JPH11227791A - ヘッダー付き商品包装袋及びその製造方法 - Google Patents

ヘッダー付き商品包装袋及びその製造方法

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JPH11227791A
JPH11227791A JP3580398A JP3580398A JPH11227791A JP H11227791 A JPH11227791 A JP H11227791A JP 3580398 A JP3580398 A JP 3580398A JP 3580398 A JP3580398 A JP 3580398A JP H11227791 A JPH11227791 A JP H11227791A
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一紀 山形
Shigeru Fujimoto
茂 藤本
Yoshio Kumakura
良男 熊倉
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Yamagata Gravure Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型商品の包装体であって、袋体部の中央部近
くに浮き上がった状態で商品を保持できるヘッダー付き
商品包装袋及びその製造方法を提供する。 【解決手段】袋体部が、袋体部の上方では収納すべき商
品の幅より広い間隔を有しかつ袋体部の下方では収納す
べき商品の幅より狭い間隔になっている2本の傾斜線上
の表裏の袋体フイルムを熱圧着固定されたヘッダー付き
商品包装袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的高価な小型
の商品、例えばボタン電池、半導体モジュールなどの電
子部品、メタル、コイン類、指輪、イアリングなどの装
身具などの物品であって、そのものだけでは寸法が小さ
いためにかえって取り扱いが困難なもののヘッダー付き
商品包装袋及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、小型商品は、商品の寸法より
数倍の寸法の包装体にして陳列して販売されている。例
えば、ボタン電池用の包装は、中央に凹部を有し、その
周縁にフランジ面を有する塩化ビニル樹脂製のブリスタ
ーと呼ばれる容器にボタン電池を挿入して、これにボタ
ン電池の寸法の数倍の大きさのボール紙又はプラスチッ
ク製シートをかぶせてプラスチックシートと容器のフラ
ンジ面を接着、嵌め込み又は溶着して包装している。こ
の包装を裏返すと、ブリスター包装は、寸法の大きい台
紙のほぼ中央部に塩化ビニル樹脂の容器部が突出してお
り、その凸状部(ブリスター)の中にボタン電池が収納
されている。このブリスター包装は、寸法が台紙によっ
て拡大されているので、流通過程及び消費者の保存には
便利であるが、消費者が実際にボタン電池を包装体から
取り出す場合にブリスター包装が堅固であり、これを破
るのが非常に困難となる欠点がある。また、収納商品の
寸法に比して廃棄される容器が嵩ばり、省資源及び廃棄
公害の観点からも好ましくない。さらに、包装工程にお
いて、凹状容器に個別に商品を入れて、台紙と接合する
包装工程の自動化が困難で包装操作に手間がかかる欠点
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ブリス
ター包装に代えて、自動包装可能な熱可塑性樹脂製プラ
スチック袋による包装を企図したが、商品を陳列した場
合等において、収納商品が袋体部の底及び端に偏在し
て、ブリスター包装の場合のように包装体(台紙の)中
央附近に商品がないために、袋体部に収納商品があるの
か否かがはっきりしない欠点が発生した。そこで、鋭意
研究の結果、省資源及び公害の観点からも好ましく、か
つ、包装体から収納商品を取り出し易いヘッダー付きプ
ラスチックフイルム製商品包装袋において、自動包装可
能で、ヘッダーで吊り下げたときに、収納商品が袋体部
のほぼ中央部に底部から浮き上がった状態で存在し明確
に商品を確認できるヘッダー付き商品包装袋及びその製
造方法の発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、次
の各項の発明よりなる。 (1)薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムの積
