JP2000029424A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2000029424A
JP2000029424A JP10198807A JP19880798A JP2000029424A JP 2000029424 A JP2000029424 A JP 2000029424A JP 10198807 A JP10198807 A JP 10198807A JP 19880798 A JP19880798 A JP 19880798A JP 2000029424 A JP2000029424 A JP 2000029424A
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clock
pwm
deflection
clocks
output
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JP10198807A
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English (en)
Inventor
Hiroshige Taniguchi
啓成 谷口
Kiyoshi Hamada
潔 濱田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平走査周波数が高くなるにつれてPWM期
間が短くなっても、PWM用クロックの周波数を上げる
ことなく、階調性の高い良好な画像を得ることができる
画像表示装置を提供する。 【解決手段】 基準クロック発生部60が発生した基準
クロックから位相の異なる4種類のクロックをクロック
ディレイ部61が発生し、クロックセレクタ62がディ
ジタル映像信号の下位ビットに応じて4種類のクロック
の中から1つのクロックを選択する。選択されたクロッ
クをカウンタ63がカウントし、その出力とディジタル
映像信号の上位ビットとが比較器64で比較される。そ
の比較結果に基づいて、PWM部65が出力波形の立ち
上がり位置を決める。立ち下がり位置はリセットパルス
入力によって決まり、固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅変調(P
WM:Pulse Width Modulation)によって階調表示を行
う画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像表示装置の従来例を図2に
示す。図2は電極構造を主として示す分解斜視図であ
る。この画像表示装置は、後方(図中左側)から前方
(図中右側)に向かって順に、背面電極1、電子ビーム
源としてのカソード2、電子ビーム引き出し電極3、信
号変調電極4、集束電極5、水平偏向電極6、垂直偏向
電極7及びスクリーン8が配置され、これらの構成要素
が真空容器(図示省略)の内部に収納されて構成されて
いる。
【0003】電子ビーム源としてのカソード2は、水平
方向に線状に分布する電子ビームを発生させることがで
きるように水平方向に張られており、このカソード2は
垂直方向に所定の間隔を置いて複数本設けられている。
図2においては、簡単のために2イ〜2トの7本のみが
示されているが、実際には、28本のカソード2イ〜2
マが3mm間隔で配置されている。カソードの間隔は自
由に大きくとることができず、垂直偏向電極7とスクリ
ーン8との間隔によって規制される。カソード2として
は、直径10〜30μmのタングステン棒の表面に酸化
物陰極材料を塗布したものが用いられる。そして、カソ
ード2は、上方のカソード2イから下方のカソード2マ
まで順番に一定時間ずつ電子ビームを放出するように制
御される。
【0004】背面電極1は、駆動中の線陰極以外の線陰
極からの電子ビームの発生を抑止すると共に、電子ビー
ムをアノード方向のみに押し出す機能を有している。図
2において、真空容器は示されていないが、背面電極1
が真空容器の背面を兼ねる構造とすることもできる。
【0005】電子ビーム引き出し電極3は、カソード2
イ〜2マのそれぞれと対向して水平方向に所定の間隔を
置いて並べられた複数個の貫通孔10を有する導電板1
1からなり、カソード2から放出された電子ビームは貫
通孔10を通して取り出される。
【0006】信号変調電極4は、カソード2イ〜2マの
それぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直方向
に長い導電板15からなり、この導電板15は所定の間
隔を置いて水平方向に複数個並設されている。図2にお
