JPH1122322A - 建具の下枠及び建具の下枠の取付構造 - Google Patents

建具の下枠及び建具の下枠の取付構造

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JPH1122322A
JPH1122322A JP18254097A JP18254097A JPH1122322A JP H1122322 A JPH1122322 A JP H1122322A JP 18254097 A JP18254097 A JP 18254097A JP 18254097 A JP18254097 A JP 18254097A JP H1122322 A JPH1122322 A JP H1122322A
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floor
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upper edge
parting member
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Application number
JP18254097A
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Inventor
Masanori Sano
正典 佐野
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、下枠本体の上縁部と取り付けられ
る床部との間に形成される段差の大きさに関わらず、前
記段差を隠蔽して、前記床部の縁部を納めることができ
る建具の下枠を提供することにある。 【解決手段】 床部3に取り付けられ、戸の下端部を受
ける建具の下枠1を、所定方向に延在し、かつ前記戸の
下端部を受ける下枠本体10と、前記下枠本体10の上
縁部12bに、上下に回動し、かつ所望の回動した位置
で固定できるように、基端部20aを取り付けた見切り
部材20とからなる構成とし、前記床部3に前記下枠本
体10を取り付けた場合、当該下枠本体10の上縁部1
2bと、シート床材34との間に段差が形成されても、
前記見切り部材20を回動させ、当該見切り部材20の
先端部20bを低いシート床材34の上面に当接させた
状態で固定することができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動の戸を受ける
建具の下枠に関し、特に、見切りを有する建具の下枠に
関するものである。
【0002】
【背景の技術】建物の壁に形成された開口部に建具を設
ける際、例えば、図5に示すように床部の高さの異なる
箇所に建具の下枠を設ける場合がある。なお、この図に
示す下枠は、吊戸用のものである。
【0003】図5に示すように、吊戸の下端部を受ける
吊戸用下レール(下枠)50は、床パネル30の上面に
固着された下レール受材52を介して取り付けられてい
る。また、この吊戸用下レール50および下レール受材
52は、床仕上げ材であるフローリングボード31と、
前記フローリングボード31より低いシート床材32と
の間に取り付けられているものである。
【0004】前記吊戸用下レール50は、前記フローリ
ングボード31の側縁部31aに沿って配置されてお
り、当該吊戸用下レール50の一方の上縁部50aは、
前記フローリングボード31の高さに対応して、ほぼ水
平となるように形成されている。また、当該吊戸用下レ
ール50の他方の上縁部50bと、この上縁部50bよ
りも低い床面となる前記カーペット32との間には、段
差が形成されており、この段差は、前記他方の上縁部5
0bと前記カーペット32の上面との間に取り付けられ
た見切り部材40によって隠蔽され、前記カーペット3
2の端部を納めた状態となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような吊戸用下レール50を床部に取り付ける構造で
は、前記見切り部材40が、予め所定の形状で形成され
ているものであるため、例えば、前記カーペット32の
厚さを変更したり、下レール50の高さを変更したりし
て、前記上縁部50bと前記カーペット32との間の段
差の大きさが変わる場合、前記見切り部材40では、こ
れに対応できず、これに対応するためには、その段差の