層構造からなるヘッダー部を有し、該ヘッダー部の下縁
の裏面の薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムか
ら延設された袋体フイルムが底縁で折り返されて重合さ
れた袋体フイルムの側縁を溶断固定されて形成された袋
体部を有し、そしてヘッダー部の表面の下縁近辺に開口
部を有する商品包装袋であって、前記袋体部が、袋体部
の上方では収納すべき商品の幅より広い間隔を有しかつ
袋体部の下方では収納すべき商品の幅より狭い間隔にな
っている2本の傾斜線上又は当該2本の傾斜線の外側面
部の表裏の袋体フイルムを熱圧着固定されてなることを
特徴とするヘッダー付き商品包装袋。 (2)ヘッダー部が薄手の熱可塑性樹脂製プラスチック
フイルムの積層構造の間に厚手の熱可塑性樹脂製芯材プ
ラスチックシートが挟持されている構造であることを特
徴とする項1記載のヘッダー付き商品包装袋。 (3)袋体部の内部に厚手の熱可塑性樹脂製芯材プラス
チックシートを有する項1又は2記載のヘッダー付き商
品包装袋。 (4)熱圧着固定が傾斜線上の断続的点線状又は破線状
の熱圧着固定である項1、2又は3記載のヘッダー付き
商品包装袋。 (5)薄手の長尺熱可塑性樹脂製プラスチックフイルム
を連続的に送りだしながら、長尺フイルムの下縁及び上
縁で折り返し、次いでワンピッチ移動で断続的に送り込
まれた溶断工程において袋体部側縁を熱刃によって溶断
して形成する商品包装袋の連続製造方法において、該溶
断工程で、次の溶断ピッチで形成される商品包装袋の袋
体部面に若しくは前のピッチで形成される商品包装袋の
袋体部面に、該袋体部面の上方では収納すべき商品の幅
より広い間隔を有しかつ袋体部面の下方では収納すべき
商品の幅より狭い間隔になっている2本の傾斜線の形状
の熱刃の熱圧着により表裏の袋体フイルムを固定するこ
とを特徴とするヘッダー付き商品包装袋の製造方法。 (6)長尺の下縁及び上縁で折り返して形成された薄手
の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムを連続的に送り
だしながら、上縁の折り目にヘッダー用の長尺の厚手の
熱可塑性樹脂製芯材プラスチックシートを連続的に挟持
させて、長尺の芯材シートの下縁で薄手プラスチックフ
イルムを芯材シート下縁に連続的ヒートシールによって
固定し、次いでワンピッチ移動で断続的に送り込まれた
溶断工程において袋体部側縁を熱刃によって溶断して形
成する商品包装袋の連続製造方法において、該溶断工程
で、次の溶断ピッチで形成される商品包装袋の袋体部面
に若しくは前のピッチで形成される商品包装袋の袋体部
面に、該袋体部面の上方では収納すべき商品の幅より広
い間隔を有しかつ袋体部面の下方では収納すべき商品の
幅より狭い間隔になっている2本の傾斜線の形状の熱刃
の熱圧着により表裏の袋体フイルムを固定することを特
徴とするヘッダー付き商品包装袋の製造方法。 (7)長尺の下縁及び上縁で折り返して形成された薄手
の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムを連続的に送り
だしながら、上縁の折り目にヘッダー用の長尺の厚手の
熱可塑性樹脂製芯材プラスチックシートを連続的に挟持
させてるとともに、下縁の折り目に袋体用の長尺の厚手
の熱可塑性樹脂製芯材シートを連続的に挟持させたこと
を特徴とする項6記載のヘッダー付き商品包装袋の製造
方法。 (8)長尺の下縁及び上縁で折り返して形成された薄手
の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムを連続的に送り
だしながら、上縁及び下縁の折り目と同一の幅の長尺の
厚手の熱可塑性樹脂製芯材プラスチックシートを連続的
に挟持させた帯状積層体を形成し、次いで該帯状積層体
をワンピッチ移動で断続的に溶断工程に送り込み袋体部
側縁を熱刃によって溶断して形成する商品包装袋の連続
製造方法において、該溶断工程で、次の溶断工程で形成
される商品包装袋の袋体部相当面に、該袋体部相当面の
上方では収納すべき商品の幅より広い間隔を有し、かつ
袋体部相当面の下方では収納すべき商品の幅より狭い間
隔になっている2本の傾斜線に適合する形状の熱刃によ
る熱圧着をして袋体表フイルムと芯材シートとを熱圧着
固定することを特徴とするヘッダー付き商品包装袋の製
