JPH11224621A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JPH11224621A
JPH11224621A JP2526698A JP2526698A JPH11224621A JP H11224621 A JPH11224621 A JP H11224621A JP 2526698 A JP2526698 A JP 2526698A JP 2526698 A JP2526698 A JP 2526698A JP H11224621 A JPH11224621 A JP H11224621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pwm
pulse
horizontal
period
image display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2526698A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshige Taniguchi
啓成 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP2526698A priority Critical patent/JPH11224621A/ja
Publication of JPH11224621A publication Critical patent/JPH11224621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PWM波形の立ち上がりあるいは立ち下がり
の電流変化によって発生し、アナログ映像信号に重畳さ
れるノイズを分散させることにより、ノイズの目立たな
い良好な画像を得る。 【解決手段】 PWM期間パルス発生部50の水平カウ
ンタのロードデータを設定するロードデータ設定部60
と、ロードデータを任意に切り替えるためのパルスを発
生させるロードデータ切替パルス発生部61とを備えさ
せ、PWM期間パルス発生部50の水平カウンタのロー
ドデータを水平走査期間ごとに変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅変調(P
WM:Pulse Width Modulation)によって映像を表示す
る画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に、従来の画像表示装置に用いられ
る画像表示素子の基本的な構造について、図2を用いて
説明する。
【0003】図2に示すように、この画像表示素子は、
後方からアノード側に向かって順に配置された背面電極
1、電子ビーム源としてのカソード2、電子ビーム引き
出し電極3、信号変調電極4、集束電極5、水平偏向電
極6、垂直偏向電極7、スクリーン8等により構成され
ており、これらは真空容器(図示せず)の内部に収納さ
れている。
【0004】電子ビーム源としてのカソード2は、水平
方向に線状に分布する電子ビームを発生させることがで
きるように水平方向に張られており、このカソード2は
垂直方向に所定の間隔を置いて複数本設けられている。
図2においては、簡単のために2イ〜2トの7本のみが
示されているが、実際には、28本のカソード2イ〜2
マが3mm間隔で配置されている。カソードの間隔は自
由に大きくとることができず、垂直偏向電極7とスクリ
ーン8との間隔によって規制される。カソード2として
は、直径10〜30μmのタングステンの棒の表面に酸
化物陰極材料を塗布したものが用いられる。そして、カ
ソード2は、上方のカソード2イから下方のカソード2
マまで順番に一定時間ずつ電子ビームを放出するように
制御される。
【0005】背面電極1は、該当するカソード以外のカ
ソードからの電子ビームの発生を抑止すると共に、電子
ビームをアノード方向のみに押し出す働きもする。図2
においては、真空容器は示されていないが、背面電極1
を利用して真空容器と一体化した構造を採ることも可能
である。
【0006】電子ビーム引き出し電極3は、カソード2
イ〜2マのそれぞれと対向して水平方向に所定の間隔を
置いて並べられた複数個の貫通孔10を有する導電板1
1からなり、カソード2から放出された電子ビームは貫
通孔10を通して取り出される。
【0007】信号変調電極4は、カソード2イ〜2マの
それぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直方向
