JPH05347740A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH05347740A
JPH05347740A JP15462292A JP15462292A JPH05347740A JP H05347740 A JPH05347740 A JP H05347740A JP 15462292 A JP15462292 A JP 15462292A JP 15462292 A JP15462292 A JP 15462292A JP H05347740 A JPH05347740 A JP H05347740A
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JP
Japan
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electron beam
screen
electrode
brightness
horizontal
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Pending
Application number
JP15462292A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Sugino
祥孝 杉野
Keiichi Otake
桂一 大竹
Toyohiro Iwao
豊宏 岩尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、画像表示装置の周囲が暗いとき例
えば夜の車の中などで画面の明るさを下げたときもS/
N比を下げず擬輪郭も目立たない画像表示装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 明るさ調整回路によって、背面電極と電子ビ
ーム源及びビーム引き出し電極の電圧を制御しビーム引
き出し電極を通過する電子ビーム量を変化させ画面の明
るさを変化させる画像表示装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン上の画面を
垂直方向に複数の区分に分割したときのそれぞれの区分
毎に電子ビームを発生させ、各区分毎にそれぞれの電子
ビームを垂直方向に偏向して複数のラインを表示し全体
として画像を表示する画像表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象となる画像表示素子の基本
的な構造を図4に示して説明する。
【0003】この表示素子は後方からアノ−ド側に向か
って順に背面電極1、ビ−ム源としての線陰極2、ビ−
ム引き出し電極3、ビ−ム流制御電極4、収束電極5、
水平偏向電極6、垂直偏向電極7、スクリ−ン板8、等
々が配置されて構成されており、これらが真空容器の内
部に収納されている。
【0004】ビ−ム源としての線陰極2は水平方向に線
状に分布する電子ビ−ムを発生するように水平方向に張
られており、線陰極2はさらに垂直方向に間隔をもって
複数本(本説明では2イ〜2トの7本のみ示している)
設けられている。本構成では線陰極の間隔は4.4mm、
本数は19本設けられているものとして、前記線陰極を
2イ〜2ツとする。前記線陰極の間隔は自由に大きくと
ることはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリ−ン
8の間隔により規制されている。これらの線陰極2の構
成として10〜30μmφのタングステン棒の表面に酸
化物陰極材料を塗布している。前記の線陰極は後述する
ように、上方の線陰極2イから下方の2ツまで順番に一
定時間ずつ電子ビ−ムを放出するように制御される。
【0005】背面電極1は該当する線陰極以外の線陰極
からの電子ビ−ムの発生を抑止すると共に、電子ビ−ム
をアノ−ド方向のみに押し出す作用もしている。図4で
は真空容器は記してないが、背面電極1を利用して真空
容器と一体となす構造をとることも可能である。
【0006】ビ−ム引き出し電極3は線陰極2イ〜2ツ
のそれぞれと対向する水平方向に一定間隔で多数個並べ
て設けられた貫通孔10を有する導電板11であり、線
陰極2から放出された電子ビ−ムをその貫通孔10を通
して取り出す。
【0007】次に制御電極4は線陰極2イ〜2ツのそれ
ぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直方向に長
い導電板15で構成されており、所定間隔を介して水平