造方法。 (9)熱刃による熱圧着工程において、袋体部の芯材シ
ートと裏面の袋体フイルムの間に圧着プレートを存在さ
せることを特徴とする項7又は項8記載のヘッダー付き
商品包装袋の製造方法。 (10)熱刃の形状が断続的点線状又は破線状であるこ
とを特徴とする項5、6、7、8又は9記載のヘッダー
付き商品包装袋の製造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を実施例の図面によって詳
細に説明する。図1は本発明の商品包装袋の1実施例の
平面図である。ボタン電池が収納されている状態を示し
ている。これは、ヘッダー部1と袋体部2とからなり、
ヘッダー部1の表側の下縁に開口部3がある。このヘッ
ダー部1は、図2の断面図に示されるように、芯材シー
ト11の表側の下縁から芯材シートの上縁13を越え
て、芯材シート11の裏面に折り返され、袋体部底縁1
4で再び折り返され開口部3に至る薄手フイルム12が
設けられ、この断面構造の積層体を袋体部側縁4、5で
溶断することにより、袋体部側縁4及び5並びにヘッダ
ー部1の側縁を溶着して、それぞれヘッダー部1及び袋
体部2並びに開口部3が形成されている。ヘッダー部に
は吊り下げ孔6があけられている。そして、図1に示さ
れるように、袋体部2が、袋体部の上方ではボタン電池
9の直径より広い間隔を有しかつ袋体部の下方ではボタ
ン電池9の直径より狭い間隔になっている2本の傾斜線
7、8上を熱圧着固定されている。この袋体部2に上方
からボタン電池9を落下させて収納した場合、袋体部2
のほぼ中央部にボタン電池を保持することができる。こ
の2本の傾斜線は、袋体部2の側縁に接する必要はな
く、傾斜線の端部と袋体側縁との間に収納商品の入り込
まない範囲で側縁と傾斜線の間隔を離すことができる。
また、図1の傾斜線7、8は、左右対称形である必要は
なく曲線であってもよい。さらに、収納商品の下部の形
状に合わせて図3のように形成することができる。この
場合、2本の傾斜線の下部が連結してつながって1本の
線になることも本発明のヘッダー付き商品包装袋の態様
として有用である。このように、商品の形状に適合させ
ると、例えば自動包装で商品を上方から落下したとき
に、容易に袋体部の所定の位置に保持されるとともに、
袋体部が90度以上傾斜しても、中央部にそのまま保持
される利点がある。このように商品の形状に適合した傾
斜線を用いた場合には、商品を収入後開口部をヒートシ
ール等によって密封しなくとも商品が飛び出す恐れがな
い利点もある。また、傾斜線は直線又は曲線であって
も、必ずしも連続線である必要はなく、図4のような破
線であっても同様の効果が得られる。また、本発明の傾
斜線上の溶着に代えて、傾斜線の外側を面で溶着させる
こともできる。この場合の溶着は半融解状態の熱圧着に
するのが望ましい。
【0006】本発明は、ヘッダー部1と袋体部2があっ
て、袋体部2の開口部3がヘッダー部1の下縁近くに設
けられているものであれば、特に制限なくどのようなヘ
ッダー付き商品包装袋でも適用することができる。例え
ば、図2で示される商品包装袋の断面構造のヘッダー部
の芯材シートを除去した構造が本発明の商品包装袋の最
も基本的構造となる。このようにヘッダー部分の芯材を
除去する場合は薄手のフイルムは少し厚さを増加させる
のが望ましい。また、ヘッダーがあって、その下縁に開
口部がある構造によって、公知の自動包装(特開平2−
296628号公報、特許第2620209号公報、特
開平6−191514号公報)を適用することができる
構造となっている。すなわち、自動包装機の充填工程に
おいて、ヘッダー部を固定して、開口縁を機械的に開い
た状態でヘッダー部表面と開口縁の間に商品を滑り込ま
せるもしくは落下させる自動包装においては、ヘッダー
部下縁に開口部がある構造が便利である。本発明ヘッダ
ー付き商品包装袋に商品を充填後に開口部をヒートシー
ル等によって密封する。このような公知のヘッダー付き
商品包装袋としては、図2のような袋体部2が薄手フイ
ルムのみで形成される袋体部よりも、袋体部2に厚手の
芯材シートを積層した図5の断面構造のヘッダー付き商
品包装袋の方が高級感及び機能面からも本発明にはさら
に適した態様となる。この図5においては、袋体部2の
開口部のある表側は薄手フイルム12となっていて、袋
体の裏面側が薄手フイルム12と芯材シート11の積層
となっている。この袋では芯材シート11は、ヘッダー
部1の芯材となるとともに、袋体部2の芯材となってい