に長い導電板15からなり、この導電板15は所定の間
隔を置いて水平方向に複数個並設されている。図2にお
いては、簡単のために8枚の信号変調電極用導電板15
のみが示されているが、実際には、114枚の信号変調
電極用導電板15が配置されている。信号変調電極4
は、電子ビーム引き出し電極3によって水平方向に区分
された電子ビームのそれぞれの通過量を、映像信号の絵
素に対応して、しかも後述する水平偏向のタイミングに
同期させて制御する。
【0008】集束電極5は、信号変調電極4に設けられ
た各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有する導
電板17からなり、電子ビームを集束する働きをする。
水平偏向電極6は、導電板17の貫通孔16のそれぞれ
の水平方向の両サイドに沿って垂直方向に配置された一
対の導電板18、18′からなり、それぞれの導電板に
は水平偏向用電圧が印加される。これにより、各絵素ご
との電子ビームはそれぞれ水平方向に偏向され、スクリ
ーン8上でR、G、Bの各蛍光体を順次照射して発光さ
せる。本構成において、電子ビームは水平方向に2トリ
オ分偏向される。
【0009】垂直偏向電極7は、集束電極5としての導
電板17の各貫通孔16の垂直方向の中間の位置に水平
方向に配置された一対の導電板19、19′からなり、
それぞれの導電板には垂直偏向用電圧が印加される。こ
れにより、電子ビームは垂直方向に偏向される。本構成
において、1本のカソードから生じた電子ビームは垂直
方向に8ライン分偏向される。そして、29枚の垂直偏
向電極7によって28本のカソード2イ〜2マのそれぞ
れに対応する28対の垂直偏向導電体対が構成され、こ
れによりスクリーン8上で垂直方向に224本の水平走
査ラインが描かれる。
【0010】本構成においては、水平偏向電極6、垂直
偏向電極7がそれぞれ複数枚櫛状に張り巡らされてい
る。さらに、水平、垂直の各偏向電極間の距離に比べて
カソード2からスクリーン8までの距離を長く設定する
ことにより、小さな偏向量で電子ビームをスクリーン8
上に照射させることが可能となる。その結果、水平、垂
直ともに偏向歪みを小さくすることができる。
【0011】スクリーン8は、ガラス板21の裏面に蛍
光体20をストライプ状に塗布することによって構成さ
れている。また、ガラス板21の裏面には、メタルバッ
ク、カーボン(図示せず)も塗布されている。蛍光体2
0は、信号変調電極4の1つの貫通孔14を通過する電
子ビームを水平方向に偏向することによってR、G、B
の3色の蛍光体対を2トリオ分照射することができるよ
うに構成されており、垂直方向にストライプ状に塗布さ
れている。図2において、スクリーン8上の破線は複数
本のカソード2のそれぞれに対応して表示される垂直方
向の区分を示し、二点鎖線は複数枚の信号変調電極4の
各々に対応して表示される水平方向の区分を示してい
る。図3に、破線と二点鎖線で仕切られた1つの区画の
拡大図を示す。
【0012】図3に示すように、1つの区画は、水平方
向では2トリオ分のR、G、Bの蛍光体R1、G1、B
1及び蛍光体R2、G2、B2を有し、垂直方向では8
ライン分の幅を有している。本構成における1区画の大
きさは、水平方向で1mm、垂直方向で3mmである。
尚、図3においては、R、G、Bの各々3色の蛍光体が
ストライプ状に図示されているが、デルタ状に配置され
ていてもよい。但し、デルタ状に配置した場合には、そ
れに適合した水平偏向波形、垂直偏向波形を印加する必
要がある。また、図3においては、説明の都合上、縦横
の寸法比が実際のスクリーンに表示したイメージとは異
なっている。また、本構成においては、信号変調電極4
の1つの貫通孔14に対してR、G、Bの蛍光体が2ト
リオ分設けられているが、1トリオ分あるいは3トリオ
分以上設けてもよい。但し、この場合には、信号変調電
極4に、1トリオあるいは3トリオ以上のR、G、B映
像信号を順次加え、それに同期して水平偏向を行う必要
がある。
【0013】次に、この画像表示素子を駆動するための
駆動回路の動作について、図2、図4を用いて説明す
る。まず、電子ビームをスクリーン8上に照射して表示
するための駆動部分について説明する。電源回路22
は、画像表示素子の各電極に所定のバイアス電圧を印加
するための回路であり、背面電極1にはV1、電子ビー
ム引き出し電極3にはV3、集束電極5にはV5、スク
リーン8にはV8の直流電圧が印加される。
【0014】パルス発生回路39は、水平同期信号Hと
垂直同期信号Vを用いてカソード駆動パルスを作成する
