更に必要に応じてグリオキザー
ル、エピクロルヒドリン、尿素樹脂等の耐水化剤、消泡
剤、界面活性剤(上記の親水基含有フッ素系化合物以
外)、防腐剤、防虫剤、防錆剤、増粘剤等の公知の添加
剤を添加することもでき、又本発明の特徴を損なわない
範囲でならば他の紙加工剤、例えば、従来公知の他のポ
リビニルアルコール、澱粉、カルボキシメチルセルロー
ス、アクリル系ラテックス、SBRラテックス等の樹脂
も混合することができる。
【0014】かくして、かかる塗工液が基紙に塗工され
るのであるが、塗工にあたっては、サイズプレスコー
ト、ロールコーター法、エヤードクター法、ブレードコ
ーター法、ゲートロールコーター法等の公知の任意の方
法が採用され、その塗工量は、カルボキシル基含有ポリ
ビニルアルコール系樹脂と親水基含有フッ素系化合物の
合計量が0.1〜10g/m2(固形分換算)、特に好
ましくは0.5〜5g/m2(同上)程度になるように
するのが適当である。また、基紙としては、特に限定さ
れず、グラシン紙、セミグラシン紙、クラフト紙、和
紙、上質紙、不織布等を挙げることができ、特にグラン
シン紙、セミグラシン紙が好適に用いられる。かくして
基紙に樹脂組成物(a)の層が形成されるのであるが、
通常はこの表面に離型剤の層が形成されて剥離紙とな
る。かかる離型剤としては、特に限定されず、シリコー
ン系樹脂、フッ素系樹脂等が用いられる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中、「部」、「%」とあるのは、特に
ことわりのない限り重量基準を示す。 実施例1 [カルボキシル基含有ポリビニルアルコール系樹脂の調
製]重合缶に酢酸ビニル500部、マレイン酸3.4
部、メタノール85部を仕込んで、系内を撹拌下、窒素
気流中で昇温して60℃で30分間還流後、アゾビスイ
ソブチロニトリルを酢酸ビニルに対して0.08モル%
加え、マレイン酸のメタノール溶液を仕込み変性度が
1.0モル%になるように滴下して6時間重合を行って
反応終了後メタノール蒸気を吹き込んで未反応のモノマ
ーを除去し、共重合体のメタノール溶液を得た。次い
で、得られたメタノール溶液を40%にメタノールで希
釈した。更に共重合体中の酢酸ビニルに対して水酸化ナ
トリウムを40ミリモル%加えてケン化して、得られた
ケン化物を濾過し、70℃で乾燥してカルボキシル基含
有ポリビニルアルコール系樹脂(ケン化度94.0モル
%、平均重合度1700)を得た。
【0016】上記のカルボキシル基含有ポリビニルアル
コール系樹脂6部を水94部に溶解させた後、親水基含
有フッ素系化合物(C817−(CH2−CH2−O)10
H)[大日本インキ工業社製、『メガファックF−14
2D』]0.048部(ポリビニルアルコール系樹脂1
00部に対し0.8部)添加して、塗工液とし、該塗工
液を坪量65g/m2、透気度100秒のグラシン紙の
片面に樹脂固形分で0.7g/m2になるように塗工
し、円筒回転式ドライヤーにて105℃で2分間乾燥
し、更にスーパーカレンダー(温度:80℃,線圧:4
0kg/cm)を通し、次いで、塗工・乾燥面に離型剤
液(電子線硬化型無溶剤シリコーン[信越化学工業
(株)製、『X−52−131』]100部及び白金触
媒30部)を固形分換算で1.0g/m2になるように
塗工した後、電子線を照射して離型剤層を形成させて剥
離紙を得た。得られた剥離紙について、バリヤー性(透
気度)及び離型性の評価を以下の要領で行った。
【0017】(バリヤー性)JIS P 8117の透
気度に準拠して、王研式透気度試験器(旭精工(株)製)
に試験片を固定し、100mlの空気が通過する時間
(秒)を測定した。 (離型性)剥離紙の離型剤層表面にアクリル系エマルジ
ョン粘着剤(日本カーバイド社製、『ニカゾール L−
145』)を塗工量が25g/m2になるようにリバー
スロールコーターで塗工し、130℃で熱風乾燥した
後、坪量65g/m2の上質紙を張り合わせて、標準状
態で0.3m/minで剥離させた時の剥離強度(g/
50mm)を測定して、以下のとおり評価した。 ○ −−−100g/50mm未満 △ −−−100〜200g/50mm未満 × −−−200g/50mm以上 また、得られた剥離紙は、通常のリサイクル作業により
容易に水に溶解し、古紙として回収することも可能であ
った。
【0018】実施例2〜6、比較例1〜3 実施例1に準じて表1に示される如きカルボキシル基含
有ポリビニルアルコール系樹脂及び親水基含有フッ素系
化合物を用いて、同様に評価を行った。尚、実施例5、
6では、マレイン酸に変えてイタコン酸を用いた。実施
例及び比較例の評価結果を表2に示す。
【0019】
【表1】 ポリビニルアルコール系樹脂 親水基含有フッ素系化合物 カルホ゛キシル基含有量(モル%) 含有量(部) 種類* 含有量(部) 実施例1 1.0(マレイン酸変性) 100 F−1 0.8 〃 2 2.0( 〃 ) 100 F−2 0.8 〃 3 1.5( 〃 ) 100 F−2 0.5 〃 4 1.0( 〃 ) 100 F−2 1.5 〃 5 1.0(イタコン酸変性) 100 F−1 1.0 〃 6 1.5( 〃 ) 100 F−2 1.2 比較例1 1.0(マレイン酸変性) 100 F−1 0(配合せず) 〃 2 1.0( 〃 ) 100 F−1 7.0 〃 3 0(未変性) 100 F−1 0.8 *略号は、以下の通り F−1;C817−(CH2−CH2−O)10−H [大日本インキ化学工業社製、『メガファックF−142D』] F−2;C817−(CH2−CH2−O)20−H [大日本インキ化学工業社製、『メガファックF−144D』]
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明の剥離紙は、基紙に特定の樹脂組
成物(a)が塗工されているため、バリヤー性が良好な
ため離型剤の浸透性を防ぐことができ、離型性も良好
で、更には通常のリサイクル作業により容易に水に溶解
し、古紙として回収することができ、粘着ラベル、感熱
ラベル、粘着テープ、粘着シート等の基材として有用で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙にカルボキシル基含有ポリビニルア
    ルコール系樹脂100重量部に対して、親水基含有フッ
    素系化合物を0.01〜5.0重量部配合した樹脂組成
    物(a)が塗工されてなることを特徴とする剥離紙。
  2. 【請求項2】 親水基含有フッ素系化合物が下記一般式
    (1)で表されることを特徴とする請求項1記載の剥離
    紙。 【化1】 Cn2n+1−(X)l−(CH2−CH2−O)m−H ・・・(1) (但し、Xは、−SO2NR(アルキル基)−またはカ
    ルボニル基で、nは1〜40の整数で、mは1〜100
    の整数で、lは0または1)
  3. 【請求項3】 カルボキシル基含有ポリビニルアルコー
    ル系樹脂中のカルボキシル基の含有量が0.1〜10モ
    ル%であることを特徴とする請求項1または2記載の剥
    離紙。
  4. 【請求項4】 カルボキシル基含有ポリビニルアルコー
    ル系樹脂の平均重合度が100〜10000であること
    を特徴とする請求項1〜3いずれか記載の剥離紙。
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