方向に複数個並設されている。本構成では114本の制
御電極用導電板15a〜15nが設けられている(図4
では8本のみ図示している)。制御電極4は前記ビ−ム
引き出し電極3により水平方向に区分された電子ビ−ム
のそれぞれの通過量を、映像信号の絵素に対応して、し
かも後述する水平偏向のタイミングに同期させて制御し
ている。
【0008】集束電極5は、制御電極4に設けられた各
貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有する導電板
17で、電子ビ−ムを集束している。
【0009】水平偏向電極6は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置
された導電板18、18′で構成されており、それぞれ
の導電板には水平偏向用電圧が印可されている。各絵素
ごとの電子ビ−ムはそれぞれ水平方向に偏向され、スク
リ−ン8上でR,G,Bの各蛍光体を順次照射して発光
している。本構成では、電子ビ−ムごとに2トリオ分偏
向している。
【0010】垂直偏向電極7は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ垂直方向の中間の位置に水平方向に複数本配置され
た導電板19、19′で構成されており、垂直偏向用電
圧が印可され、電子ビ−ムを垂直方向に偏向している。
本構成では、一対の電極19、19′によって1本の線
陰極から生じた電子ビ−ムを垂直方向に12ライン分偏
向している。そして20個で構成された垂直偏向電極7
によって、19本の線陰極のそれぞれに対応する19対
の垂直偏向導電体対が構成され、スクリ−ン上8に垂直
方向に228本の水平走査ラインを描いている。
【0011】前記に説明したように本構成では水平偏向
電極6、垂直偏向電極7をそれぞれ複数本クシ状に張り
巡らしている。さらに水平、垂直の各偏向電極間の距離
に比べるとスクリ−ン8までの距離を長く設定すること
により、小さな偏向量で電子ビ−ムをスクリ−ン8に照
射させることが可能となる。これにより水平、垂直共偏
向歪みを少なくすることが出来る。
【0012】スクリ−ン8は図4に示すように、ガラス
板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して構
成している。また図示していないがメタルバック、カ−
ボンも塗布されている。蛍光体20は制御電極4の1つ
の貫通孔14を通過する電子ビ−ムを水平方向に偏向す
ることによりR,G,Bの3色の蛍光体対を2トリオ分
照射するように設けられており、垂直方向にストライプ
状に塗布している。図4において、スクリ−ン8に記入
した破線は複数本の線陰極2のそれぞれに対応して表示
される垂直方向の区分を示し、2点鎖線は複数本の制御
電極4の各々に対応して表示される水平方向の区分を示
す。破線、2点鎖線でで仕切られた1つの区画の拡大図
を図5に示す。
【0013】図5に示すように、水平方向では2トリオ
分のR,G,Bの蛍光体、垂直方向では12ライン分の
幅を有している。1区画の大きさは本例では水平方向1
mm、垂直方向4.4mmである。尚図5ではR、G、Bの
各々3色の蛍光体はストライプ状に図示しているが、デ
ルタ状に配置しても良い。ただしデルタ状に配置したと
きはそれに適合した水平偏向、垂直偏向波形を印加する
必要がある。尚、図5では説明の都合で縦横の寸法比が
実際のスクリ−ンに表示したイメ−ジと異なっている。
また本構成では、制御電極4の1つの貫通孔14に対し
てR、G、Bの蛍光体が2トリオ分設けられているが、
1トリオ分あるいは3トリオ分以上で構成されていても
良い。ただし制御電極4には1トリオ、あるいは3トリ
オ以上のR、G、B映像信号が順次加えられ、それに同
期して水平偏向をする必要がある。
【0014】次にこの表示素子を駆動するための駆動回
路の動作を、図6を参照して説明する。まず電子ビ−ム
をスクリ−ン8に照射して表示する駆動部分の説明を行
う。
【0015】電源回路22は表示素子の各電極に所定の
バイアス電圧を印加するための回路で、背面電極1には
V1、ビ−ム出し電極3にはV3、収束電極5にはV
5、スクリ−ン8にはV8の直流電圧を印加する。
【0016】パルス発生回路39は、垂直同期信号Vと
水平同期信号Hを用いて線陰極駆動パルスを作成する。
図7にそのタイミング図を示す。図2に示すように、線
陰極駆動回路26は、線陰極駆動パルスを受けて駆動パ
ルスが高電位の間は、スイッチをHに接続し、線陰極加
熱電源51により線陰極を加熱する。この時、線陰極は
