JPH07219472A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH07219472A
JPH07219472A JP1246594A JP1246594A JPH07219472A JP H07219472 A JPH07219472 A JP H07219472A JP 1246594 A JP1246594 A JP 1246594A JP 1246594 A JP1246594 A JP 1246594A JP H07219472 A JPH07219472 A JP H07219472A
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JP
Japan
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deflection
electron beam
horizontal
vertical
screen
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JP1246594A
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Keiichi Otake
桂一 大竹
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離された電子ビームの区分毎に発生する垂
直方向の偏向歪をなくし、画面全体の横筋をなくし均一
な画像を映し出す。 【構成】 垂直偏向電極に加える垂直偏向波形を水平偏
向電極に加える水平偏向波形と同段数だけ変化させ、分
離された電子ビ−ムの一区分の中で各部位の偏向歪の大
きさに合わせた量の偏向歪補正波形を重畳、あるいは上
記偏向歪補正波形が水平偏向波形と相似形であれば垂直
偏向波形に水平偏向波形を一定の割合で重畳する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン板面上に映
出された画面を垂直方向に複数区分に分割したときのそ
れぞれの区分ごとに電子ビームを発生させ、各区分ごと
にそれぞれの電子ビームを垂直方向に偏向して複数のラ
インを表示し全体として画像を表示する画像表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン画像を映出する装置
の偏平化が各種提案されている。
【0003】従来この種の偏平型カラー受像管としての
画像表示装置は、たとえば、特開昭57−135590
号公報に示すような構成となっている。以下、その構成
について図面を参照しながら説明する。
【0004】図5に示すようにこの画像表示装置は後方
からアノード側に向かって順に背面電極1、電子ビーム
放出源としての線陰極2、電子ビーム引出し電極3、ビ
ーム制御電極4、集束電極5、水平偏向電極6、垂直偏
向電極7、スクリーン板8、等々が配置されて構成さ
れ、これらが真空容器の内部に収納されている。
【0005】以上のように構成された偏平型画像表示装
置について、以下その動作を説明する。図5に示すよう
に、電子ビーム放出源としての線陰極2は水平方向に線
状に分布する電子ビームを発生するように水平方向に張
られており、線陰極2はさらに垂直方向に一定間隔をも
って複数本(図5では2イ〜2トの7本のみ示す)設け
られている。本構成では線陰極の間隔は4.4mm、本数
は19本設けられているものとして、前記線陰極を2イ
〜2ツとする。前記線陰極の間隔は自由に大きくとるこ
とはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリーン板8
の間隔により規制されている。これらの線陰極2の構成
として10〜30μmφのタングステン棒の表面に酸化
物陰極材料を塗布している。前記線陰極は後述するよう
に、上方の線陰極2イから下方の2ツまで順番に一定時
間ずつ電子ビームを放出するように制御される。
【0006】背面電極1は該当する線陰極以外の線陰極
からの電子ビームの発生を抑止するとともに、電子ビー
ムをアノード方向のみに押し出す作用もしている。図5
では真空容器は記してないが、背面電極1を利用して真
空容器と一体となす構造をとることも可能である。電子
ビーム引出し電極3は線陰極2イ〜2ツのそれぞれと対
向する水平方向に一定間隔で多数個並べて設けられた貫
通孔10を有する導電板11であり、線陰極2から放出
された電子ビームをその貫通孔10を通して取り出す。
【0007】次にビーム制御電極4は線陰極2イ〜2ツ
のそれぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直方
向に長い導電板15で構成されており、所定間隔を介し
て水平方向に複数個並設されている。本構成では114
本のビーム制御電極用導電板15a〜15nが設けられ
ている(図5では8本のみ示す)。ビーム制御電極4は
前記電子ビーム引出し電極3により水平方向に区分され
た電子ビームのそれぞれの通過量を、映像信号の絵素に
対応して、しかも後述する水平偏向のタイミングに同期
させて制御している。
【0008】集束電極5は、ビーム制御電極4に設けら
れた各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有する
導電板17で、電子ビームを集束している。
【0009】水平偏向電極6は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置
された導電板18、18′で構成され、それぞれの導電
板には水平偏向用電圧が加えられている。各絵素ごとの
電子ビームはそれぞれ水平方向に偏向され、スクリーン
板8上でR,G,Bの各蛍光体を順次照射して発光して
いる。本構成では、電子ビームごとに2トリオ分偏向し
ている。
【0010】垂直偏向電極7は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ垂直方向の中間の位置に水平方向に複数本配置され
た導電板19、19′で構成され、垂直偏向用電圧が加
えられ、電子ビームを垂直方向に偏向している。本構成
では、一対の電極19、19′によって1本の線陰極か
ら生じた電子ビームを垂直方向に12ライン分偏向して
いる。そして20個で構成された垂直偏向電極7によっ
て、19本の線陰極のそれぞれに対応する19対の垂直
偏向導電体対が構成され、スクリーン板8の面上に垂直
方向に228本の水平走査ラインを描いている。
【0011】前記に説明したように本構成では水平偏向
電極6、垂直偏向電極7をそれぞれ複数本クシ状に張り
巡らしている。さらに水平、垂直の各偏向電極間の距離
に比べるとスクリーン板8までの距離を長く設定するこ
とにより、小さな偏向量で電子ビームをスクリーン板8
の面上に照射させることが可能となる。これにより水
平、垂直とも偏向歪みを少なくすることが出来る。
【0012】スクリーン板8は図5に示すように、ガラ
ス板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して
構成している。また図示していないがメタルバック、カ
ーボンも塗布されている。蛍光体20はビーム制御電極
4の1つの貫通孔14を通過する電子ビームを水平方向
に偏向することによりR,G,Bの3色の蛍光体対を2
トリオ分照射するように設けられており、垂直方向にス
トライプ状に塗布している。図5において、スクリーン
板8に記入した破線は複数本の線陰極2のそれぞれに対
応して表示される垂直方向の区分を示し、2点鎖線は複
数本のビーム制御電極4の各々に対応して表示される水
平方向の区分を示す。破線、2点鎖線で仕切られた1つ
の区画は図6の拡大図に示すように、水平方向では2ト
リオ分のR,G,Bの蛍光体、垂直方向では12ライン
分の幅を有している。1区画の大きさは本例では水平方
向1mm、垂直方向4.4mmである。
【0013】なお図6ではR、G、Bの各々3色の蛍光
体はストライプ状に図示しているが、デルタ状に配置し
ても良い。ただしデルタ状に配置したときはそれに適合
した水平偏向、垂直偏向波形の電圧を加える必要があ
る。
【0014】また本構成では、ビーム制御電極4の1つ
の貫通孔14に対してR、G、Bの蛍光体が2トリオ分
設けられているが、1トリオ分あるいは3トリオ分以上
で構成されていてもよい。ただしビーム制御電極4には
1トリオ、あるいは3トリオ以上のR、G、B映像信号
が順次加えられ、それに同期して水平偏向をする必要が
ある。
【0015】次にこの画像表示素子を駆動するための駆
動回路の動作を、図7を参照しながら説明する。
【0016】まず電子ビームをスクリーン板8に照射し
て表示する駆動部分の説明を行う。電源回路22は画像
表示素子の各電極に所定のバイアス電圧を加えるための
回路で、背面電極1にはV1、電子ビーム引出し電極3
にはV3、スクリーン板8にはV8の直流電圧を加え
る。
【0017】集束電極5には、集束電圧発生回路25で
造られた集束電圧を印加する。集束電圧発生回路25
を、図2を参照しながら説明する。直流電圧源A51の
電源電圧を、抵抗器56と抵抗器57によって分圧し、
集束電極5に印加している。コンデンサ53は、ビーム
制御電極4から容量結合によって集束電極5に乗ってく