ための回路である。図5に、そのタイミング図を示す。
図4のイ〜マに示すように、各カソード2イ〜2マは、
駆動パルス(イ〜マ)が高電位の期間に電流が流れて加
熱され、駆動パルス(イ〜マ)が低電位の期間に電子を
放出するように加熱状態が保持される。これにより、2
8本のカソード2イ〜2マから、それぞれ低電位の駆動
パルス(イ〜マ)が印加される8水平走査期間のみ電子
が放出される。1画面を構成するには、上方のカソード
2イから下方のカソード2マまで順次8水平走査期間ず
つ電位を切り替えていけばよい。
【0015】次に、偏向部分について、図2、図4、図
5を用いて説明する。図4に示すように、偏向電圧発生
回路40は、ダイレクトメモリアクセスコントローラ
(以下『DMAコントローラ』という。)41、偏向電
圧波形記憶用メモリ(以下『偏向メモリ』という。)4
2、水平偏向用ディジタル−アナログ変換器(以下『水
平偏向用D/A変換器』という。)43h、垂直偏向用
D/A変換器43v、水平偏向用8BITデータラッチ
44h、垂直偏向用8BITデータラッチ44v、水平
偏向用高電圧アンプ45h、垂直偏向用高電圧アンプ4
5v等によって構成されており、この偏向電圧発生回路
40から水平偏向信号h、h′及び垂直偏向信号v、
v′が発生される。本構成においては、垂直偏向信号に
関して、オーバースキャンを考慮して1フィールドで2
24水平走査期間表示するようにされている。また、そ
れぞれのラインに対応する垂直偏向位置情報を記憶して
いるメモリアドレスエリアは、それぞれ1組のメモリ容
量を有する第1フィールドと第2フィールドとに分けら
れている。
【0016】表示する際には、該当する偏向メモリ42
からデータを読み出し、垂直偏向用8BITデータラッ
チ44vで垂直偏向データをラッチし、垂直偏向用D/
A変換器43vでアナログ信号に変換して、垂直偏向用
高電圧アンプ45vによって増幅した後、垂直偏向電極
7に印加する。偏向メモリ42に記憶された垂直偏向位
置情報は、8水平走査期間ごとにほぼ規則性のあるデー
タで構成されており、偏向信号に変換された波形もほぼ
12段階の垂直偏向信号となっているが、上記のように
2フィールド分のメモリ容量を有しているため、各水平
走査線ごとに位置を微調整することができる。また、水
平偏向信号に対しては、画像表示装置の水平方向を複数
に分割しているため、一水平走査期間に6段階に電子ビ
ームを水平偏向させる必要性と水平走査ごとに偏向位置
を微調整することができるように、偏向メモリ42は一
水平走査期間ごとに6個のデータを持っている。従っ
て、1フレーム間に448水平走査期間表示するとし
て、448×6=2688バイトのメモリが必要である
が、第1フィールドと第2フィールドのデータを共用し
ているため、実際には1344バイトのメモリが使用さ
れている。表示する際には、各水平走査ラインに対応し
た偏向情報を偏向メモリ42から読み出し、水平偏向用
8BITデータラッチ44hで水平偏向データをラッチ
し、水平偏向用D/A変換器43hでアナログ信号に変
換して、水平偏向用高電圧アンプ45hによって増幅し
た後、水平偏向電極6に印加する。
【0017】以上を簡単にまとめると、以下のようにな
る。すなわち、垂直周期のうちの垂直帰線期間を除いた
表示期間に、カソード2イ〜2マのうちの低電位の駆動
パルスが印加されているカソードから放出された電子ビ
ームは、電子ビーム引出し電極3によって水平方向に1
14区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成す
る。この電子ビームは、各区分ごとに信号変調電極4に
よってビームの通過量が制御され、集束電極5によって
集束された後、図5に示すように、ほぼ6段階に変化す
る一対の水平偏向信号h、h′が印加された水平偏向電
極18、18′等により、各水平表示期間にスクリーン
8の蛍光体R1、G1、B1及び蛍光体R2、G2、B
2等に順次、水平表示期間/6ずつ照射される。このよ
うにして、各水平ラインのラスターは、114個の各区
分ごとに電子ビームを映像信号によって変調して蛍光体
R1、G1、B1及び蛍光体R2、G2、B2に照射す
ることにより、スクリーン8上にカラー画像が表示され
る。
【0018】次に、電子ビームの変調制御部分について
説明する。まず、図4において、信号入力端子23R、
23G、23Bに印加されたR、G、Bの各映像信号
は、114組のサンプルホールド回路組31a〜31n
に印加される。各サンプルホールド回路組31a〜31
nは、蛍光体R1、G1、B1及び蛍光体R2、G2、