いては、簡単のために8枚の信号変調電極用導電板15
のみが示されているが、実際には、114枚の信号変調
電極用導電板15が配置されている。信号変調電極4
は、電子ビーム引き出し電極3によって水平方向に区分
された電子ビームのそれぞれの通過量を、映像信号の絵
素に対応して、しかも後述する水平偏向のタイミングに
同期させて制御する。
【0007】集束電極5は、信号変調電極4に設けられ
た各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有する導
電板17からなり、電子ビームを集束する働きをする。
水平偏向電極6は、導電板17に形成された貫通孔16
の縦方向並びの水平方向両側に沿って垂直方向に延びる
一対の導電板18、18′からなり、それぞれの導電板
には水平偏向用電圧が印加される。これにより、各絵素
ごとの電子ビームはそれぞれ水平方向に偏向され、スク
リーン8上でR、G、Bの各蛍光体を順次照射して発光
させる。本構成において、電子ビームは水平方向に2ト
リオ分偏向される。
【0008】垂直偏向電極7は、集束電極5としての導
電板17に形成された貫通孔16の垂直方向中間位置に
配置され水平方向に延びる一対の導電板19、19′か
らなり、それぞれの導電板には垂直偏向用電圧が印加さ
れる。これにより、電子ビームは垂直方向に偏向され
る。本構成において、1本のカソードから生じた電子ビ
ームは垂直方向に8ライン分偏向される。そして、29
枚の垂直偏向電極7によって28本のカソード2イ〜2
マのそれぞれに対応する28対の垂直偏向導電体対が構
成され、これによりスクリーン8上で垂直方向に224
本の水平走査ラインが描かれる。
【0009】本構成においては、水平偏向電極6、垂直
偏向電極7がそれぞれ複数枚櫛状に配置されている。更
に、水平及び垂直偏向電極間の距離に比べてカソード2
からスクリーン8までの距離を長く設定することによ
り、小さな偏向量で電子ビームをスクリーン8上に照射
させることが可能となる。その結果、水平、垂直共に偏
向歪を小さくすることができる。
【0010】スクリーン8は、ガラス板21の裏面に蛍
光体20をストライプ状に塗布することによって構成さ
れている。また、ガラス板21の裏面には、メタルバッ
ク及びカーボン(図示せず)も塗布されている。蛍光体
20は、信号変調電極4の1つの貫通孔14を通過する
電子ビームを水平方向に偏向することによってR、G、
Bの3色の蛍光体対を2トリオ分照射することができる
ように構成されており、垂直方向にストライプ状に塗布
されている。図2において、スクリーン8上の破線は複
数本のカソード2のそれぞれに対応して表示される垂直
方向の区分を示し、二点鎖線は複数枚の信号変調電極4
の各々に対応して表示される水平方向の区分を示してい
る。図3に、破線と二点鎖線で仕切られた1つの区画の
拡大図を示す。
【0011】図3に示すように、1つの区画は、水平方
向では2トリオ分のR、G、Bの蛍光体R1、G1、B
1及び蛍光体R2、G2、B2を有し、垂直方向では8
ライン分の幅を有している。本構成における1区画の大
きさは、水平方向で1mm、垂直方向で3mmである。
なお、図3においては、R、G、Bの各々3色の蛍光体
がストライプ状に図示されているが、デルタ状に配置さ
れていてもよい。ただし、デルタ状に配置した場合に
は、それに適合した水平偏向波形、垂直偏向波形を印加
する必要がある。また、図3においては、説明の都合
上、縦横の寸法比が実際のスクリーンに表示したイメー
ジとは異なっている。また、本構成においては、信号変
調電極4の1つの貫通孔14に対してR、G、Bの蛍光
体が2トリオ分設けられているが、1トリオ分あるいは
3トリオ分以上設けてもよい。ただし、この場合には、
信号変調電極4に、1トリオあるいは3トリオ以上の
R、G、B映像信号を順次加え、それに同期して水平偏
向を行う必要がある。
【0012】つぎに、この画像表示装置の駆動回路を図
4に示す。まず、電子ビームをスクリーン8上に照射し
て表示するための駆動部分について説明する。電源回路
22は、画像表示装置の各電極に所定のバイアス電圧を
印加するための回路であり、背面電極1にはV1、電子
ビーム引き出し電極3にはV3、集束電極5にはV5、
スクリーン8にはV8の直流電圧がそれぞれ印加され
る。
【0013】パルス発生回路39は、水平同期信号Hと
垂直同期信号Vを用いてカソード駆動パルスを作成する
ための回路である。図5に、そのタイミング図を示す。
図4のイ〜マに示すように、各カソード2イ〜2マは、
駆動パルス(イ〜マ)がHレベルである期間に電流が流
れて加熱され、駆動パルス(イ〜マ)がLレベルである
