JPH05314932A - 画像表示素子 - Google Patents

画像表示素子

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JPH05314932A
JPH05314932A JP3720191A JP3720191A JPH05314932A JP H05314932 A JPH05314932 A JP H05314932A JP 3720191 A JP3720191 A JP 3720191A JP 3720191 A JP3720191 A JP 3720191A JP H05314932 A JPH05314932 A JP H05314932A
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JP
Japan
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electron beam
image display
aluminum layer
electrode
horizontal
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Application number
JP3720191A
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English (en)
Inventor
Keiichi Otake
桂一 大竹
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は平板ブラウン管等、真空管の中で内
部に電位勾配を有する画像表示素子において、コントラ
ストの向上を目的とする。 【構成】 蛍光膜上部20にアルミニウム層101を形
成し、この厚みを調整することにより電子ビームの突入
時に発生する二次電子ビーム103の再突入効率を30
%以下におさえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平板ブラウン管等、真
空管の中で内部に電位勾配を有する画像表示素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の画像表示素子の基本的な構造を図
3に示して説明する。
【0003】この表示素子は後方からアノード側に向か
って順に背面電極1、ビーム源としての線陰極2、ビー
ム引き出し電極3,ビーム流制御電極4,収束電極5,
水平偏向電極6,垂直偏向電極7,スクリーン板8,等
々が配置されて構成されており、これらが真空容器の内
部に収納されている。
【0004】ビーム源としての線陰極2は水平方向に線
状に分布する電子ビームを発生するように水平方向に張
られており、線陰極2はさらに垂直方向に間隔をもって
複数本(本説明では2イ〜2トの7本のみ示してい
る。)設けられている。本構成では線陰極の間隔は3m
m、本数は30本設けられているものとして、前記線陰
極を2イ〜2マとする。前記線陰極の間隔は自由に大き
くとることはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリ
ーン8の間隔により規制されている。これらの線陰極2
の構成として10〜30μmφのタングステン棒の表面
に酸化物陰極材料を塗布している。前記の線陰極は後述
するように、上方の線陰極2イから下方の2マまで順番
に一定時間ずつ電子ビームを放出するように制御され
る。背面電極1は該当する線陰極以外の線陰極からの電
子ビームの発生を抑止すると共に、電子ビームをアノー
ド方向のみに押し出す作用もしている。図3では真空容
器は記していないが、背面電極1を利用して真空容器と
一体となす構造をとることも可能である。ビーム引き出
し電極3は線陰極2イ〜2マのそれぞれと対向する水平
方向に一定間隔で多数個並べ設けられた貫通孔10を有
する導電板11であり、線陰極2から放出された電子ビ
ームをその貫通孔10を通して取り出す。次に制御電極
4は線陰極2イ〜2マのそれぞれと対向する位置に貫通
孔14を有する垂直方向に長い導電板15で構成されて
おり、所定間隔を介して水平方向に複数個並設されてい
る。本構成では120本の制御電極用導電板15a〜1
5nが設けられている(図3では8本のみ図示してい
る)。制御電極4は前記ビーム引き出し電極3により水
平方向に区分された電子ビームのそれぞれの通過量を、
映像信号の絵素に対応して、しかも後述する水平偏向の
タイミングに同期させて制御している。収束電極5は、
制御電極4に設けられた各貫通孔14と対向する位置に
貫通孔16を有する導電板17で、電子ビームを収束し
ている。