B2にそれぞれ対応した6個のサンプルホールド回路に
より構成されている。サンプリングパルス発生回路34
は、水平周期(63.5μsec)のうちの水平表示期
間(約50μsec)に、114組のサンプルホールド
回路組31a〜31nのそれぞれのサンプルホールド回
路に対応する684個(114×6)のサンプリングパ
ルスRa1〜Rn2を順次発生させる。684個のサン
プリングパルスRa1〜Rn2がそれぞれ114組のサ
ンプルホールド回路組31a〜31nに6個ずつ印加さ
れ、これにより、各サンプルホールド回路組には、1ラ
インを114個に区分したときの各区分の2絵素分の蛍
光体R1、G1、B1、R2、G2、B2にそれぞれ対
応した映像信号SR1、SG1、SB1、SR2、SG
2、SB2が個別にサンプリングされてホールドされ
る。サンプルホールドされた114組の映像信号SR
1、SG1、SB1、SR2、SG2、SB2は、1ラ
イン分のサンプルホールド終了後に転送パルスtによっ
て114組のメモリ32a〜32nに一斉に転送され、
ここで次の1水平走査期間保持される。この保持された
映像信号SR1、SG1、SB1、SR2、SG2、S
B2は、114個のスイッチング回路35a〜35nに
印加される。スイッチング回路35a〜35nは、それ
ぞれ映像信号SR1、SG1、SB1、SR2、SG
2、SB2の個別入力端子とそれらを順次切り替えて出
力する共通出力端子とを有する回路であり、スイッチン
グパルス発生回路36から印加されるスイッチングパル
スr1、g1、b1、r2、g2、b2によって同時に
切り替え制御される。スイッチングパルスr1、g1、
b1、r2、g2、b2は、各水平表示期間を6分割し
て、水平表示期間/6ずつスイッチング回路35a〜3
5nを切り替え、各映像信号SR1、SG1、SB1、
SR2、SG2、SB2を時分割して順次出力し、パル
ス幅変調(PWM)回路37a〜37nに供給する。各
スイッチング回路35a〜35nの出力は、114組の
PWM回路37a〜37nに印加され、各映像信号SR
1、SG1、SB1、SR2、SG2、SB2の大きさ
に応じてパルス幅変調されて出力される。
【0019】次に、パルス幅変調(PWM)について、
図6を用いて詳細に説明する。図6に示すように、PW
M期間パルス発生部50で発せられたPWM期間パルス
の立ち下がりエッジによってPWMカウンタ51がリセ
ットされ、PWMカウンタ51のカウント出力とディジ
タル映像信号入力とが比較器52によって比較され、P
WM部53におけるPWM波形の立ち上がり位置が決定
される。また、PWM期間パルス発生部50では発せら
れたPWM期間パルスの立ち上がりエッジによってPW
M部53におけるPWM波形の立ち下がり位置が決定さ
れる。
【0020】図6のPWM期間パルス波形図55に示す
ように、全水平走査期間(全ライン)においてPWM期
間パルス発生部50によって発生されたPWM期間パル
スの水平方向の位相関係は同じである。従って、上記し
たPWMの動作により、PWM出力波形としては、図6
のPWM出力波形図56に示すように、全水平走査期間
(全ライン)において水平方向の位相関係は同じにな
る。
【0021】114組のPWM回路37a〜37nの出
力は、電子ビームを変調するための信号として画像表示
素子の信号変調電極4の114枚の導電板15にそれぞ
れ個別に印加される。
【0022】次に、水平偏向と表示のタイミングについ
て説明する。スイッチング回路35a〜35nにおける
映像信号SR1、SG1、SB1、SR2、SG2、S
B2の切り替えタイミングと、水平偏向用D/A変換器
43hによる蛍光体R1、G1、B1、R2、G2、B
2への電子ビームの水平偏向の切り替えタイミングとが
それぞれ一致するように、スイッチング回路35a〜3
5n及び水平偏向用D/A変換器43hが同期制御され
ている。これにより、電子ビームが蛍光体R1に照射さ
れているときには、その電子ビームの照射量が蛍光体R
1に対応する変調信号によって制御され、以下蛍光体G
1、B1、R2、G2、B2に照射する電子ビームにつ
いても同様に制御されて、各絵素の蛍光体R1、G1、
B1、R2、G2、B2の発光が映像信号SR1、SG
1、SB1、SR2、SG2、SB2によってそれぞれ
制御されることとなり、各絵素が入力の映像信号にした
がって発光表示される。かかる制御が1ライン分の11
4組(各2絵素ずつ)分同時に実行されて、1ライン2
28絵素の映像が表示され、さらに1フィールド224
本のラインについて上方のラインから順次行われて、ス
クリーン8上に画像が表示される。さらに、上記の諸動
