JPH11226198A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JPH11226198A
JPH11226198A JP10257992A JP25799298A JPH11226198A JP H11226198 A JPH11226198 A JP H11226198A JP 10257992 A JP10257992 A JP 10257992A JP 25799298 A JP25799298 A JP 25799298A JP H11226198 A JPH11226198 A JP H11226198A
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JP
Japan
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game
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winning
hit
ball
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Pending
Application number
JP10257992A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Hiroshi Saito
浩志 斉藤
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Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技者の関心が始動入賞口への入賞に偏ること
なく変化に富んだ遊技を行うことができる遊技機を提供
する。 【解決手段】始動入賞口12とは別に遊技盤面11上に
特定入賞口13a、13bを配置し、遊技状態設定手段
60は、特定入賞口13a、13bに球が入賞したとき
から所定の解除条件が成立するまでの間、遊技状態を特
殊状態に設定する。特殊状態が設定されている間、確率
設定手段52によって画面遊技での当選確率を上昇させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面上に打ち
出された球が始動入賞口へ入賞したとき所定の画面遊技
を実行し、その結果が当たりのとき遊技者に有利な特別
価値を付与する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機としては、例えば、パチン
コ機においては、打ち出された球が始動チャッカーに入
賞したとき、遊技盤面上の中央に配置された中央役物と
しての液晶ディスプレイ上で図柄合わせゲームを実行
し、その実行結果が当たりのとき遊技者に、所定の特別
価値を付与するものがある。
【0003】通常、中央役物としての液晶ディスプレイ
は、任意の1つの図柄を表示することのできる図柄表示
領域を三つ並べた状態、あるいは縦3列横3列のマトリ
クス状に配列した状態で図柄を表示し得るようになって
おり、当たりを示す特定の図柄が縦、横、斜めのいずれ
かのライン上に揃ったとき、当たりを出現させ、遊技者
に特別価値を付与するようになっている。
【0004】液晶ディスプレイ上の各図柄は、図柄合わ
せゲームの開始から一定期間、スクロールするように連
続的に変更され、その後、1つずつ順に確定される。図
柄が順次確定する過程で、あるライン上の二個所に当た
りの図柄が揃い、あと1つで当たりとなるリーチ状態が
形成されることがあり、この際、遊技者の当たりへの期
待感は最高潮に達する。そして、残る一個所の図柄が確
定して当たりの図柄がライン上に揃ったとき大当たりを
発生させている。なお、リーチ状態から最後の図柄が確
定するまでの間は、いわゆるリーチアクションと呼ば
れ、各種の演出を行うことで遊技者の興奮や期待感を高
めるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、遊技性の要である図柄合わせゲー
ムは始動チャッカーへの球の入賞によってのみ開始さ
れ、他の入賞口への入賞は単に賞球が払い出されるだけ
なので、遊技台を選択する際の基準が、始動チャッカー
への入賞のしやすさに偏り、選択要素に幅がなく、遊技
者にとって遊技台の選択が単調で面白みのないものにな
っていた。また始動チャッカーへの入賞を狙って球を打
ち出すことが主として遊技者の行うことになり、遊技内
容が単調で変化に乏しいという問題があった。
【0006】さらに、リーチ状態が出現した際には、各
種のリーチアクションによって期待感を高める演出がな