【0005】水平偏向電極6は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置
された導電板18,18′で構成されており、それぞれ
の導電板には水平偏向用電圧が印加されている。各絵素
ごとの電子ビームはそれぞれ水平方向に偏向され、スク
リーン8上でR,G,Bの各蛍光体を順次照射して発光
している。本構成では、電子ビームごとに2トリオ分偏
向している。垂直偏向電極7は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ垂直方向の中間の位置に水平方向に複数本配置され
た導電板19,19′で構成されており、垂直偏向用電
圧が印加され、電子ビームを垂直方向に偏向している。
本構成では、一対の電極19,19′によって1本の線
陰極から生じた電子ビームを垂直方向に8ライン分偏向
している。そして31個で構成された垂直偏向電極7に
よって、30本の線陰極のそれぞれに対応する30対の
垂直偏向導電体対が構成され、スクリーン上8に垂直方
向に240本の水平走査ラインを描いている。
【0006】前記に説明したように本構成では水平偏向
電極6,垂直偏向電極7をそれぞれ複数本クシ状に張り
巡らしている。さらに水平,垂直の各偏向電極間の距離
に比べるとスクリーン8までの距離を長く設定すること
により、小さな偏向量で電子ビームをスクリーン8に照
射させることが可能となる。これにより水平,垂直共偏
向歪みを少なくすることが出来る。
【0007】スクリーン8は図3に示すように、ガラス
板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して構
成している。また図示していないがアルミニウム層も塗
布されている。蛍光体20は制御電極4の1つの貫通孔
14を通過する電子ビームを水平方向に偏向することに
よりR,G,Bの3色の蛍光体対を2トリオ分照射する
ように設けられており、垂直方向にストライプ状に塗布
している。
【0008】図3において、スクリーン8に記入した破
線は複数本の線陰極2のそれぞれに対応して表示される
垂直方向の区分を示し、2点鎖線は複数本の制御電極4
の各々に対応して表示される水平方向の区分を示す。破
線,2点鎖線で仕切られた1つの区画の拡大図を図4に
示す。図4に示すように、水平方向では2トリオ分の
R,G,Bの蛍光体、垂直方向では8ライン分の幅を有
している。1区画の大きさは本例では水平方向1mm,垂
直方向3mmである。
【0009】尚図4ではR,G,Bの各々の3色の蛍光
体はストライプ状に図示しているが、デルタ状に配置し
ても良い。ただしデルタ状に配置したときはそれに適合
した水平偏向,垂直偏向波形を印加する必要がある。
【0010】尚図4では説明の都合で縦横の寸法比が実
際のスクリーンに表示したイメージと異なっている。
【0011】また本構成では、制御電極4の1つの貫通
孔14に対してR,G,Bの蛍光体が2トリオ分設けら
れているが、1トリオ分あるいは3トリオ分以上で構成
されていても良い。ただし制御電極4には1トリオ、あ
るいは3トリオ以上のR,G,B映像信号が順次加えら
れ、それに同期して水平偏向をする必要がある。
【0012】次にこの表示素子を駆動するための駆動回
路の動作を、図5を参照して説明する。まず電子ビーム
をスクリーン8に照射して表示する駆動部分の説明を行
う。電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイアス
電圧を印加するための回路で、背面電極1にはV1、ビ
ーム引き出し電極3にはV3、収束電極5にはV5、ス
クリーン8にはV8の直流電圧を印加する。線陰極駆動
回路26は、垂直同期信号Vと水平同期信号Hを用いて
線陰極駆動パルス(イ〜マ)を作成する。図6にそのタ
イミング図を示す。各線陰極2イ〜2マは図5(イ〜
マ)に示すように、駆動パルスが高電位の間に電流が流
れて加熱されており、駆動パルス(イ〜マ)が低電位の
期間に電子を放出するように加熱状態が保持される。こ
れにより30本の線陰極2イ〜2マより、それぞれ低電
位の駆動パルス(イ〜マ)が加えられた8水平走査期間
のみ電子が放出される。高電位が加えられる期間には、
背面電極1とビーム引き出し電極3とに加えられている
バイアス電圧によって定められた線陰極2の周辺におけ
る電位よりも線陰極2イ〜2マに加えられている電位の
方が高くなるため、線陰極からは電子が放出されない。
1画面を構成するには、上方の線陰極2イから下方の線
陰極2マまで順次8走査期間ずつ電位を切り替えて行け
ば良い。
【0013】次に偏向部分の説明を行う。偏向電圧発生
回路40は、ダイレクトメモリアクセスコントローラ
(以下DMAコントローラと称す)41、偏向電圧波形
記憶用メモリ(以下偏向メモリと称す)42、デジタル