作が入力映像信号の1フィールドごとに繰り返されて、
テレビジョン信号等がスクリーン8上に表示される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成では、均一な画面あるいはPWM波形の固定されて
いる側等でPWM波形の立ち上がりあるいは立ち下がり
が各水平走査期間で一致した場合に、PWM波形の立ち
上がりあるいは立ち下がりの電流変化によるノイズがア
ナログ映像信号に重畳されて画面上で固定パターンとな
り、画像品位を著しく低下させてしまう。そして、この
ノイズを低減するためには部品コスト及び設計期間がか
かり、また、画像へのノイズの影響を完全に無くすこと
は困難であるという問題点がある。
【0024】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、PWM波形の立ち上
がりあるいは立ち下がりの電流変化によって発生し、ア
ナログ映像信号に重畳されるノイズを分散させることに
より、ノイズの目立たない良好な画像を得ることのでき
る画像表示装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る画像表示装置の構成は、映像信号の水
平走査期間を分割し、分割したそれぞれの期間中のパル
スの幅を映像信号波の大きさに応じて変化させるパルス
幅変調によって映像を表示する画像表示装置であって、
立ち上がり位置又は立ち下がり位置の異なるパルスを発
生させる回路を備えたことを特徴とする。この画像表示
装置の構成によれば、PWM波形の立ち上がりあるいは
立ち下がりの電流変化によって発生し、アナログ映像信
号に重畳されるノイズを分散して、ノイズの目立たない
良好な画像を得ることができる。その結果、ノイズを低
減するための部品コストを削減し、設計期間を短縮する
ことができる。
【0026】また、前記本発明の構成においては、水平
走査期間ごとに立ち上がり位置又は立ち下がり位置の異
なるパルスを発生させる回路を備えているのが好まし
い。また、前記本発明の構成においては、垂直走査期間
ごとに立ち上がり位置又は立ち下がり位置の異なるパル
スを発生させる回路を備えているのが好ましい。
【0027】また、前記本発明の構成においては、水平
走査期間ごと及び垂直走査期間ごとに立ち上がり位置又
は立ち下がり位置の異なるパルスを発生させる回路を備
えているのが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1の実施の形態
における画像表示装置のパルス幅変調(PWM)回路を
示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形
態における画像表示装置のPWM回路は、PWM期間パ
ルスを発生させるPWM期間パルス発生部50と、PW
Mのパルス幅を決める基準となるPWMカウンタ51
と、PWMカウンタ51のカウント出力とディジタル映
像信号入力とを比較する比較器52と、比較器52によ
ってPWMカウンタ51のカウント出力とディジタル映
像信号入力とを比較した結果に基づいてPWM波形の立
ち上がり位置を決め、PWM期間パルス発生部50によ
って発生されたPWM期間パルスの立ち上がりエッジに
よってPWM波形の立ち下がりを決めることにより、P
WMパルスを発生させるPWM部53と、PWM期間パ
ルス発生部50の水平カウンタのロードデータを設定す
るロードデータ設定部60と、ロードデータを任意に切
り替えるためのパルスを発生させるロードデータ切替パ
ルス発生部61とにより構成されている。尚、図1中、
65はPWM期間パルス波形図、66はPWM出力波形
図である。
【0029】主にマトリクス駆動の画像表示装置におい
ては、映像信号の変調電極は水平方向に多数に分割され
ているため、PWMのようにパルス状の波形で駆動を行
なう場合、PWM波形の立ち上がりあるいは立ち下がり
が全ての変調電極で共通となり、パルス回路特有のパル
スの変化点において瞬間的な電流が全変調電極で同時に
流れ、大きなノイズとなる。パルスの変化点での電流変
化によるノイズは、回路のグランドパターンあるいは輻
射等によってアナログ映像信号にノイズとして重畳さ
れ、画面上にノイズが発生する。特に、従来の構成によ
るPWM回路(図6参照)を用いた場合には、水平走査
期間の特定の位置にノイズが発生するために、画面上で
縦の線として現れ、人間の視覚で容易に検知される。
【0030】本実施の形態の画像表示装置においては、
PWM期間パルス発生部50の水平カウンタのロードデ