るノイズを除去し集束電圧を安定化する働きをしてい
る。
【0018】パルス発生回路39は、垂直同期信号Vと
水平同期信号Hを用いて線陰極駆動パルスを作成する。
図8にそのタイミングの一例を示す。
【0019】線陰極駆動回路26は、線陰極駆動パルス
を受けて駆動パルスが高電位の間は、線陰極2を加熱す
る。このとき、加熱されている線陰極は、背面電極1と
電子ビーム引出し電極3とに加えられているバイアス電
圧によって定められた線陰極2の周辺における電位より
も線陰極2に加えられている電位のほうが高くなるた
め、線陰極からは電子が放出されない。
【0020】また一方、駆動パルスが低電位の間、線陰
極2は電子を放出する。この時の線陰極2は、背面電極
1と電子ビーム引出し電極3とに加えられているバイア
ス電圧によって定められた線陰極2の周辺における電位
よりも線陰極2に加えられている電位のほうが低くなる
ため、線陰極2から電子が放出される。
【0021】以上の説明から明らかなように19本の線
陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス(イ
〜ツ)が加えられた12水平走査期間のみ電子が放出さ
れる。1画面を構成するには、上方の線陰極2イから下
方の線陰極2ツまで順次12走査期間ずつ電位を切り替
えて行けば良い。
【0022】次に偏向部分の説明を行う。図7に示すよ
うに、偏向電圧発生回路40は、ダイレクトメモリアク
セスコントローラ(以下DMAコントローラと称す)4
1、偏向電圧波形記憶用メモリ(以下偏向メモリと称
す)42、水平偏向信号発生器43h、垂直偏向信号発
生器43vなどによって構成され、垂直偏向信号v、
v′および水平偏向信号h、h′を発生する。本構成に
おいては垂直偏向信号に関して、オーバースキャンを考
慮して、1フィールドで228水平走査期間表示してい
る。またそれぞれのラインに対応する垂直偏向位置情報
を記憶しているメモリアドレスエリアを第1フィールド
および第2フィールドに分けそれぞれ1組のメモリ容量
を有している。表示する際は該当の偏向メモリ42から
データを読みだして垂直偏向信号発生器43vでアナロ
グ信号に変換して、垂直偏向電極7に加えている。
【0023】前記の偏向メモリ42に記憶された垂直偏
向位置情報は12水平走査期間ごとにほぼ規則性のある
データで構成され、偏向信号に変換された波形もほぼ1
2段階の垂直偏向信号となっているが前記のように2フ
ィールド分のメモリ容量を有して、各水平走査線ごとに
位置を微調整できるようにしている。
【0024】また水平偏向信号に対しては、1水平走査
期間に6段階に電子ビームを水平偏向させる必要性と水
平走査ごとに偏向位置を微調整可能なようにメモリを有
している。したがって1フレーム間に456水平走査期
間表示するとして、456×6=2736バイトのメモ
リが必要であるが、第1フィールドと第2フィールドの
データを共用しているために、実際には1368バイト
のメモリを使用している。表示の際は各水平走査ライン
に対応した偏向情報を前記偏向メモリ42から読み出し
て、水平偏向信号発生器43hでアナログ信号に変換し
て、水平偏向電極6に加えている。
【0025】以上を要約すると、垂直周期のうちの垂直
帰線期間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツのうち
の低電位の駆動パルスが加えられている線陰極から放出
された電子ビームは、電子ビーム引出し電極3によって
水平方向に114区分に分割され、114本の電子ビー
ム列を構成している。この電子ビームは、後述するよう
に各区分ごとにビーム制御電極4によってビームの通過
量が制御され、集束電極5によって集束されたのち、図
8に示すようにほぼ6段階に変化する一対の水平偏向信
号h、h′を加えられた水平偏向電極18、18′など
により、各水平表示期間にスクリーン板8のR1、G
1、B1およびR2、G2、B2などの蛍光体に順次、
水平表示期間/6ずつ照射される。
【0026】かくして、各水平ラインのラスターは11
4個の各区分ごとに電子ビームをR1、G1、B1およ
びR2、G2、B2に該当する映像信号によって変調す
ることにより、スクリーン板8の面上にカラー画像を表
示することができる。
【0027】つぎに電子ビームの変調制御部分について
説明する。まず図7において、信号入力端子23R、2
3G、23Bに加えられたR、G、Bの各映像信号は、
114組のサンプルホールド回路組31a〜31nに加
えられる。各サンプルホールド組31a〜31nはそれ