大きさにあった別の見切り部材を用意しなければならな
かった。なお、上記の課題を解決する技術を、日本特許
情報機構(JAPIO) の先行技術調査(パトリス)の利用
により、以下の検索式で昭和54年以降の特許出願、実
用新案登録出願を調査した。 検索式:(E05D15/00+レール)*見切 その結果、特許出願18件、実用新案登録出願17件を
抽出した。しかし、上記課題を解決するための技術は発
見できなかった。
【0006】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、下枠本体の上縁部と取り付けられる床
部との間に形成される段差の大きさに関わらず、前記段
差を隠蔽して、前記床部の縁部を納めることができる建
具の下枠を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、床
部3に取り付けられ、戸の下端部を受ける建具の下枠1
であって、所定方向に延在し、かつ前記戸の下端部を受
ける下枠本体10と、前記下枠本体10の上縁部12b
に、上下に回動し、かつ所望の回動した位置で固定でき
るように、基端部20aを取り付けた見切り部材20
と、からなることを特徴としている。
【0008】例えば、図2に示すように、前記下枠本体
10は、床部には、当該下枠本体10の上縁部12bを
前記床部34の上面より高くして固定されるものであ
る。また、前記下枠本体10は、可動の戸の下端部を受
けるものであり、前記戸の下端部に対応して形成されて
いるものであるならば、どの様な形状で形成されていて
もよい。また、前記戸は、両引戸、片引戸、引込み戸、
引違い戸等の引戸や、片開き戸、両開き戸等の開き戸、
アコーディオンドア、折戸等、どの様な戸でもよい。
【0009】例えば、床部に取り付けられる下枠が、吊
戸の下端部を受ける下レール1である場合、当該下レー
ル1は、前記吊戸の下端部を受ける開口部11を有し、
この開口部11に沿って前記吊戸を移動方向に案内する
ように構成されているものである。
【0010】なお、前記下レール1には、前記開口部1
1ではなく突出部が延在されている構成としてもよい。
つまり、前述したような構成の吊戸は、上端部に戸車が
設けられ、この戸車を介して、上枠に吊られた状態で動
くように構成され、前記吊戸の下端部には、前記下レー
ルに形成された突出部に遊嵌する溝が延在されている構
成となっているものである。この場合、前記吊戸の下端
部に形成されている溝が、前記突出部に沿って摺動する
ことになり、前記戸が前記下レールに沿って移動方向に
案内されるものとなる。
【0011】また、前記下枠本体10への前記見切り部
材20の取付けは、前記見切り部材20が上下に回動
し、かつ所望の回動した位置で固定できるように構成さ
れていれば、どの様に構成されていても良く、前記下枠
本体10の上縁部12bに断面円形状の取付部13を設
け、この取付部13に外嵌する被取付部21を前記見切
り部材20の基端部20aに設けて、両者を接続するよ
うに構成すると好適である。また、これとは逆に、前記
断面円形状の部材を見切り部材の基端部に設け、それに
外嵌する部材を下枠本体の上縁部に設けた構成としても
良い。
【0012】さらに、前記見切り部材20の基端部20
aから先端部20bまでの長さは、取り付けられる下枠
本体10の高さより、長く形成されていることが望まし
いが、この見切り部材の長さは、任意であり、その延在
する横幅は、取り付けられる前記下枠本体10に対応し
て形成されていることは勿論である。
【0013】この請求項1記載の発明によれば、図2に
示すように、所定方向に延在し、かつ戸の下端部を受け
る下枠本体10の上縁部12bに、上下に回動し、かつ
所望の回動した位置で固定できるように、見切り部材2
0が取り付けられているので、床部3に前記下枠本体1
0を取り付けた場合、当該下枠本体10の上縁部12b
と、前記床部34との間に段差が形成されても、前記見
切り部材20を回動させ、当該見切り部材20の先端部
20bを低い床部34の上面に当接させた状態で固定す
ることができる。
【0014】したがって、前記見切り部材20により、
前記段差を隠蔽することができ、当該床部34の縁部を
きちんと納めることができる。また、前記見切り部材2
0が前記床部34の縁部を納めることによって、前記上
縁部12bと前記下枠本体10と前記床部34との間に
ごみが詰まることが無くなるとともに見栄えが良くな