ータを水平走査期間ごとに変化させるためのロードデー
タ切替パルスを、ロードデータ切替パルス発生部61に
よって発生させるようにされている。このようにPWM
期間パルス発生部50の水平カウンタのロードデータを
水平走査期間ごとに変化させることにより、図1のPW
M期間パルス波形図65に示すように、水平走査期間ご
と(ラインごと)にPWM期間パルスの位相が変化し、
図1のPWM出力波形図66に示すように、PWM出力
波形は水平走査期間ごと(ラインごと)にその位相が変
化する。その結果、水平走査期間の任意の位置にPWM
波形の立ち上がりあるいは立ち下がりの電流変化による
ノイズが分散され、画面上でのノイズレベルが低減され
る。
【0031】理論的には、PWM波形の立ち上がり位置
又は立ち下がり位置を時間的に十分大きくずらした2つ
のPWM位置の状態を水平走査線ごとに交互に切り替え
た場合、画面上で認識されるノイズレベルは1/2とな
る。実際に実験によって確認した結果においても、理論
どおりの結果が得られた(発明者の目視による確認)。
さらに、分散する位置を増やすことにより、ノイズレベ
ルは飛躍的に低減した。
【0032】〈第2の実施の形態〉本実施の形態におけ
る画像表示装置は、基本的には上記第1の実施の形態に
おける画像表示装置(図1参照)と同じであるが、本実
施の形態における画像表示装置においては、PWM期間
パルス発生部50の水平カウンタのロードデータを垂直
走査期間ごとに変化させるためのロードデータ切替パル
スを、ロードデータ切替パルス発生部61によって発生
させるようにされている。このようにPWM期間パルス
発生部50の水平カウンタのロードデータを垂直走査期
間ごとに変化させることにより、垂直走査期間ごとにP
WM期間パルスの位相が変化し、PWM出力波形は垂直
走査期間ごとにその位相が変化する。その結果、水平走
査期間の任意の位置にPWM波形の立ち上がりあるいは
立ち下がりの電流変化によるノイズが分散され、空間的
に画面上でのノイズレベルが低減される。
【0033】〈第3の実施の形態〉本実施の形態におけ
る画像表示装置は、基本的には上記第1の実施の形態に
おける画像表示装置(図1参照)と同じであるが、本実
施の形態における画像表示装置においては、PWM期間
パルス発生部50の水平カウンタのロードデータを水平
走査期間ごと及び垂直走査期間ごとに変化させるための
ロードデータ切替パルスを、ロードデータ切替パルス発
生部61によって発生させるようにされている。このよ
うにPWM期間パルス発生部50の水平カウンタのロー
ドデータを水平走査期間ごと及び垂直走査期間ごとに変
化させることにより、水平走査期間ごと及び垂直走査期
間ごとにPWM期間パルスの位相が変化し、PWM出力
波形は、水平走査期間ごと及び垂直走査期間ごとにその
位相が変化する。その結果、水平走査期間の任意の位置
にPWM波形の立ち上がりあるいは立ち下がりの電流変
化によるノイズが分散され、空間的に画面上でのノイズ
レベルが低減される。
【0034】尚、本実施の形態においては、PWM期間
パルス発生部50の水平カウンタのロードデータを変化
させることによってPWM期間パルスの位相を変化させ
ているが、必ずしもこの方法に限定されるものではな
く、例えば、PWM期間パルス発生部50のデコーダの
デコード値を変化させることによってPWM期間パルス
の位相を変化させるようにしてもよい。また、水平同期
信号そのものを映像信号に対してずらすことによってP
WM期間パルスの位相を変化させるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PWM波形の立ち上がりあるいは立ち下がりの電流変化
によって発生し、アナログ映像信号に重畳されるノイズ
を分散させて、ノイズの目立たない良好な画像を得るこ
とができる。その結果、ノイズを低減するための部品コ
ストを削減し、設計期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像表示装置のP
WM回路を示すブロック図である。
【図2】従来技術における画像表示装置に用いられる画
像表示素子を示す分解斜視図である。
【図3】従来技術における画像表示装置に用いられる画
像表示素子のスクリーンを示す拡大図である。
【図4】従来技術における画像表示装置の基本駆動回路
図である。
【図5】従来技術における画像表示装置の各種波形タイ
ミングを示す図である。
【図6】従来技術における画像表示装置のPWM回路を
示すブロック図である。
【符号の説明】