ぞれR1用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、
B2用の6個のサンプルホールド回路で構成されてい
る。
【0028】サンプリングパルス発生回路34は、水平
周期(63.5μsec )のうちの水平表示期間(約50
μsec )に、前記114組のサンプルホールド回路31
a〜31nの各々R1用、G1用、B1用、およびR2
用、G2用、B2用のサンプルホールド回路に対応する
684個(114×6)のサンプリングパルスRa1〜
Rn2を順次発生する。前記684個のサンプリングパ
ルスがそれぞれ114組のサンプルホールド回路組31
a〜31nに6個ずつ加えられ、これによって各サンプ
ルホールド回路組には、1ラインを114個に区分した
ときのそれぞれの2絵素分のR1、G1、B1、R2、
G2、B2の各映像信号が個別にサンプリングされホー
ルドされる。サンプルホールドされた114組のR1、
G1、B1、R2、G2、B2の映像信号は1ライン分
のサンプルホールド終了後に114組のメモリ32a〜
32nに転送パルスtによって一斉に転送され、ここで
次の1水平走査期間保持される。保持された信号は11
4個のスイッチング回路35a〜35nに加えられる。
【0029】スイッチング回路35a〜35nはそれぞ
れがR1、G1、B1、R2、G2、B2の個別入力端
子とそれらを順次切り替えて出力する共通出力端子とを
有する回路により構成されたもので、スイッチングパル
ス発生回路36から加えられるスイッチングパルスr
1、g1、b1、r2、g2、b2によって同時に切り
替え制御される。前記スイッチングパルスr1、g1、
b1、r2、g2、b2は、各水平表示期間を6分割し
て、水平表示期間/6ずつスイッチング回路35a〜3
5nを切り替えR1、G1、B1、R2、G2、B2の
各映像信号を時分割して順次出力し、パルス幅変調回路
37a〜37nに供給している。各スイッチング回路3
5a〜35nの出力は、114組のパルス幅変調(以下
PWMと称す)回路37a〜37nに加えられ、R1、
G1、B1、R2、G2、B2の各映像信号の大きさに
応じてパルス幅変調され出力される。このパルス幅変調
回路37a〜37nの出力は電子ビームを変調するため
の制御信号として表示素子のビーム制御電極4の114
本の導電板15a〜15nにそれぞれ個別に加えられ
る。 つぎに水平偏向と表示のタイミングについて説明
する。スイッチング回路35a〜35nにおけるR1、
G1、B1、R2、G2、B2の映像信号の切り替え
と、水平偏向信号発生器43hによる電子ビームR1、
G1、B1、R2、G2、B2の蛍光体への水平偏向の
切り替えタイミングと順序が完全に一致するように同期
制御されている。これにより電子ビームがR1蛍光体に
照射されているときには、その電子ビームの照射量がR
1制御信号によって制御され、以下G1、B1、R2、
G2、B2についても同様に制御されて、各絵素のR
1、G1、B1、R2、G2、B2各蛍光体の発光がそ
の絵素のR1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信
号によってそれぞれ制御されることなり、各絵素が入力
の映像信号にしたがって発光表示されるのである。かか
る制御が1ライン分の114組(各2絵素ずつ)分同時
に実行されて、1ライン228絵素の映像が表示され、
さらに1フィールド228本のラインについて上方のラ
インから順次行われて、スクリーン板8の面上に画像が
表示される。さらに上記の諸動作が入力映像信号の1フ
ィールドごとに繰り返されて、テレビジョン信号などが
スクリーン板8に表示される。
【0030】なお、本構成に必要な基本クロックは図7
に示すパルス発生回路39から供給されており、水平同
期信号H、及び垂直同期信号Vでタイミングをコントロ
ールしている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記に示
す従来技術では、水平偏向に較べ垂直偏向幅が広く、分
離された電子ビ−ムの区分毎に発生する偏向歪のうち、
垂直方向の偏向歪が大きい。これによって画面全体とし
て垂直方向の区分ごとに横筋が見えてしまうという課題
を有していた。
【0032】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、分離された電子ビ−ムの区分毎に発生する垂直方
向の偏向歪をなくし、画面全体の横筋をなくし均一な画
像を映し出す画像表示装置を提供することを目的とす
る。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本件発明に係わる画像表示装置は、垂直偏向電極に