されるが、最終的に当たりが出現しなければ、遊技者に
とっては実質的な特典はなく、かかる演出のみでは遊技
者を十分に楽しませることができないという問題があっ
た。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、遊技者の関心が始動
入賞口への入賞に偏ることがなく変化に富む遊技を行う
ことのできる遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]遊技盤面(11)上に打ち出された球が始動入賞
口(12)へ入賞したとき所定の画面遊技を実行し、そ
の結果が当たりのとき遊技者に有利な特別価値を付与す
る遊技機において、前記始動入賞口(12)とは別に前
記遊技盤面(11)上に配置された1または2以上の特
定入賞口(13a、13b)と、遊技状態を予め定めた
特殊状態に設定する遊技状態設定手段(60)と、前記
画面遊技で当たりの出現する確率を設定する確率設定手
段(52)とを備え、前記遊技状態設定手段(60)
は、前記特定入賞口(13a、13b)へ球が入賞した
ときから所定の解除条件が成立するまでの間、前記遊技
状態を前記特殊状態に設定し、前記確率設定手段(5
2)は、前記画面遊技で当たりの出現する確率を前記特
殊状態が設定されていないときよりも前記特殊状態が設
定されているとき高く設定することを特徴とする遊技
機。
【0009】[2]前記特殊状態に設定されていること
を遊技者に報知するための報知手段(80)を有するこ
とを特徴とする[1]記載の遊技機。
【0010】[3]前記解除条件は、前記特殊状態へ移
行する際に球の入賞した特定入賞口(13a、13b)
へ再度球が入賞することであることを特徴とする[1]
または[2]記載の遊技機。
【0011】[4]前記解除条件は、前記特殊状態へ移
行する際に球の入賞した特定入賞口(13a、13b)
と異なる他の特定入賞口(13a、13b)へ球が入賞
することであることを特徴とする[1]または[2]記
載の遊技機。
【0012】[5]前記解除条件は、前記画面遊技で前
記当たりが所定回数発生することであることを特徴とす
る[1]または[2]記載の遊技機。
【0013】[6]前記解除条件は、前記画面遊技で前
記当たりが発生しかつ当該当たりに基づく前記特別価値
の付与動作が終了することであることを特徴とする
[1]または[2]記載の遊技機。
【0014】前記本発明は次のように作用する。画面遊
技実行手段(50)は、始動入賞口(12)へ球が入賞
したとき、所定の画面遊技を実行する。遊技状態設定手
段(60)は、始動入賞口(12)とは別に遊技盤面
(11)上に配置された1または2以上の特定入賞口
(13a、13b)へ球が入賞したとき、遊技状態を所
定の特殊状態に設定する。なお、当該特殊状態は、所定
の解除条件が成立するまで継続される。
【0015】確率設定手段(52)は、画面遊技で当た
りの出現する確率を、特殊状態が設定されていないとき
よりも特殊状態が設定されているとき高く設定する。こ
のように特定入賞口(13a、13b)への入賞に基づ
いて、画面遊技で当たりの出現する確率を高め、遊技者
にとって有利な状態を形成するので、特定入賞口(13
a、13b)への入賞にも遊技者の関心が向き、変化に
富む遊技内容を提供することができる。
【0016】さらに、電飾等の報知手段(80)を通じ
て、特殊状態に設定されていることを遊技者に報知す
る。たとえば、特定入賞口(13a、13b)への入賞
によって当たりの出現確率が上昇したことを遊技者に報
知することで、遊技者の興奮や期待感を確実に高めるこ
とができ、遊技者は遊技機の前から離れられなくなり、
稼動率を上げることができる。
【0017】特殊状態は、特殊状態へ移行する際に球の
入賞した特定入賞口へ再度球が入賞したことによって解
除される。あるいは、特殊状態へ移行する際に球の入賞
した特定入賞口と異なる他の特定入賞口へ球が入賞した
とき特殊状態を解除する。
【0018】また画面遊技で当たりが1回あるいは数回
発生した際に、特殊状態を解除する。このほか、画面遊
技で当たりが発生しかつ当該当たりに基づく特別価値の
付与動作が終了した時点で特殊状態を解除するようにし
てもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は、本発明の一実施の形態を
示している。図2に示すように、本発明に係る遊技機1
0は、ハンドル14の回転操作によって球を打ち出し、
各種の入賞口への球の入賞を競うパチンコ機である。な
お、本発明に係る遊技機10は、アレンジボール機など
遊技媒体として球を用いる各種のゲーム機に適用するこ