期間に電子を放出するように加熱状態が保持される。こ
れにより、28本のカソード2イ〜2マから、それぞれ
低電位の駆動パルス(イ〜マ)が印加される8水平走査
期間のみ電子が放出される。1画面を構成するには、上
方のカソード2イから下方のカソード2マまで順次8水
平走査期間ずつレベルを切り替えていけばよい。
【0014】つぎに、偏向動作について説明する。図4
に示すように、偏向電圧発生回路40は、ダイレクトメ
モリアクセスコントローラ(以下、DMAコントローラ
という)41、偏向電圧波形記憶用メモリ(以下、偏向
メモリという)42、水平偏向用ディジタル・アナログ
変換器(以下、水平偏向用D/A変換器という)43
h、垂直偏向用D/A変換器43v、水平偏向用8BI
Tデータラッチ44h、垂直偏向用8BITデータラッ
チ44v、水平偏向用高電圧アンプ45h、垂直偏向用
高電圧アンプ45v等によって構成されている。この偏
向電圧発生回路40が水平偏向信号h、h′及び垂直偏
向信号v、v′を発生する。 本構成において、垂直偏
向信号に関して、オーバースキャンを考慮して1フィー
ルドで224水平走査期間表示するように設定されてい
る。また、それぞれのラインに対応する垂直偏向位置情
報を記憶しているメモリアドレスエリアは、それぞれ1
組のメモリ容量を有する第1フィールドと第2フィール
ドとに分けられている。
【0015】表示する際には、該当する偏向メモリ42
からデータを読み出し、垂直偏向用8ビットデータラッ
チ44vで垂直偏向データをラッチし、垂直偏向用D/
A変換器43vでアナログ信号に変換して、垂直偏向用
高電圧アンプ45vによって増幅した信号を垂直偏向電
極7に印加する。偏向メモリ42に記憶された垂直偏向
位置情報は、8水平走査期間ごとにほぼ規則性のあるデ
ータで構成されており、偏向信号に変換された波形もほ
ぼ12段階の垂直偏向信号となっているが、上記のよう
に2フィールド分のメモリ容量を有しているため、各水
平走査線ごとに位置を微調整することができる。
【0016】また、水平偏向信号に対しては、画像表示
装置の水平方向を複数に分割しているため、一水平走査
期間に6段階に電子ビームを水平偏向させる必要性と水
平走査ごとに偏向位置を微調整することができるよう
に、偏向メモリ42は一水平走査期間ごとに6個のデー
タを持っている。したがって、1フレーム間に448水
平走査期間表示するとして、448×6=2688バイ
トのメモリが必要であるが、第1フィールドと第2フィ
ールドのデータを共用しているため、実際には1344
バイトのメモリが使用されている。表示する際には、各
水平走査ラインに対応した偏向情報を偏向メモリ42か
ら読み出し、水平偏向用8BITデータラッチ44hで
水平偏向データをラッチし、水平偏向用D/A変換器4
3hでアナログ信号に変換して、水平偏向用高電圧アン
プ45hによって増幅した信号を水平偏向電極6に印加
する。
【0017】以上の動作をまとめるとつぎのようにな
る。すなわち、垂直周期のうちの垂直帰線期間を除いた
表示期間に、カソード2イ〜2マのうちのLレベルの駆
動パルスが印加されているカソードから放出された電子
ビームは、電子ビーム引き出し電極3によって水平方向
に114区分に分割され、114本の電子ビーム列を構
成する。この電子ビームは、各区分ごとに信号変調電極
4によってビームの通過量が制御され、集束電極5によ
って集束された後、図5に示すように、ほぼ6段階に変
化する一対の水平偏向信号h、h′が印加された水平偏
向電極18、18′等により、各水平表示期間にスクリ
ーン8の蛍光体R1、G1、B1及び蛍光体R2、G
2、B2等に順次、水平表示期間の1/6ずつ照射され
る。このようにして、114個の各区分ごとに電子ビー
ムを映像信号によって変調して蛍光体R1、G1、B1
及び蛍光体R2、G2、B2に照射することにより、ス
クリーン8上にカラー画像が表示される。
【0018】つぎに、電子ビームの変調制御動作ついて
説明する。まず、図4において、信号入力端子23R、
23G、23Bから入力されたR、G、Bの各映像信号
は、114組のサンプルホールド回路組31a〜31n
に印加される。各サンプルホールド回路組31a〜31
nは、蛍光体R1、G1、B1及び蛍光体R2、G2、
B2にそれぞれ対応した6個のサンプルホールド回路に
より構成されている。サンプリングパルス発生回路34
は、水平周期(63.5μsec)のうちの水平表示期
間(約50μsec)に、114組のサンプルホールド
回路組31a〜31nのそれぞれのサンプルホールド回
路に対応する684個(114×6)のサンプリングパ
ルスRa1〜Rn2を順次発生させる。684個のサン