加える垂直偏向波形を水平偏向電極に加える水平偏向波
形と同段数だけ変化させ偏向歪補正波形を重畳する。あ
るいは、垂直偏向波形に水平偏向波形を一定の割合で重
畳するものである。
【0034】
【作用】本件の発明では、垂直偏向電極に加える垂直偏
向波形を水平偏向電極に加える水平偏向波形と同段数だ
け変化させ、分離された電子ビ−ムの一区分の中で各部
位の偏向歪の大きさに合わせた量の偏向歪補正波形を重
畳する。あるいは、上記偏向歪補正波形が水平偏向波形
と相似形であれば垂直偏向波形に水平偏向波形を一定の
割合で重畳し、上記分離された電子ビ−ムの一区分をひ
し形や糸巻き形から長方形に成形し、画面全体として横
筋をなくし、均一な画像を映し出す。
【0035】
【実施例】以下本件発明の第一の実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0036】図1は、本件発明の第一の実施例における
偏向歪の拡大図、および偏向歪補正波形図である。図1
(A)において、偏向歪の拡大図は従来例において説明
した図6と同様に、水平および垂直の一区分によって囲
まれた蛍光面の拡大図である。(なお、本拡大図におい
ては垂直方向の一区分は4ラインに簡略化している。)
上記拡大図に実線で示すように、電子ビ−ムによる水平
ライン1、2は下に凸となり、逆に水平ライン3、4は
上に凸となる。これは上記一区分の四隅は電子ビ−ムの
スクリ−ンまでの距離が長いためであり、一般的に糸巻
き形偏向歪と呼ばれるものである。上記糸巻き形偏向歪
を補正するには、図1(B)に示すような偏向歪補正波
形1を図1(C)に示すごとく垂直偏向波形に重畳し、
偏向感度の高い部位では偏向電圧を下げ、偏向感度の低
い部位では偏向電圧を上げることにより、水平ラインを
まっすぐにすることができる。ここで、実際に上記偏向
歪補正波形1を垂直偏向波形に重畳する偏向回路の構成
を図を用いて説明する。
【0037】図2は、本発明の画像表示装置の偏向回路
の構成ブロック図である。図2において、A0〜Ax,
B0〜Bxは上記DMAコントロ−ラ41からそれぞれ
水平偏向メモリ42hおよび垂直偏向メモリ42vにつ
ながるアドレス信号であり、C0〜Cx,D0〜Dxは
上記偏向メモリ42h,42vからそれぞれ上記水平偏
向用D/A変換器43hおよび垂直偏向用D/A変換器
43vにつながるデ−タ信号である。上記デ−タ信号が
上記D/A変換器43h,43vによってデジタル−ア
ナログ変換され、水平偏向信号h,h’,垂直偏向信号
v,v’を発生するのは従来例で説明したとおりであ
る。従来は上記アドレス信号A0〜Axが1/6H周
期、B0〜Bxが1H周期であったが、B0〜BxもA
0〜Axと同様に1/6H周期にし、上記垂直偏向メモ
リ42vの容量を6倍にすれば、上記図1(A)に示し
た糸巻き形偏向歪を、図1(C)に示すごとく偏向歪補
正波形1を垂直偏向波形に重畳することによって補正す
ることができる。なお、上記構成によって糸巻き形偏向
歪と同様に、台形やひし形、樽形偏向歪も補正すること
ができる。
【0038】次に本件発明の第二の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図3は、本件発明の第二の
実施例における偏向歪の拡大図、および偏向歪補正波形
図である。図3(A)において、偏向歪の拡大図は図1
と同様に、水平および垂直の一区分によって囲まれた蛍
光面の拡大図である。(なお、本拡大図においても垂直
方向の一区分は4ラインに簡略化している。)上記拡大
図は一般にひし形歪と呼ばれるもので、実線で示すよう
に、電子ビ−ムによる水平ライン1〜4は右上がりとな
る。上記ひし形偏向歪の発生原因を図4を用いて説明す
る。図4において、18、18’は本実施例において実
際に使用している一対の水平偏向電極の一部であり、詳
細は既に従来例で説明している。図において電子ビ−ム
が左に偏向されるとき(A方向)、上記水平偏向電極1
8’はもう一方の水平偏向電極18より高い電位にあ
り、水平偏向電極18’の下部(図中斜線部分)の影響
により下側に引かれる。逆に右に偏向されるとき(B方
向)は上側に引かれる。これにより、図3(A)に示さ
れるようなひし形偏向歪は発生する。上記ひし形偏向歪
を補正するには、図3(B)に示すような偏向歪補正波
形2を図3(C)に示すごとく垂直偏向波形に重畳し、
偏向感度の高い部位では偏向電圧を下げ、偏向感度の低
い部位では偏向電圧を上げることにより、水平ラインを
まっすぐにすることができる。
【0039】上記効果を得るためには、第一の実施例で
示したような回路構成を用いてもよいが、上記ひし形偏