カットオフ電源により、背面電極1とビ−ム引出し電極
3とに加えられているバイアス電圧によって定められた
線陰極2の周辺における電位よりも線陰極2イ〜2ツに
加えられている電位のほうが高くなるため、線陰極から
は電子が放出されない。駆動パルスが低電位の間、スイ
ッチをLに接続し、線陰極はツェナーダイオード57と
ダイオード56による電位にされ電子を放出する。この
時、ツェナーダイオード57とダイオード56による電
圧よりカットオフ電源52の電圧の方が高いため、ダイ
オード50イ〜ツによって、カットオフ電源52から線
陰極の方向には電流が流れない。抵抗器55は、ダイオ
ード50イ〜ツが何らかの原因により短絡破壊した時、
カットオフ電源52から線陰極に流れる電流を抑制し線
陰極切れを防止する働きをする。エミッション電源59
と抵抗器58はツェナーダイオード57と、駆動パルス
が低電位の間線陰極に電子放出電位を与える電流を供給
する。
【0017】これにより19本の線陰極2イ〜2ツよ
り、それぞれ低電位の駆動パルス(イ〜ツ)が加えられ
た12水平走査期間のみ電子が放出される。1画面を構
成するには、上方の線陰極2イから下方の線陰極2ツま
で順次12走査期間ずつ電位を切り替えて行けば良い。
【0018】次に偏向部分の説明を行う。偏向電圧発生
回路40は、ダイレクトメモリアクセスコロ−ラ(以下
DMAコントロ−ラと称す)41、偏向電圧波形記憶用
メモリ(以下偏向メモリと称す)42、水平偏向信号発
生器43h、垂直偏向信号発生器43v等によって構成
され、垂直偏向信号v、v′及び水平偏向信号h、h′
を発生する。本構成においては垂直偏向信号に関して、
オ−バ−スキャンを考慮して、1フィ−ルドで228水
平走査期間表示している。またそれぞれのラインに対応
する垂直偏向位置情報を記憶しているメモリアドレスエ
リアを第1フィ−ルド及び第2フィ−ルドに分けそれぞ
れ1組のメモリ容量を有している。表示する際は該当の
偏向メモリ42からデ−タを読みだして垂直偏向信号発
生器43vでアナログ信号に変換して、垂直偏向電極7
に加えている。前記の偏向メモリ42に記憶された垂直
偏向位置情報は12水平走査期間毎にほぼ規則性のある
デ−タで構成されており、偏向信号に変換された波形も
ほぼ12段階の垂直偏向信号となっているが前記のよう
に2フィ−ルド分のメモリ容量を有して、各水平走査線
毎に位置を微調整できるようにしている。また水平偏向
信号に対しては、1水平走査期間に6段階に電子ビ−ム
を水平偏向させる必要性と水平走査毎に偏向位置を微調
整可能なようにメモリを持っいる。従って1フレ−ム間
に456水平走査期間表示するとして、456×6=2
736バイトのメモリが必要であるが、第1フィ−ルド
と第2フィ−ルドのデ−タを共用しているために、実際
には1368バイトのメモリを使用している。表示の際
は各水平走査ラインに対応した偏向情報を前記偏向メモ
リ42から読み出して、水平偏向信号発生器43hでア
ナログ信号に変換して、水平偏向電極6に加えている。
【0019】要約すると、垂直周期のうちの垂直帰線期
間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツのうちの低電
位の駆動パルスが印加されている線陰極から放出された
電子ビ−ムは、ビ−ム引出し電極3によって水平方向に
114区分に分割され、114本の電子ビ−ム列を構成
している。この電子ビ−ムは、後述するように各区分毎
に制御電極4によってビ−ムの通過量が制御され、収束
電極5によって収束された後、図7に示すようにほぼ6
段階に変化する一対の水平偏向信号h、h′を加えられ
た水平偏向電極18、18′等により、各水平表示期間
にスクリ−ン8のR1、G1、B1およびR2、G2、
B2等の蛍光体に順次、水平表示期間/6ずつ照射され
る。かくして、各水平ラインのラスタ−は114個の各
区分毎に電子ビ−ムをR1、G1、B1およびR2、G
2、B2に該当する映像信号によって変調することによ
り、スクリ−ン8の上にカラ−画像を表示することがで
きる。
【0020】次に電子ビ−ムの変調制御部分について説
明する。まず図6において、信号入力端子23R、23
G、23Bに加えられたR、G、Bの各映像信号は、1
14組のサンプルホ−ルド回路組、31a〜31nに加
えられる。各サンプルホ−ルド組31a〜31nはそれ
ぞれR1用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、
B2用の6個のサンプルホ−ルド回路で構成されてい
る。サンプリングパルス発生回路34は、水平周期(63.