プリングパルスRa1〜Rn2がそれぞれ114組のサ
ンプルホールド回路組31a〜31nに6個ずつ印加さ
れ、これにより、各サンプルホールド回路組には、1ラ
インを114個に区分したときの各区分の2絵素分の蛍
光体R1、G1、B1、R2、G2、B2にそれぞれ対
応した映像信号SR1、SG1、SB1、SR2、SG
2、SB2が個別にサンプリングされてホールドされ
る。サンプルホールドされた114組の映像信号SR
1、SG1、SB1、SR2、SG2、SB2は、1ラ
イン分のサンプルホールド終了後に転送パルスtによっ
て114組のメモリ32a〜32nに一斉に転送され、
ここで次の1水平走査期間保持される。この保持された
映像信号SR1、SG1、SB1、SR2、SG2、S
B2は、114個のスイッチング回路35a〜35nに
印加される。
【0019】スイッチング回路35a〜35nは、それ
ぞれ映像信号SR1、SG1、SB1、SR2、SG
2、SB2の個別入力端子とそれらを順次切り替えて出
力する共通出力端子とを有する回路であり、スイッチン
グパルス発生回路36から印加されるスイッチングパル
スr1、g1、b1、r2、g2、b2によって同時に
切り替え制御される。スイッチングパルスr1、g1、
b1、r2、g2、b2は、各水平表示期間を6分割し
て、水平表示期間の1/6ずつスイッチング回路35a
〜35nを切り替え、各映像信号SR1、SG1、SB
1、SR2、SG2、SB2を時分割して順次出力し、
パルス幅変調(PWM)回路37a〜37nに供給す
る。各スイッチング回路35a〜35nの出力は、11
4組のPWM回路37a〜37nに印加され、各映像信
号SR1、SG1、SB1、SR2、SG2、SB2の
大きさに応じてパルス幅変調されて出力される。
【0020】つぎに、パルス幅変調(PWM)につい
て、図6を用いて詳細に説明する。図6に示すように、
基準クロック発生部50で生成されたクロックを用いて
カウンタ53がカウントアップし、カウントアップされ
た8ビットの出力とディジタル映像入力を比較器54で
比較され、PWM部55におけるPWM波形の立ち上が
り位置が決定される。また、リセット信号によってPW
M55における、PWM波形の立ち下がり位置が決定さ
れPWM出力が得られる。
【0021】PWMによる画像表示の階調性はPWM期
間が一定の場合、基準クロック発生部50で発生したク
ロックの周波数によって決まり、周波数が高いほど階調
性も高くなる。114組のPWM回路37a〜37nの
出力は、電子ビームを変調するための信号として画像表
示装置の信号変調電極4の114枚の導電板15にそれ
ぞれ個別に印加される。
【0022】つぎに、水平偏向と表示のタイミングにつ
いて説明する。スイッチング回路35a〜35nにおけ
る映像信号SR1、SG1、SB1、SR2、SG2、
SB2の切り替えタイミングと、水平偏向用D/A変換
器43hによる蛍光体R1、G1、B1、R2、G2、
B2への電子ビームの水平偏向の切り替えタイミングと
がそれぞれ一致するように、スイッチング回路35a〜
35n及び水平偏向用D/A変換器43hが同期制御さ
れている。これにより、電子ビームが蛍光体R1に照射
されているときには、その電子ビームの照射量が蛍光体
R1に対応する変調信号によって制御される。蛍光体G
1、B1、R2、G2、B2に照射する電子ビームにつ
いても同様に制御されて、各絵素の蛍光体R1、G1、
B1、R2、G2、B2の発光が映像信号SR1、SG
1、SB1、SR2、SG2、SB2によってそれぞれ
制御されることとなる。このようにして、各絵素が入力
の映像信号にしたがって発光表示される。かかる制御が
1ライン分の114組(各2絵素ずつ)分同時に実行さ
れて、1ライン228絵素の映像が表示され、更に1フ
ィールド224本のラインについて上方のラインから順
次実行されて、スクリーン8上に画像が表示される。更
に、上記の諸動作が入力映像信号の1フィールドごとに
繰り返されて、テレビジョン信号等がスクリーン8上に
表示される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成では、水平走査周波数が高くなるにつれてPWM期
間が短くなり、PWM用クロックの周波数を高くする必
要がある。その反面、PWM用クロックの周波数が高く
なるほど半導体デバイスの動作速度が速くなるため、コ
スト及び消費電力の点で不利になる。このため、PWM
用クロックの周波数を高めて階調性を上げるのには限界
がある。
【0024】本発明は、従来技術における上記のような
課題を解決するためになされたものであり、水平走査周