とができる。
【0020】遊技機10は、打ち出された球の流下する
場としての遊技盤面11を備えている。遊技盤面11に
は入賞口や各種の役物、障害釘、アウト口などが配置さ
れている。遊技盤面11の略中央部分には、図柄合わせ
ゲームを表示する中央役物としての可変表示手段20が
設けられている。
【0021】ここでは、可変表示手段20として、カラ
ー液晶ディスプレイを用いている。可変表示手段20
は、3×3に縦横のマトリクス状に区切られた表示領域
を備えており、当該表示画面上で縦、横、斜めのいずれ
かのライン上に同一の数字や図柄を揃えることを競うス
ロットマシーンに見立てた数字合わせゲームを展開する
ようになっている。このほか、可変表示手段20として
モノクロ液晶ディスプレイやCRTディスプレイなどを
用いることができる。
【0022】可変表示手段20の下方には、一般に、始
動チャッカーと呼ばれる始動入賞口12が設けられてい
る。始動入賞口12へ球が入賞することを契機として、
可変表示手段20上でスロットマシーンに見立てた図柄
合わせゲームが実行されるようになっている。
【0023】可変表示手段20の左右両側には、特定入
賞口13a、13bが配置されている。特定入賞口13
a、13bへの球の入賞を契機に遊技状態が通常状態か
ら特定状態に変更されるようになっている。
【0024】始動入賞口12のさらに下方には、図柄合
わせゲームで当たりが出たとき、遊技者に有利な特別価
値を生じさせる特別価値発生手段30が設けられてい
る。特別価値発生手段30は、普段は閉じられている
が、図柄合わせゲームで当たりが出たとき、複数回その
入賞口の開閉動作を行い、球の入賞確率を高める可変入
賞口である。
【0025】遊技盤面11の下部には、遊技に供される
球を入れる前皿15が、さらにその下部には、前皿15
から溢れた球を受け止める下皿16が設けられている。
下皿16の右横には、球の発射を操作するためのハンド
ル14が設けられている。なお、遊技機10の各種の動
作を制御する制御回路は、遊技盤面11の裏面等の機体
内に取り付けられている。
【0026】図1は、本発明の一実施の形態における遊
技機10の回路構成の概要を表したものである。始動入
賞口12は、入賞した球を検知するための入賞検知スイ
ッチ41を備えている。入賞検知スイッチ41は、機械
的なスイッチのほか、球により光の遮られたことで入賞
を検知する光センサや、球の通過による磁界の変化を検
出する磁気センサなど各種のセンサを用いることができ
る。
【0027】球の入賞を検知した際に入賞検知スイッチ
41から出力される入賞信号42は、可変表示手段20
上で図柄合わせゲームを実行する画面遊技実行手段50
に入力されている。画面遊技実行手段50は、入賞信号
42が入力された時点から可変表示手段20上でスロッ
トマシーンに見立てた図柄合わせゲームを実行するよう
に構成されている。
【0028】画面遊技実行手段50の実行する図柄合わ
せゲームは、縦、横、斜めのうちのいずれかのライン上
に、あと1つ所定の図柄が揃うと当たりになるリーチ状
態を経由して最終的な実行結果を確定表示する場合と、
リーチ状態を経由することなく最終的な実行結果を確定
表示する場合とがある。通常の遊技状態の場合、画面遊
技実行手段50は、リーチ状態を経由するか否かは乱数
発生器等を用いることによって所定の確率に従って無作
為に定めている。
【0029】画面遊技実行手段50は、強制リーチ設定
手段51と、確率設定手段52とを備えている。このう
ち強制リーチ設定手段51は、リーチ状態を強制的に出
現させるための回路部分である。確率設定手段52は、
図柄合わせゲームで当たりの出現する確率を設定変更す
る回路部分である。
【0030】特定入賞口13a、13bは、入賞した球
を検知するための入賞検知スイッチ43を備えている。
入賞検知スイッチ43の出力する入賞信号44は、遊技
状態設定手段60に入力されている。遊技状態設定手段
60は、入賞検知スイッチ43から入賞信号44が入力
されたとき、遊技機10の遊技状態を通常状態から特殊
状態に変更し、予め定めた解除条件が成立したとき、特
殊状態から通常状態に遊技状態を戻す機能を果たす回路
部分である。
【0031】賞球払い出し手段70は、各種の入賞口へ
球が入賞したとき、所定数の遊技球を賞球として前皿1
5等へ払い出す機能を果たす部分である。賞球払い出し
手段70の備える払出数設定部71は、1回の入賞に対
して賞として払い出す遊技球の個数を設定する回路部分
である。
【0032】報知手段80は、遊技状態が特殊状態に設
定されていることを遊技者に報知する機能を果たすもの