て、ヘッダー部から一体的に連続した厚手の芯材シート
で構成されている。図5のヘッダー付き商品包装袋で
は、収納商品は、表フイルムaと芯材シート11との間
に収納される。この場合の傾斜線7、8は表側の表フイ
ルムaと厚手の芯材シート11の間に溶着固定によって
形成される。別法として、芯材シートが開口縁の位置で
ヘッダー部芯材と袋体部芯材に分離切断されていて、開
口部がある表側の表フイルムaに芯材シートが固定した
商品包装袋も形成することができる。収納商品は図5の
裏面側から見えるように収納するヘッダー付き商品包装
袋にすることができる。この場合は表裏が逆転して開口
部がある面が商品包装袋としては裏面となる。芯材シー
トが袋体部にある方が、芯材シートがブリスター包装の
台紙と同様の機能を果たし、包装体の寸法を大きくする
点で望ましい。このように、芯材シートを袋体部に設け
たものは、ブリスター包装と同様に、包装の中央部に商
品を保持できて、ブリスター台紙と同様の寸法拡大作用
というブリスター包装の利点を有しており、従来のブリ
スター包装の前記欠点を解消している。
【0007】本発明のヘッダー付き商品包装袋の製造
は、長尺の薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルム
及び長尺の厚手の熱可塑性樹脂製芯材プラスチックシー
トを、断面構造が図2又は図5の積層構造になるように
常法によって連続的に形成して、袋体幅ごとに溶断して
連続的製造する公知の連続製造方法を改良して製造する
ことができる。また、図2のヘッダー部の積層構造から
ヘッダー部の芯材シートを除去した積層構造に同一の施
工操作を適用したものが本発明製造方法の基本的態様で
ある。さらに、図5の積層構造の芯材シートをヘッダー
部分と袋体部分に分離した積層構造に同一の施工操作を
適用したものが別の態様の本発明製造方法を構成する。
公知の連続製袋方法においては、最終の溶断工程におい
て、ワンピッチ移動で溶断工程台に送り込まれた積層シ
ートに溶断刃を下降させて袋体部及びヘッダー部の側縁
を切り離す。この場合、溶断刃の位置を通過したワンピ
ッチ前の袋体部は、帯状の長尺材料構造から分離されて
いて商品包装袋が完成している。溶断刃の位置の直前の
ワンピッチ前の袋体部は長尺の材料構造に繋がってい
て、次の溶断操作によって、商品包装袋を形成しながら
分離される。本発明はこの公知の連続製袋方法の溶断刃
の下降動作に連動して下降する熱刃によって、次のピッ
チの袋体部又は前のピッチの袋体部の所定の位置に本発
明の特徴的傾斜線の溶着を形成させることを特徴とする
ものである。すなわち、図2の商品包装袋の製造方法に
おいては、長尺の下縁及び上縁で折り返して形成された
薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムを連続的に
送りだしながら、上縁の折り目にヘッダー用の長尺の厚
手の熱可塑性樹脂製芯材プラスチックシートを連続的に
挟持させて、長尺の芯材シートの下縁で薄手プラスチッ
クフイルムを芯材シート下縁に連続的ヒートシールによ
って固定し、次いでワンピッチ移動で断続的に送り込ま
れた溶断工程において袋体部側縁を熱刃によって溶断し
て形成する商品包装袋の公知の連続製造方法において、
該溶断工程で、次のピッチで形成される商品包装袋の袋
体部面に又は前のピッチで形成された袋体部面に、該袋
体部面の開口部方向の上方では収納すべき商品の幅より
広い間隔を有しかつ袋体部面の底部方向の下方では収納
すべき商品の幅より狭い間隔になっている2本の傾斜線
の形状の熱刃の熱圧着により表裏の袋体フイルムを固定
することを特徴とするヘッダー付き商品包装袋の製造方
法となる。この製造方法において、ヘッダー部の芯材シ
ートの挟持操作を除去したものが本発明の最も基本的構
造の商品包装袋の製造方法の態様となる。さらに、本発
明製造方法の別の態様として、長尺の下縁及び上縁で折
り返して形成された薄手の熱可塑性樹脂製プラスチック
フイルムを連続的に送りだしながら、上縁及び下縁の折
り目の間隔と同一の幅の長尺の厚手の熱可塑性樹脂製芯
材プラスチックシートを連続的に挟持させた帯状積層体
を形成し、次いで該帯状積層体をワンピッチ移動で断続
的に溶断工程に送り込み袋体部側縁を熱刃によって溶断
して形成する商品包装袋の公知の連続製造方法におい
て、該溶断工程で、次のピッチの溶断工程で形成される
商品包装袋の袋体部面に又は前のピッチで形成された袋