−アナログ変換器(以下D/A変換器と称す)43h,
43v等によって構成され、垂直偏向信号v,v′およ
び水平偏向信号h,h′を発生する。
【0014】本構成においては垂直偏向信号に関して、
オーバースキャンを考慮して、1フィールドで240水
平走査期間表示している。またそれぞれのラインに対応
する垂直偏向位置情報を記憶しているメモリアドレスエ
リアを第1フィールドおよび第2フィールドに分けそれ
ぞれ1組のメモリ容量を有している。表示する際は該当
の偏向メモリ42からデータを読み出してD/A変換器
43vでアナログ信号に変換して、垂直偏向電極7に加
えている。前記の偏向メモリ42に記憶された垂直偏向
位置情報は8水平走査期間毎にほぼ規則性のあるデータ
で構成されており、D/A変換された波形もほぼ8段階
の垂直偏向信号となっているが前記のように2フィール
ド分のメモリ容量を有して、各水平走査線毎に位置を微
調整できるようにしている。
【0015】また水平偏向信号に対しては、1水平走査
期間に6段階に電子ビームを水平偏向させる必要性と水
平走査毎に偏向位置を微調整可能なようにメモリを持っ
ている。従って1フレーム間に480水平走査期間表示
するとして、480×6=2880バイトのメモリが必
要であるが、第1フィールドと第2フィールドのデータ
を共用しているために、実際には1440バイトのメモ
リを使用している。表示の際は各水平走査ラインに対応
した偏向情報を前記偏向メモリ42から読み出して、D
/A変換器43vでアナログ信号に変換して、水平偏向
電極6に加えている。要約すると、垂直周期のうちの垂
直帰線期間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2マのう
ちの低電位の駆動パルスを印加している線陰極から放出
された電子ビームは、ビーム引き出し電極3によって水
平方向に120区分に分割され、120本の電子ビーム
列を構成している。この電子ビームは、後述するように
各区分毎に制御電極4によってビームの通過量が制御さ
れ、収束電極5によって収束された後、図6に示すよう
にほぼ6段階に変化する一対の水平偏向信号h,h′を
加えられた水平偏向電極18,18′等により、各水平
表示期間にスクリーン8のR1,G1,B1およびR
2,G2,B2等の蛍光体に順次、水平表示期間/6ず
つ照射される。かくして、各水平ラインのラスターは1
20個の各区分毎に電子ビームをR1,G1,B1およ
びR2,G2,B2に該当する映像信号によって変調す
ることにより、スクリーン8の上にカラー画像を表示す
る事ができる。
【0016】次に電子ビームの変調制御部分について説
明する。まず図5において、信号入力端子23R,23
G,23Bに加えられたR,G,Bの各映像信号は、1
20組のサンプルホールド回路組、31a〜31nに加
えられる。各サンプルホールド組31a〜31nはそれ
ぞれR1用,G1用,B1用、およびR2用,G2用,
B2用の6個のサンプルホールド回路で構成されてい
る。サンプリングパルス発生回路34は、水平周期(6
3.5μs)のうちの水平表示期間(約50μs)に、
前記120組のサンプルホールド回路31a〜31nの
各々R1用,G1用,B1用、およびR2用,G2用,
B2用のサンプルホールド回路に対応する720個(1
20×6)のサンプリングパルスRa1〜Rn2を順次
発生する。前記720個のサンプリングパルスがそれぞ
れ120組のサンプルホールド回路組31a〜31nに
6個ずつ加えられ、これによって各サンプルホールド回
路組には、1ラインを120個に区分したときのそれぞ
れの2絵素分のR1,G1,B1,R2,G2,B2の
映像信号が個別にサンプリングされホールドされる。サ
ンプルホールドされた120組のR1,G1,B1,R
2,G2,B2の映像信号は1ライン分のサンプルホー
ルド終了後に120組のメモリ32a〜32nに転送パ
ルスtによって一斉に転送され、ここで次の1水平走査
期間保持される。保持された信号は120組のスイッチ
ング回路35a〜35nに加えられる。スイッチング回
路35a〜35nはそれぞれがR1,G1,B1,R
2,G2,B2の個別入力端子とそれらを順次切り替え
て出力する共通出力端子とを有する回路により構成され
たもので、スイッチングパルス発生回路36から加えら
れるスイッチングパルスr1,g1,b1,r2,g
2,b2によって同時に切り替え制御される。
【0017】前記スイッチングパルスr1,g1,b
1,r2,g2,b2は、各水平表示期間を6分割し
て、水平表示期間/6ずつスイッチング回路35a〜3
5nを切り替えR1,G1,B1,R2,G2,B2の
各映像信号を時分割して順次出力し、パルス幅変調回路
37a〜37nに供給している。
【0018】各スイッチング回路35a〜35nの出力