であり、ここでは、可変表示手段20上で図柄合わせゲ
ームを実行する際の背景色を、通常状態と特殊状態とで
切り替えるようになっている。
【0033】特別価値発生手段30は、通常状態では閉
じているが、画面遊技実行手段50の実行する図柄合わ
せゲームで当たりが出現し、これに伴って遊技者に有利
な特別価値を付与するときに開かれる大口の入賞口とし
てアタッカー31を有しており、該アタッカー31は、
ソレノイド32により開閉駆動される。
【0034】アタッカー31は、所定の遊技状態になっ
た場合に、一定期間(たとえば29秒)開いた後、短時
間(2秒ほど)閉じるという開閉動作を所定回数繰り返
すよう動作するようになっており、開閉回数(ラウンド
回数)の初期値は16回に設定されている。
【0035】画面遊技実行手段50、遊技状態設定手段
60、払出数設定部71等は、遊技機10における各種
制御の中枢的機能を果たすCPU(中央処理装置)と、
ROM(リード・オンリ・メモリ)と、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)を主要部とする回路によって構
成されている。
【0036】ROMには、CPUの実行するプログラム
や可変表示手段20に表示される各種の図柄等の固定的
データが記憶されている。またRAMは、プログラムを
実行する上で一時的に必要になるデータを記憶する作業
用のメモリである。
【0037】遊技機10は、遊技状態が特殊状態になっ
たとき、どのように遊技を進めるかを3つの動作モード
の中から選択し得るようになっている。その1つは、遊
技状態が特殊状態になったとき、リーチを連続的に出現
させる連続リーチモードである。他の1つは、1回の入
賞に対して賞球払い出し手段70が払い出す賞球の個数
を通常状態の個数(10個)よりも多くする(たとえば
15個)賞球増加モードである。残る1つは、特殊状態
になっている間、画面遊技実行手段50の実行する図柄
合わせゲームで当たりの出現する確率を、通常状態より
も高める確率アップモードである。なお、動作モード
は、図示しないディップスイッチ等によって選択され
る。
【0038】また、特殊状態を解除する際の条件を、図
示しないディップスイッチ等によって複数種類の中から
選択し得るようになっている。再入賞解除モードは、特
殊状態に移行した際に入賞した特定入賞口と同一の特定
入賞口に球が入賞したとき、特殊状態を解除するモード
である。別入賞解除モードは、特殊状態に移行した際に
入賞した特定入賞口と異なる特定入賞口へ球が入賞した
とき、特殊状態を解除するものである。
【0039】当選解除モードは、特殊状態へ移行した
後、画面遊技実行手段50の行う図柄合わせゲームで当
たりが出現したとき、特殊状態を解除するモードであ
る。当たり終了解除モードは、特殊状態へ移行した後、
図柄合わせゲームで当たりが出現し、かつその当たりに
対する特別価値の付与が終了した時点で特殊状態を解除
するものである。
【0040】複数当選解除モードは、特殊状態へ移行し
た後、画面遊技実行手段50の行う図柄合わせゲームで
当たりが所定の複数回出現したときはじめて特殊状態を
解除するモードである。
【0041】次に作用を説明する。図3は、動作モード
を連続リーチモードに、解除条件を当選解除モードに設
定した場合に遊技機10の行う動作の流れを示したもの
である。遊技機10が動作を開始すると、まず各種の初
期設定が行われ(ステップS101)、さらにRAM上
の所定アドレスに割り当てたリーチフラグを「0」にリ
セットする(ステップS102)。画面遊技実行手段5
0は、リーチフラグが「1」にセットされている間、強
制的にリーチ状態を経由して図柄合わせゲームの最終的
な実行結果を表示するようになっている。
【0042】特定入賞口13aまたは特定入賞口13b
のいずれかに球が入賞すると(ステップS103;Y、
S104;Y)、遊技状態設定手段60は、リーチフラ
グを「1」にセットする(ステップS105)。その
後、賞球払い出し手段70は、設定された個数(ここで
は10個)の賞球を払い出す(ステップS106)。
【0043】一方、始動入賞口12(スタートチャッカ
ー)に球が入賞すると(ステップS103;Y、S10
4;N、S107;Y)、貯留数を、4回を限度として
1回分増加させる(ステップS108)。なお、貯留数
は、図柄合わせゲームを実行する権利を遊技者が何回分
保有しているかを示すものである。
【0044】貯留数が「0」でなく(ステップS10
9;Y)かつ現在、図柄合わせゲームが実行中でなけれ
ば(ステップS110;Y)、画面遊技実行手段50
は、図柄合わせゲームの実行を新たに開始する(ステッ