5μsec) のうちの水平表示期間(約 50μsec)に、前記
114組のサンプルホ−ルド回路31a〜31nの各々
R1用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、B2
用のサンプルホ−ルド回路に対応する684個(114
×6)のサンプリングパルスRa1〜Rn2を順次発生
する。前記684個のサンプリングパルスがそれぞれ1
14組のサンプルホ−ルド回路組31a〜31nに6個
ずつ加えられ、これによって各サンプルホ−ルド回路組
には、1ラインを114個に区分したときのそれぞれの
2絵素分のR1、G1、B1、R2、G2、B2の各映
像信号が個別にサンプリングされホ−ルドされる。サン
プルホ−ルドされた114組のR1、G1、B1、R
2、G2、B2の映像信号は1ライン分のサンプルホ−
ルド終了後に114組のメモリ32a〜32nに転送パ
ルスtによって一斉に転送され、ここで次の1水平走査
期間保持される。
【0021】保持された信号は114個のスイッチング
回路35a〜35nに加えられる。スイッチング回路3
5a〜35nはそれぞれがR1、G1、B1、R2、G
2、B2の個別入力端子とそれらを順次切り替えて出力
する共通出力端子とを有する回路により構成されたもの
で、スイッチングパルス発生回路36から加えられるス
イッチングパルスr1、g1、b1、r2、g2、b2
によって同時に切り替え制御される。前記スイッチング
パルスr1、g1、b1、r2、g2b2は、各水平表
示期間を6分割して、水平表示期間/6ずつスイッチン
グ回路35a〜35nを切り替えR1、G1、B1、R
2、G2、B2の各映像信号を時分割して順次出力し、
パルス幅変調回路37a〜37nに供給している。各ス
イッチング回路35a〜35nの出力は、114組のパ
ルス幅変調(以下PWMと称す)回路37a〜37nに
加えられ、R1、G1、B1、R2、G2、B2の各映
像信号の大きさに応じてパルス幅変調され出力される。
このパルス幅変調回路37a〜37nの出力は電子ビ−
ムを変調するための制御信号として表示素子の制御電極
4の114本の導電板15a〜15nにそれぞれ個別に
加えられる。画面の明るさについては映像信号の大きさ
を変化させている。
【0022】次に水平偏向と表示のタイミングについて
説明する。スイッチング回路35a〜35nにおけるR
1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号の切り替
えと、水平偏向信号発生器43hによる電子ビ−ムR
1、G1、B1、R2、G2、B2の蛍光体への水平偏
向の切り替えタイミングと順序が完全に一致するように
同期制御されている。これにより電子ビ−ムがR1蛍光
体に照射されているときには、その電子ビ−ムの照射量
がR1制御信号によって制御され、以下G1、B1、R
2、G2、B2についても同様に制御されて、各絵素の
R1、G1、B1、R2、G2、B2各蛍光体の発光が
その絵素のR1、G1、B1、R2、G2、B2の映像
信号によってそれぞれ制御されることなり、各絵素が入
力の映像信号にしたがって発光表示されるのである。か
かる制御が1ライン分の114組(各2絵素ずつ)分同
時に実行されて、1ライン228絵素の映像が表示さ
れ、さらに1フィ−ルド228本のラインについて上方
のラインから順次行われて、スクリ−ン8上に画像が表
示される。さらに上記の諸動作が入力映像信号の1フィ
−ルド毎に繰り返されて、テレビジョン信号等がスクリ
−ン8に表示される。
【0023】尚、本構成に必要な基本クロックは図6に
示すパルス発生回路39から供給されており、水平同期
信号H、及び垂直同期信号Vでタイミングをコントロ−
ルしている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、画像表示装置の周囲が暗いとき、例えば
夜の車の中などでは、画面の明るさを落とさないと眩し
く感じられる。しかし、画面の明るさを下げる場合、映
像信号の大きさを小さくするためビーム流制御電極に加
えられるパルス幅の最大値が狭くなり、雑音に対する信
