JPS582865Y2 - 折畳み扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は折畳み扉に関し、特に折畳み扉を構成する固定
及び移動パネルの上縁と、移動パネルを案内する上框に
固着されたレール部材とのあいだに生ずるすき間をふさ
ぐ構造を備えた折畳み扉に関する。

従来、この種の折畳み扉は、固定パネルに対し蝶番等に
よって移動パネルを回動自在に装着し、移動パネルは上
框に固着されたレール部材の案内溝に沿って開閉方向に
移動することで、各パネルの折畳み開閉を行なうもので
ある。

このため、移動パネルの上縁端部にはレール部材に沿っ
て案内移動するためのガイドヒンジが固設されており、
このガイドヒンジをパネル上縁に取付けるため、レール
部材とパネルとの間に比較的大きなすきまを必要として
いる。

しかしながら、パネル上部にすき間を生ずることは、十
分な間切りを行なうという点からは好ましいものではな
く、またガイドヒンジの取付部も露出していることから
見栄えも劣るものである。

本考案は上記に鑑みてなされたもので、パネル上部のす
き間を少くするため、上框に固着されるレール部材の両
側に嵌合受溝を設け、この受溝に嵌合する突条を備えた
カバ一部材をレール部材の両側に装着した構造の折畳み
扉を提供するものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する０ 第１図は、本考案の実施例を両開きの折畳み扉について
示したもので、開口を構成する縦框１ａｙ１ｂに縦枠２
を取付け、また上框３にレール部材４を取付け、これら
縦枠２及びレール部材４で仕切られた空間内に、固定パ
ネル５と移動パネル６を配置している。

固定パネル５は、上部及び下部のヒンジ７．８によって
回動自在に起立され、この固定パネル５に蝶番等をもっ
て移動パネル６が折畳み自在に連結されている。

移動パネル６の上縁にはガイドヒンジ９か取付けられ、
ガイドヒンジ９の先端はレール部材４内に延在して転勤
するローラを備え、移動パネル６をレール部材４に沿っ
て移動できるようにしている。

レール部材４は、その両側下部に長手方向に走る嵌合受
溝１０ａ、１０ｂを形成しており、この嵌合受溝１０ａ
、１０ｂに受着される嵌合突条を備えた一対のカバ一部
材１１ａ、１１ｂが、レール部材４の両側に装着され、
カバ一部材１１ａ。

１１ｂによって、移動及び固定パネル５，６とレール部
材４との間に生ずるすき間がふさがれている。

このレール部材４とカバ一部材１０ａ、１０ｂとの関係
は■−■−■図となる第２図によって明らかにされる。

第２図を参照するに、レール部材４は下部にガイド溝を
開設した矩形形状を有し、ガイド溝の両側内面にガイド
ヒンジ９に軸承されたローラ１２ａ。

１２ｂが転動されるレール溝１３を備え、両側外面の下
部に長手方向に走る嵌合受溝１０ａ及び１０ｂを設けて
いる。

一方、カバ一部材１１ａ、１１ｂは、外面に化粧溝１４
を設けた板材で、アルミニウム合金等の軽金属の型材も
しくは合成樹脂成形体であり、レール部材４の嵌合受溝
１０ａ 、 １０ｂに相対する位置に嵌合突条１５ａ、
１５ｂを突設している。

この嵌合突条１５ａ、１５ｂはカバ一部材１１ａ。

１１ｂの全長にわたって設けるか、所定間隔をあけて設
けるかのいずれであっても良い。

第３図は第１，２図の実施例におけるレール部材４を取
り出して示したもので、嵌合受溝１０ａ。

１０ｂは側方に開いた樋状の受溝を形成している。

また第４図は第１，２図の実施例におけるカバ一部材１
１ｂを取り出して示したもので、上縁内側に台座１６を
有し、嵌合突条１５ｂは先端にて二股に分割され、レー
ル部材４の嵌合受溝に受着されたとき、受溝内を押圧し
て固着を強固にする弾撥構造を備えている。

更に、嵌合突条１５ｂの両側には、ゴムもしくは可撓性
材料でなる弾性部材１７が設けられ、その詳細は第５図
に拡大して示す如く、弾性部材１７は嵌合突条１５ｂ側
に傾けて設けられ、弾性部材１７は第２図の如くカバ一
部材１１ａ、１１ｂをレール部材４に嵌着したとき、レ
ール部材４からカバ一部材１１ａ、ｌｌｂが離れる方向
に弾発力を作用せしめ、この結果嵌合突条１５ａ、１５
ｂの後縁が嵌合受溝１０ａ。

１０ｂの開口端部に係着され、嵌合が一線上で行なわれ
てもレール部材４に対しカバ一部材１１ａ。

１１ｂがガタ付くことはない。

また第２図に示したカバ一部材１１ａ、１１ｂの縦方向
の幅は、レール部材４の高さにレール部材４の下面と各
パネル５，６とのすき間を加えた長さ以下の適当な値に
選ばれるものである。

したがって、第１図に示すように、カバ一部材１１ａ、
１１ｂと各パネル５，６の上縁との間には、わずかなす
き間を生ずることになるが、このすき間を完全にふさぐ
必要がある場合には、カバ一部材１１ａ、１１ｂの下部
内側にカーテン部材を設けて、すき間を完全にふさぐよ
うにカーテン部材を垂らせば良い。

本考案の折畳み扉は以上説明したように、レール部材と
移動及び固定パネルの上縁とのあいだに生ずるすき間を
、レール部材の両側に装着されるカバ一部材により略完
全にふさぐことができたので、折畳み扉の仕切りとして
の機能がより一層向上され、パネル上縁の各ヒンジ部も
かくされることからデザイン的にも優れ、同時にヒンジ
部へのホコリの付着が防止できるので、ヒンジ部の回動
不良も起しづらく、カバ一部材の取付けは折畳み扉の組
付は後に行なえるので、作業性も優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を両開きの折畳み扉について示
した説明図、第２図は第１図の■−■視断面断面図３図
は本考案のレール部材を取出して示した斜視図、第４図
は本考案のカバ一部材を取出して示した斜視図、第５図
はカバ一部材の嵌合突条の部分を拡大して示した端面図
である。 １ａ、１ｂ・・・・・・縦框、２・・・・・・縦枠、３
・・・・・・上框、４・・・・・・レール部材、５・・
・・・・固定パネル、６・・・・・・移動パネル、７・
・・・・・上部ヒンジ、８・・・・・・下部ヒンジ、９
・・・・・・ガイドヒンジ、１０ａ、１０ｂ・・・・・
・嵌合受溝、１１ ａ 、 １ ｌ ｂ・−・・−カバ
一部材、１２ａ。 １２ｂ・・・・・、・ローラ、１３・・・・・・レール
溝、１４・・・・・・化粧溝、１５ａ、１５ｂ・・・・
・・嵌合突条、１６・・・・・・台座、１７・・・・・
・弾性部材。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）固定パネルと移動パネルとを折畳み自在に連結し
   、□上框に固着されたレール部材に沿って上記移動パネ
   ルを案内移動することで開閉される折畳み扉において、 上記レール部材の両側に長手方向に走る嵌合受溝を設け
   、該嵌合受溝に受着される嵌合突条を備えたカバ一部材
   を上記レール部材の両側に嵌着したことを特徴とする折
   畳み扉。
2. （２）カバ一部材として、先端にて二股に分割された嵌
   合突条を有し、該嵌合突条の両側に弾性部材を設けてな
   る前記第１項記載の折畳み扉。