39 パルス発生回路 41 DMAコントローラ 42 偏向メモリ 43h、43v D/A変換器 44h、44v 8BITデータラッチ 45h、45v 高電圧アンプ h、h′ 水平偏向信号 v、v′ 垂直偏向信号 50 PWM期間パルス発生部 51 PWMカウンタ 52 比較器 53 PWM部 55 PWM期間パルス波形図 56 PWM出力波形図 60 ロードデータ設定部 61 ロードデータ切替パルス発生部 65 PWM期間パルス波形図 66 PWM出力波形図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号の水平走査期間を分割し、分割
    したそれぞれの期間中のパルスの幅を映像信号波の大き
    さに応じて変化させるパルス幅変調によって映像を表示
    する画像表示装置であって、立ち上がり位置又は立ち下
    がり位置の異なるパルスを発生させる回路を備えたこと
    を特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 水平走査期間ごとに立ち上がり位置又は
    立ち下がり位置の異なるパルスを発生させる回路を備え
    た請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 垂直走査期間ごとに立ち上がり位置又は
    立ち下がり位置の異なるパルスを発生させる回路を備え
    た請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 水平走査期間ごと及び垂直走査期間ごと
    に立ち上がり位置又は立ち下がり位置の異なるパルスを
    発生させる回路を備えた請求項1に記載の画像表示装
    置。
JP2526698A 1998-02-06 1998-02-06 画像表示装置 Pending JPH11224621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2526698A JPH11224621A (ja) 1998-02-06 1998-02-06 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2526698A JPH11224621A (ja) 1998-02-06 1998-02-06 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11224621A true JPH11224621A (ja) 1999-08-17

Family

ID=12161234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2526698A Pending JPH11224621A (ja) 1998-02-06 1998-02-06 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11224621A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000029424A (ja) 画像表示装置
JPH11224621A (ja) 画像表示装置
JP2745861B2 (ja) 画像表示装置
JP2553739B2 (ja) 画像表示装置
JP2797696B2 (ja) 画像表示装置
JPH07177446A (ja) 画像表示装置
JP3118873B2 (ja) 画像表示装置
JP3100385B2 (ja) 画像表示装置の自動調整装置
JP3054877B2 (ja) パルス幅変調回路の誤動作防止回路
JP2800402B2 (ja) 画像表示装置
JP2871703B2 (ja) 画像表示装置
JP3010626B2 (ja) 画像表示装置の調整方法
JPH07226899A (ja) 画像表示装置
JPH0429485A (ja) 画像表示装置
JPH089300A (ja) 画像評価装置
JPH05281919A (ja) 画像表示装置
JPH06332393A (ja) 画像表示装置
JPH04176282A (ja) 画像表示装置
JPH07225563A (ja) 画像表示装置
JPH07226898A (ja) 画像表示装置
JPH0527699A (ja) 画像表示装置の調整装置
JPH06349423A (ja) 画像表示装置
JPH04183090A (ja) 画像表示装置用性能評価装置
JPH04183089A (ja) 画像表示装置用性能評価装置
JPH06350944A (ja) 画像表示装置