プS111)。
【0045】図柄合わせゲームが既に実行中のとき(ス
テップS110;Y)、画面遊技実行手段50は、リー
チフラグが「1」か否かを調べ(ステップS112)、
リーチフラグが「0」のときは(ステップS112;
N)、リーチ状態を経由させることなく図柄合わせゲー
ムの実行結果を確定させる。すなわち、リーチ状態を経
由することなく、外れの図柄を最終的な実行結果として
表示する。なお、リーチフラグが「0」であっても、一
定の確率に従ってリーチ状態を経由するように構成して
もよい。
【0046】リーチフラグが「1」のときは(ステップ
S112;Y)、リーチ状態を強制的に経由させてから
図柄合わせゲームの最終的な実行結果を表示する(ステ
ップS113)。最終的な実行結果が当たりのとき(ス
テップS114;Y)、遊技状態設定手段60は、リー
チフラグを「0」にリセットして遊技状態を特殊状態か
ら通常状態に戻す(ステップS115)。その後、特別
価値発生手段30のアタッカー31を開閉させて遊技者
に有利な状態を形成し、当たり動作を実行する(ステッ
プS116)。
【0047】このように、特定入賞口13a、13bに
球が入賞した後、当たりが出現するまでの間は、図柄合
わせゲームを実行するごとにリーチ状態が形成されるの
で、遊技者の当たりへの期待感が高まって遊技者は遊技
を引き続き行いたくなる。その結果、遊技機の稼動率が
向上することになる。また、特定入賞口13a、13b
への入賞によって、リーチ状態が連続的に発生するの
で、遊技の面白みを増すことができる。なお、上述の例
では、必ずリーチが出現するが、それが当たりに転じる
か否かは、通常状態と同一の確率に設定されている。
【0048】図4は、動作モードを賞球増加モードに、
解除条件を当選解除モードに設定した場合に遊技機10
の行う動作の流れを示したものである。遊技機10が動
作を開始すると、まず各種の初期設定を行うとともに
(ステップS201)、賞球払い出し手段70は、1回
の入賞に対して払い出す賞球の個数を通常値(10個)
に設定する(ステップS202)。
【0049】特定入賞口13a、または特定入賞口13
bのいずれかに球が入賞すると(ステップS203;
Y、S204;Y)、遊技状態設定手段60は、遊技状
態を通常状態から特殊状態へ移行させ、これに伴って、
賞球払い出し手段70は、1回の入賞に対して払い出す
賞球数を増加させる(ステップS205)。ここでは1
5個に設定される。その後、賞球払い出し手段70は、
設定された個数の賞球を払い出す(ステップS20
6)。
【0050】一方、始動入賞口12に球が入賞すると
(ステップS203;Y、S204;N、S207;
Y)、貯留数を、4回を限度として1回分増加させる
(ステップS208)。
【0051】貯留数が「0」でなく(ステップS20
9;Y)かつ現在、図柄合わせゲームの実行中でなけれ
ば(ステップS210;Y)、画面遊技実行手段50
は、図柄合わせゲームの実行を新たに開始する(ステッ
プS211)。
【0052】図柄合わせゲームが既に実行中のときは
(ステップS210;Y)、その実行結果を表示すべき
時期が到来するまで各図柄のスクロール動作を継続し
(ステップS212;N)、スクロールを停止すべき時
期が到来したとき(ステップS212;Y)、一定の確
率に従ってリーチ状態を経由させた後、最終的な実行結
果を確定表示する(ステップS213)。
【0053】最終的な実行結果が当たりのとき(ステッ
プS214;Y)、遊技状態設定手段60は、遊技状態
を特殊状態から通常状態に戻し、これに伴って賞球払い
出し手段70は、1回当たりの賞球数を通常値(10
個)に戻す(ステップS215)。その後、特別価値発
生手段30のアタッカー31を開閉させて遊技者に有利
な状態を形成し当たり動作を実行する(ステップS21
6)。
【0054】このように、特定入賞口13a、13bに
球が入賞した後、当たりが出現するまでの間、1回の入
賞に対して払い出される賞球数が増加するので、始動入
賞口12とは別に設けた特定入賞口13a、13bへの
入賞によって実質的な特典を遊技者に与えることができ
る。また賞球数が増加することによって遊技者の玉持ち
が良くなり、図柄合わせゲームで当たりが出現しなくて
も、少ない投資で長い時間に渡って遊技を楽しむことが
できる。
【0055】なお、特殊状態へ移行した後、図柄合わせ
ゲームで当たりが出現し、かつその当たりに対する特別
価値の付与が終了した時点で特殊状態を解除する当たり
終了解除モードや、複数回当たりが出たときはじめて特
殊状態を解除する複数当選解除モードに解除モードを設