る。さらに、前記見切り部材20によって、前記上縁部
12bと前記床部34とが、前記見切り部材20の上面
である傾斜面によりなだらかに連続するので、前記床部
34と下枠本体10との間を車椅子によってもスムーズ
に移行することができる。
【0015】さらに、前記見切り部材20は、前記基端
部20aを軸に回動して、所望の位置で固定できるの
で、前記段差に対応して、前記床部34の縁部をきちん
と納めることができる。したがって、従来と異なり、前
記段差の大きさに応じた見切り部材を別に用意する必要
がない。
【0016】そして、床部を構成する厚さの異なる床仕
上げ材の境界部に建具を設ける場合は、一方の上縁部
を、厚さがあり上面の位置が高い第一の床仕上げ材に合
わせて、隣接するように前記下枠本体10を配置し、前
記見切り部材20の先端部20bが、先の第一の床仕上
げ材より低い第二の床仕上げ材の上面に当接するように
前記見切り部材20を固定することによって、両床仕上
げ材が形成していた段差を隠蔽することができる。
【0017】また、請求項2記載の発明は、例えば、図
1〜図4に示すように、請求項1記載の建具の下枠1に
おいて、前記下枠本体10の上縁部12bに断面円形状
の取付部13を前記下枠本体10に沿って設け、一方、
前記見切り部材20の基端部20aに被取付部21を設
け、この被取付部21を前記取付部13に上下に回動自
在に外嵌したこと、を特徴としている。
【0018】前記取付部13は、前記下枠本体10の上
縁部12bに一体に形成されていても良いし、また別体
に形成されて、前記上縁部12bに固着されるものでも
よい。また、前記被取付部21は、前記取付部13に外
嵌するものであれば、どの様に形成されていても良く、
例えば、開環した筒状に形成されたものなどが挙げられ
る。
【0019】この請求項2記載の発明によれば、前記下
枠本体10の上縁部12bに当該下枠本体10に沿って
設けられた断面円形状の取付部13に、見切り部材20
の被取付部21を上下に回動自在に外嵌する構成である
ので、前記見切り部材20を前記取付部13に外方から
嵌めるだけで前記下枠本体10に上下に回動自在に容易
に取り付けることができる。
【0020】また、前記見切り部材20の被取付部21
を前記取付部13から外すことによって、段差のない床
部にも対応することができる。
【0021】さらに、請求項3記載の発明は、例えば、
図1〜図4に示すように、請求項2記載の建具の下枠1
において、前記被取付部21は、開環した筒状に形成さ
れていること、を特徴としている。
【0022】具体的には、前記断面円形状の取付部13
の外径と、これに外嵌する開環した筒状の前記被取付部
21の内径とが略同一の径となるように構成されている
と好ましい。このように構成されていれば、前記被取付
部21が前記取付部13に対して密着して外嵌されたも
のとなり、前記見切り部材20を回動させた際に、接触
部分に生じる摩擦によって、当該見切り部材20は、前
記下枠本体10に対して所望の回動した位置で固定され
るものとなる。
【0023】なお、前記被取付部21の形状は、開環し
た筒状に形成されており、前記取付部13に外嵌した
際、当該被取付部21が上下に回動し、且つ所望の回動
した位置で固定できる様に構成されているものであるな
らば、どの様な形状に形成されていても良く、例えば、
断面多角形の筒状に形成されていてもよい。この開環部
分の開口具合によって前記見切り部材20の回動幅が決
まるものである。
【0024】この請求項3記載の発明によれば、断面円
形状の前記取付部13に外嵌する前記被取付部21が、
開環した筒状に形成されているので、前記取付部13に
前記被取付部材21を外嵌させる際、筒状の前記被取付
部21の内径が前記取付部13の外径に合わせて広がる
ので、この被取付部21を前記取付部13に外嵌させや
すい。また、外嵌させた場合に、断面円形状の前記取付
部13に外嵌する前記被取付部21が筒状であるので、
前記下枠本体10に対して前記見切り部材20が回動し
やすくなる。
【0025】また、請求項4記載の発明は、例えば、図
1〜図4に示すように、請求項2または3記載の建具の
下枠1において、前記被取付部21の内周面21aに
は、内方に突出し、前記被取付部21を前記取付部13
に対して回動させることにより、前記取付部13に圧着
可能な突出部22が設けられていること、を特徴として
いる。