体部面に、該袋体部面の開口部方向の上方では収納すべ
き商品の幅より広い間隔を有し、かつ袋体部面の底部方
向の下方では収納すべき商品の幅より狭い間隔になって
いる2本の傾斜線に適合する形状の熱刃による熱圧着を
して袋体表フイルムと芯材シートとを熱圧着固定するこ
とを特徴とするヘッダー付き商品包装袋の製造方法が提
供される。特に後者の製造方法において、熱刃による熱
圧着工程において、袋体部の芯材シートと裏面の袋体フ
イルムの間に圧着プレートを存在させるのが望ましい。
また、後者の方法において、芯材シートをヘッダー部と
袋体部に分離すると、開口部面から見て芯材シートの裏
側に商品を収納できる商品包装袋を製造することができ
る。本発明製造方法の熱刃の形状は、所定の傾斜線に応
じて、連続的な直線又は曲線若しくは断続的な破線又は
点線状にすることができる。この熱刃によって、袋体部
に収納商品保持のための所定の傾斜線を形成することが
できる。また、熱刃の代わりに熱プレートを用いると、
傾斜線の外側に溶着面を形成することができる。また、
袋体部に厚手の芯材シートを設ける態様の場合は、熱刃
又は熱プレートは薄手のフイルム側から熱圧着されるの
が望ましい。また、袋体部に芯材シートを設けた場合に
は、熱刃の圧着操作の際に芯材シートの商品収納面の裏
面と該裏面に対向する薄手の袋体フイルム面との間に薄
い断熱用プレートを入れて熱刃の熱で薄手の袋体フイル
ム上の印刷が歪まないようにするのが望ましい。本発明
製造方法において、袋体部の傾斜線の熱圧着は、溶断工
程での次ピッチのヘッダー付き商品包装袋に対して施工
するので、能率的な傾斜線の熱圧着及び断熱用プレート
の挿入も可能になる。
【0008】
【発明の効果】本発明は、小型商品のブリスター包装と
同様の作用機能を発揮しながら、ブリスター包装の欠点
を解消したものである。本発明は、ブリスター包装と比
較して商品の取り出し及び自動包装を可能とする利点が
あり、かつ、商品包装袋では収納商品が偏在する欠点を
解消し、かつ、自動包装も可能となる利点を有するもの
である。そして、省資源及び廃棄公害(塩化ビニル樹脂
の廃棄)も解消する効果もあり産業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の1実施例の平面図である。
【図2】図2は、図1の断面図である。
【図3】図3は、本発明の他の態様の実施例の平面図で
ある。
【図4】図4は、本発明の他の態様の実施例の平面図で
ある。
【図5】図5は、本発明の他の態様の実施例の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ヘッダー部 2 袋体部 3 開口部 4 袋体部側縁 5 袋体部側縁 6 吊り下げ孔 7 傾斜線 8 傾斜線 9 ボタン電池 11 芯材シート 12 薄手フイルム 13 芯材シートの上縁 14 袋体部底縁 a 表フイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊倉 良男 東京都大田区東糀谷2−4−4−208

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイル
    ムの積層構造からなるヘッダー部を有し、該ヘッダー部
    の下縁の裏面の薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイ
    ルムから延設された袋体フイルムが底縁で折り返されて
    重合された袋体フイルムの側縁を溶断固定されて形成さ
    れた袋体部を有し、そしてヘッダー部の表面の下縁近辺
    に開口部を有する商品包装袋であって、前記袋体部が、
    袋体部の上方では収納すべき商品の幅より広い間隔を有
    しかつ袋体部の下方では収納すべき商品の幅より狭い間
    隔になっている2本の傾斜線上又は当該2本の傾斜線の
    外側面部の表裏の袋体フイルムを熱圧着固定されてなる
    ことを特徴とするヘッダー付き商品包装袋。
  2. 【請求項2】ヘッダー部が薄手の熱可塑性樹脂製プラス
    チックフイルムの積層構造の間に厚手の熱可塑性樹脂製
    芯材プラスチックシートが挟持されている構造であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のヘッダー付き商品包装
    袋。
  3. 【請求項3】袋体部の内部に厚手の熱可塑性樹脂製芯材