向歪に関しては垂直偏向波形に重畳する偏向歪補正波形
が水平偏向波形で代用できるため、上記垂直偏向波形
v,v’に上記水平偏向波形h,h’をトランジスタ等
で構成された一般の加算回路によって一定の割合で重畳
しても同様の効果が得られる。さらに、上記構成におい
ては偏向メモリの容量を増やさずに、上記分離された電
子ビ−ムの区分毎に発生する偏向歪をなくすことができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分離された電子ビ−ムの区分毎に発生する垂直方向の偏
向歪をなくし、画面全体の横筋をなくし均一な画像を映
し出す画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明の第一の実施例における偏向歪の
拡大正面図 (B)本発明の第一の実施例における偏向歪補正波形図 (C)図1(B)の偏向歪補正波形図を重畳した垂直偏
向波形図
【図2】本発明の第一の実施例における偏向回路の構成
ブロック図
【図3】(A)本発明の第二の実施例における偏向歪の
拡大正面図 (B)本発明の第二の実施例における偏向歪補正波形図 (C)図3(B)の偏向歪補正波形図を重畳した垂直偏
向波形図
【図4】本件発明の第二の実施例における水平偏向電極
の要部正面図
【図5】本発明で用いられる画像表示装置の分解斜視図
【図6】同画像表示装置の蛍光面の拡大図
【図7】同画像表示装置の駆動回路のブロック図
【図8】同画像表示装置の動作説明のための波形図
【符号の説明】
41 ダイレクトメモリアクセス(DMA)コントロ−
ラ 42h,42v 偏向電圧波形記憶用メモリ(偏向メモ
リ) 43h,43v デジタル−アナログ(D/A)変換器 18,18’ 水平偏向電極 A0〜Ax,B0〜Bx アドレス信号 C0〜Cx,D0〜Dx デ−タ信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体が塗布されたスクリーンと、上記
    スクリーン上の画面を垂直方向に複数に区分した各垂直
    区分毎に電子ビームを発生する電子ビ−ム源と、上記電
    子ビーム源で発生された電子ビームを水平方向に区分し
    た各水平区分毎に分離して上記スクリーンに照射する電
    子ビーム分離手段と、上記水平区分毎に分離された電子
    ビームの通過量をそれぞれ独立に映像信号にもとずいて
    制御する電子ビーム流制御電極と、上記通過量の制御を
    受けた電子ビームを上記スクリーンに至るまでの間で各
    垂直及び水平区分ごとにそれぞれ水平および垂直方向に
    複数段数に偏向する水平偏向電極および垂直偏向電極と
    を備え、上記垂直偏向電極に加える垂直偏向波形を上記
    水平偏向電極に加える水平偏向波形と同段数だけ変化さ
    せ偏向歪補正波形を重畳し、上記分離された電子ビーム
    の区分毎に発生する偏向歪をなくしたことを特徴とする
    画像表示装置。
  2. 【請求項2】 蛍光体が塗布されたスクリーンと、上記
    スクリーン上の画面を垂直方向に複数に区分した各垂直
    区分毎に電子ビームを発生する電子ビーム源と、上記電
    子ビーム源で発生された電子ビームを水平方向に区分し
    た各水平区分毎に分離して上記スクリーンに照射する電
    子ビーム分離手段と、上記水平区分毎に分離された電子
    ビームの通過量をそれぞれ独立に映像信号にもとずいて
    制御する電子ビーム流制御電極と、上記通過量の制御を
    受けた電子ビームを上記スクリーンに至るまでの間で各
    垂直及び水平区分ごとにそれぞれ水平および垂直方向に
    複数段数に偏向する水平偏向電極および垂直偏向電極と
    を備え、上記垂直偏向電極に加える垂直偏向波形に上記
    水平偏向電極に加える水平偏向波形を一定の割合で重畳
    し、上記分離された電子ビームの区分毎に発生する偏向
    歪をなくしたことを特徴とする画像表示装置。
JP1246594A 1994-02-04 1994-02-04 画像表示装置 Pending JPH07219472A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030063907A (ko) * 2002-01-24 2003-07-31 엘지.필립스디스플레이(주) 화상표시장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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