【0026】また、前記突出部22は、内方に突出する
ように設けられているものであるならば、どの様に構成
されていてもよく、例えば、突出部22は、前記被取付
部21の内周面21aにおいて、当該被取付部21の軸
方向に延在するように設けられていてもよく、また、任
意の位置に点在するように設けられていても良い。ま
た、その形状も自由である。
【0027】この請求項4記載の発明によれば、前記取
付部13に外嵌する前記被取付部21の内周面21a
に、内方に突出し、前記被取付部21を前記取付部13
に対して回動させることにより、前記取付部13に圧着
可能な突出部22が設けられているので、当該突出部2
2は、前記被取付部21を前記取付部13に対して回動
させることにより、前記取付部13に接触して圧潰され
て、前記被取付部21は前記取付部13に圧着した状態
となり、前記見切り部材20は前記下枠本体10に固定
されることになる。
【0028】請求項5記載の発明は、例えば、図1〜図
4に示すように、請求項4記載の建具の下枠1におい
て、前記突出部22は、前記被取付部21の軸方向に延
在されていることを特徴としている。
【0029】この突出部22の形状は、前記被取付部2
1を前記取付部13に対して回動させることにより、前
記取付部13に圧着可能なものであるならば、どの様に
構成されていても良く、例えば、前記内周面21aに断
面三角形状の突出部22を設けるようにすると好適であ
る。
【0030】請求項5記載の発明によれば、前記被取付
部21の内周面21aに設けられた前記突出部22は、
前記被取付部21の軸方向に延在されているので、軸方
向に作用する力に対する当該突出部22の強度は補強さ
れる。したがって、断面円形状の前記取付部13に、前
記被取付部21を外嵌させる際、例えば、前記取付部1
3の端部に前記被取付部21の一端部を外嵌させてから
軸方向にスライドさせて、両者を嵌合するように取り付
ける場合、そのスライド時に前記突出部22が、前記取
付部13によって圧潰させることがなくなり、前記突出
部22は、前記見切り部材20を周方向に回動すること
によって可能となる前記取付部13への圧着状態をより
確実なものにできる。
【0031】請求項6記載の発明は、例えば、図1〜図
4に示すように、請求項1〜5のいずれかに記載の建具
の下枠1を床部3に取り付けた取付構造であって、前記
床部には前記下枠本体10が、その上縁部12bを前記
床部34の上面より高くして固定され、前記見切り部材
20は、その先端部20bが前記床部34の上面に当接
する位置で前記下枠本体10の上縁部12bに固定され
ていること、を特徴としている。
【0032】この請求項6記載の発明によれば、図2に
示すように、前記床部3には前記下枠本体10が、その
上縁部12bを前記床部34の上面より高くして固定さ
れ、前記見切り部材20は、その先端部20bが前記床
部34の上面に当接する位置で前記下枠本体10の上縁
部12bに固定されているので、前記下枠本体10の上
縁部12bと当該下枠本体10が取り付けられる床部3
4に段差が形成されても、両者の段差の上方から前記見
切り部材20が、前記上縁部12bと前記床部34との
段差を隠蔽することになり、当該床部34の縁部をきち
んと納めることができる。
【0033】また、前記見切り部材20が前記床部34
の縁部を納められているので、前記上縁部12bと前記
下枠本体10と前記床部34との間にごみが詰まること
が無くなるとともに見栄えが良くなる。
【0034】さらに、先端部20bが前記床部34の上
面に当接する位置で前記下枠本体10の上縁部12bに
固定されている前記見切り部材20によって、前記上縁
部12bと前記床部34とが前記見切り部材20の上面
である傾斜面によりなだらかに連続するので、前記床部
34と下枠本体10との間を車椅子によってもスムーズ
に移行することができる。また、前記見切り部材20が
前記下枠本体10に、所望の回動した位置で固定できる
ように、取り付けられているので、従来と異なり、前記
下枠本体を床部に取り付けることによって形成される段
差に対応した見切り部材を別に用意する必要がない。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の建具の下枠の実
施の形態の一例を図1から図4に基づいて説明する。な
お、この実施の形態における建具の下枠は、吊戸の下レ
ールであり、この吊戸の移動方向に沿って延在されてい