は、120組のパルス幅変調(以下PWMと称す)回路
37a〜37nに加えられ、R1,G1,B1,R2,
G2,B2の各映像信号の大きさに応じてパルス幅変調
され出力される。このパルス幅変調回路37a〜37n
の出力は電子ビームを変調するための制御信号として表
示素子の制御電極4の120本の導電板15a〜15n
にそれぞれ個別に加えられる。
【0019】次に水平偏向と表示のタイミングについて
説明する。スイッチング回路35a〜35nにおけるR
1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号の切り替
えと、水平偏向駆動回路41による電子ビームR1,G
1,B1,R2,G2,B2の蛍光体への水平偏向の切
り替えタイミングと順序が完全に一致するように同期制
御されている。これにより電子ビームがR1蛍光体に照
射されているときには、その電子ビームの照射量がR1
制御信号によって制御され、以下、G1,B1,R2,
G2,B2についても同様に制御されて、各絵素のR
1,G1,B1,R2,G2,B2各蛍光体の発光がそ
の絵素のR1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信
号によってそれぞれ制御されることとなり、各絵素が入
力の映像信号にしたがって発光表示されるのである。か
かる制御が1ライン分の120組(各2絵素ずつ)分同
時に実行されて、1ライン240絵素の映像が表示さ
れ、さらに1フィールド240本のラインについて上方
のラインから順次行われて、スクリーン8上に画像が表
示される。さらに上記の諸動作が入力映像信号の1フィ
ールド毎に繰り返されて、テレビジョン信号等がスクリ
ーン8に表示される。
【0020】尚、本構成に必要な基本クロックは図5に
示すパルス発生回路39から供給されており、水平同期
信号H、および水平同期信号Vでタイミングをコントロ
ールしている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の画像表示装置においては、真空容器(外
囲器)内に電位勾配が発生するため、スクリーン板8に
電子ビームが入射した際発生する二次電子が再びスクリ
ーン板8に再突入する。そのため、実際に発光している
部分の周囲にハレーションが発生し、コントラストを低
減する最大の要因となっていた。
【0022】以下で図を参考にしながら上記の課題につ
いて説明を行なう。図1は本発明の画像表示装置に用い
られる画像表示素子の横から断面図である。図において
電極3〜7は詳細な説明を必要としないのでブロックで
示している。いま、線陰極2から発生した電子ビーム1
02は電極ブロック3〜7によって偏向,発光サイズ制
限を受けてスクリーン板8に入射し発光する。この際、
最も線陰極2に近いアルミニウム層101で二次電子1
03が発生するが、本画像表示素子では電極ブロック3
〜7が約200Vと低電圧なのに対し、スクリーン板8
には8〜10kVといった高電圧が加えられており、その
間の電位勾配から、二次電子103は再びアルミニウム
層101に再突入し、実際に発光させている部分の周囲
にハレーションが発生する。
【0023】本発明は、この二次電子のアルミニウム層
への再突入を低減させようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の画像表示素子は、蛍光膜上部のアルミニウ
ム層の厚みを調整し、電子ビームの突入時に発生する二
次電子ビームの再突入効率を30%以下におさえるとい
う構成を備えたものである。
【0025】
【作用】本発明は上記した構成により、実際に発光させ
ている部分の周囲に発生するハレーションを低減し、コ
ントラストのある、メリハリのついた美しい画像を表現
することができる。また、本画像表示素子をキャラクタ
ディスプレイとして使用しても、視認性の良い文字をく
っきりと表現することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例におけるアルミニウ
ム層の厚みの設定方法について図面を参照しながら、説
明を行なう。図2は、アルミニウム層101の厚さをパ
ラメータとしたときの、電子の入射エネルギー対エネル
ギー透過率の関係を示したグラフである。
【0027】いま、図1において、アウミニウム層10
1が厚さ1000Åであり、10kVの電位が加わってい
るとする。この場合、線陰極2(電位
【0028】
【外1】
【0029】0V)から発生した電子ビーム102は、
上記アルミニウム層101との間でその電位勾配により
加速され、10keVの入射エネルギーをもって上記アル
ミニウム層101に照射される。標的がアルミニウムの
場合、入射した電子の18%は二次電子103として後