号の比(S/N比)が下がるとともに輝度信号が傾斜し
ている部分に等高線状の縞模様(擬輪郭)が発生しやす
いという問題を有していた。
【0025】本発明は上記問題にあたり、画面の明るさ
を下げたとき映像信号のS/N比が落ちないとともに、
擬輪郭が目立たない画像表示装置を提供するものであ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の画像表示装置は画面の明るさを変化させ
るとき映像信号の大きさを制御するのではなく、上記明
るさ調整回路を用いて背面電極とビーム引き出し電極及
び電子ビーム源の電圧を制御することによりビーム引き
出し電極を通過する電子ビーム量を制御して画面の明る
さを変化させるものである。
【0027】
【作用】本発明は上記した構成によって、映像信号はそ
のままに背面電極とビーム引き出し電極及び電子ビーム
源の電圧を制御し、電子ビーム源近傍の空間電位を変化
させビーム引き出し電極を通過する電子ビーム量を制御
して画面の明るさを変化させるものである。
【0028】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を用いて
説明する。以下、背面電極1と線陰極2とビーム引き出
し電極3を電子ビーム流総量制御電極群と記す。
【0029】図3は明るさに対するビーム流制御電極4
のパルス幅の関係を示したもので,(a)は従来例の場
合と、(b)は本発明における例の場合である。図にお
いて横軸は明るさ、縦軸はビーム流制御電極4の幅、斜
線部分は雑音である。ビーム引き出し電極3のパルス幅
は1段ごとに30nsecあるために複数個の階段波形
(階調)になっている。図では説明のために10個にな
っているが実施例では256個ある。雑音はアナログ/
デジタル変換したとき最小階調分が雑音となることは周
知のことである。
【0030】このような信号で明るさを下げるにはビー
ム流制御電極4のパルス幅を狭くするかビーム引き出し
電極3を通過する電流量を少なくする方法がある。ここ
で従来は画面の明るさを下げるときビーム流制御電極4
のPWM幅を狭くし電子ビーム量を制御して画面の明る
さを下げていた(図3(a)の矢印A,A’)ので、雑
音に対する信号の比(S/N比)が低くなるとともに擬
輪郭が目立つようになるという問題を有していた。これ
を図3(b)のようにビーム引き出し電極3を通過する
電流量を少なくすれば(矢印B)階調は減らさずに画面
の明るさを落とすことができる。
【0031】要約するとスクリーンに到達する電子ビー
ム量を電子ビーム流総量制御電極群で変化させるかビー
ム流制御電極4で変化させるかの違いである。
【0032】図1は、本画像装置を横から見た電子ビー
ム流総量制御電極群内の空間電位勾配(ここでは3つの
電極)の図である。ここでロ/ハが空間電位勾配、イが
空間電位勾配と線陰極の電位差であり、線陰極はまさに
電子ビームを放出している状態である。
【0033】線陰極2の近傍の空間電位勾配(ロ/ハ)
は背面電極1とビーム引き出し電極3によって、また電
子ビーム流総量制御電極群の空間電位勾配と線陰極2と
の電位差(イ)は背面電極1とビーム引き出し電極3と
線陰極2の電圧によって決まる。明るさを下げるには、
線陰極2の周りの空間電位勾配(ロ/ハ)を緩やかにす
ればビーム引き出し電極3を通過する電子ビーム量は減
少し、またはビーム流総量制御電極群の空間電位勾配よ
りも線陰極2の電圧の電位差(イ)を大きくすれば電子
を放出するべく制御された線陰極2から放出される電子
ビーム量は減少し、画面の明るさは下げられる。
【0034】図2は、背面電極1とビーム引き出し電極
3を制御し、電子ビーム流総量制御電極群の空間電位勾
配を可変する一回路例である。
【0035】R1、R2、R3、R4、R5、R6は抵
抗器、VRは可変抵抗器、C1、C2、C3、C4、C
5はコンデンサ、OP1、OP2は差動増幅器である。
尚、OP1の出力OUT1はビーム引き出し電極3、O
P2の出力OUT2は背面電極1に接続されている。こ
の実施例ではR1=44kΩ、R2=4kΩ、R3=R
5=1kΩ、R4=5kΩ、R6=6kΩ、VR=2k