るものである。
【0036】図1はこの一例の建具の下枠の斜視図であ
り、図2は、前記建具の下枠を段差を有する床部に取り
付けた状態を説明する縦断面図であり、図3は、図2の
X部分拡大図、図4は見切り部材の基端部の拡大斜視図
である。
【0037】先ず、構成を説明する。図1から図4にお
いて、1は本発明の実施の形態の一例の建具の下枠であ
る吊戸の下レールであり、10は下枠本体、20は前記
下枠本体10に取り付けられている見切り部材であり、
3は床部である。
【0038】図1に示すように、この実施の形態におけ
る建具の下枠1は、所定方向に延在し、かつ前記戸の下
端部を受ける下枠本体10と、前記下枠本体10の上縁
に形成されている上縁部材(上縁部)12bに、基端部
20aを取り付けた見切り部材20とを備えたものであ
る。
【0039】前記下枠本体10には、上方に開口する開
口部11が、前記下枠本体10の延在方向に沿うように
設けられている。この開口部11は、前記吊戸の下端部
を受けて、当該吊戸を移動方向に案内するものである。
そして、この開口部11の縁部には、水平方向に外方に
突出するように取り付けられた上縁部材12a、12b
が設けられ、当該下枠本体10の上面を形成している。
【0040】これらの上縁部材12a、12bのうち、
一方の上縁部材12bの端部には、断面円形状の取付部
13が形成されており、この取付部13には、前記見切
り部材20の基端部20aに設けられた、開環した筒状
に形成されている被取付部21が、外嵌した状態で取り
付けられている。前記見切り部材20は、図1に示すよ
うに基端部20aを軸に上下(図1中の矢印方向)に回
動可能に取り付けられており、延在する下枠本体10と
同じ長さるものである。
【0041】そして、開環した筒状に形成されている前
記被取付部21の内周面21aには、図1〜図4に示す
ように内方に突出し、前記被取付部の軸方向に延在して
いる突出部22、22、22が設けられている。
【0042】この突出部22、22、22は、前記被取
付部21を前記取付部13に対して回動させることによ
り、接触する前記取付部13の外周面13aによって圧
潰されて、当該取付部13に圧着した状態となり、当該
被取付部21を前記取付部13に固定するものである。
これにより、前記下枠本体10に取り付けられている前
記見切り部材20を、所望の回動した位置で固定できる
ようにしている。
【0043】また、この下枠本体10に前記見切り部材
20を取り付ける場合、つまり、前記下枠本体10の取
付部13に、前記見切り部材20の基端部20aに形成
された被取付部21を取り付ける場合には、例えば、図
4に示すように、前記下枠本体10の上縁部材12bの
取付部13の側部に前記被取付部21の一端部を外嵌さ
せてから、つまり前記外周面13aと前記内周面21a
とを嵌合させてから、当該被取付部21を前記取付部1
3に沿ってスライドさせて押し込むようにして取り付け
る。
【0044】この場合、断面円形状の前記取付部13に
外嵌する前記被取付部21が、開環した筒状に形成され
ているので、前記取付部13に前記被取付部材21を外
嵌させる際、筒状の前記被取付部21の内径が、前記取
付部13の外径に合わせて広がるので、この被取付部2
1を前記取付部13に外嵌させやすい。また、外嵌した
場合に、断面円形状の前記取付部13に外嵌する前記被
取付部21は筒状であるので、前記下枠本体10に対し
て前記見切り部材20を回動しやすくさせる。
【0045】また、前記被取付部21を前記取付部13
に外嵌させてスライドさせて取り付ける際に、前記突出
部22は、前記被取付部の内周面21aに、当該被取付
部21の軸方向に延在するように設けられているので、
前記取付部13によって圧潰されにくくなり、前記突出
部22は、前記見切り部材20を周方向に回動すること
によって可能となる、前記被取付部21の前記取付部1
3への圧着状態を、より確実なものにできるものであ
る。
【0046】次に、このように構成されている本発明に
係る建具の下枠である吊戸用下レール1を段差を有する
床部3に取り付けた構造について説明する。
【0047】図2に示すように、この吊戸用下レール1
を取り付ける床部3は、床パネル30の上面に取り付け
た、第一の床仕上げ材であるフローリングボード31
と、このフローリングボード31よりも低い第2の床仕
上げ材であるシート床材34とによって形成されてい