定しておけば、大当たり発生中も1回の入賞に対する賞
球数を増やした状態が維持されるので、特賞出玉も増
え、遊技者に大きな特典を付与することができる。
【0056】図5は、動作モードを確率アップモード
に、解除条件を当選解除モードに設定した場合に遊技機
10の行う動作の流れを示したものである。遊技機10
が動作を開始すると、まず各種の初期設定を行うととも
に(ステップS301)、画面遊技実行手段50の確率
設定手段52は、図柄合わせゲームで当たりの発生する
確率を通常値(ここでは256分の1)に設定する(ス
テップS302)。
【0057】特定入賞口13a、または特定入賞口13
bのいずれかに球が入賞すると(ステップS303;
Y、S304;Y)、遊技状態設定手段60は、遊技状
態を通常状態から特殊状態へ移行させ、これに伴って、
確率設定手段52は、図柄合わせゲームで当たりの出る
確率を通常値よりも高い値に設定変更する(ステップS
305)。ここでは確率を通常値の4倍である、64分
の1に高めている。その後、賞球払い出し手段70は、
設定されている個数(10個)の賞球を払い出す(ステ
ップS306)。
【0058】一方、始動入賞口12に球が入賞すると
(ステップS303;Y、S304;N、S307;
Y)、4回を限度として貯留数を1回分増加させる(ス
テップS308)。
【0059】貯留数が「0」でなく(ステップS30
9;Y)かつ現在、図柄合わせゲームの実行中でなけれ
ば(ステップS310;Y)、画面遊技実行手段50
は、図柄合わせゲームの実行を新たに開始する(ステッ
プS311)。
【0060】図柄合わせゲームが既に実行中のときは
(ステップS310;Y)、その実行結果を表示すべき
時期が到来するまで図柄のスクロール動作を継続し(ス
テップS312;N)、スクロールを停止すべき時期が
到来したときは(ステップS312;Y)、確率設定手
段52によって設定された確率に従って当たりの出現す
る無作為抽選を実行し、その結果に応じて図柄合わせゲ
ームの最終的な実行結果を確定表示する(ステップS3
13)。
【0061】最終的な実行結果が当たりのとき(ステッ
プS314;Y)、遊技状態設定手段60は、遊技状態
を特殊状態から通常状態に戻し、これに伴って確率設定
手段52は、図柄合わせゲームで当たりの出現する確率
を、通常値に戻す(ステップS315)。その後、特別
価値発生手段30のアタッカー31を開閉させて遊技者
に有利な状態を形成する当たり動作を実行する(ステッ
プS316)。
【0062】なお、特殊状態に入り、当たりの出現確率
が高く設定されている間、可変表示手段20に表示され
る図柄合わせゲームの背景色は、通常状態時の背景色と
異なる色に変化し、当選確率がアップしていることを遊
技者に通知するようになっている。
【0063】このように特定入賞口13a、13bへの
入賞に基づいて、図柄合わせゲームで当たりの出現する
確率を高め、遊技者にとって有利な状態を形成するの
で、特定入賞口13a、13bへの入賞にも遊技者の関
心が向くようになり、変化に富む遊技内容を提供するこ
とができる。
【0064】さらに、可変表示手段20の背景色等を変
更して特殊状態に入ったことを遊技者に報知するので、
遊技者の興奮や期待感を確実に高めることができ、遊技
者は遊技機の前から離れられなくなり、稼動率を上げる
ことができる。
【0065】以上説明した実施の形態では、確率アップ
モードのほかに連続リーチモード、賞球増加モードを備
えるものを示したが、本発明では少なくとも確率アップ
モードを具備すればよい。また、実施の形態では、連続
リーチモード、賞球増加モード、確率アップモードの各
動作モードをそれぞれ独立に設定するようにしたが、2
以上の動作モードを組み合わせて設定し得るようにして
もよい。たとえば連続リーチモードと確率アップモード
を組み合わせれば、特定入賞口13a、13bに入賞し
た後は、必ずリーチ状態を経由するとともに、その際、
当たりの出現する確率も高い状態になる。
【0066】また、実施の形態では、解除モードを当選
解除モードに設定した際の動作を説明したが、再入賞解
除モードや別入賞解除モード、当たり終了解除モード等
に設定した場合には、それらの条件が成立した際に特殊
状態が解除される。さらに実施の形態では、動作モー
ド、解除モードを各種備えるようにしたが、これらの中
の一部のモードを備えるものであってもよい。
【0067】このほか実施の形態では、可変表示手段2
0上の背景色を変更して特殊状態に設定されていること
を遊技者に報知するようにしたが、遊技機10前面上部
等に設けた各種の装飾ランプ(電飾ランプ)等を点滅さ