方に散乱され、上記二次電子103のエネルギーは約6
keVになることは周知の事実である。上記後方に散乱さ
れた二次電子103は、上記電位勾配により6keVのエ
ネルギーによって再びアルミニウム層101に突入す
る。ここで、図2より、アルミニウム層101の厚さが
1000Åの場合、入射電子(10keV)のエネルギー
透過率は92%、二次電子(6keV)のエネルギー透過
率は64%である。いま、アルミニウム層101の厚さ
を2000Åにした場合、入射電子,二次電子のエネル
ギー透過率は、それぞれ77%,16%となる。よっ
て、アルミニウム層101の厚さを1000Å→200
0Åにした場合、入射電子のエネルギー透過率(輝度に
比例)は、92%→77%となり、輝度も若干おちる
が、二次電子のエネルギー透過率(ハレーションに比
例)は64%→16%と極端に低減する。しかし、極端
にアルミニウム層101の厚さを増加させると、輝度が
大きく下がるため、適度な厚さが要求される。実験によ
り、アルミニウム層の電圧が10kVの場合、厚みは20
00〜3500Å、9kVの場合、1500〜3000
Å、8kVの場合、1500〜2000Åが適当である。
【0030】以上のように、アルミニウムの厚みを調整
することにより、若干の輝度低下内で、ハレーションを
大幅に低減することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明は、アルミニウム
層の厚みを調整し、輝度低下の必要最低限内でハレーシ
ョンを大幅に減少させ、コントラストのあるメリハリの
ついた美しい画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像表示素子の側面
断面図
【図2】アルミニウム層の厚さをパラメータとしたとき
の電子エネルギー対エネルギー透過率の関係を示したグ
ラフ
【図3】画像表示素子の分解斜視図
【図4】スクリーンの拡大正面図
【図5】駆動回路の回路図
【図6】図5の動作説明のための各部波形図
【符号の説明】
1 背面電極 2 線陰極 8 スクリーン板 20 蛍光体 21 ガラス板 101 アルミニウム層 102 電子ビーム 103 二次電子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェースプレートと背面ガラスあるいは背
    面金属板とを有する真空外囲器と、上記真空外囲器内に
    配置された電子ビーム源と、上記電子ビーム源から放射
    された電子ビームを制御する制御電極と、上記フェース
    プレートの内面に形成され電子ビームの突入により発光
    する蛍光膜と、上記蛍光膜上部にあり発光能率を向上さ
    せるアルミニウム層とを備え、上記アルミニウム層は、
    上記電子ビームの突入時に発生する二次電子ビームの再
    突入効率を30%以下におさえるべく厚みに設定された
    ことを特徴とする画像表示素子。
  2. 【請求項2】フェースプレート上のアルミニウム層の電
    圧が10kVの場合、厚みが2000Å以上3500Å以
    下、9kVの場合、1500Å以上3000Å以下、8kV
    の場合、1500Å以上2000Å以下であることを特
    徴とする請求項1記載の画像表示素子。
JP3720191A 1990-03-28 1991-03-04 画像表示素子 Pending JPH05314932A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7944290 1990-03-28
JP2-79442 1990-03-28

Publications (1)

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JP3720191A Pending JPH05314932A (ja) 1990-03-28 1991-03-04 画像表示素子

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JP (1) JPH05314932A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1367625A2 (en) * 2002-05-29 2003-12-03 LG. Philips Displays Korea Co., Ltd. Element for a color flat panel display
US7417366B2 (en) 2004-02-20 2008-08-26 Hitachi Displays, Ltd. Display device

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