る。なお、前記シート床材34は、当該シート床材34
と前記床パネル30との間に介在されている、前記床パ
ネル30の不陸を調整するための不陸調整材34aを有
している。
【0048】また、前記床パネル30上面において、前
記フローリングボード31と前記シート床材34との間
には、前記吊戸用下レール1を受けて固定する、レール
受部14が設けられている。このレール受部14に前記
吊戸用下レール1が取り付けられており、前記上縁部材
12aの下面が前記フローリングボード31の上面に重
なり、前記上縁部材12aの上面と前記フローリングボ
ード31の上面とでほぼ水平に連続するように配置した
状態となっている。
【0049】そして、前記吊戸用下レール1の下枠本体
10に取り付けられている前記見切り部材20を、その
先端部20bが前記シート床材34の上面に当接する位
置まで回動させる。すると、前記被取付部21が前記取
付部13に対して回動することによって、前記被取付部
21の内周面に設けられた前記突出部22、22、22
が、前記取付部13と接触することによって潰れ、前記
取付部13に圧着した状態となり、前記被取付部を有す
る前記見切り部材20は、その先端部が前記シート床材
34の上面に当接した位置で固定された状態となる。こ
のように、前記見切り部材20は、その先端部20bが
取り付けられる床部3を構成する前記シート床材34の
上面に当接した状態で、前記下枠本体10に固定される
ことになる。
【0050】上述したように構成された本発明に係る建
具の下枠の実施の形態である吊戸用下レール1によれ
ば、図2に示すように、前記下枠本体10の上縁部12
bに前記見切り部材20が取り付けられているので、床
部3に前記下枠本体10を取り付けた場合、当該下枠本
体10の上縁部12bと、前記床部3との間に段差が形
成されても、前記見切り部材20を回動させ、当該見切
り部材20の先端部20bを前記シート部材34の上面
に当接させた状態で固定することができる。
【0051】したがって、前記見切り部材20により、
前記上縁部12bと前記シート床材34との段差を隠蔽
することができるとともに、当該シート床材34の縁部
をきちんと納めることができる。また、前記見切り部材
20が前記シート床材34の縁部を納めることによっ
て、前記上縁部12bと前記下枠本体10と前記シート
床材34との間にごみが詰まることが無くなるとともに
見栄えが良くなる。
【0052】さらに、前記見切り部材20によって、前
記上縁部12bと前記シート床材34とが、前記見切り
部材20の上面である傾斜面によりなだらかに連続する
ので、前記シート床材34と下枠本体10との間を車椅
子によってもスムーズに移行することができる。
【0053】さらに、前記見切り部材20は、前記基端
部20aを軸に回動して、所望の位置で固定できるの
で、前記段差に対応して、前記シート床材34の縁部を
きちんと納めることができる。したがって、従来と異な
り、前記段差の大きさに応じた見切り部材を別に用意す
る必要がない。
【0054】さらに、上記実施の形態における吊戸用下
レール1によれば、前記下枠本体10の上縁部12bに
設けられた断面円形状の取付部13に、見切り部材20
の被取付部21を上下に回動自在に外嵌する構成である
ので、前記見切り部材20を前記取付部13に外方から
嵌めるだけで前記下枠本体10に上下に回動自在に容易
に取り付けることができる。
【0055】なお、上記実施の形態における吊戸用下レ
ール1は、前記見切り部材20の被取付部21を前記取
付部13から外すことによって、段差のない床部にも対
応して当該床部に取り付けることができるものである。
【0056】なお、以上の実施の形態例においては、建
具の下枠を吊戸の下レールとしたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、吊戸以外の可動の戸の下枠とし
てもよい。また、材質、寸法等も任意であり、その他、
具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であるこ
とは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る建具の下枠によれば、下枠本体の上縁部に、上下に回
動し、かつ所望の回動した位置で固定できるように、見
切り部材が取り付けられているので、床部3に前記下枠