波数が高くなるにつれてPWM期間が短くなっても、P
WM用クロックの周波数を上げることなく、階調性の高
い良好な画像を得ることができる画像表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像表示装
置は、映像信号の水平走査期間を分割して得られるそれ
ぞれの期間における表示用パルスの幅を映像信号の大き
さに応じて変化させるパルス幅変調によって階調表示を
行う画像表示装置であって、位相が異なる複数のクロッ
クを発生させる手段と、映像信号入力に応じて複数のク
ロックの中から1つのクロックを選択するクロック選択
手段と、選択されたクロックに基づいて、パルス幅変調
出力信号の立ち上がり位置を変える手段とを備えている
ことを特徴とする。
【0026】好ましくは、クロック選択手段がディジタ
ル映像信号入力の下位ビットに応じて複数のクロックの
中から1つのクロックを選択し、パルス幅変調出力信号
の立ち上がり位置を変える手段が、選択されたクロック
をカウントするカウンタと、カウンタの出力とディジタ
ル映像信号入力の上位ビットとを比較する比較器と、比
較器の出力に基づいてパルス幅変調出力信号の立ち上が
り位置を決めるPWM部とを含んでいる。
【0027】上記のような構成によれば、複数のクロッ
クの位相差を用いて階調性を高めることができる。これ
により、PWM用クロックの周波数を上げることなく階
調性を高めることができる。その結果、高性能の半導体
デバイスを使用する必要がなく、部品コストを削減する
ことができる。また、半導体の動作周波数を上げる必要
がないので、消費電力の低減にも寄与できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
を更に具体的に説明する。 (実施形態1)図1は本発明の第1の実施形態に係る画
像表示装置のパルス幅変調(PWM)回路を示すブロッ
ク図である。図1において、基準クロック発生部60は
PWMの基準となるクロックを発生させる。クロックデ
ィレイ部61は、基準クロックから位相の異なる4つの
クロックa〜dを生成する。クロックセレクタ62は、
ディジタル映像信号の下位2ビットの状態に応じて、4
つのクロックa〜dの中から1つのクロックを選択して
出力する。カウンタ63は、選択されたクロックをカウ
ントして、PWMのパルス幅を決める基準となる信号を
出力する。
【0029】比較器64は、カウンタ63の出力とディ
ジタル映像信号とを比較して、比較結果を出力する。P
WM部65は、比較器64の出力に基づいてPWM波形
の立ち上がり位置を決める。立ち下がり位置は、リセッ
トパルス入力に基づいて決められ、固定位置である。こ
のようにして、立ち上がり位置を変化させることによ
り、PWM部65から出力されるPWMパルスのパルス
幅が変化する。この動作の詳細については後述する。な
お、図1において、66はクロックディレイ部から出力
される位相の異なる4つのクロックa〜dの波形を示
し、67は選択されたクロックに対応するPWM出力イ
〜ニの波形を示している。
【0030】マトリクス駆動により各画素(絵素)のオ
ン又はオフで映像を表示し、オン時間の長さを変えるこ
とにより、つまりパルス幅変調(PWM)により各画素
の輝度を階調表示する画像表示装置において、映像信号
の水平走査期間が短くなるほどPWMの期間が短くなり
階調(例えば256階調)表示のためのPWM用クロッ
クの周波数が高くなる。特に、図6に示した従来の構成
によるPWM回路を用いた画像表示装置の場合、高性能
の半導体を使用する必要があるためコストや消費電力の
増加が大きくなる。
【0031】これに対して、本実施形態の画像表示装置
では、基準クロック発生部60で発生したクロックに基
づいて、クロックディレイ部61が、図1に波形66で
示すように、位相が90度づつずれた4種類のクロック
を発生する。この例では4種類であるが、120度ずつ
ずれた3種類のクロックでもよいし、逆にもっと細かい
位相差の5種類以上のクロックでを発生してもよい。ま
た、複数のクロックの位相差を必ずしも等間隔にする必
要はない。
【0032】クロックセレクタ62は、ディジタル映像
信号入力の下位の2ビットに応じて、上記の4種類のう
ちのクロックの中から1つクロックを選択して、PWM
波形の立ち上がり位置を決めるカウンタ63に与える。
カウンタ63はこの選択されたクロックをカウントし、
カウント値は6ビット出力として比較器64に与えられ
る。
【0033】比較器64は、ディジタル映像信号入力の
上位6ビットのデータとカウンタ63の6ビット出力と
を比較し、比較結果をPWM部65に出力する。PWM