せたり、所定の演出音を流すことで、特殊状態に設定さ
れていることを報知するようにしてもよい。なお、特定
入賞口13a、13bは、球が通過するだけの、いわゆ
るスルーチャッカーであってもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明にかかる遊技機によれば、画面遊
技の実行契機となる始動入賞口12とは別に遊技盤面上
に1または2以上の特定入賞口を設け、これに球が入賞
したとき、遊技状態を通常状態から特殊状態に移行さ
せ、当該特殊状態の間、画面遊技での当選確率を上昇さ
せるようにしたので、始動入賞口への入賞のみに遊技者
の関心が偏ることなく、変化に富む遊技内容を提供する
ことができる。また特殊状態では遊技者の当たりへの期
待感が高まるので、遊技者は遊技を継続して行いたくな
り、遊技機の稼動率を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊技機の回路構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊技機を示す正面
図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遊技機が連続リー
チモードに設定されている際に行う動作の流れを示す流
れ図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る遊技機が賞球増加
モードに設定されている際に行う動作の流れを示す流れ
図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る遊技機が確率アッ
プモードに設定されている際に行う動作の流れを示す流
れ図である。
【符号の説明】
10…遊技機 11…遊技盤面 12…始動入賞口 13a、13b…特定入賞口 20…可変表示手段 30…特別価値発生手段 41、43…入賞検知スイッチ 50…画面遊技実行手段 51…強制リーチ設定手段 52…確率設定手段 60…遊技状態設定手段 70…賞球払い出し手段 71…払出数設定部 80…報知手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤面上に打ち出された球が始動入賞口
    へ入賞したとき所定の画面遊技を実行し、その結果が当
    たりのとき遊技者に有利な特別価値を付与する遊技機に
    おいて、 前記始動入賞口とは別に前記遊技盤面上に配置された1
    または2以上の特定入賞口と、遊技状態を予め定めた特
    殊状態に設定する遊技状態設定手段と、前記画面遊技で
    当たりの出現する確率を設定する確率設定手段とを備
    え、 前記遊技状態設定手段は、前記特定入賞口へ球が入賞し
    たときから所定の解除条件が成立するまでの間、前記遊
    技状態を前記特殊状態に設定し、 前記確率設定手段は、前記画面遊技で当たりの出現する
    確率を前記特殊状態が設定されていないときよりも前記
    特殊状態が設定されているとき高く設定することを特徴
    とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記特殊状態に設定されていることを遊技
    者に報知するための報知手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記解除条件は、前記特殊状態へ移行する
    際に球の入賞した特定入賞口へ再度球が入賞することで
    あることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記解除条件は、前記特殊状態へ移行する
    際に球の入賞した特定入賞口と異なる他の特定入賞口へ
    球が入賞することであることを特徴とする請求項1また
    は2記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記解除条件は、前記画面遊技で前記当た
    りが所定回数発生することであることを特徴とする請求
    項1または2記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記解除条件は、前記画面遊技で前記当た
    りが発生しかつ当該当たりに基づく前記特別価値の付与
    動作が終了することであることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の遊技機。
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