本体10を取り付けた場合、当該下枠本体の上縁部と、
前記床部との間に段差が形成されても、前記見切り部材
を回動させ、当該見切り部材の先端部を低い床部の上面
に当接させた状態で固定することができ、この見切り部
材によって、前記段差を隠蔽し、前記床部の縁部をきち
んと納めることができる。
【0058】また、前記見切り部材が前記床部の縁部を
納めることによって、前記上縁部と前記下枠本体と前記
床部との間にごみが詰まることが無くなるとともに見栄
えが良くなる。さらに、前記見切り部材によって、前記
上縁部と前記床部とが、前記見切り部材の上面である傾
斜面によりなだらかに連続するので、前記床部と下枠本
体との間を車椅子によってもスムーズに移行することが
できる。
【0059】さらに、前記見切り部材は、前記基端部を
軸に回動して所望の位置で固定できるので、前記段差に
対応して、前記床部の縁部をきちんと納めることがで
き、従来と異なり、前記段差の大きさに応じた見切り部
材を別に用意する必要がない。
【0060】そして、床部を構成する厚さの異なる床仕
上げ材の境界部に建具を設ける場合は、一方の上縁部
を、厚さがあり上面の位置が高い第一の床仕上げ材に合
わせて、隣接するように前記下枠本体を配置し、前記見
切り部材の先端部が、先の第一の床仕上げ材より低い第
二の床仕上げ材の上面に当接するように前記見切り部材
を固定することによって、両床仕上げ材が形成していた
段差を隠蔽することができる。
【0061】また、請求項2記載の発明に係る建具の下
枠によれば、前記下枠本体の上縁部に当該下枠本体に沿
って設けられた断面円形状の取付部に、見切り部材の被
取付部を上下に回動自在に外嵌する構成であるので、前
記見切り部材20を前記取付部に外方から嵌めるだけで
前記下枠本体に上下に回動自在に容易に取り付けること
ができる。
【0062】また、前記見切り部材の被取付部を前記取
付部から外すことによって、段差のない床部にも対応す
ることができる。
【0063】さらに、請求項3記載の発明に係る建具の
下枠によれば、断面円形状の前記取付部に外嵌する前記
被取付部が、開環した筒状に形成されているので、前記
取付部に前記被取付部材を外嵌させる際、筒状の前記被
取付部の内径が前記取付部の外径に合わせて広がるの
で、この被取付部を前記取付部に外嵌させやすい。ま
た、外嵌させた場合に、断面円形状の前記取付部に外嵌
する前記被取付部が筒状であるので、前記下枠本体に対
して前記見切り部材が回動しやすくなる。
【0064】そして、請求項4記載の発明に係る建具の
下枠によれば、前記取付部に外嵌する前記被取付部の内
周面に、内方に突出し、前記被取付部を前記取付部に対
して回動させることにより、前記取付部に圧着可能な突
出部が設けられているので、当該突出部は、前記被取付
部を前記取付部に対して回動させることにより、前記取
付部に接触して圧潰されて、前記被取付部は前記取付部
に圧着した状態となり、前記見切り部材は前記下枠本体
に固定されることになる。
【0065】また、請求項5記載の発明に係る建具の下
枠によれば、前記突出部は、前記被取付部の軸方向に延
在されているので、軸方向に作用する力に対する当該突
出部の強度は補強されるので、断面円形状の前記取付部
に、前記被取付部を外嵌させる際、例えば、前記取付部
の端部に前記被取付部の一端部を外嵌させてから軸方向
にスライドさせて、両者を嵌合するように取り付ける場
合、そのスライド時に前記突出部が、前記取付部によっ
て圧潰させることがなくなり、前記突出部は、前記見切
り部材を周方向に回動することによって可能となる前記
取付部への圧着状態をより確実なものにできる。
【0066】請求項6記載の発明に係る建具の下枠の取
付構造によれば、前記床部には前記下枠本体が、その上
縁部を前記床部の上面より高くして固定され、前記見切
り部材は、その先端部が前記床部の上面に当接する位置
で前記下枠本体の上縁部に固定されているので、前記下
枠本体の上縁部と当該下枠本体が取り付けられる床部に
段差が形成されても、両者の段差の上方から前記見切り
部材が、前記上縁部と前記床部との段差を隠蔽すること
になり、当該床部の縁部をきちんと納めることができ
る。
【0067】また、前記見切り部材が前記床部の縁部を
納められているので、前記上縁部と前記下枠本体と前記
床部との間にごみが詰まることが無くなるとともに見栄
えが良くなる。さらに、先端部が前記床部の上面に当接