部65は、比較器64の出力に基づいて、出力するPW
M信号の立ち上がり位置を決める。また、立ち下がり位
置についてはリセットパルス入力fに基づいて決めた固
定位置となる。この結果、図1に波形図67で示すよう
な4種類のPWM信号e(イ〜ニ)のうちのいずれかが
PWM部65から出力されることになる。イ〜ニの4種
類の出力波形は、クロックセレクタ62で選択された4
種類のクロックa〜dに対応している。
【0034】上述のような動作によれば、PWM期間及
び表示階調(例えば256階調)が同じ場合、PWM波
形の立ち上がり位置を決めるカウンタの値は従来のPW
M回路(図6参照)のカウンタの256(8ビット)に
比べて本実施形態では64(6ビット)でよい。つまり
カウント値が4分の1になる。したがって、PWM期間
が同じ場合、PWM波形の立ち上がり位置を決めるカウ
ンタのクロック周波数も4分の1になる。この結果、高
性能の半導体を必要とせず従来のPWM回路に比べて大
幅なコスト及び消費電力の削減が達成される。逆に、同
じPWMクロック周波数を用いた場合は、従来の4倍の
階調性を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
相の異なる複数のクロックを用いてPWM波形の立ち上
がり位置を決めることにより、PWM用クロックの周波
数を上げずに階調性を高めることができる。その結果、
コスト及び消費電力を増やすことなく高品質の画像を表
示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示装置のPWM
回路を示すブロック図
【図2】従来技術における画像表示装置の構造を示す分
解斜視図
【図3】図2の画像表示装置のスクリーンを示す拡大図
【図4】図2の画像表示装置の基本駆動回路図
【図5】図2の画像表示装置における各部の波形タイミ
ングを示す図
【図6】図2の画像表示装置のPWM回路を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
39 パルス発生回路 41 DMAコントローラ 42 偏向メモリ 43h,43v D/A変換器 44h,44v 8ビットデータラッチ 45h,45v 高電圧アンプ h,h′ 水平偏向信号 v,v′ 垂直偏向信号 50 基準クロック発生部 53 カウンタ 54 比較器 55 PWM 60 基準クロック発生 61 クロックディレイ部 62 クロックセレクタ 63 カウンタ 64 比較器 65 PWM部 66 4種類のクロックの波形図 67 PWM出力の波形図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C060 BA02 BA07 BC01 BD03 BE05 BE10 HB00 HB09 HB22 HB26 JA18 JB04 5C080 AA18 BB05 CC03 DD01 DD26 DD30 EE29 EE30 FF12 GG09 GG12 JJ02 JJ04 JJ06 5C082 AA13 BA35 BA39 BD00 BD01 BD09 CA11 CA81 CA84 DA51 DA76 MM10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号の水平走査期間を分割して得ら
    れるそれぞれの期間における表示用パルスの幅を映像信
    号の大きさに応じて変化させるパルス幅変調によって階
    調表示を行う画像表示装置であって、位相が異なる複数
    のクロックを発生させる手段と、映像信号入力に応じて
    前記複数のクロックの中から1つのクロックを選択する
    クロック選択手段と、選択されたクロックに基づいて、
    パルス幅変調出力信号の立ち上がり位置を変える手段と
    を備えている画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記クロック選択手段がディジタル映像
    信号入力の下位ビットに応じて前記複数のクロックの中
    から1つのクロックを選択し、前記パルス幅変調出力信
    号の立ち上がり位置を変える手段が、前記選択されたク
    ロックをカウントするカウンタと、前記カウンタの出力
    と前記ディジタル映像信号入力の上位ビットとを比較す
    る比較器と、前記比較器の出力に基づいてパルス幅変調
    出力信号の立ち上がり位置を決めるPWM部とを含んで
    いる請求項1記載の画像表示装置。
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