Ω、C1=C2=C3=C4=C5=1μFで、背面電
極1、線陰極2、ビーム引き出し電極3の標準電圧はそ
れぞれー30V,5V,30Vである。
【0036】可変抵抗を変化させると差動増幅器OP
1,OP2の入力端子(OP1の+端子,OP2のー端
子)にかかる電圧が変化し、OP1は(R3+R4)/
R3倍(ここでは6倍)の非反転でOP2はR6/R5
倍(ここでは6倍)の反転で出力される。可変抵抗器V
Rが最小のときを説明すると差動増幅器の入力端子には
4Vの電圧がかかりOUT1には非反転6倍の24V、
OUT2には反転6倍のー24Vが出力される。同様に
してかへんて可変抵抗器VRを4〜6Vまで変化させる
と、差動増幅回路OUT1は24〜36V、OUT2は
ー24〜ー36Vまで変化する。画面の明るさを暗くす
るには上記入力端子にかかる電圧を下げればよいし、明
るくするには電圧を上げればよい。尚、この回路に用い
られているコンデンサは電圧平滑用である。
【0037】尚、画面の明るさを変化させるとき背面電
極1とビーム引き出し電極3の電圧を逆方向に変化させ
て説明を行なったが、背面電極1及びビーム引き出し電
極3の電圧を同一方向に変化させる、背面電極の電圧は
固定しビーム引き出し電極の電圧を変化させる、ビーム
引き出し電極3の電圧は固定し背面電極1の電圧を変化
させる、線陰極2の電圧を変化させるなどの方法をとっ
ても同様の効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、周囲の状況に合
わせて画面の明るさを下げたときもS/N比を下げず擬
輪郭も目立たなくしているものであり、常に周囲の状況
に適した明るさの美しい画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における空間電位勾配を
示す模式図
【図2】本発明の第1の実施例における明るさ調整回路
のブロック図
【図3】(a) 従来の画面の明るさに対するビーム流
制御電極のパルス幅の関係を示す図 (b) 本発明の第1の実施例における画面の明るさに
対するビーム流制御電極のパルス幅の関係を示す図
【図4】画像表示素子の分解斜視図
【図5】画像表示素子のスクリーンの拡大正面図
【図6】画像表示素子の駆動回路の拡大図
【図7】同駆動回路の動作説明のための各部波形図
【符号の説明】
OP1,OP2 差動増幅回路 VR 可変抵抗器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームが照射されることにより、発
    光する蛍光体が塗布されたスクリーンと、上記スクリー
    ン上の画面を垂直方向に複数に区分した各垂直区分毎に
    電子ビームを発生する電子ビーム源と、上記電子ビーム
    源で発生された電子ビームを水平方向に区分した各水平
    区分毎に分離して上記スクリーンに照射する分離手段
    と、上記電子ビームを上記スクリーンに至るまでの間で
    垂直方向及び水平方向に複数段階に偏向する偏向電極
    と、上記水平区分毎に分離された電子ビームを上記スク
    リーンに照射する量を制御して上記スクリーンの画面上
    の各絵素の発光量を制御するビーム流制御電極と、各絵
    素において電子ビームによる蛍光体面上での発光サイズ
    を制御する集束電極と、上記電子ビーム量を制御する背
    面電極と、上記電子ビームの総量を制御するビーム引き
    出し電極とを備え、上記背面電極と上記ビーム引き出し
    電極と上記電子ビーム源の電圧を制御し、画面の明るさ
    を変化させる明るさ調整回路を有することを特徴とする
    画像表示装置。
  2. 【請求項2】 上記背面電極と上記ビーム引き出し電極
    の電圧を同一方向に制御し、画面の明るさを変化させる
    請求項1記載の画像表示装置
  3. 【請求項3】 上記背面電極と上記ビーム引き出し電極
    の電圧を逆方向に制御し、画面の明るさを変化させる請
    求項1記載の画像表示装置
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