する位置で前記下枠本体の上縁部に固定されている前記
見切り部材によって、前記上縁部と前記床部とが前記見
切り部材の上面である傾斜面によりなだらかに連続する
ので、前記床部と下枠本体との間を車椅子によってもス
ムーズに移行することができる。
【0068】また、前記見切り部材が前記下枠本体に、
所望の回動した位置で固定できるように取り付けられて
いるので、従来と異なり、前記下枠本体を床部に取り付
けることによって形成される段差に対応した見切り部材
を別に用意する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建具の下枠を適用した実施の形態
の吊戸用下レールの斜視図である。
【図2】前記建具の下枠を段差を有する床部に取り付け
た状態を説明する縦断面図である。
【図3】図2のX部分拡大図である。
【図4】見切り部材の基端部の拡大斜視図である。
【図5】従来の吊戸用下レールを、段差を有する床部に
取り付けた取付構造を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1 吊戸用下レール(建具の下枠) 3 床部 10 下枠本体 11 開口部 12 上縁部材(上縁部) 13 取付部 20 見切り部材 20a 基端部 21 被取付部 21a 内周面 22 突出部 34 シート床材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部に取り付けられ、戸の下端部を受け
    る建具の下枠であって、 所定方向に延在し、かつ前記戸の下端部を受ける下枠本
    体と、 前記下枠本体の上縁部に、上下に回動し、かつ所望の回
    動した位置で固定できるように、基端部を取り付けた見
    切り部材と、からなることを特徴とする建具の下枠。
  2. 【請求項2】 前記下枠本体の上縁部に断面円形状の取
    付部を前記下枠本体に沿って設け、一方、前記見切り部
    材の基端部に被取付部を設け、この被取付部を前記取付
    部に上下に回動自在に外嵌したこと、を特徴とする請求
    項1記載の建具の下枠。
  3. 【請求項3】 前記被取付部は、開環した筒状に形成さ
    れていること、を特徴とする請求項2記載の建具の下
    枠。
  4. 【請求項4】 前記被取付部の内周面には、内方に突出
    し、前記被取付部を前記取付部に対して回動させること
    により、前記取付部に圧着可能な突出部が設けられてい
    ること、を特徴とする請求項2または3記載の建具の下
    枠。
  5. 【請求項5】 前記突出部は、前記被取付部の軸方向に
    延在されていることを特徴とする請求項4記載の建具の
    下枠。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の建具の
    下枠を床部に取り付けた取付構造であって、 前記床部には前記下枠本体が、その上縁部を前記床部の
    上面より高くして固定され、前記見切り部材は、その先
    端部が前記床部の上面に当接する位置で前記下枠本体の
    上縁部に固定されていること、を特徴とする建具の下枠
    の取付構造。
JP18254097A 1997-07-08 1997-07-08 建具の下枠及び建具の下枠の取付構造 Pending JPH1122322A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1442185A1 (en) * 2001-11-08 2004-08-04 Pergo (Europe) AB Transition molding

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1442185A1 (en) * 2001-11-08 2004-08-04 Pergo (Europe) AB Transition molding
EP1442185B1 (en) * 2001-11-08 2012-02-01 Pergo (Europe) AB Profile for covering and leveling the transition between panels of different thicknesses

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