    プラスチックシートを有する請求項1又は2記載のヘッ
    ダー付き商品包装袋。
  4. 【請求項4】熱圧着固定が傾斜線上の断続的点線状又は
    破線状の熱圧着固定である請求項1、2又は3記載のヘ
    ッダー付き商品包装袋。
  5. 【請求項5】薄手の長尺熱可塑性樹脂製プラスチックフ
    イルムを連続的に送りだしながら、長尺フイルムの下縁
    及び上縁で折り返し、次いでワンピッチ移動で断続的に
    送り込まれた溶断工程において袋体部側縁を熱刃によっ
    て溶断して形成する商品包装袋の連続製造方法におい
    て、該溶断工程で、次の溶断ピッチで形成される商品包
    装袋の袋体部面に若しくは前のピッチで形成される商品
    包装袋の袋体部面に、該袋体部面の上方では収納すべき
    商品の幅より広い間隔を有しかつ袋体部面の下方では収
    納すべき商品の幅より狭い間隔になっている2本の傾斜
    線の形状の熱刃の熱圧着により表裏の袋体フイルムを固
    定することを特徴とするヘッダー付き商品包装袋の製造
    方法。
  6. 【請求項6】長尺の下縁及び上縁で折り返して形成され
    た薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムを連続的
    に送りだしながら、上縁の折り目にヘッダー用の長尺の
    厚手の熱可塑性樹脂製芯材プラスチックシートを連続的
    に挟持させて、長尺の芯材シートの下縁で薄手プラスチ
    ックフイルムを芯材シート下縁に連続的ヒートシールに
    よって固定し、次いでワンピッチ移動で断続的に送り込
    まれた溶断工程において袋体部側縁を熱刃によって溶断
    して形成する商品包装袋の連続製造方法において、該溶
    断工程で、次の溶断ピッチで形成される商品包装袋の袋
    体部面に若しくは前のピッチで形成される商品包装袋の
    袋体部面に、該袋体部面の上方では収納すべき商品の幅
    より広い間隔を有しかつ袋体部面の下方では収納すべき
    商品の幅より狭い間隔になっている2本の傾斜線の形状
    の熱刃の熱圧着により表裏の袋体フイルムを固定するこ
    とを特徴とするヘッダー付き商品包装袋の製造方法。
  7. 【請求項7】長尺の下縁及び上縁で折り返して形成され
    た薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムを連続的
    に送りだしながら、上縁の折り目にヘッダー用の長尺の
    厚手の熱可塑性樹脂製芯材プラスチックシートを連続的
    に挟持させてるとともに、下縁の折り目に袋体用の長尺
    の厚手の熱可塑性樹脂製芯材シートを連続的に挟持させ
    たことを特徴とする請求項6記載のヘッダー付き商品包
    装袋の製造方法。
  8. 【請求項8】長尺の下縁及び上縁で折り返して形成され
    た薄手の熱可塑性樹脂製プラスチックフイルムを連続的
    に送りだしながら、上縁及び下縁の折り目と同一の幅の
    長尺の厚手の熱可塑性樹脂製芯材プラスチックシートを
    連続的に挟持させた帯状積層体を形成し、次いで該帯状
    積層体をワンピッチ移動で断続的に溶断工程に送り込み
    袋体部側縁を熱刃によって溶断して形成する商品包装袋
    の連続製造方法において、該溶断工程で、次の溶断工程
    で形成される商品包装袋の袋体部相当面に、該袋体部相
    当面の上方では収納すべき商品の幅より広い間隔を有
    し、かつ袋体部相当面の下方では収納すべき商品の幅よ
    り狭い間隔になっている2本の傾斜線に適合する形状の
    熱刃による熱圧着をして袋体表フイルムと芯材シートと
    を熱圧着固定することを特徴とするヘッダー付き商品包
    装袋の製造方法。
  9. 【請求項9】熱刃による熱圧着工程において、袋体部の
    芯材シートと裏面の袋体フイルムの間に圧着プレートを
    存在させることを特徴とする請求項7又は請求項8記載
    のヘッダー付き商品包装袋の製造方法。
  10. 【請求項10】熱刃の形状が断続的点線状又は破線状で
    あることを特徴とする請求項5、6、7、8又は9記載
    のヘッダー付き商品包装袋の製造方法。
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